JP3231983U - 簡易個室構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つの個室を形成する部材がまとまった単位で保管でき、避難施設で簡単に設置でき、個室として独立している簡易個室構造物を提供する。【解決手段】 方形箱体の収納体110と、それらの中に収納されている複数の部材を用いて形成する簡易個室構造物100である。収納体110の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、収納体110の外枠体から水平断面がL字状の第1の角部材が2つ得られ、複数の壁面パネル120が得られる。2つの第1の角部材111、112を、それぞれ2箇所の既設の角部分として利用し、それぞれの角部分同士の間を、壁面パネル120を立設させて接合し、周回する壁面部分を形成する。【選択図】 図2

Description

本考案は、地震、台風、水害などの災害発生時に避難所に避難した人々が一時的に避難して滞在するするための簡易個室に関するものである。また、疾病対策として、緊急に間仕切りとして簡易的に個別空間を提供できる簡易個室に関するものである。
地震、台風、水害などの災害発生時に、自主的または避難命令が出された際に学校の体育館、公民館のような公共施設が避難所として指定されることが多い。台風が単に通過して行き過ぎる場合であれば、数時間やせいぜい1日程度の期間のみであるので、避難者に対して長期間の滞在に耐えるような空間を提供する必要性は少ない。しかし、被害が大規模で住宅の一部損壊または全壊などの災害となると、避難者の避難生活が長期化する場合があり、長期間の滞在に耐えるような空間の提供が必要となってくる。
しかし、そのような災害発生は予測が困難であり、緊急事態であり、常設の個室などを用意する訳には行かない。そこで、自治体を中心として避難施設の内部空間に簡単に設置でき、簡単に撤去できる簡易間仕切りが注目されている。
ここで、間仕切りといっても衝立を立てただけの間仕切りでは十分なプライバシーが守れず、ある程度の区画が保たれたいわゆる個室が必要とされる。
ただし、部材を組み上げて個室を形成することは容易ではなく、災害時の緊急事態では、基礎工事もなく、避難施設の内部空間に立設しただけの簡易的な個室構造物が必要である。
従来技術において、板体、段ボール、プラスチック樹脂などの部材を用いて個室構造物を提供するものが幾つか提案されている。
例えば、特開2006−214271号公報(特許文献1)に開示された簡易間仕切り構造が知られている。
図12は、特開2006−214271号公報(特許文献1)に開示された簡易間仕切り構造を示す図である。図12に示すように、特開2006−214271号公報に開示された簡易間仕切り構造は、複数の壁パネル1をその連結部上縁及び下縁に嵌合される嵌合溝7を有する直線金具6a及びL形金具6bを含む連結金具6で連結して区画領域4を形成し、上縁及び下縁に装着された連結金具6同士を上下方向に締結する締結ベルトを備えた簡易間仕切り構造である。
この特許文献1の壁パネルはベニヤ板や断熱ボードなどが例示されている。
また、例えば、特開平10−179300号公報(特許文献2)に開示されたパーテーション装置が知られている。
図13は、特開平10−179300号公報(特許文献2)に開示されたパーテーション装置を示す図である。
図13に示すように、特開平10−179300号公報に開示されたパーテーション装置は、パーテーションボードの連結縁間に介在して起立する断面形状が一定なセンターポールと、パーテーションボードの連結縁に沿って固定されその長さ方向に断面形状が一定な第1係合部を有する側縁カバーと、センターポールの外周に端から順に嵌合され長さ方向に断面形状が一定な第2係合部を有する複数のジョイント部材とを備え、異なるパーテーションボードの側縁カバーの第1係合部にそれぞれ適宜数のジョイント部材の第2係合部を係合させて複数のパーテーションボードをセンターポールに連結されたものとなっている。
この特許文献2の壁パネルはプラスチック樹脂ボードが例示されている。
また、例えば、実用新案登録第3137255号公報(特許文献3)に開示された簡易組み立てハウスが知られている。
図14は、実用新案登録第3137255号公報(特許文献3)に開示された簡易組み立てハウスを示す図である。
図14に示すように、実用新案登録第3137255号公報に開示された簡易組み立てハウスは、複数の方形の段ボールパネルの縦方向の縁部を接合することで四方を壁材2で包囲された部屋Rを構築する組み立て式の簡易組み立てハウスである。隣接する部屋同士を隔てる仕切り壁5となる段ボールパネルを共通化して強度を向上せしめ、直列に連結された複数の部屋群を構築するものである。
特開2006−214271号公報 特開平10−179300号公報 実用新案登録第3137255号公報
しかし、上記従来技術には様々な問題があった。それは、災害発生時は緊急事態であり下記条件が必要とされるが、それら条件が満たされているものがなかった。
第1の条件は、平常時の収納状態が1つの個室の部材がコンパクトかつ安定した状態で保管できることである。災害発生時は緊急事態であり、災害発生後に運搬するようでは運搬作業に相当な負荷がかかる上、道路などが寸断されている可能性もあるため、避難箇所に平常時から収納しておく必要があるが、1つの個室を形成する部材が一まとまりでコンパクトに保管できる必要がある。つまり、壁面パネルや床面パネルなど必要部材がセットとして収納・保管でき、緊急時に簡単に組み上げられることが必要である。
第2の条件は、避難施設の内部空間に簡単に設置できるものという条件である。災害発生時は緊急事態であり、設置するために大人数を要したり、複雑な組み立て手順で時間を要したりすることは期待できない。そのため、避難施設の内部空間に簡単に設置できる条件は必要である。
第3の条件は、間仕切りといってもある程度の区画が保たれたいわゆる個室であるという条件である。特に、他の避難者からの視線を遮る程度の高さの壁面、鍵のかかる扉などを備えた方が好ましい。
第4の条件は、内部に断熱材を備えて表面が清掃しやすいシート材で覆われたもので、寒さ対策と清掃作業がしやすいという条件である。
これら4つの条件が同時に満たされなければならないが、上記した従来技術のものはそれらの条件を兼ね備えたものではなかった。
特許文献1の特開2006−214271号公報に開示された簡易間仕切り構造は、パネル自体はベニヤ板や断熱ボード素材で軽いものの、いずれの条件も満たすものではない。
第1の条件は満たされていない。複数の壁パネル1、直線金具6a及びL形金具6bなどの連結金具6が必要であるが、それらを多数まとめて保管するのみであり十分に仕分けられておらず、どこにどの部材を配置するか決めた上でそれら部材を取り揃えるところから着手する必要があり、相当な混乱を招くことが拝察できる。
第2の条件も満たされていない。連結する構造自体が複雑であり、やはり設置に負荷が大きく、簡易に構築できるものではない。まず、嵌合溝を有する直線金具及びL形金具を含む連結金具で連結して区画領域を形成する必要がある。次に、複数の壁パネルを差してゆき、さらに、上縁及び下縁に装着された連結金具相互を上下方向に締結ベルトを用いて締結する必要があった。
さらに、第3の条件も満たされていない。特許文献1の簡易間仕切り構造は、ハニカム構造のように多数の個室を集合的して壁面を共通化させることにより全体として機械的構造強度を向上させたものである。そのため隣接し合う個室同士が文字通り「薄壁一枚」で隔たれただけであり、生活音どころか息遣いまで聞こえてしまい、プライバシーを守るという個室のメリットが大きく減じられている。
特許文献2の特開平10−179300号公報に開示されたパーテーション装置は、パネル自体はプラスチック樹脂素材で軽いものの、いずれの条件も満たすものではない。
第1の条件は満たされていない。部材としてはセンターポール、パーテーションボード、側縁カバー、ジョイント部材などがあり、それらが多数まとめて保管するのみであり十分に仕分けられておらず、どこにどの部材を配置するか決めた上でそれら部材を取り揃えるところから着手する必要があり、相当な混乱を招くことが拝察できる。
第2の条件も満たされていない。連結する構造自体が複雑であり、やはり設置に負荷が大きく、簡易に構築できるものではない。まず、パーテーションボードの連結縁間にセンターポールを組み立てる必要がある。さらに、側縁カバーとジョイント部材を用いてパーテーションボードを連綿と組み立ててゆく必要がある。やはり設置に負荷が大きく、簡易に構築できるものではない。
さらに、第3の条件も満たされていない。特許文献2のパーテーション装置は、ハニカム構造のように多数の個室を集合的して壁面を共通化させることにより全体として機械的構造強度を向上させたものである。そのため隣接し合う個室同士がパーテーションボード一枚で隔たれただけであり、生活音どころか息遣いまで聞こえてしまい、プライバシーを守るという個室のメリットが大きく減じられている。
特許文献3の実用新案登録第3137255号公報に開示された簡易組み立てハウスは、パネル自体は段ボール素材で軽いものの、いずれの条件も満たすものではない。
第1の条件は満たされていない。部材としては側面壁用の壁材、仕切り壁用の壁材、ジョイント部材などがあり、それらが多数まとめて保管するのみであり十分に仕分けられておらず、どこにどの部材を配置するか決めた上でそれら部材を取り揃えるところから着手する必要があり、相当な混乱を招くことが拝察できる。
第2の条件も満たされていない。連結する構造自体が複雑であり、縁部の折り曲げとジョイント部材で連結孔を介して接合するなど、やはり設置に負荷が大きく、簡易に構築できるものではない。
さらに、第3の条件も満たされていない。特許文献3の簡易組み立てハウスは、ハニカム構造のように多数の個室を集合的して壁面を共通化させることにより全体として機械的構造強度を向上させたものである。そのため隣接し合う個室同士が段ボール一枚で隔たれただけであり、生活音どころか息遣いまで聞こえてしまい、プライバシーを守るという個室のメリットが大きく減じられている。
そこで、上記問題に鑑み、本考案は、1つの個室を形成する部材がコンパクトにまとまった単位で収納・保管でき、避難施設の内部空間に簡単に設置でき、個室として完全に独立しており、近隣の個室とは壁面を共有することなく、間隔が隔てられており、かつ床面に断熱効果も持たせた簡易個室構造物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の簡易個室構造物は、方形箱体の収納体と、それらの中に収納されている複数の部材を用いて形成する簡易個室構造物であって、前記収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記収納体の外枠体から水平断面がL字状の第1の角部材が2つ得られ、 前記収納体の内部に収納されている部材として、少なくとも複数の壁面パネルを含み、2つの前記第1の角部材を、それぞれ2箇所の既設の角部分として利用し、それぞれの前記角部分同士の間を、前記壁面パネル体を立設させて接合し、周回する壁面部分を形成することを特徴とした簡易個室構造物である。
上記構成により、1つの個室を形成するための部材が、1つの方形の収納体という箱体に整理されて保管できる。かつ、個室の形成時には、方形の収納体のフレームである外枠体をそのまま角部材として利用できる。1つの個室の形成にあたり、組み立ての上で肝心となる隅をあらためて組み立てる必要なくそのまま利用できることは極めて有効であり、少なくとも2隅にそのまま載置して立てるだけで個室の外形が決まる。壁面はパネル同士を接合すれば良い。
なお、収納体として、2つの方形箱体、つまり、方形箱体の第1の収納体と、方形箱体の第2の収納体の2つの方形箱体を備えた構成も可能である。
この構成の場合、前記第1の収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記第1の収納体の外枠体から水平断面がL字状の前記第1の角部材が2つ得られ、また、前記第2の収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記第2の収納体の外枠体から水平断面がL字状の第2の角部材が2つ得られる。
これら前記第1の収納体の内部に収納されている部材および前記第2の収納体の内部に収納されている部材として、少なくとも複数の壁面パネルを含む。
2つの前記第1の角部材と2つの前記第2の角部材が得られ、それぞれ4つの既設の角部分として利用し、それぞれの前記4つの角部分同士の間を、前記第1の壁面パネル体を立設させて接合し、周回する壁面部分を形成することができる。
上記構成により、1つの個室を形成するための部材が、2つの方形の収納体という箱体に整理されて保管できる。かつ、個室の形成時には、2つの方形の収納体のフレームである外枠体をそのまま角部材として利用でき、1つの個室の形成にあたり、組み立ての上で肝心となる4隅をあらためて組み立てる必要なくそのまま利用できることは極めて有効であり、4隅にそのまま載置して立てるだけで個室の外形が決まる。壁面はパネル同士を接合すれば良い。
ここで、壁面パネル同士の接合が簡単にできるよう工夫を施すことが好ましい。例えば、少なくとも壁面パネルが、立設状態の一方の側面に凸縁部分、他の側面に凸縁部分と嵌合する凹溝部分を備えた構成とする。壁面パネルの凸縁部分に対して隣接する壁面パネルの凹溝部分を嵌合させてゆくことにより、壁面パネル同士を接合できる。
上記構成であれば、特に釘や連結部材などの介在なしに、1つの壁面パネルに対して接合する壁面パネルの端部を押し込むだけで簡単に連結されてゆき、かつ十分な構造的強度が得られる。
ここで、簡易個室構造物の構造的強度を向上する工夫を施すことが好ましい。
壁面部分については、壁面部分に使用される壁面パネルが、立設状態の上縁に凹溝部分を備えた構成としておき、隣接し合う壁面パネル同士の上縁にて凹溝部分が連続して連なる線溝形状となっている。ここで、第1の収納体と第2の収納体のいずれかまたは両方に、凹溝部分に嵌合する突条のサネ嵌合部材が収納されており、突条のサネ嵌合部材を壁面パネル同士の接合箇所の線溝形状の凹溝部分を橋梁するように嵌合させる。このように、突条のサネ嵌合部材により壁面パネル同士の接合箇所の線溝形状の凹溝部分を橋梁するように嵌合させれば壁面の構造的強度が向上でき、簡易個室構造物の強度が効果的に向上する。
次に、角部分について述べる。
上記の構成のうち、2つの方形箱体(第1の収納体と第2の収納体)に部材を収納して2つの箱体から本考案にかかる簡易個室構造物を形成する場合であれば、既設の角部材として第1の角部材2つと、第2の角部材2つの合計4つの角部材が得られるため、これら4つをそのまま矩形の簡易個室構造物の4隅の角部分に適用すれば、すべての角部分は丈夫で構造的強度も大きいと言える。
ここで、上記構成のうち、1つの方形箱体にすべての部材を収納して1つの箱体から本考案にかかる簡易個室構造物を形成する場合、2つ角部分については、既設の2つの第1の角部材をそれぞれ2箇所の既設の角部分として利用できるので、当該角部分は丈夫で構造的強度も大きいと言える。しかし、矩形に組んだ周回する前記壁面部分の4つの角部分のうち残りの2つの角部分は、壁面パネルが直角に位置し合うだけであり、当該角部分は構造的強度が十分とは言えない場合があり得る。ここで、当該箇所は壁面パネルが直角に会合しており、両者の凹溝部分がL字状に会合して形成されている。そこで、当該角部分におけるL字状の凹溝部分に嵌合する水平断面がL字状の角サネ嵌合部材を用いて補強する。収納体に、L字状の凹溝部分に嵌合するL字状の角サネ嵌合部材を供しておく。L字状の角サネ嵌合部材を、L字状の凹溝部分に嵌合させて補強すれば、残りの2箇所の角部分の構造的強度が向上でき、簡易個室構造物の強度が効果的に向上する。
さらに、収納体に、角サネ嵌合部材を取り付けた角部分の外面に貼り付ける補強用の水平断面がL字型の補強材を収納しておくことも好ましい。
角サネ嵌合部材を取り付けた角部分の外面に水平断面がL字型の補強材を貼り付ければ、簡易個室構造物の構造的強度の向上に資する。
さらに、本考案の簡易個室構造物において床面を形成することが好ましい。例えば、床面パネルを収納しておき、それら床面パネルを床面に載置して床面部分を形成する。
もともと公共施設である学校の体育館や公民館はフローリングなどの床材があるが、さらにその上に床材を敷き詰めることにより居住性が快適になる。さらに、床面パネルの内部に断熱材を備えておれば寒さ対策も配慮したものとなる。また、表面がCFシート(ビニール系のシート材)が構成されたものであれば、汚れに強く清掃が簡単に行える。
さらに、壁面部分の一部に出入口用のドアを設けたことも好ましい。
さらに、壁面パネル、第1の角部材、第2の角部材、床面パネルのいずれかまたは全部に、その内部に吸音材を配することが好ましい。吸音材は効果的に生活音や話声を吸収するので、音低減効果が得られ、居住クオリティが向上する。
本考案による簡易個室構造物によれば、1つの個室を形成するための部材が、方形箱体に整理されて保管できる。かつ、個室の形成時には、方形箱体のフレームである外枠体をそのまま角部材として利用でき、組み立て設置が容易である。また、完全に独立した個室を提供でき、プライバシー向上に資するものとなる。
実施例1にかかる本考案の簡易個室構造物100の収納時における方形箱体の収納体での保管状態を示す図である。 本考案の簡易個室構造物100を組み立てるべく、収納体110から部材を取り出した様子を示す図である。 第1の角部材112と壁面パネル120の嵌合接合、壁面パネル120同士の嵌合接合の様子を示す図である。 壁面部分を形成する壁面パネル120同士に形成される線状の凹溝部分に突条のサネ嵌合部材150を用いた補強構造を簡単に示す図である。 実施例1にかかる簡易個室構造物100の組み立て時にできる壁面用120が直角に会合している角部分に形成されたL字状の凹溝部分に、角サネ嵌合部材140を用いた補強構造を簡単に示す図である。 実施例1にかかる簡易個室構造物100の組み立て時にできる壁面用120が直角に会合している角部分に、補強材160を貼り付ける補強処理を簡単に示す図である。 実施例1にかかる本考案の簡易個室構造物100の組み立て例を簡単に示す図である。 実施例2にかかる簡易個室構造物100Aの収納時における方形箱体の第1収納体110−1および第2の収納体110−2での保管状態を示す図である。 実施例2にかかる簡易個室構造物100Aの第1収納体110−1および第2の収納体110−2から部材を取り出した様子を示す図である。 実施例2にかかる本考案の簡易個室構造物100Aの組み立て例を簡単に示す図である。 壁面パネルの内部に吸音材を配設した構造例を示す図である。 特開2006−214271号公報(特許文献1)に開示された簡易間仕切り構造を示す図である。 特開平10−179300号公報(特許文献2)に開示されたパーテーション装置を示す図である。 実用新案登録第3137255号公報(特許文献3)に開示された簡易組み立てハウスを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案の簡易個室構造物の実施形態を説明する。ただし、本考案の技術的範囲は以下の実施形態に示した具体的な用途や形状・寸法などには限定されない。
以下、実施例1は、本考案の簡易個室構造物100が1つの方形の収納体という箱体にすべての部材が収納されて保管され、災害時などに展開して組み立てる構成例を説明する。
実施例2は、収納体として、2つの方形箱体、つまり、方形箱体の第1の収納体と、方形箱体の第2の収納体の2つの方形箱体を備え、部材がそれらに収納されて保管され、災害時などに展開して組み立てる構成例を説明する。
実施例1は、1つの方形の収納体という箱体にすべての部材が収納されて保管されている構成例である。
図1は実施例1にかかる本考案の簡易個室構造物100の収納時における方形箱体の収納体での保管状態を示す図である。
なお、保管場所および設置場所は、学校の体育館内や公民館内を想定している。
図1に示すように、本考案の簡易個室構造物100は、平常時の保管状態では1つの個室を形成するための部材がすべて、1つの方形箱体である収納体110に収められている。
管理する行政としては、避難場所において、常備する簡易個室構造物100の個数分だけ、収納体110を保管すれば良い。なお、図1の例では、コンパクトな方形箱体となっており、保管庫に整理して収納していれば良く、保管スペースが低減できる。また、展開する簡易個室構造物100の個数分だけ保管庫から出せばその数の個室の形成に必要なすべての部材を運び込むことができる。
図2は、本考案の簡易個室構造物100を組み立てるべく、収納体110から部材を取り出した様子を示す図である。本考案を理解する上で必要な部材のみを図示しており、他の一部の部材については図示していない場合もある。
図2に示すように、収納体110の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造となっており、収納体110の外枠体からL字状の第1の角部材111ともう一つの第1の角部材112と、収納体110の内部に収納されていた複数の壁面パネル120(この例では20枚)が得られる。
この例では、複数の床面パネル130(この例では7枚の第1の床面パネル130−1と2枚の第2の床面パネル130−2)が収納されており、さらに、2つのL字状の角サネ嵌合部材140、複数本の突条のサネ嵌合部材150、4つのL字型の補強材160、組み立て用具である木塊(図示せず)が入っている。
ここで、図2に示すように、L字状の2つの第1の角部材111および112が得られる。これらは、もともと方形箱体の収納体110の外枠フレームを構成していた角部材であり、十分な構造的強度が備わっているものである。これらのL字状の2つの角部材をそのまま簡易個室構造物100の2隅の角部材として活用する。本来であれば、簡易個室構造物100を形成する上において、十分な強度と十分な正確性(90度の垂直接合)をもって4つの角部分を形成することが難しいところ、本考案の簡易個室構造物100では、もともと方形箱体の角部として既設の構造物を2箇所においてそのまま用いるため、きわめて簡便に十分な強度と十分な正確性(90度の垂直接合)を確保することができる。
以下、それら取り出した部材を組み合わせて本考案にかかる簡易個室構造物100を組み立ててゆく手順を追って説明する。
図3は、第1の角部材と壁面パネル120の嵌合接合の様子を示す図である。
図3(a)に示すように、L字状の角部材の側面には、突条の凸形状“P1”が設けられており、L字状の角部材のもう一方の側面には凹溝形状“P2”が設けられている。この凹溝形状“P2”は図示していないが、壁面パネル120の凹溝形状“P2”と同様、突条の凸形状“P1”と嵌合し合う形状となっている。
壁面パネル120の側面にも、突条の凸形状“P1”が設けられており、もう一方の側面には凹溝形状“P2”が設けられている。この凹溝形状“P2”は図3(a)には図示していないが、L字状の角部材の凹溝形状“P2”と同様、突条の凸形状“P1”と嵌合し合う形状となっている。つまり、第1の角部材111,112,壁面パネル120には、一方の側面に突条の凸形状“P1”が設けられており、他方の側面には突条の凸形状“P1”と嵌合し合う凹溝形状“P2”が設けられており、それぞれ隣接し合うもの同士が凸形状“P1”と凹溝形状“P2”が嵌合することで簡単に接合するものとなっている。
図3(b)は、隣接し合うもの同士の凸形状“P1”と凹溝形状“P2”が嵌合する様子を水平断面において簡単に示した図である。
図3(b)に示すように、第1の角部材112に壁面パネル120を押し込んでゆくと、第1の角部材112の凸形状に対して壁面パネル120の凹溝形状が嵌合して両者が簡単に接合できる。なお、実際には構造的強度を確保するため、摩擦力が生じるように両者の間のサイズが調整されているため、木塊(図示せず)などで叩いて押し込む。
このように、位置決めして立設した第1の角部材112に対して、嵌合接合させる壁面パネル120を嵌合接合し、さらに、図3(b)に示すように、壁面パネル120に対して次の壁面パネル120を押し込んでゆき、次々と壁面を形成してゆく。つまり、この構成例では、凸形状“P1”−隣の凹溝部分“P2”−凸形状“P1”−隣の凹溝部分“P2”−・・・の嵌合接合が連綿とつながって一周する構造となっている。
特に釘や連結部材などの介在なしに1つの壁面パネル120に対して接合する壁面パネル120の端部を押し込むだけで簡単に連結されてゆき、かつ十分な構造的強度が得られる。
収納体110の内部に壁面パネル120が必要枚数収納されている。この例では、壁面用の壁面パネルが20枚揃っている。
次に、簡易個室構造物100の構造的強度を向上する工夫を説明する。
図4は、壁面部分を形成する壁面パネル120同士に形成される線状の凹溝部分に突条のサネ嵌合部材150を用いた補強構造を簡単に示す図である。
図4に示すように、壁面部分の形成に使用される壁面パネル120が、立設状態の上縁において凹溝部分“P4”を備えており、隣接し合う壁面パネル120同士の上縁にてこの凹溝部分“P4”が連続して連なる線溝形状となっている。この連なる線溝形状の断面に対して、突条のサネ嵌合部材150は合致する断面形状“P3”を持つものとなっている。
図4に示すように、突条のサネ嵌合部材150を、壁面パネル120同士の接合箇所の線溝形状の凹溝部分“P4”を橋梁するように嵌合させる。突条のサネ嵌合部材150は一塊の突条サネであれば、簡単に破断したり曲がったりしない。そのため、突条のサネ嵌合部材150が線溝形状の凹溝部分“P4”を橋梁する凸形状“P3”として嵌合することにより、壁面部分の強度が向上する。
この突条のサネ嵌合部材150が壁面パネル120同士の接合箇所を橋梁するように嵌合してゆけば、簡易個室構造物100全体の構造的強度が向上する。
さらに、この例では、図4(a)に示したように、下方にも壁面パネル120同士の接合箇所の線溝形状の凹溝部分“P4”があり、この線溝形状の凹溝部分“P4”に対しても突条のサネ嵌合部材150を嵌合させることができる構成となっている。
このように、上面、下面において、それぞれ線溝形状の凹溝部分“P4”に対しても突条のサネ嵌合部材150を嵌合させれば、壁面部分の強度がさらに向上する。
次に、角部分に関する構造的強度の向上について述べる。
簡易個室構造物100の組み立てにおいて、矩形に組んだ周回する壁面部分には4つの角部分が存在するが、そのうち2つは既設の第1の角部材111をそれぞれ2箇所の既設の角部分として利用できるので、当該角部分は丈夫で構造的強度も大きいと言える。しかし、残りの2つの角部分は、壁面パネルが直角に位置し合うだけであり、当該角部分は構造的強度が十分とは言えない場合があり得る。
図5は、実施例1にかかる簡易個室構造物100の組み立て時にできる壁面用120が直角に会合している角部分に形成されたL字状の凹溝部分に、角サネ嵌合部材140を用いた補強構造を簡単に示す図である。
図5に示すように、当該箇所は壁面パネル120が直角に会合しているが、直接嵌合し合う構造ではない。ここで、両者の凹溝部分“P4”がL字状に会合してL字状の溝部分“P6”形成されている。そこで、当該角部分におけるL字状の凹溝部分“P6”に嵌合する水平断面がL字状の形状“P5”を持つ角サネ嵌合部材140を用いて補強する。このL字状の形状“P5”をもつ角サネ嵌合部材140を、L字状の凹溝部分“P6”に嵌合させて補強すれば、残りの2箇所の角部分の構造的強度が向上でき、簡易個室構造物100の強度が効果的に向上する。
L字状の角サネ嵌合部材140自体が一体形状物の木塊であれば、容易には破断することがなく、さらに、簡便に十分な強度と十分な正確性(90度の垂直接合)を確保することができる。4つの角部分の強度を向上せしめれば個室の強度が効果的に向上する。
さらに、角部分の補強策を述べる。
角サネ嵌合部材140を取り付けた角部分の外面に貼り付ける補強用の水平断面がL字型の補強材160を貼り付ける。
図6は、実施例1にかかる簡易個室構造物100の組み立て時にできる壁面用120が直角に会合している角部分に、補強材160を貼り付ける補強処理を簡単に示す図である。
角サネ嵌合部材140を取り付けた角部分の外面に水平断面がL字型の補強材160を貼り付ければ、簡易個室構造物100の構造的強度の向上に資する。
図7は、本考案の簡易個室構造物100の組み立て例を簡単に示す図である。
図2で示した各部材が、図3,図4,図5,図6の組み立て工程を経て、図7に示したように組み上がる。なお、この例では、図6の後、7枚の床面パネル130−1と小型の2枚の130‐2を床面に敷き詰めている。
図7(b)は、組み上がった様子を示す図である。なお、壁面パネルの1つが蝶番(図示せず)で開閉可能に取り付けられておりドアとなっている。ドアを開けた図となっている。ドアは片開きの図となっているが、2枚の壁面パネルを用いた観音開きでも良い。また、鍵を取り付けることも好ましい。鍵は簡易個室構造物100の内側から掛けるものとしては簡易なカンヌキ構造の鍵、外出時に外側から掛ける南京錠の鍵など多様なものが想定され得る。
実施例2は、収納体として、2つの方形箱体、つまり、方形箱体の第1の収納体と、方形箱体の第2の収納体の2つの方形箱体を備え、部材がそれらに収納されて保管され、災害時などに展開して組み立てる構成例を説明する。
図8は、実施例2にかかる簡易個室構造物100Aの収納時における方形箱体の第1収納体110−1および第2の収納体110−2での保管状態を示す図である。
図8に示すように、実施例2にかかる簡易個室構造物100Aは、平常時の保管状態では1つの個室を形成するための部材がすべて、第1の収納体110−1と第2の収納体110−2の2つの方形箱体に収められている。
管理する行政としては、避難場所において、常備する簡易個室構造物100Aの個数分だけ、第1の収納体110−1と第2の収納体110−2の方形箱体を保管すれば良い。各々の簡易個室構造物100Aの設置予定場所まで1セットの第1の収納体110−2と第2の収納体110−2を運び込んで展開すればよい。
図9は、本考案の簡易個室構造物100Aを組み立てるべく、第1収納体110−1および第2の収納体110−2から部材を取り出した様子を示している。本考案を理解する上で必要な部材のみを図示しており、他の一部の部材については図示していない場合もある。
図9に示すように、第1の収納体110−1の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造となっており、第1の収納体110−1の外枠体から得られるL字状の第1の角部材111ともう一つの第1の角部材112が得られる。第2の収納体110−2の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造となっており、第2の収納体110−2の外枠体から得られるL字状の第2の角部材113ともう一つの第2の角部材114が得られる。
さらに、この例では、第1の収納体110−1と第2の収納体110−2の内部には、複数の壁面パネル120、床面パネル130−1、130−2が入っている。さらに、四隅の角部分の上端に取り付ける角棚部材141が4つ、複数本の突条のサネ嵌合部材150、組み立て用具である木塊(図示せず)が入っている。
なお、実施例1では、2つのL字状の角サネ嵌合部材140が入っていたが、この実施例2では、4隅の角部分はすべて既設のL字状の第1の角部材111、112と、第2の角部材113、114を利用するので、角部分の補強材である角サネ嵌合部材140は不要である。この例では、角棚部材141が入っており、角部分に棚を形成できる例となっている。角棚部材141があれば、角サネ嵌合部材140と同等の強度を発揮することができ、角部材(第1の角部材111、112、第2の角部材113、114)が直角をなしており当該直角部分に取り付けることができ、当該部分が棚になるという効果も得られる。
上記した壁面パネル120、床面パネル130−1、130−2、角棚部材141、突条のサネ嵌合部材150、L字型の補強材160は第1の収納体110−1、第2の収納体110−2のいずれに収納されていても良い。
図10は、実施例2にかかる本考案の簡易個室構造物100Aの組み立て例を簡単に示す図である。
図9で示した各部材が、実施例1で説明した図3,図4の組み立て工程を経て、図10に示したように組み上がる。なお、この例では、図5の後、10枚の床面パネル130−1、130-2を床面に敷き詰め、さらに、四隅の角部分の上面に角棚部材141を取り付けている。角棚部材141を取り付けることにより、四隅をハンガーの掛け部に使用するなど多目的に利用でき、利便性が向上する。
実施例1と同様、壁面パネルの1つが蝶番(図示せず)で開閉可能に取り付けられておりドアとして利用することができる。図10はドアを開けた図となっている。ドアは片開きの図となっているが、2枚の壁面パネルを用いた観音開きでも良い。また、鍵を取り付けることも好ましい。鍵は簡易個室構造物100の内側から掛けるものとしては簡易なカンヌキ構造の鍵、外出時に外側から掛ける南京錠の鍵など多様なものが想定され得る。
以上、実施例2にかかる簡易個室構造物100Aでは、実施例1の組み立て手順で行った角部分の形成工程、つまり、組み立て時にできる壁面用120同士が直角に会合している角部分への角サネ嵌合部材140の補強作業や、この直角に会合している角部分への補強材160の貼り付け補強作業は不要である。
図10に示すように、実施例2にかかる簡易個室構造物100Aでは、4隅の角部分はすべて既設の第1の角部材111、112、第2の角部材113、114がそのまま使用されていることが分かる。
次に、遮音に関する工夫について述べる。
避難所では複数の住民が一時的に共同で居住するので、生活音が低減できれば居住性が向上する。そこで、壁面パネル120や床面パネル130、さらには、第1の角部材111、112、第2の角部材113、114のいずれかまたは全部の内部に吸音材を配設する工夫があり得る。
吸音材を配することにより、少しでも生活音や話声を和らげる遮音効果が期待でき、居住空間のクオリティが向上する。
例えば、図11は壁面パネル120に示すように、市販されているグラスウール素材の繊維系断熱材122を装填するなどもあり得る。一般にグラスウール繊維系断熱材には吸音効果があることが知られており、少しでも生活音や話声を和らげる遮音効果が期待できる。
以上、本考案の簡易個室構造物の実施例を説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本考案は、自治体などが災害時の避難場所に簡易的に設置する簡易個室構造物として広く適用することができる。また、新型ウイルス対策として、ワークスペースや授乳室、更衣室、診察室、子供室など様々な使い方が想定できる。
100 簡易個室構造物
110 収納体
110−1 第1の収納体
110−2 第2の収納体
111 第1の角部材
112 他の第1の角部材
113 第2の角部材
114 他の第2の角部材
120 壁面パネル
130−1,130−2 床面パネル
140 角サネ嵌合部材
150 突条のサネ嵌合部材
160 補強材
上記目的を達成するため、本考案の簡易個室構造物は、方形箱体の収納体と、それらの中に収納されている複数の部材を用いて形成する簡易個室構造物であって、前記収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記収納体の外枠体から水平断面がL字状の第1の角部材が2つ得られ、 前記収納体の内部に収納されている部材として、少なくとも複数の壁面パネルを含み、2つの前記第1の角部材を、それぞれ2箇所の既設の角部分として利用し、それぞれの前記角部分同士の間を、前記壁面パネルをを立設させて接合し、周回する壁面部分を形成することを特徴とした簡易個室構造物である。
上記構成により、1つの個室を形成するための部材が、1つの方形の収納体という箱体に整理されて保管できる。かつ、個室の形成時には、方形の収納体のフレームである外枠体をそのまま角部材として利用できる。1つの個室の形成にあたり、組み立ての上で肝心となる隅をあらためて組み立てる必要なくそのまま利用できることは極めて有効であり、少なくとも2隅にそのまま載置して立てるだけで個室の外形が決まる。壁面はパネル同士を接合すれば良い。
なお、収納体として、2つの方形箱体、つまり、方形箱体の第1の収納体と、方形箱体の第2の収納体の2つの方形箱体を備えた構成も可能である。
この構成の場合、前記第1の収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記第1の収納体の外枠体から水平断面がL字状の前記第1の角部材が2つ得られ、また、前記第2の収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記第2の収納体の外枠体から水平断面がL字状の第2の角部材が2つ得られる。
これら前記第1の収納体の内部に収納されている部材および前記第2の収納体の内部に収納されている部材として、少なくとも複数の壁面パネルを含む。
2つの前記第1の角部材と2つの前記第2の角部材が得られ、それぞれ4つの既設の角部分として利用し、それぞれの前記4つの角部分同士の間を、前記壁面パネルを立設させて接合し、周回する壁面部分を形成することができる。

Claims (10)

  1. 方形箱体の収納体と、それらの中に収納されている複数の部材を用いて形成する簡易個室構造物であって、
    前記収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記収納体の外枠体から水平断面がL字状の第1の角部材が2つ得られ、
    前記収納体の内部に収納されている部材として、少なくとも複数の壁面パネルを含み、
    2つの前記第1の角部材を、それぞれ2箇所の既設の角部分として利用し、それぞれの前記角部分同士の間を、前記壁面パネル体を立設させて接合し、周回する壁面部分を形成することを特徴とした簡易個室構造物。
  2. 少なくとも前記壁面部分の形成に使用される前記壁面パネルが、立設状態の一方の側面に凸縁部分、他の側面に前記凸縁部分と嵌合する凹溝部分を備え、前記壁面パネルの前記凸縁部分に対して隣接する前記壁面パネルの前記凹溝部分を嵌合させてゆくことにより、前記壁面パネル同士を接合できることを特徴とする請求項1に記載の簡易個室構造物。
  3. 少なくとも前記壁面部分の形成に使用される前記壁面パネルが、立設状態の上縁に凹溝部分を備え、隣接し合う前記壁面パネル同士の上縁にて前記凹溝部分が連続して連なる線溝形状を形成し得るものとなっており、
    前記収納体に前記凹溝部分に嵌合する突条のサネ嵌合部材が収納されており、
    前記突条のサネ嵌合部材を、前記壁面パネル同士の接合箇所の線溝形状の前記凹溝部分を橋梁するように嵌合させ、前記壁面部分の強度を向上せしめたことを特徴とする請求項1または2に記載の簡易個室構造物。
  4. 矩形に組んだ周回する前記壁面部分の4つの角部分のうち、2つの前記第1の角部材以外の2つの角部分において、直角に隣接し合う壁面パネルの上縁において水平断面がL字状の凹溝部分が形成され、
    前記収納体に、前記角部分における前記L字状の凹溝部分に嵌合する水平断面がL字状の角サネ嵌合部材が収納されており、
    前記L字状の角サネ嵌合部材を、前記角部分の前記L字状の凹溝部分に嵌合させ、前記角部分の強度を向上せしめたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の簡易個室構造物。
  5. 前記収納体に、前記角サネ嵌合部材を取り付けた前記角部分の外面に貼り付ける補強用の水平断面がL字型の補強材が収納されており、
    前記角サネ嵌合部材を取り付けた前記角部分の外面に前記L字型の補強材を貼り付けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の簡易個室構造物。
  6. 前記収納体が、方形箱体の第1の収納体と、方形箱体の第2の収納体の2つの方形箱体を備えたものであり、
    前記第1の収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記第1の収納体の外枠体から水平断面がL字状の前記第1の角部材が2つ得られ、
    前記第2の収納体の方形の外枠体が一つの角とその対角の2箇所で分割可能な構造であり、前記第2の収納体の外枠体から水平断面がL字状の第2の角部材が2つ得られ、
    前記第1の収納体の内部に収納されている部材および前記第2の収納体の内部に収納されている部材として、少なくとも複数の壁面パネルを含み、
    2つの前記第1の角部材と2つの前記第2の角部材を、それぞれ4つの既設の角部分として利用し、それぞれの前記4つの角部分同士の間を、前記第1の壁面パネル体を立設させて接合し、周回する壁面部分を形成することを特徴とした請求項1から3のいずれかに記載の簡易個室構造物。
  7. 前記収納体に、内部に断熱材を含み、床面に載置して床面部分を形成する床面パネルが複数収納されており、
    前記床面パネルを床面に載置して床面部分を形成することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の簡易個室構造物。
  8. 前記壁面部分の一部に出入口用のドアを設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の簡易個室構造物。
  9. 前記壁面パネルの内部に吸音材を配して音低減効果または遮音効果を持たせたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の簡易個室構造物。
  10. 前記床面パネルの内部に吸音材を配して音低減効果または遮音効果を持たせたことを特徴とする請求項7に記載の簡易個室構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7072954B1 (ja) * 2021-11-17 2022-05-23 株式会社ファーストキャビンHd 占有空間用開閉扉構造およびそれを備えた占有空間貸出所

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