JP3230195B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3230195B2
JP3230195B2 JP36008692A JP36008692A JP3230195B2 JP 3230195 B2 JP3230195 B2 JP 3230195B2 JP 36008692 A JP36008692 A JP 36008692A JP 36008692 A JP36008692 A JP 36008692A JP 3230195 B2 JP3230195 B2 JP 3230195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
intermediate transfer
transfer
forming apparatus
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36008692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06202489A (ja
Inventor
常見  健夫
篤志 竹田
裕二 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP36008692A priority Critical patent/JP3230195B2/ja
Publication of JPH06202489A publication Critical patent/JPH06202489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3230195B2 publication Critical patent/JP3230195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には画像形成装置
に関するものであり、特に、電子写真方式或は静電記録
方式などにより形成された像担持体上のトナー像を、中
間転写体に転写電界を付与して順次転写した後に中間転
写体上のトナー像を転写材に一括転写することにより多
色画像を得る多色画像形成装置に関するものである。斯
かる多色画像形成装置としては、フルカラーの電子写真
複写装置、プリンター、その他種々の記録機器などがあ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の中間転写体を用いた多色電子写真
転写技術の代表的な一例を図5に示す。図5の様な多色
電子写真複写装置は、回転自在に軸支され矢印方向に回
転する像担持体、即ち、感光ドラム3が配置されその外
周部に画像形成手段が配置される。画像形成手段は任意
の手段とし得るが、本例では、感光ドラム3を均一に帯
電する一次帯電器4と、色分解された光像又はこれに相
当する光像を照射し、感光ドラム3上に静電潜像を形成
する、例えばレーザービーム露光装置などから成る露光
手段8と、感光ドラム3上の静電潜像を可視画像とする
現像装置1とを具備する。
【0003】現像装置1は、イエロー色現像剤、マゼン
タ色現像剤、シアン現像剤、ブラック色現像剤の4色の
現像剤を各別に収納する4個の現像器1Y,1M,1
C,1BKとで構成され、前記感光ドラム3上の静電潜
像の現像を行い、4色分のフルカラー現像が可能に構成
されている。
【0004】感光ドラム3上の可視画像、即ちトナー像
は中間転写ベルト9に転写される。本例において中間像
担持部材としての中間転写ベルト9は支持ローラ11,
12、二次転写ローラ13の3本の円筒形ローラにより
張架されて中間転写体を構成しており、支持ローラ1
1,12間に張設されている上記ベルト9部分が感光ド
ラム3に当接する構成となっている。該中間転写ベルト
9は通常は体積抵抗率108 〜1012Ω・cmのフィ
ルム状の誘電体ベルトが使用される。
【0005】更に該中間転写ベルト9の内側で感光ドラ
ム3と当接する位置に一次転写コロナ放電器10が配置
され、支持ローラ11の外側にはベルトクリーニング器
15が中間転写ベルト9と圧接離間可能なように配置さ
れている。
【0006】上述したごとき構成の多色電子写真複写装
置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明すると
以下のようである。
【0007】感光ドラム3に一次帯電器4により均一な
帯電を行い露光手段8にて画像情報に応じた光像Eを照
射し感光ドラム3上に静電潜像が形成される。
【0008】該静電潜像は現像装置1のイエロー現像器
1Yにより感光ドラム3上に樹脂を基材とした平均粒径
10〜12μmのイエロートナーによりトナー像として
可視化される。
【0009】次いで、感光ドラム3と当接する領域にお
いて中間転写ベルト9の背面から一次転写コロナ放電器
10によってトナーと逆極性のコロナ放電を受けること
により感光ドラム3上のイエロートナー像が中間転写ベ
ルト9上に静電転写される。またこの転写に際しては、
転写材Pは供給されておらず、更に二次転写バイアスロ
ーラ14、及びベルトクリーニング器15は離間してお
り、上記イエロートナー像は中間転写ベルト9上に保持
されたまま、同ベルトの移動に伴って再び一次転写部へ
と搬送される。
【0010】このようにしてイエロートナー像が中間転
写ベルト9上に転写された後、感光ドラム3上の残留ト
ナーはドラムクリーニング器2にて完全にクリーニング
される。また次の色の潜像形成の前に前露光ランプ5か
らの光が感光ドラム3表面に照射され、感光ドラム3の
表面上の残留電荷を消去する。
【0011】上記した前露光、一次帯電、像露光、現
像、一次転写、ドラムクリーニングの一連のプロセス
は、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーに
ついても同様に繰返され、中間転写ベルト9上には、上
記のイエロートナー像、マゼンタートナー像、シアント
ナー像、ブラックトナー像の4色像が重ねて形成され
る。
【0012】このようにして4色像が中間転写ベルト9
上に形成されると、転写材Pがレジストロー6a,6b
を経て、上記4色像の位置と同期して二次転写ローラ1
3へ送られる。この時、転写材Pが二次転写部に接近す
ると、二次転写バイアスローラ14が付勢されて二次転
写ローラ13に接し、2個の二次転写ローラ間(13,
14)で、中間転写ベルト9及び転写材Pを共に挟持す
ることになる。
【0013】このとき、二次転写バイアスローラ14に
はトナーと逆極性のバイアス電圧が印加され、中間転写
ベルト9とトナー間の結合力より転写材Pとトナー間の
結合力が強くなると4色トナー像が転写材Pに一括転写
される。転写材Pは更に搬送ベルト16により定着部
(不図示)へ搬送され定着器にてトナーが溶融混色定着
され機外に排出される。
【0014】一方中間転写ベルト9上に残留したトナー
に対しては、ベルトクリーニング器15が付勢され除去
される。
【0015】また他の従来技術として、上記従来例にお
ける一次転写電界形成手段として一次転写コロナ放電器
10のかわりに、バイアス電圧を印加した弾性バイアス
ローラを中間転写ベルト9の背面に当接させる方法や二
次転写電界形成手段として二次転写バイアスローラ14
のかわりにコロナ放電器を用いる方法等がある。
【0016】又、近年、画像の高画質化要求に応じて潜
像を高精細にし、その潜像再現性を向上させるべく、現
像剤としては小粒径の、即ち、粒径10μm以下、平均
粒径8μm程度のトナー粒子を使用するようになってき
ている。一般にトナー粒子の粒径を小さくしていくと、
比表面積が増加するため単位質量当たりの帯電電荷量、
フアンデルワールス力などが大きくなる。従って、感光
ドラムとトナー粒子との付着が強くなり、良好な転写性
を保つためには転写電界を強くする必要がある。
【0017】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では以下のような欠点があった。前述したよう
にトナー粒径が小さい場合やまた環境変動によって、即
ち低湿環境下などでトナーの帯電量が大きくなった場合
には転写電界を強める必要がある。また、上記従来例の
多色画像形成装置のように、複数色のトナー像を転写材
上に重ねて転写する場合も同様である。
【0018】しかしながら、上記従来例において転写電
界を強くするために放電器のワイヤに印加する電圧を上
げ、コロナ電流を大きくした場合、図4に示すように転
写電流が中間転写ベルト9の面と平行方向へ移動しやす
くなる。その結果、必要な領域より外までも転写電界が
付与され、特に感光ドラム3上のトナー層29と中間転
写ベルト9が接触する前の領域に電界が付与されると空
げきをトナーが移動する(プリ転写)ために画像がにじ
んだり、飛び散り、画像の太りなどの画像乱れが生じや
すくなるという欠点があった。また中間転写ベルト9中
を転写電流が面と平行方向へ移動することによって電気
力線がこの面に対して斜めになり、転写時にトナーがそ
の斜め方向に力を受けるのでやはり上記の画像乱れが生
じやすくなる。
【0019】また、転写電界形成手段自体の問題とし
て、前記従来例のように放電器を用いた場合転写電界を
ある領域内のみに付与することが困難であり、前記した
プリ転写を生じやすい。この点に関して本出願人は特願
平2−29896号の出願において、転写電界形成手段
として、電源に接続されると共に少なくとも転写時には
転写材担持部材の裏面に接触する導電性部材を用いた接
触転写法を提案している。この接触転写法によれば転写
電界の付与領域を限定しやすいという特徴をもってい
る。しかしながら、転写電界を強くするために導電性部
材への印加電圧を上げて転写電流を多く流した場合には
やはり転写電流が中間転写体中を面と平行方向へ流れる
ために前記したような画像乱れを生じやすいという欠点
がある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明はト
ナー像を担持する像担持体と、中間転写体と、前記像担
持体上のトナー像を静電的に前記中間転写体に転写する
転写手段と、を有し、前記転写手段により前記中間転写
体上に転写されたトナー像を静電的に転写材に転写する
画像形成装置において、前記転写手段は、前記中間転写
体のトナー像が転写される側とは反対側に接触する接触
部材を備え、前記中間転写体は、体積抵抗率をρv=1
x(Ω・cm)とすると、 8≦X≦14 が成立する基層と、該基層の前記像担持体と前記接触部
材とを結ぶ厚み方向に設けられ、その体積抵抗率をρ
v′(Ω・cm)とすると、 ρv′<10X-3 が成立する複数の導電経路と、を備えることを特徴とす
る画像形成装置である。
【0021】本発明の第2の発明は前記導電経路は、前
記基層に設けられた穴に、前記体積抵抗率ρv′を有す
る材料が充填されたことを特徴とする第1の発明に記載
の画像形成装置である。
【0022】本発明の第3の発明は前記接触部材の体積
抵抗率は、1010(Ω・cm)以下であることを特徴と
する第1または第2の発明に記載の画像形成装置であ
る。
【0023】本発明の第4の発明は前記接触部材の体積
抵抗率は、108(Ω・cm)以下であることを特徴と
する第3の発明に記載の画像形成装置である。
【0024】本発明の第5の発明は前記転写手段は、前
記像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写すると
き、前記接触部材に電圧を供給する電源を備えることを
特徴とする第1から第4の発明の何れか1つに記載の画
像形成装置である。
【0025】本発明の第6の発明は前記画像形成装置
は、前記中間転写体上に転写されたトナー像を転写材に
転写するとき、前記中間転写体との間で転写材を挟持す
る挟持部材を有することを特徴とする第1から第5の発
明の何れか1つに記載の画像形成装置である。
【0026】本発明の第7の発明は前記中間転写体上に
転写されたトナー像を転写材に転写するとき、前記挟持
部材には電圧が印加されることを特徴とする第6の発明
に記載の画像形成装置である。
【0027】本発明の第8の発明は前記像担持体から前
記中間転写体に複数色のトナー像が前記転写手段により
順次転写され、前記中間転写体上の複数色のトナー像は
転写材に転写されることを特徴とする第1から第7の発
明の何れか1つに記載の画像形成装置である。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0029】「実施例1」 図1に本発明の実施例1を示す。本発明は図5の如く、
先に説明した多色電子写真装置にて実施し得る。従って
本実施例にて多色画像形成装置は図5の多色電子写真複
写装置のうち一次又は二次転写電界形成手段および中間
転写ベルトを改造した多色電子写真複写装置に具現化さ
れ、その構成および作用は既述の通りである。
【0030】従って多色電子写真複写装置及び中間転写
ベルト装置の全体構成及びその動作の説明は電界形成手
段および中間転写ベルトに関する以外省略する。
【0031】本実施例において中間転写ベルト9として
は図3に示すように厚さt=150μm、体積抵抗率ρ
v が略109 ,1011,1013Ω・cmの3種類のポ
リカーボネートにカーボンを分散させたフィルムをベー
スとしてこれにレーザー加工により微細な穴9aを多数
あける。次にカーボン液9bを各穴9aに注入して乾燥
させる。
【0032】図1において、中間転写ベルト9と感光ド
ラム3とが接する部分に、転写電界を発生する電界形成
手段が設けられるが、該電界形成手段の詳細を図2をも
参照しながら以下に説明する。
【0033】電界形成手段は、金属などの剛体からなる
支持台19上に、弾性を有する合成樹脂フィルム、本実
施例においてはポリエチレン・テレフタレート(PE
T)より成る弾性シート27を設け、更に、該弾性シー
ト27の先端部に導電性金属シート28を設けて構成さ
れる。電界形成手段の電極とされる導電性金属シート2
8には電源(図示せず)が接続される。
【0034】前記支持台19、弾性シート27、金属シ
ート28を備えた電界形成手段は、図1に示されるよう
に、弾性シート27、金属シート28が中間像担持部材
である中間転写ベルト9の導入側からその移動方向下流
側に向けて斜めに延び、更には中間転写ベルト9が感光
ドラム3に接触し終えた位置若しくは接触を開始する位
置、又は極力接近した位置に対応する位置で、且つ金属
シート28が中間転写ベルト9を押圧するように位置決
めされる。
【0035】本発明者らは、本実施例にては、マイナス
極性に帯電された感光ドラム3に潜像を形成し、平均粒
径が略8〜10μmのトナーを用いて反転現像にて一次
転写イエロートナー画像を中間転写ベルト9上に得た。
このとき、トナーは、樹脂、色材、その他微量の帯電制
御性や潤滑性を向上させるための添加剤等により構成さ
れ、現像器中でキャリア粒子と摩擦帯電されてマイナス
極性に帯電するものであった。
【0036】更にマゼンタ色、シアン色、ブラック色に
ついても同様に潜像形成、現像、一次転写を繰り返すこ
とにより中間転写ベルト9上に多重転写像を得た段階で
装置を停止し、中間ベルト9上のトナー像を評価した。
【0037】なお、本実施例においては中間転写ベルト
9のベースフィルムとしては体積抵抗率ρv を略109
,1011,1013Ω・cmの3種類のポリカーボネー
トにカーボンを分散させたフィルムを用いたが、本発明
を効果的に実施するためにはρv =108 〜1014Ω
・cmの範囲内であれば良い。なぜならば体積抵抗率が
108 Ω・cmよりも小さいと電荷が中間転写ベルト
を通じてリークしやすいために前述したように画像のに
じみ、飛び散りや画像の太りといった画像の乱れが生じ
やすくなるためである。また、体積抵抗率が1014Ω・
cmよりも大きいと一次転写後の電位減衰が遅いために
各色トナー像の転写ごとに中間転写ベルトの除電を行な
う必要があったり、中間転写ベルトと感光体の剥離時お
よび二次転写後の中間転写ベルトと転写材の剥離時に放
電が生じやすく、この放電によって中間転写ベルト上お
よび転写材上のトナー像が飛び散り、画像乱れを起こし
やすいためである。
【0038】また、ベースフィルムの体積抵抗率ρv
を10x Ω・cm(ただしx=8〜14)とした時
に、多数の微細な穴に注入して乾燥されたカーボン液9
bである複数の導電径路の体積抵抗率ρv ′は10x-3
Ω・cmより小さければ良い。
【0039】上記の3種類のベースフィルムに対して種
々の低抵抗層を分散させた中間転写ベルトを用意し、出
力画像の画質を比較した。結果を表1に示す。表1中て
“×”は従来品(低抵抗層の分散なし)と同等の画質、
“○”は従来品に比べて画像のにじみ、飛び散りや太り
などの画像不良の程度が改善されたものを示す。表1か
らわかるように、ベースフィルムの体積抵抗率ρv
10x Ω・cm(ただし8≦x≦14)に対して分散
する低抵抗層の体積抵抗率をρv ′=10x-3Ω・cm
より小さくすることで画質改善に効果があることがわか
った。
【0040】以上説明した本発明によって、にじみ、飛
び散りや太りなど画像不良のない良好な画像を得ること
ができた。また、転写電界形成手段を統一して中間転写
ベルトを本発明品と従来品で比較したところ、同じ濃度
の転写画像が本発明品の方がより低い金属シートへの印
加電圧で得ることができた。
【0041】これらの結果が得られたのは次の理由によ
るものと考えられる。まず、より低い印加電圧で同濃度
の画像が得られたのは、本発明品の中間ベルト中に低抵
抗層が面と垂直方向に含有されているために、電源から
見た負荷インピーダンスが小さくなったためである。た
だし、この時転写領域での電界は強くなっていない。ま
た、画像不良の無い良好な画像が得られたのは以下の2
つの理由による。1つは上記したように金属シートへの
印加電圧が低くできるためである。2つめは、やはり本
発明品の転写シート中の低抵抗層のために、転写電流が
シートの面と平行な方向へは流れにくいためである。
【0042】更に中間転写ベルト9上の多重トナー画像
を二次転写ローラ13と二次転写バイアスローラ14と
で中間転写ベルト9と転写材Pとを挟持し、二次転写バ
イアスローラ14に一次転写印加バイアス電圧より高い
電圧をバイアス電源31から印加することにより、転写
材Pに一括転写し出力した。
【0043】「実施例2」 転写電界形成手段としては、図6に示すようなものによ
っても本発明は実施し得る。すなわち、図6においては
感光ドラム3と中間像担持部材である中間転写ベルト9
が当接する部分の中間転写ベルト9の内側に一次転写電
界発生手段である導電性ブラシ20には一次転写電界を
与えるバイアス電源30が接続されている。本実施例に
おいては導電性ブラシ20としてはアクリル細繊維を硫
化銅で染色し導電化処理した繊維を用いたが、導電性繊
維としては直径8〜15μm程度のステンレススチール
繊維やアクリル、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等
の樹脂繊維に金属メッキしたものや、樹脂中にカーボ
ン、金属粉等の導電性微粉を混練したものや複合化した
ものや、更には樹脂繊維等を炭化し導電性を付与した炭
素繊維等の導電又は半導電性のものが使用できる。
【0044】導電性ブラシ20の体積抵抗率としては1
10Ω・cm以下のものが使用可能で好ましくは108
Ω・cm以下が良い。
【0045】中間転写ベルト9と導電性ブラシ20の接
触状態は前記実施例1のような弾性シート状、ブレード
状、接触導電部材による直線的な接触と異なり、導電性
を有した細繊維各々の独立した接触である為に接触領域
長手方向にわたる当接圧力の傾きや、中間転写ベルト9
の表面粗さの違い中間転写ベルト9が継ぎ目を有する場
合におけるその段差等に関係なく追従し、個々の繊維の
接触状態は均一かつソフトに維持できるものである。
【0046】更に当接圧力を高めることなく、繊維径、
材質、繊維密度を考慮することによりより均一でソフト
な接触状態を達成できるものである。
【0047】本実施例においては感光ドラム3の直径を
120mm、移動速度を160mm/sec、中間転写
ベルト9の移動速度を160mm/secで実験を行っ
たところ画像のにじみ、飛び散りや太りの無いさらに良
好な画像が得られた。
【0048】また転写には厳しい条件である低湿度環境
下で同様の実験を行ったところ、同じく良好な画像が得
られた。
【0049】「実施例3」 図7に本発明の実施例3を示す。本実施例は実施例2に
おける一次転写用固定導電性ブラシ20のかわりに導電
性ファーブラシローラ21を転写電界形成手段として用
いた。このローラ21は直径8mmの金属の丸棒に導電
性接着剤と共に起毛した導電性繊維布を巻きつけ接着し
繊維長を5mmに整えた外径18mmのローラ状の電極
である。導電性繊維布としてはアクリル細繊維を硫化銅
で染色し導電化処理した繊維を用いたが、導電性繊維と
しては直径8〜15μm程度のステンレススチール繊維
や、アクリル、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の
樹脂繊維に金属メッキをしたものや、樹脂中にカーボ
ン、金属粉等の導電性微粉を混練したものや複合化した
繊維や、更には樹脂繊維等を炭化し導電性を付与した炭
素繊維等の導電又は半導電性のものが使用できる。
【0050】導電性ファーブラシローラ21の体積抵抗
率としては1010Ω・cm以下のものが使用可能で好ま
しくは108 Ω・cm以下が良い。
【0051】導電性ファーブラシローラ21の配置とし
は、中間転写ベルト9が感光ドラム3に接触し終えた位
置と接触を開始する位置の間、または極力近接した位置
で、弾性を有した導電性ファーブラシローラ21が中間
転写ベルト9を押圧当接するようにしてあり、導電性フ
ァーブラシローラ21は移動する中間転写ベルト9に従
動回転させても中間転写ベルト9の移動速度と同じ周速
度をもって転動回転駆動させてもかまわない。
【0052】本実施例においても、一次転写電界形成手
段として導電性ファーブラシローラ21を使用すること
により、実施例2と同様な効果が得られ、同様な実験を
行ったところ、にじみ、飛び散りや太りなど画像不良の
無い良好な画像が一次転写の段階で得られた。
【0053】「実施例4」 図8に本発明の実施例4を示す。本実施例は前各実施例
における二次転写手段の接地された二次転写ローラ13
のかわりに一次転写導電性ブラシ20と同じもの即ち、
符号22の導電性ブラシを用い二次転写バイアス電源3
2を接続し、二次転写バイアスローラ14を接地した構
成にしたもので、図中図6と同じものは同一符号を付
し、一次転写の効果も同等なので、詳細な説明は省略す
る。
【0054】支持ローラ11,12,25,26を方形
の角に位置するようにして中間転写ベルト9をこれらの
支持ローラに巻掛け、支持ローラ25,26間における
このベルト9の張設部を転写部として転写材通路に沿わ
せ、二次転写部において中間転写ベルト9を間にしてそ
の内側に二次転写導電性ブラシ22を配し、その外側に
二次転写導電性ブラシ22に対向して転写材通路へ出入
可能に二次転写バイアスローラ14を配した。
【0055】本発明における導電性ブラシ22による一
括転写は中間転写ベルト9の裏面に弾性及び導電性を有
した導電性ブラシ22をソフトで低圧力かつ緻密に当接
させ、中間転写ベルト9と転写材Pを接地した二次転写
バイアスローラ14で挟持し、導電性ブラシ22に二次
転写バイアス電源32より、中間転写ベルト9上に保持
されたトナーと同極性のバイアス電圧を印加することで
達成される。
【0056】本実施例において、実施例3と同様な実験
を行った処一次および二次転写ともにじみ、飛び散りや
太りなどの画像不良の無い良好な画像が得られた。
【0057】「実施例5」 図9に本発明の実施例5を示す。本実施例は実施例4に
おける二次転写手段のバイアス印加された二次転写導電
性ブラシ22のかわりに実施例2で用いた一次転写ファ
ーブラシローラ21と同じものを用い接地し、二次転写
バイアスローラ14に二次転写バイアス電源31を接続
した構成にしたもので、図8と同じものは同一符号を付
し一次転写の効果も同等なので詳細な説明は省略する。
【0058】本発明における導電性ファーブラシローラ
による一括転写は中間転写ベルト9の裏面に弾性及び導
電性を有した接地された導電性ファーブラシローラ23
をソフトで低圧力かつ緻密に当接させ、中間転写ベルト
9と転写材Pを二次転写バイアス電源31より、中間転
写ベルト9上に保持されたトナーと逆極性のバイアス電
圧を印加することで達成される。
【0059】本実施例においても実施例4と同様な実験
を行ったところ、同様な結果が得られた。
【0060】尚、以上の各実施例においてはフルカラー
の電子写真複写装置を例に説明してきたが、本発明の応
用をこれのみに限定するものではなく、又、電界形成手
段を構成する導電性部材の形状も以上の各実施例に限定
するものではない。
【0061】また導電性ブラシと導電性ファーブラシの
一次転写及び二次転写への適用は上述実施例にかぎらず
いかなる組合せでもかまわない。また、中間転写ベルト
の材料、構成も上述実施例に限定しない。
【0062】本発明は、一般には画像形成装置に関する
ものであり、特に、電子写真方式或は静電記録方式など
により形成された像担持体上のトナー像を、中間像担持
部材上に転写電界を付与して中間転写し、中間像担持部
材上に担持されたトナー像を転写材に転写電界を付与し
て転写することにより多色画像を得る多色画像形成装置
に関するものであって、斯かる画像形成装置として、フ
ルカラー(多色)の電子写真複写装置、プリンター、そ
の他種々の記録機器に応用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の発
明によればトナー像を担持する像担持体と、中間転写体
と、前記像担持体上のトナー像を静電的に前記中間転写
体に転写する転写手段と、を有し、前記転写手段により
前記中間転写体上に転写されたトナー像を静電的に転写
材に転写する画像形成装置において、前記転写手段は、
前記中間転写体のトナー像が転写される側とは反対側に
接触する接触部材を備え、 前記中間転写体は、体積抵
抗率をρv=10x(Ω・cm)とすると、 8≦X≦14 が成立する基層と、該基層の前記像担持体と前記接触部
材とを結ぶ厚み方向に設けられ、その体積抵抗率をρ
v′(Ω・cm)とすると、 ρv′<10X-3 が成立する複数の導電経路と、を備えることによって、
画像のにじみ、飛び散りや太りなどの画像乱れのない転
写装置を有する画像形成装置を提供できる。また、低湿
度環境下で良好な画像が得られる。
【0064】第2の発明は導電経路を基層に設けられた
多数の穴に体積抵抗率がρv′を有する材料を充填する
ことにより、導電経路の体積抵抗率をρv′<10X-3
とすることができる。第1又は第2の発明における接触
部材の体積抵抗率は1010Ω・cm以下のものが使用可
能(第3の発明)で好ましくは108Ω・cm(第4の
発明)である。
【0065】第1から第4の発明の何れか1つの発明に
おいて、転写手段は、像担持体上のトナー像を中間転写
体に転写するとき、接触部材に電圧を供給する電源を備
える(第5の発明)。これによって第1の発明の効果が
確保できる。
【0066】第1から第5の発明の何れか1つの発明に
おいて、画像形成装置は、中間転写体上に転写されたト
ナー像を転写材に転写するとき、中間転写体との間で転
写材を挟持する挟持部材を有する態様を備える(第6の
発明)。このような態様の画像形成装置に対して主要な
本発明は有効である。
【0067】第7の発明は第6の発明において、中間転
写体上に転写されたトナー像を転写材に転写するとき、
挟持部材には電圧が印加される。
【0068】第1から第7の発明の何れか1つの発明に
おいて、像担持体から中間転写体に複数色のトナー像が
転写手段により順次転写され、中間転写体上の複数色の
トナー像は転写材に転写される態様(第8の発明)を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の縦断面図である。
【図2】図1における像担持体より中間像担持部材への
転写手段の縦断面図である。
【図3】本発明の実施例1の中間転写ベルトの斜視図で
ある。
【図4】従来装置における画像乱れを説明するためのモ
デル図である。
【図5】従来装置の構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明の実施例2の縦断面図である。
【図7】本発明の実施例3の縦断面図である。
【図8】本発明の実施例4の縦断面図である。
【図9】本発明の実施例5の縦断面図である。
【符号の説明】
1 現像装置 3 感光ドラム 9 中間転写ドラム 20 導電性ブラシ 21 導電性ファーブラシローラ 22 二次転写導電性ファーブラシローラ 28 導電性金属シート 31 バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−95528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を担持する像担持体と、中間転
    写体と、前記像担持体上のトナー像を静電的に前記中間
    転写体に転写する転写手段と、を有し、前記転写手段に
    より前記中間転写体上に転写されたトナー像を静電的に
    転写材に転写する画像形成装置において、前記転写手段は、前記中間転写体のトナー像が転写され
    る側とは反対側に接触する接触部材を備え、 前記中間転写体は、体積抵抗率をρv=10x(Ω・c
    m)とすると、 8≦X≦14 が成立する層と、該基層の前記像担持体と前記接触部材とを結ぶ厚み方向
    に設けられその体積抵抗率をρv′(Ω・cm)とす
    ると、 ρv′<10X-3 が成立する複数の導電経路と、を備えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記導電経路は、前記基層に設けられた
    穴に、前記体積抵抗率ρv′を有する材料が充填された
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記接触部材の体積抵抗率は、10
    10(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項1
    たは2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記接触部材の体積抵抗率は、10
    8(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写手段は、前記像担持体上のトナ
    ー像を前記中間転写体に転写するとき、前記接触部材に
    電圧を供給する電源を備えることを特徴とする請求項1
    からの何れか1つに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成装置は、前記中間転写体上
    に転写されたトナー像を転写材に転写するとき、前記中
    間転写体との間で転写材を挟持する挟持部材を有するこ
    とを特徴とする請求項1からの何れか1つに記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記中間転写体上に転写されたトナー像
    を転写材に転写するとき、前記挟持部材には電圧が印加
    されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体から前記中間転写体に複数
    色のトナー像が前記転写手段により順次転写され、前記
    中間転写体上の複数色のトナー像は転写材に転写される
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1つに記載の
    画像形成装置。
JP36008692A 1992-12-28 1992-12-28 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3230195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36008692A JP3230195B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36008692A JP3230195B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 画像形成装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11351268A Division JP2000131956A (ja) 1999-12-10 1999-12-10 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06202489A JPH06202489A (ja) 1994-07-22
JP3230195B2 true JP3230195B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=18467839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36008692A Expired - Fee Related JP3230195B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3230195B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4590210B2 (ja) * 2004-05-28 2010-12-01 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06202489A (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5249022A (en) Image forming device having an electrically dielectric regulating member conductive transfer member and a disposed at a transfer station thereof
US5172173A (en) Image forming device and transfer belt having contact-type electricity feeding means
JP3749291B2 (ja) 画像形成装置
US5832351A (en) Transfer sheet and image forming apparatus
JP3507305B2 (ja) 画像形成装置
JPH0434584A (ja) 画像形成装置
JPS62118372A (ja) 現像装置
JPH10198120A (ja) 誘電体ベルトを使用した静電記録方式
JP3230195B2 (ja) 画像形成装置
US5410390A (en) Image forming apparatus having transfer material carrying member with specific resistance ratio
JP2805401B2 (ja) 画像形成装置
JPH05127546A (ja) 画像形成装置
JP2875419B2 (ja) 転写材担持部材およびそれを用いた画像形成装置
US7471918B2 (en) Image forming apparatus using an electrophotographic photoconductor and method of using the same
JP2727475B2 (ja) 画像形成装置
JP3151500B2 (ja) 転写材担持シート及び画像形成装置
JPH0784467A (ja) 画像形成装置
JP2000235311A (ja) 画像形成装置
JP3852170B2 (ja) 画像形成装置
JP2989081B2 (ja) カラー画像形成装置
JP2920022B2 (ja) 画像形成装置
JPH0210390A (ja) 転写材担持体及び転写・搬送装置
JP2829659B2 (ja) 画像形成装置
JPH04366873A (ja) 多色画像形成装置
JPH06161286A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees