JP3229493B2 - 補強型陰極線管 - Google Patents

補強型陰極線管

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JP3229493B2 JP21107594A JP21107594A JP3229493B2 JP 3229493 B2 JP3229493 B2 JP 3229493B2 JP 21107594 A JP21107594 A JP 21107594A JP 21107594 A JP21107594 A JP 21107594A JP 3229493 B2 JP3229493 B2 JP 3229493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防爆補強を有する補強
型陰極線管に関し、そのうち特に補強型カラー陰極線管
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機等の陰極線管におい
ては、陰極線管に外部から衝撃が与えられた場合に、そ
の衝撃を緩和し、爆縮時のガラス飛散を防止するため
に、様々な補強対策が施されている。この補強対策とし
ては、例えば、図4に示すように、ガラスパネル101
の側面外周部に補強用の金属環体102を配置し、この
金属環体102とガラスパネル101との間に金属環体
緩衝接着剤としての樹脂テープ103を介在させる方法
や、図5に示すように、フェイスプレート104の有効
画面を含み周縁わん曲部と接する近傍までを覆う範囲に
補強用のプラスチックシート105を感圧性接着剤を介
して貼着する方法がある(特開昭52−87353号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の構成では、フェイスプレートが球面もしくは円筒
型の場合にはその効果が大きいが、一様に平らなフェイ
スプレートを有するガラスパネルの場合には、そのフェ
イスプレートの形状から球面や円筒型の場合に比較して
バルブ自身にかかる真空ストレスが高くなってしまい、
その結果、外部からの衝撃に対して弱くなってしまう。
このように、一様に平らなフェイスプレートを有するガ
ラスパネルの場合、ガラスパネルの側面外周部に補強用
の金属環体を配置し、この金属環体とガラスパネルとの
間に樹脂テープを介在させるだけでは補強効果が小さ
く、その結果、爆縮時におけるガラス飛散を防止し、電
気用品取締法、UL、CSA等の安全規格を満たすこと
は困難である。また、フェイスプレートの周縁わん曲部
と接する近傍までを覆う範囲にプラスチックシートを貼
着する方法では、補強効果が小さく、その結果、爆縮時
にプラスチックシートの周縁部からガラスパネルの破壊
が生じ、プラスチックごとバルブ内に吸い込まれるた
め、ガラス飛散を防止することはできない。
【0004】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するため、一様に平らなフェイスプレートを有するガ
ラスパネルにおける爆縮時のガラス飛散を防止し、か
つ、コストの低減をも図ることのできる補強型陰極線管
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る補強型陰極線管の構成は、一様に平ら
なフェイスプレートを有するガラスパネルと、前記ガラ
スパネルの後部に接続されたガラスファンネルと、前記
ガラスパネルの側面外周部に配置された補強用金属環体
とを備えた補強型陰極線管であって、前記フェイスプレ
ートの表面及び前記補強用金属環体を覆うように、樹脂
シートを前記ガラスパネル及び前記補強用金属環体に
着剤によって貼着したことを特徴とする。
【0006】
【0007】また、前記本発明の構成においては、樹脂
シートとして、膜厚が50μm以上300μm以下のポ
リエチレンテレフタレートを用いるのが好ましく、この
場合にはさらに、ポリエチレンテレフタレートの表面に
硬化膜を形成し、粘着剤として強粘性で硬質な材料を付
加したものであるのが好ましい。
【0008】
【作用】前記本発明の構成によれば、ガラスパネルのフ
ェイスプレートの表面及び側面外周部に配置された補強
用金属環体を覆うように、樹脂シートを前記ガラスパネ
及び前記補強用金属環体粘着剤によって貼着したこ
とにより、樹脂シートがガラスパネルに強く貼着される
ので、ガラスパネルの前面のフェイスプレート及び側面
外周部は樹脂シートと補強用金属環体とによって完全に
補強される。従って、陰極線管に外部から衝撃が加えら
れて爆縮が生じた場合においても、ガラスパネルの前面
に飛散することはなく、その結果、電気用品取締法、U
L、CSA等の安全規格を十分に満足させることができ
る。また、樹脂シートの貼り替えが可能であるので、樹
脂シートを貼着した後に、フェイスプレートの表面に傷
等の不良が生じた場合には、樹脂シートを剥すだけで容
易に再生することができ、その結果、コストの低減を図
ることができる。
【0009】
【0010】また、前記本発明の構成において、樹脂シ
ートとして、膜厚が50μm以上300μm以下のポリ
エチレンテレフタレートを用いるという好ましい構成に
よれば、適度の硬度を有し、かつ、爆縮時に破切される
ことがないと共に、折り曲げ貼りを容易に行うことがで
きる。この場合さらに、ポリエチレンテレフタレートの
表面に硬化膜を形成し、粘着剤として強粘性で硬質な材
料を付加したものであるという好ましい構成によれば、
樹脂シートの硬度をさらに大きくすることができると共
に、樹脂シートを強力に接着させることができる。
【0011】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例1)図1は本発明に係る補強型陰極線管の一実
施例を示す側面図である。図1に示すように、陰極線管
1の外形は、一様に平らなフェイスプレート2を有する
ガラスパネル3と、ガラスパネル3の後部に低膨張ガラ
ス5によって接続されたガラスファンネル4とにより構
成されている。ガラスパネル3の側面外周部8には、補
強用金属環体6が焼きはめされている。そして、ガラス
パネル3のフェイスプレート2の表面及び側面外周部8
に配置された補強用金属環体6を覆うように、樹脂シー
ト7がガラスパネル3及び補強用金属環体6に後述する
貼着剤によって貼着されている。
【0012】樹脂シート7は、膜厚が100μmで、フ
ェイスプレート2を囲み補強用金属環体6まで覆う大き
さを有しており、その展開形は図3に示すように長方形
の四隅の部分を切り取った十字形をしている。樹脂シー
ト7の材質はポリエチレンテレフタレートであり、表面
には例えばモノメチルポリシロキサンよりなる透明シリ
コンレンジ等の被膜を塗布することにより硬化処理が施
されている。また、粘着剤としては、例えばアクリル系
樹脂又はシリコーン系樹脂等による強粘着で硬質なもの
を使用する。以上のような構成を有する樹脂シート7に
対して1kgの鉛筆引っかきテストを行ったところ、3
H以上の強度を確保することができた。
【0013】上記のように、ガラスパネル3のフェイス
プレート2の表面及び側面外周部8に配置された補強用
金属環体6を覆うように、樹脂シート7をガラスパネル
3に貼着したことにより、樹脂シート7がガラスパネル
3に強く貼着される。このため、ガラスパネル3の前面
のフェイスプレート2及び側面外周部8は樹脂シート7
と補強用金属環体6とによって完全に補強される。この
場合の粘着力は600gf/10mm、引張強度は17
kgf/10mmであった(試験法はJIS−Z023
7による)。従って、陰極線管1に外部から衝撃が加え
られて爆縮が生じた場合においても、ガラスがパネルの
前面に飛散することはないので、UL、CSA等の安全
規格を十分に満足させることができる。
【0014】尚、本実施例1においては、ポリエチレン
テレフタレートからなる樹脂シート7の膜厚を100μ
mにしているが、必ずしもこの数値に限定されるもので
はなく、50μm以上300μm以下であればよい。5
0μm以上の膜厚であれば爆縮時に破切されることがな
く、300μm以下の膜厚であれば折り曲げ貼りを容易
に行うことができる。また、樹脂シート7を貼り付けた
後に、フェイスプレート2の表面に傷等の不良が生じた
場合には、樹脂シート7を剥すだけで再生可能となるの
で、コストの低減を図ることができる。
【0015】(実施例2)図2は本発明に係る補強型陰
極線管の他の実施例を示す側面図である。図2に示すよ
うに、陰極線管9は、一様に平らなフェイスプレート1
0を有するガラスパネル11と、ガラスパネル11の後
部に低膨張ガラス13によって接続されたガラスファン
ネル12とにより構成されている。
【0016】ガラスパネル11のフェイスプレート10
及び側面外周部15は、樹脂シート14によって覆われ
ている。樹脂シート14は、膜厚が100μmで、その
展開形は図3に示すように長方形の四隅の部分を切り取
った十字形をしている。樹脂シート14の材質はポリエ
チレンテレフタレートであり、表面には例えばモノメチ
ルポリシロキサンよりなる透明シリコンレンジ等の被膜
を塗布することにより硬化処理が施されている。また、
粘着剤としては、例えばアクリル系樹脂又はシリコーン
系樹脂等による強粘性で硬質なものを使用する。以上の
ような構成を有する樹脂シート14に対して1kgの鉛
筆引っかきテストを行ったところ、3H以上の強度を確
保することができた。
【0017】樹脂シート14の上から補強用金属環体1
6を熱膨張させてガラスパネル11の側面外周部15に
焼きはめする。すると、補強用金属環体16の熱によっ
て樹脂シート14が補強用金属環体16に強く接着され
る。このため、ガラスパネル11の前面のフェイスプレ
ート10及び側面外周部15は樹脂シート14と補強用
金属環体16とによってさらに完全に補強される。従っ
て、陰極線管9に外部から衝撃が加えられて爆縮が生じ
た場合においても、ガラスがパネルの前面に飛散するこ
とはないので、電気用品取締法、UL、CSA等の安全
規格を十分に満足させることができる。また、樹脂シー
ト14が補強用金属環体16とガラスパネル11との間
に配置された形となるので、従来補強用金属環体とガラ
スパネルとの間に介在させていた緩衝接着剤としての樹
脂テープを使用する必要はなく、その結果、コストの低
減を図ることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る補強
型陰極線管の構成によれば、ガラスパネルのフェイスプ
レートの表面及び側面外周部に配置された補強用金属環
体を覆うように、樹脂シートを前記ガラスパネル及び前
記補強用金属環体に着剤によって貼着したことによ
り、樹脂シートがガラスパネルに強く貼着されるので、
ガラスパネルの前面のフェイスプレート及び側面外周部
は樹脂シートと補強用金属環体とによって完全に補強さ
れる。従って、陰極線管に外部から衝撃が加えられて爆
縮が生じた場合においても、ガラスがガラスパネルの前
面に飛散することはなく、その結果、電気用品取締法、
UL、CSA等の安全規格を十分に満足させることがで
きる。また、樹脂シートの貼り替えが可能であるので、
樹脂シートを貼着した後に、フェイスプレートの表面に
傷等の不良が生じた場合には、樹脂シートを剥すだけで
容易に再生することができ、その結果、コストの低減を
図ることができる。
【0019】
【0020】また、前記本発明の構成において、樹脂シ
ートとして、膜厚が50μm以上300μm以下のポリ
エチレンテレフタレートを用いるという好ましい構成に
よれば、適度の硬度を有し、かつ、爆縮時に破切される
ことがないと共に、折り曲げ貼りを容易に行うことがで
きる。この場合さらに、ポリエチレンテレフタレートの
表面に硬化膜を形成し、粘着剤として強粘性で硬質な材
料を付加したものであるという好ましい構成によれば、
樹脂シートの硬度をさらに大きくすることができると共
に、樹脂シートを強力に接着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る補強型陰極線管の一実施例を示す
側面図である。
【図2】本発明に係る補強型陰極線管の他の実施例を示
す側面図である。
【図3】本発明における樹脂シートの展開図である。
【図4】従来技術における補強型陰極線管の側面図であ
る。
【図5】従来技術における補強型陰極線管の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 陰極線管 2 フェイスプレート 3 ガラスパネル 4 ガラスファンネル 5 低膨張ガラス 6 補強用金属環体 7 樹脂シート 8 側面外周部 9 陰極線管 10 フェイスプレート 11 ガラスパネル 12 ガラスファンネル 13 低膨張ガラス 14 樹脂シート 15 側面部 16 補強用金属環体 101 ガラスパネル 102 金属環体 103 樹脂テープ 104 フェイスプレート 105 補強用プラスッチクシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/87 H01J 29/89

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一様に平らなフェイスプレートを有する
    ガラスパネルと、前記ガラスパネルの後部に接続された
    ガラスファンネルと、前記ガラスパネルの側面外周部に
    配置された補強用金属環体とを備えた補強型陰極線管で
    あって、前記フェイスプレートの表面及び前記補強用金
    属環体を覆うように、樹脂シートを前記ガラスパネル及
    び前記補強用金属環体に粘着剤によって貼着したことを
    特徴とする補強型陰極線管。
  2. 【請求項2】 樹脂シートとして、膜厚が50μm以上
    300μm以下のポリエチレンテレフタレートを用いる
    請求項1に記載の補強型陰極線管。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンテレフタレートの表面に硬
    化膜を形成し、粘着剤として強粘性で硬質な材料を付加
    した請求項2に記載の補強型陰極線管。
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