JP3229455U - ペット用火葬炉 - Google Patents

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信之 濱田
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【課題】悪臭が発生することがなく、ペットの遺体を載せる移動炉床の下側の部材を耐熱性仕様にする必要がないペット用火葬炉を提供する。【解決手段】火葬されるペットの遺体Pを載せる移動炉床3と、この移動炉床3を出入可能に収容する一次燃焼室CC1及び二次燃焼室CC2を有する炉本体10とを備えている。炉本体10は、移動炉床3を出し入れする開口17と、開口17を開閉可能に閉塞する扉18と、一次燃焼室CC1に空気を供給する空気供給手段とを有し、一次燃焼室CC1に移動炉床3を収容して開口17を扉18によって閉塞した状態では、一次燃焼室CC1が、移動炉床3によって、上部空間と外部と遮断された下部空間とに区画されると共に、移動炉床3の周囲には、一次燃焼室CC1との間に上部空間と下部空間とを連通する隙間が形成されており、空気供給手段は、下部空間に空気を供給するようになっている。【選択図】図1

Description

この考案は、犬や猫等のペットの遺体を火葬するための移動炉床式ペット用火葬炉に関する。
この種の移動炉床式ペット用火葬炉としては、例えば、特許文献1に開示された愛玩動物用火葬システムがある。この愛玩動物用火葬システムは、図10(a)、(b)に示すように、耐火性の火格子Rを介して載せた愛玩動物の遺体Pを運搬するための上下昇降可能な積載部71を備える台車70と、台車70の少なくとも積載部71を挿入できるようにした火葬室81を備える火葬炉80と、火葬炉80の火葬室81内に配設された、台車70の積載部71を所定の高さより下降させる過程で積載部71上の火格子Rに載せた遺体Pを火格子Rごと移し替えできるようにした、管材からなる左右一対の載置部83、83及び各載置部83を支持する脚部84、84aからなる支持台82と、支持台82の載置部83上の火格子Rからなる受け具に載せた遺体Pを火葬して遺骨にする燃焼用バーナ85a、85b、85cと、給気ブロワ87によって送出される空気を、給気管88、支持台82の管材からなる脚部84及び載置部83によって形成される空気通路を介して、載置部83の空気排出口83aから遺体Pの近傍に供給する空気供給手段86とを備えている。
特開2008−256237号公報
愛玩動物の遺体Pは、多くの水分や脂肪分を含んでいるので、上述したように、支持台82の管材からなる一対の載置部83、83上に、遺体Pを載せた火格子Rを載置し、一対の載置部83、83の空気排出口83aから遺体Pの近傍に空気が供給されるようになっている火葬炉80では、火葬される愛玩動物の遺体Pから出た水分や脂肪分が火格子Rから滴下され、載置部83、83の下方側には空気が供給されないので、火葬室81の底部に溜まった脂肪分は不完全燃焼となり、悪臭が発生するといった問題がある。
また、一対の載置部83、83の下方側に空気が供給されない火葬炉80では、一対の載置部83、83の下方側の部材が高温の燃焼ガスに晒されるので、これらの部材を耐熱性仕様にする必要があり、部材コストが高くなるといった問題もある。
そこで、この考案の課題は、悪臭が発生することがなく、ペットの遺体を載せる移動炉床の下側の部材を耐熱性仕様にする必要がないペット用火葬炉を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る考案は、火葬されるペットの遺体を載せる移動炉床と、この移動炉床を出し入れ可能に収容する燃焼室とを備えたペット用火葬炉であって、前記移動炉床は、底壁の周縁部から周壁が立ち上がったトレイ状を有しており、前記燃焼室は、前記移動炉床を出し入れする開口と、前記開口を開閉可能に閉塞する扉と、前記燃焼室に空気を供給する空気供給手段とを備え、前記燃焼室に前記移動炉床を収容して前記開口を前記扉によって閉塞した状態では、前記燃焼室が、前記移動炉床によって、前記移動炉床の上方側の上部空間と前記移動炉床の下方側の外部と遮断された下部空間とに区画されると共に、前記移動炉床の周囲には、前記燃焼室との間に前記上部空間と前記下部空間とを連通する隙間が形成されており、前記空気供給手段は、前記下部空間に空気を供給するようになっており、前記空気供給手段によって前記下部空間に供給された空気は、前記移動炉床の周囲に形成された隙間を通って前記上部空間に送出されることを特徴とするペット用火葬炉を提供するものである。
また、請求項2に係る考案は、請求項1に係る考案のペット用火葬炉において、前記空気供給手段は、前記下部空間における前記燃焼室の壁面に沿って設置された給気ヘッダを有し、前記給気ヘッダには、前記下部空間に対して横方向に空気を吹き出す多数の空気吐出孔が形成されていることを特徴としている。
また、請求項3に係る考案は、請求項1または2に係る考案のペット用火葬炉において、前記移動炉床を、前記燃焼室に収容した所定の収容位置及び前記燃焼室から引き出した所定の引出位置でそれぞれ保持する保持手段を備えていることを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る考案のペット用火葬炉は、移動炉床が、底壁の周縁部から周壁が立ち上がったトレイ状を有しているので、火葬されるペットの遺体から出た水分や脂肪分が移動炉床に溜まり、燃焼室の底部に滴下されることがないので、ペットの遺体Pから出た脂肪分等を確実に燃焼させることができ、悪臭の発生を防止することができる。
また、燃焼室に移動炉床を収容して開口を扉によって閉塞した状態では、燃焼室が、移動炉床によって、移動炉床の上方側の上部空間と移動炉床の下方側の外部と遮断された下部空間とに区画されると共に、移動炉床の周囲には、燃焼室との間に上部空間と下部空間とを連通する隙間が形成され、空気供給手段によって下部空間に供給された空気が移動炉床の周囲に形成された隙間を通って上部空間に送出されるので、上部空間と下部空間とを連通する空気流路を別途形成する必要がなく、燃焼室を有する炉の構造を簡素化できるという効果が得られる。
また、空気供給手段によって下部空間に供給された空気が移動炉床の周囲に形成された隙間を通って上部空間に送出されるので、高温の燃焼ガスが下部空間に流入することがなく、移動炉床の下方側に配設される部材が高温の燃焼ガスに晒されにくいので、それらの部材を耐熱性仕様にする必要がなく、部材コストを抑えることができると共に、不燃焼ガスが下方に充満することがなく、遺体の脂肪等を確実に燃焼させることができるので、燃焼効率も向上する。
また、請求項2に係る考案のペット用火葬炉は、空気供給手段が、下部空間における燃焼室の壁面に沿って設置された給気ヘッダを有し、その給気ヘッダには、下部空間に対して横方向に空気を吹き出す多数の空気吐出孔が形成されているので、下部空間に供給された空気が移動炉床の周縁部の隙間から均一に上部空間に送出され、遺体に火葬ムラが発生しにくいと共に、下部空間を均一に冷却することができるという効果が得られる。
例えば、ペット用火葬炉を車両に積載した移動火葬車では、坂道で駐車した状態で火葬作業を行わなければならない場合があるが、そういった場合、燃焼室に対して移動炉床を出し入れする際、坂道の低い方に向かって移動炉床が自然に移動してしまうといった問題があるが、請求項3に係る考案のペット用火葬炉は、移動炉床を、燃焼室に収容した所定の収容位置及び燃焼室から引き出した所定の引出位置でそれぞれ保持する保持手段を備えているので、このペット用火葬炉を車両に積載した移動火葬車を坂道に駐車した状態で火葬作業を行わなければならない場合も、移動炉床を収容位置及び引出位置で確実に保持することができ、火葬作業の作業性が向上すると共に、移動炉床を燃焼室に収容した状態で移動する際、移動炉床を所定の収容位置に保持しておくことで、移動火葬車の走行中の震動等によって移動炉床が燃焼室内で動くことがなく、ペット用火葬炉の構成要素が破損し難いといった効果が得られる。
この考案に係るペット用火葬炉の一実施形態を前後方向に切断した状態を示す概略縦断面図である。 同上のペット用火葬炉を構成している炉本体の給気ヘッダを示す横断面図である。 同上のペット用火葬炉を左右方向に切断した状態を示す概略縦断面図である。 同上の炉本体内の空気の流れを示す図である。 同上の炉本体における二次燃焼室内の空気の流れを示す図である。 同上のペット用火葬炉において移動炉床を引き出した状態を示す部分縦断面図である。 他の実施形態であるペット用火葬炉を前後方向に切断した状態を示す部分縦断面図である。 同上のペット用火葬炉を左右方向に切断した状態を示す概略縦断面図である。 同上のペット用火葬炉において移動炉床を引き出した状態を示す部分縦断面図である。 (a)は従来のペット用火葬炉を示す概略断面図、(b)は同上のペット用火葬炉においてペットの遺体を火葬室内に収容した状態を示す概略断面図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図6に示すように、このペット用火葬炉1は、炉2と、この炉2に出し入れ可能に収容される移動炉床3とから構成されており、炉2から引き出した移動炉床3に火葬されるペットの遺体Pを載せた状態で炉2内に収容して遺体Pを火葬するようになっている。
前記炉2は、図1に示すように、相互に連通している一次燃焼室CC1及び二次燃焼室CC2を有する炉本体10と、排気ダクト21を介して炉本体10の二次燃焼室CC2に接続された、開閉蓋20aを有する煙突20と、炉本体10の一次燃焼室CC1内に収容された移動炉床3に載せられたペットの遺体Pに火炎を放射する一次燃焼バーナー30A及び一次燃焼室CC1から二次燃焼室CC2に送られてくる燃焼排ガスに火炎を放射して高温環境下で再燃焼させる二次燃焼バーナー30Bと、燃焼に必要な空気を、給気管41を介して、一次燃焼室CC1及び二次燃焼室CC2に供給する燃焼空気供給ブロア40A及び二次燃焼室CC2内の燃焼排ガスを煙突20内に引き込むための上昇気流を煙突20内に積極的に形成すべく、給気ダクト43を介して、煙突20の下部に空気を供給する排気ブロア40Bとを備えている。
前記炉本体10は、ベース部材10aと、底面が開放された直方体形状の耐火容器10bとから構成されており、耐火容器10bは、ベース部材10aに載置した状態で固定されている。
前記ベース部材10aは、図1〜図3に示すように、鉄板によって形成された矩形状の底板11と、底板11の前端縁から立ち上がる、移動炉床3を炉2の一次燃焼室CC1から引き出し可能な切欠部を有する起立板12と、鉄製の角パイプを用いてコ字状に形成された内部側に複数の空気吹出孔13aを有する給気ヘッダ13と、底板11上に配設された、載置した移動炉床3を前後方向に移動可能に支持する複数の鍔付きの支持ローラ14とを備えており、給気ヘッダ13は底板11を取り囲むように底板11の両側縁及び後端縁に連設され、この給気ヘッダ13の上に耐火容器10bが載置されている。
前記耐火容器10bは、図1及び図3〜図5に示すように、鉄板によって形成された外装板15aと、この外装板15aの内面を覆う耐火材からなる耐火層15bとから構成されており、連通穴16aを有する耐火材からなる隔壁16で耐熱容器10b内を上下に区画することで、一次燃焼室CC1及び二次燃焼室CC2が形成されていると共に、一次燃焼室CC1の前面側に移動炉床3を出し入れするための開口17及びこの開口17を開閉可能に閉塞する扉18が設けられている。
前記耐火容器10bの両側部における外装板15aの下端部内面には、前後方向に延びる左右一対の鉄製の支持板19がそれぞれ固定されている。
前記一次燃焼バーナー30A及び二次燃焼バーナー30Bは、燃料タンクTから燃料が供給されており、制御盤Sによって、一次燃焼室CC1及び二次燃焼室CC2の計測温度がそれぞれ設定温度になるように、ON/OFF制御される。
前記燃焼空気供給ブロア40Aの吐出空気を供給する給気管41は、ベース部材10aの給気ヘッダ13に空気を供給する一次燃焼用給気管41aと、耐火容器10bの二次燃焼室CC2における隔壁16の連通穴16a近傍に空気を供給する二次燃焼用給気管41bとに分岐されており、一次燃焼用給気管41a及び二次燃焼用給気管41bにそれぞれ設けられた風量調整ダンパ42a、42bによって、それぞれの給気量を調整することができるようになっている。
前記移動炉床3は、図1及び図3に示すように、耐火材によって形成された、底壁の周縁部から周壁が立ち上がったトレイ状の炉床本体51と、炉床本体51に載置される高耐熱ステンレス製のロストル52とを備えている。前記炉床本体51は、前後面及び両側面の下部と底面の周縁部とが鉄板で覆われており、炉床本体51の後面の鉄板部分に固定された支持部材53を介して耐火容器10bの左右一対の支持板19の下面にそれぞれ当接する補助ローラ54が取り付けられている。
従って、図6に示すように、扉18を開けて耐火容器10bの開口17から移動炉床3を引き出すと、移動炉床3における耐火容器10bの外側部分は支持されないので、引出端側が下方側に傾倒する回転モーメントが働くが、移動炉床3の後端部に設けられた左右一対の補助ローラ54が耐火容器10bの左右一対の支持板19の下面に当接しているので、移動炉床3の引出端側が下方側に傾倒するのが阻止され、移動炉床3の姿勢が略水平状態に保持される。
また、このペット用火葬炉1は、図1に示すように、移動炉床3を炉本体10の一次燃焼室CC1内に収容した所定の収容位置と、図6に示すように、移動炉床3を炉本体10の一次燃焼室CC1から引き出した所定の引出位置とにそれぞれ保持する保持手段を備えている。
前記保持手段は、炉床本体51の鉄板部分を前後に貫通する回転軸61と、回転軸61の後端に取り付けられた係止爪62と、回転軸61の前端に取り付けられた操作部材63と、ベース部材10aの底板11上の前後にそれぞれ配設された、係止爪62が係合可能な断面U字状の被係止部64、65と、図3に示すように、炉床本体51の両側部の鉄板部分に固定された、起立板12の切欠部の両側縁に当接することで移動炉床3の引出量を規制する一対のストッパ66とから構成されており、図1に示すように、移動炉床3を炉本体10の一次燃焼室CC1内に収容した状態で、操作部材63を回転操作して係止爪62を被係止部64に係合させると、移動炉床3が収容位置に保持され、図6に示すように、一対のストッパ66が起立板12の切欠部の両側縁に当接するまで移動炉床3を炉本体10の一次燃焼室CC1から引き出した状態で、操作部材63を回転操作して係止爪62を被係止部65に係合させると、移動炉床3が引出位置に保持される。
従って、例えば、このペット用火葬炉1を車両に積載した移動火葬車を坂道に駐車した状態で火葬作業を行う場合も、一次燃焼室CC1に対して移動炉床3を出し入れする際、保持手段によって、移動炉床3を収容位置または引出位置にそれぞれ保持することで、坂道の低い方に向かって移動炉床3が自然に移動してしまうことがなく、火葬作業の作業性が向上する。また、こういった移動火葬車は、移動炉床3を一次燃焼室CC1内に収容した状態で走行(移動)することになるが、その際、移動炉床3を所定の収容位置に保持しておくことで、移動火葬車の走行中の震動等によって移動炉床3が一次燃焼室CC1内で動くことがなく、ペット用火葬炉1の構成要素が破損し難いといった効果が得られる。
以上のように構成されたペット用火葬炉1は、上述したように、一次燃焼室CC1に移動炉床3を収容して開口17を扉18によって閉塞した状態では、燃焼ガスが一次燃焼室CC1の下部から外部に漏れ出ることがなく、図4に矢印で示すように、一次燃焼室CC1が、移動炉床3によって、移動炉床3の上方側の上部空間USと移動炉床3の下方側の外部と遮断された下部空間DSとに区画されると共に、移動炉床3の周囲には、一次燃焼室CC1との間に上部空間USと下部空間DSとを連通する隙間が形成されており、給気ヘッダ13を介して、下部空間DSに空気が供給されるようになっているので、給気ヘッダ13の空気吹出孔13aから下部空間DS内に供給された空気が常時移動炉床3の上側に押し上げられ、移動炉床3の周縁部の隙間を通って上部空間USに送出される。
従って、移動炉床3の前後面及び両側面の下部と底面の周縁部とを覆っている鉄板、ベース部材10aの床面に支持された支持ローラ14及び移動炉床3に支持された補助ローラ54が高温の燃焼ガスに晒されにくく、これらの部材を耐熱性仕様にする必要がないので、部材コストを抑えることができると共に、不燃焼ガスが下方に充満することがなく、遺体Pの脂肪等を確実に燃焼させることができるので、燃焼効率も向上する。
また、このペット用火葬炉1は、上述したように、一次燃焼室CC1の下部空間DSに空気を供給する空気供給手段が、下部空間DSにおける一次燃焼室CC1の壁面に沿って設置された給気ヘッダ13を有し、その給気ヘッダ13には、下部空間DSに対して横方向に空気を吹き出す多数の空気吐出孔13aが形成されているので、下部空間DSに供給された空気が移動炉床3の周縁部の隙間から均一に上部空間USに送出され、遺体Pに火葬ムラが発生しにくいと共に、下部空間DSを均一に冷却することができるという効果が得られる。
また、このペット用火葬炉1は、上述したように、耐火容器10bの開口17から引き出された移動炉床3の引出端側が下方側に傾倒することなく、略水平状態に保持されるので、一次燃焼室CC1に対して移動炉床3を出し入れする際、一次燃焼室CC1の開口17から引き出した移動炉床3を耐火容器10bの外部で支持する外部支持部材を使用する必要がなく、しかも、支持板19の下面に当接した状態の補助ローラ54が転動しながら、移動炉床3が移動するので、移動炉床3の移動抵抗が小さく、耐火容器10b(一次燃焼室CC1)に対する移動炉床3の出し入れ作業も円滑かつ容易に行うことができる。
なお、上述したペット用火葬炉1では、鍔付きの支持ローラ14や補助ローラ54を使用しているが、ボールローラ等の転動部材を使用することも可能であり、鍔付きの支持ローラ14に代えてボールローラを使用する場合は、移動炉床3の移動方向を規制するガイド部材を設ける必要がある。
また、上述したペット用火葬炉1では、補助ローラ54が当接する支持板19を耐火容器10bの両側部における外装板15aに取り付けているが、給気ヘッダ13の上面に取り付けることも可能である。
また、上述したペット用火葬炉1では、ベース部材10aの底板11上に配設された複数の鍔付きの支持ローラ14によって移動炉床3を前後方向に移動可能に支持しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図7〜図9に示す炉2Aのように、炉床本体51の底面の鉄板部分に車輪14aを取り付けると共に、車輪14aを案内する、前後方向に延びる一対のレール14bをベース部材10aの底板11上に配設し、一対のレール14bに沿って移動炉床3Aを一次燃焼室CC1に対して出し入れするようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、一次燃焼室CC1に対して移動炉床3を出し入れするために外部レール等を別途使用しなくてもよいように、移動炉床3の後端部に設けられた左右一対の補助ローラ54を耐火容器10bの左右一対の支持板19の下面に当接させることにより、移動炉床3の引出端側が下方側に傾倒するのを阻止しているが、これに限定されるものではなく、移動炉床3を一次燃焼室CC1に収容した状態で、一次燃焼室CC1の下部空間DSを外部と遮断できるのであれば、一次燃焼室CC1に対して移動炉床3を出し入れする際、一次燃焼室CC1の開口17から引き出した移動炉床3を耐火容器10bの外部で支持するレール等の外部支持部材を使用するものであってもよい。
また、上述した実施形態では、一次燃焼室CC1の下部空間DSに均一に空気を供給するために、下部空間DSにおける一次燃焼室CC1の壁面に沿って設置された、下部空間DSに対して横方向に空気を吹き出す多数の空気吐出孔13aを有する給気ヘッダ13を設けているが、こういった給気ヘッダ13を設けることなく、一次燃焼用給気管41aを一次燃焼室CC1の下部に接続して下部空間DSに空気を直接供給するものであってもよい。
また、上述した実施形態では、燃焼室を隔壁16によって一次燃焼室CC1及び二次燃焼室CC2に区画し、一次燃焼室CC1で発生した燃焼排ガスを二次燃焼室CC2で完全に加熱分解させるようにしているが、これに限定されるものではなく、1つの燃焼室で完全に燃焼させることができるのであれば、必ずしも二次燃焼室を設ける必要はない。
本考案は、ペットの遺体を火葬する際に利用することができる。
1 ペット用火葬炉
2、2A 炉
3、3A 移動炉床
10 炉本体
10a ベース部材
10b 耐火容器
11 底板
12 起立板
13 給気ヘッダ
13a 空気吹出孔
14 支持ローラ
14a 車輪
14b レール
15a 外装板
15b 耐火層
16 隔壁
16a 連通穴
17 開口
18 扉
19 支持板
20 煙突
20a 開閉蓋
21 排気ダクト
30A 一次燃焼バーナー
30B 二次燃焼バーナー
40A 燃焼空気供給ブロア(空気供給手段)
40B 排気ブロア
41 給気管(空気供給手段)
41a 一次燃焼用給気管
41b 二次燃焼用給気管
42a、42b 風量調整ダンパ
43 給気ダクト
51 炉床本体
52 ロストル
53 支持部材
54 補助ローラ
61 回転軸
62 係止爪
63 操作部材
64、65 被係止部
66 ストッパ
CC1 一次燃焼室(燃焼室)
CC2 二次燃焼室(燃焼室)
US 上部空間
DS 下部空間
P ペットの遺体
S 制御盤
T 燃料タンク

Claims (3)

  1. 火葬されるペットの遺体を載せる移動炉床と、この移動炉床を出し入れ可能に収容する燃焼室とを備えたペット用火葬炉であって、
    前記移動炉床は、底壁の周縁部から周壁が立ち上がったトレイ状を有しており、
    前記燃焼室は、
    前記移動炉床を出し入れする開口と、
    前記開口を開閉可能に閉塞する扉と、
    前記燃焼室に空気を供給する空気供給手段と
    を備え、
    前記燃焼室に前記移動炉床を収容して前記開口を前記扉によって閉塞した状態では、前記燃焼室が、前記移動炉床によって、前記移動炉床の上方側の上部空間と前記移動炉床の下方側の外部と遮断された下部空間とに区画されると共に、前記移動炉床の周囲には、前記燃焼室との間に前記上部空間と前記下部空間とを連通する隙間が形成されており、
    前記空気供給手段は、前記下部空間に空気を供給するようになっており、
    前記空気供給手段によって前記下部空間に供給された空気は、前記移動炉床の周囲に形成された隙間を通って前記上部空間に送出されることを特徴とするペット用火葬炉。
  2. 前記空気供給手段は、前記下部空間における前記燃焼室の壁面に沿って設置された給気ヘッダを有し、
    前記給気ヘッダには、前記下部空間に対して横方向に空気を吹き出す多数の空気吐出孔が形成されている請求項1に記載のペット用火葬炉。
  3. 前記移動炉床を、前記燃焼室に収容した所定の収容位置及び前記燃焼室から引き出した所定の引出位置でそれぞれ保持する保持手段を備えている請求項1または2に記載のペット用火葬炉。
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