JP3229221B2 - 車両情報収集方法および装置 - Google Patents

車両情報収集方法および装置

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JP3229221B2 JP27666696A JP27666696A JP3229221B2 JP 3229221 B2 JP3229221 B2 JP 3229221B2 JP 27666696 A JP27666696 A JP 27666696A JP 27666696 A JP27666696 A JP 27666696A JP 3229221 B2 JP3229221 B2 JP 3229221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばタクシー
の配車を効率的に行うため、複数の車両についての位置
や動態を無線通信によって一括収集し、管理するシステ
ムなどを実現するための車両情報収集方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】タクシーの配車などを効率的に行うため
には、複数の車両の現在位置を適確に把握して管理する
ことが重要である。近年、複数の人工衛星からの電波を
受信して測位を行うGPS装置などが車両に搭載され、
移動している車両の位置を精度よく検出することが可能
となってきている。このような車両位置検出装置と、無
線データ通信とを組合わせれば、複数の車両の位置や動
態とを無線通信によってセンタで一括収集して車両を管
理することも可能となる。
【0003】図9は、GPSなどの車両位置の検出と、
無線データ通信による車両情報の収集とを含む車両管理
システムの基本的な考え方を示す。無線通信には予め割
当てられる周波数帯の電波を使用する。データの伝送速
度やデータの処理速度は有限であるので、無線回線容量
には制限がある。このため、車両が一定距離移動する
か、移動しなくても一定時間経過すると、車両の位置情
報や、タクシーなどであれば実車か空車かの区別を含む
動態データなどの任意発信データを基地局に向けて発信
するようにする。たとえば、車両位置1にある車両が一
旦動態データを発信したら、車両が移動している場合に
は規定距離移動した車両位置2で次の動態データを発信
し、さらに規定距離移動した車両位置3で次の動態デー
タを発信する。車両が停止したり、走行速度が低下し
て、規定距離移動する前に、設定されている所定時間が
経過すると、車両位置4で次の動態データを発信する。
このような距離条件や時間条件は、基地局側で設定し、
車両側に同報伝送で通知する。距離条件は、たとえば1
00〜3100mで変化させることができ、時間経過は
2分、5分、10分または無しに設定可能である。
【0004】無線回線のデータ容量からトラフィック量
には限界があり、車両との間の無線データ通信の頻度を
あまり大きくすることはできない。トラフィック量が過
大になると、混信による呼損が増大し、処理可能なデー
タ量が低下してしまう。逆に、無線回線のトラフィック
量には余裕があるのに無線データ通信の頻度が小さい
と、車両位置の情報精度が低くなり、無線回線を有効に
利用することができない。このため、基地局は無線回線
のトラフィック量に応じて距離条件や時間経過設定によ
る任意発信条件を変化させ、混信による呼損を一定レベ
ル以下に抑え、無線回線用の効率的な活用を図ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すような車両
情報の管理システムでは、システム全体で無線回線のト
ラフィック量に応じて任意発信データの発信条件を調整
し、混信による呼損を一定レベル以下に抑えようとして
いる。このような管理の考え方は、無線回線の最大有効
利用に着目したものであり、必ずしも車両の需要状態な
どとの対応は充分ではない。一般的に車両の需要の繁忙
時には管理すべきデータ量が増大し、閑散時にはデータ
量が減少するので、繁忙時には位置把握精度が落ち、閑
散時には精度が上がるという矛盾が生じる。
【0006】また、タクシーなどの車両の需要は、市街
地などでは中心部などの特定の地域で大きく、郊外など
の他の地域では小さくなる。任意発信条件を、システム
全体として一様に変化させる方式では、地域毎の必要性
に応じた情報収集を行うことはできない。
【0007】本発明の目的は、無線回線を有効に利用
し、かつ地域毎の必要性に応じた情報収集を可能とする
ことができる車両情報収集方法および装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の車両か
らの車両位置を含む車両情報を、基地と各車両との間の
無線データ通信によって収集する方法であって、複数の
地域を指定し、各地域に対して無線データ通信を行うべ
き頻度を設定し、各車両では、車両位置が属する地域を
識別し、識別された地域に対して設定されている頻度で
基地に対する車両情報についての無線データ通信を行う
車両情報収集方法において、前記各地域に対して設定さ
れる頻度を、予め定める基準に従って選択される地域に
対しては他の地域よりも大きくなるように調整するとと
もに、前記頻度はトラフィック量が無線回線の略所定容
量になるように調整することを特徴とする車両情報収集
方法である。本発明に従えば、指定される複数の地域に
対し、無線データ通信を行うべき頻度が設定される。各
車両は、車両位置が属する地域に対して設定される頻度
で基地に対する車両情報についての無線データ通信を行
う。複数の地域に対して設定される頻度を、予め定める
基準に従って選択される地域に対しては他の地域よりも
大きくするけれども、全体のトラフィック量が無線回線
の略所定容量となるように調整するので、無線回線を効
率的に利用して適切な車両情報の収集を行うことができ
る。たとえば市街地中心部などの特定の地域であって、
高精度の位置情報を知りたい地域には、郊外で車両の移
動量が大きく、粗い精度の位置情報でも差し支えない地
域に比較し、無線データ通信を行うべき頻度を高く設定
する。頻度としては、車両の地図上での直線的な移動距
離や、車両の走行距離の累積値、あるいは時間経過など
で設定することができる。距離を短く、あるいは時間を
短くすれば頻度が上がり、距離を長く、あるいは時間を
長くすれば頻度が低下する。特定の地域での頻度を上
げ、他の地域での頻度を下げることによって、無線回線
全体のデータ量を抑えながら地域毎の必要性に応じた高
精度の情報収集を行うことができる。
【0009】また本発明で、前記略所定容量になるよう
な調整は、所定時間毎に行うことを特徴とする。本発明
に従えば、所定時間毎に有効な調整を行うことができ
る。また本発明で、前記略所定容量になるような調整
は、選択される地域以外での条件を変更するように調整
することを特徴とする。本発明に従えば、選択される地
域では、大きく設定されている頻度で無線データ通信を
続けることができる。
【0010】また本発明で前記選択は、1日の時間帯に
応じて、頻度および適用地域について予め設定されるス
ケジュールを基準として行われることを特徴とする。本
発明に従えば、無線データ通信の頻度と適用地域とにつ
いて、1日の時間帯に応じて予めスケジュールを設定し
ておくことによって、日々の変化よりも1日の時間帯で
の変化が大きいような車両の集中状態に合わせて、適切
な車両情報収集を行うことができる。たとえばタクシー
等の業務車両では、時間帯によって稼働台数や車両が集
中する地域などが異なるけれども、予めパターンを予測
して地域の指定と頻度の設定とを行っておくことによっ
て、必要な地域での高精度と全体のトラフィック量の抑
制とを行うことができる。
【0011】また本発明で前記選択は、車両の集中状態
を基準として行われることを特徴とする。本発明に従え
ば、車両の集中状態を基準として地域に対する頻度の設
定が行われるので、車両が集中している地域では高精度
で車両位置を把握することができる。車両の集中状態
は、たとえば単位面積当たりの車両台数をカウントし
て、一定台数以上の車両がいる地域を集中地域と判断す
ることができる。このような集中地域では、距離条件を
短くして車両位置把握の精度を高め、集中地域とは異な
る地域で頻度を小さくし、無線回線全体のトラフィック
量が一定レベル以下となる条件を満たすようにすればよ
い。
【0012】また本発明で前記選択は、車両の需要状態
を基準として行われることを特徴とする。本発明に従え
ば、車両の需要状態を基準として頻度を大きくする地域
を選択することができる。たとえばタクシーの配車の場
合、受注地域が集中する場合が多いけれども、集中地域
での無線通信の頻度を大きくすれば、車両位置把握の精
度を高めて顧客に対する最寄り車両の把握を容易にする
ことができる。受注集中地域は、リアルタイムでの顧客
からの受注のカウントや、過去の実績に基づいて統計的
に決定したりすることができる。
【0013】さらに本発明は、複数の車両からの車両位
置を含む車両情報を、基地と各車両との間の無線データ
通信によって収集する装置であって、基地に備えられ、
複数の地域を指定して、無線データ通信を行う頻度を設
定する頻度設定手段と、各車両に搭載され、車両位置を
検出する位置検出手段と、各車両に搭載され、位置検出
手段によって検出される車両位置が属する地域を識別す
る地域識別手段と、各車両に搭載され、地域識別手段に
よって識別される地域に対し頻度設定手段によって設定
されている頻度で、車両情報についての無線データ通信
を基地との間で行う無線通信手段とを含む車両情報収集
装置において、前記各地域にたいして設定される頻度
を、予め定める基準に従って選択される地域に対しては
他の地域よりも大きくなるように調整するとともに、前
記頻度はトラフィック量が無線回線の略所定容量になる
ように調整する調整手段を備えることを特徴とする車両
情報収集装置である。本発明に従えば、複数の車両から
車両位置を含む車両情報を無線データ通信によって基地
に伝送し、基地で車両情報を収集する装置として、基地
に備えられる頻度設定手段と、各車両に搭載される位置
検出手段、地域識別手段および無線通信手段とを含む。
頻度設定手段では、複数の地域を指定して無線データ通
信を行う頻度を設定する。位置検出手段は、搭載される
各車両の車両位置を検出する。地域識別手段は、位置検
出手段によって検出される車両位置が属する地域を識別
する。無線通信手段は、地域識別手段によって識別され
る地域に対して頻度設定手段によって設定されている頻
度で車両情報についての無線データ通信を基地との間で
行う。頻度設定手段によって、地域毎の必要性に応じて
頻度を設定し、無線回線全体のトラフィック量が無線回
線の略所定容量となるように調整することによって、無
線回線全体のデータ量を有効に利用して地域毎の必要性
に応じた情報収集を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
概略的な構成を示す。図1(a)は全体のシステム構成
を示し、図1(b)は地域の指定状態の例を示す。図1
(a)に示すように、基地局10は、複数の車両11,
12,13,14の現在位置についての情報や、タクシ
ーの場合であれば実車または空車のいずれの状態である
かの動態データなどを任意発信データとして基地局10
に対して発信したものを受信する。任意発信データを受
信した基地局10では、車両11〜14からの任意発信
データを受信したことの確認のためのアクノリッジ(以
下「ACK」と略称する)データを送信する。ACKデ
ータには、車両11〜14から任意発信データを発信す
る条件を示す任意発信パラメータも組込まれる。任意発
信パラメータは、ACKデータばかりでなく、基地局1
0から発信される全てのデータの一部として組込まれ
る。各車両11〜14では、任意発信パラメータを受信
すると、同報データとして取込み、指定される地域を除
く他の地域での無線データ通信を行うべき頻度を指定す
る全体条件として取扱う。基地局10からは、また地域
別任意発信条件として、特定の地域を指定し、その地域
での任意発信データの発信条件を表す地域条件が、同報
データとして全車両11〜14に向けて発信される。
【0015】基地局10は、たとえばマイクロ波帯域の
無線電波を発信し受信するためのアンテナ17と、アン
テナ17を介して無線電波を送信し、アンテナ17に受
信される電波を電気信号として処理する無線機18と、
通信制御ユニット(以下「CCU」と略称する)19と
通信・車両管理サーバ20とを含む。通信・車両管理サ
ーバ20は、パーソナルコンピュータやワークステーシ
ョンなどと基本的に同様の構成を有する。中央処理装置
(略称「CPU」)などを含む処理手段21は、キーボ
ードなどの入力手段22から入力される命令やデータに
従い、表示手段23による表示を行ったり、記録媒体2
4に予め記録されているプログラムやデータを読出した
り、データの記録を行ったりする。表示手段23として
は、たとえば陰極線管(略称「CRT」)や液晶表示装
置(略称「LCD」)などが用いられる。記録媒体24
としては、たとえばフロッピーディスク(略称「F
D」)や磁気テープ、あるいは光磁気ディスクなどを利
用することができる。処理手段21は、記録媒体24に
格納されているプログラムに従って、メモリ25やタイ
マ26を利用しながら、車両情報収集を行い、車両管理
のための情報処理を行う。トラフィック量の計数には、
カウンタ27が用いられる。
【0016】図1(b)に示すような地域の指定は、た
とえば上下の対角点の経緯およ経度の座標値で示す長方
形の地域として設定することができる。地域では、対
角点(X1,Y1)と(X2,Y2)との長方形の領域
で、距離条件として300mが設定される。地域は、
対角点(X3,Y3)と(X4,Y4)とで決定される
長方形の領域で、距離条件が400mとして設定され
る。地域は、対角点(X5,Y5)と(X6,Y6)
とで決定される長方形の領域で、距離条件は200mと
して設定される。距離は、対角点(X7,Y7)と
(X8,Y8)とで決定される長方形の領域で、距離条
件が300mとして設定される。地域は、対角点(X
9,Y9)と(X10,Y10)とで決定される長方形
の領域で、距離条件は300mとして設定される。指定
される地域以外では、距離条件はたとえば700m、時
間経過が10分として設定される。地域〜地域で
は、時間経過の条件は設定されない。したがって、地域
〜地域においても、指定地域以外と同一の時間経過
10分で無線データ通信が行われる。地域と地域と
では、重複する部分が生じるけれども、この部分ではよ
り距離条件が短い地域の条件が優先される。指定され
る地域の数は、システムの目的および容量によって定め
られる。また、地域の指定は、中心点の位置座標と半径
とを用いて行うこともできる。
【0017】図2は、複数の車両毎に搭載される車両側
装置30の概略的な構成を示す。アンテナ31および無
線機32によって、図1(a)の基地局10に対する無
線データ通信が行われる。無線機32は、CCU33を
介してクライアント装置34に接続される。クライアン
ト装置34は、CPUなどを含むコンピュータとして構
成され、車両位置を検出するGPS測位装置35、全体
条件記憶メモリ36、地域条件記憶メモリ37およびタ
イマ38なども接続される。全体条件記憶メモリ36に
は、図1(b)に示すような指定地域以外に適用される
条件が記憶される。地域条件記憶メモリ37には、地域
を表す対角点の座標と距離条件や時間経過の条件が記憶
される。タイマ38は、時間経過の計時を行う。上述の
CCU33およびクライアント装置34は、信号処理部
39として、一体的に形成され、単一の装置とされるこ
とが多い。
【0018】図3は、図1(a)に示す基地局10のア
ンテナ17と、各車両11〜14との間で通信されるデ
ータの概略的な構成を示す。
【0019】図3(a)は、車両11〜14から基地局
10に対して発信される任意発信データ40の構成を示
す。アドレス41は、発信元である車両に固有のコード
と、基地局10を示すコードとを含む。車両情報42
は、車両位置と車両の動態などを含む。
【0020】図3(b)は、基地局10から任意発信デ
ータを発信した車両に対して返信するACKデータ50
の構成を示す。アドレス51は、発信元が基地局10で
あり、宛先が任意発信データ40を発信した車両を示
す。ACKコード52は、アドレス51で指定される宛
先の車両に対するデータであって、宛先の車両からの任
意発信データ40を受信したことを知らせるデータであ
る。さらに全体条件53が付加され、指定地域以外での
発信条件を示す。この全体条件は前述した任意発信パラ
メータの1つであり、アドレス51で指定される宛先の
車両に限らず、本形態のシステム構成内の車両11〜1
4全てが、同報データとして取込む。
【0021】本形態のシステムでは、基地局からACK
データ50が発信されると、アドレス51に拘わらず、
システム内の全ての車両11〜14が発信されたACK
データ50を一旦受信する。各車両の車両側装置30
は、まず、受信したACKデータ50のうちのアドレス
51が各車両を宛先としているかを判定する。宛先が自
車と一致しないときは、ACKコード52を無視し、全
体条件53だけを取込む。宛先が自車と一致するとき
は、ACKコードと全体条件とを共に取込む。
【0022】図3(c)は、基地局10からすべての車
両11〜14に対して発信される同報データとして、地
域別任意発信条件の構成を示す。アドレス61は、基地
局10から発信される同報データであることを示し、地
域条件62は、図1(b)の地域〜地域の指定や、
各地域に設定される距離条件や時間経過などの頻度を含
む地域的な条件を示す。全体条件63は、図3(b)の
全体条件53と同様に、指定地域外での距離条件や時間
経過を示す。
【0023】図4は、図2の車両側装置30の動作を示
す。ステップa1から動作を開始し、ステップa2では
基地局10からの電波信号を受信する。ステップa3で
は、受信された信号中に図3(b)または(c)の全体
条件53,63が含まれているか否かを判断する。全体
条件が含まれていれば、ステップa4で図2の全体条件
記憶メモリ36に記憶させる。ステップa3で全体条件
が含まれていないとき、またはステップa4が終了する
と、ステップa5で地域条件が含まれているか否かを判
断する。地域条件が含まれているときには、ステップa
6で地域条件記憶メモリ37に地域条件を記憶させる。
【0024】ステップa5で地域条件がないと判断され
るとき、またはステップa6が終了すると、ステップa
7で車両位置検出を行う。車両位置は、図2に示すGP
S測位装置35ばかりではなく、ナビゲーション装置と
して広く用いられているような、車両の進行方向と走行
距離とに基づく推測航法などを用いて前回の任意発信条
件での発信位置を基準として相対的に検出することもで
きる。ステップa8では、検出された車両位置が属する
地域を、地域条件記憶メモリ37を参照して識別する。
【0025】ステップa9では、識別された地域が指定
地域であるか否かを判断する。指定地域であるときに
は、ステップa10で通信条件として地域条件を選択す
る。指定地域でないと判断されるときには、ステップa
11で、通信条件として全体条件記憶メモリ36に記憶
されている全体条件を設定する。ステップa10または
ステップa11が終了すると、ステップa12で、選択
された地域条件または全体条件が満たされているか否か
を判断する。満たされていないと判断されるときにはス
テップa2に戻る。条件成立と判断されるときには、ス
テップa13で車両情報を任意発信データとして送信す
る。ステップa14では、任意発信データを基地局10
側で受信したことを表すACKデータの受信を待つ。A
CKデータの受信がないときには、ステップa13を繰
返す。ACKデータを受信すれば、ステップa2に戻
る。
【0026】図5は、図1(a)に示す基地局10側の
動作を示す。ステップb1から動作を開始し、ステップ
b2では1日の時間帯に対応するスケジュールを設定す
る。ステップb3では、その時点での時間帯が、前回地
域別任意発信条件を同報データとして送信した時間帯か
ら変化したか否かを判断する。変化したと判断されると
きには、ステップb4でスケジュールの読出しを行い、
ステップb5で読出されたスケジュールに従って地域別
任意発信条件を指定するための同報データを作成する。
ステップb5が終了したとき、またはステップb3で時
間帯に変化がないと判断されるときには、ステップb6
で図3(c)に示すような同報データを送信する。
【0027】ステップb7では、各車両からの車両情報
が受信されたか否かを判断する。受信されたと判断され
るときには、ステップb8で受信確認を示すACKデー
タを送信し、ステップb9でトラフィック量の計数を行
う。ステップb9の動作が終了したとき、またはステッ
プb7で車両情報の受信がなかったと判断されるときに
は、ステップb10で単位時間が経過しているか否かを
判断する。経過していないと判断されるときにはステッ
プb7に戻る。単位時間として、たとえば1分間が経過
すると、ステップb11でトラフィック量の評価を行
う。ステップb12では、トラフィック量と無線回線の
容量とを比較し、地域に対する頻度の調整が必要か否か
を判断する。トラフィック量が、たとえば無線回線の容
量の80%程度であれば、頻度の調整は特に必要ではな
く、ステップb3に戻る。頻度の調整が必要であると判
断されるときには、ステップb13で頻度の調整を行
う。
【0028】頻度の調整としては、たとえば図1(b)
に示す指定地域以外での距離条件を変更する。トラフィ
ック量が大きくなっているときには、指定地域以外での
距離条件を長く設定し、トラフィック量が小さくなって
いるときには距離条件を短く設定する。指定地域での距
離条件などを変更することも可能である。頻度の調整が
終了すると、ステップb3に戻る。
【0029】図6は、無線トラフィックを最適条件に保
った状態で最短の距離条件を実現するため、距離条件の
自動制御を行うための考え方を示す。図1(b)の指定
地域以外での距離条件を、たとえば300mから800
mまで、100m単位に変更可能としておく。1分毎の
受信データ数の実績を元に、受信データ数を一定レベル
に維持するような距離条件を、1分毎に見直し、必要に
応じて変更すれば、距離条件を自動的に制御することが
できる。
【0030】図7は、本発明の実施の他の形態として、
車両が集中する地域で無線データ通信の頻度を大きくす
る動作を示す。ステップc1から動作を開始し、ステッ
プc2では指定地域毎のトラフィック量の評価を行う。
ステップc3では、単位面積当たりの車両台数が一定台
数以上となっているか否かを判断する。条件が成立する
ときには、ステップc4で、その指定地域に対する距離
条件を短縮する。ステップc4が終了したとき、または
ステップc3で条件が成立しないと判断されるときに
は、ステップc5で動作を終了する。なお、特定の指定
地域に対して距離条件を短縮した結果、全体としてのト
ラフィック量が一定範囲を超えるときには、他の指定地
域や、指定地域以外での距離条件を延長して、無線デー
タ通信の頻度を低下させるように調整する。
【0031】図8は、本発明の実施のさらに他の形態の
動作を示す。本実施形態では、タクシーなどの場合で受
注地域が集中するようなときに、集中している地域に対
する車両位置把握の精度を高めて、顧客最寄り車両の把
握を容易にするために行われる。ステップd1から動作
を開始し、ステップd2では指定地域とデータ通信頻度
との初期設定を行う。ステップd3では、受注が集中し
ている地域があるか否かを判断する。あると判断される
場合は、ステップd4で地域に対する頻度の配分を調整
し、受注が集中している地域での頻度が大きくなるよう
に配分調整する。ステップd4の動作が終了したとき、
またはステップd3で条件が成立していないときにはス
テップd5に移り、所定時間が経過しているか否かを判
断する。たとえば1分の所定時間が経過すると、ステッ
プd3に戻る。
【0032】以上の各実施形態では、タクシーの車両の
管理を行うために車両情報を収集しているけれども、複
数の店舗への荷物の配送車や、現金輸送車などの車両情
報収集についても同様に適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の地
域を指定して、地域毎に必要性に応じて無線データ通信
を行うべき頻度を設定することができる。各車両では、
車両位置が属する地域を識別し、識別された地域に対し
て設定されている頻度で基地に対する車両情報について
の無線データ通信を行う。車両情報収集の必要性があま
りない地域に対して頻度を小さく設定すれば、無線通信
全体のデータ量を略所定容量となるように調整しながら
地域毎の必要性に応じた情報収集を有効に行うことがで
きる。
【0034】また本発明によれば、所定時間毎にトラフ
ィック量が無線回路の略所定容量となるように調整し
て、無線回路を効率良く利用することができる。また本
発明によれば、選択される地域での無線データ通信の頻
度が大きくなっても、他の地域での各件を変更して、全
体としてのトラフィック量を適切に調整することができ
る。
【0035】また本発明によれば、1日の時間帯に応じ
て予め設定されるスケジュールに従って、無線データ通
信を行う頻度の設定と適用地域の選択とを行うので、タ
クシーの配車などのように、車両の需要が時間帯に応じ
て変化する場合に適切な車両情報の収集を行うことがで
きる。
【0036】また本発明によれば、車両の集中状態を基
準として無線データ通信の頻度を大きくする地域を選択
するので、車両の集中状態をより適確に把握し、適切な
対応をとるための車両情報を得ることができる。
【0037】また本発明によれば、無線データ通信を行
う頻度を大きくする地域の選択は、車両の需要状態を基
準として行われるので、需要の多い地域に属する車両情
報を高精度で把握し、迅速に需要を満たすような管理を
行うことができる。
【0038】さらに本発明によれば、複数の車両から位
置を含む車両情報を無線データ通信によって収集する際
に、基地に備えられる頻度設定手段によって複数の地域
に対し無線データ通信を行う頻度が設定される。各車両
では、位置検出手段が車両位置を検出し、地域識別手段
が車両位置が属する地域を識別し、無線通信手段が識別
された地域に対して設定されている頻度で車両位置を含
む車両情報の無線データ通信を基地に対して行う。車両
と基地との間の無線データ通信の頻度が、地域によって
異なるので、必要性の高い地域に対する頻度を大きく設
定し、必要性の少ない地域に対する頻度を小さく設定す
ることによって、必要性に応じた車両情報の収集を、無
線回線の容量を有効に利用して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略的なシステム構成
を示すブロック図および地域の指定例を示す簡略化した
地図である。
【図2】図1の実施形態での車両側装置の概略的な電気
的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の実施形態で基地局10と各車両11〜1
4との間で伝送される無線データの構成の例を示す模式
図である。
【図4】図1の実施形態で車両側装置30の動作を示す
フローチャートである。
【図5】図1の実施形態で、基地局10での通信・車両
管理サーバ20の動作を示すフローチャートである。
【図6】図1の実施形態で、指定地域以外での距離条件
の自動制御の考え方を示す図である。
【図7】本発明の実施の他の形態で車両の集中状態に対
応して距離条件を短縮する動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態で、タクシーな
どの受注が集中する状態に対応して頻度の配分を調整す
る動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の基礎となる考え方を概略的に示す説明
図である。
【符号の説明】
10 基地局 11〜14 車両 17 アンテナ 18 無線機 20 通信・車両管理サーバ 21 処理手段 22 入力手段 23 表示手段 24 記録媒体 25 メモリ 26 タイマ 27 カウンタ 30 車両側装置 34 クライアント装置 35 GPS測位装置 36 全体条件記憶メモリ 37 地域条件記憶メモリ 40 任意発信データ 50 ACKデータ 60 地域別任意発信条件

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の車両からの車両位置を含む車両情
    報を、基地と各車両との間の無線データ通信によって収
    集する方法であって、 複数の地域を指定し、 各地域に対して無線データ通信を行うべき頻度を設定
    し、 各車両では、車両位置が属する地域を識別し、識別され
    た地域に対して設定されている頻度で基地に対する車両
    情報についての無線データ通信を行う車両情報収集方法
    において、 前記各地域に対して設定される頻度を、予め定める基準
    に従って選択される地域に対しては他の地域よりも大き
    くなるように調整するとともに、前記頻度はトラフィッ
    ク量が無線回線の略所定容量になるように調整すること
    を特徴とする車両情報収集方法。
  2. 【請求項2】 前記略所定容量になるような調整は、所
    定時間毎に行うことを特徴とする請求項1記載の車両情
    報収集方法。
  3. 【請求項3】 前記略所定容量になるような調整は、選
    択される地域以外での条件を変更するように調整するこ
    とを特徴とする請求項2記載の車両情報収集方法。
  4. 【請求項4】 前記選択は、1日の時間帯に応じて、頻
    度および適用地域について予め設定されるスケジュール
    を基準として行われることを特徴とする請求項1記載の
    車両情報収集方法。
  5. 【請求項5】 前記選択は、車両の集中状態を基準とし
    て行われることを特徴とする請求項1記載の車両情報収
    集方法。
  6. 【請求項6】 前記選択は、車両の需要状態を基準とし
    て行われることを特徴とする請求項1記載の車両情報収
    集方法。
  7. 【請求項7】 複数の車両からの車両位置を含む車両情
    報を、基地と各車両との間の無線データ通信によって収
    集する装置であって、 基地に備えられ、複数の地域を指定して、無線データ通
    信を行う頻度を設定する頻度設定手段と、 各車両に搭載され、車両位置を検出する位置検出手段
    と、 各車両に搭載され、位置検出手段によって検出される車
    両位置が属する地域を識別する地域識別手段と、 各車両に搭載され、地域識別手段によって識別される地
    域に対し頻度設定手段によって設定されている頻度で、
    車両情報についての無線データ通信を基地との間で行う
    無線通信手段とを含む車両情報収集装置において、前記
    各地域に対して設定される頻度を、予め定める基準に従
    って選択される地域に対しては他の地域よりも大きくな
    るように調整するとともに、前記頻度はトラフィック量
    が無線回線の略所定容量になるように調整する調整手段
    を備えることを特徴とする車両情報収集装置。
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