JP3228996U - 防護面 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡単な構成で、より簡単に使用者の頭に合わせて使用できる防護面を提供する。【解決手段】防護面11は、バンド部21およびシールド部22からなる。バンド部21は、弾性を有する素材から成形される。バンド部21の両側の端部側は、それぞれ平板の帯状とされる。バンド部21の一方の端部側である端部51側には、複数の孔61−1〜61−11が所定の間隔で設けられている。バンド部21の他方の端部である端部52には、バンド部21の長手方向に端部から突出している、孔61−1〜61−11に挿入可能なへら状の第1の突起である突起62が設けられている。バンド部21の他方の端部側には、他方の端部から孔61−1〜61−11の間隔と同じ距離だけ離れた位置に、バンド部21の長手方向において、突起62が突出している向きと離れる向きに突出している、孔61−1〜61−11に挿入可能なへら状の第2の突起である突起71が設けられている。【選択図】図2
Description
本考案は防護面に関し、特に、飛沫から使用者の顔を保護する防護面に関する。
ウィルスや細菌を含む飛沫から使用者の顔を保護するために防護面が使用されている。防護面は、フェイスシールドやフェイスガードなどとも称されている。
従来、弾性を有する湾曲体と、湾曲体の外面に取り付けられる複数の係止体と、係止体に支持されると共に、係止させて湾曲状に保持される透明性を有する面材とを備えるフェイスガードが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、フェイスガードは、使用者の頭の大きさが使用者によって異なり、これに対応するために、使用者に装着するための構成が複雑になってしまう。
本考案は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単な構成で、より簡単に使用者の頭に合わせて使用できるようにするものである。
本考案の第1の側面の防護面は、飛沫から使用者の顔を保護する、透明の素材から成形されているシールド部と、使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けて装着され、シールド部を使用者の顔の前に保持するバンド部とからなる防護面であって、バンド部は、弾性を有する素材から成形され、バンド部の両側の端部側は、それぞれ平板の帯状とされ、バンド部の一方の端部側には、複数の孔が所定の間隔で設けられ、バンド部の他方の端部には、バンド部の長手方向に端部から突出している、孔に挿入可能なへら状の第1の突起が設けられ、バンド部の他方の端部側には、他方の端部から孔の間隔と同じ距離または孔の間隔に2乃至10の整数を乗じた距離だけ離れた位置に、バンド部の長手方向において、第1の突起が突出している向きと離れる向きに突出している、孔に挿入可能なへら状の第2の突起が設けられ、第2の突起が複数の孔のうちの1つに挿入されて係止され、第1の突起が複数の孔のうちの第2の突起が挿入されている孔とは異なる孔に挿入されて係止されると、バンド部の両側の端部側が互いに留められてバンド部が輪状になる。
本考案の第1の側面においては、バンド部は、弾性を有する素材から成形され、バンド部の両側の端部側は、それぞれ平板の帯状とされ、端部側に第1の突起および第2の突起と複数の孔とが設けられているだけなので、より簡単な構成とすることができる。また、バンド部の一方の端部側に、所定の数の孔を所定の間隔で設けることで、第2の突起が複数の孔のうちの1つに挿入されて係止され、第1の突起が複数の孔のうちの第2の突起が挿入されている孔とは異なる孔に挿入されて係止されると、バンド部の両側の端部側が互いに留められてバンド部が輪状になるので、第1の突起および第2の突起が挿入される孔を変えることで、輪状になったバンド部の径を簡単に調整することができる。また、使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けた状態で、第2の突起を複数の孔のうちの1つに挿入して係止し、その状態を維持したまま、第1の突起を複数の孔のうちの第2の突起が挿入されている孔とは異なる孔に挿入して係止すると、簡単に、バンド部をその使用者の頭の大きさに合った径の輪状にすることができる。このように、より簡単な構成で、より簡単に使用者の頭に合わせて使用できる。
バンド部またはシールド部の縁を、波状とすることができる。
第1の突起および第2の突起を、それぞれ、舌先状とすることができる。
第1の突起および第2の突起の外縁を、それぞれ、円周の弧状とすることができる。
第2の突起を、円周の弧状の孔が開けられることにより、外縁が円周の弧状に形成することができる。
バンド部の長手方向に第2の突起が突出する長さを、バンド部の長手方向に第1の突起が突出する長さより長くすることができる。
バンド部の一方の端部側に形成されている複数の孔を、それぞれ、バンド部の長さ方向に直交する方向に長い形状に形成することができる。
シールド部の上側の左右端側に、それぞれ、丸孔を形成し、シールド部の丸孔のそれぞれに対応する位置であって、バンド部における位置のそれぞれに、丸穴の径に対して所定の比率の長さだけ離れて、弧が互いに離れる向きの円弧状の2つの孔を形成し、2つの円弧状の孔のそれぞれで形成される凸状側と凹状側とで1つの丸孔の縁を挟み込むことで、回動自在にバンド部にシールド部を保持させることができる。
シールド部の丸穴の近傍に位置決め孔を形成し、バンド部に、2つの円弧状の孔に対して所定の角度をなす位置に2つの第3の突起を形成し、第3の突起のいずれかが位置決め孔の縁に当たることで、シールド部を開いた状態および閉じた状態のそれぞれで、バンド部に対するシールド部の角度位置を保持させることができる。
シールド部およびバンド部を、それぞれ、樹脂で成形することができる。
シールド部およびバンド部を、それぞれ、ポリエチレンテレフタレートで成形することができる。
以上のように、本考案の第1の側面によれば、より簡単な構成で、より簡単に使用者の頭に合わせて使用できる。
以下に本考案の実施の形態を説明するが、本考案の構成要件と、考案の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本考案をサポートする実施の形態が、考案の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、考案の詳細な説明中には記載されているが、本考案の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本考案の第1の側面の防護面(例えば、図2の防護面11)は、飛沫から使用者の顔を保護する、透明の素材から成形されているシールド部(例えば、図2のシールド部22)と、使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けて装着され、シールド部を使用者の顔の前に保持するバンド部(例えば、図2のバンド部21)とからなる防護面であって、バンド部は、弾性を有する素材から成形され、バンド部の両側の端部側は、それぞれ平板の帯状とされ、バンド部の一方の端部側(例えば、図2の端部51側)には、複数の孔(例えば、図2の孔61−1乃至61−11)が所定の間隔で設けられ、バンド部の他方の端部(例えば、図2の端部52)には、バンド部の長手方向に端部から突出している、孔に挿入可能なへら状の第1の突起(例えば、図2の突起62)が設けられ、バンド部の他方の端部側には、他方の端部から孔の間隔と同じ距離または孔の間隔に2乃至10の整数を乗じた距離だけ離れた位置に、バンド部の長手方向において、第1の突起が突出している向きと離れる向きに突出している、孔に挿入可能なへら状の第2の突起(例えば、図2の突起71)が設けられ、第2の突起が複数の孔のうちの1つに挿入されて係止され、第1の突起が複数の孔のうちの第2の突起が挿入されている孔とは異なる孔に挿入されて係止されると、バンド部の両側の端部側が互いに留められてバンド部が輪状になる。
以下、図1乃至図9を参照して、本考案の実施の形態の防護面11を説明する。
図1は、防護面11の使用状態を示す図である。防護面11は、使用者の頭に装着されて、ウィルスや細菌などを含む飛沫や粉末などから使用者の顔を保護する。防護面11は、バンド部21およびシールド部22からなる。バンド部21は、使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けて装着され、シールド部22を使用者の顔の前に保持する。シールド部22は、透明の素材から形成され、ウィルスや細菌などを含む飛沫や粉末などから使用者の顔を保護する。シールド部22は、透明の素材から成形されているので、使用者の視界を妨げない。
バンド部21およびシールド部22は、アクリル(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、またはポリカーボネートなどの樹脂の平板から成形されている。
防護面11、すなわち、バンド部21およびシールド部22は、樹脂の平板から抜型による抜き加工により成形することができる。この場合、波刃(ウェーブ刃)を用いて、バンド部21またはシールド部22の縁を、波状とすることができる。このようにすることで、押さえた手からバンド部21またはシールド部22が滑りにくくなるので、バンド部21またはシールド部22が持ちやすくなり、また、バンド部21またはシールド部22の縁で手などを切りにくくなる。
図2は、樹脂の平板から抜かれたバンド部21およびシールド部22の形状を示す図である。図2は、バンド部21およびシールド部22の展開図ということもできる。なお、以下、図2における右側を、単に、右側とも称し、図2における左側を、単に、左側とも称し、図2における上側を、単に、上側とも称し、図2における下側を、単に、下側とも称する。また、以下、図2における左右方向を、単に、横方向とも称し、図2における上下方向を、単に、縦方向とも称する。
バンド部21は、弾性を有する素材から成形されている。例えば、バンド部21は、アクリル(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、またはポリカーボネートなどの樹脂からなる。シールド部22は、透明の素材から成形されている。例えば、シールド部22は、透明のアクリル(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、またはポリカーボネートなどの樹脂からなる。なお、バンド部21の素材とシールド部22の素材とは、同じものであっても良く、異なるものであっても良い。
バンド部21は、帯状部41、額あて42およびスペーサ43からなる。帯状部41は、使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けられて、バンド部21、すなわち防護面11を使用者の頭に止める。また、帯状部41は、シールド部22を回動自在に保持する。帯状部41は、左右方向、すなわちバンド部21の長手方向に長い。言い換えれば、バンド部21の長手方向と帯状部41の長手方向とは同じである。額あて42は、帯状部41が使用者の頭に巻き付けられた場合、使用者の額にあてられる。なお、額あて42の面のうち、使用者の額にあたる面側に、布を貼ったり、植毛したりすることができる。
スペーサ43は、額あて42から帯状部41を離し、帯状部41と額あて42との間隔を調整する。スペーサ43によって、使用者の顔の前側の帯状部41の部分が使用者の顔から離れるので、これにより、シールド部22が使用者の鼻に当接することがなく、汚れることがない。
バンド部21の帯状部41の一方の端部51は、平板の帯状とされている。例えば、端部51は、帯状部41の図2中の右側の端部である。帯状部41の一方の端部51側には、孔61−1乃至61−11が設けられている。孔61−1乃至61−11は、同じ形状とされている。孔61−1乃至61−11は、バンド部21(帯状部41)の長さ方向に所定の間隔で設けられている。孔61−1乃至61−11のバンド部21(帯状部41)の長さ方向の間隔は、等しい。すなわち、孔61−1と孔61−2の間隔、孔61−2と孔61−3の間隔、孔61−3と孔61−4の間隔、孔61−4と孔61−5の間隔、孔61−5と孔61−6の間隔、孔61−6と孔61−7の間隔、孔61−7と孔61−8の間隔、孔61−8と孔61−9の間隔、孔61−9と孔61−10の間隔および孔61−10と孔61−11の間隔は、等しい。孔61−1乃至61−11は、長円状の長孔とされている。より詳細には、孔61−1乃至61−11は、バンド部21の長さ方向に直交する方向に長い形状に形成されている。孔61−1乃至61−11のバンド部21の長さ方向の幅は、間隔に対して狭く、また、孔61−1乃至61−11の間を押して変形させた場合に、後述する突起62または突起71を孔61−1乃至61−11のいずれかに挿入しやすい幅とされている。また、孔61−1乃至61−11の長手方向の端部の位置は、揃えられている。なお、以下、孔61−1乃至61−11を個々に区別する必要がないとき、単に、孔61と称する。なお、孔61−1乃至61−11は、四角状の孔とすることもできるし、バンド部21(帯状部41)の長さ方向に隙間のない孔とすることもできる。このように、孔61は、所定の間隔で設けられる。
バンド部21の帯状部41の他方の端部52は、平板の帯状とされている。例えば、端部52は、帯状部41の図2中の左側の端部である。帯状部41の他方の端部52には、突起62が設けられている。突起62は、バンド部21の長手方向に端部52から突出している。また、突起62は、孔61−1乃至61−11のいずれにも挿入可能なへら状とされている。突起62は、舌状とされていると言うこともできる。また、言い換えれば、突起62の外縁は、円周の弧状とされている。
帯状部41の他方の端部52側には、凸側が端部51側を向いている円周の弧状の孔63が形成されている。これにより、帯状部41の他方の端部52側には、突起71が設けられている。突起71は、端部52から孔61−1乃至61−11の間隔(隣接する孔61の距離)と同じ距離だけ離れた位置に設けられている。より詳細には、端部52から突起71の左側、言い換えれば、突起62の後端(突起62の根元/付け根)の位置から突起71の後端(突起71の根元/付け根)の位置までの距離は、孔61−1乃至61−11の間隔(隣接する孔61の距離)と同じとされている。ここで、所定の孔61の中心位置であって、バンド部21の長手方向における中心位置から、所定の孔61に隣接する孔61の中心位置であって、バンド部21の長手方向における中心位置までの距離を孔61の間隔とすることができる。また、所定の孔61の中心位置であって、バンド部21の長手方向における中心位置と、所定の孔61に隣接する孔61の縁であって、所定の孔61の中心位置からバンド部21の長手方向に離れた縁との距離を孔61の間隔とするようにしてもよい。
突起62の後端の位置から突起71の後端の位置までの距離は、隣接する孔61のそれぞれの縁のうち、互いに左右方向に離れた2つの縁の距離、すなわち、隣接する孔61のそれぞれの左右方向の中心位置の距離に1つの孔61の幅であって、バンド部21の左右方向の幅を加えた長さよりも短くされる。また、突起62の先端の位置から突起71の後端の位置までの距離は、隣接する孔61のそれぞれの縁のうち、互いに左右方向に離れた2つの縁の距離、すなわち、隣接する孔61のそれぞれの左右方向の中心位置の距離に1つの孔61の幅であって、バンド部21の左右方向の幅を加えた長さよりも長くされる。
また、突起71は、孔61−1乃至61−11のいずれにも挿入可能なへら状とされている。これにより、孔61−1乃至61−11のうち、隣接する孔61に、突起62と突起71とを挿入できる。
なお、突起71は、端部52から孔61−1乃至61−11の間隔(隣接する孔61の間隔)の2倍乃至10倍の距離だけ離れた位置に設けるようにしてもよい。すなわち、突起71は、端部52から孔61−1乃至61−11の間隔(隣接する孔61の間隔)に2乃至10の整数を乗じた距離だけ離れた位置に設けるようにしてもよい。より詳細には、端部52から突起71の左側、言い換えれば、突起62の後端の位置から突起71の後端の位置までの距離は、孔61−1乃至61−11の間隔(隣接する孔61の間隔)に2乃至10の整数を乗じた距離である。この場合、孔61−1乃至61−11のうち、異なる孔61に、突起62と突起71とを挿入できる。
突起71は、舌状とされていると言うこともできる。また、言い換えれば、突起71の外縁は、円周の弧状とされている。突起71は、円周の弧状の孔63が開けられることにより、外縁が円周の弧状に形成される。
突起62は、図2中の左側に突出しているのに対して、突起71は、図2中の右側に突出している。すなわち、突起71は、バンド部21の長手方向において、突起62が突出している向きと離れる向きに突出している。バンド部21の長手方向に突起71が突出する長さは、バンド部21の長手方向に突起62が突出する長さより長い。
帯状部41には、孔65−1、孔66−1−1および66−1−2並びに孔68−1が形成されている。また、帯状部41には、孔65−2、孔66−2−1および66−2−2並びに孔68−2が形成されている。孔65−1、孔66−1−1および66−1−2並びに孔68−1と孔65−2、孔66−2−1および66−2−2並びに孔68−2とは、バンド部21の長手方向に直交する向きの直線状の軸に対して線対称に形成されている。孔66−1−1および66−1−2と孔66−2−1および66−2−2との距離は、シールド部22の丸孔91−1と丸孔91−2との距離と概ね同じとされている。
バンド部21の長手方向において、孔66−1−1および66−1−2と孔66−2−1および66−2−2との距離を2等分する位置と、シールド部22の丸孔91−1と丸孔91−2との距離を2等分する位置と、額あて42の長さを2等分する位置と、スペーサ43の部分のうち、スペーサ43が帯状部41および額あて42につながる部分の左右方向の中心位置とは、一致している。すなわち、防護面11が使用者の頭に装着された場合、孔66−1−1および66−1−2と孔66−2−1および66−2−2との距離を2等分する位置と、シールド部22の丸孔91−1と丸孔91−2との距離を2等分する位置と、額あて42の長さを2等分する位置と、スペーサ43がスペーサ43および額あて42につながる部分の中心位置とは、使用者の顔の中心の位置の近傍に配置される。
孔65−1は、図2中において孔61−11に対して左側であって、孔61−11から所定の距離をおいた位置に形成されている。孔65−1は、バンド部21の長手方向に直交する向きに長い概ね直線状の孔である。孔65−1は、後述する差込部83−1が挿入可能な長さとされている。孔65−1は、図2中の左右に幅(隙間)のない切れ込みとして形成されている。
孔66−1−1および孔66−1−2は、図2中において孔65−1に対して左側に形成されている。孔66−1−1および孔66−1−2は、バンド部21の長手方向の向きの直線状の軸に対して線対称に配置されている。孔66−1−1は、孔66−1−2の上側に配置され、孔66−1−1と孔66−1−2との左右方向の位置は一致している。孔66−1−1は、突出している側が図2中の上側を向いている円弧状に形成されている。孔66−1−2は、突出している側が図2中の下側を向いている円弧状に形成されている。すなわち、孔66−1−1および孔66−1−2は、弧が互いに離れる向きの円弧状の孔である。孔66−1−1および孔66−1−2は、丸孔91−1の径に対して所定の比率の距離だけ離れている。孔66−1−1および孔66−1−2は、それぞれ、隙間のない切れ込みとして形成されている。
孔66−1−1は、突出している側が図2中の上側を向いている円弧状に形成されているので、孔66−1−1の下側の凸状部73−1−1は、上向きに突出した凸状に上側(凹状部74−1−1)と切り離されて、また、孔66−1−1の上側の凹状部74−1−1は、上向きに陥没した凹状に下側(凸状部73−1−1)と切り離される。同様に、孔66−1−2は、突出している側が図2中の下側を向いている円弧状に形成されているので、孔66−1−2の上側の凸状部73−1−2は、下向きに突出した凸状に下側(凹状部74−1−2)と切り離されて、また、孔66−1−2の下側の凹状部74−1−2は、下向きに陥没した凹状に上側(凸状部73−1−2)と切り離される。
突起67−1は、帯状部41の上の縁であって、孔66−1−1の上側に、図2中において左側が低い概ね台形状に形成されている。突起67−1の右側の縁は、概ね垂直の直線状に形成されている。
孔68−1は、図2中において孔66−1−1および孔66−1−2に対して左側に形成されている。孔68−1は、左右が反転したフの字状に形成されている。孔68−1は、所定の一定の隙間のある孔として形成されている。使用者の頭に装着される場合に帯状部41が輪状にされて曲げられると、孔68−1によって形成された、左右が反転したフの字状の突起72−1の左端が帯状部41の面から図2中の手前側に起き上がることになる。突起72−1の上側の縁は、概ね水平の直線状に形成されている。突起72−1の左下側の縁は、左上がりに形成されている。
なお、突起72−1の形状は、突起67−1の形状に対して、孔66−1−1および孔66−1−2に周が接する円の中心を中心とする点対称の形状とされている。突起72−1と突起67−1との角度は、60度乃至90度とされている。例えば、突起72−1と突起67−1との角度は、80度とされている。
孔65−2は、図2中において孔63に対して右側であって、孔63から所定の距離をおいた位置に形成されている。孔65−2は、バンド部21の長手方向に直交する向きに長い概ね直線状の孔である。孔65−2は、後述する差込部83−2が挿入可能な長さとされている。孔65−2は、図2中の左右に幅(隙間)のない切れ込みとして形成されている。
孔66−2−1および孔66−2−2は、図2中において孔65−2に対して右側に、形成されている。孔66−2−1および孔66−2−2は、バンド部21の長手方向の向きの直線状の軸に対して線対称に配置されている。孔66−2−1は、孔66−2−2の上側に配置され、孔66−2−1と孔66−2−2との左右方向の位置は一致している。孔66−2−1は、突出している側が図2中の上側を向いている円弧状に形成されている。孔66−2−2は、突出している側が図2中の下側を向いている円弧状に形成されている。すなわち、孔66−2−1および孔66−2−2は、弧が互いに離れる向きの円弧状の孔である。孔66−2−1および孔66−2−2は、丸孔91−1の径に対して所定の比率の距離だけ離れている。孔66−2−1および孔66−2−2は、それぞれ、隙間のない切れ込みとして形成されている。
孔66−2−1は、突出している側が図2中の上側を向いている円弧状に形成されているので、孔66−2−1の下側の凸状部73−2−1は、上向きに突出した凸状に上側(凹状部74−2−1)と切り離されて、また、孔66−2−1の上側の凹状部74−2−1は、上向きに陥没した凹状に下側(凸状部73−2−1)と切り離される。同様に、孔66−2−2は、突出している側が図2中の下側を向いている円弧状に形成されているので、孔66−2−2の上側の凸状部73−2−2は、下向きに突出した凸状に下側(凹状部74−2−2)と切り離されて、また、孔66−2−2の下側の凹状部74−2−2は、下向きに陥没した凹状に上側(凸状部73−2−2)と切り離される。
突起67−2は、帯状部41の上の縁であって、孔66−2−1の上側に、図2中において右側が低い概ね台形状に形成されている。突起67−2の左側の縁は、概ね垂直の直線状に形成されている。
孔68−2は、図2中において孔66−1−1および孔66−1−2に対して右側に形成されている。孔68−2は、フの字状に形成されている。孔68−2は、所定の一定の隙間のある孔として形成されている。使用者の頭に装着される場合に帯状部41が輪状にされて曲げられると、孔68−2によって形成された、フの字状の突起72−2の左端が帯状部41の面から図2中の手前側に起き上がることになる。突起72−2の上側の縁は、概ね水平の直線状に形成されている。突起72−2の右下側の縁は、右上がりに形成されている。
なお、突起72−2の形状は、突起67−2の形状に対して、孔66−2−1および孔66−2−2に周が接する円の中心を中心とする点対称の形状とされている。突起72−2と突起67−2との角度は、60度乃至90度とされている。突起72−2と突起67−2との角度は、突起72−1と突起67−1との角度と同じとされている。例えば、突起72−2と突起67−2との角度は、80度とされている。
額あて42は、図2中において左右に長い帯状に形成されている。額あて42の左右方向の長さは、孔65−1と孔65−2との距離より短くされている。額あて42の図2中の右側の端部には、半円状の差込部83−1が形成されている。額あて42の図2中の左側の端部には、半円状の差込部83−2が形成されている。
スペーサ43は、図2中において左右に長い帯状に形成されている。スペーサ43の図2中の右側の端部には、円弧状の差込部81が形成されている。スペーサ43の図2中の右側の端部側であって、右側の端部から所定の距離の位置に、切れ込み82が形成されている。スペーサ43には、図2中の左右方向の所定の位置に図2中の縦長の浅溝が形成されている。スペーサ43が、浅溝で折られて、スペーサ43の右側の端部が、図2中の奥側から左側に巻き込まれて、さらに、スペーサ43の図2中の左側の端部が、スペーサ43の右側の端部によって、図2中の手前側から被せられた状態で、差込部81を切れ込み82にさし込むと、スペーサ43は、三角柱状になる。
スペーサ43を三角柱状にした後、額あて42の半円状の差込部83−1を孔65−1に挿入し、額あて42の半円状の差込部83−2を孔65−2に挿入すると、スペーサ43によって、帯状部41と額あて42との間隔が調整される。
次に、シールド部22について説明する。図2中において、シールド部22の左右の端部のそれぞれの上側は、それぞれ、左右に張り出した形状とされている。図2中において、シールド部22の下側は、角が緩やかな円弧でつながれた概ね四角の形状とされている。
シールド部22の右の端部の上側には、丸孔91−1が設けられている。丸孔91−1は、円形に形成されている。丸孔91−1の径は、孔66−1−1の上端部と孔66−1−2の下端部との距離より短く、孔66−1−1の下端部と孔66−1−2の上端部との距離より長い。すなわち、丸孔91−1の径は、孔66−1−1と孔66−1−2との距離に対して所定の比率の長さとされている。言い換えれば、孔66−1−1および孔66−1−2は、丸孔91−1の径に対して所定の比率の長さだけ離れて形成されている。丸孔91−1の左側には、丸孔91−1から所定の距離だけ離れた位置に、位置決め孔92−1が設けられている。丸孔91−1と位置決め孔92−1との距離は、孔66−1−1および孔66−1−2と孔68−1との距離と同じとされている。位置決め孔92−1は、下側が丸く円弧状とされている概ね四角状の孔である。
シールド部22の左の端部の上側には、丸孔91−2が設けられている。丸孔91−2は、円形に形成されている。丸孔91−2の径は、孔66−2−1の上端部と孔66−2−2の下端部との距離より短く、孔66−2−1の下端部と孔66−2−2の上端部との距離より長い。すなわち、丸孔91−2の径は、孔66−2−1と孔66−2−2との距離に対して所定の比率の長さとされている。言い換えれば、孔66−2−1および孔66−2−2は、丸孔91−2の径に対して所定の比率の長さだけ離れて形成されている。丸孔91−2の右側には、丸孔91−2から所定の距離だけ離れた位置に、位置決め孔92−2が設けられている。丸孔91−2と位置決め孔92−2との距離は、孔66−2−1および孔66−2−2と孔68−2との距離と同じとされている。位置決め孔92−2は、下側が丸く円弧状とされている概ね四角状の孔である。
丸孔91−1と丸孔91−2との左右方向の距離は、孔66−1−1および66−1−2から孔66−2−1および66−2−2までの左右方向の距離と同じとされている。また、位置決め孔92−1と位置決め孔92−2との左右方向の距離は、孔68−1と孔68−2との左右方向の距離と同じとされている。
これにより、詳細は後述するが、丸孔91−1と孔66−1−1および66−1−2と並びに丸孔91−2と孔66−2−1および66−2−2とで、バンド部21がシールド部22を回動自在に保持することができる。また、位置決め孔92−1と孔68−1および突起67−1と並びに位置決め孔92−2と孔68−2および突起67−2とで、バンド部21がシールド部22の角度位置を保持することができる。
次に、図3および図4を参照して、帯状部41の一方の端部51と他方の端部52との留め方を説明する。図3(A)は、帯状部41の一方の端部51と帯状部41の他方の端部52との表側、すなわち、図2に表される側を示し、図3(B)は、帯状部41の一方の端部51と帯状部41の他方の端部52との表側に対向する面側である裏側を示す。同様に、図4(A)は、帯状部41の一方の端部51と帯状部41の他方の端部52との表側を示し、図4(B)は、帯状部41の一方の端部51と帯状部41の他方の端部52との裏側を示す。
突起71は、孔61−1乃至61−10のうちの1つに挿入されて係止される。例えば、図3に示されるように、突起71は、孔61−3に挿入されて係止される。
次に、突起71が、孔61−1乃至61−10のうちの1つに挿入されて係止されたままで、突起62が孔61−2乃至61−11のうちの突起71が挿入されている孔61−1乃至61−10のいずれかに隣接する孔61−2乃至61−11のいずれかに挿入されて係止される。例えば、図4に示されるように、突起71は、孔61−3に挿入されて係止されたままで、突起62が孔61−4に挿入されて係止される。
突起71は、端部52から孔61−1乃至61−11の間隔と同じ距離だけ離れた位置に設けられているので、突起71が、孔61−1乃至61−10のうちの1つに挿入されて係止された場合、突起62の位置は孔61−2乃至61−11のいずれかの位置に配置されることになり、バンド部21が弾性を有する素材から成形されているので、帯状部41の一方の端部51と突起62とを指で押すなどすることにより、突起62を孔61−2乃至61−11のいずれかに挿入できる。
突起71は、バンド部21の長手方向において、突起62が突出している向きと離れる向きに突出しているので、突起71および突起62が孔61−1乃至61−11のうちの隣接する孔61にそれぞれ挿入されると、弾性を有する素材から成形されているバンド部21の張りにより、比較的強固に、バンド部21の端部51および端部52が互いに留められる。バンド部21の端部51および端部52が互いに留められると、バンド部21は輪状になる。
突起71が、端部52から孔61−1乃至61−11の間隔(隣接する孔61の距離)に2乃至10の整数を乗じた距離だけ離れた位置に設けられている場合、突起71および突起62が、孔61−1乃至61−11のうちの異なる孔61にそれぞれ挿入される。例えば、突起71が、端部52から孔61−1乃至61−11の間隔(隣接する孔61の距離)の2倍の距離だけ離れた位置に設けられている場合、突起71は、孔61−3に挿入されて係止されたままで、突起62が孔61−5に挿入されて係止される。この場合、端部51側と端部52側とが重なる長さがより長くなるので、より張りを持たせて、バンド部21の端部51および端部52を互いに留めることができる。好ましくは、端部52から突起71までの距離は、孔61の間隔と同じかまたは孔61の間隔(隣接する孔61の距離)に2乃至5の整数を乗じた距離である。なお、端部52から突起71までの距離が、孔61の間隔に11以上の整数を乗じた距離だけ離れると、設けられた孔61の数に対して使用できる孔61の数が少なくなり、輪状になったバンド部21の径の調整しろが短くなって使いにくくなる。
孔61−1乃至61−11のうち、突起71および突起62が挿入される孔61を変えることで、輪状になったバンド部21の径を簡単に調整することができる。
また、バンド部21の長手方向に突起71が突出する長さが、バンド部21の長手方向に突起62が突出する長さより長いので、突起71と端部52とを指で挟んで持つなどすれば、突起71が、孔61−1乃至61−10のうちの1つに挿入されて係止された状態を簡単に維持することができる。
使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けた状態で、突起71を孔61−1乃至61−10のうちの1つに挿入して係止し、その状態を維持したまま、突起62を孔61−2乃至61−11のいずれかのうちの突起71が挿入されている孔61とは異なる孔61に挿入して係止すると、簡単に、バンド部21をその使用者の頭の大きさに合った径の輪状にすることができる。
バンド部21またはシールド部22の縁を、波状とした場合、バンド部21が持ちやすくなるので、突起62および突起71のそれぞれを孔61のいずれかに挿入しやすくなる。
次に、図5および図6を参照して、バンド部21によるシールド部22の回動自在の保持について説明する。図5(A)は、シールド部22の丸孔91−1と帯状部41の孔66−1−1および66−1−2との表側、すなわち、図2に表される側を示し、図5(B)は、シールド部22の丸孔91−1と帯状部41の孔66−1−1および66−1−2との表側に対向する面側である裏側を示す。同様に、図6(A)は、シールド部22の丸孔91−2と帯状部41の孔66−2−1および66−2−2との表側を示し、図6(B)は、シールド部22の丸孔91−2と帯状部41の孔66−2−1および66−2−2との裏側を示す。
図5に示されるように、帯状部41の孔66−1−1で形成される凸状部73−1−1および凹状部74−1−1並びに孔66−1−2で形成される凸状部73−1−2および凹状部74−1−2は、シールド部22の丸孔91−1の縁を挟み込むことで、バンド部21は、回動自在にシールド部22の右上側を保持する。このように、円弧状の孔66−1−1および円弧状の孔66−1−2のそれぞれで形成される凸状側と凹状側とで丸孔91−1の縁を挟み込むことで、回動自在にバンド部21がシールド部22を保持する。
図1に示されるように、シールド部22が使用者の顔の前に保持される場合、図5に示されるように、帯状部41の突起72−1の上側の縁が、位置決め孔92−1の上側の縁に当たることで、シールド部22が閉じられた状態で、バンド部21に対するシールド部22の角度位置が保持される。
同様に、図6に示されるように、帯状部41の孔66−2−1で形成される凸状部73−2−1および凹状部74−2−1並びに孔66−2−2で形成される凸状部73−2−2および凹状部74−2−2は、シールド部22の丸孔91−2の縁を挟み込むことで、バンド部21は、回動自在にシールド部22の左上側を保持する。このように、円弧状の孔66−2−1および円弧状の孔66−2−2のそれぞれで形成される凸状側と凹状側とで丸孔91−2の縁を挟み込むことで、回動自在にバンド部21がシールド部22を保持する。
図1に示されるように、シールド部22が使用者の顔の前に保持される場合、図6に示されるように、帯状部41の突起72−2の上側の縁が、位置決め孔92−2の上側の縁に当たることで、シールド部22が閉じられた状態で、バンド部21に対するシールド部22の角度位置が保持される。
図7は、シールド部22が開かれた防護面11の使用状態を示す図である。防護面11を使用者の頭に装着した状態で、シールド部22の下側が持ち上げられると、シールド部22が開かれる。
図8および図9を参照して、バンド部21によるシールド部22の回動自在の保持について説明する。図8(A)は、シールド部22の丸孔91−1と帯状部41の孔66−1−1および66−1−2との表側、すなわち、図2に表される側を示し、図8(B)は、シールド部22の丸孔91−1と帯状部41の孔66−1−1および66−1−2との表側に対向する面側である裏側を示す。同様に、図9(A)は、シールド部22の丸孔91−2と帯状部41の孔66−2−1および66−2−2との表側を示し、図9(B)は、シールド部22の丸孔91−2と帯状部41の孔66−2−1および66−2−2との裏側を示す。
帯状部41の孔66−1−1で形成される凸状部73−1−1および凹状部74−1−1並びに孔66−1−2で形成される凸状部73−1−2および凹状部74−1−2が、シールド部22の丸孔91−1の縁を挟み込み、また、帯状部41の孔66−2−1で形成される凸状部73−2−1および凹状部74−2−1並びに孔66−2−2で形成される凸状部73−2−2および凹状部74−2−2が、シールド部22の丸孔91−2の縁を挟み込み、さらに、丸孔91−1および丸孔91−2が円形に形成されているので、シールド部22は、丸孔91−1および丸孔91−2を軸に回動させることができ、シールド部22の下側を持ち上げられると、シールド部22が開かれる。
また、突起72−1の左下側の縁は、左上がりに形成され、位置決め孔92−1の下側が丸く円弧状とされているので、シールド部22が開かれて、シールド部22が帯状部41に対して回動しても、位置決め孔92−1の下側の縁が突起72−1の左下側の縁を帯状部41側に押すので、突起72−1が位置決め孔92−1の回動を妨げることがない。同様に、突起72−2の右下側の縁は、右上がりに形成され、位置決め孔92−2の下側が丸く円弧状とされているので、シールド部22が開かれて、シールド部22が帯状部41に対して回動しても、位置決め孔92−2の下側の縁が突起72−2の右下側の縁を帯状部41側に押すので、突起72−2が位置決め孔92−2の回動を妨げることがない。
図7に示されるように、シールド部22が開かれた場合、図8に示されるように、帯状部41の突起67−1の左側の縁が、位置決め孔92−1の上側の縁に当たることで、シールド部22が開かれた状態で、バンド部21に対するシールド部22の角度位置が保持される。同様に、図7に示されるように、シールド部22が開かれた場合、図9に示されるように、帯状部41の突起67−2の右側の縁が、位置決め孔92−2の上側の縁に当たることで、シールド部22が開かれた状態で、バンド部21に対するシールド部22の角度位置が保持される。
なお、防護面11、すなわち、バンド部21およびシールド部22は、抜型による抜き加工に限らず、レーザー、カッティングマシン(カッティングプロッター)若しくは高圧の水による抜き加工またはプレス加工による抜き加工により成形することができる。また、バンド部21は、樹脂の平板から成形されていると説明したが、紙で成形するようにしてもよい。
このように、防護面11は、飛沫から使用者の顔を保護する、透明の素材から成形されているシールド部22と、使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けて装着され、シールド部22を使用者の顔の前に保持するバンド部21とからなる。バンド部21は、弾性を有する素材から成形される。バンド部21の両側の端部側は、それぞれ平板の帯状とされる。バンド部21の一方の端部側である端部51側には、複数の孔61が所定の間隔で設けられている。バンド部21の他方の端部である端部52には、バンド部21の長手方向に端部から突出している、孔61に挿入可能なへら状の第1の突起である突起62が設けられている。バンド部21の他方の端部側には、他方の端部から孔61の間隔と同じ距離または孔61の間隔に2乃至10の整数を乗じた距離だけ離れた位置に、バンド部21の長手方向において、突起62が突出している向きと離れる向きに突出している、孔61に挿入可能なへら状の第2の突起である突起71が設けられている。突起71が孔61のうちの1つに挿入されて係止され、突起62が孔61のうちの突起71が挿入されている孔61とは異なる孔61に挿入されて係止されると、バンド部21の両側の端部側が互いに留められてバンド部21が輪状になる。
バンド部21は、弾性を有する素材から成形され、バンド部21の端部51側および端部52側は、それぞれ平板の帯状とされ、端部52側に突起62および突起71および端部51側に複数の孔61が設けられているだけなので、より簡単な構成とすることができる。また、バンド部21の端部51側に、所定の数の孔61を所定の間隔で設けることで、突起71が複数の孔61のうちの1つに挿入されて係止され、突起62が複数の孔61のうちの突起71が挿入されている孔61とは異なる孔61に挿入されて係止されると、バンド部21の両側の端部側が互いに留められてバンド部21が輪状になるので、突起62および突起71が挿入される孔61を変えることで、輪状になったバンド部21の径を簡単に調整することができる。また、使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けた状態で、突起71を複数の孔61のうちの1つに挿入して係止し、その状態を維持したまま、突起62を複数の孔61のうちの突起71が挿入されている孔61とは異なる孔61に挿入して係止すると、簡単に、バンド部21をその使用者の頭の大きさに合った径の輪状にすることができる。このように、より簡単な構成で、より簡単に使用者の頭に合わせて使用できる。
バンド部21またはシールド部22の縁を、波状とすることができる。
突起62および突起71を、それぞれ、舌先状とすることができる。
突起62および突起71の外縁を、それぞれ、円周の弧状とすることができる。
突起71を、円周の弧状の孔が開けられることにより、外縁が円周の弧状に形成することができる。
バンド部21の長手方向に突起71が突出する長さを、バンド部21の長手方向に突起62が突出する長さより長くすることができる。
バンド部21の一方の端部側に形成されている孔61を、それぞれ、バンド部21の長さ方向に直交する方向に長い形状に形成することができる。
シールド部22の上側の左右端側に、それぞれ、丸孔91−1および丸孔91−2のそれぞれを形成し、シールド部22の丸孔91−1および丸孔91−2のそれぞれに対応する位置であって、バンド部21における位置のそれぞれに、丸孔91−1および丸孔91−2の径に対して所定の比率の長さだけ離れて、弧が互いに離れる向きの円弧状の2つの孔である孔66−1−1および66−1−2並びに円弧状の2つの孔である孔66−2−1および66−2−2を形成し、円弧状の2つの孔である孔66−1−1および66−1−2のそれぞれで形成される凸状側と凹状側とまたは円弧状の2つの孔である孔66−2−1および66−2−2のそれぞれで形成される凸状側と凹状側とで丸孔91−1および丸孔91−2のいずれか1つの縁を挟み込むことで、回動自在にバンド部21にシールド部22を保持させることができる。
シールド部22の丸孔91−1および丸孔91−2のそれぞれの近傍に位置決め孔92−1および位置決め孔92−2のそれぞれを形成し、バンド部21に、円弧状の2つの孔である孔66−1−1および66−1−2または円弧状の2つの孔である孔66−2−1および66−2−2のいずれかに対して所定の角度をなす位置に2つの第3の突起である突起67−1および突起72−1または突起67−2および突起72−2のいずれかを形成し、突起67−1および突起72−1または突起67−2および突起72−2のいずれかが位置決め孔92−1および位置決め孔92−2のいずれかの縁に当たることで、シールド部22を開いた状態および閉じた状態のそれぞれで、バンド部21に対するシールド部22の角度位置を保持させることができる。
シールド部22およびバンド部21を、それぞれ、樹脂で成形することができる。
シールド部22およびバンド部21を、それぞれ、ポリエチレンテレフタレートで成形することができる。
また、本考案の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 防護面, 21 バンド部, 22 シールド部, 41 帯状部, 42 額あて, 43 スペーサ, 51および52 端部, 61および61−1乃至61−11 孔, 62 突起, 63 孔, 65−1および65−2,66−1−1,66−1−2,66−2−1および66−2−2並びに68−1および68−2 孔, 67−1および67−2,71並びに72−1および72−2 突起, 73−1−1,73−1−2,73−2−1および73−2−2 凸状部, 74−1−1,74−1−2,74−2−1および74−2−2 凹状部, 81 差込部, 82 切れ込み, 83−1および83−2 差込部, 91−1および91−2 丸孔, 92−1および92−2 位置決め孔
シールド部の上側の左右端側に、それぞれ、丸孔を形成し、シールド部の丸孔のそれぞれに対応する位置であって、バンド部における位置のそれぞれに、丸孔の径に対して所定の比率の長さだけ離れて、弧が互いに離れる向きの円弧状の2つの孔を形成し、2つの円弧状の孔のそれぞれで形成される凸状側と凹状側とで1つの丸孔の縁を挟み込むことで、回動自在にバンド部にシールド部を保持させることができる。
シールド部の丸孔の近傍に位置決め孔を形成し、バンド部に、2つの円弧状の孔に対して所定の角度をなす位置に2つの第3の突起を形成し、第3の突起のいずれかが位置決め孔の縁に当たることで、シールド部を開いた状態および閉じた状態のそれぞれで、バンド部に対するシールド部の角度位置を保持させることができる。
Claims (11)
- 飛沫から使用者の顔を保護する、透明の素材から成形されているシールド部と、前記使用者の頭の前頭部、側頭部および後頭部に巻き付けて装着され、前記シールド部を使用者の顔の前に保持するバンド部とからなる防護面において、
前記バンド部は、弾性を有する素材から成形され、
前記バンド部の両側の端部側は、それぞれ平板の帯状とされ、
前記バンド部の一方の端部側には、複数の孔が所定の間隔で設けられ、
前記バンド部の他方の端部には、前記バンド部の長手方向に端部から突出している、前記孔に挿入可能なへら状の第1の突起が設けられ、
前記バンド部の他方の端部側には、他方の端部から前記孔の間隔と同じ距離または前記孔の間隔に2乃至10の整数を乗じた距離だけ離れた位置に、前記バンド部の長手方向において、前記第1の突起が突出している向きと離れる向きに突出している、前記孔に挿入可能なへら状の第2の突起が設けられ、
前記第2の突起が複数の前記孔のうちの1つに挿入されて係止され、前記第1の突起が複数の前記孔のうちの前記第2の突起が挿入されている前記孔とは異なる前記孔に挿入されて係止されると、前記バンド部の両側の端部側が互いに留められて前記バンド部が輪状になる
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記バンド部または前記シールド部の縁は、波状とされている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記第1の突起および前記第2の突起は、それぞれ、舌先状とされている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記第1の突起および前記第2の突起の外縁は、それぞれ、円周の弧状とされている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記第2の突起は、円周の弧状の孔が開けられることにより、外縁が円周の弧状に形成されている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記バンド部の長手方向に前記第2の突起が突出する長さは、前記バンド部の長手方向に前記第1の突起が突出する長さより長い
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記バンド部の一方の端部側に形成されている複数の孔は、それぞれ、前記バンド部の長さ方向に直交する方向に長い形状に形成されている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記シールド部の上側の左右端側に、それぞれ、丸孔が形成され、
前記シールド部の前記丸孔のそれぞれに対応する位置であって、前記バンド部における位置のそれぞれに、前記丸穴の径に対して所定の比率の長さだけ離れて、弧が互いに離れる向きの円弧状の2つの孔が形成され、
2つの円弧状の前記孔のそれぞれで形成される凸状側と凹状側とで1つの前記丸孔の縁を挟み込むことで、回動自在に前記バンド部が前記シールド部を保持する
防護面。 - 請求項8に記載の防護面において、
前記シールド部の丸穴の近傍に位置決め孔が形成され、
前記バンド部に、2つの円弧状の前記孔に対して所定の角度をなす位置に2つの第3の突起が形成され、
前記第3の突起のいずれかが前記位置決め孔の縁に当たることで、前記シールド部を開いた状態および閉じた状態のそれぞれで、前記バンド部に対する前記シールド部の角度位置が保持される
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記シールド部および前記バンド部は、それぞれ、樹脂で成形されている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記シールド部および前記バンド部は、それぞれ、ポリエチレンテレフタレートで成形されている
防護面。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20200720 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200817 |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3228996 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |