JP3227561U - マスク用取替えシート - Google Patents
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Abstract
【課題】マスクへの着脱が容易であり、使用時には立体的になるマスク用取替えシートを提供する。
【解決手段】マスク内に装着して使用するシート状の部材であり、折畳みかつ伸展可能に形成された本体部11は、長方形状の中央部12と、中央部の長軸方向の端縁と内方連結部11aで連結された一対の長方形状の内方部13a、13bと、内方部の他端縁と外方連結部11bで連結された一対の側方部14a、14bと、を備えており、折畳み状態において、中央部と内方部の表面が非露出状態となるように一対の内方連結部で谷折りに折られ、一対の外方連結部で山折に折られ、一対の側方部が接近して外方連結部同士が中央部の表面12s上方に配置されており、伸展状態においては、一対の側方部が離間して中央部と内方部の表面12s、13sが露出するように形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】マスク内に装着して使用するシート状の部材であり、折畳みかつ伸展可能に形成された本体部11は、長方形状の中央部12と、中央部の長軸方向の端縁と内方連結部11aで連結された一対の長方形状の内方部13a、13bと、内方部の他端縁と外方連結部11bで連結された一対の側方部14a、14bと、を備えており、折畳み状態において、中央部と内方部の表面が非露出状態となるように一対の内方連結部で谷折りに折られ、一対の外方連結部で山折に折られ、一対の側方部が接近して外方連結部同士が中央部の表面12s上方に配置されており、伸展状態においては、一対の側方部が離間して中央部と内方部の表面12s、13sが露出するように形成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、マスク用取替えシートに関する。さらに詳しくは、マスクの内側に装着して使用されるマスク用取替えシートに関する。
マスクは、女性であればファンデーションや口紅などの化粧がマスクに付着してしまう結果一度の装着で廃棄されたり、男女問わず一回のくしゃみなどによりマスクが汚れてしまう結果マスクとしての効果を維持しているにもかかわらず廃棄されたりしている。このため、マスク汚れを防止するために、マスクと顔面との間にティッシュやガーゼなどを付加的に配置するといった方法で対応するといった方法が提案されている。しかし、使用時にティッシュやガーゼなどの位置がずれたりして適切にマスクへの汚れを防止できていない。
そこで、従来、上記問題を解決するためのマスク用装着具やマスクが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特許文献1には、マスクと口元との間に配置される取り換え可能な平板状の口当てシートが開示されている。
また、特許文献2には、装着時に立体的な形状に形成されるプリーツマスクに対応した口当てシートを備えたマスクが開示されている。特許文献2のマスクは、プリーツ構造の本体部と耳掛け部を備えており、本体部には取り外し可能な複数枚の口当てシートが設けられている。そして、口当てシートの内方にはミシン目が形成されており、口当てシートが汚れたらミシン目に沿って切り取ることで新しい口当てシートを露出させることができる旨が記載されている。
特許文献1には、マスクと口元との間に配置される取り換え可能な平板状の口当てシートが開示されている。
また、特許文献2には、装着時に立体的な形状に形成されるプリーツマスクに対応した口当てシートを備えたマスクが開示されている。特許文献2のマスクは、プリーツ構造の本体部と耳掛け部を備えており、本体部には取り外し可能な複数枚の口当てシートが設けられている。そして、口当てシートの内方にはミシン目が形成されており、口当てシートが汚れたらミシン目に沿って切り取ることで新しい口当てシートを露出させることができる旨が記載されている。
しかしながら、特許文献1の口当てシートは、平板状の形状であるため使用感が悪く、しかも鼻などへの圧迫感から息苦しくなったりするなどの問題が生じている。
一方、特許文献2のマスクは、マスク本体部の拡開にしたがって立体的になり口元との距離がとれるが、口当てシートのミシン目がプリーツの折り込み面にも形成されているので、汚れた口当てシートをミシン目に沿って取り外す際の作業に手間がかかるといった問題が生じている。また、口当てシートを設けている枚数と同じ回数しかマスクは使用できない。口当てシートの枚数を多くすればマスクを使用できる回数は増えるが、マスクの厚みが増して外観が悪くなるし着用感も悪くなる。
一方、特許文献2のマスクは、マスク本体部の拡開にしたがって立体的になり口元との距離がとれるが、口当てシートのミシン目がプリーツの折り込み面にも形成されているので、汚れた口当てシートをミシン目に沿って取り外す際の作業に手間がかかるといった問題が生じている。また、口当てシートを設けている枚数と同じ回数しかマスクは使用できない。口当てシートの枚数を多くすればマスクを使用できる回数は増えるが、マスクの厚みが増して外観が悪くなるし着用感も悪くなる。
本考案は上記事情に鑑み、マスクへの着脱が容易であり、使用時には立体的になるマスク用取替えシートを提供する。
第1考案のマスク用取替えシートは、マスク内に装着して使用するシート状の部材であり、折畳み可能かつ伸展可能に形成されたシート状の本体部は、長方形状の中央部と、該中央部の長軸方向の端縁と外端縁が内方連結部で連結された前記中央部を短軸方向から挟み込むように配置された一対の長方形状の内方部と、該内方部の外端縁と外端縁が外方連結部で連結された一対の側方部と、を備えており、折畳み状態においては、前記中央部と前記内方部の表面が非露出状態となるように、前記一対の内方連結部で谷折りに折られ、前記一対の外方連結部で山折に折られ、前記一対の側方部が接近して前記外方連結部同士が前記中央部の表面上方に位置するように配置されており、前記中央部の短軸方向に沿って伸展させた伸展状態においては、前記一対の側方部が離間して前記中央部と前記内方部の表面が露出した状態となる、ように形成されていることを特徴とする。
第2考案のマスク用取替えシートは、第1考案において、前記本体部は、折畳み状態を保持し得る連結機構を備えており、該連結機構は、前記外方連結部と前記内方連結部間において、前記中央部と前記内方部と前記側方部を取り外し可能に連結するものであることを特徴とする。
第3考案のマスク用取替えシートは、第1考案または第2考案において、前記内方部は、短軸方向の長さが、前記中央部の短軸方向の長さの約半分に形成されていることを特徴とする。
第4考案のマスク用取替えシートは、第1考案、第2考案または第3考案のいずれかの考案において、前記側方部の外端縁が円弧状に形成されていることを特徴とする。
第5考案のマスク用取替えシートは、第1考案乃至第4考案のいずれかの考案において、前記本体部の背面には、接着手段が設けられていることを特徴とする。
第6考案のマスク用取替えシートは、第1考案乃至第5考案のいずれかの考案において、前記本体部には、前記中央部の短軸方向に沿って力を加えれば変形可能かつ変形した状態を保持することができる形状保持部材が設けられていることを特徴とする。
第7考案のマスク用取替えシートは、第1考案乃至第6考案のいずれかの考案において、前記本体部は、伸展状態において、側方部の外端縁間の距離が10cm〜17cm、中央部の長軸方向の長さが10cm〜15cmとなるように形成されていることを特徴とする。
第2考案のマスク用取替えシートは、第1考案において、前記本体部は、折畳み状態を保持し得る連結機構を備えており、該連結機構は、前記外方連結部と前記内方連結部間において、前記中央部と前記内方部と前記側方部を取り外し可能に連結するものであることを特徴とする。
第3考案のマスク用取替えシートは、第1考案または第2考案において、前記内方部は、短軸方向の長さが、前記中央部の短軸方向の長さの約半分に形成されていることを特徴とする。
第4考案のマスク用取替えシートは、第1考案、第2考案または第3考案のいずれかの考案において、前記側方部の外端縁が円弧状に形成されていることを特徴とする。
第5考案のマスク用取替えシートは、第1考案乃至第4考案のいずれかの考案において、前記本体部の背面には、接着手段が設けられていることを特徴とする。
第6考案のマスク用取替えシートは、第1考案乃至第5考案のいずれかの考案において、前記本体部には、前記中央部の短軸方向に沿って力を加えれば変形可能かつ変形した状態を保持することができる形状保持部材が設けられていることを特徴とする。
第7考案のマスク用取替えシートは、第1考案乃至第6考案のいずれかの考案において、前記本体部は、伸展状態において、側方部の外端縁間の距離が10cm〜17cm、中央部の長軸方向の長さが10cm〜15cmとなるように形成されていることを特徴とする。
第1考案によれば、未使用時には折り畳まれたコンパクトな状態にでき、マスクに装着して使用する使用時には一対の側方部を離間するように伸展させることにより、中央部と内方部の表面を露出させつつ折目によって本体部を立体的な形状に展開させることができる。このため、マスクに装着すれば、化粧やくしゃみ等によりマスクが汚れるのを防止できる。とくに立体形状を有するマスクへの装着が容易となるので、本体部が汚れれば容易に交換することができるから、マスクを有意義に使用することができる。しかも、本体部によって着用者の口元を覆うように取り付けることができるので、装着時の違和感を抑制できる。
第2考案によれば、折畳み状態において、連結機構によりコンパクトな状態を維持させておくことができ、使用時には簡単に連結を解除できるので、取り扱い性を向上させることができる。
第3考案によれば、折畳み状態において、一対の側方部の側方連結部同士を略当接するように配置させることができるので、使用時に着用者の口元を覆う中央部の表面が露出するのを適切に防止できるから、衛生面を向上させることができる。
第4考案によれば、側方部が円弧状に形成されているので、小さい力でも適切に伸展させることができるので、伸展性を向上させることができる。
第5考案によれば、マスクに装着した際の位置ズレを防止できる。
第6考案によれば、形状保持部材により伸展状態における本体部の立体形状の保持性を向上させることができる。
第7考案によれば、本体部が所定のサイズに形成することにより、一般的なマスクに適切に装着することができる。
第2考案によれば、折畳み状態において、連結機構によりコンパクトな状態を維持させておくことができ、使用時には簡単に連結を解除できるので、取り扱い性を向上させることができる。
第3考案によれば、折畳み状態において、一対の側方部の側方連結部同士を略当接するように配置させることができるので、使用時に着用者の口元を覆う中央部の表面が露出するのを適切に防止できるから、衛生面を向上させることができる。
第4考案によれば、側方部が円弧状に形成されているので、小さい力でも適切に伸展させることができるので、伸展性を向上させることができる。
第5考案によれば、マスクに装着した際の位置ズレを防止できる。
第6考案によれば、形状保持部材により伸展状態における本体部の立体形状の保持性を向上させることができる。
第7考案によれば、本体部が所定のサイズに形成することにより、一般的なマスクに適切に装着することができる。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態のマスク用取替えシートは、マスクに装着して使用する際に、着用者の口元を覆うように配置されることによって、マスクが汚れるのを防止できるようにしたことに特徴を有している。具体的には、本実施形態のマスク用取替えシートをマスクに装着することにより、口紅やファンデーションなどの化粧がマスクに着いたり、鼻水やくしゃみなどによる唾液等がマスクに着いたりすることを防止したことに特徴を有している。つまり、本実施形態のマスク用取替えシートは、男女問わず、使用する人がマスク装着時にマスクが汚れるのを防止するためのシートである。
本実施形態のマスク用取替えシートは、マスクに装着して使用する際に、着用者の口元を覆うように配置されることによって、マスクが汚れるのを防止できるようにしたことに特徴を有している。具体的には、本実施形態のマスク用取替えシートをマスクに装着することにより、口紅やファンデーションなどの化粧がマスクに着いたり、鼻水やくしゃみなどによる唾液等がマスクに着いたりすることを防止したことに特徴を有している。つまり、本実施形態のマスク用取替えシートは、男女問わず、使用する人がマスク装着時にマスクが汚れるのを防止するためのシートである。
図1に示すように、本実施形態のマスク用取替えシート10は、未使用時に折畳み状態(図1の(A)の状態)から伸展状態(図1(B)の状態)に稼働可能に形成された部材であり、シート状の本体部11を備えている。
本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11は、長方形状の中央部12と、この中央部12を挟み込むように設けられた一対の長方形状の内方部13a、13bと一対の側方部14a、14bと、を備えている。
図1に示すように、本体部11の中央部12には、長軸方向の一対の側端に一対の長方形状の内方部13a、13bの外端縁がそれぞれ折り畳み可能な内方連結部11a、11aにより連結されている。つまり一対の長方形状の内方部13a、13bによって中央部12が短軸方向から挟まれた状態となるように配置されている。この内方部13a、13bは、短軸方向の長さが中央部12の短軸方向の長さよりも短くなるように形成されている。そして、さらにこの一対の内方部13a、13bを外方から挟んだ状態となるように一対の側方部14a、14bがそれぞれ折り畳み可能な外方連結部11b、11bにより連結されている。つまり、内方部13a、13bと側方部14a、14bは、外方連結部11b、11bにより、内方部13a、13bの外端縁と側方部14a、14bの外端縁が連結されている。言い換えれば、この一対の側方部14a、14bは、本体部11の外側方に位置し、両者間に中央部12、一対の内方部13a、13bを挟む位置に配置された部材である。
以上のごとき本実施形態のマスク用取替えシート10は、本体部11の中央部12と一対の内方部13a、13bとの連結部である一対の内方連結部11a、11aで谷折りに折ることができ、一対の内方部13a、13bと一対の側方部14a、14bの連結部である一対の外方連結部11b、11bで山折に折ることができるようになっている。すると、図1(A)に示すように、本実施形態のマスク用取替えシート10は、中央部12の表面12sに内方部13a、13bの表面13sが重なるように折り畳まれ、内方部13a、13bの背面13sbと側方部14a、14bの背面14sbが重なるように折り畳まれた状態にできる。つまり、本体部11がいわゆるプリーツ構造を有するように形成することで折り畳むことができるようになる。しかも、図1(A)に示すように、折り畳んだ状態において、一対の側方部14a、14bが中央部12の表面上方に配置されるので、中央部12の表面12sおよび内方部13の表面13sを露出させない状態(非露出状態)にできる。なお、この非露出状態とは、外部から完全に中央部12の表面12sが視認できない状態はもちろん、若干視認できる状態も含む。
一方、本実施形態のマスク用取替えシート10は、以下のようにすれば、折り畳まれた状態(図1(A)の状態)から本体部11を伸展状態にすることができる。
まず、側方部14a、14bの外端部(図1(A)の上方の側方部14aでは上端部、下方の側方部14bでは下端部)を指で把持する。その状態から、側方部14a、14bの外端部を本体部11の中央部12の短軸方向に沿って引っ張れば(図1(A)における矢印方向)、図1(C)に示すように本体部11を伸展状態にすることができる。この伸展状態においては、図1(C)に示すように、本体部11の一対の側方部14a、14bが離間して中央部12の表面12sと内方部13a、13bの表面13sを露出させることができる。しかも、本実施形態のマスク用取替えシート10は、伸展状態において、側方断面視(図1(C)の右図)に示すように、内方連結部11a、11aと外方連結部11b、11bによって折り畳まれた状態に戻ろうとする力が働くので、中央部12と内方部13a、13bと側方部14a、14bが完全な平坦状態とはならず、中央部12よりも側方部14a、14bが上方(図1では紙面手前側、図1の側方断面図では紙面左側)に位置するように配置される。つまり、マスク用取替えシート10は、本体部11を伸展状態にすれば、中央部12が内方に凹み一対の側方部14a、14bが突出した立体的形状に形成できる。そして、使用時における着用者の肌に対向する面に相当するのが、本体部11の表面つまり中央部12の表面12s、内方部13の表面13sおよび側方部14の表面14sである。
まず、側方部14a、14bの外端部(図1(A)の上方の側方部14aでは上端部、下方の側方部14bでは下端部)を指で把持する。その状態から、側方部14a、14bの外端部を本体部11の中央部12の短軸方向に沿って引っ張れば(図1(A)における矢印方向)、図1(C)に示すように本体部11を伸展状態にすることができる。この伸展状態においては、図1(C)に示すように、本体部11の一対の側方部14a、14bが離間して中央部12の表面12sと内方部13a、13bの表面13sを露出させることができる。しかも、本実施形態のマスク用取替えシート10は、伸展状態において、側方断面視(図1(C)の右図)に示すように、内方連結部11a、11aと外方連結部11b、11bによって折り畳まれた状態に戻ろうとする力が働くので、中央部12と内方部13a、13bと側方部14a、14bが完全な平坦状態とはならず、中央部12よりも側方部14a、14bが上方(図1では紙面手前側、図1の側方断面図では紙面左側)に位置するように配置される。つまり、マスク用取替えシート10は、本体部11を伸展状態にすれば、中央部12が内方に凹み一対の側方部14a、14bが突出した立体的形状に形成できる。そして、使用時における着用者の肌に対向する面に相当するのが、本体部11の表面つまり中央部12の表面12s、内方部13の表面13sおよび側方部14の表面14sである。
以上のごとき構成であるので、本実施形態のマスク用取替えシート10を未使用時には折り畳まれて平坦な状態にでき、かつ使用時には伸展させて立体的な形状に形成させることができる。具体的には、図1(A)に示すように、未使用時の折り畳まれた状態では、一対の側方部14a、14bの外端縁距離が短くかつ側方視において平坦なコンパクトな形状に形成できる。また、衛生面の観点では、未使用時には使用時に着用者の口元周辺に位置する中央部12の表面12sおよび内方部13の表面13sを非露出状態にできるという利点も得られる。
一方、図2に示すように、マスクMの内面(つまりマスクMと着用者の肌に対向する面)に装着して使用する際には、本体部11の一対の側方部14a、14bを離間するように伸展させる。言い換えれば、本体部11の中央部12を露出させるように一対の側方部14a、14を開く。すると、図1(A)〜(C)に示すように、本体部11の伸展に伴い、本体部11の中央部12の表面12sと内方部13a、13bの表面13sを露出させつつ折目(内方連結部11a、11aと外方連結部11b、11b)によって本体部11が立体的な形状となるように展開させることができる。
一方、図2に示すように、マスクMの内面(つまりマスクMと着用者の肌に対向する面)に装着して使用する際には、本体部11の一対の側方部14a、14bを離間するように伸展させる。言い換えれば、本体部11の中央部12を露出させるように一対の側方部14a、14を開く。すると、図1(A)〜(C)に示すように、本体部11の伸展に伴い、本体部11の中央部12の表面12sと内方部13a、13bの表面13sを露出させつつ折目(内方連結部11a、11aと外方連結部11b、11b)によって本体部11が立体的な形状となるように展開させることができる。
したがって、図2(B)に示すように、本実施形態のマスク用取替えシート10を装着させたマスクMを着用者が着用すれば、マスクMと着用者の口元との間に本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11を配置させることができる。しかも、本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11は、伸展状態において、中央部12が背面側(つまりマスクM側)に凹むように形成される。この凹み空間が使用時おける着用者の口元周辺を覆う空間領域となる。
このため、着用時において、中央部12および内方部13や側方部14の内方部13に近い領域をできるだけ着用者の肌から離れるようにした状態で配置させることができる。つまり、着用時において、本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11によって着用者の口元を覆うことができる。すると、着用者の唇や口元の肌がマスクMに接触するのを防止できるので、口紅やファンデーション等の化粧がマスクMに着いたり、鼻水やくしゃみ等によりマスクMが汚れたりすることを防止することができる。
このため、着用時において、中央部12および内方部13や側方部14の内方部13に近い領域をできるだけ着用者の肌から離れるようにした状態で配置させることができる。つまり、着用時において、本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11によって着用者の口元を覆うことができる。すると、着用者の唇や口元の肌がマスクMに接触するのを防止できるので、口紅やファンデーション等の化粧がマスクMに着いたり、鼻水やくしゃみ等によりマスクMが汚れたりすることを防止することができる。
なお、本体部11の内方部13は、短軸方向の長さが中央部12の短軸方向の長さよりも短くなるように形成されていれば、とくに限定されない。かかる長さに形成されていれば、本実施形態のマスク用取替えシート10を折り畳んだときに、平坦に近い状態にすることができる(図1(A)参照)。このため、本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11を折り畳んだ状態における側面視の厚み(つまり本体部11の厚み方向(図1(A)の左図では紙面に対して垂直方向)の厚さ)を小さくできるから、コンパクト性を向上させることができる。すると、例えば、本実施形態のマスク用取替えシートを複数枚重ねて持ち運んだりする際の取り扱い性を向上させることができる。
例えば、一対の内方部13a、13bの短軸方向の長さを中央部12の短軸方向の長さの半分よりも長くなるように形成する。この場合、本体部11を折り畳んだ際に、一対の内方部13a、13b同士および一対の側方部14a、14b同士が重なるように折り畳まれるため本体部11の厚さ方向の厚みは大きくなるが、本体部11の伸展量を多くすることができる。
一方、一対の内方部13a、13bの短軸方向の長さを中央部12の短軸方向の長さの半分以下となるように形成する。この場合、本体部11を折り畳んだ際に、一対の内方部13a、13b同士および一対の側方部14a、14b同士が重ならないように配置することができる。具体的には、本体部11を折り畳んだ際に、一対の側方部14a、14bの内端縁同士つまり側方連結部11b、11b同士が中央部12の表面12s上方に位置しかつ両者間がやや離間または当接した状態に形成することができる。
例えば、前者の状態とするには、内方部13の短軸方向の長さが、中央部12の短軸方向の長さの半分よりも短くなるように形成すればよい。また、後者の状態とするには、内方部13の短軸方向の長さを中央部12の短軸方向の長さの約半分となるように形成すればよい。とくに、後者のように形成した場合、一対の側方部14a、14b同士の内端縁同士がほぼ当接した状態で本体部11を折り畳むことができる。この場合、折り畳まれた状態における本体部11の厚み方向の厚みをより小さくでき、かつ使用時における着用者の唇を覆う部分に相当する中央部12表面12sを外部に露出しない状態(非露出状態)(図1(A))にできる。しかも、折り畳んだ状態の本体部11をコンパクトにできる。
例えば、前者の状態とするには、内方部13の短軸方向の長さが、中央部12の短軸方向の長さの半分よりも短くなるように形成すればよい。また、後者の状態とするには、内方部13の短軸方向の長さを中央部12の短軸方向の長さの約半分となるように形成すればよい。とくに、後者のように形成した場合、一対の側方部14a、14b同士の内端縁同士がほぼ当接した状態で本体部11を折り畳むことができる。この場合、折り畳まれた状態における本体部11の厚み方向の厚みをより小さくでき、かつ使用時における着用者の唇を覆う部分に相当する中央部12表面12sを外部に露出しない状態(非露出状態)(図1(A))にできる。しかも、折り畳んだ状態の本体部11をコンパクトにできる。
とくに、図1に示すように、本体部11は、折畳み状態を保持し得る連結手段15を備えた構成とするのが好ましい。この場合、折畳み状態において、連結機構15によりコンパクトな状態を維持させておくことができ、使用時には簡単に取り外すことができるので、取り扱い性を向上させることができる。
この連結機構15は、本体部11を折り畳んだ状態において、外方連結部11bと内方連結部11a間において、中央部12と内方部13と側方部14を取り外し可能に連結するものである。この連結手段15は、かかる機能を有するものであれば、とくに限定されない。例えば、中央部12と内方部13と側方部14をそれぞれ接着性を有するシート素材(例えば、両面テープなど)で連結してもよいし、中央部12と内方部13と側方部14をそれぞれ機械的にスポット的に接合してもよい。後者の連結機構15としては、例えば、超音波溶着(図1の丸状の部分が相当する)や、熱溶着、接着剤による接着、縫製等を挙げることができるが、これらに限定されない。
この連結機構15は、本体部11を折り畳んだ状態において、外方連結部11bと内方連結部11a間において、中央部12と内方部13と側方部14を取り外し可能に連結するものである。この連結手段15は、かかる機能を有するものであれば、とくに限定されない。例えば、中央部12と内方部13と側方部14をそれぞれ接着性を有するシート素材(例えば、両面テープなど)で連結してもよいし、中央部12と内方部13と側方部14をそれぞれ機械的にスポット的に接合してもよい。後者の連結機構15としては、例えば、超音波溶着(図1の丸状の部分が相当する)や、熱溶着、接着剤による接着、縫製等を挙げることができるが、これらに限定されない。
本体部11の側方部14は、一端(内端縁)が内方部13に連結されていれば、形状はとくに限定されない。例えば、側方部14の形状は、正方形状や長方形状、半円形状や三角形状など様々な形状のものを採用することができる。例えば、図1に示すような内方部13と連結する端縁(内端縁)に対向する端縁(外端縁)が円弧状に形成された半円形状に側方部14を形成することができる。この場合、本体部11を伸展する際に、一対の側方部14a、14bの外端縁同士(例えば、本体部11の中央部12の中心を通り、中央部12の長手方向に沿った線に直交する線上に位置する箇所)を指で把持して伸展させれば、伸展応力を適切に本体部11へ供給できるので、小さな力でも簡単に伸展させることができる。つまり伸展性を向上させることができる。
とくに、図2に示すように、マスクMに装着する際に本体部11を装着し易いように、本体部11の背面に接着手段16を設けてもよい。この場合、接着手段16によりマスクMに装着した際の位置ズレを防止することができる。
この接着手段16は、一般的な接着性を発揮させることができるものであれば、どのようなものであっても採用することができる。例えば、両面テープや接着剤などを挙げることができるが、これらに限定されないのはいうまでもない。この接着手段16は、伸展した状態において、マスクMの内面に本体部11を接着させることができる箇所であれば、取り付ける箇所はとくに限定されないし、取り付ける個数もとくに限定されない。
例えば、図2に示すように、プリーツタイプのマスクMを採用する場合、本体部11の一対の側方部14a、14bの背面14sの上端部および下端部にそれぞれ一個ずつ設ける。この場合、マスクM自体を伸展させる前に、接着手段16により折り畳まれた状態の本体部MをマスクMに装着する。すると、マスクMの伸展に伴い、本体部11を同時に伸展させることができる。
この接着手段16は、一般的な接着性を発揮させることができるものであれば、どのようなものであっても採用することができる。例えば、両面テープや接着剤などを挙げることができるが、これらに限定されないのはいうまでもない。この接着手段16は、伸展した状態において、マスクMの内面に本体部11を接着させることができる箇所であれば、取り付ける箇所はとくに限定されないし、取り付ける個数もとくに限定されない。
例えば、図2に示すように、プリーツタイプのマスクMを採用する場合、本体部11の一対の側方部14a、14bの背面14sの上端部および下端部にそれぞれ一個ずつ設ける。この場合、マスクM自体を伸展させる前に、接着手段16により折り畳まれた状態の本体部MをマスクMに装着する。すると、マスクMの伸展に伴い、本体部11を同時に伸展させることができる。
また、図2に示すように、本体部11が、中央部12の短軸方向に沿って力を加えれば変形可能かつ変形した状態を保持することができる形状保持部材17を備えていてもよい。形状保持部材17により伸展状態における本体部11の立体形状の保持性を向上させることができる。
この形状保持部材17は、上記機能を有する板状または棒状の部材であれば、とくに限定されない。例えば、形状保持部材17として、塑性変形可能なアルミニウム製や鉄製などの金属製のワイヤや上記機能を有する樹脂製の部材などを採用することができるが、これらに限定されない。この形状保持部材17を設ける手段もとくに限定されない。例えば、形状保持部材17を本体部11の背面に貼りつけるようにして取り付けてもよいし、本体部11を構成するシート間に埋め込むように配置してもよい。
この形状保持部材17は、上記機能を有する板状または棒状の部材であれば、とくに限定されない。例えば、形状保持部材17として、塑性変形可能なアルミニウム製や鉄製などの金属製のワイヤや上記機能を有する樹脂製の部材などを採用することができるが、これらに限定されない。この形状保持部材17を設ける手段もとくに限定されない。例えば、形状保持部材17を本体部11の背面に貼りつけるようにして取り付けてもよいし、本体部11を構成するシート間に埋め込むように配置してもよい。
なお、本実施形態のマスク用取替えシート10の大きさは、一般的なマスクMの内面に取り付けて使用することができる大きさであれば、とくに限定されない。例えば、本体部11を伸展状態にした際、一対の側方部14a、14bの外端縁間の距離(図1(C)の上端縁間の距離)が10cm〜17cm、中央部12の長軸方向の長さが10cm〜15cmとなるように形成することができる。
上記例では、本実施形態のマスク用取替えシート10を使用時において上下方向に伸展させる場合について説明したが、伸展方向はかかる方向に限定されず、使用時において左右方向に伸展させて使用してもよいのはいうまでもない。
また、上記例では、本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11を伸展させる際に一対の側方部14a、14b両方をそれぞれ伸展させる場合について説明したが、図3に示すように、一対の側方部14a、14bのうち一方のみを伸展させて使用してもよい。この場合、装着するマスクMのサイズに応じて適宜大きさを調整することができる。例えば、大人用のマスクMに装着して使用する場合には一対の側方部14a、14b両方を伸展させ、子供用のマスクMに装着して使用する場合には片方のみを伸展させて使用することができる。
さらになお、上記例では、本体部11が中央部12を挟んで一対の内方部13a、13bと一対の側方部14a、14bを備えた構造の場合を説明したが、中央部12の一方の側にだけ内方部13と側方部14を備えた構造としてもよい。かかる場合、製造コストを安くできる。
さらになお、上記例では、本体部11が中央部12を挟んで一対の内方部13a、13bと一対の側方部14a、14bを備えた構造の場合を説明したが、中央部12の一方の側にだけ内方部13と側方部14を備えた構造としてもよい。かかる場合、製造コストを安くできる。
なお、本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11の素材は、一般的なマスクの材料として用いられている周知のシート材料を用いることができる。
例えば、不織布や、ガーゼ、紙、透湿性樹脂シートなどが挙げられる。不織布としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維、レーヨン系線維、ナイロン系線維、アセテート系線維、羊毛系線維、コットン系線維、ウレタン系線維、ポリエチレン系線維の1種又は2種以上を組み合わせたものや、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布、エアスルー不織布などを用いることができる。
また、本本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11の表面(つまり使用時に着用者の肌に対向する面である中央部12の表面12s、内方部13の表面13s、側方部14の表面14s)には、口紅やファンデーションの付着を防止するための防汚コーティング処理を施してもよい。例えば、本体部11の面に、フッ素系樹脂や、シリコン系樹脂、パラフィン、ワックスなどのコーティング剤を適宜塗布してもよい。
例えば、不織布や、ガーゼ、紙、透湿性樹脂シートなどが挙げられる。不織布としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維、レーヨン系線維、ナイロン系線維、アセテート系線維、羊毛系線維、コットン系線維、ウレタン系線維、ポリエチレン系線維の1種又は2種以上を組み合わせたものや、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布、エアスルー不織布などを用いることができる。
また、本本実施形態のマスク用取替えシート10の本体部11の表面(つまり使用時に着用者の肌に対向する面である中央部12の表面12s、内方部13の表面13s、側方部14の表面14s)には、口紅やファンデーションの付着を防止するための防汚コーティング処理を施してもよい。例えば、本体部11の面に、フッ素系樹脂や、シリコン系樹脂、パラフィン、ワックスなどのコーティング剤を適宜塗布してもよい。
本考案のマスク用取替えシートは、マスクを使用する際にマスク内に装着する補助具として適している。
10 マスク用取替えシート
11 本体部
11a 内方連結部
11b 外方連結部
12 中央部
12s 中央部の表面
13 内方部
14 側方部
M マスク
11 本体部
11a 内方連結部
11b 外方連結部
12 中央部
12s 中央部の表面
13 内方部
14 側方部
M マスク
Claims (7)
- マスク内に装着して使用するシート状の部材であり、
折畳み可能かつ伸展可能に形成されたシート状の本体部は、
長方形状の中央部と、該中央部の長軸方向の端縁と外端縁が内方連結部で連結された前記中央部を短軸方向から挟み込むように配置された一対の長方形状の内方部と、該内方部の外端縁と外端縁が外方連結部で連結された一対の側方部と、を備えており、
折畳み状態においては、前記中央部と前記内方部の表面が非露出状態となるように、前記一対の内方連結部で谷折りに折られ、前記一対の外方連結部で山折に折られ、前記一対の側方部が接近して前記外方連結部同士が前記中央部の表面上方に位置するように配置されており、
前記中央部の短軸方向に沿って伸展させた伸展状態においては、前記一対の側方部が離間して前記中央部と前記内方部の表面が露出した状態となる、ように形成されている
ことを特徴とするマスク用取替えシート。 - 前記本体部は、
折畳み状態を保持し得る連結機構を備えており、
該連結機構は、
前記外方連結部と前記内方連結部間において、前記中央部と前記内方部と前記側方部を取り外し可能に連結するものである
ことを特徴とする請求項1記載のマスク用取替えシート。 - 前記内方部は、
短軸方向の長さが、前記中央部の短軸方向の長さの約半分に形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載のマスク用取替えシート。 - 前記側方部の外端縁が円弧状に形成されている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のマスク用取替えシート。 - 前記本体部の背面には、接着手段が設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のマスク用取替えシート。 - 前記本体部には、
前記中央部の短軸方向に沿って力を加えれば変形可能かつ変形した状態を保持することができる形状保持部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のマスク用取替えシート。 - 前記本体部は、
伸展状態において、側方部の外端縁間の距離が10cm〜17cm、中央部の長軸方向の長さが10cm〜15cmとなるように形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマスク用取替えシート。
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