JP3226228U - 骨壺およびそれを用いた寺院施設又は納骨堂で使用されるシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース性に優れるとともに、長期間(永久)の遺骨保存に適した骨壺を提供する。【解決手段】遺骨を収容するための、開口部を有する有底筒状の納骨容器12a〜12cと、納骨容器に載置するか又は納骨容器を被覆する納骨標11a、11c、11dとを有し、納骨容器が、チタン、ステンレスおよびアルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種類を主成分に含む耐腐食性金属から構成され、好ましくは、納骨標は透明材料から構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、骨壺およびそれを用いた寺院施設又は納骨堂で使用されるシステムに関し、より具体的には、省スペース性に優れるため集約的に保管をすることができるとともに、長期間(永久)の遺骨保存に適した骨壺およびそれを用いた寺院施設又は納骨堂で使用されるシステムに関する。
宗教あるいは宗派などにより、形式が異なる場合はあるものの、形式としては、遺体を火葬し、故人の遺骨を骨壺に入れた後、当該骨壺を墓地へ埋葬するのが一般的である。
寺院が広大な墓地を有する、たとえば地方の寺院であれば、顕著な問題は生じていないものの、都市部では墓地不足が問題となっている。そのため、室内に骨壺を保管する納骨堂に保管するケースも増加傾向にあり、現在(2020年)から将来にわたって、人口ボリュームゾーンの世代(いわゆる団塊の世代など)が死去するに伴い、この問題は益々顕著なものとなると予想できる。
そのため、納骨堂をロッカー式にしたり、自動搬送式にしたりして、施設スペースの有効活用が図られている。また、管理する骨壺があまりにも多くなると、骨壺内に保管された遺骨を一旦取り出し、他の遺骨とともに、まとめて保管されること(「合祀」・「合葬」)もある。対して、遺族によっては、永久的に記銘のうえ区別された状態で骨壺に遺骨が保存・管理されることを望む場合も少なからずある。
ただし、このような保管形態(記銘区別保存)を実現するには、骨壺が集約的に保存できるようなコンパクト性などの特性が要求される。
このような観点から、たとえば、特許文献1の「特許請求の範囲」等に記載されているように、骨壺自体のコンパクト性を指向したものが開発されている。
一方で、わが国は、地質学上、地震、津波、水害など自然災害が頻発する国土であり、今後、地球環境の変化による異常気象の影響により、これらの自然災害は一層甚大化するものと考えられる。このような自然災害に直面し、寺院施設や納骨堂が火災、倒壊あるいは浸水などにさらされた場合、骨壺は陶磁器などの素材からなり、耐衝撃性に弱いため、骨壺も破壊され、他の遺骨や土壌と混交してしまうこともある。この場合、もはや遺骨を故人ごとに、あるいは土壌から特定の遺骨を分離することは不可能である。また、津波や水害などでは、骨壺が流出してしまい、その骨壺や、流出の過程で破壊された場合は更に遺骨も現実的に見つけることは極めて困難をともなう。
特開2019−154522号公報
本考案は、省スペース性に優れるとともに、長期間(永久)の遺骨保存に適した骨壺を提供することを目的とする。そのため、本考案によれば、被葬者の遺骨を集約的に収容して永久的に保存することができるため、納骨に関する費用の低減化と設備不足(たとえば、墓地不足、納骨スペース不足)の解消に寄与し、永久的な記銘区別保存の需要に叶う。
本考案に係る骨壺は、遺骨を収容するための、開口部を有する有底筒状の納骨容器と、当該納骨容器に載置するか又は当該納骨容器を被覆する納骨標とを有する骨壺であって、前記納骨容器が、チタン、ステンレスおよびアルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種類を主成分に含む耐腐食性金属から構成されていることを特徴とする。
本考案に係る骨壺においては、前記納骨標が、透明材料から構成されている透明部材を有することが好ましい。
また、本考案に係る骨壺においては、浮力部材を有することが好ましい。
更に、本考案に係る骨壺においては、遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有することが好ましい。
本考案に係る、寺院施設又は納骨堂で使用されるシステムは、遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺と、当該骨壺を収容する骨壺収容棚と、遺骨識別情報に対応する墓参者識別情報が記憶された墓参者カードと、遺骨識別情報および墓参者識別情報を保存する保存部を有する管理サーバと、当該墓参者カードの墓参者識別情報を読み取り、当該墓参者識別情報を前記管理サーバに送信するタグリーダと、 光を骨壺に又はその近傍に照射する照明装置とを有する寺院施設又は納骨堂で使用されるシステムであって、前記管理サーバが、タグリーダにより送信された墓参者識別情報を受信し、保存された墓参者識別情報のうち、墓参者識別情報に対応する遺骨識別情報を選択する選択処理部および、当該選択処理部で選択された遺骨識別情報を照明装置に送信する送信部とを備え、照明装置が、当該送信された遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺を照射するように照明スイッチがオンになる制御部を有することを特徴とする。
また、本考案に係る、寺院施設又は納骨堂で使用されるシステムは、遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺骨壺と、当該骨壺を収容する骨壺収容棚と、遺骨識別情報に対応する墓参者識別情報が記憶された墓参者電子端末と、遺骨識別情報および墓参者識別情報を保存する保存部および、当該墓参者電子端末から送信された墓参者識別情報を受信する受信部を有する管理サーバと、 光を骨壺に又はその近傍に照射する照明装置とを有する寺院施設又は納骨堂で使用されるシステムであって、前記管理サーバが、墓参者電子端末から送信された墓参者識別情報を受信した場合、保存された墓参者識別情報のうち、墓参者識別情報に対応する遺骨識別情報を選択する選択処理部および、当該選択処理部で選択された遺骨識別情報を照明装置に送信する送信部とを備え、照明装置が、当該送信された遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺を照射するように照明スイッチがオンになる制御部を有することを特徴とする。
本考案の骨壺によれば、省スペース性とともに、高い保存性を発揮することができる。
図1(A)〜(C)は、本考案に係る骨壺を構成する納骨容器と納骨標を説明するための図である。 図2(A)および(B)は、本考案に係る骨壺に一態様を示すための図である。また、図2(C)は、本考案に係る骨壺を納骨棚に収容する方法の一態様を示す図である。 図3(A)および(B)は、本考案に係る骨壺に一態様を示すための図である。また、図3(C)は、本考案に係る骨壺を納骨棚に収容する方法の一態様を示す図である。 図4は、本考案に係る骨壺に一態様を示すための図である。 図5は、本考案に係る骨壺に一態様(出願人の試作品)を示すための図である。 図6は、本考案に係る骨壺の上部に五輪塔の形状体を有する納骨標を載置させた態様を示すための図である。 図7は、骨壺に収容および管理する対象である「粉骨」を調製するための機器を示すための図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本考案に係る骨壺について詳細に説明する。
本考案に係る骨壺は、「遺骨」を内部に収容し保管するためのものであって、遺骨自体は、特に限定されず、たとえば、被葬者(故人)の遺体の骨であってもよいし、ペット等の遺体の骨であってもよい。また、遺骨自体は、宗派や宗教によって異なるが、遺体を焼いた後に残った骨(焼骨)であることが一般的であり、当該焼骨を、図7に示されるような一般的な粉砕装置を用いるなどして、砕いて粉末状にした骨(粉骨)であってもよい。また、後述するが、遺骨の形態(粉骨されていない焼骨であるか、あるいは粉骨であるか)によっては、納骨容器の容量が変更されることになる。なお、標準的には、焼骨の嵩は最大6L程度であり、粉骨の嵩は平均1L程度である。
本考案に係る骨壺は、高い保存性、すなわち、遺骨を永久的に保存することが可能となる。ここで、「永久」とは、骨壺の材質に依存することになるが、骨壺が存続する(あるいは寺院施設の管理団体が維持する)限りの半永久的な期間を言う。
遺骨を永久的に保存することが可能になるために、被葬者の氏名等を納骨標
や納骨容器へ記載した(記銘した)場合、遺骨が合祀されず、他の遺骨と混交することはなく、土壌にも混合せず(同化せず)、さらには災害が発生した場合でも事後的に回収できるなど効果があるため、永久的な区別をした保存・保管が可能になる。本明細書では、この保管方法(保管役務)の名称として、「永久記銘区別保存」と称することがある。
本考案に係る骨壺は、図2〜5に示されるように、必須構成要素として納骨
容器と納骨標とから構成されており、必要に応じてその他の部材を構成要素とすることができる。なお、納骨容器および納骨標は、特定の耐腐食性金属により構成されているが、これらの部材の材質の詳細については後述する。
また、納骨標は、納骨容器に載置されているか、あるいは、納骨容器を被覆している。ここで、「載置」および「被覆」とは、後述するように納骨標と納骨容器とが篏合状態や螺結状態のように積極的に閉塞(密閉)している状態のみならず、納骨標が納骨容器に載置しているなど、比較的緩い結合又は連結状態も含む概念である。これらの概念は、納骨標と納骨容器とが直接接触している状態であってもよいし、両者の間に空間が存在した状態であるいは他の部材(たとえば、内蓋)を介している状態であってもよい。また、納骨容器と納骨標との位置関係は特に限定されず、納骨標が納骨容器全体又は一部を内包するような状態で被覆していてもよい。
具体的には、納骨容器との納骨標との相対的な大きさの関係を考慮して、「載置」や「被覆」の状態が適宜変更されることになる。たとえば、図1(A)の付番11aに示されるように、納骨標の底部分11bが、収納壇(納骨棚)の収容部(納骨容器を収容するためのスペース)の蓋として機能する場合、納骨容器12aと納骨標11aとは直接接触することはなく、両者に空間がある状態で間接的に載置されている状態となっている。なお、この態様は、焼骨(容量6L)を納骨するのに適している。
図1(B)では、納骨標11cを、納骨容器12bにその上部から被せて収容する態様を示す。この態様では、納骨標11cが納骨容器12bに直接接触するような状態で被覆していたり、あるいは両者に空間が存在するような状態で載置されていたりする。なお、この態様は、粉骨(容量0.1L)を納骨するのに適している。
さらに、図1(c)は、納骨容器12cが比較的小さい場合に適用される態様を示す。付番11dに示されるように、相対的に大きな納骨標11dが納骨容器12cを内包している状態で被覆している。なお、この態様は、粉骨(容量2.8cc)を納骨するのに適している。
たとえば、図2の付番20aおよび20bは、本考案にかかる骨壺を示す。前者は、納骨標21と納骨容器22とが分離された状態(開封状態)を示しており、この状態において、収容対象の遺骨を納骨容器22の内部に入れることになる。一方、後者は、納骨標21により納骨容器22に封された状態(封止状態)を示している。図1では、納骨標21が納骨容器22に篏合して被覆するようになっている(たとえば、納骨標21の断面が逆U字形状などになっており、納骨容器22に着脱可能な状態で嵌め合わされた状態)。このように篏合するには、たとえば、納骨容器22の開口部の形状と納骨標21が当該開口部に接触する部分の形状とが相似形の関係にあり、納骨標21のうち、当該開口部に接触する部分が、納骨容器22の開口部の形状に対して若干大きい状態となっている。
なお、図2(C)は、複数の骨壺20bを納骨棚23に収容した状態を示す図である。骨壺20bが納骨棚23に収容された状態にあっても、納骨容器22自体は納骨棚23内部に収容されているため視認できないが、納骨標21は納骨棚23外部にあるため視認可能であり、納骨標として機能することがわかる。
図3(A)〜(B)の付番21で示すように、納骨標が、凸部を有し、底面部分が扁平な板状のものである場合、納骨標を納骨容器22に載置する態様が挙げられる。この態様では、図3(C)に示すように、骨壺30bが納骨棚33に収容された場合、納骨標31全体は、納骨棚33の外部から視認できないものの、凸部(あるいは凸部の一部)を視認することが可能であり、納骨標として機能することがわかる。
図4の付番40で示されるように、納骨容器42の大きさを比較的小さくし、納骨標41の大きさを比較的大きくした態様であってもよい。この態様では、納骨容器42が納骨標41の内部に包み入れられた状態(内包された状態)となっている。
さらに、図5に示すように、納骨標51と納骨容器52とが螺結しているもの(ネジ構造によって着脱可能に連結しているもの)であってもよい。この場合、内部が密閉されることになり、仮に水害や津波などの被害にあっても、骨壺は浮力を有するため、水面に浮かんだ状態となり、発見されやすいという効果がある。なお、この骨壺が水害等により紛失した場合の発見性を高めるという効果をさらに向上させるという観点からは、浮き(たとえば、発泡スチロール製の浮力材質や空気袋などにより浮力を付与した部材)などの浮力部材を備えていることが好ましい。
また、納骨容器は、チタン、ステンレスおよびアルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種類を主成分に含む耐腐食性金属から構成されている。すなわち、納骨容器は、チタン、ステンレスおよびアルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種類の金属から構成されている。なお、これらの金属を単独または複数種類で構成されていてもよいし、これらの金属を主成分とし、他の金属を含む合金であってもよい。納骨標や納骨容器がこのような材質から構成されていることにより、耐久性や耐腐食性を発揮できる上に、多数の骨壺を積み上げて保管することができ、省スペースかに資する。なお、納骨容器以外の任意の部材についても、上記の耐腐食性金属から構成されているものであってもよい。
中でも、納骨容器の材質としては、耐久性や耐腐食性の観点からは、チタンが最も好ましい。なお、チタン製瓦の耐用年数は1500年以上と推定されていることから、骨壺をチタン製とすることで、相当の耐用年数による遺骨の保管が期待できる。
骨容器は、有底かつ上部が開口された(開口部を有する)容器であり、幅方向断面が円形状であっても(すなわち、納骨容器が円柱状)、角形状であってもよい(すなわち、納骨容器が角柱状)。ここで、開口部から遺骨を収容することになるが、遺骨の量に応じて、納骨容器の容積(内部容積)を適宜選択することができる。
たとえば、耐食金属製で円柱型である納骨容器の容量は、たとえば、収容対象が「焼骨」である場合、約6.0L(全体量)(外径20.0(内径19.8)cm×外長20.0(内長19.5)cm)であることが望ましい。
収容対象が「粉骨」である場合、約0.1L(抜粋量)(外径 3.5(内径 3.3)cm×外長12.0(内長11.5)cm)や約2.8cc(抜粋量)(外径1.8(内径1.6)cm×外長1.5(内長1.4)cm)が例示される。前者の場合、床面積約4,243m×天井高3mの空間に、後者の場合、床面積約140m×天井高3mの空間に、それぞれ、日本国人口に相当する約1億人分の納骨が収容可能となる。
なお、納骨標がガラス製であり五輪塔型の形状を有する場合、納骨容器の容量は、収容対象が焼骨であれば約6.0L(全体量)( 高19.5cm × 幅8.0cm)程度、粉骨であれば約0.1L(抜粋量)(高12.0cm × 幅5.1cm)程度、粉骨であれば約2.8cc(抜粋量)(高9.0cm × 幅4.0cm)程度であることが管理上好ましい。
図1〜5に示されるように、納骨標は、単に納骨容器の蓋、被覆などとしてのみ機能するものであってもよいが、特定の形状、デザイン(意匠)を付することができる。図6では、納骨標が五輪塔型の透明部材を有する態様を例示している。
識別性を向上させるという観点からは、故人名、戒名、バーコード、QRコード(登録商標)などの遺骨識別情報が記載されていることが好ましい。さらには、これらの遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグが付されていることがより好ましい。視認できる観点からは、納骨標などにおいて被葬者の氏名等が記銘され、さらには後述するシステムを実現するために遺骨IDタグ備えていることが望ましい。
納骨標には、透明材料から構成されている透明部材を有することが好ましい。ここで、透明部材の形状や意匠は任意に選択することができ、たとえば、図6で示されるような五輪塔の形状を有する透明部材などが挙げられる。なお、透明材料としては、光を透過させたり、乱反射させたりすることができる材料であれば特に限定されないが、たとえば、ガラス(好ましくは硬質ガラス)や、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂など透明合成樹脂が挙げられるこのように構成されることで、光が照射された際に、光の乱反射により宗教性を帯びた幻想的な意匠性を発揮することができる。
本考案に係る骨壺は、一般的な納骨堂等に転倒しないように載置されていて
もよいが、これに限定されるものではない。たとえば、大量の骨壺を収容および管理(集約的な管理)ができるという観点からは、骨壺を収容できる穴部を複数備えた骨壺収容棚(好ましくは、ひな壇状(階段状)の骨壺収容棚)に本考案に係る骨壺を収容し、必要に応じて、納骨標に「五輪」や「納骨標」が載置されていてもよい。また、このような使用方法では、遺骨の集約的な管理ができる反面、墓参者が墓参の際に、目的の骨壺の場所を探す時間がかかってしまうという問題も生じうる。
そこで、上述のように、骨壺が、遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを
有する場合、納骨室への入場手続に連動した自動制御により納骨標を照射する
ことで、その遺骨IDタグに基づいて目的の骨壺の場所を見つけやすくするシ
ステムが有効である。
たとえば、前記骨壺と、当該骨壺を収容する骨壺収容棚と、遺骨識別情報に
対応する墓参者識別情報が記憶された墓参者カードと、遺骨識別情報および墓
参者識別情報を保存する保存部を有する管理サーバと、当該墓参者カードの墓
参者識別情報を読み取り、当該墓参者識別情報を前記管理サーバに送信するタ
グリーダと、光を骨壺又はその近傍に照射する照明装置とを有する寺院施設又
は納骨堂で使用されるシステムが挙げられる。
ここで、前記管理サーバが、タグリーダにより送信された墓参者識別情報を
受信し、保存された墓参者識別情報のうち、墓参者識別情報に対応する遺骨識
別情報を選択する選択処理部および、当該選択処理部で選択された遺骨識別情
報を照明装置に送信する送信部とを備える。また、照明装置が、当該送信され
た遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺を照射するように照明
スイッチがオンになる制御部を有する。なお、管理サーバとタグリーダとは、
有線又は無線のネットワーク回線(たとえばインターネットやLAN回線)で
接続している。
また、遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺と、当該骨壺を
収容する骨壺収容棚と、遺骨識別情報に対応する墓参者識別情報が記憶された
墓参者電子端末と、遺骨識別情報および墓参者識別情報を保存する保存部およ
び、当該墓参者電子端末から送信された墓参者識別情報を受信する受信部を有
する管理サーバと、光を骨壺又はその近傍に照射する照明装置とを有する寺院
施設又は納骨堂で使用されるシステムであってもよい。
この場合、前記管理サーバが、墓参者電子端末から送信された墓参者識別情報を受信した場合、保存された墓参者識別情報のうち、墓参者識別情報に対応する遺骨識別情報を選択する選択処理部および、当該選択処理部で選択された遺骨識別情報を照明装置に送信する送信部とを備える。また、照明装置が、当該送信された遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺を照射するように照明スイッチがオンになる制御部を有する。
上述のような照明装置は、光を骨壺又はその近傍に照射する(スポット光を発する)装置であれば特に限定されず、複数設置してもよいが、たとえば、照射方向を、送信された遺骨IDタグを有する骨壺(照射すべき骨壺)またはその近傍に向けることができるものであってもよい(この場合、照明装置は1つでもよい。)。このような照明装置としては、たとえば「Smart Adjust」の商品名で市販されている。
墓参者電子端末としては、スマートフォン、タブレット端末などが挙げられる。なお、管理サーバと墓参者電子端末とは、有線又は無線のネットワーク回線(たとえばインターネットやLAN回線)で接続している。
本考案によれば、被葬者の遺骨を集約的に収容して永久的に保存することができるため、納骨に関する費用の低減化と設備不足(たとえば、墓地不足、納骨スペース不足)の解消に寄与し、永久的な記銘区別保存の需要に応えることができる。そのため、たとえ狭小スペースであっても遺骨の集約的管理が可能になるとともに、遺族の意向として永久的な記銘区別保存を実現できるため、産業上有効な利用可能性がある。
20a、30a:骨壺(開封状態)
20b、30b:骨壺(封止状態)
11a、11c、11d、21、31、41、51:納骨標
11b:納骨標11aの底面部
12a、12b、12c、22、32、42、52:納骨容器
13:収納壇(納骨棚)の収容部
23、33、43:収納壇(納骨棚)
40、50:骨壺



Claims (6)

  1. 遺骨を収容するための、開口部を有する有底筒状の納骨容器と、
    当該納骨容器に載置するか又は当該納骨容器を被覆する納骨標とを有する骨壺であって、
    前記納骨容器が、チタン、ステンレスおよびアルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種類を主成分に含む耐腐食性金属から構成されていることを特徴とする骨壺。
  2. 前記納骨標が、透明材料から構成されている透明部材を有することを特徴とする請求項1に記載の骨壺。
  3. 更に、浮力部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の骨壺。
  4. 遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する請求項1〜3の何れか一項に記載の骨壺。
  5. 請求項4項に記載の骨壺と、
    当該骨壺を収容する骨壺収容棚と、
    遺骨識別情報に対応する墓参者識別情報が記憶された墓参者カードと、
    遺骨識別情報および墓参者識別情報を保存する保存部を有する管理サーバと、
    当該墓参者カードの墓参者識別情報を読み取り、当該墓参者識別情報を前記管理サーバに送信するタグリーダと、
    光を骨壺に又はその近傍に照射する照明装置とを有する寺院施設又は納骨堂で使用されるシステムであって、
    前記管理サーバが、タグリーダにより送信された墓参者識別情報を受信し、保存された墓参者識別情報のうち、墓参者識別情報に対応する遺骨識別情報を選択する選択処理部および、当該選択処理部で選択された遺骨識別情報を照明装置に送信する送信部とを備え、
    照明装置が、当該送信された遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺を照射するように照明スイッチがオンになる制御部を有することを特徴とする寺院施設又は納骨堂で使用されるシステム。
  6. 請求項4項に記載の骨壺と、
    当該骨壺を収容する骨壺収容棚と、
    遺骨識別情報に対応する墓参者識別情報が記憶された墓参者電子端末と、
    遺骨識別情報および墓参者識別情報を保存する保存部および、当該墓参者電子端末から送信された墓参者識別情報を受信する受信部を有する管理サーバと、
    光を骨壺に又はその近傍に照射する照明装置とを有する寺院施設又は納骨堂で使用されるシステムであって、
    前記管理サーバが、墓参者電子端末から送信された墓参者識別情報を受信した場合、保存された墓参者識別情報のうち、墓参者識別情報に対応する遺骨識別情報を選択する選択処理部および、当該選択処理部で選択された遺骨識別情報を照明装置に送信する送信部とを備え、
    照明装置が、当該送信された遺骨識別情報が記憶された遺骨IDタグを有する骨壺を照射するように照明スイッチがオンになる制御部を有することを特徴とする寺院施設又は納骨堂で使用されるシステム。

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