JP3225877U - 塗装具及び塗装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗装作業中に塗装用ローラーを一旦置きたい場合などに、種々のタイプの塗装具に対応しつつ、塗装具が塗料にまみれてしまったりして作業性が低下するのを防ぐことができる塗装具及び塗装用容器を提供する。【解決手段】塗料を収容する塗装用容器7は、塗装用容器7内に収容された塗料を含浸させて塗装する塗装具1を収納し、塗装用容器7に着脱可能に係合される塗装具収納部6を備え、塗装具1は、塗装用容器7又は塗装具収納部6に係合される係合部を備える。塗装具1は、塗装用ローラーを回転可能に軸支するとともに中途で屈曲されたアーム部と、アーム部を保持するハンドル部とを備え、塗装用ローラーの回転軸とハンドル部の軸方向とが90度以上180度未満で交わっている。【選択図】図5
Description
本考案は、塗料が含浸された塗装用ローラーを被塗装面に回転接触させて床面や壁面等を塗装する塗装具及び塗装用容器に関する。
従来、一般的な手塗り用の塗装具は、軸部材の一端に把持部、他端に塗装用ローラが回転かつ着脱自在に設けられており、把持部を持ち、塗装用ローラを塗料に浸し、塗装用ローラを壁面等の被塗装面に押し付けながら回転往復運動させて塗装する。その後、塗料がなくなったら、再度塗装用ローラを容器に収容された塗料に浸し、塗装することを繰り返し行うものである。
しかしながら、塗装作業中に塗装用ローラーを一旦置きたい場合などがあるが、塗料が満たされた容器内に塗装具を置こうとすると、塗料の中に塗装具が倒れ込んでしまったりしてハンドルなどが塗料にまみれてしまい、作業に支障を来すことが多くある。また、作業現場の状況によっては塗装用ローラーとハンドルの角度やアームの長さなど様々な要請があり、種々のタイプの塗装具に対応した用具が望まれている。
そこで、本考案は、上記のような問題を解決するものであり、塗装作業中に塗装用ローラーを一旦置きたい場合などに、種々のタイプの塗装具に対応しつつ、塗装具が塗料にまみれてしまったりして作業性が低下するのを防ぐことのできる塗装具及び塗装用容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、塗料が含浸された塗装用ローラーを被塗装面に回転接触させて塗装する塗装具であって、塗装用ローラーを回転可能に軸支するアーム部と、アーム部を保持するハンドル部とを備え、アーム部が直線状に形成され、塗装用ローラーの回転軸とハンドル部の軸方向とが一致若しくは平行となっていることを特徴とする。
本考案は、塗料が含浸された塗装用ローラーを被塗装面に回転接触させて塗装する塗装具であって、塗装用ローラーを回転可能に軸支するとともに中途で屈曲されたアーム部と、アーム部を保持するハンドル部とを備え、塗装用ローラーの回転軸とハンドル部の軸方向とが90度以上180度未満で交わっていることを特徴とする。
本考案に係る塗装用容器は、塗料を収容する容器部と、容器部内に収容された塗料を含浸させて塗装する塗装具を収納し、容器部に着脱可能に係合される塗装具収納部と、塗装具に取り付けられて容器部又は収納部に係合される係合部とを備えることを特徴とする。
上記考案において、塗装具は、塗装用ローラーを回転可能に軸支するアーム部と、アーム部を保持するハンドル部とを備え、アーム部が直線状に形成され塗装用ローラーの回転軸とハンドル部の軸方向とが一致若しくは平行となっていることが好ましい。
上記考案において、塗装具が、塗装用ローラーを回転可能に軸支するとともに中途で屈曲されたアーム部と、アーム部を保持するハンドル部とを備え、塗装用ローラーの回転軸とハンドル部の軸方向とが90度以上180度未満で交わっていることが好ましい。
以上述べたように、これらの考案によれば、塗装作業中に塗装用ローラーを一旦置きたい場合などに、種々のタイプの塗装具に対応しつつ、塗装具が塗料にまみれてしまったりして作業性が低下するのを防ぐことができる。特に、本考案の塗装具によれば、アーム部が、直線状や、90度以上180度未満に屈曲されていることから、ハンドル部を左右に平行に動かすことで、被塗装面に対して水平方向に塗料を塗りつけることができる。また、本考案にかかる塗装用容器によれば、ローラーや刷毛といった塗装具を、塗料用の容器に着脱される塗装具収納部に収納できるため、塗装場所間での移動などの際の運搬性、作業性を高めることができる。この塗装具収納部は着脱可能であることから、様々な塗料用容器に対応させてニーズに応じた位置に取り付けられることから、現場ごとで異なる作業環境に素早く対応することができる。
[第1実施形態]
(塗装具の全体構成)
以下に添付図面を参照して、本考案に係る塗装具の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、この考案の技術的思想を具体化するための器具等を例示するものであって、この考案の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この考案の技術的思想は、実用新案登録請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(塗装具の全体構成)
以下に添付図面を参照して、本考案に係る塗装具の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、この考案の技術的思想を具体化するための器具等を例示するものであって、この考案の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この考案の技術的思想は、実用新案登録請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1に第1実施形態にかかる塗装具1の外観構成を示す。同図に示すように、塗装具1は塗料が含浸された塗装用ローラー4を被塗装面に回転接触させて塗装する器具であり、塗装用ローラー4に塗料を含浸させて塗装を行う。具体的に本実施形態にかかる塗装具1は、同図に示すように、塗装用ローラー4を回転可能に軸支するアーム部21と、アーム部21を保持するハンドル部2とを備えている。
塗装用ローラー4は、スポンジや不織布等の海綿状の素材、或いは毛材で形成された筒状の部材であり、ロッド状のアーム部21によってその軸を回転軸として回転可能に支持されている。なお、塗装用ローラー4の形態は用途に応じて種々変更が可能であり、例えば、内筒部3の外表面から径方向外方に向けて突設された多数の毛材で筒状に形成することもできる。
このアーム部21は、直線状に形成されたロッド状の部材であり、塗装用ローラー4の回転軸とハンドル部2の軸方向とが一致若しくは平行となるように、塗装用ローラー4とハンドル部2とを連結している。ハンドル部2は作業者が手で握る部分であり円柱形をなしており、本実施形態では、ハンドル部2の中心軸の延長線上に直線状のアーム部21が、その軸方向を一致させて取付けられており、さらにこのアーム部21を介して塗装用ローラー4がその回転軸が一致するように軸支されている。
詳述すると、ハンドル部2先端に接続されたアーム部21は、内筒部3に連結され、この内筒部3を介して塗装用ローラー4を回転自在に支持する把持部材である。内筒部3はこのアーム部21を軸として軸支され、その後端がハンドル部2の先端に連結されている。なお、このハンドル部2の形状としては、円柱形の他、握りやすい種々の形状とすることができ、また滑りにくくするために凹凸を形成してもよい。
(作用・効果)
以上説明した本実施形態によれば、ハンドル部2の中心軸の延長線上に直線状のアーム部21が、その軸方向を一致させて取付けられていることから、ハンドル部2を左右に平行に動かすことで、被塗装面に対して水平方向に塗料を塗りつけることができる。これにより、図3(a)に示すように、壁面53の壁面に垂直に取付けられた雨樋56を塗装するようなとき、塗装作業が容易なものとなる。すなわち、雨樋56の背面と壁面53との間の隙間55に塗装用ローラー4を差し込んで、上下にハンドル部2を移動させて塗装を行う。このとき、アーム部21が直線状であることから、隙間55に塗装用ローラー4を差し込む際の作業者の負担を低減させることができる。
以上説明した本実施形態によれば、ハンドル部2の中心軸の延長線上に直線状のアーム部21が、その軸方向を一致させて取付けられていることから、ハンドル部2を左右に平行に動かすことで、被塗装面に対して水平方向に塗料を塗りつけることができる。これにより、図3(a)に示すように、壁面53の壁面に垂直に取付けられた雨樋56を塗装するようなとき、塗装作業が容易なものとなる。すなわち、雨樋56の背面と壁面53との間の隙間55に塗装用ローラー4を差し込んで、上下にハンドル部2を移動させて塗装を行う。このとき、アーム部21が直線状であることから、隙間55に塗装用ローラー4を差し込む際の作業者の負担を低減させることができる。
[第2実施形態]
次いで、本考案の第2実施形態について説明する。本実施形態では、上述した第1実施形態におけるアーム部21が、塗装用ローラー4の回転軸とハンドル部2の軸方向とが90度以上180度未満で交わる角度となるように屈曲されていることをその要旨とする。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
次いで、本考案の第2実施形態について説明する。本実施形態では、上述した第1実施形態におけるアーム部21が、塗装用ローラー4の回転軸とハンドル部2の軸方向とが90度以上180度未満で交わる角度となるように屈曲されていることをその要旨とする。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
そして、図2に示すように、塗装用ローラー4の回転軸4aとハンドル部2の軸方向2aとが屈曲角An1(ここでは150°)で交わっている。これにより、図3(b)に示すように、壁面53上に屋根52を載せて構築された建物5において屋根52の下端部に雨樋51が取り付けられている場合に、この雨樋51を塗装するようなとき、塗装作業が容易なものとなる。すなわち、雨樋51の背面と壁面53との間の隙間54に塗装用ローラー4を差し込んで、左右水平にハンドル部2を移動させて塗装を行う。このとき、アーム部22が150°程度屈曲されていることから、隙間54に塗装用ローラー4を差し込む際に、ハンドル部2を持つ角度が緩められ、作業者の負担を低減させることができる。
[第3実施形態]
次に、本考案の第3実施形態について説明する。本実施形態では、上述した第1および第2実施形態にかかる塗装具1、或いは図4に示す変更例に係る塗装具とともに、塗装用容器7を用いることをその要旨とする。
次に、本考案の第3実施形態について説明する。本実施形態では、上述した第1および第2実施形態にかかる塗装具1、或いは図4に示す変更例に係る塗装具とともに、塗装用容器7を用いることをその要旨とする。
具体的に、塗装用容器7は、塗料を収容する塗料用容器70と、塗料用容器70内に収容された塗料を含浸させて塗装する塗装具1を収納し、塗料用容器70に着脱可能に係合される塗装具収納部6とを備える。
塗料用容器70は、塗料を貯留して運搬するための容器であり、プラスチック製や金属製、ビニール製など耐溶剤性を有する種々の素材で形成された一般的な容器であり、矩形状の他、円柱形その他の形状を採用することができる。また、この塗料用容器70には一対の取っ手71が回動可能に取付けられている。
塗装具収納部6は、プラスチック製や金属製、ビニール製など種々の素材で形成された容器本体62の基体として、塗料用容器70に着脱可能に係合させるフック61が設けられている。容器本体62は、矩形状の他、円柱形その他の形状を採用することができる。フック61は塗料用容器70の周縁部7aに引っ掛けるようにして係合される。
一方、本実施形態にかかる塗装具1は、一般的な塗装用ローラーや刷毛などの他、上述した第1実施形態や第2実施形態で説明したような、塗装用ローラーのアーム部が直線状のものや屈曲されたものを用いることができる。なお、その他の塗装具1としては、図4中に23で示すように、上述した第1実施形態におけるアーム部が、長く設計されているとともに、塗装用ローラー4の回転軸とハンドル部2の軸方向とが90°で交わるように屈曲されている。
そして、これらの一般的な塗装具や、上述した実施形態及び図4で示したような塗装具には、塗料用容器70又は塗装具収納部6に係合される係合部23aが設けられている。この係合部23aは、アーム部23の中途に突設されたフック状の部材であり、塗料用容器70や容器本体62の周縁に引っ掛けて係合されるようになっている。
このような本実施形態にかかる塗装用容器によれば、ローラーや刷毛といった塗装具を、塗料用の容器に着脱される塗装具収納部6に収納できるため、塗装場所間での移動などの際の運搬性、作業性を高めることができる。この塗装具収納部6は着脱可能であることから、様々な塗料用容器に対応させてニーズに応じた位置に取り付けられることから、現場ごとで異なる作業環境に素早く対応することができる。
1…塗装具
2…ハンドル部
2a…軸方向
3…内筒部
4…塗装用ローラー
4a…回転軸
5…建物
6…塗装具収納部
7…塗装用容器
7a…周縁部
21,22,23…アーム部
23a…係合部
51,56…雨樋
52…屋根
53…壁面
54,55…隙間
61…フック
62…容器本体
70…塗料用容器
71…取っ手
2…ハンドル部
2a…軸方向
3…内筒部
4…塗装用ローラー
4a…回転軸
5…建物
6…塗装具収納部
7…塗装用容器
7a…周縁部
21,22,23…アーム部
23a…係合部
51,56…雨樋
52…屋根
53…壁面
54,55…隙間
61…フック
62…容器本体
70…塗料用容器
71…取っ手
Claims (5)
- 塗料が含浸された塗装用ローラーを被塗装面に回転接触させて塗装する塗装具であって、
前記塗装用ローラーを回転可能に軸支するアーム部と、
アーム部を保持するハンドル部と
を備え、
前記アーム部が直線状に形成され、前記塗装用ローラーの回転軸と前記ハンドル部の軸方向とが一致若しくは平行となっている
ことを特徴とする塗装具。 - 塗料が含浸された塗装用ローラーを被塗装面に回転接触させて塗装する塗装具であって、
前記塗装用ローラーを回転可能に軸支するとともに中途で屈曲されたアーム部と、
アーム部を保持するハンドル部と
を備え、
前記塗装用ローラーの回転軸と前記ハンドル部の軸方向とが90度以上180度未満で交わっている
ことを特徴とする塗装具。 - 塗料を収容する容器部と、
前記容器部内に収容された塗料を含浸させて塗装する塗装具を収納し、前記容器部に着脱可能に係合される塗装具収納部と、
前記塗装具に取り付けられて前記容器部又は前記塗装具収納部に係合される係合部と
を備えることを特徴とする塗装用容器。 - 前記塗装具が、
塗装用ローラーを回転可能に軸支するアーム部と、
アーム部を保持するハンドル部と
を備え、
前記アーム部が直線状に形成され、前記塗装用ローラーの回転軸と前記ハンドル部の軸方向とが一致若しくは平行となっている
ことを特徴とする請求項3に記載の塗装用容器。 - 前記塗装具が、
塗装用ローラーを回転可能に軸支するとともに中途で屈曲されたアーム部と、
アーム部を保持するハンドル部と
を備え、
前記塗装用ローラーの回転軸と前記ハンドル部の軸方向とが90度以上180度未満で交わっている
ことを特徴とする請求項3に記載の塗装用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004567U JP3225877U (ja) | 2019-12-03 | 2019-12-03 | 塗装具及び塗装用容器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004567U JP3225877U (ja) | 2019-12-03 | 2019-12-03 | 塗装具及び塗装用容器 |
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JP3225877U true JP3225877U (ja) | 2020-04-16 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7489717B2 (ja) | 2020-04-27 | 2024-05-24 | 正光 永玉榮 | 取付部材及び取付方法 |
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2019
- 2019-12-03 JP JP2019004567U patent/JP3225877U/ja not_active Expired - Fee Related
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