JP3224722U - 筆記具ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に蓋の開閉をすることができ、且つ、ペンを筆記具ケースに対して出し入れすることを開いた蓋が邪魔するようなことがなく、しかも、余分なスペースを必要としない筆記具ケースを提供する。【解決手段】筆記具を収納する筆記具ケース11であって、上方に開口する開口部27を有する中空の箱状に形成された筆記具収納部21と、前記開口部の幅方向に沿って一対に配設された2枚の片部を有し、前記開口部を開閉可能に被覆する蓋部31とを備え、前記筆記具収納部及び前記蓋部は剛性を有し、一方の前記片部を開閉した場合には他方の前記片部も同様に開閉される。【選択図】図3

Description

本考案は、ペン等を収納するための筆記具ケースに関する。
筆記具を収納するための通常の筆記具ケースは、例えば、数本乃至十数本程度のペン(鉛筆、ボールペン、サインペン、万年筆等)、消しゴム、定規等を収納することが可能である。そして、筆記具ケースは、持ち運びのときには、ペン等が筆記具ケースから外に出ないように構成されている必要がある。更に、筆記具ケースは、机などの上に置かれたときに、使用者がペン類を筆記具ケースから出すことを可能にするために構成されている必要もある。
実用新案登録第3073777号
しかし、筆記具ケースに対して着脱可能な蓋を用いた場合、蓋を着脱するためには通常は両手を用いる必要があり、これが煩わしい。また、筆記具ケースから取り外した蓋を別の場所に置くならば、余分なスペースが必要になってしまう。更に、筆記具ケースの裏側から蓋を取り付けるならば、そのための作業が煩わしい。
収納部分と一体化した従来の開閉式の蓋を用いた場合、一度開いた蓋は、自重により再度閉じてしまうので、開閉式の蓋は、頻繁にペンを筆記具ケースに対して出し入れする際に邪魔になってしまう。開閉式の蓋を180度開き、蓋がペンの筆記具ケースに対する出し入れを邪魔しないようにするならば、全体で机の上のスペースを蓋が閉じている場合の2倍程度占めるようになってしまう。
ファスナー式の筆記具ケースもあるが、開いたファスナーの隙間は狭いため、開いたファスナーに指を差し込んで指探りをしたり覗き込んだりして目的とするペンを探し、それを取り出すことは厄介である。また、取り出そうとするペンの一部が筆記具ケースの内部に引っかかってしまい、取り出す前に指からペンが離脱してしまう場合さえある。
特許文献1には、ケース本体の開口部を被覆する蓋板及び、被覆時に蓋板の下方に配設され、蓋板と共に開口部を被覆する蓋止板を有する筆入れ等のケースが開示されている。
しかしながら、蓋板及び蓋止板を開放して収納物を取り出す場合には、蓋板及び蓋止板の双方を手で開く必要があり、また、蓋板及び蓋止板を閉止する場合にも、蓋板及び蓋止板の双方を手で閉じる必要があることから、開閉操作が煩雑である、という不具合がある。
そこで、本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであり、容易に蓋の開閉をすることができ、且つ、ペンを筆記具ケースに対して出し入れすることを開いた蓋が邪魔するようなことがなく、しかも、余分なスペースを必要としない筆記具ケースを提供することを目的とする。
請求項1に係る考案は、筆記具を収納する筆記具ケースであって、上方に開口する開口部を有する中空の箱状に形成された筆記具収納部と、前記開口部の幅方向に沿って一対に配設された2枚の片部を有し、前記開口部を開閉可能に被覆する蓋部とを備え、前記筆記具収納部及び前記蓋部は剛性を有し、一方の前記片部を開閉した場合には他方の前記片部も同様に開閉されることを特徴とする筆記具ケースである。
従って、請求項1に係る考案によれば、一方の蓋を開閉するための操作をするだけで、一方の蓋及び他方の蓋の双方が開閉する。
請求項2に係る考案は、前記筆記具収納部は全体略直方体形状に形成されると共に、前記2つの片部は夫々長方形状に形成され、前記開口部の一対の長辺部に配設されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具ケースである。
従って、請求項2に係る考案によれば、鉛筆やペンなどの筆記具や定規、消しゴムなどを収納することができる。
請求項3に係る考案は、前記蓋部の一方の片部の長さ方向両端部と前記他方の片部の長さ方向両端部の間には、夫々、マチ部が形成されていることを特徴とする筆記具ケースである。
従って、請求項3に係る考案によれば、前記2つの片部はマチ部により接続されていることから、2つの片部は、開閉時に互いに協働して開閉動作を行うことができる。また、マチ部の存在により筆記具ケースの両端部から筆記具が飛び出してしまうことを防止することができる。
請求項4に係る考案は、前記蓋部の一方の片部は前記他方の片部よりも幅寸法が大きく形成され、前記開口部を閉止する際には、前記一方の片部は前記他方の片部の上方に配置され、前記一方の片部と他方の片部との重複部には磁性吸着部材が設けられていることを特徴とする筆記具ケースである。
従って、請求項4に係る考案によれば、衝撃などの外力により蓋部が開いてしまうことを未然に防止することができる。
請求項5に係る考案は、前記一方の片部の長さ方向端部には開閉用部材が設けられていることを特徴とする筆記具ケースである。
従って、請求項5に係る考案によれば、使用者が開閉用部材を摘まんで蓋部が開閉する方向に引くだけで、蓋部を開閉することができる。
請求項6に係る考案は、前記一方の片部の長さ方向両端部は、前記筆記具収納部の長さ方向両端部よりも外方へ延出されるように形成されていることを特徴とする筆記具ケース。
従って、請求項6に係る考案によれば、筆記具収納部の内部スペースが圧迫されない。
請求項1に係る考案によれば、使用者による蓋部の開閉が容易であるという効果が奏される。即ち、使用者は2枚の片部からなる蓋部の夫々を指で開閉動作する必要がなく、一方の片部のみを開閉操作することにより蓋部を開閉することができる。
請求項3に係る考案によれば、前記2つの片部はマチ部により接続され、2つの片部は開閉時に互いに協働して開閉動作を行うことができることから、一方の片部を開閉動作した場合には、他方の片部も追随して開閉動作を行うこととなり、使用者は容易に開閉動作を行うことが可能となる。
請求項4に係る考案によれば、、前記一方の片部と他方の片部との重複部には磁性吸着部材が設けられていることから、閉止時には一方の片部と他方の片部とは密着し、衝撃などの外力が働いた場合であっても筆記具を紛失してしまったり、落下により壊してしまうことを避けることができるという効果が奏される。
請求項5に係る考案によれば、使用者は開閉用部材を指で把持して開閉動作を行うことができるため、請求項1の効果に加えて、蓋部の開閉が容易であるという効果が奏される。
請求項6に係る考案によれば、使用者は、外方へ延出された部位を指で把持することにより容易に開閉動作を行うことが可能となる。
本考案の実施の形態による筆記具ケースの上蓋部及び下蓋部が閉じている状態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態による筆記具ケースの上蓋部が開いていて下蓋部が閉じている状態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態による筆記具ケースの上蓋部及び下蓋部が開いている状態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態による筆記具ケースを構成する主要な部品の展開図である。 本考案の実施の形態による筆記具ケースを構成する主要な部品を組み立てた状態を示す展開図である。 本考案の実施の形態による筆記具ケースの左側側面図及び右側側面図である。
以下、図面を参照して本考案を実施するための形態について詳細に説明する。
本実施の形態による筆記具ケース11は、各種のペン、消しゴム、定規などの筆記具を携帯可能に収納するものである。
図1乃至図3を参照すると、筆記具ケース11は、上方に開口する開口部27を有する中空の箱状に形成された筆記具収納部21と、開口部27の幅方向に沿って一対に配設された2枚の片部(上蓋部32及び下蓋部33)を有し、開口部27を開閉可能に被覆する蓋部31とを備え、筆記具収納部及21及び蓋部50は剛性を有し、一方の片部(上蓋部32)を開閉した場合には他方の片部(下蓋部33)も同様に開閉されるように構成されている。
筆記具収納部21は全体略直方体形状に形成されると共に、2つの片部(上蓋部32及び下蓋部33)は夫々長方形状に形成され、開口部27の一対の長辺部507、508に配設されている。
蓋部31の一方の片部(上蓋部32)の長さ方向両端部511と前記他方の片部(下蓋部33)の長さ方向両端部513の間には、夫々、マチ部(左側マチ部34、右側マチ部35)(図6も参照)が形成されている。
前記蓋部31の一方の片部(上蓋部32)は他方の片部(下蓋部33)よりも幅寸法が大きく形成され、開口部27を閉止する際には、一方の片部(上蓋部32)は他方の片部(下蓋部33)の上方に配置され、一方の片部(上蓋部32)と他方の片部(下蓋部33)との重複部には磁性吸着部材(上蓋側金属平棒371、下蓋側磁性体372及び下蓋側金属平棒373)(図6も参照)が設けられている。
一方の片部(上蓋部32)の長さ方向一端部には開閉用部材(ストラップ突出部362)が設けられている。
一方の片部(上蓋部32)の長さ方向両端部511は、前記筆記具収納部21の長さ方向両端部よりも外方へ延出されるように形成されている。
次に、本実施の形態による筆記具ケース11についてより詳細な説明をする。
本考案の実施の形態による筆記具ケース11は、筆記具収納部21及びこの上端部に連接された蓋部31を有する。
蓋部31は、上蓋部32及び下蓋部33に分けられる。そして、図3及び図5に示すように、上蓋部32の左端辺(左前側連接部441)と下蓋部33の左端辺(左後側連接部442)の間には左側マチ部34が設けられ、上蓋部32の右端辺(右前側連接部443)と下蓋部33の右端辺(右後側連接部444)の間には右側マチ部35が設けられている。
図6に示すように、筆記具収納部21は、長方形の底板部22並びにこの底板部22の前辺、後辺、左辺及び右辺にそれぞれ略直角の角度をもって連接する長方形の前壁部23、長方形の後壁部24、長方形の左壁部25及び長方形の右壁部26を有する。前壁部23と左壁部25は略直角の角度をなすように連接し、同様に、前壁部23と右壁部26、後壁部213と左壁部25、後壁部213と右壁部26もそれぞれ直角の角度をなすように連接している。
従って、筆記具収納部21は、上方に開口する開口部27を有する中空の箱状の形状を有することになる。
底板部22は、一例として、幅が180mm程度であり、奥行が80mm程度である。また、前壁部23、後壁部24、左壁部25及び右壁部26は、高さが30mm程度である。従って、筆記具収納部21は、幅が180mm、奥行きが80mm、そして、高さが30mmの上方が開口した中空の略直方体の形状を有することになる。
図4及び図5に示すように、底板部22は、底板側表皮材224、底板補強部材216及び底板側裏皮材231を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層して形成されている。
同様に、前壁部23は、前壁側表皮材225、前壁補強部材217及び前壁側裏皮材232を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層して形成されている。
同様に、後壁部24は、後壁側表皮材226、後壁補強部材218及び後壁側裏皮材233を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層して形成されている。
左壁部25は、前側半分において、左壁前側表皮材227、左壁前側補強部材219及び左壁前側裏皮材234を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層されている。
また、図6に示すように、左壁部25は、後側半分において、左壁後側表皮材228、左壁後側補強部材221及び左壁後側裏皮材235を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層されている。
左壁部25と同様に、右壁部26は、前側半分において、右壁前側表皮材229、右壁前側補強部材222及び右壁前側裏皮材236を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層されている。
また、右壁部26は、後側半分において、右壁後側表皮材230、右壁後側補強部材223及び右壁後側裏皮材237を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層されている。
ここで、補強部材603について説明すると、図4に示すように、底板補強部材216、前壁補強部材217、後壁補強部材218、左壁前側補強部材219、左壁後側補強部材221、右壁前側補強部材222及び右壁後側補強部材223は、展開すると1枚の補強部材605となっている。
展開状態で見ると底板補強部材216の前辺に前壁補強部材217が連接し、底板補強部材216の後辺に後壁補強部材218が連接している。そして、前壁補強部材217の左辺に左壁前側補強部材219が連接し、前壁補強部材217の右辺に右壁前側補強部材222が連接している。更に、後壁補強部材218の左辺に左壁後側補強部材221が連接し、後壁補強部材218の右辺に右壁後側補強部材223が連接している。
補強部材605のこれらの6つの連接部を直角に曲げて、左壁前側補強部材219と左壁後側補強部材221を繋げ、右壁前側補強部材222と右壁後側補強部材223を繋げることにより、筆記具収納部21の中空で上方が開口した箱状(直方体状)の形状を構成することができる。
補強部材605は、塩化ビニール及びスポンジ生地を2層に積層したものであり、塩化ビニールが外側、スポンジ生地が内側になるように組み立てられる。
このように組み立てられた補強部材605の塩化ビニールにより筆記具収納部21の箱形状を維持することが可能になる。
また、筆記具収納部21の内部全体がスポンジ生地による覆われることになるので、内部に収納された筆記具を保護することができる。
次に、表皮材601について説明すると、補強部材605と同様に、底板側表皮材224、前壁側表皮材225、後壁側表皮材226、左壁前側表皮材227、左壁後側表皮材228、右壁前側表皮材229及び右壁後側表皮材230は、展開すると1枚の表皮材601となっている。
展開状態で見ると底板側表皮材224の前辺に前壁側表皮材225が連接し、底板側表皮材224の後辺に後壁側表皮材226が連接している。そして、前壁側表皮材225の左辺に左壁前側表皮材227が連接し、前壁側表皮材225の右辺に右壁前側表皮材229が連接している。更に、後壁側表皮材226の左辺に左壁後側表皮材228が連接し、後壁側表皮材226の右辺に右壁後側表皮材230が連接している。
表皮材601の素材は、天然繊維又は合成繊維などのズック生地であり、所定の剛性を有する。従って、特に、補強部材605がむき出しである場合と比較すると、キズが付きにくく、汚れにくくなり、装飾性も付加される。
更に、裏皮材609について説明すると、補強部材605及び表皮材601と同様に、底板側裏皮材231、前壁側裏皮材232、後壁側裏皮材233、左壁前側裏皮材234、左壁後側裏皮材235、右壁前側裏皮材236及び右壁後側裏皮材237は、展開すると1枚の裏皮材609となっている。
展開状態で見ると底板側裏皮材231の前辺に前壁側裏皮材232が連接し、底板側裏皮材231の後辺に後壁側裏皮材233が連接している。そして、前壁側裏皮材232の左辺に左壁前側裏皮材234が連接し、前壁側裏皮材232の右辺に右壁前側裏皮材236が連接している。更に、後壁側裏皮材233の左辺に左壁後側裏皮材235が連接し、後壁側裏皮材233の右辺に右壁後側裏皮材237が連接している。裏皮材609の素材は、薄いナイロン生地である。
但し、表皮材601及び裏皮材609は、一体化している範囲が筆記具収納部21を構成する補強部材605よりも広い。即ち、表皮材601及び裏皮材609は、それぞれ、筆記具収納部21を構成する部分のみならず蓋部31を構成する部分を含んで一枚の表皮材601及び裏皮材605となっている。
蓋部31は、筆記具収納部21の前壁部23の長辺部507に連接する上蓋部32及び筆記具収納部21の後壁部24の長辺部508に連接する下蓋部33を有する。
本実施の形態にあっては、上蓋部32は、長さ寸法は180mm程度であり、幅寸法は60mm程度である。また、下蓋部33は、長さ寸法は180mm程度であり、幅寸法は42mmである。
上蓋部32の高さと下蓋部33の幅寸法を合計した場合には102mmとなるが、底板部22の幅寸法は80mm程度であるので、上蓋部32及び下蓋部33を閉じると、22mm程度重なる。具体的には、下蓋部33の一部を上蓋部32が覆うようにして閉止されるように構成されている。
上蓋部32は、上蓋部表皮材322、上蓋部補強部材321及び上蓋部裏皮材323を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層されている。
下蓋部33は、下蓋部表皮材332、下蓋部補強部材331及び下蓋部裏皮材333を有し、これらが外部から内部に向かってこの順序で積層されている。
前壁側表皮材225の組立時における上辺には、上蓋部表皮材322が連接している。同様に、後壁側表皮材226の組立時における上辺には、下蓋部表皮材332が連接している。
前壁側裏皮材232の組立時における上辺には、上蓋部裏皮材323が連接している。同様に、後壁側裏皮材233の組立時における上辺には、下蓋部裏皮材333が連接している。
しかし、上蓋部補強部材321は、前壁補強部材217には連接しないで、これから分離して配設されている。従って、上蓋部32を開け閉めしようとするときに、補強部材603、605、607の何れも変形させる必要がなくなり、開け閉めが容易になる。
同様に、下蓋部補強部材331は、後壁補強部材218には連接しないで、これから分離している。従って、下蓋部33を開け閉めしようとするときに、補強部材603、605、607の何れも変形させる必要がなくなり、開け閉めが容易になる。
なお、長辺部507付近にある表皮材601及び裏皮材609が上蓋部32を開閉する際のヒンジとして機能し、長辺部508付近にある表皮材601及び裏皮材609が下蓋部33を開閉する際のヒンジとして機能する。
上蓋部32及び下蓋部33を閉じると、これらの一部が重なることは既に説明したとおりであるが、図6に示すように、上蓋部32の下蓋部33と重複する部分に上蓋側金属平棒371を配設し、下蓋部33の上蓋部32と重複する部分に2つの下蓋側磁性体372及び下蓋側金属平棒373を配設することにより、一旦閉じた上蓋部32及び下蓋部33が容易に開かないようにしている。
上蓋側金属平棒371は、幅5mm、厚さ2mm程度の鉄などの金属製の平棒を材料にしたものであり、全長が約220mm程度である。但し、両端手前20mm程度の位置から両端にかけて60度程度屈折させることにより略コの字状の断面形状を有している。
上蓋側金属平棒371は、断面で見ると上蓋部補強部材321と上蓋部裏皮材323の間に挿入されている。また、平面で見ると、前側頂部第2縫合部402、前側上部第1縫合部403、上蓋部左側縫合部431及び上蓋部右側縫合部432により四方が囲まれているため、上蓋側金属平棒371は、上蓋部32のこれらのより囲まれた位置に固定される。
下蓋側磁性体372は、所謂マグネットであり、一例をあげると、幅は20mm、高さは5mm、厚さは2mmである。
下蓋側金属平棒373は、幅5mm、厚み2mm程度の鉄などの金属製の平棒を材料にしたものであり、全長が約175mm程度である。
2つの下蓋側磁性体372及び下蓋側金属平棒373は、断面で見ると下蓋部補強部材331と下蓋部表皮材332の間に挿入されている。
また、平面で見ると、後側上部第1縫合部411及び後側上部第2縫合部412により四方が囲まれているため、2つの下蓋側磁性体372及び下蓋側金属平棒373は、下蓋部33のこれらのより囲まれた位置に固定される。
なお、後側上部第1縫合部411及び後側上部第2縫合部412は中央部から両端付近にかけては平行であるが、両端付近において両者が一致するまで徐々に接近して配設されている。
図6に示すように、2つの下蓋側磁性体372は下蓋側金属平棒373に当接固定されており、全体で大きな磁性体となっている。上蓋部32及び下蓋部33を閉じた場合には、上蓋側金属平棒371と下蓋側金属平棒373は幅方向において両者が重なる範囲(175mmの範囲)において、上蓋部裏皮材323及び下蓋部表皮材332を介して、磁力により引き合うことになる。
底板補強部材216、前壁補強部材217、後壁補強部材218、左壁前側補強部材219、左壁後側補強部材221、右壁前側補強部材222及び右壁後側補強部材223を構成する1枚の裏皮材605と、全部の表皮材を構成する1枚の表皮材601は次のようにして縫合される。
即ち、そのような1枚の補強部材605は、そのような1枚の表皮材601に対して、前側中部縫合部405、前側下部縫合部406、後側中部縫合部413及び後側下部縫合部414において縫合される。
上蓋部補強部材321は、上記の1枚の表皮材601に対して、前側頂部第1縫合部401、前側頂部第2縫合部402、前側上部第1縫合部403及び前側上部第2縫合部404において裏側に縫合される。
なお、ストラップ部36は、上蓋部補強部材321と共に、上記の1枚の表皮材に対して、前側頂部第1縫合部401、前側頂部第2縫合部402、前側上部第1縫合部403及び前側上部第2縫合部404において表側に縫合される。
下蓋部補強部材331は、上記の1枚の表皮材601に対して、後側上部第1縫合部411及び後側上部第2縫合部412において裏側に縫合される。
全部の裏側材を構成する1枚の裏皮材609は、全部の表側を構成する1枚の表皮材601に対して、前側頂部第1縫合部401、前側頂部第2縫合部402、前側上部第1縫合部403、前側上部第2縫合部404、後側上部第1縫合部411及び後側上部第2縫合部412において、表皮材の裏側に縫合された全ての補強部材603、605、607を裏から覆うようにして裏側に縫合される。従って、補強部材603、605、607は全く露出しなくなる。
このような縫合により一体化された表皮材601、補強部材603、605、607及び裏皮材609は、筆記具収納部21の中空の箱を形成するように折り曲げられる。
図5に示すように、このように折り曲げられてから左前側マチ部341の左端辺にある表皮材601と左後側マチ部342の左端辺にある表皮材601は、収納部外部左側縫合部421において縫合される。
また、左前側マチ部341の左端辺にある裏皮材609と左後側マチ部342の左端辺にある裏皮材609は、収納部内部部左側縫合部423において縫合される。同様に、右前側マチ部351の右端辺にある表皮材601と右後側マチ部352の右端辺にある表皮材601は、収納部外部右側縫合部422において縫合され、右前側マチ部351の右端辺にある裏皮材609と右後側マチ部352の右端辺にある裏皮材609は、収納部内部部右側縫合部424において縫合される。
図5に示すように、左側マチ部34は、左前側マチ部341及び左後側マチ部342を有する。そして、左前側マチ部341は、左前下側マチ部343及び左前上側マチ部344を有する。
左前下側マチ部343及び左後側マチ部342は、同一の高さを有する。従って、左前側マチ部341は左後側マチ部342よりも高さ寸法が大きい。
上蓋部32及び下蓋部33を開けた状態を見た場合、上蓋部32は、下蓋部33よりも高さ寸法が大きい。そして、上蓋部32及び左前側マチ部341は、同一の高さ寸法を有し、下蓋部33及び左後側マチ部342は、同一の高さ寸法を有する。
左前上側マチ部344においては、左前側マチ表皮材345、左前上側補強部材349及び左前側マチ裏側材346がこの順で積層されている。これに対して、左前下側マチ部343においては、補強部材が省略されており、左前側マチ表皮材345及び左前側マチ裏側材346がこの順で積層されている。左後側マチ部342においても、補強部材が省略されており、左後側マチ表皮材347及び左後側マチ裏側材348がこの順で積層されている。
組立状態においては、左前下側マチ部343及び左後側マチ部342は、連接している。また、左前下側マチ部343及び左後側マチ部342には、それぞれ、折り曲げ可能部として機能する左前側屈伸部451及び左後側屈伸部452が斜めに形成されている。
更に、上蓋部32と左前側マチ部341が左前側連接部441において連接する角度は補強部材及び上蓋側金属平棒371により固定されている。これに対して、下蓋部33と左後側マチ部342が左後側連接部442において連接する角度は、固定されておらず、自由に変えられることができる。
右側マチ部35は、左側マチ部34と同様に構成されている。同様な内容となるが、右側マチ部35についての説明もする。
図5に示すように、右側マチ部35は、右前側マチ部351及び右後側マチ部352を有する。そして、右前側マチ部351は、右前下側マチ部353及び右前上側マチ部354を有する。
右前下側マチ部353及び右後側マチ部352は、同一の高さを有する。従って、右前側マチ部351は右後側マチ部352よりも高さ寸法が大きい。
上蓋部32及び下蓋部33を開けた状態を見た場合、上蓋部32は、下蓋部33よりも背が高い。そして、上蓋部32及び右前側マチ部351は、同一の高さを有し、下蓋部33及び右後側マチ部352は、同一の高さを有する。
右前上側マチ部354においては、右前側マチ表皮材355、右前上側補強部材359及び右前側マチ裏側材356がこの順で積層されている。これに対して、右前下側マチ部353においては、補強部材が省略されており、右前側マチ表皮材355及び右前側マチ裏側材356がこの順で積層されている。右後側マチ部352においても、補強部材が省略されており、右後側マチ表皮材357及び右後側マチ裏側材358がこの順で積層されている。
組立状態においては、右前下側マチ部353及び右後側マチ部352は、連接している。また、右前下側マチ部353及び右後側マチ部352には、それぞれ、折り曲げ可能部として機能する右前側屈伸部453及び右後側屈伸部454が斜めに形成されている。
更に、上蓋部32と右前側マチ部351が右前側連接部443において連接する角度は補強部材及び上蓋側金属平棒371により固定されている。これに対して、下蓋部33と右後側マチ部352が右後側連接部444において連接する角度は、固定されておらず、自由に変えられることができる。
従って、上蓋部32を開くと、左側マチ部34及び右側マチ部35の双方が平板状に伸張し、図3に示すように、これにより下蓋部33も略同時に開くように構成されている。
また、上蓋部32を閉じると、左側マチ部34は、左前側屈伸部451及び左後側屈伸部452を折り目にして三角形状に外側に倒れる姿勢で折り重なり合い、右側マチ部35は、右前側屈伸部453及び右後側屈伸部454を折り目にして三角形状に外側に倒れる姿勢で折り重なり合い、更に、既に説明したように左前側連接部441及び右前側連接部443の折れ曲げ角度は常に維持されているのであるが、左後側連接部442及び右後側連接部444も左前側連接部441及び右前側連接部443と同じ程度に折れ曲がるようになり、これにより下蓋部33も閉じる(図1参照)。
即ち、左側マチ部34及び右側マチ部35の屈伸を介して、上蓋部32の開閉に連動して下蓋部33も開閉する。
従って、使用者が、上蓋部32に対して開閉の作用を与えるだけで、上蓋部32が開閉するだけではなく、これに連動して下蓋部33も開閉する。使用者が、上蓋部32に対して開閉の作用を与えるためには、上蓋部32を掴んで開閉させてもよいし、ストラップ突出部362を掴んで開閉の方向に引っ張るようにしても良い。
なお、上蓋部32及び下蓋部33が開いている状態(図3参照)から下蓋部33を閉じても上蓋部32は連動せず、開いたままである(図2参照)。
本実施形態による考案によれば、一方の蓋を開閉するための操作をするだけで、一方の蓋及び他方の蓋の双方が開閉する。よって、使用者による蓋部の開閉が容易であるという効果が奏される。
また、鉛筆やペンなどの筆記具や定規、消しゴムなどを収納することができる。よって、筆記具ケースとして利用できるという効果が奏される。
更に、筆記具ケースの両端部から筆記具が飛び出してしまうことを防止することができる。よって、筆記具を紛失してしまったり落下により壊してしまうことを避けることができるという効果が奏される。
更に、衝撃などの外力により蓋部が開いてしまうことを未然に防止することができる。よって、衝撃などの外力が働いた場合であっても筆記具を紛失してしまったり落下により壊してしまうことを避けることができるという効果が奏される。
更に、使用者が開閉用部材を摘まんで蓋部が開閉する方向に引くだけで、蓋部を開閉することができる。よって、使用者による蓋部の開閉が容易であるという効果が奏される。
更に、筆記具収納部の内部スペースが圧迫されない。よって、筆記具収納部内の筆記具が筆記具収納部の内部において損傷してしまうことを防止することができるという効果が奏される。
本考案はその精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の種々の形で実施することができる。そのため、前述した各実施形態は単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲によって示すものであって、明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、実用新案登録請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更はすべて本考案の範囲内のものである。
本考案は、筆記具ケースに利用することができる。また、本考案は、道具箱などの他のケースにも利用することができる。
11 筆記具ケース
21 筆記具収納部
22 底板部
23 前壁部
24 後壁部
25 左壁部
26 右壁部
27 開口部
216 底板補強部材
217 前壁補強部材
218 後壁補強部材
219 左壁前側補強部材
221 左壁後側補強部材
222 右壁前側補強部材
223 右壁後側補強部材
224 底板側表皮材
225 前壁側表皮材
226 後壁側表皮材
227 左壁前側表皮材
228 左壁後側表皮材
229 右壁前側表皮材
230 右壁後側表皮材
231 底板側裏皮材
232 前壁側裏皮材
233 後壁側裏皮材
234 左壁前側裏皮材
235 左壁後側裏皮材
236 右壁前側裏皮材
237 右壁後側裏皮材
31 蓋部
32 上蓋部
321 上蓋部補強部材
322 上蓋部表皮材
323 上蓋部裏皮材
33 下蓋部
331 下蓋部補強部材
332 下蓋部表皮材
333 下蓋部裏皮材
34 左側マチ部
341 左前側マチ部
342 左後側マチ部
343 左前下側マチ部
344 左前上側マチ部
345 左前側マチ表皮材
346 左前側マチ裏皮材
347 左後側マチ表皮材
348 左後側マチ裏皮材
349 左前上側補強部材
35 右側マチ部
351 右前側マチ部
352 右後側マチ部
353 右前下側マチ部
354 右前上側マチ部
355 右前側マチ表皮材
356 右前側マチ裏皮材
357 右後側マチ表皮材
358 右後側マチ裏皮材
359 右前上側補強部材
36 ストラップ部
361 ストラップ縫付部分
362 ストラップ突出部
371 上蓋側金属平棒
372 下蓋側磁性体
373 下蓋側金属平棒
401 前側頂部第1縫合部
402 前側頂部第2縫合部
403 前側上部第1縫合部
404 前側上部第2縫合部
405 前側中部縫合部
406 前側下部縫合部
411 後側上部第1縫合部
412 後側上部第2縫合部
413 後側中部縫合部
414 後側下部縫合部
421 収納部外部左側縫合部
422 収納部外部右側縫合部
423 収納部内部左側縫合部
424 収納部内部右側縫合部
431 上蓋部左側縫合部
432 上蓋部右側縫合部
441 左前側連接部
442 左後側連接部
443 右前側連接部
444 右後側連接部
451 左前側屈伸部
452 左後側屈伸部
453 右前側屈伸部
454 右後側屈伸部
508 長辺部
511 両端部
513 両端部
601 表皮材
603 補強部材
605 裏皮材
607 長辺部
609 裏皮材

Claims (6)

  1. 筆記具を収納する筆記具ケースであって、
    上方に開口する開口部を有する中空の箱状に形成された筆記具収納部と、
    前記開口部の幅方向に沿って一対に配設された2枚の片部を有し、前記開口部を開閉可能に被覆する蓋部とを備え、
    前記筆記具収納部及び前記蓋部は剛性を有し、一方の前記片部を開閉した場合には他方の前記片部も同様に開閉されることを特徴とする筆記具ケース。
  2. 前記筆記具収納部は全体略直方体形状に形成されると共に、前記2つの片部は夫々長方形状に形成され、前記開口部の一対の長辺部に配設されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具ケース。
  3. 前記蓋部の一方の片部の長さ方向両端部と前記他方の片部の長さ方向両端部の間には、夫々、マチ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具ケース。
  4. 前記蓋部の一方の片部は前記他方の片部よりも幅寸法が大きく形成され、前記開口部を閉止する際には、前記一方の片部は前記他方の片部の上方に配置され、前記一方の片部と他方の片部との重複部には磁性吸着部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の筆記具ケース。
  5. 前記一方の片部の長さ方向端部には開閉用部材が設けられていることを特徴とする請求項4記載の筆記具ケース。
  6. 前記一方の片部の長さ方向両端部は、前記筆記具収納部の長さ方向両端部よりも外方へ延出されるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具ケース。
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