JP3224384U - マルチ型コンセント装置及びマルチ型コンセント装置の取付け構造 - Google Patents

マルチ型コンセント装置及びマルチ型コンセント装置の取付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】本体をできるだけ外部に突出しないように固定できるようにしたマルチ型コンセント装置及びその取付け構造を提供する。【解決手段】前面から内部に向けて複数種のプラグの組に対応した複数種の差込口の組が形成されたボックス状の本体10を備え、本体をボード部に貫通形成した開口から前面を露出させてボード部に取付け可能にし、本体の前面より本体の前後方向後側に、本体の前後方向に直交する表裏面を有し開口の開口縁部に当接するフランジ14を設け、このフランジに本体の前後方向に沿う軸線を有しボルトが挿通されるボルト挿通孔15を複数設け、本体のフランジより前面側をボード部の開口に挿通可能な前面突出部16として構成した。【選択図】図2

Description

本考案は、複数種のプラグの組に対応した複数種の差込口を有し、1つで多種のプラグに対応できるようにしたマルチ型コンセント装置及びその取付け構造に関する。
従来、この種のマルチ型コンセント装置としては、例えば、実用新案登録第3056347号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。
このマルチ型コンセント装置は、前面から内部に向けて複数種のプラグの組に対応した複数種の差込口の組が形成され内部に差込口から差し込まれたプラグに通電する接続端子を有したボックス状の本体を備え、この本体に、一端が接続端子に接続され他端側が本体の後面から外部に突出させられたJIS規格の一対の板状プラグを設けて構成されている。
このマルチ型コンセント装置を使用するときは、例えば、ホテルで使用する場合で説明すると、部屋に設けられたJIS規格のコンセントに、板状プラグを差し込んで取付ける。そして、使用したい電気機器のプラグの組を、この取付けたマルチ型コンセント装置の前面の対応する差込口の組に差込み、電気機器を使用するようにする。
また、従来においては、この種のマルチ型コンセント装置として、例えば、実用新案登録第3040625号公報(特許文献2)に掲載されたものも知られている。これは、上記とは異なって、本体には一対の板状プラグは設けられておらず、本体の端子に電源線を接続するとともに、本体を壁等に取付けて設置するようにしている。使用の仕方は上記と同様である。
実用新案登録第3056347号公報 実用新案登録第3040625号公報
ところで、前記前者の従来のマルチ型コンセント装置にあっては、逐一部屋のコンセントに差し込み固定しなければならないので、作業が煩雑になるとともに、差し込んだままにしても、取り外しが容易なので、ホテル等では防盗性に劣る。一方、前記後者の従来のマルチ型コンセント装置にあっては、最初から壁等に固定するので、逐一取付けなくてもよく、防盗性にも優れるが、本体が壁から突出するので、ぶつかり易く、破損しやすいという問題があるとともに、突出している分、周囲のスペースを狭めてしまうという問題があった。
本考案はこのような問題点にかんがみてなされたもので、本体をできるだけ外部に突出しないように固定できるようにしたマルチ型コンセント装置及びその取付け構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための本考案のマルチ型コンセント装置は、請求項1の考案にあっては、前面から内部に向けて複数種のプラグの組に対応した複数種の差込口の組が形成されたボックス状の本体を備え、前記本体をボード部に貫通形成した開口から前記前面を露出させて前記ボード部に取付け可能にしたマルチ型コンセント装置であって、前記本体の側面であって前記本体の前面より前記本体の前後方向後側に、前記本体の前後方向に直交する表裏面を有し前記開口の開口縁部に当接するフランジを設け、前記フランジに前記本体の前後方向に沿う軸線を有しボルトが挿通されるボルト挿通孔を複数設け、前記本体のフランジより前面側を前記ボード部の開口に挿通可能な前面突出部として構成している。
また、ボード部とは、部屋の壁や、部屋に設置される家具の表面部材等板状のものであればどのようなものでも良い。また、ボード部の材質も、木製,金属製,プラスチック製等、どのようなものであっても良い。
このマルチ型コンセント装置の取付けには、ボード部の裏面側から取付ける場合と、ボード部の表面側から取付ける場合の2つの態様がある。
(1)ボード部の裏面側から取付ける場合
例えば、予め、ボード部に、前面突出部が嵌合する開口を貫通形成しておくとともに、ボード部の裏面側開口縁部にフランジに形成したボルト挿通孔に対応したボルトを立設しておく。そして、マルチ型コンセント装置の本体を、ボード部のボルトにフランジのボルト挿通孔を挿通するとともにフランジの表面をボード部の裏面側開口縁部に接合し、ボルトにナットを螺合してフランジをボード部の裏面側開口縁部に対して押さえて本体をボード部に取付ける。
これにより、ボード部の開口に本体の前面突出部が嵌合して挿通され、本体の前面が露出させられる。この場合、本体のフランジを含む後側はボード部の裏面側にあるので、表面側にほとんど突出する部分がなくなる。そのため、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。また、周囲のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。
(2)ボード部の表面側から取付ける場合
例えば、予め、ボード部に、本体のフランジより後側の後側部が挿通される開口を貫通形成しておく。そして、マルチ型コンセント装置の本体の後側部をボード部の開口の前側から挿入し、本体のフランジの裏面をボード部の表面側開口縁部に接合し、例えば、ビス等の頭付きねじ込みボルトをフランジのボルト挿通孔を通してボード部の開口縁部にねじ込み、フランジをボード部の表面側開口縁部に対して押さえて本体をボード部に取付ける。
この場合、本体の前面突出部及びフランジがボード部の表面側に突出するが、本体のフランジより後側の後側部はボード部の裏面側にあるので、表面側に突出する部分は極めて少なくなる。そのため、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。また、周囲のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。尚、ねじ込みボルトに限らず、ボルト,ナットを用いてもよい。
また、請求項2の考案は、前記前面突出部の前面とフランジの表面との間の前記前面突出部の高さHを、1mm≦H≦5mm、前記フランジの厚さDを、1mm≦D≦5mmに設定した構成としている。
ボード部の表面側に突出する部分が多くても10mmを超えることはないので、表面側に突出する部分を確実に少なくすることができる。特に、本体をボード部の裏面側から取付ける場合には、ボード部の厚さをTとしたとき、T≦Hに設定されていることが望ましい、本体の前面がボード部の表面とフラットになるか、僅かに突出するだけなので、外観品質を向上させることができるとともに、表面側に突出する部分を確実に少なくすることができる。
更に、請求項3の考案は、前記前面突出部が嵌合する開口部を有し前記開口部から前記前面を露出させて前記フランジの表面を被覆可能な被覆体を備えた構成としている。この構成は、本体をボード部の表面側から取付ける場合に有効になる。即ち、本体のフランジがボード部の表面側に露出するが、このフランジを被覆体で被覆できるので、ビス等の頭を隠すことができ、外観品質を向上させることができる。
更にまた、請求項4の考案は、前記被覆体に複数の係合凸部を設け、前記フランジに前記係合凸部が係合する複数の係合凹部を設けた構成としている。これにより、被覆体の取付けを容易にすることができる。
また、請求項5の考案は、前記本体に、前記本体の上記フランジよりも後側から外部に延びるとともに前記差込口から差し込まれたプラグに電源を供給する電源ケーブルを設けた構成としている。本体の取付け後の配線を容易にすることができる。
更に、請求項6の考案は、前記電源ケーブルの他端に、プラグボディから一対の板状プラグを突出させたJIS規格の電源プラグを設けた構成としている。電源プラグをJIS規格のコンセントに差し込むだけで電源ケーブルの配線を行うことができるので、配線作業を極めて容易に行うことができる。
更にまた、請求項7の考案は、前記本体に、前記前面から内部に向けてUSBプラグに対応したUSB差込口を形成した構成としている。USBプラグも接続できるので、装置の機能が拡大し、汎用性を向上させることができる。
そしてまた、前記の課題を解決するための本考案のマルチ型コンセント装置の取付け構造は、請求項8の考案にあっては、前記のマルチ型コンセント装置が前記ボード部に取付けられたマルチ型コンセント装置の取付け構造であって、前記ボード部の開口を前記前面突出部が嵌合する形状に形成し、前記ボード部の裏面側開口縁部に前記フランジのボルト挿通孔に対応したボルトを立設し、前記本体を、前記ボルトに前記フランジのボルト挿通孔を挿通するとともに前記フランジの表面を前記ボード部の裏面側開口縁部に接合し、前記ボルトにナットを螺合して前記フランジを前記ボード部の裏面側開口縁部に対して押さえて取付けた構成としている。
これは前記の本体をボード部の裏面側から取付ける場合の取付け構造であり、予め、ボード部に、マルチ型コンセント装置の本体の前面突出部が嵌合する開口を形成しておくとともに、ボード部の裏面側開口縁部にフランジに形成したボルト挿通孔に対応したボルトを立設しておく。
そして、本体を、ボード部のボルトにフランジのボルト挿通孔を挿通するとともにフランジの表面をボード部の裏面側開口縁部に接合し、ボルトにナットを螺合してフランジをボード部の裏面側開口縁部に対して押さえて取付ける。
これにより、ボード部の開口に本体の前面突出部が嵌合して挿通され、本体の前面が露出させられる。この場合、本体のフランジを含む後側はボード部の裏面側にあるので、表面側にほとんど突出する部分がなくなる。そのため、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。また、周囲のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。他の作用,効果は前記と同様である。
更に、請求項9の考案は、前記のマルチ型コンセント装置、且つ、前記前面突出部が嵌合する開口部を有し前記開口部から前記前面を露出させて前記フランジの表面を被覆可能な被覆体を備えたマルチ型コンセント装置の取付け構造であって、前記ボード部の開口を、前記本体のフランジより後側の後側部が挿通される大きさに形成し、前記本体の後側部を前記ボード部の開口の前側から挿入し、前記本体のフランジの裏面を前記ボード部の表面側開口縁部に接合し、頭付きねじ込みボルトを前記フランジのボルト挿通孔を通して前記ボード部の開口縁部にねじ込み、前記フランジを前記ボード部の表面側開口縁部に対して押さえて前記本体を前記ボード部に取付けるとともに、前記被覆体により前記本体のフランジの表面を被覆した構成としている。
これは、前記の本体をボード部の表面側から取付ける場合の取付け構造であって、予め、ボード部に、マルチ型コンセント装置の本体のフランジより後側の後側部が挿通される開口を貫通形成しておく。
そして、本体の後側部をボード部の開口の前側から挿入し、本体のフランジの裏面をボード部の表面側開口縁部に接合し、例えば、ビス等の頭付きねじ込みボルトをフランジのボルト挿通孔を通してボード部の開口縁部にねじ込み、フランジをボード部の表面側開口縁部に対して押さえて本体をボード部に取付ける。次に、フランジに被覆体で被覆する。この場合、本体の前面突出部及びフランジがボード部の表面側に突出するが、本体のフランジより後側はボード部の裏面側にあるので、表面側に突出する部分は極めて少なくなる。そのため、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。
また、周囲のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。また、本体のフランジがボード部の表面側に露出するが、このフランジを被覆体で被覆できるので、ビス等の頭を隠すことができ、外観品質を向上させることができる。他の作用は前記と同様である。
本考案のマルチ型コンセント装置は、請求項1の考案にあっては、本体の側面にボード部の開口縁に当接するフランジを設け、本体のフランジより前面側をボード部の開口に挿通可能な前面突出部として構成したので、フランジをボード部の裏面側開口縁部に対して押さえて取付け、あるいは、フランジをボード部の表面側開口縁部に対して押さえて本体をボード部に取付けることができる。
この場合、本体の後側はボード部の裏面側にあるので、表面側にほとんど突出する部分がなくなる。そのため、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。また、周囲のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。
また、請求項2の考案にあっては、前面突出部の高さHを、1mm≦H≦5mm、フランジの厚さDを、1mm≦D≦5mmに設定したので、ボード部の表面側に突出する部分が多くても10mmを超えることはないので、表面側に突出する部分を確実に少なくすることができる。
特に、本体をボード部の裏面側から取付ける場合には、ボード部の厚さをTとしたとき、T≦Hに設定すれば、本体の前面がボード部の表面とフラットになるか、僅かに突出するだけなので、外観品質を向上させることができるとともに、表面側に突出する部分を確実に少なくすることができる。
更に、請求項3の考案にあっては、フランジの表面を被覆可能な被覆体を備えたので、本体をボード部の表面側から取付ける場合に、フランジを被覆体で被覆してビス等の頭を隠すことができ、外観品質を向上させることができる。
更にまた、請求項4の考案にあっては、被覆体を、その係合凸部をフランジの係合凹部に係合させて取付けるので、被覆体の取付けを容易にすることができる。
また、請求項5の考案にあっては、本体に端子に電源を供給する電源ケーブルを設けたので、本体の取付け後の配線を容易にすることができる。
更に、請求項6の考案にあっては、電源ケーブルの他端にJIS規格の電源プラグを設けたので、電源プラグをJIS規格のコンセントに差し込むだけで電源ケーブルの配線を行うことができることから、配線作業を極めて容易に行うことができる。
更にまた、請求項7の考案にあっては、本体にUSBプラグに対応したUSB差込口を形成したので、USBプラグも接続できることから、装置の機能が拡大し、汎用性を向上させることができる。
また、請求項8のマルチ型コンセント装置の取付け構造に係る考案にあっては、前記の本体をボード部の裏面側から取付ける場合の取付け構造であり、本体のフランジの表面をボード部の裏面側開口縁部に接合して、フランジをボード部の裏面側開口縁部に対して押さえて取付ける。これにより、ボード部の開口に本体の前面突出部が嵌合して挿通され、本体の前面が露出させられる。この場合、本体のフランジを含む後側はボード部の裏面側にあるので、表面側にほとんど突出する部分がなくなる。そのため、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。また、周囲のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。
更に、請求項9のマルチ型コンセント装置の取付け構造に係る考案にあっては、前記の本体をボード部の表面側から取付ける場合の取付け構造であり、本体のフランジの裏面をボード部の表面側開口縁部に接合し、フランジをボード部の表面側開口縁部に対して押さえて本体をボード部に取付ける。また、フランジに被覆体で被覆する。この場合、本体の前面突出部及びフランジがボード部の表面側に突出するが、本体のフランジより後側はボード部の裏面側にあるので、表面側に突出する部分は極めて少なくなる。そのため、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。また、周囲のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。また、本体のフランジがボード部の表面側に露出するが、このフランジを被覆体で被覆できるので、ビス等の頭を隠すことができ、外観品質を向上させることができる。
本考案に係るマルチ型コンセント装置の一実施形態の取付け例を示す斜視図である。 本考案に係るマルチ型コンセント装置の一実施形態を示し、(a)は分解斜視図、(b)は本体の構成を示す背面斜視図である。 本考案に係るマルチ型コンセント装置の一実施形態に係る本体を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。 本考案に係るマルチ型コンセント装置の取付け構造の一実施形態であって、本体をボード部の裏面側から取付ける場合の取付け構造を示す横断面図である。 本考案に係るマルチ型コンセント装置の取付け構造の一実施形態であって、本体をボード部の裏面側から取付ける場合の取付け構造を示し、(a)はボード部の表面側から見た図、(b)はボード部の裏面側から見た図である。 本考案に係るマルチ型コンセント装置の取付け構造の一実施形態であって、本体をボード部の表面側から取付ける場合の取付け構造を示す横断面図である。 本考案に係るマルチ型コンセント装置の取付け構造の一実施形態であって、本体をボード部の表面側から取付ける場合の取付け構造を示し、(a)はボード部の表面側から見た図、(b)はボード部の裏面側から見た図である。 本考案に係るマルチ型コンセント装置の別の実施形態を示す斜視図である。
以下、添付図面に基づいて、本考案の実施の形態に係るマルチ型コンセント装置及びその取付け構造について詳細に説明する。
図1乃至図7に示すように、本考案の実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sは、前面11から内部に向けて複数種のプラグの組(図示せず)に対応した複数種の差込口12の組が形成され、内部に差込口12から差し込まれたプラグに通電する接続端子(図示せず)を有したボックス状の樹脂製の本体10を備え、本体10をボード部Bに貫通形成した開口Ba(図4乃至図7)から前面11を露出させて取付け可能にしたものである。
ボード部Bとは、部屋の壁や、部屋に設置される家具の表面部材等板状のものであればどのようなものでも良い。また、ボード部Bの材質も、木製,金属製,プラスチック製等、どのようなものであっても良い。
図1には、ボード部Bの例として、例えば、ホテルの部屋に置かれるベッドWの例を示す。このベッドにWおいて、ボード部Bとしては、ベッドWの木製の頭部壁Pa及びこれに設けられる所謂ナイトパネルPbが対象になるものとして挙げることができる。ナイトパネルPbは、例えば、ベッドWの木製の頭部壁Paに嵌め込まれ、金属製のパネルに、室内の照明,エアコン,ラジオ等をまとめて操作することができる操作ボタンや時計の表示板等が設けられたコントロールパネルである。
図1においては、実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sを、ナイトパネルPbに取付けた例を示している。後述もするように、実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sを頭部壁Paに取付けるようにしてもよい。
また、差込口12の組は、プラグの組の種類に合わせて選択的に設けることができる。実施の形態では、図2(a)に示すように、イギリス,香港,タイ,シンガポール,マレーシア等の電気機器用のBFタイプ(図中(a−b−c)の組)、イタリア,オーストリア,フランス,スイス,ベルギー等の電気機器用のC・SEタイプ(図中(f−g)の組)、オーストラリア,中国,ニュージーランド,フィリピン等の電気機器用のOタイプ(図中(d−e)の組)、中国等の電気機器用のO2タイプ(図中(d−e−c)の組)、アラブ首長国連邦,インドネシア,エジプト,マレーシア,シンガポール等の電気機器用のB3タイプ(図中(f−g−h)の組)が選択的に設けられている。差込口12の組の種類はこれに限定されるものではない。
実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sにおいて、本体10の側面13であって本体10の前面11より本体10の前後方向後側には、本体10の前後方向に直交する表面及び裏面を有し開口Baの開口縁部Bbに当接するフランジ14が設けられている。
フランジ14の外形は矩形状に形成されている。このフランジ14には、本体10の前後方向に沿う軸線を有しボルトが挿通されるボルト挿通孔15が複数設けられている。実施の形態では、ボルト挿通孔15は4つ設けられ、フランジ14の各コーナー部に夫々設けられている。
そして、本体10のフランジ14より前面11側がボード部Bの開口Baに挿通可能な前面突出部16として構成され、フランジ14より後側が後側部17として構成されている。前面突出部16は矩形状に形成され、後側部17は円柱状に形成されている。図3に示すように、本体10は、例えば、その全長Laが、La=36.3mm、フランジ14の縦の長さLbが、Lb=54mm、横の長さLcが、Lc=60mmに設定されている。寸法はこれに限定されるものではない。
また、前面突出部16の前面11とフランジ14の表面との間の前面突出部16の高さHが、1mm≦H≦5mm、フランジ14の厚さDが、1mm≦D≦5mmに設定されている。本実施の形態では、H=3.7mm、D=3.7mmに設定されている。寸法はこれに限定されるものではない。
また、実施の形態では、図2,図6及び図7に示すように、前面突出部16が嵌合する矩形状の開口部21を有し、開口部21から前面11を露出させてフランジ14の表面を被覆可能な外形が矩形状の樹脂製の被覆体20が備えられている。被覆体20の厚さは、前面突出部16と略同じに設定されている。
この被覆体20の裏面側には、複数のフック状の係合凸部22が設けられており、一方、フランジ14には、係合凸部22が係合する複数の係合凹部23が設けられている。係合凸部22は、被覆体20の相対向する2つの辺に、夫々、一対ずつ設けられており、係合凸部22はこれに対応して、フランジ14の相対向する2つの辺に、夫々、一対ずつ設けられている。この被覆体20は、後述するように、本体10をボード部Bの裏面側から取付ける場合には使用されず、本体10をボード部Bの表面側から取付ける場合に使用される。
また、本体10には、一端が内部の接続端子に接続され他端側が本体10のフランジ14よりも後側から外部に延びるとともに端子に電源を供給する電源ケーブル25が設けられている。図2(a)に示すように、この電源ケーブル25の他端には、プラグボディから一対の板状プラグを突出させたJIS規格の電源プラグ26が設けられている。
更に、本体10には、前面11から内部に向けてUSBプラグ(図示せず)に対応したUSB差込口30が形成されており、内部にはUSB差込口30から差し込まれたUSBプラグに接続されるUSB接続端子(図示せず)が設けられている。
また、本体10には、一端がUSB接続端子に接続され他端側が本体10のフランジ14よりも後側から外部に延びるとともにUSB接続端子に電源を供給するUSB電源ケーブル31が設けられている。尚、例えば、AC100VをDC5Vに変圧及びAD変換する変換器を本体10内に内蔵する場合には、USB電源ケーブル31は不要になる。
従って、この実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sをボード部Bに取付けるときは、実施の形態に係る取付け構造とともに説明すると以下のようになる。この実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sの取付けには、ボード部Bの裏面側から取付ける場合と、ボード部Bの表面側から取付ける場合の2つの態様がある。以下、場合を分けて説明する。
(1)ボード部Bの裏面側から取付ける場合
ここでは、図1示すように、ホテルの部屋に置かれるベッドWに設けられる所謂ナイトパネルPbの金属ボード部Bに対して取付ける場合で説明する。ボード部Bの厚さTは、例えば、T=1.7mmになっている。よって、本例においては、前面突出部16の高さHが、H=3.7mmなので、をT≦Hに設定されていることになる。また、この取付けの場合には、被覆体20は使用しない。
図4及び図5に示すように、予め、ボード部Bに、前面突出部16が嵌合する開口Baを貫通形成しておくとともに、ボード部Bの裏面側の開口縁部Bbにフランジ14に形成したボルト挿通孔15に対応したボルト40を立設しておく。そして、マルチ型コンセント装置Sの本体10を、ボード部Bのボルト40にフランジ14のボルト挿通孔15を挿通するとともにフランジ14の表面をボード部Bの裏面側開口縁部Bbに接合し、ボルト40にナット41を螺合してフランジ14をボード部Bの裏面側開口縁部Bbに対して押さえて本体10をボード部Bに取付ける。これにより、ボード部Bの開口Baに本体10の前面突出部16が嵌合して挿通され、本体10の前面11が露出させられる。
本体10を取付けたならば、電源ケーブル25やUSB電源ケーブル31の接続を行う。電源ケーブル25においては、電源プラグ26をJIS規格のコンセントに差し込む。この場合、電源プラグ26を既存のコンセントに差し込むことで配線ができるので、配線作業を極めて容易に行うことができる。
このように取付けられたマルチ型コンセント装置Sにおいては、T≦Hに設定されているので、ボード部Bの表面側に突出する部分を確実に少なくすることができる。即ち、本体10の前面11がボード部Bの表面より僅かに突出する(実施の形態では、T=1.7mm,H=3.7mmなので、前面突出部16が2mm突出する)。
この突出量はほんの僅かであることから、前面11が開口Baに没する場合に比較して、外観品質を向上させることができる。また、本体10のフランジ14を含む後側はボード部Bの裏面側にあり、ボード部Bの表面側にはほんの僅か突出するだけなので、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。また、周囲(ベッドW)のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。
また、マルチ型コンセント装置Sにおいては、複数種の差込口12の組に、選択的に複数種のプラグの組を差し込むことができる。この場合、USB差込口30に、USBプラグも接続できるので、装置の機能が拡大し、汎用性を向上させることができる。
(2)ボード部Bの表面側から取付ける場合
ここでは、図1示すように、ホテルの部屋に置かれるベッドWの木製の頭部壁Paに設ける場合で説明する。ここでは、被覆体20を使用する。図6及び図7に示すように、予め、ボード部Bに、本体10のフランジ14より後側の後側部17が挿通される開口Baを貫通形成しておく。
実施の形態では、開口Baは、後側部17の形状に合わせて円形に形成する。そして、マルチ型コンセント装置Sの本体10の後側部17をボード部Bの開口Baの前側から挿入し、本体10のフランジ14の裏面をボード部Bの表面側の開口縁部Bbに接合し、例えば、ビス等の頭付きねじ込みボルト43をフランジ14のボルト挿通孔15を通してボード部Bの開口縁部Bbにねじ込み、フランジ14をボード部Bの表面側開口縁部Bbに対して押さえて本体10をボード部Bに取付ける。
次に、被覆体20を、ボード部Bの表面側からフランジ14に取付ける。この場合、被覆体20の係合凸部22をフランジ14の係合凹部23に係合するので、被覆体20の取付けを容易にすることができる。
本体10を取付けたならば、電源ケーブル25やUSB電源ケーブル31の接続を行う。電源ケーブル25においては、電源プラグ26をJIS規格のコンセントに差し込む。この場合、電源プラグ26を既存のコンセントに差し込むことで配線ができるので、配線作業を極めて容易に行うことができる。
このように取付けられたマルチ型コンセント装置Sにおいては、図6及び図7(a)に示すように、本体10のフランジ14がボード部Bの表面側に露出するが、このフランジ14を被覆体20で被覆するので、ビス等の頭を隠すことができ、外観品質を向上させることができる。また、ボード部Bの表面側には、被覆体20,前面突出部16及びフランジ14が突出するが、本体10のフランジ14より後側の後側部17はボード部Bの裏面側にあるので、表面側に突出する部分は極めて少なくなる。そのため、ぶつかりにくく、破損しにくくすることができる。
また、周囲のスペースを狭めてしまう事態を防止することができる。特に、実施の形態では、被覆体20の厚さは、前面突出部16と略同じに設定され、前面突出部16の高さHを、1mm≦H≦5mm、フランジ14の厚さDを、1mm≦D≦5mmに設定した構成としているので、ボード部Bの表面側に突出する部分が多くても10mmを超えることはないので、ボード部Bの表面側に突出する部分を確実に少なくすることができる。
このマルチ型コンセント装置Sにおいても、複数種の差込口12の組に、選択的に複数種のプラグの組を差し込むことができる。この場合、USB差込口30に、USBプラグも接続できるので、装置の機能が拡大し、汎用性を向上させることができる。
図8には、本考案の別の実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sを示す。前記の実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sは、本体10をボード部Bの裏面側及び表面側のいずれからも取付けることができるタイプであるが、この別の実施の形態に係るマルチ型コンセント装置Sは、本体10をボード部Bの裏面側から取付ける専用の装置である。本装置は、前記と異なって、本体10に設けたフランジ14が、左右一対の矩形板状のウイング状に形成されており、これらに、夫々、ボルト挿通孔15が形成されている。本体10の後側部17は直方体状に形成されている。USB差込口30は設けられていないが、これを設けることができることは勿論である。これによっても、本体10をボード部Bの裏面側から取付けた際の作用,効果は前記と同様である。
尚、上記実施の形態にあって、フランジ14の形状は、上述したものに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。また、ボード部Bの形態も上述したベッドWの頭部壁PaやナイトパネルPbに限定されるものではなく、例えば部屋の壁に設ける等、適宜変更して差し支えない。要するに、本考案は、上述した実施の形態に限定されず、当業者は、本考案の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本考案の範囲に含まれる。
S マルチ型コンセント装置
W ベッド
Pa 頭部壁
Pb ナイトパネル
B ボード部
Ba 開口
Bb 開口縁部
10 本体
11 前面
12(a,b,c,d,e,f,g,h) 差込口
13 側面
14 フランジ
15 挿通孔
16 前面突出部
17 後側部
20 被覆体
21 開口部
22 係合凸部
23 係合凹部
25 電源ケーブル
26 電源プラグ
30 USB差込口
31 USB電源ケーブル
40 ボルト
41 ナット
43 ねじ込みボルト

Claims (9)

  1. 前面から内部に向けて複数種のプラグの組に対応した複数種の差込口の組が形成されたボックス状の本体を備え、前記本体をボード部に貫通形成した開口から前記前面を露出させて前記ボード部に取付け可能にしたマルチ型コンセント装置であって、
    前記本体の側面であって前記本体の前面より前記本体の前後方向後側に、前記本体の前後方向に直交する表裏面を有し前記開口の開口縁部に当接するフランジを設け、前記フランジに前記本体の前後方向に沿う軸線を有しボルトが挿通されるボルト挿通孔を複数設け、前記本体のフランジより前面側を前記ボード部の開口に挿通可能な前面突出部として構成したことを特徴とするマルチ型コンセント装置。
  2. 前記前面突出部の前面とフランジの表面との間の前記前面突出部の高さHを、1mm≦H≦5mm、前記フランジの厚さDを、1mm≦D≦5mmに設定したことを特徴とする請求項1記載のマルチ型コンセント装置。
  3. 前記前面突出部が嵌合する開口部を有し前記開口部から前記前面を露出させて前記フランジの表面を被覆可能な被覆体を備えたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のマルチ型コンセント装置。
  4. 前記被覆体に複数の係合凸部を設け、前記フランジに前記係合凸部が係合する複数の係合凹部を設けたことを特徴とする請求項3記載のマルチ型コンセント装置。
  5. 前記本体に、前記本体の上記フランジよりも後側から外部に延びるとともに前記差込口から差し込まれたプラグに電源を供給する電源ケーブルを設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のマルチ型コンセント装置。
  6. 前記電源ケーブルの他端に、プラグボディから一対の板状プラグを突出させたJIS規格の電源プラグを設けたことを特徴とする請求項5記載のマルチ型コンセント装置。
  7. 前記本体に、前記前面から内部に向けてUSBプラグに対応したUSB差込口を形成したことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載のマルチ型コンセント装置。
  8. 前記請求項1乃至7何れかに記載のマルチ型コンセント装置が前記ボード部に取付けられたマルチ型コンセント装置の取付け構造であって、前記ボード部の開口を前記前面突出部が嵌合する形状に形成し、前記ボード部の裏面側開口縁部に前記フランジのボルト挿通孔に対応したボルトを立設し、前記本体を、前記ボルトに前記フランジのボルト挿通孔を挿通するとともに前記フランジの表面を前記ボード部の裏面側開口縁部に接合し、前記ボルトにナットを螺合して前記フランジを前記ボード部の裏面側開口縁部に対して押さえて取付けたことを特徴とするマルチ型コンセント装置の取付け構造。
  9. 前記請求項1乃至7何れかに記載のマルチ型コンセント装置、且つ、前記前面突出部が嵌合する開口部を有し前記開口部から前記前面を露出させて前記フランジの表面を被覆可能な被覆体を備えたマルチ型コンセント装置の取付け構造であって、前記ボード部の開口を、前記本体のフランジより後側の後側部が挿通される大きさに形成し、前記本体の後側部を前記ボード部の開口の前側から挿入し、前記本体のフランジの裏面を前記ボード部の表面側開口縁部に接合し、頭付きねじ込みボルトを前記フランジのボルト挿通孔を通して前記ボード部の開口縁部にねじ込み、前記フランジを前記ボード部の表面側開口縁部に対して押さえて前記本体を前記ボード部に取付けるとともに、前記被覆体により前記本体のフランジの表面を被覆したことを特徴とするマルチ型コンセント装置の取付け構造。
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