JP3224068B2 - プログラマブルコントローラ - Google Patents

プログラマブルコントローラ

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JP3224068B2
JP3224068B2 JP12503494A JP12503494A JP3224068B2 JP 3224068 B2 JP3224068 B2 JP 3224068B2 JP 12503494 A JP12503494 A JP 12503494A JP 12503494 A JP12503494 A JP 12503494A JP 3224068 B2 JP3224068 B2 JP 3224068B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップ間で活性状態
を順次遷移させて工程歩進型言語(以下「SFC」とい
う。)プログラムを実行するプログラマブルコントロー
ラ(以下「PLC」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IECにおいて、PLCの標準言
語のひとつとしてSFCが提唱されている。SFCのス
テップの活性状態は、プログラムの組方やアプリケーシ
ョンにより様々な意味付けがなされる。
【0003】例えば、ステップをライン上のあるステー
ションとし、ステップ間を遷移する活性状態をそのステ
ーション上に存在するワークとして各々意味付けた場
合、次々と入れ替るワークが個々に異なり、その違いに
より分類方法や、加工方法を変化させなければならな
い。
【0004】同一ライン上で他品種を同時に扱うこの傾
向は、最近のバーコードやIDシステム等の導入のよう
に、プログラマブルコントローラによる制御が多用され
る搬送/物流系等に特に現れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプログ
ラマブルコントローラのSFCでは、チャート上の処理
プログラム(アクション)が固定であり、チャート上を
流れる活性状態にも活性/非活性状態の2値的な区分し
かないため、活性状態に意味付けられている対象を区分
する方法がなかった。
【0006】つまり、例えば図15に示すように、SF
CプログラムのステップST0,ST1が同時に活性状
態にあり、状態遷移によってステップST1,ST2に
活性状態が遷移した状態を示しているが、ステップST
2等からみてステップST1を通過する2つの活性状態
を区別できなかった。
【0007】このため、複数ステップが同時に活性状態
となるような同一ライン上の動作をプログラムにより表
現する場合、複数の活性状態を区別するためには、アプ
リケーション上で相応の工夫をしなければならない、と
いう問題があった。
【0008】また、ユーザが実現しようとするシステム
が大規模化、複雑化するのに伴い、活性状態にある対象
の区分をアプリケーションプログラムにおいて実現する
には、かなり高度なプログラムスキルと工数が必要とな
り、そのまま実現しようとするシステムのコストアップ
につながってしまう、という問題もった。
【0009】そこで、本発明は、このような問題に着目
してなされたもので、SFCプログラムに活性状態の流
れと情報とを管理する機能を付加することで、ユーザプ
ログラム開発の効率化、簡略化を図ることができるプロ
グラマブルコントローラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、ステップ間で活性状態を
順次遷移させてSFCプログラムを実行するプログラマ
ブルコントローラにおいて、複数ステップが同時に活性
状態となるような場合に、各ステップ間を順次遷移する
複数の活性状態を区別するための識別番号を各活性状態
にそれぞれ付加する識別番号付加手段を具備することを
特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明では、ステップ間で活
性状態を順次遷移させてSFCプログラムを実行するプ
ログラマブルコントローラにおいて、複数ステップが同
時に活性状態となるような場合に、各ステップ間を順次
遷移する複数の活性状態を区別するための識別番号を各
活性状態にそれぞれ付加する識別番号付加手段と、上記
識別番号を記憶する識別番号記憶手段と、活性状態とな
ったステップで上記識別番号記憶手段にアクセスして、
上記識別番号付加手段によって付加された識別番号の読
出しを行う識別番号読出し手段と、を具備することを特
徴とする。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
プログラマブルコントローラにおいて、識別番号読出し
手段は、活性状態となったステップで識別番号記憶手段
にアクセスして、当該ステップの活性状態の識別番号の
読出しを行う、ことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項2記載の
プログラマブルコントローラにおいて、識別番号読出し
手段は、活性状態となったステップで識別番号記憶手段
にアクセスして、当該ステップ以外の活性状態のステッ
プを指定してその活性状態の識別番号の読出しを行う、
ことを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明では、ステップ間で活
性状態を順次遷移させてSFCプログラムを実行するプ
ログラマブルコントローラにおいて、複数ステップが同
時に活性状態となるような場合に、各ステップ間を順次
遷移する複数の活性状態を区別するための識別番号を各
活性状態にそれぞれ付加する識別番号付加手段と、上記
識別番号付加手段によって付加される識別番号毎に活性
状態ステップ間で伝達される情報を付加情報として記憶
する付加情報記憶手段と、活性状態となったステップで
上記付加情報記憶手段にアクセスして、上記付加情報の
読出し及び書込みを行う付加情報読書き手段と、を具備
することを特徴とする。請求項6記載の発明では、請求
項5記載のプログラマブルコントローラにおいて、上記
活性状態ステップ間で伝達される情報には、後ステップ
へ伝達される情報を含むことを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明では、請求項5記載の
プログラマブルコントローラにおいて、付加情報読書き
手段は、活性状態となったステップで付加情報記憶手段
にアクセスして、当該活性状態の識別番号に対応した付
加情報の読出し及び書込みを行う、ことを特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明では、請求項5記載の
プログラマブルコントローラにおいて、付加情報読書き
手段は、活性状態となったステップで付加情報記憶手段
にアクセスして、当該活性状態以外の活性状態を指定し
てその識別番号に対応した付加情報の読出し及び書込み
を行う、ことを特徴とする。
【0017】請求項9記載の発明では、請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求
項7または請求項8記載のプログラマブルコントローラ
において、識別番号付加手段は、活性状態が並列分岐後
の各ステップに遷移した場合、当該各活性状態に並列分
岐前の活性状態の識別番号を付加する、ことを特徴とす
る。
【0018】請求項10記載の発明では、請求項1、請
求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請
求項7または請求項8記載のプログラマブルコントロー
ラにおいて、識別番号付加手段は、活性状態が並列合流
後のステップに遷移した場合、当該活性状態に並列合流
前の各活性状態の識別番号の内、最も小さい識別番号を
付加する、ことを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明では、各ステップ間を順次
遷移する活性状態に他の活性状態と識別するための識別
番号を付加する。
【0020】請求項2記載の発明では、各ステップ間を
順次遷移する活性状態に他の活性状態と識別するための
識別番号を付加し、活性状態となったステップで識別番
号記憶手段にアクセスして、上記付加された識別番号の
読出しを行う。
【0021】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
プログラマブルコントローラにおいて、活性状態となっ
たステップで識別番号記憶手段にアクセスして、当該活
性状態の識別番号の読出しを行う。
【0022】請求項4記載の発明では、請求項2記載の
プログラマブルコントローラにおいて、活性状態となっ
たステップで識別番号記憶手段にアクセスして、当該活
性状態以外の活性状態を指定してその識別番号の読出し
を行う。
【0023】請求項5記載の発明では、各ステップ間を
順次遷移する活性状態に他の活性状態と識別するための
識別番号を付加すると共に、その付加された識別番号毎
に付加情報を付加情報記憶手段に記憶し、活性状態とな
ったステップでその付加情報記憶手段にアクセスして、
付加情報の読出し及び書込みを行う。請求項6記載の発
明では、請求項5記載のプログラマブルコントローラに
おいて、上記活性状態ステップ間で伝達される情報に
は、後ステップへ伝達される情報を含む。
【0024】請求項7記載の発明では、請求項5記載の
プログラマブルコントローラにおいて、活性状態となっ
たステップで付加情報記憶手段にアクセスして、当該活
性状態の識別番号に対応した付加情報の読出し及び書込
みを行う。
【0025】請求項8記載の発明では、請求項5記載の
プログラマブルコントローラにおいて、活性状態となっ
たステップで付加情報記憶手段にアクセスして、当該活
性状態以外の活性状態を指定してその識別番号に対応し
た付加情報の読出し及び書込みを行う。
【0026】請求項9記載の発明では、請求項1〜請求
項7記載のプログラマブルコントローラにおいて、活性
状態が並列分岐後の各ステップに遷移した場合、当該各
活性状態に並列分岐前の活性状態の識別番号を付加す
る。
【0027】請求項10記載の発明では、請求項1〜請
求項7記載のプログラマブルコントローラにおいて、活
性状態が並列合流後のステップに遷移した場合、当該活
性状態に並列合流前の各活性状態の識別番号の内、最も
小さい識別番号を付加する。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係るPLCの実施例について
説明する。
【0029】まず、本発明に係るPLCの構成について
説明する。
【0030】図1は、本発明に係るPLCの構成を示し
ている。
【0031】このPLC1は、CPU11と、SFC
(工程歩進型言語)のユーザプログラム(以下「SFC
プログラム」という。)が格納されたユーザプログラム
メモリ12〜15と、入出力(I/O)メモリ16と、
システムプログラムメモリ17と、ワークメモリ18
と、工程管理用スケジューラ19と、インタフェース
(I/F)20とから構成されている。
【0032】CPU11は、システムプログラムを実行
することにより、後述するように、識別番号付加手段、
識別番号読出し手段、および付加情報読書き手段として
機能するように構成されている。
【0033】ユ−ザプログラムメモリ12は、工程数分
の工程情報テーブルと、各々の先頭アドレスを格納した
メモリである。
【0034】ユーザプログラムメモリ13は、遷移条件
数分の遷移条件情報テーブルと、各々の先頭アドレスを
格納したメモリである。
【0035】ユーザプログラムメモリ14は、工程内の
処理を表わす処理プログラムと、各々の先頭アドレスを
格納したメモリである。
【0036】ユーザプログラムメモリ15は、遷移条件
を表わす遷移条件プログラムと、各々の先頭アドレスを
格納したメモリである。
【0037】I/Oメモリ16は、インターフェース2
0を介して入力もしくは出力された入出力回路(I/
O)2の状態を記憶するメモリである。
【0038】システムプログラムメモリ17は、CPU
11を制御するためのシステムプログラムが格納された
メモリである。
【0039】ワークメモリ18は、PLC1全体の制御
を行うためのワークエリアとして用いられるメモリで、
後述するように識別番号記憶手段として識別番号を格納
する識別番号管理テーブルや、付加情報記憶手段として
付加情報を格納する付加情報記憶エリア、さらにはリン
クされている識別番号を格納して管理するリンク情報管
理テーブル、付加情報の格納先の先頭アドレスを格納す
る付加情報格納先管理テーブル等を記憶するメモリであ
る。
【0040】工程管理用スケジューラ19は、SFCプ
ログラムの各ステップを順次処理していくための実行順
序を決定するテーブル等が格納されたメモリまたは手段
である。
【0041】なお、これらユーザプログラムメモリ12
〜15に格納されるユーザプログラムや、工程管理用ス
ケジューラ19に格納されるテーブル等の内容について
は本願発明と直接関係ないのでこれ以上の説明は省略す
るが、詳しくは、本出願人が先に出願した特開平4−1
49706号公報を参照されたい。
【0042】次に、一般的なSFCのユーザプログラム
を簡単に説明する。
【0043】図2に、SFCによる工程歩進型プログラ
ムの全体チャートを、図3に図2の部分詳細チャートを
示す。
【0044】SFCは、プログラム全体を多数のステッ
プ(工程)Aに分割するとともに、1ステップを1つま
たは複数のアクション(処理)Bに分割した形でプログ
ラムしていくグラフイック言語で、各ステップ間に挿入
される遷移条件Cと、ステップAに付随するアクション
Bを組合わせてプログラミングを行うステップ歩進型の
制御を基本とするものである。
【0045】ステップAは、活性状態または不活性状態
の2つの論理状態を持っており、活性状態の時は、その
ステップAに関連するアクションBを順に実行していく
一方、不活性状態のときは、そのステップA内のアクシ
ョンは実行しない。
【0046】アクションBは、そのアクションBが属す
るステップAの活性状態または不活性状態に合わせてO
N、OFFされる。
【0047】また、アクションBは、各ステップAに対
して0個以上関連し、アクションBがひとつも関連して
いないステップAは、活性状態になっても何も動作しな
い「ダミー」として使用される。つまり、ステップAに
1つもアクションBが関連していない場合は、ステップ
Aに対する遷移条件Cが成立するまで「待ち」となる。
【0048】遷移条件Cは、ステップA間にかならず1
個だけ存在し、ステップA間の接続条件を表す。そし
て、活性状態にあるステップAの下の遷移条件Cの条件
が満たされたとき、現在活性状態のステップAは活性状
態となり、次のステップAが活性状態となる。このよう
に、遷移条件CはステップAからステップAへの制御の
流れをコントロールする役割を果たすものである。
【0049】次に、ワークメモリ18に設けられる各テ
ーブルについて説明する。
【0050】図4は、ワークメモリ18に設けられる識
別番号管理テーブルT1を示している。
【0051】この識別番号管理テーブルT1は、SFC
プログラムの各々のステップST0〜STn毎に、どの
ステップがいずれの識別番号の活性状態にあるかを管理
するためのテーブルで、図に示すように、各ステップS
T0〜STn毎にカレント(現在)の識別番号(ID
No.)の格納エリアが設けられている。該当ステップ
が非活性状態または識別番号を持たない場合は、識別番
号の代わりに“0000”が格納される。なお、識別番
号は、HEXで格納され、D15 ONで有効で、また
ステップSTnの“n”はシステム設定により可変であ
る。
【0052】図5(a)は、ワークメモリ18に設けら
れるリンク情報管理テーブルT2を示しており、(b)
はその具体例を示している。
【0053】このリンク情報管理テーブルT2は、SF
Cプログラムにおいて並列合流後のリンクされた識別番
号を管理するためのテーブルで、このようなテーブルが
リンク毎に設けられてリンクが管理される。
【0054】図中、“X0〜Xn”は、リンクされた識
別番号を示しており、リンクされた識別番号毎にリンク
No.A,Bが格納される。
【0055】リンクNo.Aには、リンクされている他
の識別番号の内で、自番号より番号が小さいもののうち
最も識別番号が大きい識別番号(D15 ONで有効)
が格納される。なお、自番号が最も小さい場合、または
自番号が識別番号として存在しない場合には、“000
0”が格納される。
【0056】リンクNo.Bには、リンクされている他
の識別番号の内で、自番号より番号が大きいもののうち
最も番号が小さい識別番号(D15 ONで有効)が格
納される。なお、自番号が最も大きい場合、または自番
号が識別番号として存在しない場合には、“0000”
が格納される。
【0057】なお、リンクNo.A,Bともに、HEX
で格納され、Xnの“n”はシステム設定により可変で
ある。
【0058】同図(b)は、識別番号X10、X15、
X18がリンクされている場合のリンク情報管理テーブ
ルT2を示している。
【0059】このテーブルT2では、識別番号X10の
ところには、リンクNo.Aとして自分より小さい番号
の識別番号がないことを示す“0000”が格納される
と共に、リンクNo.Bとして自分より一つ大きい番号
の識別番号X15を示す“800F”が格納される。ま
た、識別番号X15のところには、同様にしてリンクN
o.Aとして識別番号X10を示す“800Aが格納さ
れると共に、リンクNo.Bとして識別番号X18を示
す“8012”が格納され、識別番号X18のところに
は、リンクNo.Aとして識別番号X15を示す“80
0F”が格納されると共に、リンクNo.Bとして自分
より大きい識別番号がないことを示す“0000”が格
納される。
【0060】図6は、ワークメモリ18に設けられる付
加情報格納先管理テーブルT3を示している。
【0061】付加情報格納先管理テーブルT3は、各識
別番号Xnがもつ付加情報がどのアドレスに格納されて
いるかを示すテーブルで、識別番号Xn毎に、ワークメ
モリ18における各識別番号の付加情報格納エリアの先
頭アドレスを示すメモリアドレスが格納されている。な
お、該当識別番号が付加情報を持たない場合は、メモリ
アドレスとして“0000”が格納される。
【0062】図7は、ワークメモリ18に設けられる付
加情報格納エリアを示している。
【0063】付加情報格納エリアEは、各々の識別番号
がもつ付加情報を格納するためのエリアで、図に示す構
成のエリアがイニシャルステップの個数、すなわちユー
ザプログラム運転初期処理時における活性状態の設定数
だけ均等分割されて割り付けられる。
【0064】なお、“MAX容量”は設定されたデータ
領域容量を示しており、“使用容量”はデータ領域のう
ち使用している容量を示し、“データ領域”は初期処理
によりMAX容量分が確保される領域を示し、“MAX
容量+2Word(ヘッダ等の格納分)”はこのエリア
E全体の容量を示している。
【0065】次に、本実施例に係るPLC1の処理につ
いて説明する。
【0066】まず、このPLC1の処理手順全体を簡単
に説明すると、このPLC1は、プログラムのスタート
により、まず電源ON初期処理、共通処理を行い、次い
でユーザプログラムの運転が可能なら、初回運転の場合
のみユーザプログラム運転初期処理を行って、ユーザプ
ログラム運転処理を行い、続いて入出力回路(I/O)
2のリフレッシュを行って共通処理に戻る処理を繰り返
すようにする。
【0067】次に、活性状態への識別番号の割付けや、
付加情報の書込み等の処理について詳細に説明する。
【0068】まず、活性状態への識別番号の割付けにつ
いて説明する。
【0069】各ステップ間を遷移する活性状態への識別
番号の割付けは、ユーザプログラム運転初期処理時のイ
ニシャルステップ、すなわち各ステップの内で最初に活
性状態となって実行されるステップの活性時に、CPU
11が行う。
【0070】つまり、ユーザープログラム運転初期処理
において、CPU11は、まずワークメモリ18のワー
クエリアをゼロクリアすると共に、付加情報格納エリア
E(図7参照)をイニシャルステップ数で均等分割した
上、全てのエリアに対してMAX容量をセットする。
【0071】その後、工程管理用スケジューラ19に基
づき所定の各イニシャルステップが活性状態にセットさ
れると、その各活性状態に対し、以下に示す、の処
理を行って、他の活性状態と識別するための識別番号を
順次付加すると共に、各識別番号に付加情報格納エリア
を設ける。
【0072】.識別番号管理テーブルT1(図4参
照)において、活性状態となった各イニシャルステップ
のステップ番号格納エリアに識別番号(ID No.)
をセットする。
【0073】.ワークメモリ18の付加情報格納エリ
アEから空きエリアを識別番号毎に抽出し、その各空き
エリアの先頭アドレスを、付加情報格納先管理テーブル
T3(図6参照)の各識別番号X1〜nに対応するエリ
アにメモリアドレスとしてセットする。
【0074】そして、CPU11は、工程管理用スケジ
ューラ19を参照して実行中のSFCプログラム中のス
テップ間で活性状態を遷移させながら、各ステップのア
クションプログラムを実行していくと、活性状態の遷移
に基づいてその活性状態に付加された識別番号もステッ
プ間を遷移していくことになる。
【0075】次に、識別番号の遷移について説明する。
【0076】識別番号の遷移は、ステップ間の活性状態
の遷移にしたがって行われるもので、CPU11は、各
ステップ間で活性状態を遷移させる際に、識別番号管理
テーブルT1の書換えを行う。
【0077】つまり、識別番号管理テーブルT1(図4
参照)において、活性状態から非活性状態へ遷移するス
テップの識別番号格納エリアに格納されていた識別番号
を、非活性状態から活性状態となるステップの識別番号
格納エリアにコピーすると共に、活性状態から非活性状
態となるステップの識別番号格納エリアの内容をゼロク
リアして、活性状態の遷移に基づいて識別番号も遷移す
るようにする。
【0078】ここで、具体的にこの識別番号の遷移につ
いて図面を参照して説明する。
【0079】図8(a),(b)は、本実施例による識
別番号の遷移状態を示している。
【0080】(a)は状態遷移前のステップST0〜S
T2を示しており、ステップST0,ST1がそれぞれ
活性状態にあるため、それぞれの活性状態を区別するた
め各活性状態に識別番号X0,X1が付加されている。
【0081】このようなSFCプログラムでは、状態遷
移があっても同一ステップで活性状態が2回続く、すな
わち前後のステップが2つ同時に活性状態になるものを
示しており、ステップST2から見てステップST1に
は先(最初)の活性状態を示す識別番号X1が付され、
ステップST0では後(2番目)の活性状態を示す識別
番号X0が付されていることが認識できる。
【0082】(b)は、(a)に示す状態から状態遷移
があった場合を示しており、活性状態がステップST
0,ST1からステップST1,ST2に遷移したこと
に伴い、識別番号X0,X1もステップST1,ST2
に遷移したことを示しており、ステップST1は識別番
号X0により後の活性状態であることが認識でき、ステ
ップST2は識別番号X1により先の活性状態であるこ
とが認識できる。
【0083】従って、従来では図15に示すようにステ
ップST2からみてST1がただ単に活性状態にあると
しか認識できず、活性状態の区別がつかなかったのに対
し、本実施例によれば、活性状態に識別番号を付加した
ため、ステップST2からみてST1が最初の活性状態
にあるか、あるいは最後の活性状態にあるか等、活性状
態が複数存在しても、各活性状態に付加された識別番号
により、各活性状態の状態あるいは種類を区別して認識
することが可能になる。
【0084】なお、状態遷移が並列分岐箇所であった場
合には、複数のステップが非活性状態から活性状態へ遷
移するので、当該複数のステップへ遷移した各活性状態
に並列分岐前の活性状態の識別番号をコピーするように
する。従って、並列分岐後の各ステップの活性状態に
は、同じ識別番号が付加されることになる。
【0085】また、状態遷移が並列合流箇所であった場
合には、活性状態から非活性状態へ遷移するステップが
複数あるので、識別番号をコピーする前に前述の図5に
示すリンク情報管理テーブルT2を作成して識別番号を
リンクし、リンクした識別番号のうち最も番号の小さい
ものを選んで、その識別番号を活性状態に遷移する次ス
テップにコピーするようにする。
【0086】リンクされた識別番号のうち最も番号の小
さい識別番号を選択は、識別番号のリンクが確定した
後、そのリンク情報管理テーブルT2において、各識別
番号の各リンクNo.Aを順次たどっていくことで可能
になる。
【0087】ここで、具体的に並列合流の場合における
識別番号Xnの遷移について図面を参照して説明する。
【0088】図9(a),(b)は、本実施例による並
列合流の場合における識別番号の遷移状態を示してい
る。
【0089】(a)は、状態遷移前の並列合流を示して
おり、ステップST1〜ST3は活性状態にあり、ステ
ップST1は識別番号x1の活性状態、ステップST2
は識別番号x2の活性状態、ステップST3は識別番号
x3の活性状態にあることを示しており、ステップST
4は非活性状態にあることを示している。なお、ステッ
プST1〜ST3は並列合流前のステップの活性状態で
あるため、その活性状態の識別番号はxnで示してい
る。
【0090】(b)は、(a)に示す状態から状態遷移
があった場合を示しており、状態遷移によりステップS
T1〜ST3は非活性状態になり、ステップST4が新
たに活性状態になった場合を示している。そして、新た
にその活性状態になったステップST4の当該活性状態
には、ステップST1〜ST3の各活性状態の識別番号
x1〜x3がリンクされて、最も小さい識別番号X1
(=x1+x2+x3の略号)が自動的に付加される。
【0091】なお、リンクされた識別番号の状態は、後
述するように、専用コマンドによりラダープログラム中
(アクションプログラム中)から読み出すことができ
る。
【0092】次に、識別番号の読出しについて説明す
る。
【0093】本実施例では、識別番号を専用コマンドに
よりラダープログラム中(アクションプログラム中)か
ら読み出すようにしているため、ここでは識別番号を読
み出すための命令について説明する。
【0094】本実施例では、識別番号を読み出すための
専用コマンドとして次に示す、の2命令を用意する
ことにより、識別番号の読出しを実現する。
【0095】.自ステップに存在する活性状態のカレ
ント(現在)の識別番号を読み出す命令。 コマンド IRDI パラメータ1 出力先CH番号
【0096】この命令のコマンド処理は、識別番号管理
テーブルT1において当該コマンドが含まれるアクショ
ンプログラムを連結するステップ番号、すなわち自ステ
ップの識別番号格納エリアに格納されている識別番号
を、パラメータ1で指定された出力先CH番号のチャネ
ルにコピーする内容である。
【0097】また、識別番号がリンクされている場合に
は、当該リンクのリンク情報管理テーブルT2(図5参
照)でリンクNo.Bをたどり、リンクされている識別
番号をパラメータ1で指定されたチャネルの次のアドレ
ス以降にコピーするようにする。
【0098】.ステップ番号を指定して、そのステッ
プに存在する活性状態の識別番号をリンクされた状態を
含め読み出す命令。 コマンド IRD2 パラメータ1 ステップ番号 パラメータ2 出力先CH番号
【0099】この命令のコマンド処理は、識別番号管理
テーブルT1においてパラメータ1で指定されたステッ
プ番号のステップの識別番号格納エリアに格納されてい
る識別番号を、パラメータ2で指定された出力先CH番
号のチャネルにコピーする内容である。
【0100】また、指定したステップの識別番号がリン
クされている場合には、上記の場合と同様に当該リン
クのリンク情報管理テーブルT2でリンクNo.Bをた
どり、リンクされている識別番号をパラメータ1で指定
されたCHの次のアドレス以降にコピーするようにす
る。
【0101】なお、この命令の場合には、指定したステ
ップが非活性状態である場合には、エラーステータスが
返されるように設定しておく。
【0102】従って、本実施例によれば、以上の命令を
実行することにより自ステップや任意のステップの活性
状態の識別番号を読み出すことが可能になり、その識別
番号により自ステップや任意のステップの活性状態の種
類を認識できることになる。
【0103】次に、付加情報の読出しまたは書込みにつ
いて説明する。
【0104】本実施例では、識別番号の読出しの場合と
同様に、各識別番号に付加され付加情報を専用コマンド
によりラダープログラム中(アクションプログラム中)
から読み出すようにしているため、ここでは付加情報を
読み出すための命令について説明する。
【0105】本実施例では、付加情報を読み出すための
専用コマンドとして次に示す〜の4命令を用意する
ことにより、付加情報の読出しおよび書込みを実現す
る。
【0106】.自ステップに存在する活性状態のカレ
ントの識別番号の付加情報を読出すための命令。 コマンド IFR1 パラメータ1 読出しデータ格納CH番号
【0107】この命令のコマンド処理は、識別番号管理
テーブルT1において当該コマンドが含まれるアクショ
ンプログラムを連結するステップ番号、すなわち自ステ
ップ番号に対応するエリアに格納されている識別番号を
内部的に読み込む。
【0108】そして、付加情報格納先管理テーブルT3
においてその識別番号に対応するエリアに格納されてい
るメモリアドレス、すなわち当該識別番号の付加情報格
納エリアの先頭位置の次アドレス(使用量)を内部的に
読み込む。
【0109】そして、データ領域の先頭−1から使用量
+1分のデータをパラメータ1で指定されたCH以降に
コピーする。
【0110】.自ステップに存在する活性状態のカレ
ントの識別番号の付加情報に書込むための命令。 コマンド IFW1 パラメータ1 書込みデータ格納先頭CH番号 パラメータ2 書込みデータCH数
【0111】この命令のコマンド処理は、識別番号管理
テーブルT1において当該コマンドが含まれるアクショ
ンプログラムを連結するステップ番号、すなわち自ステ
ップ番号に対応するエリアに格納されている識別番号を
内部的に読み込む。
【0112】そして、付加情報格納先管理テーブルT3
においてその識別番号に対応するエリアに格納されてい
るメモリアドレス、すなわち当該識別番号の付加情報格
納エリアの先頭位置の次アドレス(使用量)にパラメー
タ2で指定されたCH数を書き込む。
【0113】そして、パラメータ1で指定されたCH番
号から、パラメータ2で指定されたCH数分のデータ
を、付加情報格納エリアのデータ領域以降にコピーす
る。
【0114】.識別番号を指定して、その識別番号の
付加情報を読出すための命令。 コマンド IFR2 パラメータ1 指定識別番号 パラメータ2 読出しデータ格納CH番号
【0115】この命令のコマンド処理は、識別番号管理
テーブルT1において、パラメータ1で指定されたステ
ップ番号に対応するエリアに格納されている識別番号を
内部的に読み込む。
【0116】そして、付加情報格納先管理テーブルT3
においてその識別番号に対応するエリアに格納されてい
るメモリアドレス、すなわち当該識別番号の付加情報格
納エリア先頭位置の次アドレス(使用量)を内部的に読
み込む。
【0117】最後に、データ領域の先頭から使用量分の
データをパラメータ2で指定されたCH以降にコピーす
る。
【0118】.識別番号を指定して、その識別番号の
付加情報を書込むための命令。 コマンド IFW2 パラメータ1 指定識別番号 パラメータ2 書込みデータ格納CH番号 パラメータ3 書込みデータCH数
【0119】この命令のコマンド処理は、識別番号管理
テーブルT1において、パラメータ1で指定されたステ
ップ番号に対応するエリアに格納されている識別番号を
内部的に読み込む。
【0120】そして、付加情報格納先管理テーブルT3
においてその識別番号に対応するエリアに格納されてい
るメモリアドレス、すなわち当該識別番号の付加情報格
納エリア先頭位置の次アドレス(使用量)にパラメータ
3で指定されたCH数を書き込む。
【0121】最後に、パラメータ2で指定されたCH番
号から、パラメータ3で指定されたCH数分のデータ
を、付加情報格納エリアのデータ領域以降にコピーす
る。
【0122】従って、本実施例によれば、以上説明した
自ステップの識別番号に対し付加情報の読出し及び書込
みを行う命令や、他のステップの識別番号に対し付加情
報の読出し及び書込みを行う命令を実行することによ
り、次に説明する付加情報の活用例に示すように活性状
態ステップ間で付加情報の読出し及び書込みが可能にな
り、活性状態ステップの識別だけでなく、活性状態ステ
ップ間で各種情報を伝達できることになる。
【0123】次に、付加情報の活用例を具体的に説明す
る。
【0124】まず、後工程への情報の伝達について説明
する。
【0125】図10(a),(b)は、後工程への情報
の伝達方法の一例を示している。
【0126】まず、(a)は、識別番号X1の活性状態
にあるステップST1において、付加情報格納エリアE
(図7参照)に当該識別番号X1の付加情報を書込む状
態を示している。
【0127】(b)は、(a)に示す状態から活性状態
が遷移して、識別番号X1の活性状態となったステップ
ST2において、ステップST1で付加情報格納エリア
Eに書込まれた識別番号X1の付加情報を読込む状態を
示している。
【0128】図11は、この情報伝達を行う場合のアク
ションプログラムを示している。
【0129】(a)は、ステップST1でのアクション
プログラムを示しており、“MOV”コマンドと、上述
の“IFW1”コマンドとにより、付加情報格納エリア
Eの0001CHに、ある識別番号の付加情報として
「定数1234」を書込む処理を示している。
【0130】(b)は、ステップST2でのアクション
プログラムを示しており、上述の“IRD1”コマンド
および“IFR1”コマンドと、“ADD”コマンドと
により、活性状態にあるステップの識別番号をメモリの
000番地に格納し、そのその000番地に定数200
0を加算してオフセットし、そのオフセットした番地か
ら付加情報の内容を読出すという命令を示している。
【0131】従って、本実施例によれば、このようなア
クションプログラムを実行することにより、識別番号毎
に記憶された付加情報を利用して前工程から後工程へ情
報を伝達することが可能になる。
【0132】次に、他工程との情報の伝達について説明
する。
【0133】図12は、ステップST4からステップS
T1への他工程への情報の送受信方法の一例を示してい
る。
【0134】この場合には、2つの方法が考えられる。
【0135】まず、第1の方法は、識別番号X2の活性
状態にあるステップST4で付加情報格納エリアEにア
クセスして、識別番号X1の付加情報格納エリアに付加
情報を書込み、識別番号X1の活性状態にあるステップ
ST1がその識別番号X1の付加情報格納エリアにアク
セスしてステップST4からの付加情報を読み取り、ス
テップST4からステップST1へ付加情報を伝達する
方法である。
【0136】第2の方法は、識別番号X2の活性状態に
あるステップST4で付加情報格納エリアEにアクセス
して、識別番号X2の付加情報格納エリアに付加情報を
書込み、識別番号X1の活性状態にあるステップST1
がその識別番号X2の付加情報格納エリアにアクセスし
てステップST4からの付加情報を読み取り、ステップ
ST4からステップST1へ付加情報を伝達する方法で
ある。
【0137】図13は、上記第1の伝達方法を実行する
ためのステップST4,ST1でのアクションプログラ
ムを示している。
【0138】(a)は、この第1の伝達方法の場合にお
けるステップST4でのアクションプログラムを示して
おり、“MOV”コマンドと、上述の“IFW2”コマ
ンドとにより、識別番号X1の付加情報格納エリアに
「定数9090」を書込む命令を示している。これによ
り、ステップST4は、識別番号X1の付加情報格納エ
リアを利用してステップST1へ付加情報を送信できる
ことになる。
【0139】(b)は、この第1の伝達方法の場合にお
けるステップST1でのアクションプログラムを示して
おり、上述の“IFR1”コマンドにより、識別番号X
1の活性状態にあるステップST1が、識別番号X1自
身の付加情報格納エリアから付加情報を読込む命令を示
している。これにより、ステップST1は識別番号X1
自身の付加情報格納エリアEを利用してステップST4
からの情報を受信できることになる。
【0140】図14は、上記第2の伝達方法を実行する
ためのステップST4,ST1でのアクションプログラ
ムを示している。
【0141】(a)は、この第2の伝達方法の場合にお
けるステップ4でのアクションプログラムを示してお
り、“MOV”コマンドと、上述の“IFW1”コマン
ドとにより、識別番号X2自身の付加情報格納エリアに
“定数9090”を書込む命令を示している。これによ
り、ステップST4は、識別番号X2自身の付加情報格
納エリアを利用してステップST1へ付加情報を送信で
きることになる。
【0142】(b)は、この第2の方法の場合における
ステップ1でのアクションプログラムを示しており、上
述の“IFR2”コマンドにより、識別番号X1の活性
状態にあるST1が、識別番号X2の付加情報格納エリ
アから付加情報を読込む命令を示している。これによ
り、ステップST1は、識別番号X2の付加情報格納エ
リアEを利用してステップST4からの情報を受信でき
ることになる。
【0143】従って、本実施例によれば、このようなア
クションプログラムを実行することにより、識別番号毎
に記憶される付加情報を利用して他工程へ情報を伝達す
ることが可能になる。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、各ス
テップ間を遷移する活性状態に他の活性状態と識別する
ための当該活性状態固有の識別番号を付加したため、そ
の識別番号により各活性状態がどのような活性状態にあ
るか等その活性状態の種類を認識できることになる。
【0145】また、本発明では、自ステップや任意のス
テップの活性状態の識別番号を読み出せるようにしたた
ため、その識別番号により自ステップや任意のステップ
の活性状態の種類を認識できることになる。
【0146】さらに、本発明では、各活性状態に付加さ
れる識別番号毎に付加情報を記憶できるようにし、自ス
テップや任意のステップの活性状態の識別番号の付加情
報を各々自由に読み書きできるようにしたため、後工程
や他工程の活性状態ステップ間でデータ送受信が可能に
なり、活性状態の流れと情報とを管理できる。
【0147】従って、本発明によれば、以下に示すよう
な具体的な効果が得られる。
【0148】(1)多品種少量生産システム等おいて
は、ワークの流れと、それに付随する情報を合わせて管
理、制御するようなアプリケーションプログラムが容易
に構築できるため、プログラマブルコントローラのユー
ザプログラムの設計効率を向上できる。
【0149】(2)一般のオペレーションシステムに近
い概念でプログラマブルコントローラのアプリケーショ
ンプログラムの設計が可能となるため、情報技術処理者
等にとって違和感のない設計が可能となる。
【0150】(3)既存のプログラマブルコントローラ
になかった表現であるため、プログラマブルコントロー
ラにより実現可能なアプリケーションの幅が広がり、従
来コンピュータを用いてシステムアップされていたもの
が、相対的に安価なプログラマブルコントローラに置き
換えることが可能となり、システムのハード原価の低減
につながる。
【0151】(4)SFCプログラムの設計の際に、活
性状態を意味付けるものとして、既存の考え方ではワー
クの流れそのもの、もしくは可動状態の推移等があった
が、活性状態に情報を付加することによって、情報自信
の流れとしての設計が可能となり、アプリケーションの
記述の幅が広がる。例えば、昨今活用されている、情報
の流れとその変化を主眼にシステムを分析かつ最適化す
る手法である構造化分析モデル等から実ユーザプログラ
ムへの展開が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプログラマブルコントローラの構
成を示すブロック図。
【図2】SFCによる工程歩進型プログラムの全体チャ
ートを示す説明図。
【図3】SFCによる工程歩進型プログラムの部分詳細
チャートを示す説明図。
【図4】識別番号テーブルを示す説明図。
【図5】リンク情報管理テーブルを示す説明図。
【図6】付加情報格納先管理テーブルを示す説明図。
【図7】付加情報格納エリアを示す説明図。
【図8】識別番号の遷移状態を示す説明図。
【図9】並列合流の場合における識別番号の遷移状態を
示す説明図。
【図10】後工程への情報の伝達方法の一例を示す説明
図。
【図11】図10に示す場合のアクションプログラムを
示す説明図。
【図12】他工程への情報の送受信方法の一例を示す説
明図。
【図13】図12に示す場合のアクションプログラムの
一例を示す説明図。
【図14】図12に示す場合のアクションプログラムの
他の例を示す説明図。
【図15】従来技術における識別番号の遷移状態を示す
説明図。
【符号の説明】
1 プログラマブルコントローラ(PLC) 11 CPU(識別番号付加手段,識別番号読出し手
段,付加情報読書き手段) 12〜15 ユーザプログラムメモリ 16 I/Oメモリ 17 システムプログラムメモリ 18 ワークメモリ(識別番号記憶手段,付加情報記憶
手段) 19 工程管理用スケジューラ 20 インタフェース(I/F)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステップ間で活性状態を順次遷移させて
    SFCプログラムを実行するプログラマブルコントロー
    ラにおいて、複数ステップが同時に活性状態となるような場合に、各
    ステップ間を順次遷移する複数の活性状態を区別するた
    めの識別番号を各活性状態にそれぞれ付加する 識別番号
    付加手段を具備することを特徴とするプログラマブルコ
    ントローラ。
  2. 【請求項2】 ステップ間で活性状態を順次遷移させて
    SFCプログラムを実行するプログラマブルコントロー
    ラにおいて、複数ステップが同時に活性状態となるような場合に、各
    ステップ間を順次遷移する複数の活性状態を区別するた
    めの識別番号を各活性状態にそれぞれ付加する 識別番号
    付加手段と、 上記識別番号を記憶する識別番号記憶手段と、 活性状態となったステップで上記識別番号記憶手段にア
    クセスして、上記識別番号付加手段によって付加された
    識別番号の読出しを行う識別番号読出し手段と、 を具備することを特徴とするプログラマブルコントロー
    ラ。
  3. 【請求項3】 識別番号読出し手段は、活性状態となっ
    たステップで識別番号記憶手段にアクセスして、当該
    テップの活性状態の識別番号の読出しを行う、 ことを特徴とする請求項2記載のプログラマブルコント
    ローラ。
  4. 【請求項4】 識別番号読出し手段は、活性状態となっ
    たステップで識別番号記憶手段にアクセスして、当該ス
    テップ以外の活性状態のステップを指定してその活性状
    態の識別番号の読出しを行う、 ことを特徴とする請求項2記載のプログラマブルコント
    ローラ。
  5. 【請求項5】 ステップ間で活性状態を順次遷移させて
    SFCプログラムを実行するプログラマブルコントロー
    ラにおいて、複数ステップが同時に活性状態となるような場合に、各
    ステップ間を順次遷移する複数の活性状態を区別するた
    めの識別番号を各活性状態にそれぞれ付加する 識別番号
    付加手段と、 上記識別番号付加手段によって付加される識別番号毎に
    活性状態ステップ間で伝達される情報を付加情報として
    記憶する付加情報記憶手段と、 活性状態となったステップで上記付加情報記憶手段にア
    クセスして、上記付加情報の読出し及び書込みを行う付
    加情報読書き手段と、 を具備することを特徴とするプログラマブルコントロー
    ラ。
  6. 【請求項6】 上記活性状態ステップ間で伝達される情
    報には、後ステップへ伝達される情報を含む ことを特徴
    とする請求項5記載のプログラマブルコントローラ。
  7. 【請求項7】 付加情報読書き手段は、活性状態となっ
    たステップで付加情報記憶手段にアクセスして、当該活
    性状態の識別番号に対応した付加情報の読出し及び書込
    みを行う、 ことを特徴とする請求項5記載のプログラマブルコント
    ローラ。
  8. 【請求項8】 付加情報読書き手段は、活性状態となっ
    たステップで付加情報記憶手段にアクセスして、当該活
    性状態以外の活性状態を指定してその識別番号に対応し
    た付加情報の読出し及び書込みを行う、 ことを特徴とする請求項5記載のプログラマブルコント
    ローラ。
  9. 【請求項9】 識別番号付加手段は、活性状態が並列分
    岐後の各ステップに遷移した場合、当該各活性状態に並
    列分岐前の活性状態の識別番号を付加する、ことを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5、請求項6、請求項7、または請求項8記載のプロ
    グラマブルコントローラ。
  10. 【請求項10】 識別番号付加手段は、活性状態が並列
    合流後のステップに遷移した場合、当該活性状態に並列
    合流前の各活性状態の識別番号の内、最も小さい識別番
    号を付加する、 ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6または請求項7または請求項
    記載のプログラマブルコントローラ。
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