JP3223989B2 - 光記録媒体の製造方法 - Google Patents

光記録媒体の製造方法

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JP3223989B2 JP07642593A JP7642593A JP3223989B2 JP 3223989 B2 JP3223989 B2 JP 3223989B2 JP 07642593 A JP07642593 A JP 07642593A JP 7642593 A JP7642593 A JP 7642593A JP 3223989 B2 JP3223989 B2 JP 3223989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生専用の光記録媒体
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスク等の再生専用
の光記録媒体が流行している。これはあらかじめ情報を
記録媒体に含ませるため、スタンパーに情報を与えてお
き、射出成型にて、情報を転写すると共に記録媒体を製
造するという方法をとっている。この方法により、同じ
内容のものを多量に作製するものである。
【0003】一方、再生専用の光カードの検討も進めら
れているが、これも上記と同様に情報を有するスタンパ
ーを一度製造してから光カードを生産することになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光記録
媒体用のスタンパーは複雑な製造工程を経て作成されて
いる。また、光記録媒体一枚当りの単価を下げるため多
量の製造が必要となる。もし、少量(それは1枚から含
む)の記録媒体による情報の送付、保存が必要の場合、
スタンパーからの製造は有効でない。
【0005】一方、追記型の光記録媒体に情報を記録
し、その後記録防止手段を講じることも考えられるが、
追記型の光記録媒体は再生専用型に比べ耐久性や・耐光
性に劣ることが多い。特に、それが記録層に有機記録材
料を用いた場合であれば、顕著な傾向となる。
【0006】本発明は、この様な従来技術の欠点を改善
するためになされたものであり、耐久性、耐光性、反射
率が良好な再生専用の光記録媒体の製造方法を提供する
ことを目的とするものである。また、本発明は、上記の
再生専用の光記録媒体を容易に作成する方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、基板上
に薄膜状有機層からなる記録層を有する再生用光記録媒
体の製造方法において、基板上に有機材料からなる記録
層を形成し、その記録層にレーザーを用いて書き込みを
行なった後、加温、加湿条件で10時間以上保持するこ
とを特徴とする光記録媒体の製造方法である。
【0008】また、本発明は、基板上に光硬化型樹脂に
よってトラック案内溝を形成し、その上に有機材料から
なる記録層を形成し、その記録層にレーザーを用いて書
き込みを行なった後、上記製造方法にて処理することを
特徴とする上記の光記録媒体の製造方法である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する 本発明によれば、光記録媒体、例えば光カード等におい
て、カード形態にする前に、薄膜状有機層からなる記録
層にレーザーを用いて書き込みを行なった後、該記録層
の安定化を行った上で、密着貼合せを行うことにより、
再生専用の光カードを作成することができる。
【0010】本発明において、レーザーを用いて書き込
みを行なった後、記録層を高温高湿下で安定化させるに
は、記録層を形成する有機材料の中ではシアニン系の染
料が好ましい。記録層を高温高湿下で安定化することに
より、基板上に設けた有機化合物の記録層を変化させ、
反射率を上昇させると共に、耐光性、耐久性の良い記録
層となる。
【0011】記録層を高温高湿下で安定化する方法は、
50℃以上、好ましくは60〜75℃で、75%RH以
上、好ましくは80〜90%RHの条件で、10時間以
上保持する方法により行なう。
【0012】また、本発明では、光ディスク、光カード
等は、密着封止型よりエアーギャップ型の方が記録感度
が高いため、貼り合せ前の記録時に高いコントラスト
[コントラスト=(1−記録ピット部の反射率)/未記
録部の反射率]を得ることができる。
【0013】記録時に記録層が形成された下の層が硬度
が高く、熱安定性が良いと、貼り合せ後の記録感度が極
端に低下することがわかった。
【0014】以上より、書き込み時に高いコントラスト
が得られ、記録層の安定化時に反射率が未記録部で上昇
するため、密着封止型の再生用光記録媒体を作成する時
には、再生コントラストは記録時のコントラストを上回
る高いコントラストとなる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0016】実施例1 キャスティング法により製造した、厚み0.4mmのP
MMA(ポリメチルメタクリレート)基板に下記の化合
物を用いて厚さ900Åの記録層を形成した。溶剤はジ
アセトンアルコールでスピンコート法を用いた。
【0017】
【化1】
【0018】これを、光カードの大きさに切断し、3.
2μmφのスポットで3.5mWで書き込み、0.2m
Wで再生し、記録再生コントラストを測定しところ、
0.74であり、未記録の反射率は25%であった。
【0019】上記の記録媒体を65℃、85%RHに2
0時間放置したところ、未記録部の反射率は32%、再
生コントラストは0.80であった。この記録媒体を接
着剤(ホットメルトタイプ EMMA系)を用いてウラ
材のPMMA(厚さ0.3mm)を貼り合せて密着封止
型の光カードを作成した。
【0020】密着封止型の光カードの再生コントラスト
は0.79であり、0.2mWレーザ連続照射で反射率
の初期値の10%の低下時間は250秒、記録コントラ
ストは0.25であった。65℃、85%RHの環境下
で1000時間放置したところ、反射率は30%から2
8%になった。
【0021】比較例1 実施例1で示した65℃、85%RHに20時間放置す
る工程を省略した他は実施例1と同様に光カードを作成
した。貼り合わせ前は、記録再生コントラストは0.7
4、未記録部の反射率は30%であったが、貼り合わせ
後は、コントラスト0.72、未記録部の反射率は23
%、0.2mWレーザ連続照射で反射率の初期値の10
%の低下時間は25秒、記録コントラストは0.33で
あった。
【0022】実施例2 実施例1で示した化合物をポリカーボネート(PC)か
らなる光ディスク用インジェクション基板上にスピンコ
ート法で塗工し、厚さ900Åの記録層を形成した。こ
れをターンテーブルに取り付け、モーターで1800r
pmに回転させて、発振波長830nmの半導体レーザ
を用いて基板側より、有機薄膜記録層に記録パワー8m
Wで記録周波数3MHzで情報を書き込み、読出しパワ
ー0.8mWで再生し、その再生波形をスペクトル解析
(スキャンニングフィルター、バンド幅30KHz)し
て、C/N比(キャリヤ/ノイズ比)を測定したこと
ろ、54dBであった。
【0023】この記録媒体を60℃、90%RHで50
時間放置したところ、再生C/N比は、56dBであっ
た。この記録媒体にエチレン−酢酸ビニル共重合系接着
剤を用いて、ウラ材のPC基板を貼着し、密着封止型の
光ディスクとした。封止後の再生C/N比は55dB、
繰り返し再生104 回で54dB、記録C/N比は26
dBであった。
【0024】比較例2 実施例2で示した60℃、90%RHで50時間の放置
をしないで、実施例1と同様に密着封止型の光ディスク
を作製した。このディスクは、再生C/N比は5/d
B、繰り返し再生104 回で46dB、記録C/N比は
38dBであった。
【0025】実施例3 実施例1に示したカードに、光硬化型樹脂でトラック案
内溝を形成した以外は全て同じ実験を行なった。
【0026】初期書込みは記録再生コントラスト0.7
2、未記録部反射率26%、65℃、85%RH、20
時間放置で反射率32%、再生コントラスト0.77と
なった。これをPMMA(0.3m厚)で貼り合せて光
カードを作成した。この光カードは、再生コントラスト
0.77、レーザ連続照射による反射率低下が初期値の
10%減になるのにかかる時間は230秒、記録コント
ラストは0.20であった。65℃、85%RHの耐久
1000時間で反射率は31%から29%となった。
【0027】実施例4 厚み0.4mmのPC(ポリカーボネート)基板に、ト
ラック案内溝を光硬化型樹脂で成形した後、下記に示す
化合物をジクロロエタンでスピンコートして厚さ800
Åの記録層を形成した。
【0028】
【化2】
【0029】この反射率は、未記録部で28%であり、
実施例1と同様に記録すると、記録再生コントラストは
0.75であった。これを60℃、80%RHに50時
間放置したところ、未記録部で反射率35%、再生コン
トラストは0.80となった。
【0030】ホットメルトタイプのEVA系接着剤を用
いてPC(0.3m厚)で貼合わせて光カードとした。
この光カードの再生コントラストは0.78、0.2m
Wレーザ連続照射で反射率の初期値の10%低下時間は
240秒、記録コントラストは0.18であった。65
℃、85%RHで1000時間放置したところ反射率は
32%となった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によれば、溶剤塗工された薄膜状有機層よりも耐久性、
耐光性、反射率が良好な記録層が得られるため、再生用
レーザによる劣化が防止された、信頼性の高い再生専用
光記録媒体が提供できる。
【0032】なお、光硬化型樹脂を用いてトラック案内
溝を成形すると、密着封止後、記録感度が著しく低下
し、そのため既に記録されている情報を誤って完全に消
滅させることがないという効果の他にPMMAやPCに
比べて耐溶剤性が非常によいため記録層塗布の際の溶剤
の選択の幅が生じるという効果も生じる。
【0033】また、再生用のスタンパーを製造して光記
録媒体を作成するわけではないので、わずかな数量では
比較的安価に記録媒体を得ることができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に有機材料からなる記録層を形成
    し、その記録層にレーザーを用いて書き込みを行なった
    後、加温、加湿条件で10時間以上保持することを特徴
    とする光記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記光記録媒体の形態がカード形態であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記基板が光硬化型樹脂からなるトラッ
    ク案内溝を有する事を特徴とする請求項1または2記載
    の光記録媒体の製造方法。
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