JP3222840B2 - 石英ガラス製バーナヘッド及びその製造方法 - Google Patents

石英ガラス製バーナヘッド及びその製造方法

Info

Publication number
JP3222840B2
JP3222840B2 JP27470998A JP27470998A JP3222840B2 JP 3222840 B2 JP3222840 B2 JP 3222840B2 JP 27470998 A JP27470998 A JP 27470998A JP 27470998 A JP27470998 A JP 27470998A JP 3222840 B2 JP3222840 B2 JP 3222840B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quartz glass
gas
burner head
passage
concentrically
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27470998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000104908A (ja
Inventor
明彦 須釜
徹 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Quartz Products Co Ltd filed Critical Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Priority to JP27470998A priority Critical patent/JP3222840B2/ja
Publication of JP2000104908A publication Critical patent/JP2000104908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3222840B2 publication Critical patent/JP3222840B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/04Re-forming tubes or rods
    • C03B23/043Heating devices specially adapted for re-forming tubes or rods in general, e.g. burners
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/0086Heating devices specially adapted for re-forming shaped glass articles in general, e.g. burners
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2207/00Glass deposition burners
    • C03B2207/42Assembly details; Material or dimensions of burner; Manifolds or supports

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Gas Burners (AREA)
  • Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成石英ガラスを製
造する場合や石英ガラス製品を火炎加工する場合に用い
る石英ガラス製バーナヘッド及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、石英ガラスヘッドを用いたバ
ーナは、その必要性とともに多くの形態例がよく知られ
ている。石英ガラスを用いてバーナヘッドを作製する場
合、一般的に図9に示すようにバーナ放出口を円筒のグ
ラス開口部状に形成された外管100内に、ガス体を放
出する小径の石英ガラスチューブを、チューブ101を
中心として同心状にチューブ102〜104を多数本配
設するとともに、前方のP点で前記ガス体が収束するよ
うに前記チューブ102〜104を傾斜して配設してい
た。
【0003】前記小径の石英ガラスチューブは、内径が
細いので、チューブ製造工程において寸法精度の維持が
困難であり、内径を修正する工程を必要とし、作業時間
が長くなり、バーナヘッドの製造コストが上昇する。ま
た、前方のP点で前記ガス体が収束するように、多数の
チューブを傾斜させて配設しなければならないために、
前記外筒100内に該外筒と所定寸法離して前記チュー
ブを配置するとともに、前記チューブと燃料性ガス管、
支燃性ガス管等と溶着させるには高度の技術を必要と
し、熟練した作業者のみが前記溶着加工を専門に行わな
ければならないので、量産することが困難であった。そ
の上、溶着される前記チューブの方向が各々のバーナヘ
ッドによって微妙に異なるため、バーナヘッド個々の性
能が異なり、同じ性能を有するバーナヘッドを製造する
のが困難であった。
【0004】また、先行技術として特開平5−2153
13号公報が知られている。この技術は、バーナ放出口
を円筒のグラス開口部状に形成された外管内に、前記チ
ューブの代わりに、放出されるガス体が前方で収束する
ように傾斜した多数の導通孔を有した多孔板を配置した
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この技術は、円盤体に
前記導通孔を穿設して前記多孔板を形成したものであ
り、前記した多数のチューブを所定間隔離間して溶着す
る必要がないため、前記導通孔は精度よく形成すること
ができるが、前記外筒の軸心と直角に前記外筒内に前記
多孔板を配置し、燃料性ガス管、支燃性ガス管等と溶着
させる点と、前記多孔板の外周と前記外筒内周との間に
所定距離隔てて配置する点に高度の技術を必要とした。
【0006】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、作
業者に製造上の負担を強いることがない石英ガラス製バ
ーナヘッド及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、背面に設けら
れ、燃料性ガス管と、支燃性ガス管とが接続される多数
の導入口と、前面に設けられ、前記導入口と連通する多
数の吹き出し口を有する石英ガラス製バーナヘッド及び
その製造方法である。
【0008】そして、本第1発明は、石英ガラス製バー
ナヘッドであり、一体の石英ガラスロッドに形成され、
該石英ガラスロッドの前面に設けられた吹き出し口より
放出されるガス体が前記前面より前方において収束する
ように、前記導入口と前記吹き出し口との間には、同心
状に傾斜した前記ガス体の流通通路を有していることを
特徴とする。
【0009】本第1発明の石英ガラス製バーナヘッド
は、前記導入口と前記吹き出し口との間を連通する、同
心状に傾斜した流通通路を一体の石英ガラスロッドに形
成しているので、外筒と多孔板との位置を調節して設定
して溶着する必要はなく、精度がよい石英ガラス製バー
ナヘッドを提供することができる。
【0010】また、前記背面には同心状に多数の溝が形
成されるとともに、前記同心状の同一傾斜角を有する前
記流通通路と同径の前記導入口のそれぞれの開口部分の
すべてが同一溝内に面しているように構成することも本
第1発明の有効な手段である。
【0011】本第1発明は、例えば、図1及び図2に示
すように、石英ガラス製バーナヘッド1Aの背面1Aa
には同心状に多数の溝(1Ac〜1Ag)が形成され、
それらの溝内には流通通路(2〜6)が形成されてい
る。すなわち、溝1Ac内には流通通路2の開口が、溝
1Acの横幅の壁面に欠られることなく、開口部分のす
べてが溝内に面している。よって、溝内に充満するガス
体は、前記開口の入口上遮られるものがなく前記流通通
路2に流入することが可能である。
【0012】また、前記一体の石英ガラスロッドの背面
に垂直に前面に至る、支燃性ガスを流通する中心通路が
穿設され、前記流通通路は前記中心通路の外側を同心状
に多段状に、燃料性ガス用、その外側に支燃性ガス用と
交互に多数配設して構成することも本第1発明の有効な
手段である。
【0013】ガス体の流通通路を、同心状に多段状に、
燃料性ガス用及び支燃性ガス用とを交互に多数配設して
いるので、燃料性ガスに支燃性ガスを必要量供給するこ
とが可能であり、酸欠となることがない。
【0014】また、前記一体の石英ガラスロッドの背面
に垂直に前面に至る、支燃性ガスを流通する中心通路が
穿設され、前記流通通路は前記中心通路の外側を同心状
に、燃料性ガス用、その外側に複数段の支燃性ガス用、
さらにその外側を燃料性ガス用の順序で多数配設して構
成することも本第1発明の有効な手段である。
【0015】例えば、図5に示すように、支燃性ガス用
の前記中心通路24のすぐ外側に燃料性ガス用の流通通
路23が、該流通通路23の外側に支燃性ガス流通通路
22が形成されている。今、流通通路22の、さらに外
側の流通通路21を燃料性ガスの流通通路として形成
し、流通通路22を中心通路24に対して傾斜角を大き
くすると、流通通路22の石英ガラスヘッド1Bの前面
1Bb上の流通通路22の開口は流通通路23の開口に
近くなり、流通通路23と同じ程度の本数しか形成する
ことができなくなる。すると、流通通路23に対しては
支燃性ガスを充分供給できたとしても、流通通路22の
外側の流通通路21の燃料性ガスに対しては供給が不足
することがあり、酸欠を起こす場合がある。
【0016】本技術手段は、1段目の燃料性ガス用の流
通通路23と2段目の燃料性ガス用の流通通路19との
間に複数の支燃性ガス用の流通通路20、21、22を
配設することにより、これらの燃料性ガスへの支燃性ガ
スの供給を保証した。これにより、流通通路19の外側
に支燃性ガスの流通通路を形成する必要はなく、石英ガ
ラスヘッドの大径化を防止するとともに、複数の支燃性
ガス用の流通通路を近接して配置したので、これらの流
通通路各々を導入管にて仕切る必要はなく、構成が簡単
化する。
【0017】本第2発明は、背面に設けられ、燃料性ガ
ス管と、支燃性ガス管とが接続される多数の導入口と、
前面に設けられ、前記導入口と連通する多数の吹き出し
口を有する石英ガラス製バーナヘッドの製造方法であ
る。そして、ドリルを用いて、一体の石英ガラスロッド
の背面に垂直に前面に至る中心通路を穿設するととも
に、該中心通路を所定角度ずつ傾斜した位置で、前記石
英ガラスロッドを前記ドリル中心軸を支点として所定角
度ずつ回転して、前記中心通路と同心状に傾斜したガス
体の流通通路を多数、前記ドリルにより穿設することを
特徴とする。
【0018】本第2発明は、一体の石英ガラスロッドを
用意して、該石英ガラスロッドの背面に垂直に前面に至
る中心通路をドリルにより穿設するとともに、前記中心
通路と同心状に傾斜したガス体の流通通路を多数、前記
ドリルにより穿設しているので、外筒と多孔板との位置
を調節して設定して溶着する必要はなく、精度がよい石
英ガラス製バーナヘッドを提供することができる。
【0019】また、前記流通通路の前記導入口の開口部
分のすべてが内部に形成されるように、前記石英ガラス
ロッドの背面に、前記中心通路の開口と同心状に多数の
溝を形成するように構成することも本第2発明の有効な
手段である。このように溝を形成することにより、溝の
横幅の壁面に欠られることなく、開口部分のすべてが溝
内に面することになり、よって、溝内に充満するガス体
は、前記開口の入口上遮られるものがなく前記流通通路
に流入する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施の
形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施の形態に
記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置
などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲を
それのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎな
い。
【0021】図1は石英ガラス製バーナヘッドの一実施
の形態を示す断面図、図2は図1の右側面図、図3は図
1の左側面図である。これらの図において、石英ガラス
で形成されたバーナヘッド1Aは、円柱状に形成され、
円柱の中心軸先位置に背面1Aa側から前面1Ab側に
連通する1本の中心通路7が支燃性ガスO2 用通路とし
て穿設されている。
【0022】該中心通路7を同心として前面1Ab側を
低く、背面1Aa側を高く傾斜した流通通路6、5、
4、3、2が穿設され、流通通路6、4、2が燃料性ガ
スH2用通路として、流通通路5、3が支燃性ガスO2
用として、前面1Abより前方で放出ガス体が集束する
ように形成されている。これらの流通通路は、図2及び
図3に示すように、流通通路2が32本、流通通路3、
4、5がそれぞれ16本、流通通路6が8本形成されて
いる。
【0023】背面1Aaには、前記流通通路2〜7の直
径より大きい横幅を有した溝1Ac〜1Agが切削さ
れ、前記流通通路の開口部分のすべてが溝の壁面により
欠られないで溝内に面するように溝が形成されている。
【0024】次に、図7を用いて、前記中心通路および
流通通路の穿設方法を説明する。NC工作機械42は、
基台41の表面41a上を図示しないNC装置により図
面上左右方向(X方向)と図面を貫通するY方向に移動
可能に、XY移動台40が配置され、該XY移動台40
には、傾動軸心39を中心として図面上左右方向に傾斜
可能な傾動台38が配置されている。
【0025】該傾動台38には、この傾動台38の上面
38aが図面上水平状態に位置しているときに、その面
と鉛直方向に傾動軸心39を通る中心線43の回りを回
動可能に回転台37が配設され、該回転台37上には前
記中心線43方向に接近離間して石英ガラスロッド50
を把持、開放可能に把持部36、36が配置されてい
る。また、NC工作機械42は、上方にダイヤモンドド
リル35と、図示しないがエンドミルとが切り換え使用
可能に構成されている。
【0026】図7において、把持部36、36にて石英
ガラスロッド50を把持し、XY移動台40を中心位置
に設定して、ダイヤモンドドリル35により中心通路7
(図1)を穿設する。ついで、傾動台38を所定角度傾
けて、図示しないロック機構でその位置を固定し、回転
台37を所定角度回転した位置で止めて流通通路6を穿
設し、それを360°にわたって所定角度ずつ回転しつ
つ多数の流通通路6を形成する。そして、傾動台38を
さらに流通通路5、4、3、2に対応する所定角度ずつ
傾けて、多数の流通通路を穿設形成する。
【0027】流通通路の形成が完了すると、ダイヤモン
ドドリル35と図示しないエンドミルとを切り換えて、
XY移動台40を移動させて初期位置にセットするとと
もに、回転台37を回転して流通通路2〜6に対応する
溝1Ac〜1Agを切削して石英ガラス製バーナヘッド
が完成する。
【0028】次に、図4に示すように、石英ガラス製バ
ーナヘッド1Aの中心通路7の背面縁1Ahに、燃料性
ガスの導入管である石英ガラスチューブ8の端部8aと
当接させて、溶接する。次に、石英ガラス製バーナヘッ
ド1Aの流通通路6の背面縁1Aiに、支燃性ガスの導
入管である石英ガラスチューブ9の端部9aと当接させ
て、溶接し、石英ガラスチューブ8の太径部分8bと石
英ガラスチューブ9の後端9cとを溶接する。
【0029】次に、石英ガラス製バーナヘッド1Aの流
通通路5の背面縁1Ajに、燃料性ガスの導入管である
石英ガラスチューブ10の端部10aと当接させて、溶
接し、石英ガラスチューブ9の外側と石英ガラスチュー
ブ10の後端10cとを溶接する。
【0030】次に、石英ガラス製バーナヘッド1Aの流
通通路4の背面縁1Akに、支燃性ガスの導入管である
石英ガラスチューブ11の端部11aと当接させて、溶
接し、石英ガラスチューブ10外側と石英ガラスチュー
ブ11の後端11cとを溶接する。
【0031】次に、石英ガラス製バーナヘッド1Aの流
通通路3の背面縁1Amに、燃料性ガスの導入管である
石英ガラスチューブ12の端部12aと当接させて、溶
接し、石英ガラスチューブ11の外側と石英ガラスチュ
ーブ12の後端12cとを溶接する。
【0032】次に、石英ガラス製バーナヘッド1Aの流
通通路2の背面縁1Anに、支燃性ガスの導入管である
石英ガラスチューブ13の端部13aと当接させて、溶
接し、石英ガラスチューブ12外側と石英ガラスチュー
ブ13の後端13cとを溶接する。
【0033】そして、さらに、石英ガラスチューブ9の
支燃性ガスの導入口9bと支燃性ガスの導入管18の排
出口18a、また、石英ガラスチューブ10の燃料性ガ
スの導入口10bと燃料性ガスの導入管17の排出口1
7a、石英ガラスチューブ11の支燃性ガスの導入口1
1bと支燃性ガスの導入管16の排出口16a、石英ガ
ラスチューブ12の燃料性ガスの導入口12bと燃料性
ガスの導入管15の排出口15a、石英ガラスチューブ
13の支燃性ガスの導入口13bと支燃性ガスの導入管
14の排出口14a、とを溶接して、図8に示すように
1Abの前方P点に、各放出ガスが集束する石英ガラス
製バーナが製造される。
【0034】本実施の形態は、前記導入口と前記吹き出
し口との間を連通する、同心状に傾斜した流通通路を一
体の石英ガラスロッドに形成しているので、外筒と多孔
板との位置を調節して設定して溶着する必要はなく、精
度がよい石英ガラス製バーナヘッドを提供することがで
きる。
【0035】また、前記背面には同心状に多数の溝が形
成されるとともに、前記同心状の同一傾斜角を有する前
記流通通路と同径の前記導入口のそれぞれの開口部分の
すべてが同一溝内に面しているように構成しているの
で、溝内に充満するガス体は、前記開口の入口上遮られ
るものがなく前記流通通路2に流入することが可能であ
る。
【0036】また、前記一体の石英ガラスロッドの背面
に垂直に前面に至る、支燃性ガスを流通する中心通路が
穿設され、前記流通通路は前記中心通路の外側を同心状
に多段状に、燃料性ガス用、その外側に支燃性ガス用と
交互に多数配設して構成しているので、燃料性ガスに支
燃性ガスを必要量供給することが可能であり、酸欠とな
ることがない。
【0037】図5は他の実施の形態を示す断面図である
が、図面が煩雑化するので、断面の表示では描いていな
い。図4に示す実施の形態と、図5に示す実施の形態と
の相違点は、図4に記載の場合が、前記一体の石英ガラ
スロッドの背面に垂直に前面に至る、支燃性ガスを流通
する中心通路が穿設され、前記流通通路は前記中心通路
の外側を同心状に多段状に、燃料性ガス用、その外側に
支燃性ガス用と交互に多数配設して構成しているのに対
して、図5の場合は、支燃性ガスを流通する中心通路2
4のすぐ外側の1段目の燃料性ガス用の流通通路23と
2段目の燃料性ガス用の流通通路19との間に複数の支
燃性ガス用の流通通路20、21、22を配設した点で
ある。
【0038】これらの流通通路は、流通通路19が32
本、流通通路20、21がそれぞれ16本、流通通路2
2、23がそれぞれ8本形成されている。そして、図5
に示すように、支燃性ガス用の前記中心通路24のすぐ
外側に燃料性ガス用の流通通路23が、該流通通路23
の外側に支燃性ガス流通通路22が形成されている。
【0039】今、図5の構成をとらず、図4の構成のよ
うに燃料性ガスと支燃性ガスとの流通通路を交互に形成
して、流通通路22の、さらに外側の流通通路21を燃
料性ガスの流通通路として形成し、流通通路22を中心
通路24に対して傾斜角を大きくすると、流通通路22
の石英ガラスヘッド1Bの前面1Bb上の流通通路22
の開口は流通通路23の開口に近くなり、流通通路23
と同じ程度の本数しか形成することができなくなる。す
ると、流通通路23に対しては支燃性ガスを充分供給で
きたとしても、流通通路22の外側の流通通路21の燃
料性ガスに対しては供給が不足することがあり、酸欠を
起こす場合がある。
【0040】よって、図5の場合は、支燃性ガスを流通
する中心通路のすぐ外側の1段目の燃料性ガス用の流通
通路23と2段目の燃料性ガス用の流通通路19との間
に複数の支燃性ガス用の流通通路20、21、22を配
設しこれらの燃料性ガスへの支燃性ガスの供給を保証し
た。これにより、流通通路の傾斜角を大きくしても、流
通通路19の外側に支燃性ガスの流通通路を形成する必
要はなく、石英ガラスヘッドの大径化を防止するととも
に、複数の支燃性ガス用の流通通路を近接して配置した
ので、これらの流通通路各々を導入管にて仕切る必要は
なく、構成が簡単化する。
【0041】尚、図4の石英ガラス導入管14、15、
16、17における円形S部分、また、図5の石英ガラ
ス導入管29、31、32における円形S部分は、円筒
同士を溶接してもよいが、図6に示すように石英ガラス
チューブを湾曲させて導入管34として、外管33の導
入口に溶接してもよく。また、その溶接時期は、石英ガ
ラスチューブ9〜13を意味する外管33の導入口に予
め溶接した後に外管33を石英ガラス製バーナヘッド1
Aの背面に溶接してもよい事は勿論のことである。
【0042】
【実施例】(第1実施例)図1に示すように、直径60
mm、長さ68mmの石英ガラスロッドに、直径1.2
mm、高さ2.0mmのダイヤモンドチップの付いたド
リルを用いて、中心通路7及び流通通路2〜6を、計8
9本穿設し、ダイヤモンドチップを有するエンドミルに
て深さ5mmの溝1Ac〜1Agを切削し、2個の石英
ガラス性バーナヘッドを作製した。その後、図4に示す
ように、各導入管を溶接加工して石英ガラス製バーナを
2個作製した。このバーナ2個を使用して、ガス流量、
水素ガス20m3 /h、酸素ガス10m3 /hの条件下
に、外径150mm、肉厚3mmの成型ガラスチューブ
の丸封加工を行ったところ、従来は十分な火力が得られ
ないために1時間を要していた加工時間が30分に短縮
された。
【0043】(第2実施例)図5に示すように、直径6
8mm、長さ50mmの石英ガラスロッドに、直径1.
2mm、高さ2.0mmのダイヤモンドチップの付いた
ドリルを用いて、中心通路24及び流通通路19〜23
を、計81本穿設し、ダイヤモンドチップを有するエン
ドミルにて深さ5mmの溝1Bc、1Bd、1Beを切
削し、2個の石英ガラス性バーナヘッドを作製した。そ
の後、各導入管を溶接加工して石英ガラス製バーナを2
個作製した。このバーナ2個を使用して、ガス流量、水
素ガス20m3 /h、酸素ガス10m3 /hの条件下
に、外径150mm、肉厚3mmの成型ガラスチューブ
の丸封加工を行ったところ、従来は十分な火力が得られ
ないために1時間を要していた加工時間が30分に短縮
された。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の石英ガラ
ス製バーナヘッド及び、その製造方法によると、一体の
石英ガラスロッドにガス体の放出通路を形成しているの
で、外筒と多孔板との位置を調節して設定して溶着する
必要はなく、精度がよい石英ガラス製バーナヘッドを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石英ガラス製バーナヘッドの概略を示す一実施
形態図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】本実施の形態に用いる石英ガラス製バーナ装置
の概略を示す一実施形態図である。
【図5】他の実施の形態に用いる石英ガラス製バーナ装
置の概略を示す一実施形態図である。
【図6】導入管の接続形態を示す一実施の形態図であ
る。
【図7】石英ガラス製バーナヘッド加工方法を示す加工
機械の概略構成図である。
【図8】本実施の形態に係るバーナヘッドの放出ガスの
集束状態を示す図である。
【図9】バーナヘッド部の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 石英ガラス製バーナヘッド(1A,1B) 2〜6 流通通路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−187135(JP,A) 特開 平5−215313(JP,A) 実公 昭41−11653(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 14/22 F23D 14/38 F23D 14/48 - 14/58 C03B 20/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面に設けられ、燃料性ガス管と、支燃
    性ガス管とが接続される多数の導入口と、前面に設けら
    れ、前記導入口と連通する多数の吹き出し口を有する石
    英ガラス製バーナヘッドにおいて、 前記吹き出し口より放出されるガス体が前記前面より前
    方において収束するように、前記導入口と前記吹き出し
    口との間には、同心状に傾斜した前記ガス体の流通通路
    が、一体の石英ガラスロッドに形成されていることを特
    徴とする石英ガラス製バーナヘッド。
  2. 【請求項2】 前記背面には同心状に多数の溝が形成さ
    れるとともに、前記同心状の同一傾斜角を有する前記流
    通通路と同径の前記導入口のそれぞれの開口部分のすべ
    てが同一溝内に面していることを特徴とする請求項1記
    載の石英ガラス製バーナヘッド。
  3. 【請求項3】 前記一体の石英ガラスロッドの背面に垂
    直に前面に至る、支燃性ガスを流通する中心通路が穿設
    され、前記流通通路は前記中心通路の外側を同心状に多
    段状に、燃料性ガス用、その外側に支燃性ガス用と交互
    に多数配設したことを特徴とする請求項1記載の石英ガ
    ラス製バーナヘッド。
  4. 【請求項4】 前記一体の石英ガラスロッドの背面に垂
    直に前面に至る、支燃性ガスを流通する中心通路が穿設
    され、前記流通通路は前記中心通路の外側を同心状に、
    燃料性ガス用、その外側に複数段の支燃性ガス用、さら
    にその外側を燃料性ガス用の順序で多数配設したことを
    特徴とする請求項1記載の石英ガラス製バーナヘッド。
  5. 【請求項5】 背面に設けられ、燃料性ガス管と、支燃
    性ガス管とが接続される多数の導入口と、前面に設けら
    れ、前記導入口と連通する多数の吹き出し口を有する石
    英ガラス製バーナヘッドの製造方法において、 ドリルを用いて、一体の石英ガラスロッドの背面に垂直
    に前面に至る中心通路を穿設するとともに、 該中心通路を所定角度ずつ傾斜した位置で、前記石英ガ
    ラスロッドを前記ドリル中心軸を支点として所定角度ず
    つ回転して、前記中心通路と同心状に傾斜したガス体の
    流通通路を多数、前記ドリルにより穿設することを特徴
    とする石英ガラス製バーナヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記流通通路の前記導入口の開口部分の
    すべてが内部に形成されるように、前記石英ガラスロッ
    ドの背面に、前記中心通路の開口と同心状に多数の溝を
    形成することを特徴とする請求項5記載の石英ガラス製
    バーナヘッドの製造方法。
JP27470998A 1998-09-29 1998-09-29 石英ガラス製バーナヘッド及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3222840B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27470998A JP3222840B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 石英ガラス製バーナヘッド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27470998A JP3222840B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 石英ガラス製バーナヘッド及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000104908A JP2000104908A (ja) 2000-04-11
JP3222840B2 true JP3222840B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=17545482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27470998A Expired - Fee Related JP3222840B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 石英ガラス製バーナヘッド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3222840B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100703632B1 (ko) * 2001-12-04 2007-04-05 아톡크 컴파니 리미티드 석영 유리제 유체 송급용 단구멍 노즐 및 석영 유리제유체 송급용 다구멍 버너 헤드
JP5236526B2 (ja) * 2008-02-27 2013-07-17 信越化学工業株式会社 多孔質ガラス母材製造用バーナー
JP4818380B2 (ja) 2009-02-27 2011-11-16 信越化学工業株式会社 ガラス微粒子合成用バーナ及びこれを用いた多孔質ガラス母材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000104908A (ja) 2000-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9108282B2 (en) Method of manufacturing heat exchanger cooling passages in aero propulsion structure
US5826431A (en) Gas turbine multi-hole film cooled combustor liner and method of manufacture
JP3222841B2 (ja) 石英ガラス製バーナ及びその製造方法
JP3222840B2 (ja) 石英ガラス製バーナヘッド及びその製造方法
US20100248174A1 (en) Laminar flow jets
CN108655626A (zh) 一种用于产品焊前预热的加热装置
CN110238489A (zh) 一种高温换热器制作及焊接工艺
US8230687B2 (en) Multi-tube arrangement for combustor and method of making the multi-tube arrangement
US5516281A (en) Multiple jet burner
EP0258019B1 (en) Tool for forming a spinneret capillary
US4578946A (en) Hydrazine fuel catalytic gas generator and injector therefor
CN109665711B (zh) 合成用燃烧器
JP2001330216A (ja) 鉄筋ガス圧接用のリングバーナー
US10852066B2 (en) Exchanger-reactor comprising connectors with supports
JP5359573B2 (ja) 多重管バーナの製造方法及び多重管バーナ
CN112025030B (zh) 一种厚板埋件与大直径钢筋焊接坡口的施工方法
JP3792767B2 (ja) ガラス管加工用バーナ
JPH05215313A (ja) 石英ガラス製バーナー
JP2004051378A (ja) 石英バーナー
CN216521646U (zh) 一种新型圆筒状燃烧器
JP3045719B1 (ja) 光ファイバ母材加工用バ―ナ
CN217578676U (zh) 喷灯装置和玻璃加工机床
CN217460899U (zh) 一种房屋建筑钢结构用方形钢管柱节点构造
JPS60180676A (ja) 管寄せ構造
IT201800002958A1 (it) Bruciatore a gas

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees