JP3222447B2 - 線状部材挿入装置および線状部材挿入方法 - Google Patents

線状部材挿入装置および線状部材挿入方法

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JP3222447B2
JP3222447B2 JP2000030186A JP2000030186A JP3222447B2 JP 3222447 B2 JP3222447 B2 JP 3222447B2 JP 2000030186 A JP2000030186 A JP 2000030186A JP 2000030186 A JP2000030186 A JP 2000030186A JP 3222447 B2 JP3222447 B2 JP 3222447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は線状部材挿入装置お
よび線状部材挿入方法に関する。さらに詳しくは、保護
管などの可撓性管状部材の一端側から電線ケーブルなど
の線状部材を挿入するための線状部材挿入装置、およ
び、可撓性管状部材の一端側から上記線状部材を挿入す
る線状部材挿入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線ケーブルを動力装置に取り付
けた場合、装置自体や他の機材などがぶつかること、お
よび、装置と干渉した状態での振動させられることなど
によって電線ケーブルが損傷するおそれがある。これを
防止するために予め電線ケーブルを可撓性保護管に挿入
している。通常この挿入作業は作業員の手作業によって
行われる。一般に保護管はその内径が電線ケーブルの外
径よりは大きいものの、できるだけ電線ケーブル外径に
近いものが選ばれる。この可撓性保護管は高い強度を要
求されるため通常は金属製のスパイラル管が採用され
る。スパイラル管は帯状金属板が螺旋状に巻かれて管状
に形成されたものである。
【0003】この保護管に電線ケーブルを挿入していく
とき、挿入長さが長くなるにつれて摩擦抵抗が増加す
る。その結果、保護管の挿入端近傍で電線ケーブルが座
屈によって折れ曲がり、それ以上はほとんで挿入し得な
くなる。
【0004】そこで、牽引用のワイヤを用いる方法も考
えられている。これは、まず、保護管を使用計画長さに
切断し、この保護管内の一端から他端まで予め牽引用の
ワイヤを挿通する。そして、電線ケーブルの先端にこの
牽引用ワイヤを接続し、牽引用ワイヤを引っ張ることに
よって電線ケーブルを保護管内に挿入している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワイヤによる
電線ケーブル牽引作業の前にワイヤの挿入というやっか
いな作業を必要とする。さらに、保護管内にスムーズに
ワイヤを挿通するために保護管を直線状に横たえる必要
があり、そのためにはきわめて広い(長い)スペースを
必要とする。また、ワイヤを牽引するためには、その際
の大きな摩擦力に打ち勝つ牽引装置が必要となる。
【0006】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、たとえ長い寸法の保護管などの可撓性
管状部材に電線ケーブルなどの線状部材を挿入しなけれ
ばならない場合であっても容易且つ迅速になされうる線
状部材挿入装置および線状部材挿入方法を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の線状部材挿入装
置は、可撓性管状部材の内部へ線状部材を挿入するため
の装置であって、可撓性管状部材の一端開口から可撓性
管状部材の内部へ線状部材を挿入する挿入手段と、可撓
性管状部材の中間部分を可撓性管状部材の内部の線状部
材とともに昇降させる昇降手段と 可撓性管状部材内に
挿入された線状部材の長さを検出する挿入距離検出器と
を備えており、 上記昇降手段が、挿入距離検出器による
上昇開始信号に基づいて線状部材の挿入速度の約二分の
一またはそれ以下の速度で可撓性管状部材を上昇させる
ように構成されている。
【0008】かかる構成によれば、可撓性管状部材の上
昇に伴って挿入計画長さのうちに鉛直部分が生じるた
め、その部分については線状部材の挿入に対する摩擦抵
抗が減少するので挿入が容易となる。上昇に伴って昇降
手段の両側に生じる可撓性管状部材の鉛直部分のうち、
上流側鉛直部分に線状部材の先端が位置することがなく
なること、また、線状部材の下流側鉛直部分の重量を挿
入力として利用できるためスムーズな挿入が可能となる
からである。したがって、可撓性管状部材を横たえた状
態であっても容易に線状部材を挿入できる長さを超える
部分については、これを上昇させることによって鉛直に
すればよい。
【0009】そして、この線状部材挿入装置であって、
上記挿入手段が、線状部材を計画長さの挿入完了まで連
続して挿入するように構成されてなるものにあっては、
静止摩擦抵抗が避けられるので挿入が容易となるので好
ましい。たとえばモータなどによって連続挿入が可能と
なる。
【0010】また、上記昇降手段が、可撓性管状部材が
湾曲しうる曲率半径以上で可撓性管状部材を湾曲させつ
つ昇降するように構成されてなる線状部材挿入装置にあ
っては、可撓性管状部材に損傷を与えることがなく、ま
た、線状部材もスムーズに可撓性管状部材内を移動する
ことができるので好ましい。
【0011】上記昇降手段が、可撓性管状部材が湾曲し
うる曲率半径以上の半径を有するローラ部材を備えてお
り、このローラ部材が昇降するように構成されてなる線
状部材挿入装置にあっては、可撓性管状部材がローラ上
をスムーズに移動するので可撓性管状部材をスムーズに
昇降させることができるので好ましい。このローラ部材
としては、上記半径を有する一個のロールでもよく、ま
た、上記半径の円周(部分円周でもよい)上に配列され
た複数個の小さなロールでもよい。
【0012】
【0013】可撓性管状部材の長手方向に沿った上記昇
降手段の少なくとも片側の位置に、可撓性管状部材の載
置状態を保持する保持部材が配設されてなる線状部材挿
入装置にあっては、可撓性保護管部材の鉛直部分が予定
どおりに確保されるので好ましい。なお、載置状態を保
持するとは、とくに可撓性管状部材を固定してしまうこ
とに限定する趣旨ではなく、いわば昇降手段によって持
ち上げられないようにされている位置を設けていること
である。したがって可撓性管状部材が保持部材に対して
摺接したり、保持部材が可撓性管状部材に対して相対的
に転動する構成も含む。
【0014】上記保持部材が、昇降手段による可撓性管
状部材の上昇に伴って可撓性管状部材が湾曲しうる曲率
半径以上の可撓性管状部材案内部を備えてなる線状部材
挿入装置にあっては、可撓性管状部材に損傷を与えず、
また、線状部材が可撓性管状部材の中をスムーズに移動
することができるので好ましい。上記可撓性管状部材案
内部としては、たとえば、上記曲率半径以上の半径を有
する滑車、または、上記曲率半径以上の円弧状に湾曲さ
せられた管部材などが採用され得る。
【0015】上記昇降手段に加振装置が配設されてなる
線状部材挿入装置にあっては、摩擦抵抗が最も大きくな
ると予想される昇降手段部分において、振動を加えるこ
とによって線状部材と可撓性管状部材の内周面との定常
的接触が避けられ、摩擦抵抗が大幅に低減されるので好
ましい。
【0016】上記保持部材に加振装置が配設されてなる
線状部材挿入装置にあっては、上記昇降手段部分と同様
に線状部材の移動方向が変化する部分を振動させること
によって摩擦抵抗が大幅に低減されるので好ましい。
【0017】複数個の上記昇降手段が可撓性管状部材の
長手方向に沿って相互に離間して配設されてなる線状部
材挿入装置にあっては、挿入計画長さが長いうえに作業
場の平面スペース的な制限がある場合であっても鉛直部
分を多く形成できるので好ましい。
【0018】本発明の他の線状部材挿入装置は、可撓性
管状部材の内部へ線状部材を挿入するための装置であっ
て、可撓性管状部材の一端近傍を着脱可能に保持して該
可撓性管状部材の全体鉛直状に垂下させるための保持
手段と、該保持手段によって保持されている可撓性管状
部材の上端開口から線状部材を下方に向けて可撓性管状
部材の内部に挿入する挿入手段とを備えている。
【0019】かかる構成により、鉛直状態の可撓性管状
部材に上から下に向けて線状部材を挿入することになる
ため、挿入過程において摩擦抵抗が大幅に低減される。
なお、上記保持手段は、可撓性管状部材の一端近傍を鉛
直状態にして保持することはもとより、可撓性管状部材
の保持部分は鉛直ではなくても滑車などによって方向転
換して大半の部分を延長状態にするものであってもよ
い。
【0020】本発明のさらに他の線状部材挿入装置は、
可撓性管状部材の内部へ線状部材を挿入するための装置
であって、 可撓性管状部材の一端近傍を着脱可能に保持
するための保持手段と、 該保持手段によって保持されて
いる可撓性管状部材の上端開口から線状部材を下方に向
けて可撓性管状部材の内部に挿入する挿入手段と、上記
挿入手段および保持手段が取り付けられる基台と、該基
台を昇降させるための基台昇降手段とを備えており、
基台昇降手段が、挿入手段による線状部材の挿入速度と
ほぼ同一またはそれ以上の速度で基台を上昇させるよう
に構成されているかかる構成によれば、挿入計画長さ
に相当する高さに基台を持ち上げた状態で挿入動作を開
始することができ、また、基台を上昇させつつ上昇速度
とほぼ同一またはそれ以上の速度で線状部材を挿入する
ことができるので好ましい。
【0021】本発明の線状部材挿入方法は、可撓性管状
部材の内部へ線状部材を挿入する方法であって、横たえ
た可撓性管状部材の一端開口から可撓性管状部材の内部
線状部材を挿入する挿入工程と、該挿入行程の途中
で、挿入された線状部材が存在する可撓性管状部材の中
間部分を可撓性管状部材の内部の線状部材とともに上昇
させる上昇行程とを含んでおり、この上昇行程におい
て、上昇速度の約二倍またはそれ以上の速度で可撓性管
状部材の内部に線状部材を挿入する挿入行程が継続して
る。
【0022】したがって、前述の本発明の線状部材挿入
装置による作用効果と同様な作用効果を奏することがで
きる。
【0023】そして、この線状部材挿入方法であって、
上記上昇行程において上昇させられている可撓性管状部
材の部分に振動を加える工程をさらに含んでなる方法に
あっては、挿入過程における摩擦抵抗が低減されるので
好ましい。
【0024】また、上記上昇行程において、可撓性管状
部材における鉛直部分と横たえられている部分との間の
両湾曲部のうちの少なくとも一方に振動を加える工程を
さらに含んでなる線状部材挿入方法にあっては、摩擦抵
抗が一層低減されるので好ましい。
【0025】また、上記上昇行程が、既に線状部材が挿
入された可撓性管状部材の複数部分を上昇させる線状部
材挿入方法にあっては、スペース的な制限下で長い挿入
計画長さに対応することができるので好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の線状部材挿入装置の一実施形態である電線挿入装置
を説明し、および、本発明の線状部材挿入方法の一実施
形態である電線挿入方法を説明する。
【0027】図1は電線挿入装置の一例を示す斜視図で
ある。図2は図1の電線挿入装置を概略的に示す説明図
である。図3(a)〜図3(c)は図1の電線挿入装置
を用いて電線ケーブルを挿入する手順を示す説明図であ
る。
【0028】図1および図2に示す電線挿入装置1は、
作業台Tの一端側に配設された挿入機構2と他端側に配
設された昇降機構3とを備えている。
【0029】この挿入機構2は、電線ケーブル(以下、
単にケーブルと呼ぶ)Cが係合され、電動モータ(以
下、単にモータと呼ぶ)4によって回転させられる第一
プーリ5を有している。一方、作業台T上には保護管P
が載置されており、この保護管Pの端部が上記第一プー
リ5に近接して位置させられている。作業台Tの上に配
設されたクランプ6によって保護管Pの端部近傍が着脱
自在に保持されている。
【0030】そして、ケーブルCの先端を保護管Pの端
部開口から若干距離だけ挿入したうえでモータ4を作動
させると、第一プーリ5が図中の時計回りに回転してケ
ーブルCが保護管内に挿入される。モータ4によって連
続的に挿入するので静止摩擦抵抗が無くなり、挿入が容
易となる。第一プーリ5には、エンコーダやポテンショ
メータなどが内装された挿入距離検出器7の検出軸に固
設された検出ロール8が弾力的に押圧されている。この
検出ロール8は第一プーリ5に巻き掛けられたケーブル
Cに弾力的に押圧される作用位置と、第一プーリ5から
離間した非作用位置とに変位するようにされている。作
用位置において、第一プーリ5がケーブルCを挿入すべ
く回転すると、第一プーリ5またはケーブルCに当接し
ている検出ロール8が回転してケーブルCが送られた距
離が検出される。検出ロール8が弾力的にケーブルCに
当接することによって第一プーリ5の空回り(ケーブル
Cが第一プーリ5との間で滑って送られない状態)が防
止されている。ブレーキロール16の非作用位置におい
ては第一プーリ5は空回りしてケーブルCは送られな
い。上記検出すべき距離の始点と終点とは任意に設定す
ることができる。始点については、たとえばケーブルC
の先端を保護管Pの一端から若干距離だけ挿入した時点
とすることができる。終点については、たとえば上記始
点からケーブルCの先端が後述の動滑車11の位置を通
過するまでの距離となった時点を第一終点とし、上記始
点から挿入計画長さに至った時点を第二終点とすること
ができる。図中の符号9はケーブルCを蓄積しておくケ
ーブルドラムである。
【0031】昇降機構3は、保護管Pの昇降機構3に対
応する部分にケーブルCが進入し終わったときに保護管
Pを上昇させるためのものである。この昇降機構3は、
作業台Tの他端に固設された保持部材たる固定滑車10
と、保護管Pに係合してこれを昇降させる動滑車11と
を有している。固定滑車10は動滑車11の配設位置に
隣接して設けられている。動滑車11によって保護管P
の中間部を上昇させることによってさらに深くケーブル
Cを挿入することができる。すなわち、図2に示す上昇
させられた動滑車11の両側のケーブルCの鉛直部分C
a、Cbについては保護管Pの内周面からの摩擦抵抗が
ほとんど無い。さらに、ケーブルの上流側の鉛直部分C
aを押し上げるための駆動力成分は、下流側の鉛直部分
Cbの重力によって相殺される。上昇させることによる
保護管Pからの摩擦抵抗に限れば、それはほとんど動滑
車11に対応する部分からのみ生ずる。固定滑車10お
よび動滑車11における保護管巻き掛け部は保護管Pが
問題なく湾曲しうる曲率半径を有している。固定滑車1
0は保護管Pが不用意に移動しないように設けられてい
る。この固定滑車10に代えて、保護管Pが問題なく湾
曲しうる曲率半径でもって湾曲させられた、保護管が挿
通されうる管部材を用いてもよい。
【0032】図2に示すように動滑車11は、二枚のガ
イド板11aの間に上記曲率半径の半円周上に配列され
た複数個のロール11bを備えたものである。上記曲率
半径を有する一個のロールを用いてもよいが、上記のご
とくこの動滑車に代えて、単なる半円状の保護管案内部
を備えた部材を用いてもよいが、上記のごとく複数個の
小さいロールを用いる方が軽量となるので好ましい。ロ
ール11bを採用すれば保護管Pが動滑車11上をスム
ーズに移動しうるので好ましい。
【0033】この動滑車11は、挿入機構2の上記第一
プーリ5と同軸状に固設されて第一プーリ5と一体に回
転する第二プーリ12に巻き掛けられた牽引策13によ
って昇降させられる。牽引策13はその一端が動滑車1
1に固定され、天井の固定滑車14および作業台T上の
固定滑車15を通したうえで上記第二プーリ12に巻き
掛けられ、他端は図示しないが固定されるか自由にされ
ている。
【0034】先端側がクランプ6によって固定された保
護管Pの中間部分がこの動滑車11によって上昇させら
れるので、ケーブルCは動滑車11に対してスムーズに
移動することができる。
【0035】上記第二プーリ12に隣接してブレーキロ
ール16が配設されている。このブレーキロール16は
二とおりの作用を奏する。
【0036】第一は、このブレーキロール16は第二プ
ーリ12に巻き掛けられた牽引策13に弾力的に押圧さ
れる作用位置と、第二プーリ12から離間した非作用位
置とに変位するようにされている。作用位置においては
第二プーリ12の空回り(牽引策13が第二プーリ12
との間で滑って牽引されない状態)を防止している。し
たがって、非作用位置では第二プーリ12が回転しても
牽引策13は滑るか離れるかして移動しない。
【0037】第二は、モータ4の昇降作動が停止したと
きにはロール16を押圧するための図示しない付勢手段
が同時にロール16を回転不能にするとともに、ロール
16をより強力に牽引策13に押圧する。そうすること
により、牽引策13は動滑車11、ケーブルCおよび保
護管Pの各重力に拘わらず拘束され、動滑車11は任意
の高さに停止させられる(ロック作用ともいう)。図中
の符号17は保護管Pを蓄積しておく保護管ドラムであ
る。
【0038】第二プーリ12の牽引策巻き掛け直径は、
第一プーリ5のケーブル巻き掛け直径のほぼ1/2にさ
れている。そうすることにより、牽引策13の牽引速
度、すなわち動滑車11の上昇速度、はケーブルCの送
り速度の約1/2となる。そうすることにより、前述の
昇降機構3による保護管Pの上昇の際に、動滑車11の
両側のケーブルの鉛直部分Ca、Cbの長さがほぼ同一
となる。また、ケーブルCの先端が保護管Pにおける上
流側鉛直部分に位置することがない。
【0039】もちろん、動滑車11の上昇速度をケーブ
ルCの送り速度の約1/2に限定することはない。ケー
ブルPの装入長さに応じて1/2より若干速くしても遅
くしてもよい。要するに、動滑車11の下流側のケーブ
ルの鉛直部分Cbが相当長さ存在してケーブルCの重力
が有効に作用すれば相当の効果が生じるのである。
【0040】上記動滑車11には加振器18が取り付け
られている。これは、動滑車11が上昇させられるとき
に動滑車11を振動させるためのものである。そうする
ことにより、動滑車11に巻き掛かっている保護管P内
のケーブルCの移動に対する摩擦抵抗が大幅に減少す
る。保護管Pの内周面とケーブルCとが常時接触するこ
とが避けられるからである。上記加振器18は小型の簡
単な機構のものでよい。たとえば、小型のモータの出力
軸に偏心質量を固定したものなどである。
【0041】また、かかる加振器を上記固定滑車10に
備えて滑車部分が振動するようにしてもよい。その場
合、滑車部分は振幅以上に変位しうる変位代を形成して
おく必要がある。そうすることにより、ケーブルCの湾
曲部分に対する摩擦抵抗が低減される。
【0042】つぎに、図3に示す概略図を参照しつつ本
電線挿入装置1による電線挿入方法の一例を説明する。
【0043】まず、図3(a)に示すように、水平状態
に横たえられた保護管Pの一端開口にケーブルCの先端
を若干寸法だけ挿入する。この作業は手作業で行っても
よい。ついで、上記第一プーリ5(図1、2)の回転に
よってケーブルCを連続的に保護管P内に挿入する。モ
ータ4による第一プーリ5の回転開始とともに上記挿入
距離検出器7が作動する。この時点まではブレーキロー
ル16が非作用位置にあるので牽引策13は移動しな
い。
【0044】ついで、図3(b)に示すように、ケーブ
ルCの先端が動滑車11に対応する部位を通過したとき
に挿入距離検出器7が上昇開始信号を発信する。挿入距
離検出器7には図3(a)に示す初期状態から図3
(b)に示す動滑車通過点までの距離が予め設定されて
いる。この機構に代えて、挿入距離検出器7が刻々表示
するケーブルCの送り出し距離を作業員が監視してお
き、動滑車通過点までの距離に達したときに上昇操作を
してもよい。上昇開始信号の発信または作業員の操作に
よってブレーキロール16が作用位置に移動する。
【0045】そうすると図3(c)に示すように、動滑
車11が振動しながら上昇し、その位置における保護管
Pの部分がケーブルCとともに上昇させられる。それ以
降はケーブルCの先端の位置はほとんど変化しない。前
述のとおりケーブルCの送り速度が保護管Pの上昇速度
の2倍にされているからである。
【0046】ケーブルCが計画長さだけ挿入されると挿
入距離検出器7からの信号により、ブレーキロール16
が非作用位置に変位してケーブルCの送りが停止され
る。同時にモータ4が停止して第一および第二のプーリ
5、12が回転を停止し、ブレーキロール16が第二作
用(ロック作用)を奏して動滑車11が停止させられ
る。加振器18の作動も停止する。その後、モータ4が
逆回転するとともにブレーキロール16が上記第一の作
用を奏して動滑車11は元の位置に下降される。そし
て、ケーブルCの挿入計画長さ近傍の保護管P部分を切
断して完了する。もちろん、ケーブルCが計画長さだけ
挿入された時点からの動作は作業員の手動操作に代えて
もよい。
【0047】以上説明した実施形態では、作業台T上に
載置された保護管Pの水平部分はケーブルCが問題なく
挿入されうる長さにされている。そして、動滑車11が
最大限持ち上げた保護管Pの部分の長さと上記水平部分
の長さとの合計は挿入計画長さより長く設定されてい
る。
【0048】しかし、作業場における天井高さや水平長
さの制限により、挿入計画長さをまかなえない場合には
図4に示すごとく複数機の昇降機構3を配設すればよ
い。
【0049】図4に示す電線挿入装置21は、ほぼ直線
状に横たえられた一本の保護管Pに沿って、図示しない
前述の挿入機構2の側から順に四機の昇降機構3a、3
b、3c、3dが直線状に配列されている。また、各動
滑車11の両側にはそれぞれ前述の固定滑車10が配設
されている。一本の保護管Pは全ての動滑車11および
固定滑車10に係合している。挿入機構2の位置から第
四の昇降機構3dの位置までの距離は、水平状態の保護
管PにケーブルCを問題なく挿入しうる保護管の長さに
されている。
【0050】そして、前述した挿入機構2と昇降機構3
との動作により、ケーブルCが保護管P内に挿入され
る。ケーブルCの先端が第四の昇降機構3dを通過した
位置まで挿入されると、第四の動滑車11dが上昇す
る。第四の動滑車11dが上限まで上昇しきると、連続
して第三の動滑車11cが上昇する。第三の動滑車11
cが上限まで上昇しきると、連続して第二の動滑車11
bが上昇する。このようにして第一の動滑車11aが上
昇することにより、ケーブルCが予定深さまで保護管P
内に挿入される。図4では第四および第三の動滑車11
d、11cがその順に上限まで上がり、第二の動滑車1
1bが上昇している最中の状態を示している。複数機の
動滑車が同時に並行して上昇することがないようにイン
ターロックされている。なお、ケーブルCの先端が第四
の昇降機構3dを通過した位置まで挿入された後はケー
ブルCの先端の位置はほとんど動かない。前述のとおり
ケーブルCの送り速度が各動滑車の上昇速度の2倍にさ
れているからである。
【0051】この実施形態は四機の昇降機構3を備えて
いるが、挿入計画長さと作業場のスペース的制限に応じ
て増減すればよい。
【0052】図5には前述のものとは異なる電線挿入装
置22が示されている。この電線挿入装置22は保護管
Pを鉛直状に垂下した状態で保護管の上端から下方に向
けてケーブルCを挿入するものである。この電線挿入装
置22は保護管Pの先端を保持する保持機構23と、保
護管Pのこの先端からケーブルCを挿入するための挿入
機構24と、これら保持機構23および挿入機構24が
取り付けられた基台25とを備えている。基台25は図
示しないたとえばクレーンやリフトなどの公知の昇降機
構によって昇降させられる。
【0053】保持機構23は、保護管Pの先端開口から
保護管P内に若干距離だけ挿入されうる硬質のガイド筒
26と、保護管Pのガイド筒挿入部分を外周側から着脱
自在に把持するためのクランプ27とを有している。保
護管Pはその先端近傍においてガイド筒26とクランプ
27とで挟圧されてしっかりと保持される。
【0054】挿入機構24は、図1および図2に示した
挿入機構2と同様の、モータ4によって回転させられる
プーリ28と、挿入距離検出器7およびこの挿入距離検
出器7に固設された検出ロール8とを有している。検出
ロール8はプーリ28に巻き掛けられたケーブルCに弾
力的に押圧される作用位置とプーリ28から離間した非
作用位置とに変位する。また、作用位置における検出ロ
ール8とプーリ28とは、それらの中心同士が実質的に
水平に並ぶように配置されている。その結果、ケーブル
Cの先端近傍が検出ロール8とプーリ28とによって挟
持されたときに、ケーブルCの先端を上方から実質的に
鉛直下方に向けて保持することができ、ケーブルCの先
端が上記ガイド筒26内へ容易に進入することができ
る。
【0055】基台25にはケーブルCを蓄えたケーブル
ドラム9も取り付けられている。この基台を昇降手段に
よって作業場に下降させた状態で、作業員がケーブルド
ラム9からケーブルCの先端を上記ガイド筒26近傍ま
で引き出す。そして検出ロール8とプーリ28とでケー
ブルCを挟持し、基台25を所定高さまで上昇させる。
その後、遠隔操作によって挿入機構2を作動させ、挿入
計画長さまでケーブルCを保護管内へ挿入する。また
は、基台25を上昇させつつ挿入機構2を作動させて挿
入してもよい。ケーブルCを挿入しつつ基台25を上昇
させるときには基台25の上昇速度をケーブルCの挿入
速度とほぼ同一またはそれ以上にする。挿入が完了すれ
ば基台25を下降させて保護管PおよびケーブルCの所
定位置を切断する。
【0056】なお、作業場が建屋の高い位置に設けられ
ているような場合などには、上記基台25をとくに昇降
式にする必要はない。たとえば、高い階の窓際に基台2
5を設置し、保護管Pを窓の外に垂下するようにすれば
よい。
【0057】本電線挿入装置22によれば、鉛直に垂下
された保護管Pに下向きにケーブルCを挿入するため、
摩擦抵抗はほとんどない。したがって、金属スパイラル
管からなる保護管のような硬質の管ではなく、軟質の合
成樹脂製チューブなどにケーブルや電線などを挿入する
ことも容易である。
【0058】また、保護管Pの先端近傍を水平状態に保
持するようにガイド筒26とクランプ27を配置し、ケ
ーブルCの先端近傍も水平状態に保持するようにプーリ
28と検出ロール8とを配置してもよい。その場合、保
護管Pが方向転換して鉛直方向に垂下されるように、ガ
イド筒26およびクランプ27から離間して図示しない
固定滑車などを配設する。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、たとえ長い寸法の保護
管などの可撓性管状部材に電線ケーブルなどの線状部材
を挿入しなければならない場合であっても容易且つ迅速
に挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電線挿入装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の電線挿入装置を概略的に示す説明図であ
る。
【図3】図3(a)〜図3(c)は図1の電線挿入装置
を用いて電線ケーブルを挿入する手順を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態に係る電線挿入装置を示
す概略正面図である。
【図5】図5(a)は本発明のさらに他の実施形態に係
る電線挿入装置を示す概略正面図であり、図5(b)は
その概略側面図である。
【符号の説明】
1・・・・電線挿入装置 2・・・・挿入機構 3、3a、3b、3c、3d・・・・昇降機構 4・・・・モータ 5・・・・第一プーリ 6・・・・クランプ 7・・・・挿入距離検出器 8・・・・検出ロール 9・・・・ケーブルドラム 10・・・・固定滑車 11、11a、11b、11c、11d・・・・動滑車 12・・・・第二プーリ 13・・・・牽引策 14、15・・・・固定滑車 16・・・・ブレーキローラ 17・・・・保護管ドラム 18・・・・加振器 21、22・・・・電線挿入装置 23・・・・保持機構 24・・・・挿入機構 25・・・・基台 26・・・・ガイド筒 27・・・・クランプ 28・・・・プーリ C・・・・ケーブル Ca、Cb・・・・(ケーブルの)鉛直部分 P・・・・保護管 T・・・・作業台

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性管状部材の内部へ線状部材を挿入
    するための装置であって、 可撓性管状部材の一端開口から可撓性管状部材の内部へ
    線状部材を挿入する挿入手段と、 可撓性管状部材の中間部分を可撓性管状部材の内部の線
    状部材とともに昇降させる昇降手段と 可撓性管状部材内に挿入された線状部材の長さを検出す
    る挿入距離検出器と を備えており、 上記昇降手段が、挿入距離検出器による上昇開始信号に
    基づいて線状部材の挿入速度の約二分の一またはそれ以
    下の速度で可撓性管状部材を上昇させるように構成され
    なる線状部材挿入装置
  2. 【請求項2】 上記昇降手段が、可撓性管状部材が湾曲
    しうる曲率半径以上で可撓性管状部材を湾曲させつつ昇
    降するように構成されてなる請求項1記載の線状部材挿
    入装置。
  3. 【請求項3】 上記昇降手段が、可撓性管状部材が湾曲
    しうる曲率半径以上の半径を有するローラ部材を備えて
    おり、このローラ部材が昇降するように構成されてなる
    請求項1記載の線状部材挿入装置
  4. 【請求項4】 可撓性管状部材の長手方向に沿った上記
    昇降手段の少なくとも片側の位置に、可撓性管状部材の
    載置状態を保持する保持部材が配設されてなる請求項1
    記載の線状部材挿入装置。
  5. 【請求項5】 上記保持部材が、昇降手段による可撓性
    管状部材の上昇に伴って可撓性管状部材が湾曲しうる曲
    率半径以上の可撓性管状部材案内部を備えてなる請求項
    記載の線状部材挿入装置。
  6. 【請求項6】 上記昇降手段に加振装置が配設されてな
    る請求項1記載の線状部材挿入装置。
  7. 【請求項7】 上記保持部材に加振装置が配設されてな
    請求項4記載の線状部材挿入装置。
  8. 【請求項8】 複数個の上記昇降手段が可撓性管状部材
    の長手方向に沿って相互に離間して配設されてなる請求
    項1記載の線状部材挿入装置。
  9. 【請求項9】 可撓性管状部材の内部へ線状部材を挿入
    するための装置であって、 可撓性管状部材の一端近傍を着脱可能に保持して該可撓
    性管状部材の全体鉛直状に垂下させるための保持手段
    と、 該保持手段によって保持されている可撓性管状部材の
    端開口から線状部材を下方に向けて可撓性管状部材の内
    部に挿入する挿入手段とを備えてなる線状部材挿入装
    置。
  10. 【請求項10】 可撓性管状部材の内部へ線状部材を挿
    入するための装置であって、 可撓性管状部材の一端近傍を着脱可能に保持するための
    保持手段と、 該保持手段によって保持されている可撓性管状部材の上
    端開口から線状部材を下方に向けて可撓性管状部材の内
    部に挿入する挿入手段と、 上記挿入手段および保持手段が取り付けられる基台と、 該基台を昇降させるための基台昇降手段とを備えてお
    り、該基台昇降手段が、挿入手段による線状部材の挿入速度
    とほぼ同一またはそれ以上の速度で基台を上昇させるよ
    うに構成されてなる線 状部材挿入装置。
  11. 【請求項11】 可撓性管状部材の内部へ線状部材を挿
    入する方法であって、 横たえた可撓性管状部材の一端開口から可撓性管状部材
    の内部へ線状部材を挿入する挿入工程と、該挿入行程の途中で、 挿入された線状部材が存在する
    撓性管状部材の中間部分を可撓性管状部材の内部の線状
    部材とともに上昇させる上昇行程とを含んでおり、 該上昇行程において、上昇速度の約二倍またはそれ以上
    の速度で可撓性管状部材の内部に線状部材を挿入する挿
    入行程が継続して なる線状部材挿入方法。
  12. 【請求項12】 上記上昇行程において、上昇させられ
    ている可撓性管状部材の部分に振動を加える工程をさら
    に含んでなる請求項11記載の線状部材挿入方法。
  13. 【請求項13】 上記上昇行程において、可撓性管状部
    材における鉛直部分と横たえられている部分との間の両
    湾曲部のうちの少なくとも一方に振動を加える工程をさ
    らに含んでなる請求項11記載の線状部材挿入方法。
  14. 【請求項14】 上記上昇行程が、既に線状部材が挿入
    された可撓性管状部材の複数部分を上昇させる請求項1
    記載の線状部材挿入方法。
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