JP3222228B2 - エンジンの吸気制御装置 - Google Patents

エンジンの吸気制御装置

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JP3222228B2
JP3222228B2 JP33268792A JP33268792A JP3222228B2 JP 3222228 B2 JP3222228 B2 JP 3222228B2 JP 33268792 A JP33268792 A JP 33268792A JP 33268792 A JP33268792 A JP 33268792A JP 3222228 B2 JP3222228 B2 JP 3222228B2
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valve
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intake passage
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義治 井坂
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/48Tumble motion in gas movement in cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気通路面積を吸気制
御弁によって制御するようにしたエンジンの吸気制御装
置に関し、詳細には吸入空気量が少ない状態での燃焼安
定性を向上させて特に低中速・低負荷運転域での燃費率
を向上できるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃費の向上を図るには、吸気
量が少ない場合でも流速を高めることにより燃焼室内に
縦渦(タンブル)を発生させ、希薄空燃比での燃焼を安
定化させることが効果的であることが知られている。こ
のようなタンブルを発生できる吸気制御装置として、本
件出願人は、低吸入空気量時に吸気通路の底壁側部分を
絞り込む吸気制御弁を配設するとともに、上記吸気通路
の吸気制御弁下流側部分を天壁側部分と底壁側部分とに
区分けするとともに、吸気を吸気通路の天壁側に沿って
流れるよう整流する整流部材を配設してなる吸気制御装
置を提案した(特願平3−360129号参照) 。この提案装
置によれば、吸入空気量が少ない場合でも、気筒軸方向
に縦向きに流れる方向性を吸気流に与えてタンブルを発
生させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような吸気制御装
置において、低吸入空気量時での燃焼をより安定させて
低中速域等の運転域での燃費率をより向上させるため
に、タンブルをより効果的に発生させることができる装
置の実現が要望されている。
【0004】本発明は、このような要請に鑑みてなされ
たもので、タンブルをより効果的に発生させることがで
きるエンジンの吸気制御装置を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、吸気通路の
底壁内に、低吸入空気量時に該吸気通路の底壁側部分を
絞り込むことにより吸入空気を吸気通路の天壁側に偏ら
せて流す吸気制御弁を回動可能に配設し、上記吸気通路
の少なくとも上記吸気制御弁より下流側部分において吸
気を該吸気通路の天壁側に沿うように整流する整流部材
を設けるとともに、該整流部材の少なくとも吸気バルブ
開口近傍部分を該吸気バルブのバルブステムより燃焼室
中心側に位置させたことを特徴としている。
【0006】
【作用】この発明に係るエンジンの吸気制御装置によれ
ば、吸入空気量が少ない時は、吸気制御弁が吸気通路の
底壁側部分を絞り込み、また整流部材が吸気制御弁より
下流側にて吸気を天壁側に沿うように整流するので、吸
入された空気は、通路面積の狭い天壁側部分に偏って流
れるとともに速度が上昇する。これにより気筒内に流入
する吸気流に対して、気筒軸方向に流れる縦向きの方向
性が与えられ、その結果タンブルが発生して希薄燃焼が
安定して行われる。また、高吸入空気量時には吸気制御
弁は全開位置に回動し、これにより吸気通路内に吸気制
御弁が在留することはなく、吸気抵抗の増大を回避でき
る。
【0007】また、上記整流部材は、その吸気バルブ開
口近傍部分が該吸気バルブのバルブステムより燃焼室中
心側に位置しているので、吸気通路下流側の天壁側部分
の横断面形状がカム軸方向に細長い横長となっており、
これにより燃焼室内にタンブルが発生しやすくなってい
る。この結果、吸入空気量が少ない場合でも燃焼をより
安定させることができ、低中速域等の運転域での燃費率
をより向上させることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図5は本発明の第1実施例による
エンジンの吸気制御装置を説明するための図である。
【0009】図において、1は水冷式4サイクル4バル
ブエンジンであり、これはクランクケース2上にシリン
ダブロック3,シリンダヘッド4を積層してヘッドボル
トで締結し、該シリンダヘッド4のヘッドカバー側合面
4iにヘッドカバー5を装着した構造のものである。上
記シリンダブロック3に形成されたシリンダボア3a内
にはピストン7が摺動自在に挿入配置されており、該ピ
ストン7はコンロッド8でクランク軸(図示せず)に連
結されている。
【0010】上記シリンダヘッド4のシリンダブロック
側合面4aには燃焼室を構成する燃焼凹部4bが凹設さ
れている。この燃焼凹部4bには吸気弁開口4c,排気
弁開口4dがそれぞれ2つずつ開口している。なお、上
記各開口4c,4dは、これらの部分に装着された概ね
リング状のバルブシート27,28の各開口によってそ
れぞれ形成されている。また、各排気弁開口4dには排
気弁10のバルブヘッド10aが、各吸気弁開口4cに
は吸気弁11のバルブヘッド11aがそれぞれ各開口を
開閉可能に、すなわち上記バルブシート28,27の各
シート面に当接可能に配置されている。この排気,吸気
弁10,11のバルブステム10b,11bはカム軸方
向に見て所定の挟み角をなすように気筒軸方向に斜め上
方に延びており、その上端には排気,吸気リフタ12,
13がそれぞれ装着されている。また該各リフタ12,
13上には、これを押圧駆動する排気,吸気カム軸1
4,15が気筒軸と直角方向に向けて、かつ互いに平行
に配置されている。なお、12a,13aは各弁を閉方
向に付勢するバルブスプリング、29はその電極部が燃
焼室中央に位置する点火プラグである。
【0011】上記2つの排気弁開口4dは二股状の排気
通路16でシリンダヘッド4の前壁4f側に導出されて
おり、該排気通路16の壁面開口16aには排気管(図
示せず)が接続されている。また上記各吸気弁開口4c
はそれぞれ吸気通路17によりシリンダヘッド4の後壁
4g側に導出されている。この2本の吸気通路17は気
筒軸方向に見ると互いに平行でかつ直線状になってお
り、またカム軸方向に見ると、上記吸気弁開口4cから
シリンダ後壁4g側に円弧状に屈曲した後、略直線状に
延びている。そしてこの各吸気通路17の各壁面開口1
7aには共通のキャブジョイント18が接続されてお
り、該ジョイント18内で1つの通路に合流している。
このキャブジョイント18には1つの気化器19が接続
されている。この気化器19はスロットル操作によって
開閉するバタフライ式スロットルバルブ19aと、エン
ジンの吸気負圧で自動的に開閉するピストンバルブ19
bとを有する自動可変ベンチュリ式のものである。
【0012】また上記キャブジョイント18内には、切
換弁26が配設されている。この切換弁26は、該ジョ
イント18をカム軸方向と平行に貫通するように配設さ
れた弁軸26aと、該弁軸26aに固着され上記一方の
吸気通路17を開閉する弁板26bとから構成されてい
る。
【0013】上記各吸気通路17の下流側には、弁穴1
7cがカム軸方向に貫通形成されている。この弁穴17
cは、その軸線が該吸気通路17の底壁17dの表面付
近に位置し、吸気通路17内部分は略半円状に形成され
ており、隣接する2つの気筒用吸気通路を連通してい
る。この弁穴17c内には、各吸気通路17の通路断面
積及びその断面形状を変化させるための吸気制御弁21
が挿入配置されている。この吸気制御弁21は、丸棒の
一部を吸気通路17の下部内面と連続面をなすよう切り
欠くことにより各吸気通路17を開閉する弁部21aを
形成してなるものであり、上記弁部21aが弁穴17c
内に没入して吸気通路内面と面一となる全開位置と、上
記弁部21aが底壁17d面から略垂直に起立して吸気
通路17を略1/2に絞り込むとともに、吸気通路形状
をカム軸方向に細長い横長形状に変化させる全閉位置
(図1参照)との間で回動可能となっている。この場
合、上記弁部21aの外周面が上流側に位置するように
回動する。
【0014】上記吸気制御弁21の外端部には制御プー
リ22aが固着されており、この制御プーリ22aは制
御モータに固着された駆動プーリ22bにケーブルで連
結されている。また上記切換弁26の外端部には切換プ
ーリ26cが固着されており、この切換プーリ26cは
切換モータに固着された駆動プーリ26dにケーブルで
連結されている。上記制御モータ,切換モータはECU
23によってその回転が制御される。このECU23
は、スロットル開度センサ24からのスロットルバルブ
19aの開度信号a、及び回転センサ25からのエンジ
ン回転速度信号bが入力され、上記吸気制御弁21を、
低中速・低負荷運転域のように吸入空気量が少ないほど
上記全閉位置側に、高速・高負荷運転域のように吸入空
気量が多いほど上記全開位置側に回動させる制御信号A
を上記制御モータに出力し、また上記切換弁26を吸入
空気量が所定値以下の運転域では閉とし、上記所定値を
越える運転域では開とする制御信号Bを上記切換モータ
に出力する。
【0015】上記各吸気通路17の下流側開口にはそれ
ぞれ整流部材30が設けられている。各整流部材30
は、上記下流側開口端部とバルブシート27により挟持
されている。また各整流部材30は、図3に示すよう
に、円板状の基部40と、これに取り付けられた整流板
部43とから構成されている。
【0016】上記基部40には円形の孔40aが形成さ
れるとともに、その内周面の一部に立壁部41及び42
が形成されている。これらの各立壁部41,42は、孔
40aの直径方向に対向配置されておらず、図4に示す
ように偏倚量eだけ偏倚して配置されている。また、上
記各立壁部41,42には、それぞれ係合凹部41a及
び42aが形成されている。一方、上記整流板部43に
は、上記バルブステム11bが挿入される長孔43aが
形成されるとともに、バルブステム11bとの干渉を防
止する逃がし部43bが形成されている。また、上記整
流板部43の下部の両端部が上記立壁部41,42の各
係合凹部41a及び42aに係合しており、これらの係
合部分はろう付け又は溶接によって取り付けられてい
る。これにより、上記基部40の孔40aが概ね弓形形
状の大面積部分44及び小面積部分45に仕切られてお
り、大面積部分44内に上記バルブステム11bが配置
されるようになっている。すなわち、吸気バルブ開口近
傍部分を形成する整流板部43下部は、吸気弁11のバ
ルブステム11bより燃焼室中心側に位置している。ま
た、上記整流板部43は、該整流部材30を上記吸気通
路17に取り付けたときに、該吸気通路17の略中心線
方向に延びており、その上流端部43cは、全閉位置に
位置する上記吸気制御弁21の弁部21aの上端部分に
位置している。これにより、上記整流部材30は上記吸
気通路17を天壁17f側部分Cと底壁17d側部分D
とに区分けするとともに、吸気を天壁17fに沿って流
れるよう整流する。なお、天壁17f側部分Cの吸気バ
ルブ開口近傍部分の横断面形状は上記小面積部分45に
よってカム軸方向に細長い横長の弓形形状となってい
る。
【0017】ここで、上記各吸気通路17に対する各整
流部材30の取り付けには各種の態様が採用できる。例
えば、図5 (a) に示すように一方の整流部材30の立
壁部41と他方の整流部材30の立壁部42とを内側
(点火プラグ29側)に配置するか、同図 (b) に示す
ように各立壁部41を外側に配置するか、あるいは同図
(c) に示すように各立壁部41を内側に配置するかの
いずれであってもよい。このように各整流部材30を配
置することにより、各吸気バルブ開口は燃焼室中心(点
火プラグ29の中心)の近傍においてカム軸方向(図5
左右方向,図2紙面垂直方向)に細長い弓形形状となっ
ている。
【0018】次に本実施例の作用効果について説明す
る。低中速・低負荷時のような要求吸入空気量の少ない
運転領域では、ECU23からの制御信号Aによって制
御モータが吸気制御弁21を図1に示す全閉位置に回動
させ、またECU23からの制御信号Bによって切換モ
ータが切換弁26を図1に示す閉位置に回動させる。す
ると吸気制御弁21の弁部21aが各吸気通路17の底
壁17d側を絞り込み、また切換弁26によって一方の
吸気通路17が全閉となる。これにより吸気は他方の切
換弁のない吸気通路17側に集中して、しかも該通路1
7の整流部材30によって区分けされた天壁側部分Cを
該天壁に沿って流れ、気筒内に他方側の吸気通路17の
吸気弁開口4cのみから流入する。その結果、吸気量が
少ない場合でも流れに方向性が得られ、気筒軸方向に見
ると気筒内面に沿って横方向に流れ、かつカム軸方向に
見ると気筒軸に沿って縦方向に流れる斜めタンブルが発
生する(図1の→印参照)。
【0019】要求吸気量が中程度の中速・中負荷運転域
では、吸気制御弁21は全開位置に回動して吸気通路1
7を全開とし、また切換弁26は一方の吸気通路17を
閉じたままの状態に保持されている。そのため吸気は他
方の吸気通路17に集中して、該通路17の天壁側,底
壁側通路C,Dの全体に渡ってかつ整流されつつ流れ、
気筒内に流入する。なお、要求吸気量の程度によって
は、吸気制御弁21は途中開度に位置する場合もある。
【0020】また要求吸気量の多い高速・高負荷運転域
では、吸気制御弁21は全開位置に保持され、また切換
弁26は一方の吸気通路17を全開とする。そのため吸
気は両方の吸気通路17,17を通って両方の吸気弁開
口4c,4cから気筒内に流入する。
【0021】このように本実施例では、一方の吸気通路
17を閉じることにより吸気を他方の通路17側に集中
して流す切換弁26を設けるとともに、吸気を該通路1
7の天壁17f側に偏らせて流す吸気制御弁21を設
け、さらに吸気通路17を天壁側部分Cと底壁側部分D
とに区分けするとともに天壁に沿って流れるよう整流す
る整流部材30を設けたので、吸気量が少ない場合にお
いて、吸気を1つの吸気弁開口から気筒内面に沿い、か
つ気筒軸方向に沿う方向に方向性をもって流すことがで
き、スワールとタンブルとを合成した斜めタンブルを発
生させることができる。その結果、希薄燃焼を安定させ
ることができ、燃費率を向上できる。
【0022】また、本実施例では、上記整流部材30の
一部をバルブステムより点火プラグ寄りに配置したの
で、上記吸気通路17の天壁側部分Cの横断面形状がカ
ム軸方向に細長い横長の弓形形状となり、燃焼室内にタ
ンブルがより発生しやすくなっている。この結果、吸入
空気量が少ない場合でも燃焼をより安定させることがで
き、低中速域等の運転域での燃費率をより向上させるこ
とができる。
【0023】なお、上記実施例では、整流部材30の各
立壁部41,42を偏倚量eだけ偏倚して配置したもの
を示したが、本発明の適用はこれに限定されず、立壁部
42に対向して立壁部41を配置するようにしてもよ
い。この場合には、小面積部分45がより弓形形状に近
づくことになる。
【0024】また、上記実施例では整流部材30の上流
端を吸気制御弁21の上端に当接するよう構成したが、
この整流部材は図6に示すように、天壁内面と略平行に
形成し、かつ制御弁との間に間隔aを設けても良い。こ
の場合は、上流端を制御弁21の上流縁まで延長するの
が望ましい。このようにすれば制御弁21が途中開度の
場合の吸気の流れが円滑となる。
【0025】また、上記実施例では、何れかの吸気通路
を開閉する切換弁を設けたが、本発明では必ずしもこの
切換弁は必要ないものであり、また吸気通路が1つのエ
ンジンにも勿論適用できる。さらに、上記実施例では、
自動二輪車用エンジンに適用した場合を例にとって説明
したが、本発明は勿論自動車用エンジンにも適用でき
る。
【0026】図7ないし図9は、さらに効果的にタンブ
ルを発生させることができるようにした本発明の第2実
施例を説明するための図である。本第2実施例は上記第
1実施例において吸気弁の形状を改善することにより、
気筒内の吸気の流れを減衰の少ない全体として1つの流
れとなるようにした例であり、図7はその吸気弁開口付
近の吸気の流れを示す模式図、図8はその燃焼室内の吸
気の流れを示す模式図、図9は従来例の問題点を説明す
るための模式図である。
【0027】上記第1実施例では、吸気制御弁21,及
び整流部材30を設けることによって、吸気を天壁側に
偏らせて燃焼室内に気筒中心から流入させ、これにより
タンブルを発生させる。しかしこの場合、図9に示すよ
うに燃焼室内の(イ)の部分に小渦が生じ、該小渦によ
って燃焼室内でのタンブル流が減衰してしまう懸念があ
る。これは例えば図1,図2に示すように吸気通路17
の吸気弁開口付近が気筒軸方向に屈曲していることか
ら、吸気がその慣性によって気筒軸方向に流入し、燃焼
室(イ)部分が低圧となり、吸気が反転するためである
と考えられる。
【0028】そこで本第2実施例では、吸気をできる燃
焼室凹部4bの天壁面4b´及びシリンダボア3a面に
沿って流すことによって上記小渦をなくしタンブルをよ
り効果的に発生させることとした。そのために、図7に
示すように、吸気弁11のバルブヘッド11aの傘面1
1a´及び天壁面4b´を該傘面11a´とヘッド面1
1cとのなす角θ1がバルブ軸L1と気筒軸L2とのな
す角θ2に近似するように構成し、これにより傘面11
a´と燃焼室天壁面4b´とのなす角度θができるだけ
大きくなるように構成した(例えば20度)。
【0029】この第2実施例構造によると、図7
(a),(b)に示すように、バルブヘッド11aが吸
気弁開口4cを開くと、吸気は吸気通路17の天壁側に
偏って燃焼室内に流入するとともに、バルブヘッド11
aの傘面11a´によって天壁面4b´に沿うよう曲げ
られる。このようにして吸気は図8に矢印で示すよう
に、天壁面4b´からシリンダボア3a面に沿って燃焼
室内を流動し、上記小渦の発生を回避することができ
る。その結果、上記第1実施例と比較して、さらに効果
的にタンブルを発生させることができ、希薄空燃比での
燃焼をより安定化させ、低中速・低負荷運転域での燃費
率を上記第1実施例以上に向上できることとなる。な
お、本第2実施例は、特にシリンダボア径がピストンス
トロークより大きいオーバースケア型エンジンにおいて
有効である。
【0030】図10は吸気制御弁21を閉じて運転でき
る範囲を拡大できるようにした第3実施例を示す図であ
る。
【0031】上述の吸気制御弁を備えた場合、該吸気制
御弁を閉じた状態での吸気通路面積を大きめに設定すれ
ば、吸気制御弁を閉じて運転できる範囲を拡大できる。
しかし、単に上記閉時の吸気通路面積を大きくするだけ
では、低吸気量時吸気の流速が低下し燃焼室内における
必要なタンブル強度が得られず、燃焼改善の効果は得難
い。一方、タンブル強度を得るために上記閉時面積を小
さくすると、制御弁を閉じて運転できる範囲が狭くな
る。
【0032】そこで、本第3実施例では上記閉時面積を
大きくしながら燃焼室内における必要なタンブル強度を
得るために以下の構成を採用した。図中、図1と同一符
号は同一又は相当部分を示す。上記第1実施例では、図
1,図2に示すように吸気通路17は吸気制御弁21の
下流側において、気筒軸方向に湾曲している。そのため
吸気通路17の天壁側に偏って流れる吸気は、この湾曲
した部分で流動方向が気筒軸方向変えられ、さらにバル
ブヘッド11aによりその傘面方向に変えられることと
なる。
【0033】これに対して本第3実施例をでは、図10
に示すように、吸気通路17は吸気弁開口直近までほぼ
直線的に構成されている。即ち、上述のように上記第1
実施例の吸気通路17は、吸気制御弁下流側において気
筒軸方向に屈曲され、気筒軸方向に延びる部分を有して
いたが、本実施例では、この延長部分を廃止した。
【0034】また、本実施例では吸気通路17の直線部
分に吸気制御弁21を配設しており、そのため該吸気制
御弁21を吸気弁開口4cに近接させながら、その弁部
21aは直線状の底壁17dに合わせて平坦に形成され
ている。ちなみに、上記第1実施例では、吸気通路の屈
曲部に吸気制御弁を配設しているのでその弁部は曲線状
の底壁に合わせて曲面状に形成されている。なお、18
´はスロットルボディ、19a´はスロットルバルブで
ある。また19´は燃料噴射弁であり、これは上記直線
状の吸気通路を通って整流部材30及び吸気制御弁21
を指向している。
【0035】本第2実施例では、吸気制御弁21を経た
吸気はその流動方向が上記延長部分及びバルブヘッド1
1aによって偏向されることなくそのままの燃焼室内に
流入する。
【0036】このように本第3実施例では、吸気通路に
湾曲した部分がないので、吸気は燃焼室内に流入する際
に吸気制御弁21,整流部材30による流動方向をほぼ
保ったまま燃焼室内に流入することとなり、上記傘面1
1aによる抵抗が少ない分だけ吸気流速の減衰が僅かで
済むことになる。これにより吸気制御弁21による吸気
の必要増速量を低減でき、その結果、吸気制御弁閉時の
通路面積を大きめに設定でき、もって上記第1実施例と
比較して吸気制御弁の閉状態での運転範囲を拡大でき
る。
【0037】なお、上記第3実施例のように吸気通路を
直線状に形成することにより吸気流速の減衰量が軽減さ
れた場合は、整流部材30を廃止することも可能であ
る。即ち、吸気通路を直線状に構成し、吸気制御弁を吸
気通路の直線状部分で、かつ吸気弁開口直近に配設した
ので整流部材30を廃止しながら十分タンブル速度を確
保できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明に係るエンジンの吸
気制御装置によれば、低吸入空気量時に該吸気通路の底
壁側部分を絞り込む吸気制御弁を設けるとともに、吸気
を天壁に沿って流れるよう整流する整流部材を設けたの
で、吸入空気量が少ない場合でも、吸気流に縦向きの方
向性を与えることができ、その結果タンブルを確実に発
生して希薄燃焼を安定化でき、燃費を改善できる効果が
ある。
【0039】また、整流部材の吸気バルブ開口近傍部分
が該吸気バルブのバルブステムより燃焼室中心側に位置
するので、吸気通路の下流側部分の天壁側断面を横長形
状にすることができ、これにより燃焼室内にタンブルが
より発生しやすくなっている。この結果、吸入空気量が
少ない場合でも燃焼をより安定させることができ、低中
速域等の運転域での燃費率をより向上させることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による吸気制御装置が適用
されたエンジンの断面側面図である。
【図2】上記第1実施例装置の吸気制御弁及び整流部材
の拡大図である。
【図3】上記第1実施例の整流部材の全体斜視図であ
る。
【図4】図3のIV-IV 線断面図である。
【図5】図1または図2のV-V 線断面図である。
【図6】上記第1実施例における整流部材の変形例を示
す拡大図である。
【図7】本発明の第2実施例のバルブヘッド付近の模式
図である。
【図8】上記第2実施例の燃焼室内の吸気の流れを示す
模式図である。
【図9】上記第2実施例における問題点を説明するため
の従来の吸気の流れを示す模式図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す断面側面図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 3 シリンダブロック 4 シリンダヘッド 4b 燃焼凹部 5 ヘッドカバー 11 吸気弁 11b バルブステム 17 吸気通路 17d 底壁 17f 天壁 21 吸気制御弁 30 整流部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路の底壁内に、低吸入空気量時に
    該吸気通路の底壁側部分を絞り込むことにより吸入空気
    を吸気通路の天壁側に偏らせて流す吸気制御弁を回動可
    能に配設し、上記吸気通路の少なくとも上記吸気制御弁
    より下流側部分において吸気を該吸気通路の天壁側に沿
    うように整流する整流部材を設けるとともに、該整流部
    材の少なくとも吸気バルブ開口近傍部分を該吸気バルブ
    のバルブステムより燃焼室中心側に位置させたことを特
    徴とするエンジンの吸気制御装置。
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