JP3222109B2 - 施錠金物 - Google Patents
施錠金物Info
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Description
る固定のために、固定ビスなどの固定具を取り付けるた
めの固定具取付部を有するとともに、この固定具取付部
を覆い隠すためのカバー材を備えたクレセント錠、カム
ラッチハンドルなどの施錠金物に関する。
などの施錠金物は、従来、ステンレスまたは亜鉛ダイカ
ストなど金属性のものが多く、障子や窓枠に対する取付
けに当たっては、図9に示されるように、ベース50に
一体的に形成されたビス座50aに対して固定ビスを螺
設し、ビスの頭部はそのまま露出させるようにしたもの
が多かった。しかし、近年はこのような施錠金物に対し
てもインテリア性や高級感志向が高まり、樹脂などの材
質を用い外観的に配慮したものが多く製作されるように
なってきた。このような施錠金物の場合、固定ビスを露
出させたままでは外観が損なわれるとして固定ビスを隠
すためにビスキャップなどのカバー材が用いられてい
る。
にビス座に対して被せるようにして取り付けるものや
(図示せず)、図10に示されるように、ビスキャップ
52の下面に対して係合片52a,52a…を一体的に
設けるとともに、ビス座側には前記係合片52a,52
a…が挿入される係合孔53,53…を形成しておき、
前記ビスキャップ52の係合片52a,52a…を前記
53,53…係合孔に圧入することにより係合片52
a,52a…の爪部を係合孔53,53…の裏側縁部に
係止させて抜け出ないように保持するものなどがある。
ように単にビスキャップをビス座に被設する場合には、
その後にビスキャップが自然に脱落したり、あるいは特
に公共建物の場合には人為的に取り外されたりするなど
の問題があった。
に設けた係合片52aをビス座側に設けた係合孔53に
係合させることにより取り付けを行うようにした場合に
は、その後に固定ビスの増し締めが必要となった際に、
ビスキャップ52の取り外しが困難となるなどの問題が
あった。
脱落がなく、経年後にビスの増し締めが必要になった場
合でも、カバー材を開閉することで簡単に固定具取付部
を開放できるようにした施錠金物を提供することにあ
る。
に請求項1に係る本発明として、固定具を取り付けるた
めの固定具取付部を有するとともに、この固定具取付部
に樹脂製カバー材を備える施錠金物において、前記固定
具取付部に係合孔を形成する一方、前記樹脂製カバー材
は、薄肉の塑性ヒンジ部を介して前記係合孔に係合する
係合片を一体的に備え、かつ前記塑性ヒンジ部を境に一
方側に存在する係合片側の面と、他方側に存在する前記
樹脂製カバー材本体側の面との間に樹脂製カバー材の閉
状態時に前記塑性ヒンジ部を隠す段部が形成されてお
り、前記樹脂製カバー材の係合片を固定具取付部の係合
孔に係止し、樹脂製カバー材を前記塑性ヒンジ部を回転
中心として開閉自在としたことを特徴とする施錠金物が
提供される。
り付けるための固定具取付部を有するとともに、この固
定具取付部に樹脂製カバー材を備え、かつ前記固定具取
付部に連続する正面壁を有する施錠金物において、前記
正面壁に係合孔を形成する一方、前記樹脂製カバー材
は、薄肉の塑性ヒンジ部を介して前記係合孔に係合する
係合片を一体的に備え、かつ前記塑性ヒンジ部を境に一
方側に存在する係合片側の面と、他方側に存在する前記
樹脂製カバー材本体側の面との間に樹脂製カバー材の閉
状態時に前記塑性ヒンジ部を隠す段部が形成されてお
り、前記樹脂製カバー材の係合片を前記正面壁に設けら
れた係合孔に係止し、樹脂製カバー材を前記塑性ヒンジ
部を回転中心として開閉自在としたことを特徴とする施
錠金物が提供される。
取付部に、樹脂製カバー材の側壁内面に接触し、樹脂製
カバー材の位置規制を行う左右対の起立壁を設けてある
請求項1〜2いずれかに記載の施錠金物が提供される。
前記起立壁を設けることにより、前記樹脂製カバー材は
閉時に位置ずれを起こすことなく、正規の位置にきっち
りと位置決めされるようになる。
関し、請求項4に係る本発明として、前記固定具取付部
に形成された係合孔は、前記樹脂製カバー材に設けた係
合片を挿入するための挿入孔と、この挿入孔に連続して
形成されるとともに、樹脂製カバー材に設けた係合片の
爪部が係止される相対的に小幅の係止孔とから構成して
ある請求項1〜3いずれかに記載の施錠金物が提供され
る。
カバー材に設けた係合片は、爪部を外方に向けて対峙さ
せた一対の係合片であり、固定具取付部に形成された1
つの係合孔に対して前記一対の係合片を同時に圧入する
ことにより係合孔の裏側縁部に係合片の爪部を抜脱不能
に係止させてある請求項1〜3いずれかに記載の施錠金
物が提供される。
を固定具取付部に対して着脱可能とする場合の適用例で
あり、請求項5に係る係止構造はカバー材を固定具取付
部に対して固定的に装着する場合の適用例である。
て図面を参照しながら詳述する。図1はクレセント錠の
側面図であり、図2はその裏面図である。
付けられるベース2と、このベース2に対してクレセン
ト軸4を介して回動自在に取り付けられたクレセント3
とからなるもので、このクレセント3に一体的に連結さ
れた操作レバー5を摘み、クレセント3をほぼ180°
の範囲で回動させることにより、クレセント3の周囲に
形成された、壁高を漸次テーパー状に変化させた環状周
壁6が室外側障子に取り付けられた、図示されない係止
金具に対して係脱することにより、障子の施錠または解
錠が成されるようになっている。なお、符号7はベース
2の一端とクレセント3とを連結しているスプリングで
あり、クレセント3の回動時に操作レバー5が水平の状
態から施錠位置および解錠位置(夫々操作レバー5は鉛
直配向)に対して付勢させるためのものである。また、
符号8は上下方向にスライド可能に設けられたロック片
であり、ロック時には図2に示されるように、前記クレ
セント3の回動範囲内に位置しクレセント3が回動でき
ないように阻止するようになっている。また、ロック時
にはベース2に埋め込まれた蛍光材2aが露出すること
により居住者が一目で施錠の確認ができるように配慮さ
れている。
定ビス取付部10が形成され、この固定ビス取付部10
に形成されたビス挿通孔12に、固定ビスなどの本発明
における「固定具」を通し、障子框に対してクレセント
錠1を固定した後、これら両固定ビス取付部10,10
に本発明における「樹脂製カバー材」たるビスキャップ
9、9を取り付けるようになっている。
3に示されるように、中央に部材長手方向に沿って長孔
形状の固定ビス挿通孔12が形成されているとともに、
幅方向の両側に、ビスキャップ9の側壁内面と接触しビ
スキャップ9の開閉をガイドするとともに、ビスキャッ
プ9の閉時にはビスキャップ9が位置ずれしないように
規制する起立壁11,11が対向配置で設けられてあ
り、一方、ベース2の長手方向端部位置には前記ビスキ
ャップ9を連結固定するための係合孔13,13が設け
られている。この係合孔13は、後述するビスキャップ
9の係合片16が嵌入される挿入孔13aと、この挿入
孔13aに連続して形成された相対的に小幅の係止孔1
3bとから構成されている。
れるように、4側面の内、前記固定ビス取付部10に連
続して形成された正面壁10Aがわの面を開放とするカ
バー材であり、キャップ本体15の一側辺部に対し係合
片16、16が一体的に設けられているとともに、ビス
キャップ9と係合片16との連結部分に塑性ヒンジ(薄
肉部)Hが形成されている。図5に示されるように、前
記固定ビス取付部10に形成された係合孔13(挿入孔
13a部分)に嵌入させた後、前記係合片16を小幅係
止孔13b側にスライドさせることによって、前記係合
片16の爪部16aが係止孔13bの裏側縁部に係止
し、係合片16が抜脱不能に保持されるようになってい
る。係合片16を係合孔13に係止させた後は、前記塑
性ヒンジHを回転中心としてキャップ本体15が開閉自
在とされる。ビスキャップ9の閉時には、キャップ本体
15の先端に形成した係止溝15aが正面壁10Aに設
けられた突部14に対し係合することによって閉状態に
保持されるようになっている。
ャップ本体15を回動させて固定ビス取付部10を塞い
だ状態の時、前記塑性ヒンジ部Hの縁部が綺麗に真っ直
ぐな線となって現れるように、塑性ヒンジ部Hの外側に
は段部が設けられている。具体的には、図6に示される
ように、塑性ヒンジ部Hを境に一方側に存在する係合爪
支持部17の面と、塑性ヒンジ部Hを境に他方側に存在
するキャップ本体15の面との間に高さt分の段差を予
め形成しておくことにより、ビスキャップ9の閉時に塑
性ヒンジ部Hが隠され、塑性ヒンジ部Hの縁部Sがきっ
ちりと真っ直ぐな線となって現れるように配慮されてい
る。
0との係合部位は、前記例に限らず他の部位とすること
もできる。たとえば、図7に示されるように、正面壁1
0Aの上部に係合孔13を形成するとともに、これに対
応するビスキャップ9位置に係合片16を設け、前記正
面壁10Aの上端部位置を回転中心としてビスキャップ
9を開閉するようにしてもよい。この場合には、起立壁
11に係止溝11aを形成するとともに、これに対応す
るビスキャップ9の内壁面位置に前記係止溝11aに係
合する突部(図示せず)を形成し、両者の係合によって
ビスキャップ9が閉状態に保持されるようにすればよ
い。なお、正面壁10Aにおける係合孔13の形成位置
は、壁面の上部位置に限らず壁面の中間位置となってい
てもよい。
スキャップ9の係合部構造については、他に図8に示さ
れる構造とすることもできる。同図に示されるように、
ビスキャップ9に設けられる係合片の構造を、爪部18
aを外方に向けて対峙させた2つの係合片18,18を
一組として構成し、方形状に形成された1つの係合孔1
3に前記一組の係合片18、18を同時に圧入すること
により、前記係合片18、18の爪部18aを共に係合
孔13の裏側縁部に係止させ、係合片18を抜脱不能に
保持するようにしてもよい。
け後の脱落がなく、経年後にビスの増し締めが必要にな
った場合でも、カバー材を開閉することで簡単に固定具
取付部を開放できるようになるとともに、カバー材を回
動させて固定ビス取付部を塞いだ状態の時、前記塑性ヒ
ンジ部の縁部が綺麗に真っ直ぐな線となって現れるよう
になる。
大図である。
クレセント軸、5…操作レバー、6…環状周壁、7…ス
プリング、8…ロック片、9…ビスキャップ、10…固
定ビス取付部、11…起立壁、12…固定ビス挿通孔、
13…係合孔、13a…挿入孔、13b…係止孔、15
…キャップ本体、16・18…係合片、16a・18a
…爪部、H…塑性ヒンジ部
Claims (5)
- 【請求項1】固定具を取り付けるための固定具取付部を
有するとともに、この固定具取付部に樹脂製カバー材を
備える施錠金物において、 前記固定具取付部に係合孔を形成する一方、前記樹脂製
カバー材は、薄肉の塑性ヒンジ部を介して前記係合孔に
係合する係合片を一体的に備え、かつ前記塑性ヒンジ部
を境に一方側に存在する係合片側の面と、他方側に存在
する前記樹脂製カバー材本体側の面との間に樹脂製カバ
ー材の閉状態時に前記塑性ヒンジ部を隠す段部が形成さ
れており、 前記樹脂製カバー材の係合片を固定具取付部の係合孔に
係止し、樹脂製カバー材を前記塑性ヒンジ部を回転中心
として開閉自在としたことを特徴とする施錠金物。 - 【請求項2】固定具を取り付けるための固定具取付部を
有するとともに、この固定具取付部に樹脂製カバー材を
備え、かつ前記固定具取付部に連続する正面壁を有する
施錠金物において、 前記正面壁に係合孔を形成する一方、前記樹脂製カバー
材は、薄肉の塑性ヒンジ部を介して前記係合孔に係合す
る係合片を一体的に備え、かつ前記塑性ヒンジ部を境に
一方側に存在する係合片側の面と、他方側に存在する前
記樹脂製カバー材本体側の面との間に樹脂製カバー材の
閉状態時に前記塑性ヒンジ部を隠す段部が形成されてお
り、 前記樹脂製カバー材の係合片を前記正面壁に設けられた
係合孔に係止し、樹脂製カバー材を前記塑性ヒンジ部を
回転中心として開閉自在としたことを特徴とする施錠金
物。 - 【請求項3】前記固定具取付部に、樹脂製カバー材の側
壁内面に接触し、樹脂製カバー材の位置規制を行う左右
対の起立壁を設けてある請求項1〜2いずれかに記載の
施錠金物。 - 【請求項4】前記固定具取付部に形成された係合孔は、
前記樹脂製カバー材に設けた係合片を挿入するための挿
入孔と、この挿入孔に連続して形成されるとともに、樹
脂製カバー材に設けた係合片の爪部が係止される相対的
に小幅の係止孔とから構成してある請求項1〜3いずれ
かに記載の施錠金物。 - 【請求項5】前記樹脂製カバー材に設けた係合片は、爪
部を外方に向けて対峙させた一対の係合片であり、固定
具取付部に形成された1つの係合孔に対して前記一対の
係合片を同時に圧入することにより係合孔の裏側縁部に
係合片の爪部を抜脱不能に係止させてある請求項1〜3
いずれかに記載の施錠金物。
Priority Applications (1)
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JP34368398A JP3222109B2 (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 施錠金物 |
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-
1998
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