JP3221917U - 複合材及びスキッド型パレット - Google Patents
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Abstract
【課題】弾性機能を有しつつ、たわみに対する耐久性を備えた、スキッド型パレットに適用される複合材を提供する。【解決手段】角材状の樹脂部材により形成された基材11と、基材11に取り付けられた金属製の補強材12と、を備える複合材10であって、補強材12は、基材11の長手方向に沿って延びる長手面112,113,114,115の少なくとも1つの長手面113に沿って延在する。【選択図】図2
Description
本考案は、複合材及びスキッド型パレットに関する。
積載物が積載され、クレーンやフォークリフト等による荷役作業に用いられるスキッドが知られている。スキッドには、支持桁と、荷受桁とが設けられている。支持桁は、地面に接地する側に所定の間隔をあけて設けられており、荷受桁は、支持桁に対して直角に交差して所定の間隔をあけて設けられている。
例えば、鋼製の角パイプ材の支持桁(ベース部材)及び荷受桁(スキッド部材)を格子状に組み立てて形成されたスキッド型パレットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。鋼製のスキッド型パレットは、積載物を載置した状態でクレーンにより吊り上げられるため、高強度であることが期待されている。
ところで、鋼製のスキッド型パレットにおいて強度上の問題は、設計上の検討により容易に解消することができる。しかし、鋼製のスキッド型パレットは、落下衝突による衝撃や損傷により永久変形が起こりやすい上に、使用環境や材質によって腐食による損傷を免れないことがある。また、鋼材を用いた場合、強度を向上させようとすると全体の重量が嵩む傾向にあり、使用者への負担が大きくなると共に製品コストも大きくなる。
これに対して、支持桁及び荷受桁に木材を使用した木製のスキッド型パレットも存在する。木製の場合、鋼材に比べてパレットの重量を大幅に減じることができ、かつ低コストでパレットを製造することができるが、強度や耐久性は、鋼製のパレットに比べて劣ることになり、積載物の重量によってはその重量に耐えることができずに損傷するおそれがあり、荷役作業の使用に適さないことがある。
また、樹脂製の支持桁及び荷受桁をスキッド型パレットに使用することも検討される。しかし、クレーンによる荷役作業時にワイヤロープが両端部にかけられる荷受桁が弾性樹脂により形成されている場合、荷受桁は弾性の変形挙動を示す。したがって、積載物の重量が数十トンにも及ぶ場合には荷受桁には大きなたわみが生じる。荷受桁にたわみが生じた結果、ワイヤロープが端部からはずれることも想定されるため、重量を大幅に減らして荷役作業を行うか、スキッド型パレットへの樹脂材の使用を断念せざるを得ない。
そこで、本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、弾性機能を有しつつ、たわみに対する耐性を備えた技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係る複合材は、角材状の樹脂部材により形成された基材と、前記基材に取り付けられた金属製の補強材と、を備える複合材であって、前記補強材は、前記基材の長手方向に沿って延びる長手面の少なくとも1つの長手面に沿って延在することを特徴とする。
また、前記基材は、前記少なくとも1つの長手面に、該長手面に対して対向する長手面の側に向かって凹に形成され、前記長手方向に沿って延びる収容部を有し、前記補強材は、前記収容部に収容されていてもよい。
また、前記補強材は、前記長手方向に交差する幅方向における前記基材の一端から1/6〜1/2の位置で固定部材により前記基材に固定されていてもよい。
また、前記基材は、前記収容部を有する前記長手面に対して垂直をなす他の長手面に沿って延びる第2の収容部を有し、前記補強材は、断面L字状に形成されて、前記収容部及び前記第2の収容部に収容されていてもよい。
また、前記基材は、前記収容部が形成された長手面に対して垂直な位置関係にある一の長手面を荷重受け面としてもよい。
また、弾性係数は、少なくとも60000〜120000N/mm2の範囲内にあってもよい。
また、前記基材の弾性係数は、前記補強材の1/100以下であってもよい。
さらに上記課題を解決するために、本考案に係るスキッド型パレットは、上記複合材を備えていることを特徴とする。
本考案により、弾性機能を有しつつ、たわみに対する耐性を備えた技術を提供することができる。
以下に、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本考案に係る複合材は、長尺の鋼板等の積載物が載置されるパレットの荷受桁に用いられるものであり、スキッド型パレットに適用される。本考案に係る複合材が適用されるスキッド型パレットの構成は公知のスキッド型パレットの構成と同じであり、特定のパレットに限定されない。
例えば、本考案の実施の形態に係る複合材は、図1,2に示すスキッド型パレット100に適用される。図1は、スキッド型パレット100の斜視図であり、図2は、図1に示すスキッド型パレット100における荷受桁1の一端部を拡大して示す図である。スキッド型パレット100は、積載物が載置された状態において、長手方向の両端に掛けられたワイヤロープを介してクレーンによる吊り上げ、吊り下げ等の荷役作業に用いられるものである(図7参照。)。
本考案の実施の形態に係る複合材が適用されるスキッド型パレット100は、3本の荷受桁1と、3本の支持桁3と、を備える。3本の荷受桁1は、互いに間隔をあけて平行に配置されている。3本の支持桁3が各荷受桁1に対して交差して互いに格子状に連結され、両端の荷受桁1の間に架け渡されている。なお、スキッド型パレット100における桁1,3の数は、これに限定されず、スキッド型パレット100の大きさに応じて適宜変更される。
荷受桁1は、2本の複合桁10と、1本の単純桁20と、を有する。複合桁10は、本実施の形態に係る複合材により形成されている。複合桁10、つまり複合材は、それぞれ異なる材料により形成された部材を有する。複合桁10は、角材(角柱)状の樹脂部材により形成された基材11と、基材11に取り付けられた金属製の補強材12と、を有する。
従来、荷受桁を高弾性の変形挙動を持つ樹脂部材により形成された基材のみから形成した場合、例えば、断面形状を変え断面剛性を高めようとしても積載物の重量によるたわみを抑えることには限界があった。本考案者らの鋭意研究の結果、樹脂部材のたわみを抑えるために金属製の補強材12を基材11に取り付けることが有意であることが分かった。以下に、本考案に係る複合桁10の構成を具体的に説明する。
基材11は、2つの端面111と、4つの長手面112〜115と、を有する。端面111は、基材11の長手方向(軸線)Lに面する面である。長手面112〜115は、端面111に対して垂直を成して長手方向Lに沿って延びている。本実施の形態において、基材11の断面形状は正方形であるが、基材11の断面形状はこれに限られず、矩形やその他の多角形状であってもよい。基材11の断面形状が正方形であるため、隣り合う長手面112〜115同士は互いに直角の位置関係にある。
説明の便宜上、基材11の長手面112〜115のうち、積載物が載置される複合桁10の長手面112を「荷受面」とし、荷受面112に対して垂直な位置関係にあり、補強材12が取り付けられた面を「長手面113」とし、長手面113に平行な面を「長手面114」とし、荷受面112に平行な面を「長手面115」とする。また、「断面」とは、基材11の長手方向Lに交差する面であり、「平面」とは、基材11の長手方向に沿った面である。なお、スキッド型パレット100の両端に設けられた複合桁10は、互いにそれぞれの長手面112同士が、つまり、補強材12が向かい合って配置されている。
図3(a)は複合桁10の基材11の断面図であり、図3(b)は基材11に補強材12が取り付けられた複合桁10の断面図である。基材11は、高弾性樹脂により形成された断面視方形であり平面視矩形の角材である。ここで高弾性樹脂により形成された基材11とは、例えば、特許第2766801号公報に記載の製造方法により形成された合成樹脂体であることが好ましい。
基材11は、収容凹部(収容部)13を有する。収容凹部13は、長手面113の側に形成されている。収容凹部13は、荷受面112と、長手面115との間で基材11のほぼ中央部分に形成されている。収容凹部13は、長手面113から長手面114の側に向かって凹に形成され、かつ長手方向Lに沿って延びている。収容凹部13は、主に取付面部131と、2つの対向面部132と、により画定され、スリット部(第2の収容部)133、を有する。
取付面部131は、長手面113が面する側に面する部分であり、基材11の長手方向Lに沿って延在している。補強材12は、取付面部131において基材11に固定されている。2つの対向面部132はそれぞれ、荷受面112及び長手面115の側の取付面部131の端部から垂直に長手面113の側に延びており、かつ長手方向Lに沿って延びている。スリット部133は、長手面115に沿って延びており、荷受面112の側の取付面部131の端部から長手面114に向かって延びており、かつ長手方向Lに沿って延びている。
補強材12の断面形状は略L字形であり、例えば、鉄、鋼、ステンレス、アルミニウム等の金属板により形成されている。補強材12は、収容凹部13に収容されている。補強材12は、取付板部121と、進入板部122と、を有する。補強材12は、長手方向Lに交差する幅方向において基材11の略中心位置で後述する固定部材14により基材11に固定されている。なお、補強材12が固定される位置は、これに限定されず、長手方向Lに交差する幅方向における基材11の一端(例えば、長手面115)から1/6〜1/2の位置で固定部材14により基材11に固定されていてもよい。取付板部121には、複数の貫通孔(図示せず。)が形成されている。貫通孔は、長手方向Lにおいて互いに等間隔をあけて形成されている。取付板部121の幅方向における寸法は、収容凹部13の一対の対向面部132間の寸法と略同じである。
補強材12は、取付板部121において収容凹部13の取付面部131に接触して、貫通孔を通じて、ねじ、釘、ねじ釘等の固定部材14により基材11に固定されている。取付板部121の板厚は、収容凹部13に完全に収容されるような厚さになっている。これにより、補強材12は、基材11に埋め込まれた状態となり、基材11から外側に突出していないため、複合桁10として優れた意匠性を有する。
進入板部122は、取付板部121に対して互いに略直角に折り曲げられて形成されている。進入板部122は、スリット部133内に進入している。進入板部122は、スリット部133に進入した状態において荷受面112に対して略平行に延びている。なお、進入板部122の板厚は、スリット部133の幅とほぼ同じになっている。
図1に戻って、単純桁20は、2本の複合桁10のちょうど中間に位置している。単純桁20は、断面視正方形の長尺角材である。単純桁20は、複合桁10の基材11と同様の高弾性樹脂製の合成樹脂体により製造されている。
各支持桁3は、各荷受桁1に対して交差して等間隔をあけて配置されている。3本の支持桁3のうち両端の支持桁3は、荷受桁1の長手方向Lにおける両端部よりも内側にずらされた位置に設けられている。これにより、複合桁10の長手方向Lにおける両端部に、スキッド型パレット100を吊り上げる場合に必要となるワイヤロープを引っ掛ける部分を確保することができる。ワイヤロープが引っ掛けられる部分には、断面視略L字状の、例えば、アルミニウム製の板材200が取り付けられている。複合桁10の荷受面112と同じ側に面する支持桁3の面30は、荷受面112に対して長手面115の側に位置している。
積載物が載置された本実施の形態に係るスキッド型パレット100にワイヤロープを掛けて吊り上げた場合、スキッド型パレット100の荷受桁1にはその長手方向Lに亘って荷重がかかる。両端部付近においてワイヤロープにより吊られた状態となるため、ワイヤロープが掛けられた位置を支点として荷受桁1にたわみが生じる。
以上のような複合桁10を備えたスキッド型パレット100によれば、複合桁10は、高弾性樹脂により形成された基材11に、その長手方向Lに沿って金属製の補強材12が取り付けられている。これにより、複合桁10に荷重がかかった場合であっても、補強材12の存在により、基材11の荷受面112の側に生じる圧縮(縮み)及び長手面115の側の生じる引っ張り(伸び)を抑制することができる。
また、進入板部122は、荷受面112の側に設けられているので、複合桁10における圧縮に対する耐性を向上させることができる。なお、上記の実施の形態において、進入板部122は、荷受面112の側に設けられていたが、複合桁10を逆さにひっくり返して長手面115を荷受面とは反対の側(長手面112の側)に設けられてもよい。これにより、複合桁10における引っ張りに対する耐性を向上させることができる。
また、補強材12は、基材11に収容凹部13に収容されるようになっており、補強材12が基材11から外側に出っ張っていないので、基材11と補強材12との一体性を確保することができ、スキッド型パレット100は優れた意匠性を有することができる。
また、補強材12は、基材11の長手面113において略中心位置で基材11に固定部材14により固定されている。補強材12が固定部材14により基材11に対して固定されている位置は、基材11において、圧縮側の歪みと引張側の歪みとが相殺されて歪みがゼロになる中立軸が延在する位置である。基材11の曲げ変形を抑制しつつ、優れた剛性を有する複合桁10を形成することができる。なお、補強材12は、中立軸が延在する位置を含む平面より荷受面112とは反対の側で固定部材14によって固定されていてもよい。
また、複合桁10の弾性係数は、60000〜120000N/mm2、好ましくは、65000〜100000mm2の範囲内になる。弾性係数が60000N/mm2を下回ると、複合桁10が変形し易くなり、吊り上げた際にワイヤロープが外れるおそれが高くなる。また、弾性係数が120000N/mm2を上回ると、複合桁10の衝撃吸収性が損なわれる。さらに、基材11の弾性係数が補強材12の弾性係数の1/100以下であると、積載物の保護に好適な緩衝性を有する複合桁10を得ることができる。
以上、本考案の好適な実施の形態について説明したが、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本考案の概念及び実用新案登録請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本考案の具体的使用態様によって適宜変更され得る。例えば、上記の実施の形態においては、補強材12は、断面視L字形であったが、断面視U字形としてもよい。この場合、長手面115の側にもスリット部を形成すればよい。
以下に、図4〜6を用いて変形例に係る複合桁について説明する。なお、上記の実施の形態と同じ構成については同じ符号又は同じ名称を使用して、構成の説明は省略する。図4は、変形例1に係る複合桁10Aを示す断面図である。複合桁10Aは、基材11Aと、補強材12Aと、を有する。基材11Aは、収容凹部13Aを有する。収容凹部13Aは、荷受面112に対して垂直な位置にある一方の長手面113に形成されている。補強材12Aは、断面視I字状の長尺の板材により形成されている。積載物の重量が、複合桁10を備えたスキッド型パレット100に載置される積載物の重量よりも小さい場合、補強材12Aを備えた複合桁10Aを備えたスキッド型パレット100に使用してもよい。
図5は、変形例2に係る複合桁10Bを示す断面図である。複合桁10Bは、基材11Bと、2つの補強材12B1,12B2と、を有する。基材11Bは、2つの収容凹部13B1,13B2を有する。収容凹部(収容部)13B1は、荷受面112に対して垂直な位置にある長手面113に形成されている。収容凹部(第2の収容部)13B2は、荷受面112に対して平行な位置にある長手面115に形成されている。補強材12B1,12B2は、それぞれ断面視I字状の長尺の鋼板により形成されている。
なお、複合桁10Bをひっくり返して、補強材12B2が取り付けられている側を荷受面としてもよい。さらに、収容凹部13Bにスリット部を形成して、断面視L字状の補強材12を収容凹部13B1に取り付けてもよい。
図6は、変形例3に係る複合桁10Cを示す断面図である。複合桁10Cは、基材11Cと、補強材12Cを有する。基材11Cは、断面視L字形の収容凹部13Cを有する。収容凹部13Cは、荷受面112に対して垂直な位置にある長手面113から、荷受面112に対して平行な位置にある長手面115に亘って形成されている。複合桁10Cにおいて、長手面113側の収容凹部(収容部)と、長手面115側の収容凹部(第2の収容部)とは、互いに連続している。
補強材12Cは、断面視L字状の長尺の鋼板により形成されている。補強材12Cは、収容凹部13Cに収容されて、長手面113,115のそれぞれの側において固定部材14により基材11Cに固定されている。
複合材10〜10Cのいずれをスキッド型パレット100に使用するかは、載置される積載物の荷重等して当業者であれば適宜判断することができる。
以下に、本考案の具体的な実施例について説明するが、本考案は、特にこれらの実施例に限定されることはない。以下に、実施例1,2及び比較例1について説明する。
(実施例1)
図3(b)に示す複合桁10を備えたスキッド型パレット
(実施例2)
図4に示す複合桁10Aを備えたスキッド型パレット
(比較例1)
補強材を有していない単純桁20のみを備えたスキッド型パレット
(実施例1)
図3(b)に示す複合桁10を備えたスキッド型パレット
(実施例2)
図4に示す複合桁10Aを備えたスキッド型パレット
(比較例1)
補強材を有していない単純桁20のみを備えたスキッド型パレット
図7は、試験方法の概略を示す図である。上記実施例1,2及び比較例1それぞれに、鋼板を3750[kgf]ごとに載荷していき、クレーンによりワイヤロープを吊り上げる。吊り上げた状態におけるスキッド型パレットの荷受桁におけるたわみδを測定して、弾性係数[N/mm2]を求め以下の基準で評価した。表1に試験の結果を示す。
実施例1,2においては複合桁10,10Aのたわみδ、比較例1においては単純桁におけるたわみδを測定した。
実施例1,2においては複合桁10,10Aのたわみδ、比較例1においては単純桁におけるたわみδを測定した。
◎:荷重15000kgfの際の荷受桁におけるたわみδが小さく、ワイヤロープがスキッドからはずれるおそれはない。
○:荷重15000kgfの際の荷受桁におけるたわみδが少し大きいが、ワイヤロープがスキッドからはずれるおそれはない。
×:荷重15000kgfの際の荷受桁におけるたわみδが大きく、ワイヤロープがスキッドからはずれるおそれがある。
○:荷重15000kgfの際の荷受桁におけるたわみδが少し大きいが、ワイヤロープがスキッドからはずれるおそれはない。
×:荷重15000kgfの際の荷受桁におけるたわみδが大きく、ワイヤロープがスキッドからはずれるおそれがある。
表1に示すように、補強材12を備えた実施例1,2はいずれも、補強材12を備えていない比較例1に比べて弾性係数が著しく大きくなっている。これは、補強材12が基材11の剛性を高め、複合桁10全体として変形しにくくなっていることの証左である。
1 荷受桁
10 複合桁
11 基材
12 補強材
112〜115 長手面
13 収容部(収容凹部)
14 固定部材
20 単純桁
3 支持桁
10 複合桁
11 基材
12 補強材
112〜115 長手面
13 収容部(収容凹部)
14 固定部材
20 単純桁
3 支持桁
Claims (8)
- 角材状の樹脂部材により形成された基材と、
前記基材に取り付けられた金属製の補強材と、
を備える複合材であって、
前記補強材は、前記基材の長手方向に沿って延びる長手面の少なくとも1つの長手面に沿って延在する
ことを特徴とする複合材。 - 前記基材は、前記少なくとも1つの長手面に、該長手面に対して対向する長手面の側に向かって凹に形成され、前記長手方向に沿って延びる収容部を有し、
前記補強材は、前記収容部に収容されている
ことを特徴とする請求項1に記載の複合材。 - 前記基材は、前記収容部を有する前記長手面に対して垂直をなす他の長手面に沿って延びる第2の収容部を有し、
前記補強材は、断面L字状に形成されて、前記収容部及び前記第2の収容部に収容されている
ことを特徴とする請求項2に記載の複合材。 - 前記基材は、前記収容部が形成された長手面に対して垂直な位置関係にある一の長手面を荷重受け面とすることを特徴とする請求項2又は3に記載の複合材。
- 前記補強材は、前記長手方向に交差する幅方向における前記基材の一端から1/6〜1/2の位置で固定部材により前記基材に固定されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の複合材。
- 弾性係数は、少なくとも60000〜120000N/mm2の範囲内にあることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の複合材。
- 前記基材の弾性係数は、前記補強材の1/100以下であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載の複合材。
- 請求項1から7までのいずれか一項に記載の複合材を備えるスキッド型パレット。
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