JP3220669U - 荷重測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被験者の足にかかる負荷を簡単に把握できる荷重測定装置を提供すること。【解決手段】荷重測定装置は、荷重測定下駄2と、受信機と、を有する。荷重測定下駄は、患者10(被験者)の足を保持する足保持部15、足保持部の下方で患者が荷重を受ける受圧板16、受圧板に固定されて床面14からの反力を検出する圧力センサ17、および圧力センサからの信号を無線送信する送信部を備える。受信機は、表示画面、記憶装置、信号を受信する受信部、受信した信号に基づいて荷重を算出する演算部、算出された荷重を記憶装置に記録する記録部、および、算出された荷重を表示画面に表示する表示部を備える。患者に荷重測定下駄を履かせれば、受信機の表示画面を見るだけで、患者の足にかかる荷重を把握できる。【選択図】図2
Description
本考案は、リハビリテーションの患者などの下肢にかかる荷重を測定する荷重測定装置に関する。
骨折などにより下肢に後遺症が残る患者のリハビリテーションでは、歩行訓練が行われる。歩行訓練では、患者の足にかかる荷重を制限することが必要となる場合がある。
特許文献1には、歩行訓練時に患者に履かせる荷重警報靴が記載されている。荷重警報靴は、足裏の荷重を検出する歪みセンサと、警報音発生器と、を備える。荷重警報靴は足裏にかかる荷重が予め設定した基準値を超えた場合に、警報を発する。
リハビリテーションの進捗度合に応じて、患者の足にかかる荷重の制限は、変動する。従って、リハビリテーションを指導する医師や患者をサポートする理学療法士などには、歩行訓練時に患者の足にかかる荷重を正確に把握したいという要求がある。また、リハビリテーションを行う患者本人や、家族にも、歩行訓練時に足にかかる荷重を把握したいという要求がある。
本考案の課題は、このような点に鑑みて、歩行訓練時に足にかかる負荷を簡単に把握できる負荷測定装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本考案の荷重測定装置は、被験者の足を保持する足保持部、前記足保持部の下方で当該足保持部に保持された前記被験者の足の荷重を受ける剛性の受圧板、前記受圧板の下面に取り付けられて床面からの反力を検出する圧力センサ、および前記圧力センサからの信号を無線送信する送信部、を備える荷重測定下駄と、表示画面、記憶装置、前記信号を受信する受信部、受信した前記信号に基づいて前記反力に対応する前記被験者の荷重を算出する演算部、前記荷重を前記記憶装置に記録する記録部、および、前記荷重を前記表示画面に表示する表示部を備える受信機と、を有することを特徴とする。
本考案では、荷重測定下駄は、被験者の荷重を受ける剛性の受圧板に床面からの反力を検出する圧力センサを備える。また、荷重測定下駄は、圧力センサからの信号を無線送信する。一方、受信機は、受信した信号に基づいて床面からの反力に対応する被権者の荷重を算出する。また、受信機は、算出された荷重を表示画面に表示する。従って、リハビリテーションで歩行訓練を行う被験者に荷重測定下駄を履かせれば、受信機の表示画面を見ることにより、被験者の足にかかる荷重を把握できる。さらに、受信機の記憶装置には、被験者に足にかかった荷重が記録される。従って、歩行訓練の終了後などに、記録された荷重のデータを利用できる。ここで、荷重測定下駄と受信機との間をケーブルで接続して信号を送信する場合には、ケーブルが被験者の歩行訓練の妨げになる場合がある。これに対して、本考案では荷重測定下駄と受信機との間は無線通信により接続される。従って、
被験者はケーブルを気にすることなく、リハビリテーションを行うことができる。
被験者はケーブルを気にすることなく、リハビリテーションを行うことができる。
本考案において、前記送信部は、前記信号を一定周期でサンプリングして送信し、前記受信部は、前記信号を逐次に受信し、前記演算部は、前記信号を受信する毎に前記荷重を算出し、前記記録部は、算出された前記荷重を逐次に記録し、前記表示部は、算出された前記荷重を逐次に表示するものとすることができる。このようにすれば、歩行訓練において刻々と変化する被権者の荷重を把握できる。また、このようにすれば、歩行訓練において刻々と変化する被権者の荷重の履歴をデータとして残すことができる。
本考案において、前記荷重測定下駄は、前記圧力センサとして、前記受圧板の前側部分の幅方向の一方側に固定されて前記反力を検出する第1前側圧力センサ、前記受圧板の前側部分の幅方向の他方側に固定されて前記反力を検出する第2前側圧力センサ、前記受圧板の後側部分の幅方向の一方側に固定されて前記反力を検出する第1後側圧力センサ、および前記受圧板の後側部分の幅方向の他方側に固定されて前記反力を検出する第2後側圧力センサを備え、前記送信部は、前記信号として、前記第1前側圧力センサからの第1前側信号、前記第2前側圧力センサからの第2前側信号、前記第1後側圧力センサからの第1後側信号、および前記第2後側圧力センサからの第2後側信号、をそれぞれ送信し、
前記演算部は、前記荷重として、前記第1前側信号に基づいて第1前側荷重を算出し、前記第2前側信号に基づいて第2前側荷重を算出し、前記第1後側信号に基づいて第1後側荷重を算出し、前記第2後側信号に基づいて第2後側荷重を算出するとともに、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、および前記第2後側荷重を合計した合計荷重を算出し、前記記録部は、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、前記第2後側荷重、および前記合計荷重を記録し、前記表示部は、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、前記第2後側荷重、および前記合計荷重を表示することが望ましい。このようにすれば、歩行訓練時に、被験者の足の足裏のどの部分に荷重が集中しているのかを把握できる。従って、足裏の各部分の荷重に基づいて、被験者の歩行姿勢などを矯正することが容易となる。また、4つの圧力センサからの信号に基づいて合計荷重を算出するので、被験者の足裏の全体にかかる荷重を正確に把握できる。
前記演算部は、前記荷重として、前記第1前側信号に基づいて第1前側荷重を算出し、前記第2前側信号に基づいて第2前側荷重を算出し、前記第1後側信号に基づいて第1後側荷重を算出し、前記第2後側信号に基づいて第2後側荷重を算出するとともに、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、および前記第2後側荷重を合計した合計荷重を算出し、前記記録部は、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、前記第2後側荷重、および前記合計荷重を記録し、前記表示部は、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、前記第2後側荷重、および前記合計荷重を表示することが望ましい。このようにすれば、歩行訓練時に、被験者の足の足裏のどの部分に荷重が集中しているのかを把握できる。従って、足裏の各部分の荷重に基づいて、被験者の歩行姿勢などを矯正することが容易となる。また、4つの圧力センサからの信号に基づいて合計荷重を算出するので、被験者の足裏の全体にかかる荷重を正確に把握できる。
本考案において、前記受信機は、スピーカと、前記合計荷重が予め設定された基準値を超えた場合に前記スピーカを鳴動させる報知部と、を備えるものとすることができる。このようにすれば、歩行訓練において、被験者の足に過剰な荷重がかかることを未然に防止できる。
本考案において、前記足保持部は、弾性を有する保持部本体を備え、介護靴を履いた状態の前記被験者の足を保持し、前記保持部本体は、前記介護靴のつま先が挿入される開口を備える前側保持部と、前記介護靴の踵部分が載せられる踵載せ部および当該介護靴の踵部分に後方から当接可能な踵当接部を備える後側保持部と、を備え、前記前側保持部は、前記受圧板に固定され、前記後側保持部は、前記受圧板から上方に離間可能であるものとすることができる。このようにすれば、被験者が歩行する際に受圧板から介護靴の踵を離間させることができる。従って、歩行訓練時における被験者の荷重の前後方向への移動を正確に把握できる。
本考案において、前記足保持部は、ベルトを備え、前記保持部本体は、前記前側保持部と前記後側保持部との間で前記受圧板の幅方向に延びて当該幅方向の一方側に突出する第1突部および他方側に突出する第2突部を備える中間保持部と、前記前側保持部と前記中間保持部とを接続する前側接続部と、前記中間保持部と前記後側保持部とを接続する後側接続部と、を備え、前記第1突部は、前記ベルトを係止可能な第1係止部を備え、前記第2突部は、前記ベルトを係止可能な第2係止部を備え、前記中間保持部は、前記受圧板に固定され、前記ベルトは、前記介護靴の甲を経由して前記第1係止部および前記第2係止
部に架け渡されるものとすることができる。このようにすれば、ベルトの長さを調節することにより、介護靴を履いた状態の足を、足保持部で保持できる。
部に架け渡されるものとすることができる。このようにすれば、ベルトの長さを調節することにより、介護靴を履いた状態の足を、足保持部で保持できる。
本考案において、前記足保持部は、ベルトを備え、前記保持部本体は、前側保持部材と、前記前側保持部材の後方に位置する後側保持部材と、を備え、前記前側保持部材は、前記介護靴のつま先が挿入される開口を有する前側保持部を備え、前記後側保持部材は、前記後側保持部と、前記前側保持部材と前記後側保持部との間で前記受圧板の幅方向に延びて当該幅方向の一方側に突出する第1突部および他方側に突出する第2突部を備える中間保持部と、前記中間保持部と前記後側保持部とを接続する後側接続部と、を備え、前記第1突部は、前記ベルトを係止可能な第1係止部を備え、前記第2突部は、前記ベルトを係止可能な第2係止部を備え、前記前側保持部材と前記後側保持部材の前記中間保持部とは、前記受圧板に固定され、前記ベルトは、前記介護靴の甲を経由して前記第1係止部および前記第2係止部に架け渡されるものとすることができる。このようにすれば、被験者の足を保持する保持部本体を、前側保持部材と後側保持部材の2部材から構成できる。また、ベルトの長さを調節することにより、介護靴を履いた状態の足を、足保持部で保持できる。
この場合において、前記受圧板は、前記前側保持部材が固定される前側固定部を備え、前記前側保持部材は、当該前側保持部材を前記前側固定部に固定するための前側保持部材第1固定部および前側保持部材第2固定部、を備え、前記前側保持部材第1固定部は、前記前側保持部材第2固定部の前方に位置し、前記前側保持部材第1固定部および前記前側保持部材第2固定部のうちの一方が選択的に前記前側固定部と重ねられて前記前側保持部材が前記受圧板に固定されるものとすることができる。このようにすれば、受圧板上における前側保持部材の位置を、被験者が履いている介護靴の大きさに合わせて、前後方向に調節できる。
また、前記受圧板は、前記後側保持部材が固定される後側固定部を備え、前記後側保持部材は、前記中間保持部に当該後側保持部材を前記後側固定部に固定するための後側保持部材第1固定部および後側保持部材第2固定部、を備え、前記後側保持部材第1固定部は、前記後側保持部材第2固定部の前方に位置し、前記後側保持部材第1固定部および前記後側保持部材第2固定部のうちの一方が選択的に前記後側固定部と重ねられて、前記後側保持部材が前記受圧板に固定されるものとすることができる。このようにすれば、受圧板上における後側保持部材の位置を、被験者が履いている介護靴の大きさに合わせて、前後方向に調節できる。
本考案において、前記荷重測定下駄と側面形状および平面形状が同一であり、前記圧力センサおよび前記送信部を備えてない測定補助下駄を有することが望ましい。このようにすれば、被験者の一方の足に荷重測定下駄を履かせ、他方の足に、測定補助下駄を履かせることにより、被験者の一方の足にかかる荷重を正確に計測できる。
本考案によれば、受信機の表示画面を見ることにより、荷重測定下駄を履いた被験者の足にかかる荷重を把握できる。
以下に、図面を参照して、本考案の実施の形態である荷重測定装置を説明する。
図1は、本考案を適用した荷重計測装置の説明図である。図2は、被験者が荷重計測靴を履いた状態の側面図である。荷重測定装置1は、病院、リハビリテーション施設などにおいて、リハビリテーションを行う患者の下肢にかかる荷重の測定に用いられる。図1に示すように、荷重測定装置1は、荷重測定下駄2と、測定補助下駄3と、荷重測定下駄2と無線通信が可能な受信機4を備える。
リハビリテーションの歩行訓練において、患者10(被験者)は、一方の足11に荷重測定下駄2を履き、他方の足11に測定補助下駄3を履く。また、患者10は、図2に示すように、介護靴13を履いた状態で、荷重測定下駄2および測定補助下駄3を履く。ここで、図1に示すように荷重測定下駄2および測定補助下駄3は、左右対称の形状を備える。また、荷重測定下駄2および測定補助下駄3は、側面形状および平面形状が同一である。従って、患者10は、荷重の測定が必要な一方の足11に荷重測定下駄2を履き、他方の足11に測定補助下駄3を履くことができる。
(荷重測定下駄)
図3(a)は、荷重測定下駄2の正面図であり、図3(b)は、荷重測定下駄2の平面図であり、図3(c)は、荷重測定下駄2の背面図であり、図3(d)は荷重測定下駄2の底面図である。図4は、荷重計測靴の分解斜視図である。図5は、荷重計測装置の制御系の概略ブロック図である。
図3(a)は、荷重測定下駄2の正面図であり、図3(b)は、荷重測定下駄2の平面図であり、図3(c)は、荷重測定下駄2の背面図であり、図3(d)は荷重測定下駄2の底面図である。図4は、荷重計測靴の分解斜視図である。図5は、荷重計測装置の制御系の概略ブロック図である。
図2に示すように、荷重測定下駄2は、患者10の足11を保持する足保持部15、足保持部15の下方で当該足保持部15に保持された患者10の荷重を受ける剛性の受圧板16を備える。また、受圧板16の下面に取り付けられて床面からの反力を検出する圧力センサ17、および圧力センサ17からの信号を無線送信する送信ユニット18を備える。
図3(d)に示すように、受圧板16は、上下方向から見た場合の形状が長方形の受圧板本体部20と、受圧板本体部20の幅方向の両端から下方に延びる一対の屈曲部21と、を備える。屈曲部21は、一定高さで前後方向に延びる。本例において、受圧板16は、金属製であり、中央に100kgの荷重をかけたときに、1mm以上撓むことがない剛性を備える。
圧力センサ17および送信ユニット18は、受圧板本体部20の下面に固定されている。図4に示すように、送信ユニット18は固定具19により、受圧板本体部20に固定される。
荷重測定下駄2は、圧力センサ17として、受圧板16の前側部分の幅方向の一方側に固定されて反力を検出する第1前側圧力センサ17(1)、受圧板16の前側部分の幅方向の他方側に固定されて反力を検出する第2前側圧力センサ17(2)、受圧板16の後側部分の幅方向の一方側に固定されて反力を検出する第1後側圧力センサ17(3)、および受圧板16の後側部分の幅方向の他方側に固定されて反力を検出する第2後側圧力センサ17(4)を備える。各圧力センサ17(1)〜17(4)は、ロードセルである。図4に示すように、各圧力センサ17(1)〜17(4)は、枠状の第1固定部材23の内側に嵌め込まれ、枠状の第2固定部材24により受圧板本体部20に押さえつけられて
いる。
いる。
なお、受圧板本体部20には、上下方向から見た場合に、各圧力センサ17(1)〜17(4)と重なる位置に矩形の開口部20aが設けられている。すなわち、受圧板本体部20の四隅には、それぞれ開口部が設けられている。これら4つの開口部は、各圧力センサ17(1)〜17(4)の変位部が床面からの反力を受けて上方に変位したときに、変位部と受圧板本体部20との干渉を回避するためのものである。従って、各圧力センサ17(1)〜17(4)と受圧板本体部20とが干渉しない場合には、これらの開口部は省略できる。
各圧力センサ17(1)〜17(4)の下側には、図4に示すように、正方形形状の第1板部材25が配置される。また、第1板部材25の下側には正方形形状の第2板部材26が配置される。第1板部材25は、剛性の板材であり、本例では、アルミニウム製である。第2板部材26は、弾性の板材であり、本例では、ゴム製である。図2に示すように、第2板部材26は、受圧板16の屈曲部21よりも下方に突出する。従って、患者10が荷重測定下駄2を履いた状態では、第2板部材26が床面に接触し、受圧板16は床面14に接触しない。各圧力センサ17(1)〜17(4)は、荷重測定下駄2を履いた患者10が歩行したときに、第2板部材26および第1板部材25を介して、床面14からの反力を検出する。
図3(d)に示すように、送信ユニット18は、送信部27と、電池28と、送信部27および電池28を収容するケース29と、ケース29の外側に設けられたスイッチ30と、を備える。図2に示すように、荷重測定下駄2を側方から見た場合には、送信ユニット18は屈曲部21に隠れる。すなわち、送信ユニット18は、一対の屈曲部21の下端よりも上方に位置する。
図5に示すように、送信部27には、各圧力センサ17(1)〜17(4)が接続されている。スイッチ30をオンにすると、電池28からの電力が各圧力センサ17(1)〜17(4)および送信部27に供給される。これにより、送信部27は、各圧力センサ17(1)〜17(4)からの信号を、無線送信する。より詳細には、送信部27は各圧力センサ17(1)〜17(4)からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、送信部27は、デジタル信号を一定周期でサンプリングしてBluetooth(登録商標)の通信規格で送信する。本例では、送信部27がデジタル信号をサンプリングする周期は0.5秒である。なお、サンプリング周期は、設定可能であり、0.5秒よりも短くてもよい。また、サンプリング周期は、0.5秒よりも長くてもよい。
次に、足保持部15は、弾性を備える保持部本体31と、ベルト32(図2参照)と、を備える。保持部本体31は、ゴム製、またはシリコン製である。足保持部15は、介護靴13を履いた状態の患者10の足11を保持する。
図3、図4に示すように、保持部本体31は、前側保持部材35と、前側保持部材の後方に位置する後側保持部材36とを備える。図4に示すように、前側保持部材35は、受圧板16に設けられた前側固定部38に固定され、後側保持部材36は、受圧板16に設けられた後側固定部39に固定される。前側固定部38は後側保持部材36の前方に位置する。前側固定部38および後側固定部39は、受圧板16を上下方向に貫通する貫通穴である。
前側保持部材35は、介護靴13のつま先が挿入される開口41を有する前側保持部35aを備える。前側保持部材35(前側保持部35a)は、開口41よりも後方に位置する部分が受圧板16に固定されている。ここで、前側保持部材35は、開口41よりも後
方に、当該前側保持部材35を前側固定部38に固定するための前側保持部材第1固定部42および前側保持部材第2固定部43を備える。前側保持部材第1固定部42は、前側保持部材第2固定部43の前方に位置する。本例では、前側保持部材第1固定部42および前側保持部材第2固定部43は穴である。
方に、当該前側保持部材35を前側固定部38に固定するための前側保持部材第1固定部42および前側保持部材第2固定部43を備える。前側保持部材第1固定部42は、前側保持部材第2固定部43の前方に位置する。本例では、前側保持部材第1固定部42および前側保持部材第2固定部43は穴である。
前側保持部材35を受圧板16に固定する際には、前側保持部材第1固定部42(穴)および前側保持部材第2固定部43(穴)のうちの一方を選択して、前側固定部38(貫通穴)と重ねる。本例では、前側保持部材第2固定部43(穴)を選択して、前側固定部38(貫通穴)に重ねている。そして、前側保持部材第2固定部43(穴)および前側保持部材第2固定部43(穴)を貫通するボルト45と、受圧板16の下方からボルト45に締結される不図示のナットにより、前側保持部材35を受圧板16に固定する。ここで、前側保持部材第2固定部43(穴)を選択して、前側固定部38(貫通穴)に重ねて、前側保持部材35を受圧板16に固定すれば、前側保持部材35を後方に移動させることができる。従って、前側保持部材35の受圧板16への固定位置は、前後方向で調節できる。
後側保持部材36は、介護靴13の踵部分が載せられる踵載せ部51および介護靴13の踵部分に後方から当接可能な踵当接部52を備える後側保持部53と、前側保持部材35と後側保持部53との間で受圧板16の幅方向に延びる中間保持部54と、中間保持部54と後側保持部53とを接続する後側接続部55と、を備える。後側接続部55は、中間保持部54の幅方向の一方側部分と後側接続部55の幅方向の一方側部分とを接続する帯状の一方側接続部分55(1)と、中間保持部54の幅方向の他方側部分と後側接続部55の幅方向の他方側部分とを接続する帯状の他方側接続部分55(2)とを備える。一方側接続部分55(1)と他方側接続部分55(2)とは、幅方向で離間している。
後側保持部53は、後側部分に、幅方向の中央部分が後方に向かって突出する円弧のスリット53aを備える。後側保持部53におけるスリット53aよりも前側が踵載せ部51であり、スリット53aよりも後側が踵当接部52である。
中間保持部54は、幅方向の一方側に突出する第1突部56および他方側に突出する第2突部57を備える。第1突部56は、ベルト32を係止可能な第1係止部56aを備え、第2突部57は、ベルト32を係止可能な第2係止部57aを備える。第1係止部56aおよび第2係止部57aは、前後方向に長く延びる偏平な貫通穴である。また、中間保持部54は、後側保持部材36を後側固定部39に固定するための後側保持部材第1固定部58および後側保持部材第2固定部59を備える。後側保持部材第1固定部58は、後側保持部材第2固定部59の前方に位置する。本例では、後側保持部材第1固定部58および後側保持部材第2固定部59は穴である。
後側保持部材36を受圧板16に固定する際には、後側保持部材第1固定部58(穴)および後側保持部材第2固定部59(穴)のうちの一方を選択して後側固定部39(貫通穴)と重ねる。本例では、後側保持部材第1固定部58(穴)を選択して後側固定部39(貫通穴)に重ねている。そして、後側保持部材第1固定部58(穴)および後側固定部39(貫通穴)を貫通するボルト46と、受圧板16の下方からボルト46に締結される不図示のナットにより、後側保持部材36を受圧板16に固定する。ここで、後側保持部材第2固定部59(穴)を選択して後側固定部39(貫通穴)に重ねて、後側保持部材36を受圧板16に固定すれば、後側保持部材36を前方に移動させることができる。従って、後側保持部材36の受圧板16への固定位置は、前後方向で調節できる。
患者10に、荷重測定下駄2を履かせる際には、介護靴13を履いた患者10の足11を前側保持部材35および後側保持部材36の上に載せる。そして、図2に示すように、
前側保持部材35における開口41よりも先端側の部分を上方に引っ張って、開口41に介護靴13のつま先を挿入する。また、後側保持部材36の踵当接部52を上方に引っ張って、介護靴13の踵に踵当接部52を後方から当接させる。さらに、ベルト32を、介護靴13の甲を経由して第1係止部56aおよび第2係止部57aに架け渡たす。これにより、介護靴13は履いた足11を足保持部15に固定する。なお、ベルト32としては、マジックテープ(登録商標)などを用いることができる。
前側保持部材35における開口41よりも先端側の部分を上方に引っ張って、開口41に介護靴13のつま先を挿入する。また、後側保持部材36の踵当接部52を上方に引っ張って、介護靴13の踵に踵当接部52を後方から当接させる。さらに、ベルト32を、介護靴13の甲を経由して第1係止部56aおよび第2係止部57aに架け渡たす。これにより、介護靴13は履いた足11を足保持部15に固定する。なお、ベルト32としては、マジックテープ(登録商標)などを用いることができる。
(測定補助下駄)
図1に示すように、測定補助下駄3は、荷重測定下駄2と同一の足保持部15と、荷重測定下駄2と同一の受圧板16を備える。従って、測定補助下駄3は、荷重測定下駄2と、側面形状および平面形状が同一である。この一方で、測定補助下駄3は、各圧力センサ17(1)〜17(4)を備えていない。測定補助下駄3は、第1固定部材23、第2固定部材24、各圧力センサ17、第1板部材25に替えて、直方体形状のブロック60を備える。ブロック60の下面には、第2板部材26が貼り付けられている。また、測定補助下駄3は、送信ユニット18(送信部)を備えていない。すなわち、受圧板16の下面には、送信ユニット18は固定されていない。
図1に示すように、測定補助下駄3は、荷重測定下駄2と同一の足保持部15と、荷重測定下駄2と同一の受圧板16を備える。従って、測定補助下駄3は、荷重測定下駄2と、側面形状および平面形状が同一である。この一方で、測定補助下駄3は、各圧力センサ17(1)〜17(4)を備えていない。測定補助下駄3は、第1固定部材23、第2固定部材24、各圧力センサ17、第1板部材25に替えて、直方体形状のブロック60を備える。ブロック60の下面には、第2板部材26が貼り付けられている。また、測定補助下駄3は、送信ユニット18(送信部)を備えていない。すなわち、受圧板16の下面には、送信ユニット18は固定されていない。
(受信機)
図6は、受信機4の表示画面の説明図である。図5に示すように、受信機4は、表示画面61、記憶装置62、スピーカ63、および制御装置64を備える。表示画面61は、液晶ディスプレイ、或は、有機ELディスプレイであり、本例では、タッチパネルである。記憶装置62は、不揮発性メモリである。制御装置64はCPUを備える。制御装置64は、受信部65、演算部66、記録部67、表示部68、報知部69を備える。
図6は、受信機4の表示画面の説明図である。図5に示すように、受信機4は、表示画面61、記憶装置62、スピーカ63、および制御装置64を備える。表示画面61は、液晶ディスプレイ、或は、有機ELディスプレイであり、本例では、タッチパネルである。記憶装置62は、不揮発性メモリである。制御装置64はCPUを備える。制御装置64は、受信部65、演算部66、記録部67、表示部68、報知部69を備える。
受信部65は、荷重測定下駄2から一定周期で送信される信号(デジタル信号)を、逐次に受信する。演算部66は、信号を受信する毎に、当該信号に基づいて荷重測定下駄2の各圧力センサ17(1)〜17(4)が検出した床面14からの反力に対応する患者10の荷重70を算出する。記録部67は、算出された荷重70を逐次に記憶装置に記録する。また、記録部67は、荷重70を記憶装置62に記録する際に、荷重70と、記録日時とを関連付けて記録する。表示部68は、算出された荷重70を逐次に表示画面61に表示する。
より詳細には、荷重測定下駄2からは、信号として、第1前側圧力センサ17(1)からの第1前側信号、第2前側圧力センサ17(2)からの第2前側信号、第1後側圧力センサ17(3)からの第1後側信号、および第2後側圧力センサ17からの第2後側信号がそれぞれ送信される。従って、演算部66は、荷重70として、第1前側信号に基づいて第1前側荷重70(1)を逐次に算出し、第2前側信号に基づいて第2前側荷重70(2)を逐次に算出し、第1後側信号に基づいて第1後側荷重70(3)を逐次に算出し、第2後側信号に基づいて第2後側荷重70(4)を逐次に算出する。また、演算部66は、第1前側荷重70(1)、第2前側荷重70(2)、第1後側荷重70(3)、および第2後側荷重70(4)を合計した合計荷重70(5)を逐次に算出する。記録部67は、第1前側荷重70(1)、第2前側荷重70(2)、第1後側荷重70(3)、第2後側荷重70(4)、および合計荷重70(5)を逐次に記録する。表示部68は、図6に示すように、第1前側荷重70(1)、第2前側荷重70(2)、第1後側荷重70(3)、第2後側荷重70(4)、および合計荷重70(5)を逐次に表示する。
報知部69は、算出された合計荷重70(5)が予め定めた基準値を超えた場合に、スピーカ63を鳴動させる。基準値は、予め記憶装置62に記憶保持されている。従って、報知部69は、合計荷重70(5)が算出されると、記憶装置62を参照し、基準値と合計荷重70(5)とを比較する。そして、報知部69は、合計荷重70(5)が基準値を
超えた場合に、スピーカ63を鳴動させる。なお、記憶装置62に記憶保持された基準値は、書き換えることができる。
超えた場合に、スピーカ63を鳴動させる。なお、記憶装置62に記憶保持された基準値は、書き換えることができる。
ここで、本例の受信機4は、スマートホンである。すなわち、スマートホンは、表示画面61、記憶装置62、スピーカ63および制御装置64を有する。スマートホンを受信機4とする際には、スマートホンに専用のアプリケーションソフトウエアをインストールして動作させる。これにより、制御装置64を、受信部65、演算部66、記憶部、表示部68、および報知部69を備えるものとして、機能させる。また、基準値の記憶装置62への保存は、アプリケーションソフトウエアを介して行う。
(使用方法)
リハビリテーションの歩行訓練おいて患者10の下肢にかかる荷重70を測定する場合には、患者10は、機能が低下している一方の足11に荷重測定下駄2を履き、他方の足11に測定補助下駄3を履く。本例では、患者10は、介護靴13を履いた状態で、荷重測定下駄2および測定補助下駄3を履く。
リハビリテーションの歩行訓練おいて患者10の下肢にかかる荷重70を測定する場合には、患者10は、機能が低下している一方の足11に荷重測定下駄2を履き、他方の足11に測定補助下駄3を履く。本例では、患者10は、介護靴13を履いた状態で、荷重測定下駄2および測定補助下駄3を履く。
次に、荷重測定下駄2の送信ユニット18のスイッチ30をオンとする。これにより、各圧力センサ17(1)〜17(4)および送信部27が動作すると、各圧力センサ17(1)〜17(4)からの信号は、送信部27を介して外部に無線送信される。
これと並行して、スマートホンでアプリケーションソフトウエアを起動する。これにより、スマートホンを、受信部65、演算部66、記憶部、表示部68および報知部69を備える受信機4とする。ここで、アプリケーションソフトウエアを起動すると、図6に示すように表示画面61にSCANボタン75およびCONNECTボタン76が表示される。従って、SCANボタン75をタップして、荷重測定下駄2(送信部27)を検出し、CONNECTボタン76をタップして、受信機4と荷重測定下駄2との間の無線接続を確立する。これにより、受信機4は、各圧力センサ17(1)〜17(4)からの信号を一定周期で受信する。
ここで、患者10が歩行訓練を行うと、受信機4は、各圧力センサ17(1)〜17(4)からの信号に基づいて、各圧力センサ17(1)〜17(4)が検出した反力に対応する荷重70(1)〜(4)と合計荷重70(5)とを算出する。また、受信機4は、図6に示すように、表示画面61に、一方の足11の4つの部位(足裏の前側の内側部分、足裏の前側の外側部分、足裏の後側の内側部分、および足裏の後側の外側部分)にかかる各荷重70(第1前側荷重70(1)、第2前側荷重70(2)、第1後側荷重70(3)、第2後側荷重70(4))を表示する。さらに、受信機4は、表示画面61に、足11の足裏の全体にかかる合計荷重70(5)を表示する。また、受信機4は、これらの表示を一定周期で更新する。
また、受信機4は、足11の足裏の4つの部位にかかる各荷重70(第1前側荷重70(1)、第2前側荷重70(2)、第1後側荷重70(3)、第2後側荷重70(4))と、合計荷重70(5)とを、記録時間と関連付けて、逐次に記憶装置62に記憶保持する。
ここで、合計荷重70(5)が、予め定めた基準値を超えた場合には、スピーカ63が鳴動する。
(作用効果)
本例では、荷重測定下駄2は、患者10からの荷重70を受ける受圧板16の下面に床面14からの反力を検出する圧力センサ17を備える。また、荷重測定下駄2は、圧力セ
ンサ17からの信号を無線送信する。一方、その信号を受信する受信機4は、信号に基づいて床面14からの反力に対応する患者10の荷重70を算出する。また、受信機4は、算出された荷重70を表示画面61に表示する。従って、リハビリテーションで歩行訓練を行う患者10に荷重測定下駄2を履かせれば、受信機4の表示画面61を見るだけで、患者10の足11にかかる荷重70を把握できる。さらに、受信機4の記憶装置62には、患者10の足11にかかった荷重70が記録される。従って、歩行訓練の終了後などに、記録された荷重70のデータを利用できる。
本例では、荷重測定下駄2は、患者10からの荷重70を受ける受圧板16の下面に床面14からの反力を検出する圧力センサ17を備える。また、荷重測定下駄2は、圧力セ
ンサ17からの信号を無線送信する。一方、その信号を受信する受信機4は、信号に基づいて床面14からの反力に対応する患者10の荷重70を算出する。また、受信機4は、算出された荷重70を表示画面61に表示する。従って、リハビリテーションで歩行訓練を行う患者10に荷重測定下駄2を履かせれば、受信機4の表示画面61を見るだけで、患者10の足11にかかる荷重70を把握できる。さらに、受信機4の記憶装置62には、患者10の足11にかかった荷重70が記録される。従って、歩行訓練の終了後などに、記録された荷重70のデータを利用できる。
ここで、荷重測定下駄2と受信機4との間をケーブルで接続して信号を送信する場合には、ケーブルが患者10の歩行訓練の妨げになる場合がある。これに対して、本例では荷重測定下駄2と受信機4との間は無線通信により接続される。従って、患者10はケーブルを気にすることなく、リハビリテーションを行うことができる。
また、本例では、送信部27は、各圧力センサ17(1)〜17(4)からの信号を一定周期でサンプリングして送信する。一方、受信機4の演算部66は信号を受信する毎に荷重70を算出する。記録部67は算出された荷重70を逐次に記録する。表示部68は算出された荷重70を逐次に表示する。従って、本例によれば、歩行訓練において刻々と変化する患者10の荷重70を監視できる。また、歩行訓練において刻々と変化する患者10の荷重70の履歴をデータとして残すことができる。
また、本例では、受信機4の表示画面61に、足11の4つの部位(足裏の前側の内側部分、足裏の前側の外側部分、足裏の後側の内側部分、および足裏の後側の外側部分)にかかる各荷重70(1)〜(4)がそれぞれ表示される。従って、歩行訓練時に、患者10の足11の足裏のどの部分に荷重70が集中しているのかを把握できる。よって、足裏の各部分の荷重70(1)〜(4)に基づいて、患者10の歩行姿勢などを矯正することが容易となる。また、受信機4は、4つの圧力センサ17(1)〜(4)からの信号に基づいて合計荷重70(5)を算出するので、患者10の足裏の全体にかかる合計荷重70(5)を正確に把握できる。
また、本例では、受信機4は、合計荷重70(5)が予め設定された基準値を超えた場合にスピーカ63を鳴動させる報知部69を備える。従って、歩行訓練において、患者10の足11に過剰な荷重70がかかることを未然に防止できる。
さらに、足保持部15は、後側保持部53が受圧板16から上方に離間可能なので、患者が歩行する際に受圧板16から踵を離間させることができる。従って、歩行訓練時における患者10の荷重70の前後方向への移動を正確に把握できる。
また、足保持部15は、弾性を備える保持部本体31と、ベルト32と、備える。従って、ベルト32の長さを調節することにより、介護靴13を履いた状態の足11を、足保持部15で保持できる。
さらに、本例では、患者10の足11を保持する保持部本体31は、前側保持部材35と後側保持部材36の2部材から構成されており、前側保持部材35および後側保持部材36の受圧板16への固定位置は、前後方向で調節できる。従って、患者10が履いている介護靴13の大きさに合わせて、前側保持部材35の固定位置と後側保持部材36の固定位置とを調節して、介護靴13を確実に保持できる。
また、本例では、測定補助下駄3は、荷重測定下駄2と側面形状および平面形状が同一である。従って、患者10の一方の足11に荷重測定下駄2を履かせ、他方の足11に測定補助下駄3を履かせることにより、患者10の一方の足11にかかる荷重70を正確に
計測できる。
計測できる。
(変形例)
図7は、変形例の荷重測定下駄の斜視図である。本例の荷重測定下駄2Aでは、足保持部15の保持部本体31を単一の弾性部材から構成している。なお、荷重測定下駄2Aは、保持部本体31の構成が荷重測定下駄2と相違するが、他の構成は、荷重測定下駄2と同一である。従って、保持部本体31を説明して、他の説明は省略する。また、荷重測定下駄2と対応する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7は、変形例の荷重測定下駄の斜視図である。本例の荷重測定下駄2Aでは、足保持部15の保持部本体31を単一の弾性部材から構成している。なお、荷重測定下駄2Aは、保持部本体31の構成が荷重測定下駄2と相違するが、他の構成は、荷重測定下駄2と同一である。従って、保持部本体31を説明して、他の説明は省略する。また、荷重測定下駄2と対応する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
荷重測定下駄2Aでは、保持部本体31は、介護靴13のつま先が挿入される開口41を備える前側保持部81と、介護靴13の踵部分が載せられる踵載せ部51および当該介護靴13の踵部分に後方から当接可能な踵当接部52を備える後側保持部53と、を備える。また、保持部本体31は、前側保持部81と後側保持部53との間で受圧板16の幅方向に延びて当該幅方向の一方側に突出する第1突部56および他方側に突出する第2突部57を備える中間保持部54と、前側保持部81と中間保持部54とを接続する前側接続部82と、中間保持部54と後側保持部53とを接続する後側接続部55と、を備える。第1突部56は、ベルト32を係止可能な第1係止部56aを備え、第2突部57は、ベルト32を係止可能な第2係止部57aを備える。また、前側保持部81と中間保持部54とは受圧板16に固定され、後側保持部53は、受圧板16から上方に離間可能とされる。このようにしても、足保持部15によって介護靴13を履いた患者10の足11を保持できる。
ここで、保持部本体31を単一の弾性部材から構成した場合には、前後方向のサイズが異なる複数の保持部本体31を容易しておき、患者10が履いている介護靴13の大きさに合わせて、適切なサイズの保持部本体31を選択して、受圧板16に固定する。このようにしても、介護靴13を確実に保持できる。
なお、患者10は介護靴13を履いた状態で足11を足保持部15に保持しているが、患者10は、足11を直に足保持部15に保持させることもできる。
1…荷重測定装置、2…荷重測定下駄、3…測定補助下駄、4…受信機、10…患者、11…患者の足、13…介護靴、15…足保持部、16…受圧板、17、17(1)〜17(4)…圧力センサ、18…送信ユニット、20…受圧板本体部、21…屈曲部、23…第1固定部材、24…第2固定部材、25…第1板部材、26…第2板部材、27…送信部、28…電池、29…ケース、30…スイッチ、31…保持部本体、32…ベルト、35…前側保持部材、36…後側保持部材、38…前側固定部、39…後側固定部、41…開口、42…前側保持部材第1固定部、43…前側保持部材第2固定部、45…ボルト、46…ナット、51…踵載せ部、52…踵当接部、53…後側保持部、53a…スリット、54…中間保持部、55…後側接続部、56…第1突部、56a…第1係止部、57…第2突部、57a…第2係止部、58…後側保持部材第1固定部、59…後側保持部材第2固定部、60…ブロック、61…表示画面、62…記憶装置、63…スピーカ、64…制御装置、65…受信部、66…演算部、67…記録部、68…表示部、69…報知部、70、70(1)〜(4)…荷重、70(5)…合計荷重、75…画面上のSCANボタン、81…前側保持部、82…前側接続部
Claims (10)
- 被験者の足を保持する足保持部、前記足保持部の下方で当該足保持部に保持された前記被験者の足の荷重を受ける剛性の受圧板、前記受圧板の下面に取り付けられて床面からの反力を検出する圧力センサ、および前記圧力センサからの信号を無線送信する送信部、を備える荷重測定下駄と、
表示画面、記憶装置、前記信号を受信する受信部、受信した前記信号に基づいて前記反力に対応する前記被験者の荷重を算出する演算部、前記荷重を前記記憶装置に記録する記録部、および、前記荷重を前記表示画面に表示する表示部を備える受信機と、
を有することを特徴とする荷重測定装置。 - 前記送信部は、前記信号を一定周期でサンプリングして送信し、
前記受信部は、前記信号を逐次に受信し、
前記演算部は、前記信号を受信する毎に前記荷重を算出し、
前記記録部は、算出された前記荷重を逐次に記録し、
前記表示部は、算出された前記荷重を逐次に表示することを特徴とする請求項1に記載の荷重測定装置。 - 前記荷重測定下駄は、前記圧力センサとして、前記受圧板の前側部分の幅方向の一方側に固定されて前記反力を検出する第1前側圧力センサ、前記受圧板の前側部分の幅方向の他方側に固定されて前記反力を検出する第2前側圧力センサ、前記受圧板の後側部分の幅方向の一方側に固定されて前記反力を検出する第1後側圧力センサ、および前記受圧板の後側部分の幅方向の他方側に固定されて前記反力を検出する第2後側圧力センサを備え、
前記送信部は、前記信号として、前記第1前側圧力センサからの第1前側信号、前記第2前側圧力センサからの第2前側信号、前記第1後側圧力センサからの第1後側信号、および前記第2後側圧力センサからの第2後側信号、をそれぞれ送信し、
前記演算部は、前記荷重として、前記第1前側信号に基づいて第1前側荷重を算出し、前記第2前側信号に基づいて第2前側荷重を算出し、前記第1後側信号に基づいて第1後側荷重を算出し、前記第2後側信号に基づいて第2後側荷重を算出するとともに、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、および前記第2後側荷重を合計した合計荷重を算出し、
前記記録部は、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、前記第2後側荷重、および前記合計荷重を記録し、
前記表示部は、前記第1前側荷重、前記第2前側荷重、前記第1後側荷重、前記第2後側荷重、および前記合計荷重を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の荷重測定装置。 - 前記受信機は、スピーカと、前記合計荷重が予め設定された基準値を超えた場合に前記スピーカを鳴動させる報知部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の荷重測定装置。
- 前記足保持部は、弾性を有する保持部本体を備え、介護靴を履いた状態の前記被験者の足を保持し、
前記保持部本体は、前記介護靴のつま先が挿入される開口を備える前側保持部と、前記介護靴の踵部分が載せられる踵載せ部および当該介護靴の踵部分に後方から当接可能な踵当接部を備える後側保持部と、を備え、
前記前側保持部は、前記受圧板に固定され、
前記後側保持部は、前記受圧板から上方に離間可能であることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の荷重測定装置。 - 前記足保持部は、ベルトを備え、
前記保持部本体は、前記前側保持部と前記後側保持部との間で前記受圧板の幅方向に延びて当該幅方向の一方側に突出する第1突部および他方側に突出する第2突部を備える中間保持部と、前記前側保持部と前記中間保持部とを接続する前側接続部と、前記中間保持部と前記後側保持部とを接続する後側接続部と、を備え、
前記第1突部は、前記ベルトを係止可能な第1係止部を備え、
前記第2突部は、前記ベルトを係止可能な第2係止部を備え、
前記中間保持部は、前記受圧板に固定され、
前記ベルトは、前記介護靴の甲を経由して前記第1係止部および前記第2係止部に架け渡されることを特徴とする請求項5に記載の荷重測定装置。 - 前記足保持部は、ベルトを備え、
前記保持部本体は、前側保持部材と、前記前側保持部材の後方に位置する後側保持部材と、を備え、
前記前側保持部材は、前記介護靴のつま先が挿入される開口を有する前側保持部を備え、
前記後側保持部材は、前記後側保持部と、前記前側保持部材と前記後側保持部との間で前記受圧板の幅方向に延びて当該幅方向の一方側に突出する第1突部および他方側に突出する第2突部を備える中間保持部と、前記中間保持部と前記後側保持部とを接続する後側接続部と、を備え、
前記第1突部は、前記ベルトを係止可能な第1係止部を備え、
前記第2突部は、前記ベルトを係止可能な第2係止部を備え、
前記前側保持部材と前記後側保持部材の前記中間保持部とは、前記受圧板に固定され、
前記ベルトは、前記介護靴の甲を経由して前記第1係止部および前記第2係止部に架け渡されることを特徴とする請求項5に記載の荷重測定装置。 - 前記受圧板は、前記前側保持部材が固定される前側固定部を備え、
前記前側保持部材は、当該前側保持部材を前記前側固定部に固定するための前側保持部材第1固定部および前側保持部材第2固定部、を備え、
前記前側保持部材第1固定部は、前記前側保持部材第2固定部の前方に位置し、
前記前側保持部材第1固定部および前記前側保持部材第2固定部のうちの一方が選択的に前記前側固定部と重ねられて前記前側保持部材が前記受圧板に固定されることを特徴とする請求項7に記載の荷重測定装置。 - 前記受圧板は、前記後側保持部材が固定される後側固定部を備え、
前記後側保持部材は、前記中間保持部に当該後側保持部材を前記後側固定部に固定するための後側保持部材第1固定部および後側保持部材第2固定部、を備え、
前記後側保持部材第1固定部は、前記後側保持部材第2固定部の前方に位置し、
前記後側保持部材第1固定部および前記後側保持部材第2固定部のうちの一方が選択的に前記後側固定部と重ねられて、前記後側保持部材が前記受圧板に固定されることを特徴とする請求項7または8に記載の荷重測定装置。 - 前記荷重測定下駄と側面形状および平面形状が同一であり、前記圧力センサおよび前記送信部を備えてない測定補助下駄を有することを特徴とする請求項1から9のうちのいずれか一項に記載の荷重測定装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023234068A1 (ja) * | 2022-05-30 | 2023-12-07 | デュプロ精工株式会社 | 荷重測定装置 |
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- 2019-01-08 JP JP2019000019U patent/JP3220669U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2023234068A1 (ja) * | 2022-05-30 | 2023-12-07 | デュプロ精工株式会社 | 荷重測定装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3220669 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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