JP3219808B2 - 射出成形機における型盤平行度調整方法 - Google Patents
射出成形機における型盤平行度調整方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機における型
盤平行度調整方法に関するものである。
盤平行度調整方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の型盤平行度調整方法は、
射出成形機の型締装置を構成する固定盤および可動盤に
金型を取付け、常温にて型盤の隙間が無くなる程度の型
締力を前記金型に加えた状態で、型盤平行度の計測を行
ない、タイバーの位置等を調整して型盤平行度の調整を
行なっていた。
射出成形機の型締装置を構成する固定盤および可動盤に
金型を取付け、常温にて型盤の隙間が無くなる程度の型
締力を前記金型に加えた状態で、型盤平行度の計測を行
ない、タイバーの位置等を調整して型盤平行度の調整を
行なっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一般に、射出成形時に
おいて金型温度は常温よりも数段高温となる。
おいて金型温度は常温よりも数段高温となる。
【０００４】しかしながら、上記従来の方法では、常温
でしかも成形時の型締力よりも小さい型盤の隙間が無く
なる程度の型締力を加えて、型盤平行度を計測して型盤
平行度を調整しているため、射出成形時において発生し
た高温に昇温された金型の熱膨張による型締方向の厚さ
のバラツキに対して対応できない。すなわち、金型の熱
膨張により、射出成形時の型盤平行度と前記常温で調整
された型盤平行度との間にずれが発生し、金型に均一な
型締力が加わらなくなって成形品寸法に悪影響を与える
という問題点があった。
でしかも成形時の型締力よりも小さい型盤の隙間が無く
なる程度の型締力を加えて、型盤平行度を計測して型盤
平行度を調整しているため、射出成形時において発生し
た高温に昇温された金型の熱膨張による型締方向の厚さ
のバラツキに対して対応できない。すなわち、金型の熱
膨張により、射出成形時の型盤平行度と前記常温で調整
された型盤平行度との間にずれが発生し、金型に均一な
型締力が加わらなくなって成形品寸法に悪影響を与える
という問題点があった。
【０００５】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、射出成形時における高
温となった金型に対し、均一な型締力を加えることが可
能となる射出成形機における型盤平行度調整方法を実現
することを目的とするものである。
に鑑みてなされたものであって、射出成形時における高
温となった金型に対し、均一な型締力を加えることが可
能となる射出成形機における型盤平行度調整方法を実現
することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の射出成形機における型盤平行度調整方法
は、射出成形機の型締装置の固定盤および可動盤に金型
を取付け、前記金型を成形時の温度にまで温調して該成
形時の温度に安定させたのち、成形時の型締力を金型に
加えた状態で、前記固定盤および可動盤の少くとも一方
に設けた平行度調整手段により前記金型の型盤平行度が
所定の許容値内に収るように調整するものである。
に、本発明の射出成形機における型盤平行度調整方法
は、射出成形機の型締装置の固定盤および可動盤に金型
を取付け、前記金型を成形時の温度にまで温調して該成
形時の温度に安定させたのち、成形時の型締力を金型に
加えた状態で、前記固定盤および可動盤の少くとも一方
に設けた平行度調整手段により前記金型の型盤平行度が
所定の許容値内に収るように調整するものである。
【０００７】また、型盤平行度は、固定盤と可動盤の間
の距離を数箇所において計測し、該数箇所の前記距離の
寸法差とするとよい。
の距離を数箇所において計測し、該数箇所の前記距離の
寸法差とするとよい。
【０００８】
【作用】金型を射出成形時の温度で熱膨張させ、しか
も、射出成形時と同じ型締力を加えた状態で型盤平行度
の調整を行なうことにより、射出成形時と同じ条件にお
ける型盤平行度に調整することができる。
も、射出成形時と同じ型締力を加えた状態で型盤平行度
の調整を行なうことにより、射出成形時と同じ条件にお
ける型盤平行度に調整することができる。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【００１０】図１は、第１実施例を示し、（Ａ）はその
主要部の模式正面図、（Ｂ）はその固定盤側から見た模
式側面図である。
主要部の模式正面図、（Ｂ）はその固定盤側から見た模
式側面図である。
【００１１】先ず、本発明の実施に使用される型締装置
の一例について説明する。
の一例について説明する。
【００１２】ベッド８上の中央部には固定金型１が取付
けられる固定盤３が固定されており、ベッド８上の一端
側には図示しない型締ハウジングが固定されている。固
定盤３と前記型締ハウジングとは４本のタイバー５によ
って連結されており、両者間には、前記タイバー５に案
内されてその軸方向に往復移動自在な可動金型２が取付
けられる可動盤４が配設されている。可動盤４は、前記
型締ハウジングに設けられた型締力発生機構のラム４ａ
により、往復移動される。
けられる固定盤３が固定されており、ベッド８上の一端
側には図示しない型締ハウジングが固定されている。固
定盤３と前記型締ハウジングとは４本のタイバー５によ
って連結されており、両者間には、前記タイバー５に案
内されてその軸方向に往復移動自在な可動金型２が取付
けられる可動盤４が配設されている。可動盤４は、前記
型締ハウジングに設けられた型締力発生機構のラム４ａ
により、往復移動される。
【００１３】上記型締装置の固定盤３および可動盤４に
それぞれ取付けられた固定金型１および可動金型２から
なる金型には、温調機７の管路７ａが連通されており、
前記金型を所定の温度に温調できるように構成されてい
る。
それぞれ取付けられた固定金型１および可動金型２から
なる金型には、温調機７の管路７ａが連通されており、
前記金型を所定の温度に温調できるように構成されてい
る。
【００１４】次に、第１実施例の工程について説明す
る。
る。
【００１５】型締装置の固定盤３および可動盤４にそれ
ぞれ固定金型１および可動金型２を取付ける。ついで、
前記固定金型１および可動金型２からなる金型を温調機
７により温調して射出成形時の温度とし、該温度に安定
させたのち、射出成形時と同じ大きさの型締力を加えて
型締を行う。
ぞれ固定金型１および可動金型２を取付ける。ついで、
前記固定金型１および可動金型２からなる金型を温調機
７により温調して射出成形時の温度とし、該温度に安定
させたのち、射出成形時と同じ大きさの型締力を加えて
型締を行う。
【００１６】そののち、例えば、４本のタイバー５の近
傍部位の４箇所の部位において、インサイドゲージ、レ
ーザー測長器等により、固定盤１と可動盤２の間の距離
をそれぞれ計測する。
傍部位の４箇所の部位において、インサイドゲージ、レ
ーザー測長器等により、固定盤１と可動盤２の間の距離
をそれぞれ計測する。
【００１７】そして、前記の如く計測した４箇所の部位
の距離のうち、最大値から最小値を差し引いた値を型盤
平行度と定義し、該型盤平行度が所定の許容値内に収る
ように、固定金型１と固定盤２の間において、固定金型
１の４隅に配設したシム６の厚さを変化させることで前
記型盤平行度を調整する。
の距離のうち、最大値から最小値を差し引いた値を型盤
平行度と定義し、該型盤平行度が所定の許容値内に収る
ように、固定金型１と固定盤２の間において、固定金型
１の４隅に配設したシム６の厚さを変化させることで前
記型盤平行度を調整する。
【００１８】第２図は、第２実施例の主要部を示す、一
部断面部分正面図である。
部断面部分正面図である。
【００１９】本実施例は、第１実施例のシム６にかえ
て、固定盤１３のねじ孔に螺合した調整ねじ１６の突出
長さを調整することにより、型盤平行度を調整するもの
である。その他の部分については、第１実施例と同様で
あるので説明は省略する。
て、固定盤１３のねじ孔に螺合した調整ねじ１６の突出
長さを調整することにより、型盤平行度を調整するもの
である。その他の部分については、第１実施例と同様で
あるので説明は省略する。
【００２０】第３図は、第３実施例の主要部を示す正面
図である。
図である。
【００２１】本実施例は、第１実施例のシム６にかえ
て、くさび２６により型盤平行度を調整するものであ
る。その他の部分については、第１実施例と同様である
ので説明は省略する。
て、くさび２６により型盤平行度を調整するものであ
る。その他の部分については、第１実施例と同様である
ので説明は省略する。
【００２２】上記各実施例では、固定盤と固定金型の間
で型盤平行度の調整を行なっているが、これに限らず、
可動盤と可動金型の間に、上述のような型盤平行度調整
手段を設けて、可動金型と可動盤の間で型盤平行度を調
整してもよい。また、固定金型と固定盤並びに可動金型
と可動盤両方に型盤平行度調整手段を設けて、両方で型
盤平行度を調整してもよい。
で型盤平行度の調整を行なっているが、これに限らず、
可動盤と可動金型の間に、上述のような型盤平行度調整
手段を設けて、可動金型と可動盤の間で型盤平行度を調
整してもよい。また、固定金型と固定盤並びに可動金型
と可動盤両方に型盤平行度調整手段を設けて、両方で型
盤平行度を調整してもよい。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
ので、次に記載するような効果を奏する。
【００２４】射出成形時の金型温度で、しかも射出成形
時と同じ型締力を加えた状態で、型盤平行度の調整を行
なっているので、従来例の如く金型の熱膨張による型締
方向の厚さのバラツキによる型盤平行度のずれが発生せ
ず、金型に均一な型締力を加えることが可能となり、成
形品寸法が高精度なものとなる。特に、型盤平行度の精
度が要求される射出圧縮成形に用いると効果的である。
時と同じ型締力を加えた状態で、型盤平行度の調整を行
なっているので、従来例の如く金型の熱膨張による型締
方向の厚さのバラツキによる型盤平行度のずれが発生せ
ず、金型に均一な型締力を加えることが可能となり、成
形品寸法が高精度なものとなる。特に、型盤平行度の精
度が要求される射出圧縮成形に用いると効果的である。
【図１】第１実施例の実施に用いる型締装置の主要部を
示し、（Ａ）はその模式部分正面図、（Ｂ）はその模式
側面図。
示し、（Ａ）はその模式部分正面図、（Ｂ）はその模式
側面図。
【図２】第２実施例の実施に用いる型締装置の主要部を
示す模式部分正面図である。
示す模式部分正面図である。
【図３】第３実施例の実施に用いる型締装置の主要部を
示す模式部分正面図である。
示す模式部分正面図である。
１，１１，２１ 固定金型 ２ 可動金型 ３，１３，２３ 固定盤 ４ 可動盤 ５ タイバー ６ シム ７ 温調機 ８ ベッド １６ 調整ねじ ２６ くさび
Claims (2)
- 【請求項１】 射出成形機の型締装置の固定盤および可
動盤に金型を取付け、前記金型を成形時の温度にまで温
調して該成形時の温度に安定させたのち、成形時の型締
力を金型に加えた状態で、前記固定盤および可動盤の少
くとも一方に設けた平行度調整手段により、前記金型の
型盤平行度が所定の許容値内に収るように調整する射出
成形機における型盤平行度調整方法。 - 【請求項２】 型盤平行度は、固定盤と可動盤の間の距
離を数箇所において計測し、該数箇所の前記距離の寸法
差とすることを特徴とする請求項１記載の射出成形機に
おける型盤平行度調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31196191A JP3219808B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 射出成形機における型盤平行度調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31196191A JP3219808B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 射出成形機における型盤平行度調整方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05124074A JPH05124074A (ja) | 1993-05-21 |
| JP3219808B2 true JP3219808B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=18023524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31196191A Expired - Fee Related JP3219808B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 射出成形機における型盤平行度調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3219808B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013000774A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Japan Steel Works Ltd:The | 射出成形機の型締装置 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5550820B2 (ja) * | 2008-07-31 | 2014-07-16 | 住友重機械工業株式会社 | 金型取付ダイ、金型保持部材及び型締装置 |
| JP2014162060A (ja) | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Fanuc Ltd | 射出成形機の型締装置 |
| JP5890511B2 (ja) * | 2014-12-10 | 2016-03-22 | ファナック株式会社 | 射出成形機の型締装置 |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP31196191A patent/JP3219808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013000774A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Japan Steel Works Ltd:The | 射出成形機の型締装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05124074A (ja) | 1993-05-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |