JP3219583B2 - 空気調和機のガスロー検知装置 - Google Patents
空気調和機のガスロー検知装置Info
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- JP3219583B2 JP3219583B2 JP01693694A JP1693694A JP3219583B2 JP 3219583 B2 JP3219583 B2 JP 3219583B2 JP 01693694 A JP01693694 A JP 01693694A JP 1693694 A JP1693694 A JP 1693694A JP 3219583 B2 JP3219583 B2 JP 3219583B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和機のガスロー検
知装置に関する。
知装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の空気調和機の冷媒回路が図３に示
されている。冷房運転時には、インバータ駆動圧縮機１
から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、実線矢印で示
すように、四方弁２を経て室外熱交換器３に入り、ここ
で室外フアン４によって送られる室外空気と熱交換する
ことによって凝縮液化して高圧の液冷媒となる。
されている。冷房運転時には、インバータ駆動圧縮機１
から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、実線矢印で示
すように、四方弁２を経て室外熱交換器３に入り、ここ
で室外フアン４によって送られる室外空気と熱交換する
ことによって凝縮液化して高圧の液冷媒となる。
【０００３】この液冷媒は絞り５によって絞られること
により断熱膨張して高温・低圧の気液二相となって室内
熱交換器６に入り、ここで室内フアン７によって送られ
る室内空気と熱交換してこれを冷却すると同時に自身は
蒸発気化して低圧のガス冷媒となる。このガス冷媒は四
方弁２を経て圧縮機１に吸入される。
により断熱膨張して高温・低圧の気液二相となって室内
熱交換器６に入り、ここで室内フアン７によって送られ
る室内空気と熱交換してこれを冷却すると同時に自身は
蒸発気化して低圧のガス冷媒となる。このガス冷媒は四
方弁２を経て圧縮機１に吸入される。
【０００４】暖房運転時には、四方弁２を切り換えるこ
とによって冷媒は破線矢印で示すように循環し、室内熱
交換器６は凝縮器として機能し、室外熱交換器３は蒸発
器として機能する。
とによって冷媒は破線矢印で示すように循環し、室内熱
交換器６は凝縮器として機能し、室外熱交換器３は蒸発
器として機能する。
【０００５】圧縮機１を駆動するためのモータ８には商
用電源９からの電力がインバータ10を介して供給され、
インバータ10によって電流の周波数を増減することによ
って圧縮機１の回転数、即ち、冷媒循環量を連続して無
段階に増減することができるようになっている。
用電源９からの電力がインバータ10を介して供給され、
インバータ10によって電流の周波数を増減することによ
って圧縮機１の回転数、即ち、冷媒循環量を連続して無
段階に増減することができるようになっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】空気調和機の冷媒回路
内に封入されている冷媒が漏洩すると、冷媒循環量が少
なくなり室外熱交換器３及び室内熱交換器６における伝
熱量が低下する。冷媒の漏洩量が増大すると、圧縮機１
の温度が上昇して圧縮機１は破損するに至る。
内に封入されている冷媒が漏洩すると、冷媒循環量が少
なくなり室外熱交換器３及び室内熱交換器６における伝
熱量が低下する。冷媒の漏洩量が増大すると、圧縮機１
の温度が上昇して圧縮機１は破損するに至る。
【０００７】しかしながら、従来の空気調和機において
は、冷媒回路からの冷媒の漏洩に基づく冷媒回路内の冷
媒量不足、即ち、ガスロー状態を適確に検出することが
できないため、空気調和機の冷暖房能力の低下や圧縮機
１の損傷が発生するおそれがあった。
は、冷媒回路からの冷媒の漏洩に基づく冷媒回路内の冷
媒量不足、即ち、ガスロー状態を適確に検出することが
できないため、空気調和機の冷暖房能力の低下や圧縮機
１の損傷が発生するおそれがあった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、インバータ駆動圧縮機、室内熱交換器、絞り、
室外熱交換器等からなる冷媒回路内に冷媒を封入してな
る空気調和機のガスロー検知装置において、上記室内熱
交換器又は上記室外熱交換器の温度及びこの熱交換器に
吸い込まれる吸込空気の温度を検出する一対の温度検出
手段と、これら一対の温度検出手段によって検出された
温度の差を演算する温度差演算手段と、この温度差演算
手段によって演算された温度差と上記圧縮機の運転周波
数との相関関係からガスロー状態を判定するとともに上
記演算された温度差が第１の基準値以下のときは異常表
示手段に出力し、かつ、上記演算された温度差が第２の
基準値以下のときは上記圧縮機の異常停止手段に出力す
るガスロー判定手段とを具備することを特徴とする空気
調和機のガスロー検知装置にある。
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、インバータ駆動圧縮機、室内熱交換器、絞り、
室外熱交換器等からなる冷媒回路内に冷媒を封入してな
る空気調和機のガスロー検知装置において、上記室内熱
交換器又は上記室外熱交換器の温度及びこの熱交換器に
吸い込まれる吸込空気の温度を検出する一対の温度検出
手段と、これら一対の温度検出手段によって検出された
温度の差を演算する温度差演算手段と、この温度差演算
手段によって演算された温度差と上記圧縮機の運転周波
数との相関関係からガスロー状態を判定するとともに上
記演算された温度差が第１の基準値以下のときは異常表
示手段に出力し、かつ、上記演算された温度差が第２の
基準値以下のときは上記圧縮機の異常停止手段に出力す
るガスロー判定手段とを具備することを特徴とする空気
調和機のガスロー検知装置にある。
【０００９】
【００１０】
【作用】本発明においては、室内熱交換器又は室外熱交
換器の温度及びこの熱交換器に吸い込まれる吸込空気の
温度との間の温度差と圧縮機の運転周波数との相関関係
からガスロー状態を判定する。
換器の温度及びこの熱交換器に吸い込まれる吸込空気の
温度との間の温度差と圧縮機の運転周波数との相関関係
からガスロー状態を判定する。
【００１１】そして、温度差が第１の基準値以下のとき
は異常表示手段によって異常を表示し、温度差が第２の
基準値以下のときは異常停止手段によって圧縮機を異常
停止する。
は異常表示手段によって異常を表示し、温度差が第２の
基準値以下のときは異常停止手段によって圧縮機を異常
停止する。
【００１２】
【実施例】本発明の１実施例が図１及び図２に示されて
いる。図１に示すように、室内熱交換器６に吸い込まれ
る吸込空気の温度を検出する温度検出手段11及び室内熱
交換器６の温度を検出する温度検出手段12の検出温度は
温度差演算手段13に入力されて、ここでこれら検出温度
の温度差が演算される。
いる。図１に示すように、室内熱交換器６に吸い込まれ
る吸込空気の温度を検出する温度検出手段11及び室内熱
交換器６の温度を検出する温度検出手段12の検出温度は
温度差演算手段13に入力されて、ここでこれら検出温度
の温度差が演算される。
【００１３】演算された温度差はガスロー判定手段14に
入力され、ガスロー判定手段14はこの温度差とインバー
タ10から入力された圧縮機１の運転周波数との相関関係
からガスロー状態を判定する。
入力され、ガスロー判定手段14はこの温度差とインバー
タ10から入力された圧縮機１の運転周波数との相関関係
からガスロー状態を判定する。
【００１４】冷媒回路内に正規冷媒量が封入されている
場合には、図２に示すように、圧縮機１の運転周波数の
増大に伴って室内熱交換器６の吸込空気温度と室内熱交
換器６の温度との間の温度差は実線イに示すように変化
する。
場合には、図２に示すように、圧縮機１の運転周波数の
増大に伴って室内熱交換器６の吸込空気温度と室内熱交
換器６の温度との間の温度差は実線イに示すように変化
する。
【００１５】そして、冷媒の漏洩量の増大に伴って温度
差は図２に破線ロ、ハに示すように次第に小さくなる。
従って、ガスロー判定手段14に図２に示す相関関係を予
め記憶させて置くことによってガスロー状態を判定する
ことができる。
差は図２に破線ロ、ハに示すように次第に小さくなる。
従って、ガスロー判定手段14に図２に示す相関関係を予
め記憶させて置くことによってガスロー状態を判定する
ことができる。
【００１６】そして、温度差が第１基準値設定手段15か
ら入力された第１の基準値（例えば、封入冷媒量が正規
量の70％の場合の値で図２に線ニで示されている）以下
に低下したとき、ガスロー判定手段14は異常表示手段16
に出力して、これに異常表示させる。
ら入力された第１の基準値（例えば、封入冷媒量が正規
量の70％の場合の値で図２に線ニで示されている）以下
に低下したとき、ガスロー判定手段14は異常表示手段16
に出力して、これに異常表示させる。
【００１７】また、温度差が第２基準値設定手段17から
入力された第２の基準値( 例えば、封入冷媒量が正規の
50％の場合の値で図２に線ホで示されている）以下に低
下したとき、ガスロー判定手段14は異常停止手段18に出
力する。すると、異常停止手段18はインバータ10に指令
して圧縮機１の運転周波数を零として圧縮機１を停止す
る。
入力された第２の基準値( 例えば、封入冷媒量が正規の
50％の場合の値で図２に線ホで示されている）以下に低
下したとき、ガスロー判定手段14は異常停止手段18に出
力する。すると、異常停止手段18はインバータ10に指令
して圧縮機１の運転周波数を零として圧縮機１を停止す
る。
【００１８】なお、インバータ10への電力供給を遮断す
ることによって圧縮機１を停止しても良い。また、室外
熱交換器３の温度とその吸込空気温度との間の温度差に
基づいてガスロー状態を判定することもできる。
ることによって圧縮機１を停止しても良い。また、室外
熱交換器３の温度とその吸込空気温度との間の温度差に
基づいてガスロー状態を判定することもできる。
【００１９】
【発明の効果】本発明においては、室内熱交換器又は室
外熱交換器の温度とこの熱交換器に吸い込まれる吸込空
気の温度との間の温度差と圧縮機の運転周波数との相関
関係からガスロー状態を判定しているので、冷媒の漏洩
等に基づく冷媒封入量の不足を適確に検知することがで
きる。
外熱交換器の温度とこの熱交換器に吸い込まれる吸込空
気の温度との間の温度差と圧縮機の運転周波数との相関
関係からガスロー状態を判定しているので、冷媒の漏洩
等に基づく冷媒封入量の不足を適確に検知することがで
きる。
【００２０】温度差が第１の基準値以下のとき異常表示
し、温度差が第２の基準値以下のとき圧縮機を異常停止
するので、ガスロー状態に起因する冷暖房能力の低下及
び圧縮機の損傷を未然に防止できる。
し、温度差が第２の基準値以下のとき圧縮機を異常停止
するので、ガスロー状態に起因する冷暖房能力の低下及
び圧縮機の損傷を未然に防止できる。
【図１】本発明の第１の実施例を示す系統図である。
【図２】上記実施例における温度差と圧縮機の運転周波
数との相関関係を示す線図である。
数との相関関係を示す線図である。
【図３】従来の空気調和機の冷媒回路図である。
１ 圧縮機 ８ モータ 10 インバータ ６ 室内熱交換器 ５ 絞り ３ 室外熱交換器 11 吸込空気温度検出手段 12 室内熱交換器温度検出手段 13 温度差演算手段 14 ガスロー判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F25B 49/02
Claims (1)
- 【請求項１】 インバータ駆動圧縮機、室内熱交換器、
絞り、室外熱交換器等からなる冷媒回路内に冷媒を封入
してなる空気調和機のガスロー検知装置において、上記
室内熱交換器又は上記室外熱交換器の温度及びこの熱交
換器に吸い込まれる吸込空気の温度を検出する一対の温
度検出手段と、これら一対の温度検出手段によって検出
された温度の差を演算する温度差演算手段と、この温度
差演算手段によって演算された温度差と上記圧縮機の運
転周波数との相関関係からガスロー状態を判定するとと
もに上記演算された温度差が第１の基準値以下のときは
異常表示手段に出力し、かつ、上記演算された温度差が
第２の基準値以下のときは上記圧縮機の異常停止手段に
出力するガスロー判定手段とを具備することを特徴とす
る空気調和機のガスロー検知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01693694A JP3219583B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 空気調和機のガスロー検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01693694A JP3219583B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 空気調和機のガスロー検知装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07208838A JPH07208838A (ja) | 1995-08-11 |
| JP3219583B2 true JP3219583B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=11930016
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01693694A Expired - Lifetime JP3219583B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 空気調和機のガスロー検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3219583B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10122711A (ja) * | 1996-10-18 | 1998-05-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷凍サイクル制御装置 |
| JP3166731B2 (ja) * | 1998-09-28 | 2001-05-14 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和装置 |
| JP2004162979A (ja) * | 2002-11-12 | 2004-06-10 | Daikin Ind Ltd | 空気調和機 |
| CN100451473C (zh) * | 2006-10-12 | 2009-01-14 | 珠海格力电器股份有限公司 | 具有制冷剂缺少故障检测功能的空调器及故障检测方法 |
| JP4990702B2 (ja) * | 2007-07-19 | 2012-08-01 | シャープ株式会社 | 冷媒漏洩検出装置、空気調和機及び冷媒漏洩検出方法 |
| CN103375874B (zh) * | 2012-04-23 | 2016-03-02 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调器及空调器的冷媒循环异常保护控制方法 |
| JP7085405B2 (ja) * | 2018-05-15 | 2022-06-16 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 熱源システム、制御装置、熱源システム運転方法及びプログラム |
-
1994
- 1994-01-18 JP JP01693694A patent/JP3219583B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07208838A (ja) | 1995-08-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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