JP3219431B2 - シート取扱い装置 - Google Patents

シート取扱い装置

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JP3219431B2
JP3219431B2 JP22847791A JP22847791A JP3219431B2 JP 3219431 B2 JP3219431 B2 JP 3219431B2 JP 22847791 A JP22847791 A JP 22847791A JP 22847791 A JP22847791 A JP 22847791A JP 3219431 B2 JP3219431 B2 JP 3219431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器内に保持されたシー
トの束からシートを一枚づつ取り出し、そのシートを送
出ステーションへ送るシート取扱い装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は例えば自動出納機(ATM)で
使用されている紙幣支払いユニット等に適用できる。自
動出納機では紙幣支払いユニット内に装架された一以上
の札束カセットから紙幣を引き出す紙幣取り出し装置が
設けられている。良く知られているように、自動出納機
では使用者が顧客身分証明カードを機械に入れてから一
定のデータ(例えば暗号、支払の必要な金銭額、取引の
形態等)を当該機械のキーボードを使って入力する。す
ると機械は定められた手順として、その取引を処理し、
その取引に基づいて顧客の口座データを更新し、一つ又
はそれ以上の金銭カセットから引き出した金銭を支払
い、カードを顧客に返却する。
【0003】公知自動出納機の現金支払機の一形態では
紙幣取り出し機構が含まれている。この機構は金銭カセ
ットに隣接して配置された回転可能なピックアームを含
む。このピックアームは、紙幣に吸引力を加えることに
より、カセット内の紙幣の束の端にある紙幣の一部分を
引き出し、その引き出した部分をカセットから紙幣取り
出しのために用意された移送装置に係合させて紙幣を取
り出すようになっている。代表的な現金支払い行程で
は、紙幣を束状に積め込む紙幣スタック装置へ移送機構
が複数の紙幣を一枚づつ送る行程が含まれている。束に
された紙幣は次いで自動出納機利用者が取ることができ
るように現金取り出しスロットと呼ばれる送出ステーシ
ョンへ送られる。
【0004】紙幣取り出し機構においてはその機構の異
常動作により所謂「飲み込み現象」、すなわち取り出し
機構の一サイクルにおいて単一紙幣の代わりに複数の紙
幣が誤ってカセットから取り出される現象、がしばしば
起こる。そのような異常は例えばカセットが正しく装填
されていないとき、あるいはカセット内の紙幣押し出し
機構が詰まったときに起こる。飲み込み現象が起こる
と、紙幣移送装置を駆動している歯車は著しく大きな応
力を受け、一つ以上の歯車が故障を起こす。飲み込み現
象のために唯一つの歯車しか故障しなかったとしても、
当該駆動システム内の他のすべての歯車が非常に大きな
応力を受けるのでさらに使用すると一層大きな故障を来
たす。従って一旦飲み込み現象が起きたときは再び信頼
性ある取り出し機構の使用ができるようにするために主
要な歯車の交換が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題は
紙幣等の束からシートを一枚づつ取り出してそのシート
を送出ステーションに送るシート取り扱い装置を与える
ことである。この装置は飲み込み現象が起きたときで
も、装置に損傷を与えないように保護する装置を含んで
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、容
器(14)内に保持されたシート束(18)からシート
を一枚ずつ取り出し、該シートを送出ステーション(1
30)へ送るためのシート搬送手段(74、78、8
6)と、前記シート束の一部を該束から引き出して残り
のシートから離脱させ、該シート束の一部を前記搬送手
段へ引き渡すように構成されたシート係合装置(36)
とを有するシート取扱い装置であって、前記シート係合
装置(36)は、前記シート束の端末シートを吸引する
ことにより前記シート束の端末シートを該束から引き出
してこれを前記搬送手段に引き渡すように構成されたピ
ックアップアーム(36)を有し、前記シート搬送手段
は、第一の軸(76)及び第二の軸(80)と、該第一
の軸及び第二の軸上にそれぞれ装架された第一のロール
(74)及び第二のロール(78)と、該ロール装置を
駆動するための電動機と、前記第二の軸の方向に対して
空間的に相対運動しうるように装架された前記第一の軸
の一端と連動して前記電動機への駆動を解除するための
スイッチとを含み、前記第二のローラは前記シート係合
装置からシート束の端末シートを受け入れるための周縁
の低い部分(82)と前記第一のローラ面に接する周縁
の高い部分(84)を有し、前記第一のロールと第二の
ロールは、前記シート係合装置によって前記第一のロー
ルと第二のロールの周縁の低い部分の間に引き渡された
前記シート束の端末シートを捕捉し、前記第二のロール
の周縁の高い部分が前記シート束の端末シートと接した
際に、端末シート厚が予定量以上であった時には前記第
一のロールが押し上がって前記第一の軸を介して前記ス
イッチを作動させる、ように構成されたことを特徴とす
るシート取扱い装置を提供するものである。
【0007】この目的と共に他の目的が以下の説明から
明かとなろう。本発明は構成および部品の組み合わせに
関して新規な特徴を含んでおり、添付図面を参照してそ
の好ましい実施例を説明する。
【0008】
【実施例】図1に示す現金支払ユニット10には、相互
に上下関係にあって二つの紙幣カセット14と関連づけ
られた二つの類似な取り出し機構12が含まれている。
紙幣カセット14は現金支払ユニット10の支持フレー
ム16内に脱着可能に装着されている。それぞれの紙幣
カセット14は紙幣18の束を収容するようになってお
り、その長辺がカセット14内に装着された水平な支持
板20上に支持される。二つのカセット14はそれぞれ
額面の異なった紙幣18を収納している。
【0009】図2を参照すると、各カセット14内の紙
幣18の束はばね仕掛けの押出し部材22(図1)によ
って、カセット14の前方(図1および図2で左手方
向)に装着された停止部材24(図2)に向けて付勢さ
れる。各カセット14の前方端には開口26(図2)が
形成され、この開口26はカセット14が現金支払ユニ
ット10内に装着されていないときは在来のシャッター
装置(図示してなし)によって通常閉じられている。現
金支払ユニット10内の正しい作動位置にカセット14
が装着されていると、その関連のシャッター装置が自動
的に閉位置から後退して相応の取り出し機構12が開口
26から紙幣18を引き出しできるようになる。各カセ
ット14の支持板20の前方端にはブラシ28が設けら
れるが、これについてはさらに後述する。
【0010】各取り出し機構12は、枠16の側壁32
と側壁34の間に延び、かつこれら壁に対して回転でき
るように装着された管状部材30を含む。従来のピック
アーム36はそれぞれにゴムの吸着パッド38を含んで
おり、各管状部材30上に固定されており、各ピックア
ーム36は相応の管状部材30内部に通じている。管状
部材30の対応する端は側壁34を超えて突出し、それ
ぞれの回転エルボ接続子40でそれぞれのゴム管42に
接続される。動作中、このゴム管42を介してそれぞれ
の管状部材30に減圧が印加される。
【0011】各管状部材30の側壁34を超えて延びる
部分には歯車部44が固定されており、歯車部44は、
ベルクランクレバー48の第一アームの歯切りされた端
部分46と協同すべく係合する。ベルクランクレバー4
8は側壁34の外側表面に固定された鋲50上に回転可
能に装着されている。各ベルクランクレバー48はばね
52によって、図2で見て反時計方向に回転するように
され、ばね52の両端はそれぞれ、側壁34およびベル
クランクレバー48の第二アームの端に装着される。鋲
54が各ベルクランクレバー48の一方側に固定され、
この鋲54は対応するカム部材58内に形成されたカム
トラック56に係合する。各カム部材58はそれぞれの
歯車60に固定される。この歯車60は側壁34の外側
表面から突出する軸62それぞれの上に回転可能に装着
される。歯車60は主電動機66(図6)で作動される
歯車機構64により駆動される。作動上、電動機66が
作動されると、歯車60が図2で時計方向に回転され
る。鋲54がカムトラック56に係合し、かつばね52
が鋲54をカムトラック56の内側の縁と係合させたま
まなので、歯車60のこの回転によってベルクランクレ
バー48の運動が往復回転運動となる。歯車部44がベ
ルクランクレバー48の歯付き部分46と係合するた
め、ベルクランクレバー48の往復回転運動は管状部材
30およびこれと関連したピックアーム36の往復回転
運動を生じる。後述するように、管状部材30およびこ
れに関連したピックアーム36のいずれの往復運動も紙
幣カセット14内に保持された紙幣18の束から一枚づ
つ紙幣18を取り出すのに有効である。
【0012】カム部材58から見て各歯車60の遠方側
の面にはタイミングディスク68が固定されている。各
タイミングディスク68はその大部分が透明で、タイミ
ングディスク68の周縁の丁度半分にわたって延びる弧
状の不透明ストリップ70を含んでいる。各タイミング
ディスク68は、LED(図示してなし)と、不透明ス
トリップ70を感知するように配置された協同的フォト
トランジスタセンサ73とを含む光学的感知装置と連動
する。作動上、歯車60、その関連のカム部材58、お
よびタイミングディスク68の各組立体が電動機66の
動作に呼応して回転すると、不透明ストリップ70の先
頭端および後部縁を検知したことに応答して関連のフォ
トトランジスタセンサ73が出力信号を発生する。セン
サ73によって発生されるこの信号はこれら信号が発生
された時刻にその関連のピックアーム36の正確な位置
を示すことを理解されたい。
【0013】ここで図3を参照すると、各取り出し機構
12はまた、駆動軸76に固定された第一組のロール7
4と、ロール74と協同的関係を有し駆動軸80に固定
された第二組のロール78(以下、これをカムロールと
いう)とを含む。ロール78の周縁は低い部分82およ
び高い部分84を含む。駆動軸76および駆動軸80は
側壁32および側壁34の間に延び、かつこれら壁に対
し回転可能に装着され、歯車機構64の一部を形成する
二つの車輪85によって駆動される。その結果作動上、
ロール74およびロール78はそれぞれ図2で時計方向
と反時計方向に回転する。この場合、ロール74および
ロール78はタイミングディスク68の一回転に対して
各2回回転する。正常な取り出し動作の間、紙幣18の
束の最初の紙幣18’の下部の長辺はそれぞれのピック
アーム36によって加えられる吸引力の作用の下でカセ
ット14の外部に部分的に引き出され、図2の鎖線で示
す位置36’から実線で示す位置まで時計方向にアーム
36が回転するに伴い、各ロール78の低い部分82と
これの関連するロール74の間に送られる。紙幣18’
はその後、ロール74とロール78の高い部分84との
間に挟まれるため、カセット14の外部に完全に引き出
される。
【0014】現金支払ユニット10は二つの取り出し機
構12にそれぞれ関連する二つの紙幣移送機構86を含
む。各紙幣移送機構86は案内装置87と、取り出し機
構12により引き出された紙幣を紙幣移送機構86上方
に位置する別の移送機構100に向けて送り路98沿い
に送るための送りロールの組88、90、92、94、
および96とを含む。移送機構100は在来の積込みホ
イール102に一枚づつ紙幣を送る働きをする。各取り
出し機構12のロール78およびこれと協同するロール
74の組が、協同的に作動する送りロール88および送
りロール90の組に対し取り出された紙幣を送る。送り
ロール88、90から紙幣は協同的送りロール90、9
2の組および協同的送りロール94、96の組によっ
て、それぞれの紙幣移送機構86外の上方に送られる。
上方の紙幣移送機構86はさらに二つの別の協同的ロー
ル104を含む。ロール104は下部紙幣移送機構86
の上方へ紙幣を受渡し、この紙幣を上部紙幣移送機構8
6の協同的送りロール90、92に送るためのものであ
り、紙幣は上部紙幣移送機構86から移送機構100に
送られる。
【0015】ここで特に図1を参照すると、積込みホイ
ール102が電動機66で駆動されると共に反時計方向
に連続回転するように配置されていることが示されてい
る。上部紙幣移送機構86および積込みホイール102
の間には、紙幣が重なって供給されたことを検出すると
共にすべての無効ないし破損した紙幣を検出するための
装置(図示してなし)が設けられている。積込みホイー
ル102は積込みホイールの軸112沿いに互いに平行
に離隔された複数の積込み板110を含む。各積込み板
110は一連の湾曲した羽根114を含む。積込み板1
10の羽根114は揺動可能に装着されたストリッパー
板組立体118の部分116の間を通過する。作動上、
移送機構100によって積込みホイール102に供給さ
れた各紙幣は隣接した羽根114の間に入り、積込みホ
イール102の軸線の周りを部分的に回って搬送され
る。この紙幣は部分116によって積込みホイール10
2からはぎ取られ、紙幣の長辺をストリッパー板組立体
118上に載せた形でベルト装置120に積込まれる。
ベルト装置120は通常は図1に示す位置に保持された
ベルト装置122と協同する。現金引き出しの要求に応
じて顧客に支払われるべき札束18”(若しくはただ一
枚の紙幣)がベルト装置120上に積込まれたときは、
ベルト装置122は、ベルト装置120およびベルト装
置122の間に札束18”が捕捉されるように、時計方
向に軸124の周りに揺動される。この回転運動の過程
で、ベルト装置122を構成している別個のベルトが、
隣接対をなす積込み板110の間を通過することを了解
されたい。
【0016】札束18”中のいずれの紙幣もいかなる理
由によっても拒否されなかったと仮定すると、ベルト装
置120、122は札束18”を一対の駆動ベルト装置
126、128まで駆動するべく作動される。駆動ベル
ト装置126、128は、札束18”を自動出納機のハ
ウジング132内の出口スロット130を通過させ、自
動出納機の利用者が札束18”を取得できる位置まで駆
動する役目をする。シャッター134は自動出納機が非
作動状態にあるときは出口スロット130を閉鎖する役
目を果たすものであるが、すでに開位置に後退してい
る。ベルト装置120、122は相互に弾性的な関係を
保つように装着され、駆動ベルト装置126、128も
また相互に弾性的関係をもって装着されており、その結
果厚さの変化する紙幣の束がベルト装置120の間およ
び駆動ベルト装置126、128の間に保持され、移動
することができる。ベルト装置120上に紙幣の束を積
込む過程で重なった紙幣が検出されると、あるいはもし
も束18”中の一枚以上の紙幣が他の理由で拒否される
と、ストリッパー板組立体118が図1の鎖線で示す位
置に回転され、ベルト装置120、122が作動して束
18”を通常の送り方向とは反対の方向へ送り、束1
8”は頂部の開口を経て拒否紙幣容器136中に投入さ
れる。
【0017】ここで図3、図4(a)(b)を参照す
る。各取り出し機構12の駆動軸80はそれぞれ、側壁
32、34に固定された固定ベアリング138内に装架
されている一方、駆動軸76は側壁32に隣接した可動
ベアリング142と側壁側壁34に固定された固定ベア
リング140の中に固定されている。固定ベアリング1
40およびかみ合い歯車85は、固定ベアリング140
の中心の周りに(図3を基準にして)時計方向に駆動軸
76のある量の回転運動を許す。可動ベアリング142
は側壁32に形成された全体として長方形の開口146
を貫通し、かつこれに滑動するように係合された部分1
44を含む。この部分144には壁32の外側表面と滑
動可能に接触するフランジ148が与えられている。側
壁32に隣接した駆動軸76の一端は、可動ベアリング
142を介して側壁32の外側表面に装架されたマイク
ロスイッチ150と関連作動する。そして部分144上
に形成された鋲152はマイクロスイッチ150の作動
レバー154と係合する。通常、可動ベアリング142
の部分144は下方に付勢されて部分144の頂部と開
口146の上縁との間に配置された圧縮ばね156によ
って開口146の下縁と接触する。駆動軸76、部分1
44、マイクロスイッチ150の正常位置は、図3およ
び図4(a)に示すようになっており、マイクロスイッ
チ150はその正常位置では開状態にある。後に詳述す
るように飲み込み現象が起きたときは可動ベアリング1
42は軸80から上方に遠退けられてばね156の作用
に抗して図4(b)に示す位置まで上方に変位される。
部分144は側壁32の開口146に沿って上方に滑動
し、駆動軸76は固定ベアリング140の中心の周りに
回転する。可動ベアリング142のこの上方向き運動が
行なわれるとき、マイクロスイッチ150の作動レバー
154は(図4(a)、Bを基準として)反時計方向に
鋲152によって回転され、その結果マイクロスイッチ
150を閉じる。
【0018】現金支払ユニット10の作動を図5
(a)、5B、および図6を参照して説明する。この作
動は現金支払いユニット10の電子制御装置158(図
6)で制御される。この電子制御装置158は電動機6
6、各フォトトランジスタ73、および各取り出し機構
12の吸引制御装置160に接続されている。また各取
り出し機構12のマイクロスイッチ150は電子制御装
置158と正電圧供給源との間で抵抗162と直列に接
続されている。自動出納機利用者が行なった現金引き出
しリクエストに応答して主自動出納機プロセッサ(図示
してなし)が電子制御装置158に、一枚以上の紙幣を
現金支払ユニット10で支払うべき旨のリクエストを送
ると、制御装置158は電動機66に信号を送り、電動
機66のスイッチを入れ、歯車60、カム部材58、お
よびタイミングディスク68からなる組立体の回転を始
動させる。その直後に制御装置158は、選択した取り
出し機構12の一つの吸引制御装置160に信号の送信
を開始する。これは選択された取り出し機構12の管状
部材30を減圧源(図示してなし)に制御された方法で
接続することにより、関連の紙幣カセット14から紙幣
取り出しを開始するためである。管状部材30に減圧を
印加するタイミング、従って吸引パッド38に減圧を印
加するタイミングは、選択された取り出し機構12のフ
ォトトランジスタセンサ73から発生される信号で制御
される。
【0019】上に説明したように選択された取り出し機
構12の歯車60の回転運動に呼応して、この取り出し
機構12のピックアーム36は振幅運動を行なう。紙幣
カセット14からの紙幣の取り出しが起こる間、(図2
を基準として)時計方向におけるピックアーム36のそ
れぞれの回転運動についてピックアーム36は紙幣カセ
ット14内に保持されている紙幣の束の第一紙幣18’
に、良く知られた方法で吸引力を加え、その結果紙幣1
8’の下端がロールの組74と接触するまで、紙幣カセ
ット14から紙幣18’の下端を引き出す。
【0020】紙幣18’の下端がロール74に接近する
に伴いカムロール78の下方部分82は、カムロール7
8が紙幣18’の運動に干渉しないようにロール74に
対向している。ロール78の高い部分84がロール74
とまさに協同的な関係に至ろうとするとき、吸着パッド
38は紙幣18’を係合解除する。そしてこの紙幣1
8’は次いで図5(a)に示すようにロール74とカム
ロール78の高い部分84との間に捕捉される。ロール
74、78は紙幣の先頭縁が当該移送機構86のロール
88、90のニップに入るまで紙幣カセット14から紙
幣18’を引き出す。その後紙幣18’は紙幣カセット
14から完全に引き出され、前述したように積込みホイ
ール102に送られる。
【0021】紙幣18’が積込みホイール102に送ら
れてしまうと、制御装置158は別の一連の取り出し動
作を進めることができる。この場合、紙幣は紙幣カセッ
ト14の何れからでも取り出される。正しい額面の紙幣
が紙幣カセット14から引き出されたことを制御装置1
58が確認すると、制御装置158は電動機66を作動
解除して現金支払ユニット10をその静止状態に戻す。
【0022】最初の紙幣18’に一定の多孔性があるた
め、最初の紙幣18’がそのカセットから取り出される
ときに紙幣18の束の第二の紙幣が第一の紙幣18’と
共に、残りの紙幣から引き離されて前進する可能性があ
る。正常時、最初の紙幣18’と共に第二の紙幣がカセ
ット14から引き出されることをブラシ28が防止す
る。その理由は、第一および第二の紙幣がカセットから
引き出される場合はブラシ28がこれらの紙幣の下端を
湾曲することにより、第二の紙幣に吸引力が加えられる
ことを阻止し、従って第二の紙幣が紙幣カセット14内
の正常位置に落ちて戻ることを許すからである。
【0023】例えばカセット14の装填が正しくなかっ
たこと、あるいは押出し部材22が詰まった等により飲
み込み現象が起きたときは、紙幣カセット14から紙幣
塊18’’’が引き出され、図5(b)に示すようにロ
ール74と78の高い部分84の先頭縁との間に捕捉さ
れることがあり得る。高い部分84とロール74との間
に紙幣塊18’’’が捕捉された後にロール78の回転
が続き、このためロール74がロール78から上方に押
されると、可動ベアリング142が側壁32の開口14
6沿いに軸80から遠退く方向に上方移動される。可動
ベアリング142のこの上方運動は側壁32に隣接した
駆動軸76の端が予定量以上駆動軸80から離隔される
まで続く。この予定量に達するとマイクロスイッチ15
0が閉じられ、閉じられたマイクロスイッチ150を介
して高レベル信号が制御装置158に印加される。この
高レベル信号の受信に呼応して制御装置158は直ちに
取り出し機構12および移送機構86、移送機構100
を駆動している歯車機構64の動作を停止すべく電動機
66の動力を解除する。同時に制御装置158は線16
4を介して主ATMプロセッサ(図示してなし)に信号
を送る。この信号は現金支払ユニット10内に飲み込み
現象が起きたことを示している。飲み込み現象が起きた
ときは電動機66が歯車機構64およびこれに関連した
部分が著しく大きな応力を受ける前に電動機66の電力
を投入解除することに注目されたい。操作者が紙幣の紙
詰まりを解除すると、当該現金支払ユニット10が関与
している自動出納機はさらに補修を必要とすることなく
直ちに再び作動し得る。このようにして可動ベアリング
142および関連のマイクロスイッチ150を含む上述
の機構は飲み込み現象が起きたときに現金支払ユニット
10を損傷から簡単かつ効果的に保護する。
【0024】上述の実施例では全体の厚さが2ミリメー
トル(紙幣にして約20枚分)を超える厚さの紙幣の塊
の飲み込み現象が起きたときにマイクロスイッチ150
が閉じる。取り出し機構12の一方が全体として2ミリ
メートル以下の多重紙幣を引き出した場合は、歯車機構
64に紙詰まりも起きることはなく、いかなる損傷をも
与えることはない。そのような多重紙幣は前記の多重紙
幣検出装置により検出され、拒否紙幣容器136中に分
離される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による紙幣取り扱い装置を含む自
動出納機の現金支払ユニットの略線側面図を、該装置の
部品の一部を除いて示した図である。
【図2】図2は図1の現金支払ユニットの一部の拡大側
断面図で、該紙幣取り扱い装置の一部を分解してその詳
細を示す図である。
【図3】図3は図2の矢印Aの方向で見たときの図2装
置取り出し機構の一部の立面図である。
【図4】図4は図3に示す矢印Bの方向で見たときの図
3取り出し機構の一部の側面図で、該機構の部品の異な
った作動位置を示す図である。
【図5】図5は正常時の取り出し動作と飲み込み現象が
起きたときの取り出し動作を示す図である。
【図6】図6は現金支払いユニットの諸部品間の電気接
続を示すブロック線図である。
【符号の説明】
10 現金支払ユニット 12 シート取り出し機構 14 カセット 16 カセット支持フレーム 18’ 紙幣 74 第一ロール 76 第一ロールの軸 78 第二ロール 80 第二ロールの軸 74、78、86 紙幣移送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アダム ジェイ.リンゼイ ジョンスト ン イギリス、スコットランド、ダンディー ディーディー3 9ディーユー、バー ルドーヴァン ロード 10 (56)参考文献 特開 平2−56334(JP,A) 実開 昭58−110642(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 B65H 3/08 G07D 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器(14)内に保持されたシート束
    (18)からシートを一枚ずつ取り出し、該シートを送
    出ステーション(130)へ送るためのシート搬送手段
    (74、78、86)と、前記シート束の一部を該束か
    ら引き出して残りのシートから離脱させ、該シート束の
    一部を前記搬送手段へ引き渡すように構成されたシート
    係合装置(36)とを有するシート取扱い装置であっ
    て、前記シート係合装置(36)は、前記シート束の端
    末シートを吸引することにより前記シート束の端末シー
    トを該束から引き出してこれを前記搬送手段に引き渡す
    ように構成されたピックアップアーム(36)を有し、 前記シート搬送手段は、第一の軸(76)及び第二の軸
    (80)と、該第一の軸及び第二の軸上にそれぞれ装架
    された第一のロール(74)及び第二のロール(78)
    と、該ロール装置を駆動するための電動機と、前記第二
    の軸の方向に対して空間的に相対運動しうるように装架
    された前記第一の軸の一端と連動して前記電動機への駆
    動を解除するためのスイッチとを含み、 前記第二のローラは前記シート係合装置からシート束の
    端末シートを受け入れるための周縁の低い部分(82)
    と前記第一のローラ面に接する周縁の高い部分(84)
    を有し、前記第一のロールと第二のロールは、前記シー
    ト係合装置によって前記第一のロールと第二のロールの
    周縁の低い部分の間に引き渡された前記シート束の端末
    シートを捕捉し、前記第二のロールの周縁の高い部分が
    前記シート束の端末シートと接した際に、端末シート厚
    が予定量以上であった時には前記第一のロールが押し上
    がって前記第一の軸を介して前記スイッチを作動させ
    る、ように構成されたことを特徴とするシート取扱い装
    置。
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