JP3218174U - 運動器具 - Google Patents

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健太郎 江崎
健太郎 江崎
宇助 陳
宇助 陳
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明根股▲分▼有限公司
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Abstract

【課題】簡単な操作で、利用者に合わせた適切な負荷に制御可能であり、簡単な構造を有し、かつ安価に製造可能な運動器具を提供する。
【解決手段】運動器具100は、静止位置に支持される固定ユニット10と、利用者の操作により固定ユニット10に対して変位可能な可動ユニット20と、固定ユニット10と可動ユニット20との間に設けられ、可動ユニット20を第1の作動状態及び第2の作動状態とすることが可能であり、可動ユニット20を第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの負荷を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20が操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを備えている。動力手段30は、感知制御手段40が感知した可動ユニット20の変位の速度に応じてこの可動ユニット20の負荷を制御するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、身体の種々の部位の筋肉や関節を鍛えることが可能な運動器具に係り、特に、構造の簡単な簡易型の運動器具に関する。
従来の簡易型の運動器具において、負荷は、器具の重り、ブレーキ、スプリング及び/又はダンピングなどの機構を操作することによって調整される。しかしながら、これら簡易型の運動器具は、利用者に印加される負荷を適切に制御することが難しく、適切な負荷制御を行うためには特殊な機構を設ける必要があった。
特許文献1には、フィットネスクラブ、スポーツクラブ及びジムなどで、運動を行う利用者(エクセサイザ)が利用するトレーニングシステムが記載されている。
特許文献1に記載のトレーニングシステムは、トレーニングをする利用者を識別する識別データがストアされた複数の識別カードと、識別カードを読取る読取り手段と、各識別データに個別的に対応した利用者に関するデータをストアするメモリと、利用者がトレーニングをするトレーニングマシンと、読取り手段の出力に応答し、読取られた識別カードの識別データに対応するメモリにストアされているデータを読出して、トレーニングマシンの利用者のための負荷を、その読出したデータに対応する予め定める負荷値に設定する制御手段とを含んでおり、複数の各利用者に適切な負荷を作用させることができるように構成されている。
また、特許文献2には、ユーザの身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、更に関節可動域や筋肉分布が健常者と異なる障碍者等のリハビリにも問題なく使用可能であり、しかも、ユーザがトレーニング中に怪我をする心配もないトレーニングシステムが記載されている。
特開平10−216268号公報 特開2014−113388号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載されているごとき、利用者に合わせた負荷制御を可能とする従来のトレーニングシステムは、主に、専業機構分析及び特殊トレーニングに用いられる非常に高価なシステムであり、重量トレーニング及びリハビリ領域において重要な一環を担うとは考えられるが、一般のトレーニングシステムとして普及させることは難しかった。
また、この種の従来のトレーニングシステムは、構造が複雑であることのみならず、利用者の操作も容易ではないという問題点もあった。
従って、本考案は従来技術の上述した問題点を解消するものであり、本考案の目的は、簡単な操作で、利用者に合わせた適切な負荷に制御可能な運動器具を提供することにある。
本考案の他の目的は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造可能な運動器具を提供することにある。
本考案によれば、運動器具は、静止位置に支持される固定ユニットと、利用者の操作により固定ユニットに対して変位可能な可動ユニットと、固定ユニットと可動ユニットとの間に設けられ、可動ユニットを第1の作動状態及び第2の作動状態とすることが可能であり、可動ユニットを第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの負荷を制御可能な動力手段と、可動ユニットが操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段を動作させる感知制御手段とを備えている。動力手段は、感知制御手段が感知した可動ユニットの変位の速度に応じてこの可動ユニットの負荷を制御するように構成されている。
感知制御手段は、可動ユニットが操作されて変位が生じたことを感知し、動力手段を動作させ、動力手段は、感知制御手段が感知した可動ユニットの変位の速度に応じてこの可動ユニットの負荷を制御する。これにより、利用者の状態に見合った適切かつ有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
動力手段は、可動ユニットの操作速度に応じて負荷を制御可能な電動アクチュエータを備えていることが好ましい。
動力手段は、固定ユニットに連結された本体と、この本体に対して直線移動可能な作動ユニットとを備えており、作動ユニットが可動ユニットに連結されていることも好ましい。
この場合、動力手段の本体は、電動モータと、電動モータの回動軸に連結されたウォームと、ウォームに噛合するウォームホィールとを備えており、ウォームホィールの回転によって作動ユニットを直線移動させて可動ユニットに負荷を印加するように構成されていることがより好ましい。
さらに、動力手段の作動ユニットは、ウォームホィールと噛合して回転するスクリュー軸と、直線移動可能に設けられておりスクリュー軸と噛合するスクリューナットと、スクリューナットに連結されて直線移動する作動ロッドとを備えており、作動ロッドの先端部が可動ユニットに連結されていることもより好ましい。
感知制御手段は、固定ユニットに連結された第1のセンサ及び動力手段に連結された第2のセンサを有し、第1のセンサは第1のスイッチ及び第2のスイッチを有し、第2のセンサは第1のスイッチ又は第2のスイッチを動作させるスイッチ作動手段であることも好ましい。
本考案によれば、利用者の状態に見合った適切かつ有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に適する。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
本考案の第1の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その1)を概略的に示す側面図である。 図1の使用状態における運動器具の局部拡大図である。 本考案の第1の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その2)を概略的に示す側面図である。 図3の使用状態における運動器具の局部拡大図である。 図2及び図3に示した運動器具の動力手段及び感知制御手段の構成を概略的に示す側面図である。 本考案の第2の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その1)を概略的に示す側面図である。 本考案の第2の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その2)を概略的に示す側面図である。 本考案の第3の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その1)を概略的に示す側面図である。 本考案の第3の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その2)を概略的に示す側面図である。 本考案の第4の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その1)を概略的に示す側面図である。 本考案の第4の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その2)を概略的に示す側面図である。 本考案の第5の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その1)を概略的に示す側面図である。 本考案の第5の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その2)を概略的に示す側面図である。 本考案の第6の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その1)を概略的に示す側面図である。 本考案の第6の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その2)を概略的に示す側面図である。 本考案の第7の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その1)を概略的に示す側面図である。 本考案の第7の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その2)を概略的に示す側面図である。 本考案の第8の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その1)を概略的に示す側面図である。 本考案の第8の実施形態における運動器具の構成及び使用状態(その2)を概略的に示す側面図である。
以下、本考案に係る運動器具の実施形態を、図を参照して説明する。
図1は本考案の第1の実施形態における運動器具100の構成及び使用状態(その1)を示しており、図2は使用状態(その1)において運動器具100の動力手段30及び感知制御手段40を示しており、図3は運動器具100の使用状態(その2)を示しており、図4は使用状態(その2)において運動器具100の動力手段30及び感知制御手段40を示しており、図5は運動器具100の動力手段及び感知制御手段の構成(一例)を概略的に示している。この第1の実施形態の運動器具100は、スクワットとも称されることがあり、脚部及び腰部の筋肉をトレーニングするための運動器具である。
図1〜図4に示すように、第1の実施形態における運動器具100は、静止位置である床に支持される固定ユニット10と、利用者の操作により固定ユニット10に対して変位可能な可動ユニット20と、固定ユニット10と可動ユニット20との間に設けられ、可動ユニット20を第1の作動状態(図1参照)及び第2の作動状態(図3参照)とすることが可能であり、可動ユニット20を第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの負荷を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20が操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを備えている。さらに、動力手段30への供給電圧を調整する電圧調整器(図示せず)を設けても良い。
固定ユニット10は、床に載置又は設置されるL字型の本体部11と、利用者が足を置く足置面12と、本体部11の頂部に設けられ、可動ユニット20が回動可能に連結された回動連結部22と、L字型の本体部11を補強するための補強部材14と、補強部材14に設けられ、動力手段30の第1の連結軸33がスライド可能なスリット15aを有する動力手段取付部15とを備えている。この固定ユニット10は、L字型の本体部11の一辺が床に載置又は設置されて設置され支持されている。
可動ユニット20は、先端部が回動連結部22に回動可能に連結された1対のアームからなるアーム部21と、動力手段30の第2の連結軸34が連結される動力手段連結部23とを備えている。この可動ユニット20は、利用者の操作(アーム部21の持ち上げ又は引き下げ)により固定ユニット10に対して変位(回動)可能に構成されている。
図2、図4及び図5に示すように、動力手段30は、トレーニング時の負荷発生源として、固定ユニット10と可動ユニット20との間に設けられ、可動ユニット20を第1の作動状態及び第2の作動状態とすることが可能であり、可動ユニット20を第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの速度を制御可能なものである。この動力手段30は、本実施形態では、本体30aと、本体30aに対して移動する作動ユニット30bとを有する電動アクチュエータで構成されている。動力手段30は、本体30a側に設けられた固定ユニット10に連結されている第1の連結軸33と、作動ユニット32側に設けられた可動ユニット20に連結されている第2の連結軸34とを有する。動力源である電動モータ31には、ケーブルを介して、電源から又は図示しない電圧調整器から電力が供給される。動力手段30の第1の連結軸33は、動力手段取付部15のスリット15a内を摺動して移動可能に構成されている。
より詳細に説明すると、動力手段30は、図5に示すように、固定ユニット10に連結された本体30aと、可動ユニット20に連結され本体30aに対して直線移動可能な作動ユニット30bとを有している。本体30aは、電動モータ31と、この電動モータ31の回動軸に同軸に連結されたウォーム32aと、ウォーム32aに噛合したウォームホイール32bと、固定ユニット10に連結された第1の連結軸33とを有している。ウォームホィール32bの回転によってこの作動ユニット30bが直線移動し、可動ユニット20に負荷が印加される。作動ユニット30bは、可動ユニット20に連結された第2の連結軸34を先端部に有する作動ロッド35と、スクリュー軸36と、スクリューナット37とを有している。スクリュー軸36は、ウォームホィールと噛合して回転するように構成されており、スクリューナット37は、静止位置に設けられており、スクリュー軸36と噛合している。作動ロッド35は、スクリュー軸36に連結されて直線移動するように構成されている。
感知制御手段40は、利用者によって可動ユニット20が操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させるように構成されている。本実施形態において、感知制御手段40は、固定ユニット10に連結された第1のセンサ41と、動力手段30に連結された第2のセンサ42とを有している(図2及び図4参照)。第1のセンサ41は第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bから構成されており、第2のセンサ42は第1の連結軸33に連結されているモータ極性切換用の作動軸である。第1のセンサ41が第2のセンサ42に対して第1の位置又は第2の位置にあると、動力手段30は、固定ユニット10に対して可動ユニット20を第1の作動状態又は第2の作動状態に作動させる。
第1のセンサ41は、本体30aの基端側の動力手段取付部15に配置されたモータ極性切換スイッチからなる第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bを有している。第2のセンサ42は、モータ極性切換スイッチ作動軸である。このモータ極性切換スイッチ作動軸は、スリット15a内を移動可能であり、このモータ極性切換スイッチ作動軸の移動により第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bが操作される。また、本体30aには、先端側可動制限スイッチ43aと、基部側可動制限スイッチ43bとが設けられている。
動力手段30は、この感知制御手段40の第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bの作動により正転/反転し、以下のようにプッシュ/プル動作を行う。まず、電動モータ31への電源が入っている状態で第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bが両方ともOFFのときは、電動モータ31には電圧が印加されない。
一方、利用者により可動ユニット20が図3の矢印に示すように操作されると、第2の連結軸34を介して作動ロッド35が伸長する方向の力が印加され、本体30aが動き、第1の連結軸33がスリット15aに沿ってスライドすることで、第2のセンサ42の移動により第1のスイッチ41aがONになり電動モータ31に所望の電圧が印加される。これにより、電動モータ31が回転し、ウォーム32a及びウォームホイール32bによって回転が90度に変換されて伝達され、スクリュー軸36が回転しスクリューナット37が直線移動することとなる。スクリューナット37の移動により先端部可動制限スイッチ42aがONすると、電動モータ31の供給電圧がOFFになり、第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bもOFFになる。
また、利用者により可動ユニット20が図1の矢印に示すように操作されると、第2の連結軸34を介して作動ロッド35が収縮する方向に力が印加され、本体30aが動き、第1の連結軸33がスリット15aに沿って反対方向にスライドすることで、第2のセンサ42の移動により第2のスイッチ41bがONになり電動モータ31に所望の逆電圧が印加される。これにより、電動モータ31が逆回転し、基部可動制限スイッチ43bが作動するまでスクリュー軸36が逆回転し、スクリューナット37が直線移動することになる。スクリューナット37の移動により基部可動制限スイッチ43bがONとなると、電動モータ31の供給電圧がOFFになり、第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bもOFFになる。ただし、途中で作動ロッド35に印加される力がゼロとなると、第2のスイッチ41bがOFFになり、電動モータ31への供給電圧がOFFになり停止する。
この動力手段30による負荷の制御は、以下のようにして行われる。電源から又は図示しない電圧調整器から電動モータ31へ供給される電圧を所望の電圧に設定することにより、電動モータ31の回転速度、即ち、電動アクチュエータの動作速度(作動ユニット30b(作動ロッド35)の直線移動速度)が所望の電圧に対応する所定速度に設定される。利用者が可動ユニット20を操作し、この所定速度で作動しようとしている作動ロッド35をそれ以下の速度で動かそうとすると、電動モータ31には、ウォーム32a及びウォームホイール32bを介して例えばその回転速度より小さい力が印加されるので、負荷は増大しない。即ち、この場合、電動アクチュエータは同じ方向に同速度で回転して低負荷状態となる。逆に、この所定速度で作動しようとしている作動ロッド35をそれ以上の速度で動かそうとすると、電動モータ31には、ウォーム32a及びウォームホイール32bを介して、例えばその回転が増大する方向の力が印加されるが、電動モータ31は所望の電圧に対応する所定速度の回転を維持しようとして負荷が増大することとなる。即ち、この場合、電動アクチュエータはブレーキ(回生ブレーキ)機能を発揮して高負荷状態となる。このように、利用者が可動ユニット20を操作する際の速度に応じて運動器具100の負荷が制御される。
電圧調整器は、電動モータ31に印加される電圧を手元で調整するためのものであり、その印加電圧を変化させることによって、負荷の変化する閾値を設定することができる。この印加電圧は、手動調整であっても良いし。例えばプログラムによって自動調整するようにしても良い。また、閾値を単段で調整しても良いし、多段で調整しても良い。
本実施形態の運動器具100の動作は、以下の通りである。図1に示す状態から図3に示す状態となるように、利用者が可動ユニット20のアーム部21を持ち上げると、アーム部21は固定ユニット10に対して回動連結部22の回動軸を中心にしてスイング動作する。動力手段30の第2の連結軸34が可動ユニット20に連動するため、第1の連結軸33は固定ユニット10のスリット15a内を移動する。これにより、感知制御手段40の第2のセンサ42が第1のセンサ41の第1のスイッチ41aをONにするので動力手段30の電動モータ31に通電が行われ、作動ロッド35が伸長方向に駆動され第2の作動状態となる。このように、本実施形態に係る運動器具100を用いてトレーニングをする場合は、アーム部21の端部を肩に乗せ、両手で保持しながらアーム部21を持ち上げ、足をまっすぐに伸びた後、元の位置まで戻すことにより、足及び腰の筋肉を強化することができる。
逆に、図3に示す状態から図1に示す状態となるように、アーム部21を持ち下げると、感知制御手段40の第2のセンサ42が第1のセンサ41の第2のスイッチ41bをONにするので動力手段30の電動モータ3に通電が行われ、作動ロッド35が収縮方向に駆動され第1の作動状態となる。このように、アーム部21の端部を肩に乗せ、両手で保持しながらアーム部21を持ち下げ、足を曲げることにより、足及び腰の筋肉を強化することができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る運動器具100は、固定ユニット10と可動ユニット20との間に設けられた動力手段30と、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを有し、動力手段30は感知制御手段40が感知した可動ユニット20の変位の速度に応じてこの可動ユニット20の負荷を制御することで、利用者が可動ユニット20に対する操作に合わせて可動ユニット20の動作速度を制御することにより、利用者の身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に最適である。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
図6及び図7は本考案の第2の実施形態における運動器具100Aの構成及び使用状態(その1及びその2)を示している。この第2の実施形態の運動器具100Aは、ショルダープレスとも称されることがあり、肩や上腕を効果的にトレーニングするための運動器具である。
図6及び図7に示すように、第2の実施形態における運動器具100Aは、静止位置である床に支持される固定ユニット10Aと、利用者の操作により固定ユニット10Aに対して変位可能な可動ユニット20Aと、固定ユニット10Aと可動ユニット20Aとの間に設けられ、可動ユニット20Aを第1の作動状態(図6参照)及び第2の作動状態(図7参照)とすることが可能であり、可動ユニット20Aを第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの負荷を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20Aが操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40と、動力手段30の作動速度を調整する速度調整器50とを備えている。
固定ユニット10Aは、支持脚を有する本体部11Aと、利用者が座るための座面12Aと、背もたれ13Aと、可動ユニット20Aが回動可能に連結されるための回動連結部22Aと、本体部11Aに設けられ、動力手段30の第1の連結軸33がスライド可能なスリット15aを有する動力手段取付部15Aとを備えている。この固定ユニット10Aは、支持脚を介して床に載置又は設置されて支持されている。
可動ユニット20Aは、先端部が回動連結部22Aに連結された1対のアームからなるアーム部21Aと、動力手段30の第2の連結軸34が連結される動力手段連結部23Aとを備えている。この可動ユニット20Aは、利用者の操作(アーム部21Aの持ち上げ又は引き下げ)により固定ユニット10Aに対して変位(回動)可能に構成されている。
動力手段30及び感知制御手段40を含む本実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の場合と同様であるため、説明は省略する。また、動力手段30及び感知制御手段40の動作及び作用効果も第1の実施形態の場合と同様であるため、説明は省略する。
電圧調整器50は、動力手段30の電動モータへ供給される電圧を所望の電圧に設定するものであり、これにより、この電動モータの回転速度、即ち、電動アクチュエータの動作速度が所望の電圧に対応する所定速度に設定される。電動モータの印加電圧を変化させることによって、負荷の変化する閾値を設定することができる。この印加電圧は、手動調整であっても良いし。例えばプログラムによって自動調整するようにしても良い。また、閾値を単段で調整しても良いし、多段で調整しても良い。
本実施形態に係る運動器具100Aを用いてトレーニングをする場合は、利用者が固定ユニット10Aの座面12Aに座り、両手で可動ユニット20Aのアーム部21Aの端部を握り、アーム部21Aを頭の上まで押し上げ、腕をまっすぐに伸びた後、元の位置まで戻す。これにより、手を挙げる動作を改善し、肩関節の可動域を広げ、筋力を強化し、肩の問題を改善することができ、また、背部の筋肉を強化、活性化し姿勢を改善することができ、さらに胸部、上腕部、肩の筋肉群のトレーニング(リハビリ)に利用できる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る運動器具100Aは、固定ユニット10Aと可動ユニット20Aとの間に設けられた動力手段30と、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを有し、動力手段30は感知制御手段40が感知した可動ユニット20Aの変位の速度に応じてこの可動ユニット20Aの負荷を制御することで、利用者が可動ユニット20Aに対する操作に合わせて可動ユニット20Aの動作速度を制御することにより、利用者の身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に最適である。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
図8及び図9は本考案の第3の実施形態における運動器具100Bの構成及び使用状態(その1及びその2)を示している。この第3の実施形態の運動器具100Bは、チェストプレスとも称されることがあり、肩やひじの動きをトレーニングするための運動器具である。
図8及び図9に示すように、第3の実施形態における運動器具100Bは、静止位置である床に支持される固定ユニット10Bと、利用者の操作により固定ユニット10Bに対して変位可能な可動ユニット20Bと、固定ユニット10Bと可動ユニット20Bとの間に設けられ、可動ユニット20Bを第1の作動状態(図8参照)及び第2の作動状態(図9参照)とすることが可能であり、可動ユニット20Bを第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの負荷を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20Bが操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40と、動力手段30の作動速度を調整する電圧調整器50とを備えている。この運動器具100Bにおいて、動力手段30、感知制御手段40及び電圧調整器50は、上述した第2の実施形態の運動器具100Aと同様な構成を有しているため、その詳細説明を省略する。
固定ユニット10Bは、支持脚を有する本体部11Bと、利用者が座るための座面12Bと、背もたれ13Bと、可動ユニット20Bが回動可能に連結されるための回動連結部22Bと、本体部11Bに設けられ、動力手段30の第1の連結軸33がスライド可能なスリット15a(図示せず)を有する動力手段取付部15Bとを備えている。この固定ユニット10Bは、支持脚を介して床に載置又は設置されて支持されている。
可動ユニット20Bは、先端部が回動連結部22Bに連結された1対のアームからなるアーム部21Bと、動力手段30の第2の連結軸34が連結される動力手段連結部23Bとを備えている。この可動ユニット20Bは、利用者の操作(アーム部21Bの押し又は引き)により固定ユニット10Bに対して変位(回動)可能に構成されている。
本実施形態に係る運動器具100Bを用いてトレーニングをする場合は、利用者が固定ユニット10Bの座面12Bに座り、両手で可動ユニット20Bのアーム部21Bの端部を握り、アーム部21Bを前へ押すようにし、腕をまっすぐに伸びた後、元の位置まで戻す。これにより、胸部及び上腕部の筋力を強化し、胸部及び上腕部の筋力と可動域を改善することができ、荷物の持ち運び能力を高め、肩やひじの動きを改善して、腕の動きをスムーズにすることができ、胸部、上腕部、肩の筋肉群のトレーニング(リハビリ)に利用できる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る運動器具100Bは、固定ユニット10Bと可動ユニット20Bとの間に設けられた動力手段30と、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを有し、動力手段30は感知制御手段40が感知した可動ユニット20Bの変位の速度に応じてこの可動ユニット20Bの負荷を制御することで、利用者が可動ユニット20Bに対する操作に合わせて可動ユニット20Bの動作速度を制御することにより、利用者の身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に最適である。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
図10及び図11は本考案の第4の実施形態における運動器具100Cの構成及び使用状態(その1及びその2)を示している。この第4の実施形態の運動器具100Cは、ツイスターとも称されることがあり、背中下部の柔軟性を高めると共に腹部及び背部の動きをトレーニングするための運動器具である。
図10及び図11に示すように、第4の実施形態における運動器具100Cは、静止位置である床に支持される固定ユニット10Cと、利用者の操作により固定ユニット10Cに対して変位可能な可動ユニット20Cと、固定ユニット10Cと可動ユニット20Cとの間に設けられ、可動ユニット20Cを第1の作動状態及び第2の作動状態とすることが可能であり、可動ユニット20Cを第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの負荷を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20Cが操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40と、動力手段30の作動速度を調整する電圧調整器50とを備えている。この運動器具100Cにおいて、動力手段30、感知制御手段40及び電圧調整器50は、上述した第2の実施形態の運動器具100Aと同様な構成を有しているため、その詳細説明を省略する。
固定ユニット10Cは、支持脚を有する本体部11Cと、利用者が座るための座面12Cと、可動ユニット20Cが回動可能に連結されるための回動連結部22Cと、本体部11Cに設けられ、動力手段30の第1の連結軸33がスライド可能なスリット15a(図示せず)を有する動力手段取付部15Cとを備えている。この固定ユニット10Cは、支持脚を介して床に載置又は設置されて支持されている。
可動ユニット20Cは、先端部が回動連結部22Cに連結された1対のアームからなるアーム部21Cと、動力手段30の第2の連結軸34が連結される動力手段連結部23Cとを備えている。この可動ユニット20Cは、利用者の操作(アーム部21Cの左又は右回転)により固定ユニット10Cに対して変位(回動)可能に構成されている。
本実施形態に係る運動器具100Cを用いてトレーニングをする場合は、利用者が固定ユニット10Cの座面12Cに座り、両手で可動ユニット20Cのアーム部21Cの端部を握り、アーム部21Cを左又は右に最後までひねった後、元の位置まで戻し、続いて反対側にひねった後、元の位置まで戻す。これにより、背中下部の柔軟性を高め、体をひねりやすくし、腹部及び背部を鍛え、姿勢を改善することができ、腹部、背部の可動域のトレーニング(リハビリ)に利用できる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る運動器具100Cは、固定ユニット10Cと可動ユニット20Cとの間に設けられた動力手段30と、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを有し、動力手段30は感知制御手段40が感知した可動ユニット20Cの変位の速度に応じてこの可動ユニット20Cの負荷を制御することで、利用者が可動ユニット20Cに対する操作に合わせて可動ユニット20Cの動作速度を制御することにより、利用者の身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に最適である。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
図12及び図13は本考案の第5の実施形態における運動器具100Dの構成及び使用状態(その1及びその2)を示している。この第5の実施形態の運動器具100Dは、アブドミナルバックとも称されることがあり、腹筋及び背筋をトレーニングするための運動器具である。
図12及び図13に示すように、第5の実施形態における運動器具100Dは、静止位置である床に支持される固定ユニット10Dと、利用者の操作により固定ユニット10Dに対して変位可能な可動ユニット20Dと、固定ユニット10Dと可動ユニット20Dとの間に設けられ、可動ユニット20Dを第1の作動状態(図12参照)及び第2の作動状態(図13参照)とすることが可能であり、可動ユニット20Dを第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの速度を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20Dが操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40と、動力手段30の作動速度を調整する電圧調整器50とを備えている。この運動器具100Dにおいて、動力手段30、感知制御手段40及び電圧調整器50は、上述した第2の実施形態の運動器具100Aと同様な構成を有しているため、その詳細説明を省略する。
固定ユニット10Dは、支持脚を有する本体部11Dと、利用者が座るための座面12Dと、可動ユニット20Dが回動可能に連結されるための回動連結部22Dと、本体部11Dに設けられ、動力手段30の第1の連結軸33がスライド可能なスリット15a(図示せず)を有する動力手段取付部15Dとを備えている。この固定ユニット10Dは、支持脚を介して床に載置又は設置されて支持されている。
可動ユニット20Dは、先端部が回動連結部22Dに連結されたL字型の保持部からなるアーム部21Dと、動力手段30の第2の連結軸34が連結される動力手段連結部23Dと、背もたれ24Dとを備えている。この可動ユニット20Dは、利用者の操作(アーム部21D及び背もたれ24Dの前後方向回動)により固定ユニット10Dに対して変位(回動)可能に構成されている。
本実施形態に係る運動器具100Dを用いてトレーニングをする場合は、利用者が固定ユニット10Dの座面12Dに座り、両手で可動ユニット20Dのアーム部21Dを抱え、上半身を前に倒した後、元の位置まで戻す。これにより、腰を曲げる能力を高め、腰を傷めるリスクを低減し、腹部及び背部を鍛え、姿勢を改善することができ、腹部、背部のトレーニング(リハビリ)に利用できる。特に体幹を曲げ伸ばしすることで、姿勢を改善することができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る運動器具100Dは、固定ユニット10Dと可動ユニット20Dとの間に設けられた動力手段30と、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを有し、動力手段30は感知制御手段40が感知した可動ユニット20Dの変位の速度に応じてこの可動ユニット20Dの負荷を制御することで、利用者が可動ユニット20Dに対する操作に合わせて可動ユニット20Dの動作速度を制御することにより、利用者の身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に最適である。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
図14及び図15は本考案の第6の実施形態における運動器具100Eの構成及び使用状態(その1及びその2)を示している。この第6の実施形態の運動器具100Eは、ヒップアダクションとも称されることがあり、大腿部の内転、外転筋及び殿部の筋肉をトレーニングするための運動器具である。
図14及び図15に示すように、第6の実施形態における運動器具100Eは、静止位置である床に支持される固定ユニット10Eと、利用者の操作により固定ユニット10Eに対して変位可能な可動ユニット20Eと、固定ユニット10Eと可動ユニット20Eとの間に設けられ、可動ユニット20Eを第1の作動状態(図14参照)及び第2の作動状態(図15参照)とすることが可能であり、可動ユニット20Eを第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの速度を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20Eが操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40と、動力手段30の作動速度を調整する電圧調整器50とを備えている。この運動器具100Eにおいて、動力手段30、感知制御手段40及び電圧調整器50は、上述した第2の実施形態の運動器具100Aと同様な構成を有しているため、その詳細説明を省略する。
固定ユニット10Eは、支持脚を有する本体部11Eと、利用者が座るための座面12Eと、背もたれ13Eと、可動ユニット20Eが回動可能に連結されるための回動連結部22Eと、本体部11Eに設けられ、動力手段30の第1の連結軸33がスライド可能なスリット15a(図示せず)を有する動力手段取付部15Eとを備えている。この固定ユニット10Eは、支持脚を介して床に載置又は設置されて支持されている。
可動ユニット20Eは、利用者の脚を保持する保持部を有し、先端部が回動連結部22Eに連結された1対のアーム部21Eと、動力手段30の第2の連結軸34が連結される動力手段連結部23Eとを備えている。1対のアーム部21Eは、同一の動力手段30により駆動されるように構成されている。この可動ユニット20Eは、利用者の操作(1対のアーム部21Eの開閉)により固定ユニット10Eに対して変位(回動)可能に構成されている。
本実施形態に係る運動器具100Eを用いてトレーニングをする場合は、利用者が固定ユニット10Eの座面12Eに座り、両脚で可動ユニット20Eのアーム部21Eを中央に向けて閉じ、中央で数秒間維持した後、元の位置まで開く。これにより、大腿部の内転、外転筋及び殿部の筋肉をトレーニングすることができ、ヒップアップ、O脚矯正、尿漏れ防止にも利用できる。特に鍛えにくい大腿部の内転、外転筋及び殿部の筋肉をトレーニングすることができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る運動器具100Eは、固定ユニット10Eと可動ユニット20Eとの間に設けられた動力手段30と、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを有し、動力手段30は感知制御手段40が感知した可動ユニット20Eの変位の速度に応じてこの可動ユニット20Eの負荷を制御することで、利用者が可動ユニット20Eに対する操作に合わせて可動ユニット20Eの動作速度を制御することにより、利用者の身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に最適である。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
図16及び図17は本考案の第7の実施形態における運動器具100Fの構成及び使用状態(その1及びその2)を示している。この第7の実施形態の運動器具100Fは、レッグカールとも称されることがあり、大腿部の伸筋群及び屈筋群をトレーニングするための運動器具である。
図16及び図17に示すように、第7の実施形態における運動器具100Fは、静止位置である床に支持される固定ユニット10Fと、利用者の操作により固定ユニット10Fに対して変位可能な可動ユニット20Fと、固定ユニット10Fと可動ユニット20Fとの間に設けられ、可動ユニット20Fを第1の作動状態(図16参照)及び第2の作動状態(図17参照)とすることが可能であり、可動ユニット20Fを第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの速度を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20Fが操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40と、動力手段30の作動速度を調整する電圧調整器50とを備えている。この運動器具100Fにおいて、動力手段30、感知制御手段40及び電圧調整器50は、上述した第2の実施形態の運動器具100Aと同様な構成を有しているため、その詳細説明を省略する。
固定ユニット10Fは、支持脚を有する本体部11Fと、利用者が座るための座面12Fと、背もたれ13Fと、可動ユニット20Fが回動可能に装着される回動連結部22Fと、本体部11Fに設けられ、動力手段30の第1の連結軸33がスライド可能なスリット15a(図示せず)を有する動力手段取付部15Fとを備えている。この固定ユニット10Fは、支持脚を介して床に載置又は設置されて支持されている。
可動ユニット20Fは、両脚をそれぞれ挟む挟持部を有し、先端部が回動連結部22Fに連結されたアーム部21Fと、動力手段30の第2の連結軸32が連結される動力手段連結部23Fとを備えている。この可動ユニット20Fは、利用者の操作(アーム部21Fの上下方向回動)により固定ユニット10Fに対して変位(回動)可能に構成されている。
本実施形態に係る運動器具100Fを用いてトレーニングをする場合は、利用者が固定ユニット10Fの座面12Fに座り、両脚で可動ユニット20Fのアーム部21Fを上方へ回動させ、両脚をできるだけ水平になるまで伸ばした後、元の位置まで戻す。これにより、ひざの曲げ伸ばしをトレーニングすることができ、日常生活での歩行能力と可動域を改善することができる。特にひざ関節の動きをスムーズにして、大腿部の伸筋群及び屈筋群をトレーニングすることができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る運動器具100Fは、固定ユニット10Fと可動ユニット20Fとの間に設けられた動力手段30と、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを有し、動力手段30は感知制御手段40が感知した可動ユニット20Fの変位の速度に応じてこの可動ユニット20Fの負荷を制御することで、利用者が可動ユニット20Fに対する操作に合わせて可動ユニット20Fの動作速度を制御することにより、利用者の身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に最適である。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
図18及び図19は本考案の第8の実施形態における運動器具100Gの構成及び使用状態(その1及びその2)を示している。この第8の実施形態の運動器具100Gは、レッグプレスとも称されることがあり、大腿四頭筋等の歩行に必要な筋群を効果的にトレーニングするための運動器具である。
図18及び図19に示すように、第8の実施形態における運動器具100Gは、静止位置である床に支持される固定ユニット10Gと、利用者の操作により固定ユニット10Gに対して変位可能な可動ユニット20Gと、固定ユニット10Gと可動ユニット20Gとの間に設けられ、可動ユニット20Gを第1の作動状態(図18参照)及び第2の作動状態(図19参照)とすることが可能であり、可動ユニット20Gを第1の作動状態及び第2の作動状態とするときの速度を制御可能な動力手段30と、可動ユニット20Gが操作され、変位が生じたことを感知し、動力手段30を動作させる感知制御手段40と、動力手段30の作動速度を調整する電圧調整器50とを備えている。この運動器具100Gにおいて、動力手段30、感知制御手段40及び電圧調整器50は、上述した第2の実施形態の運動器具100Aと同様な構成を有しているため、その詳細説明を省略する。
固定ユニット10Gは、支持脚を有する本体部11Gと、利用者の両脚を載せるためのフットプレート16Gと、可動ユニット20Gがスライド可能に連結されるためのレール部17Gと、可動ユニット20Gに回動可能に装着される回動連結部22Gと、本体部11Gに設けられ、動力手段30の第1の連結軸33がスライド可能なスリット15a(図示せず)を有する動力手段取付部15Gとを備えている。この固定ユニット10Gは、支持脚を介して床に載置又は設置されて支持されている。
可動ユニット20Gは、利用者が座るための座面25Gと、背もたれ26Gと、背もたれ26Gに回動可能に設けられ、回動連結部22Gに連結された回動部材27Gと、動力手段30の第2の連結軸34が連結される動力手段連結部23Gとを備えている。この可動ユニット20Gは、利用者の操作(座面25G及び背もたれ26Gを含む座席部のスライド移動)により固定ユニット10Gに対して変位(回動)可能に構成されている。
本実施形態に係る運動器具100Gを用いてトレーニングをする場合は、利用者が可動ユニット20Gの座面25Gに座り、両脚で固定ユニット10Gのフットプレート16Gを蹴り、座席(座面25G)を後方へ移動させた後、自重で元の位置まで戻す。これにより、椅子からの立ち上がり動作や階段の上り下がりで足を上げる筋肉をトレーニングすることができ、日常生活での歩行能力と可動域を改善することができる。特に椅子からの立ち上がり動作や階段の上り下がりで足を上げる動作の筋肉をトレーニングすることができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る運動器具100Gは、固定ユニット10Gと可動ユニット20Gとの間に設けられた動力手段30と、動力手段30を動作させる感知制御手段40とを有し、動力手段30は感知制御手段40が感知した可動ユニット20Gの変位の速度に応じてこの可動ユニット20Gの負荷を制御することで、利用者が可動ユニット20Gに対する操作に合わせて可動ユニット20Gの動作速度を制御することにより、利用者の身体に合った有効な負荷量でトレーニングを行うことができ、無理のないトレ−ニングが行える。しかも、感知した変位速度に応じて自動的に負荷が制御されるので、利用者の操作は簡単であり、また、トレーニング中に怪我をする心配もなく、トレーニングを効果的かつ安全に行うことができる。特に、高齢者の筋力維持、回復する目的に最適である。さらに、本考案の運動器具は、簡単な構造を有し、かつ安価に製造することができる。
なお、上述した実施形態において、運動器具100、100A、100B、100C、100D、100E、100F及び100Gの動力手段30は、ウォーム32aとウォームホイール32bを用いた構成例を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、油圧シリンダ又は空圧シリンダを用いても良い。
また、上述した実施形態において、動力手段30の作動速度が、等速、加速又は減速されるように制御されても良い。また、動力手段30の作動方式が、直線運動、スイング運動又は旋転運動を行うように制御されても良い。
さらに、上述した実施形態において、第1のセンサ41は第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bを有し、第2のセンサ42は第1のスイッチ41a及び第2のスイッチ41bを動作させ制御するスイッチ制御ユニットである例を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、第2のセンサは第1のスイッチ及び第2のスイッチを有し、第1のセンサはこれら第1のスイッチ及び第2のスイッチを動作させ制御するスイッチ制御ユニットであるようにしても良い。
以上述べた実施形態は全て本考案を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本考案は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本考案は、高齢者の筋力維持、回復するため、利用者の操作に合わせて負荷の動作速度を制御可能な運動器具を提供する目的に利用できる。
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G 固定ユニット
11、11A、11B、11C、11D、11E、11F、11G 本体部
12 足置面
12A、12B、12C、12D、12E、12F、25G 座面
13A、13B、13C、13E、13F、24D、26G 背もたれ
14 補強部材
15、15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G 動力手段取付部
15a スリット
16G フットプレート
17G レール部
20、20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G 可動ユニット
21、21A、21B、21C、21D、21E、21F、21G アーム部
22、22A、22B、22C、22D、22E、22F、22G 回動連結部
23、23A、23B、23C、23D、23E、23F、23G 動力手段連結部
27G 回動部材
30 動力手段
30a 本体
30b 作動ユニット
31 電動モータ
32a ウォーム
32b ウォームホイール
33 第1の連結軸
34 第2の連結軸
35 作動ロッド
36 スクリュー軸
37 スクリューナット
40 感知制御手段
41 第1のセンサ
41a 第1のスイッチ
41b 第2のスイッチ
42 第2のセンサ
43a 先端側可動制限スイッチ
43b 基部側可動制限スイッチ
50 電圧調整器
100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G 運動器具

Claims (6)

  1. 静止位置に支持される固定ユニットと、
    利用者の操作により前記固定ユニットに対して変位可能な可動ユニットと、
    前記固定ユニットと可動ユニットとの間に設けられ、前記可動ユニットを第1の作動状態及び第2の作動状態とすることが可能であり、前記可動ユニットを前記第1の作動状態及び前記第2の作動状態とするときの負荷を制御可能な動力手段と、
    前記可動ユニットが操作され、変位が生じたことを感知し、前記動力手段を動作させる感知制御手段とを備え、
    前記動力手段は、前記感知制御手段が感知した前記可動ユニットの変位の速度に応じて当該可動ユニットの負荷を制御するように構成されていることを特徴とする運動器具。
  2. 前記動力手段は、前記可動ユニットの操作速度に応じて負荷を制御可能な電動アクチュエータを備えていることを特徴とする請求項1に記載の運動器具。
  3. 前記動力手段は、前記固定ユニットに連結された本体と、該本体に対して直線移動可能な作動ユニットとを備えており、該作動ユニットが前記可動ユニットに連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動器具。
  4. 前記動力手段の前記本体は、電動モータと、該電動モータの回動軸に連結されたウォームと、該ウォームに噛合するウォームホィールとを備えており、該ウォームホィールの回転によって前記作動ユニットを直線移動させて前記可動ユニットに負荷を印加するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の運動器具。
  5. 前記動力手段の前記作動ユニットは、前記ウォームホィールと噛合して回転するスクリュー軸と、直線移動可能に設けられており前記スクリュー軸と噛合するスクリューナットと、前記スクリューナットに連結されて直線移動する作動ロッドとを備えており、該作動ロッドの先端部が前記可動ユニットに連結されていることを特徴とする請求項4に記載の運動器具。
  6. 前記感知制御手段は、前記固定ユニットに連結された第1のセンサ及び前記動力手段に連結された第2のセンサを有し、
    前記第1のセンサは第1のスイッチ及び第2のスイッチを有し、前記第2のセンサは前記第1のスイッチ又は前記第2のスイッチを動作させるスイッチ作動手段であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の運動器具。
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