JP3216949B2 - 医療用装置の電源回路 - Google Patents

医療用装置の電源回路

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JP3216949B2
JP3216949B2 JP33458893A JP33458893A JP3216949B2 JP 3216949 B2 JP3216949 B2 JP 3216949B2 JP 33458893 A JP33458893 A JP 33458893A JP 33458893 A JP33458893 A JP 33458893A JP 3216949 B2 JP3216949 B2 JP 3216949B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体内の診断等を行う
医療用装置の電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、病院内で用いられる電気機器装置
に対し、EMC(電磁妨害を与える問題(EMI)と電
磁妨害を受ける問題(EMS)とを総称する)対策が充
分施されていることが益々望まれる情況にある。
【0003】従来、医療用診断装置の一次電源部は電源
インレット、ブレーカ、ラインフィルタ、パワースイッ
チ、端子盤、絶縁トランスから成る電気部品と、この電
気部品をつなぐケーブルから構成されており、ラインフ
ィルタと端子盤はそれぞれ別の部材または一つの部材に
固定されている。
【0004】しかしながら、ラインフィルタと端子盤の
配置によってはラインフィルタとブレーカを接続するケ
ーブル(以下、入力側のケーブルと呼ぶ)と、端子盤と
トランスを接続するケーブル及びパワースイッチと端子
盤を接続するケーブル(以下、出力側のケーブルと呼
ぶ)はかなり接近したり、あるいは接触する構造となっ
ていた。
【0005】入力側のケーブルには、外部電源からの電
力の他、装置にとって不要なノイズが一緒に重畳されて
いるので、ラインフィルタを通ってノイズ除去された電
力を送電する出力側のケーブルには、入力側のケーブル
からノイズが輻射される。このノイズは例えば超音波診
断装置の映像信号に混入して超音波画像の質を低下させ
たり、制御信号に混入して誤動作の原因になることがあ
る。
【0006】一方、装置内で発生したノイズを拾った出
力側のケーブルから、入力側のケーブルにノイズが輻射
される。このノイズは、他の装置の誤動作の原因となる
ことがある。
【0007】これらの対策として従来の医療用診断装置
では、入力側と出力側のケーブルがあまり近づかないよ
うケーブルの引き回しを工夫したり、入力側と出力側の
ケーブルの間にラインフィルタ、端子盤を固定する部材
とは別に板を設けて遮蔽したりしていた。
【0008】また、実開昭55ー76523号ではノイ
ズフィルタ本体を被覆するカバー内に電源入力側の接続
端子を設けたものが開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラインフィ
ルタの入力側と出力側のケーブルがあまり近づかないよ
うケーブルの引き回しを行う場合には、作業者によって
引き回しのばらつきがでてしまうのでラインフィルタの
入力側ケーブルから出力側ケーブルへのノイズの輻射及
びラインフィルタの出力側ケーブルから入力側ケーブル
へのノイズの輻射を抑えることは難しかった。また、入
力側と出力側のケーブルの間に個別に遮蔽板を設ける
と、部品が増えてしまうという問題があった。
【0010】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、ラインフィルタの入力側ケーブルから出力
側ケーブルへのノイズの輻射及びラインフィルタの出力
側ケーブルから入力側ケーブルへのノイズの輻射を部品
を増やさずにしかも確実に抑えることができる医療用装
置の電源回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】医療用装置を形
成する電気回路を動作させるのに必要な電源を供給する
医療用装置の電源回路において、外部電源からの電力を
受け取る電源インレットと、ブレーカと、外部電源等に
重畳されたノイズ及び装置外へ出るノイズを除去するラ
インフィルタと、電源をオン・オフするパワースイッチ
と、絶縁トランスと、電源インレットと絶縁トランスま
での電源供給路となる一次ラインと、パワースイッチと
絶縁トランスの間の一次ラインを中継する端子盤と、ラ
インフィルタ、端子盤を取り付けるとともにラインフィ
ルタの入力側ラインと出力側ラインを電気的に隔離する
面を有する固定板とを備えることにより、ラインフィル
タの入力側ケーブルから出力側ケーブルへのノイズの輻
射及びラインフィルタの出力側ケーブルから入力側ケー
ブルへのノイズの輻射を部品を増やさずにしかも確実に
抑えることができるようにしている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1及び図2は本発明の第1実施例に係
り、図1は第1実施例を備えた超音波診断装置の全体構
成を示し、図2はラインフィルタの固定構造を示す。
【0013】図1に示す本発明の第1実施例を備えた超
音波診断装置1は、生体内に挿入され、超音波診断を行
う超音波内視鏡2と、超音波の送信信号及び受信信号を
処理する超音波観測装置3と、この超音波観測装置3に
より信号処理された映像信号を表示するTVモニタ4
と、この超音波観測装置3と接続され、TVモニタ4に
表示される超音波画像についてのコメント等のデータ入
力を行うキーボード5とから構成される。
【0014】超音波内視鏡2は生体内に挿入される挿入
部6の先端に超音波を送受する振動子を収納したプロー
ブ部6aが設けてある。プローブ部6aに隣接する部分
に照明光学系及び観察光学系が設けてあり、ライトガイ
ドケーブルの端部のライトガイドコネクタ2aを図示し
ない光源装置に接続することにより照明光が供給され
る。
【0015】また、超音波内視鏡2から延出された超音
波ケーブル2bの端部の超音波コネクタ2cを超音波観
測装置3の送受信用コネクタ12に着脱自在で接続する
ことができる。
【0016】超音波観測装置3は、一次電源部7、二次
・患者電源部8、筐体内を冷却するファン9、振動子を
駆動させる送信回路10、振動子で受信した信号を増
幅、検波する受信回路11、超音波内視鏡2との接続部
である超音波の送受信用コネクタ12、超音波の送受の
タイミング等を制御するCPU部13、超音波の受信信
号を画像処理するDSC14とから構成される。
【0017】第1実施例を形成する一次電源部7は、二
次・患者電源部8側にその動作に必要な電源を供給する
電源回路であり、図示しない電源コードを介して外部の
商用電源から電力が供給される入力端となる電源インレ
ット15、ブレーカ16、電源ラインのノイズを除去す
るラインフィルタ17、パワースイッチ18、端子盤1
9、一次側と二次・患者電源側を絶縁する絶縁トランス
20から成り、電源インレット15はケーブルを介して
ブレーカ16に接続されている。ブレーカ16はケーブ
ルを介してラインフィルタ17に接続されている。
【0018】ラインフィルタ17はケーブルを介してパ
ワースイッチ18に接続されている。パワースイッチ1
8はケーブルを介して端子盤19に接続されている。端
子盤19はケーブルを介して絶縁トランス20に接続さ
れている。
【0019】二次・患者電源部8は受信回路11の一部
及び送信回路10に電力を供給する患者電源部と、CP
U部13、DSC14等に電力を供給する二次電源部か
ら成り、この患者電源部、二次電源部はケーブルを介し
て絶縁トランス20に接続されている。
【0020】送信回路10は、ケーブルを介して二次・
患者電源部8に接続され、この二次・患者電源部8から
動作に必要な電源が供給される。また、送信回路10は
DSC14、超音波の送受信用コネクタ12と接続され
ている。受信回路11は、ケーブルを介してDSC1
4、超音波の送受信用コネクタ12と接続されている。
【0021】DSC14は、前にも述べたように送信回
路10、受信回路11に接続される他、CPU部13に
接続されている。またDSC14は、超音波観測装置3
の背面パネル21に固定されている背面コネクタ22と
接続されている。図2は本発明の第1実施例における一
次電源部7におけるラインフィルタ17の固定構造を示
した図であり、図2(a)は上面図、図2(b)は要部
の側面図である。
【0022】電源インレット15、ブレーカ16は背面
パネル21に固定されている。ラインフィルタ17は絶
縁板23を介して固定板24に下側からビス固定されて
いる。端子盤19は固定板24に上側からビス固定され
ている。固定板24は、ラインフィルタ17と絶縁トラ
ンス20、シャーシ25を隔離する隔離面26,27を
有している。
【0023】また、ブレーカ16とラインフィルタ17
を接続する入力側ケーブル28a,28bと、パワース
イッチ18と端子盤19を接続するケーブル29a,2
9b及び端子盤19と絶縁トランス20を接続するケー
ブル30a,30bを電気的に隔離するように、固定板
24の絶縁トランス20側の隔離面26が垂直方向に伸
びており、さらに固定板24の端子盤19取り付け面に
はL字板31が溶接されている。
【0024】また、端子盤19の上部側にはカバー34
が取り付けてあり、入力側ケーブル28aから装置内部
に輻射されるノイズを装置内の他の領域とか外部に漏ら
さないようにしている。また、ラインフィルタ17とパ
ワースイッチ18はケーブル35a,35bで接続され
ている。
【0025】次にこの実施例の作用を説明する。パワー
スイッチ18を投入すると、外部電源から電源インレッ
ト15を介して装置内に電力が供給される。この電力に
は、装置にとって不要なノイズが重畳されていることが
あり、このノイズは、例えばラインフィルタ17とブレ
ーカ16を接続するラインフィルタ入力側ケーブル28
a,28bから装置内に輻射される。
【0026】しかし、固定板24のトランス20側の隔
離面26、L字板31と、背面パネル21、シャーシ2
5の底面部32及び側面部33、カバー34によって、
上述の入力側ケーブル28a,28b等と、パワースイ
ッチ18と端子盤19を接続するケーブル29a,29
b、端子盤19と絶縁トランス20を接続するケーブル
30a,30bは電気的に隔離されるので、ケーブル2
9a,29b、ケーブル30a,30b、ラインフィル
タ17とパワースイッチ18を接続するケーブル35
a,35bにはノイズは輻射されない。
【0027】また、外部電源から装置内に供給された電
力に重畳されたノイズはラインフィルタ17によって除
去されるので、ラインフィルタ17に接続されたケーブ
ル35a,35bにはノイズは重畳されない。従って、
ケーブル29a,29b、ケーブル30a,30bにも
ノイズが重畳されない。
【0028】一方、例えばCPU部13のように高周波
のクロック周波数で駆動するICを実装した基板や、基
板と接続しているケーブルから高周波のノイズが輻射さ
れた場合でも、固定板24のトランス20側の隔離面2
6、L字板31と、背面パネル21、シャーシ25の底
面部32及び側面部33、カバー34によって、入力側
ケーブル28a,28b等はノイズが輻射されている領
域と隔離されているので、入力側ケーブル28a,28
b等には輻射されない。
【0029】もし輻射されたノイズによって、ケーブル
29a,29b、ケーブル30a,30b及びケーブル
35a,35bにノイズが重畳されたとしても、ライン
フィルタ17によってこのノイズは除去されるので、入
力側ケーブル28a,28b等にはノイズが重畳されな
い。従って電源インレット15に接続された電源コード
を介して装置外部にはノイズは出ない。
【0030】この実施例は以下の効果を有する。ライン
フィルタ17、端子盤19を固定する固定板24が、ラ
インフィルタ17の入力側のケーブル28a,28bと
出力側のケーブル29a,29b,30a,30b,3
5a,35bを隔離する形状となっているので、外部電
源から装置内に供給される電力に重畳されるノイズは、
ラインフィルタ出力側のケーブルに輻射及び重畳されな
い。
【0031】また、装置内の基板や、基板と接続してい
るケーブルからノイズが輻射された場合でも、ラインフ
ィルタ入力側のケーブル28a,28bにはノイズは輻
射及び重畳されないので、装置外部へはノイズはでな
い。
【0032】ノイズ対策はラインフィルタ17、端子盤
19を取り付ける固定板24の形状によって決まるので
作業する人のケーブルの引き回し方にかかわらず、確実
に行える。
【0033】なお、本実施例ではラインフィルタ17、
端子盤19を固定する固定板24は、L字型の板31を
溶接していたが、板全体を一体構造にしてもよいことは
言うまでもない。
【0034】次に本発明の第2実施例を説明する。図3
は送受信用コネクタ12と送信回路10をつなぐケーブ
ル39等を通してノイズ除去を行うフェライトコア40
の取り付け構造を示した図であり、図3(a)は上面
図、図3(b)は側面図である。
【0035】フェライトコア40は分割タイプのフラッ
トケーブル用のコアでその外周にはゴム部材41が貼り
付けられ、内周にはケーブル39が挿通されている。装
置のシャーシ25にはL字型の板42が取り付けられて
いる。L字型の板42には、絶縁材でできているブッシ
ュ43が挿入固定されている。フェライトコア40の外
周を覆うバンド44はブッシュ43のバンド孔45に挿
通されて、フェライトコア40をブッシュ43に固定し
ている。
【0036】その他の構成は第1実施例と同様である。
次に作用を説明する。分割タイプのフェライトコア40
の固定方法を図3を用いて説明する。まず、バンド44
をL字型の板42に取り付けられたブッシュ43のバン
ド孔45に挿通して、輪を形成する。
【0037】次に、送受信用コネクタ12と送信回路1
0をつなぐケーブル39類を、2つのフェライトコア4
0で覆う。フェライトコア40には、両面接着紙の付い
たゴム部材41が貼り付けられている。フェライトコア
40をバンド44の輪の内側に通した後、バンド44を
引張って輪を小さくし、フェライトコア40に付いたゴ
ム部材41を変形させてフェライトコア40をL字型の
板42に固定する。
【0038】この実施例は以下の効果を有する。上述の
ように、フェライトコア40の固定はバンド44によっ
て行うので、フェライトコア40の取り付けスペースは
小さくなる。
【0039】なお、図3(c)のようにフェライトコア
40aに付くゴム部材41aに凹部46を設けるように
してもよい。このようにすると、バンド44にこの凹部
46をかけるようにすることによって、バンド44を引
張ってフェライトコア40aを固定する作業が楽に行え
るようになる。
【0040】次に本発明の第3実施例を説明する。図4
は、送信回路10をシールドするシールドケース50の
構造を示した図である。送信回路10は、コンデンサ5
1、パルストランス52、フォトカプラ53等の電気部
品が実装された回路で、振動子を振動させて超音波を発
信させる信号を出力する。
【0041】この送信回路10は、絶縁材からなるスペ
ーサ54を介してシャーシ25に固定されている。送信
回路10を取り囲むようにシールドケース50がシャー
シ25にビス固定部56で固定されている。シールドケ
ース50のケーブル引き出し部には、図示せぬ開口部が
設けられており、この開口部は極力小さくなっている。
【0042】シールドケース50のその他の部分はシャ
ーシ25との隙間が少ない状態となっている。シールド
ケース50と送信回路10は電気安全性確保のため、例
えばIEC601−1で規定された距離をおいてシャー
シ25に固定されている。図3で説明したように送信回
路10と送受信用コネクタ12とをつなぐケーブル39
にはフェライトコア40が設けられている。その他の構
成は第1実施例と同様である。
【0043】次に作用を説明する。送信回路10は送受
信用コネクタ12を介して超音波内視鏡2に接続されて
おり、この超音波内視鏡2の先端部には、生体内に向け
て超音波を発振させる振動子が設けられている。従っ
て、送信回路10に装置内の送信回路10以外の回路か
らノイズが輻射されると、超音波内視鏡2の先端部にあ
る振動子から、ノイズが超音波信号とともに装置外に放
射されてしまうことになるので、ノイズ対策を行う必要
がある。
【0044】図4において、装置内の送信回路10以外
の回路からノイズが輻射された場合、シールドケース5
0とシャーシ25との隙間は少ない状態となっているの
で、シールドケース50の内部55にはノイズは侵入で
きない。従って、ノイズは送信回路10にはノイズが輻
射されない。また、シールドケース50に当たったノイ
ズのほとんどは、シールドケース50で吸収され、微電
流となって、シールドケース50表面を流れる。シール
ドケース50のビス固定部56でシールドケース50と
シャーシ25は接続されているので、電流はシールドケ
ース50のビス固定部56を介してシャーシ25に流れ
る。
【0045】また、例えば送信回路10からノイズが輻
射された場合は、シールドケース50とシャーシ25と
の隙間は少ない状態となっているので、シールドケース
50の外部57にノイズは輻射されない。
【0046】さらに、送信回路10から輻射されたノイ
ズがシールドケース50に当たる場合、そのノイズのほ
とんどは微電流となって、シールドケース50表面を流
れ、シールドケース50のビス固定部56を介してシャ
ーシ25に流れる。
【0047】図3で説明したように送信回路10と送受
信用コネクタ12とをつなぐケーブル39には、ケーブ
ル39のノイズ除去を行うフェライトコア40が設けら
れているので、ケーブル39を介して超音波内視鏡2の
先端部にある振動子からノイズが放射されない。
【0048】この実施例は以下の効果を有する。上述の
ように送信回路10を取り囲むシールドケース50をシ
ャーシ25にビス固定することにより、装置内の送信回
路10以外の回路からノイズが輻射されても、送信回路
10にはノイズが輻射されない。また送信回路10から
ノイズが輻射されても、装置内の送信回路10以外の回
路にはノイズが輻射されない。
【0049】さらに、送信回路10に接続するケーブル
39にはフェライトコア40が設けられているので、超
音波内視鏡2の先端部にある振動子から、ノイズが超音
波信号とともに装置外に放射されない。従って、送信回
路10のシールドが確実に行える。
【0050】次に本発明の4実施例を説明する。図5
は、受信回路11をシールドするシールドケース60,
61の構成を示した図である。受信回路11は金属等の
電気伝導性部材からなるスペーサ62,63を介して前
面パネル64にビス固定されている。受信回路11の上
側及び下側にはシールドケース60,61が、受信回路
11を覆うようにスペーサ63の部分で共締めされてい
る。
【0051】受信回路11のスペーサ62,63、接触
部及びシールドケース60,61、接触面はGNDラン
ドとなっている。
【0052】受信回路11の左側には送受信用コネクタ
12と接続しているケーブル65が接続されている。受
信回路11の右側にはDSC14と接続しているケーブ
ル66が接続されている。このケーブル65,66には
ノイズ除去を行うフェライトコア67a,67bが設け
られている。
【0053】シールドケース60のケーブル引き出し部
には、開口部68が設けられており、この開口部68は
極力小さくなっている。シールドケース60のその他の
部分はシールドケース61との隙間が少ない状態となっ
ている。その他の構成は第1実施例と同様である。
【0054】次に作用を説明する。受信回路11は振動
子で受信した信号を増幅、検波する回路であり、微弱な
受信信号を処理するのでノイズが輻射されると、増幅等
の処理が行われる画像信号にノイズが重畳されることに
より画像上にノイズが現れ、診断上好ましくない。その
ため、ノイズ対策を行う必要がある。
【0055】図5において、装置内の受信回路11以外
の回路からノイズが輻射された場合、シールドケース6
0とシールドケース61との隙間は少ない状態となって
いるので、シールドケース60,61で覆われた部分6
9,70にノイズは侵入できない。従って、受信回路1
1にはノイズが輻射されない。
【0056】また、シールドケース60とシールドケー
ス61に当たったノイズのほとんどはシールドケース6
0,61で吸収され微電流となって、シールドケース6
1,61表面を流れる。シールドケース60,61はス
ペーサ63の部分で共締めされており、スペーサ63と
前面パネル64は接続されているので、電流はスペーサ
63を介して前面パネル64に流れ、図示せぬシャーシ
25の接続部を介してシャーシ25に流れる。
【0057】また、例えば受信回路11からノイズが輻
射された場合、シールドケース60とシールドケース6
1との隙間は少ない状態となっているので、シールドケ
ース60,61の外部にはノイズが輻射されない。
【0058】さらに、受信回路11から輻射されたノイ
ズがシールドケース60,61に当たる場合、そのノイ
ズのほとんどは微電流となって、シールドケース60,
61表面を流れ、シールドケース60,61が共締めさ
れたスペーサ63の部分を介して電流は前面パネル64
に流れ、図示せぬシャーシ25の接続部を介してシャー
シ25に流れる。
【0059】受信回路11とDSC14と接続している
ケーブル66及び送受信用コネクタ12と接続している
ケーブル65には、ノイズ除去を行うフェライトコア6
7a,67bが設けられているので受信回路11に接続
されたケーブル65,66を介してノイズの重畳はな
い。
【0060】この実施例の効果は以下のようになる。上
述のように受信回路11を取り囲むシールドケース6
0、61を、前面パネル64に接続したスペーサ62、
63の部分で共締めすることにより、装置内の受信回路
11以外の回路からノイズが輻射されても、受信回路1
1にはノイズが輻射されない。
【0061】また受信回路11からノイズが輻射されて
も、装置内の受信回路11以外の回路にはノイズが輻射
されない。さらに、受信回路11に接続するケーブル6
5、66にフェライトコア67a,67bを設けてある
ので、ケーブル65、66を介してのノイズの重畳はな
い。従って、受信回路11のシールドが確実に行える。
【0062】なお、上述の実施例の説明では医療用装置
として超音波診断装置で説明したが、他の医療用装置の
場合にも同様に適用でき、その医療用装置の場合におけ
る電源回路にも同様に適用できる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ライ
ンフィルタの入力側ケーブルから出力側ケーブルへのノ
イズの輻射及びラインフィルタの出力側ケーブルから入
力側ケーブルへのノイズの輻射等を部品を増やさずにし
かも確実に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を備えた超音波診断装置の
全体構成図。
【図2】超音波観測装置におけるラインフィルタ付近の
構成を示す図。
【図3】本発明の第2実施例におけるフェライトコアの
取り付け構造を示す図。
【図4】本発明の第3実施例における送信回路をシール
ドするシールドケース付近の構造を示す図。
【図5】本発明の第4実施例における受信回路をシール
ドするシールドケース付近の構造を示す図。
【符号の説明】
1…超音波診断装置 2…超音波内視鏡 3…超音波観測装置 4…TVモニタ 5…キーボード 6…挿入部 7…一次電源部 8…二次・患者電源部 10…送信回路 11…受信回路 12…送受信用コネクタ 13…CPU部 14…DSC 15…電源インレット 16…ブレーカ 17…ラインフィルタ 18…パワースイッチ 19…端子盤 20…絶縁トランス 21…背面パネル 24…固定板 25…シャーシ 26、27…隔離面 28a,28b…入力側ケーブル 29a,29b,30a,30b,35a,35b…ケ
ーブル 31…L字板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療用装置を形成する電気回路を動作さ
    せるのに必要な電源を供給する医療用装置の電源回路に
    おいて、 外部電源からの電力を受け取る電源インレットと、ブレ
    ーカと、外部電源等に重畳されたノイズ及び装置外へ出
    るノイズを除去するラインフィルタと、電源をオン・オ
    フするパワースイッチと、絶縁トランスと、電源インレ
    ットと絶縁トランスまでの電源供給路となる一次ライン
    と、パワースイッチと絶縁トランスの間の一次ラインを
    中継する端子盤と、ラインフィルタ、端子盤を取り付け
    るとともにラインフィルタの入力側ラインと出力側ライ
    ンを電気的に隔離する面を有する固定板とを備えたこと
    を特徴とする医療用装置の電源回路。
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