JP3216142U - 照明装置 - Google Patents

Abstract

【課題】停電時に即時に補助灯（第２照明部）を点灯制御可能な照明装置を提供する。【解決手段】通常時に点灯可能な第１照明部と、停電時に点灯可能な停電専用ＬＥＤと、停電専用ＬＥＤを点灯させるための乾電池１０８と、停電か否かを検出する停電検出回路４と、商用電源電圧の有無を検出する１００Ｖ検出回路と、停電専用ＬＥＤの点灯・消灯を制御する処理部１１０と、を備え、停電検出回路４は、壁スイッチ１０３ａがオンの状態で、少なくとも、商用電源１００に接続された他の電化製品、乾電池１０８との間で閉ループＲ１を形成可能であり、１００Ｖ検出回路による電圧低下の検出と、停電検出回路４による閉ループＲ１の検出に基づいて、処理部１１０は、停電専用ＬＥＤを点灯制御する。【選択図】図４

Description

本考案は、通常時に点灯可能な第１照明部と、停電時に点灯可能な第２照明部と、を備えた照明装置に関する。

かかる照明装置として、例えば、下記特許文献に開示される照明装置がある。この照明装置は、光源としてメインランプ（第１照明部）と補助灯（第２照明部）を有している。商用電源からの給電がある場合は、商用電源により駆動し、スイッチ、あるいはリモコン送信機により、メインランプ、あるいは補助灯の点灯の制御を行い、商用電源からの給電がない場合は、バッテリー（補助電源）により駆動し、リモコン送信機のみから補助灯のみの点灯の制御を行う。

特許第５５８１２８１号

しかしながら、補助灯の点灯はリモコン送信機のみから行われるため、リモコンがすぐに見つからない時は点灯ができずに不便であった。また、リモコンを有しない照明装置の場合にも不便であった。

本考案は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、停電時に即時に補助灯（第２照明部）を点灯制御可能な照明装置を提供することである。

上記課題を解決するため本考案に係る照明装置は、
通常時に点灯可能な第１照明部と、停電時に点灯可能な第２照明部と、停電か否かを検出する停電検出回路と、商用電源電圧の有無を検出する電圧検出回路と、第２照明部の点灯・消灯を制御する点灯制御部と、を備え、
前記停電検出回路は、壁スイッチがオンの状態で、少なくとも、商用電源に接続された他の電化製品、前記補助電源との間で閉ループを形成可能であり、
前記電圧検出回路による電圧低下の検出と、前記停電検出回路による閉ループの検出に基づいて、前記点灯制御部は、前記第２照明部を点灯制御することを特徴とするものである。

かかる構成による照明装置の作用・効果を説明する。この照明装置は、通常時に点灯する第１照明部と、非常時に点灯する第２照明部を備えている。壁スイッチあるいはリモコンを操作することで、第１照明部を点灯・消灯することができる。第２照明部は、停電時に自動点灯可能である。電圧検出回路は、商用電源電圧の有無を検出する。停電時には、商用電源は供給されないので、停電時であることの条件になる。ただし、壁スイッチをオフにしても商用電源は供給されないのでこれとの識別が必要である。そこで、停電検出回路による検出を行う。停電検出回路は、壁スイッチがオンの状態で、商用電源に接続された他の電化製品、補助電源との間で閉ループを形成する。従って、停電時には補助電源による微弱な電流が閉ループ内を流れる。すなわち、接続されている他の電化製品のインピーダンスを利用して閉ループを形成しており、これを検出して停電時に自動的に第２照明部を点灯制御することができる。以上の通り、点灯制御部は、電圧検出回路による電圧低下の検出と、停電検出回路による閉ループの検出に基づいて、第２照明部を点灯させるので、リモコンがすぐに見つからなくても、あるいは、リモコンを使用しないタイプの製品の場合にも即時に点灯できる。

本考案において、前記第２照明部は、前記第１照明部を構成するＬＥＤと少なくとも一部が共通であることが好ましい。

かかる構成によれば、第１照明部と第２照明部は、一部またはすべてのＬＥＤを共通にすることができ、照明装置の小型化に寄与することができる。

本考案において、パイロットスイッチの検出を行うパイロットスイッチ検出回路を備え、このパイロットスイッチ検出回路は、壁スイッチがオフでパイロットスイッチが点灯状態である場合、前記停電検出回路の動作を停止させることが好ましい。

壁スイッチがオフ状態であると、商用電源は供給されないが、停電でない場合は、パイロットスイッチには商用電源により電流が流れる。パイロットスイッチ検出回路は、このパイロットスイッチに電流が流れているか否かを検出し、流れていれば停電ではないと判断して停電検出回路を停止させる。これにより、誤動作を防止することができる。

本考案において、リモコンからの信号を受信するリモコン受信回路を備え、前記点灯制御部は、リモコンの特定操作部からの信号に基づいて、前記第２照明部を強制点灯／消灯可能であることが好ましい。

この構成によると、リモコンの操作により、強制点灯／消灯をすることができ、より有用性が高まる。

本考案において、前記補助電源の残量を検出する残量検知回路と、前記残量を表示するための残量表示回路と、を備え、
前記点灯制御部は、検出された残量に基づいて、前記残量表示回路を制御して残量表示を行うことが好ましい。

この構成によると、補助電源の残量表示を行うので停電時に第２照明部が点灯可能か否かの判断を予め行うことができる。

本考案に係る前記第１照明部は、金属製の基板上に円環状に配置されるＬＥＤ群を含み、この第１照明部の内周側に、前記補助電源、第２照明部、停電検出回路が配置されることが好ましい。

この構成によると、円環状に配置されるＬＥＤ群（第１照明部）の内周側に補助電源、第２照明部、停電検出回路が配置されるので、効率よく部品を配置できると共に厚みも薄くすることができる。なお、円環状とは完全な円に限定されるものではなく、六角形、八角形等も含むものである。

第１実施形態であるシーリングライト（照明装置）の内部構成を示す平面図 リモコンの外観を示す図 回路全体を示すブロック図 原理を説明するための回路図 原理を説明するための回路図 シーリングライトの停電対応に関する動作を示すフローチャート 別実施形態の照明装置の停電対応に関する動作を示すフローチャート

本考案に係る照明装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図１は、第１実施形態であるシーリングライト（照明装置）の内部構成を示す平面図である。なお、図１は、表面のカバーを外した状態である。

＜全体構成＞
本体１は、ステンレス等の金属製である。中央にアダプタ（不図示）を取り付けるための孔１ａが形成されている。ＬＥＤ基板２が複数設けられており、８角形（円環状の一例）に並べられている。ＬＥＤ基板２上には多数のＬＥＤが搭載されている。これら８角形に並べられたＬＥＤ基板は、第１照明部Ａに相当する。

第１照明部Ａの内側には、メイン回路３、電圧検出回路４、電池残量表示ＬＥＤ５、停電専用ＬＥＤ６（第２照明部に相当）、電池ボックス７（補助電源に相当）が配置されている。メイン回路３は、周知の電源回路、降圧回路等を備えており、アダプタを介して商用電源の供給を受けて、第１照明部Ａ，停電検出回路４等へ適切に変換された電源を供給する。

電池ボックス７には、乾電池を４本収容することができ、停電時に停電専用ＬＥＤ６に電源を供給する。電池残量表示ＬＥＤ５は、乾電池の残量を段階的に識別表示する。例えば、残量がＯＫであれば緑のＬＥＤを点灯し、少ない場合は赤のＬＥＤを表示する。そのしきい値は、適宜設定することができる。停電検出回路４は、停電が発生したか否かを検出する回路であり、詳細は後述する。

図２は、リモコンの外観図を示す。電源ボタン８ａは、第１照明部Ａを点灯・消灯制御するボタンであり、壁スイッチの代わりに点灯・消灯させることができる。全灯ボタン８ｂは、第１照明部ＡのすべてのＬＥＤを点灯させるボタンである。常夜灯ボタン８ｃは、常夜灯の点灯・消灯を行うためのボタンである。常夜灯の位置は、図１には示していないが、例えば、いずれかのＬＥＤ基板２に配置したり、第２照明部と同じ基板に搭載したり、あるいは、単独で基板を設けて搭載してもよい。

おやすみタイマーボタン８ｄは、タイマー設定をするためのボタンである。調光ボタン８ｅは、調光を行うためのボタンであり、光量を調節することができる。これは、第１照明部Ａを構成する多数のＬＥＤのうち、何％を点灯させるかにより調節するものである。停電用ボタン８ｆは、停電時に、停電専用ＬＥＤ６を強制点灯あるいは強制消灯させるためのボタンである。

＜回路の構成＞
図３は、シーリングライトに装備された回路の主要部を示すブロック図である。破線で囲まれた範囲がシーリングライトに装備される部分である。商用電源１００は、メインブレーカー１０１を経由して家庭内等に電源が供給される。また、家庭内等には、シーリングライト以外にも、エアコン、冷蔵庫、テレビ等の他の電化製品も商用電源から電源供給されている。本考案では、この他の電化製品のインピーダンスを停電検出のために利用する。

パイロットスイッチ１０３は、壁スイッチ１０３ａと、ＬＥＤにより構成されるパイロットランプ１０３ｂ、抵抗１０３ｃを備えている。壁スイッチ１０３ａをオンにすることで、シーリングライトの第１照明部を点灯することができる。壁スイッチ１０３ａをオフにすると、パイロットランプ１０３ｂが点灯する。

本体回路１０４は、第１照明部Ａや常夜灯の点灯・消灯、タイマー制御など基本的な動作の制御を行う機能を有する。１００Ｖ検出回路１０５（電圧検出回路に相当）は、商用電源の１００Ｖの有無を検出する。停電検出回路４は、停電の有無を検出する。詳細は後述する。パイロットスイッチ検出回路１０７は、パイロットスイッチ１０３に微弱電流が流れているか否かを検出し、流れている場合は、停電検出回路４の動作を停止させる。

乾電池１０８は、電池ボックス７に収容される。補助電源としては、乾電池以外の一次電池を用いてもよい。電池残量検出回路１０９は、乾電池１０８の残量を検出する。

処理部（点灯制御部）１１０は、マイコンにより構成され、停電検出に関して種々の制御を行う。処理部１１０は、１００Ｖ検出回路１０５と停電検出回路４の検出結果に応じて、停電専用ＬＥＤ６の点灯・消灯制御を行う。処理部１１０は、リモコン受信回路１１１を有しており、リモコンの停電用ボタン８ｆからの信号を受信して、停電専用ＬＥＤ６の点灯・消灯制御を行う。処理部１１は、電池残量検出回路１０９の検出結果に応じて、電池残量表示回路１１２の制御を行い、赤ＬＥＤまたは緑ＬＥＤを点灯させる。

停電時に乾電池１０８は電源供給するのは、１００Ｖ検出回路１０５、停電検出回路４、パイロットスイッチ検出回路１０７、処理部１１０、停電専用ＬＥＤ６、リモコン受信回路１１１になる。

図４は、停電検出の原理を説明する回路図である。停電検出するためには、壁スイッチ１０３ａがオンになっている必要がある。停電時には、乾電池１０８、停電検出回路１０６、壁スイッチ１０３ａ、電化製品１０２（インピーダンス）により、閉ループＲ１が形成されて微弱な電流が流れる。これを検出することで、停電検出回路１０６から処理部１１０へ所定の信号が送られて、停電専用ＬＥＤ６が自動点灯するように制御できる。

したがって、壁スイッチ１０３ａがオフの場合は、閉ループＲ１が形成されないので、停電専用ＬＥＤ６は自動点灯しない。この場合は、リモコン８を用いて強制点灯させればよい。なお、パイロットランプ１０３ｂのダイオードの方向は、乾電池１０８からみて逆方向になるので、壁スイッチ１０３ａがオフの時、乾電池１０８による電流が流れない。

図５は、壁スイッチ１０３ａがオフの状態を示している。停電ではないときには、パイロットランプ１０３ｂに電流が流れ、これを停電検出回路４が検出すると、停電であると誤判断する可能性がある。そこで、パイロットスイッチ検出回路１０７によりパイロットスイッチ１０３ｂの点灯を検出し、停電検出回路１０６の動作を停止させる。これにより、まちがえて停電検出回路４が停電であると誤作動することがなくなる。

＜動作＞
つぎに、シーリングライトの特に停電対応に関する動作を図６のフローチャートにより説明する。

まず、壁スイッチ１０３ａをオンにして商用電源をシーリングライトに供給する（Ｓ０２）。商用電源（１００Ｖ）の有無を１００Ｖ検出回路１０５により判断する。１００Ｖの電圧があれば通常動作を行う（Ｓ０３）。すなわち、第１照明部Ａを点灯させる。

ステップＳ０２で電圧１００Ｖが来ていないと判断された場合、パイロットスイッチからの微弱な電流が流れているかを判断する（Ｓ０４）。これは、パイロットスイッチ検出回路１０７の機能に基づくものである。図５に示すように、壁スイッチ１０３ａがオフの場合、１００Ｖは検出されないが、パイロットランプ１０３ｂには商用電源からの電源供給に基づき微弱な電流が流れる。この場合は、１００Ｖ検出回路１０５により１００Ｖが検出されなくても、停電状態ではない。そこで、パイロットスイッチ検出回路１０７は、停電検出回路４の動作を停止させて、処理部１１０が誤って停電であると判断することを防止する（Ｓ０５）。

ステップＳ０４でパイロットスイッチの微弱な電流がないと判断された場合は、停電状態であると判断し、停電検出管理監視フローチャートに入る（Ｓ０６）。まず、１００Ｖ検出回路１０５による電圧監視を行い、１００Ｖの電圧が復帰したか否かを判断する（Ｓ０７）。１００Ｖの電圧が復帰した場合は、停電モードから脱出する（Ｓ０８）。すなわち、リモコン受信回路１１１による受信を無効にする。すなわち、リモコンの停電用ボタン８ｆからの信号（以下、リモコンコード）を受け付けないようにする。また、停電専用ＬＥＤ６が点灯している状態であれば、強制的に消灯させる。次に、ステップＳ０３の通常動作に戻る。

ステップＳ０７で１００Ｖの電圧がないと判断された場合、リモコン受信回路１１１を有効にする（Ｓ０９）。すなわち、リモコンの停電用ボタン８ｆからのリモコンコードを受け付け可能にする。

つぎに、停電検出回路４の出力を監視する（Ｓ１０）。出力がＨの場合は停電であると判断し（Ｓ１０）、ステップＳ１１へ進む。すなわち、停電専用ＬＥＤ６を自動点灯させる（Ｓ１１）。ついで、リモコンコードと停電専用ＬＥＤ６の監視をおこなう（Ｓ１２）。リモコンコードの受信がない場合は、ステップ０６に戻る。リモコンコードを受信した場合は、ステップＳ１３に移行し、停電専用ＬＥＤ６を強制的に消灯する。

ステップＳ１０で停電検出回路４の出力がＬの場合は、停電ではないと判断し、ステップＳ１４に移行する。ステップＳ１４では、リモコンコードおよび停電専用ＬＥＤ６の監視を行う。リモコンコードを受信し、停電専用ＬＥＤ６が点灯しているときは、ステップＳ１３に移行し停電専用ＬＥＤ６を強制的に消灯する。その後、再びステップＳ１４へ移行する。ステップＳ１４でリモコンコードを受信し停電専用ＬＥＤ６が消灯しているときは、停電専用ＬＥＤ６を強制的に点灯させる。リモコンコードの受信がないときはステップＳ０６へと戻る。このステップＳ１３〜Ｓ１５は、本来ステップＳ１１で自動点灯すべき停電専用ＬＥＤ６が何らかの不具合で点灯しなかったときに、リモコン８で（手動で）点灯させるようにしている。

次に、リモコンを備えていない照明装置のフローチャートを図７により説明する。リモコンを有する場合のフローチャート（図６）と同じステップには同じ符号を付している。基本的にはリモコン操作による制御が除外されている。

＜別実施形態＞
本考案に係る照明装置は、本実施形態のシーリングライトに限定されるものではなく、他の構造を有するシーリングライト、ペンダントライト等の種々の照明装置に対して応用できるものである。また、照明装置については、リモコンのある照明装置だけでなくリモコンの無い照明装置に対しても応用できるものである。第１照明部と第２照明部の配置や大きさ等、あるいは、第１照明部と第２照明部の共通化等については適宜設定することができる。例えば、第１照明部を構成するＬＥＤと第２照明部を構成するＬＥＤは、すべて共通にしてもよいし、部分的に共通にしてもよい。閉ループを構成する他の電化製品については、特定の種類の電化製品に限定されるものではない。

Ａ 第１照明部
１ 本体
２ ＬＥＤ基板
３ メイン回路
４ 停電検出回路
５ 電池残量表示ＬＥＤ
６ 停電専用ＬＥＤ
８ リモコン
８ｆ 停電用ボタン
１０３ パイロットスイッチ
１０３ａ 壁スイッチ
１０３ｂ パイロットランプ
１０４ 本体回路
１０５ １００Ｖ検出回路
１０７ パイロットスイッチ検出回路
１０８ 乾電池
１１０ 処理部（点灯制御部）

Claims (6)

1. 通常時に点灯可能な第１照明部と、
   停電時に点灯可能な第２照明部と、
   第２照明部を点灯させるための補助電源と、
   停電か否かを検出する停電検出回路と、
   商用電源電圧の有無を検出する電圧検出回路と、
   第２照明部の点灯・消灯を制御する点灯制御部と、を備え、
   前記停電検出回路は、壁スイッチがオンの状態で、少なくとも、商用電源に接続された他の電化製品、前記補助電源との間で閉ループを形成可能であり、
   前記電圧検出回路による電圧低下の検出と、前記停電検出回路による閉ループの検出に基づいて、前記点灯制御部は、前記第２照明部を点灯制御することを特徴とする照明装置。
2. 前記第２照明部は、前記第１照明部を構成するＬＥＤと少なくとも一部が共通であることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
3. パイロットスイッチの検出を行うパイロットスイッチ検出回路を備え、このパイロットスイッチ検出回路は、壁スイッチがオフでパイロットスイッチが点灯状態である場合、前記停電検出回路の動作を停止させることを特徴とする請求項１又は２に記載の照明装置。
4. リモコンからの信号を受信するリモコン受信回路を備え、
   前記点灯制御部は、リモコンの特定操作部からの信号に基づいて、前記第２照明部を強制点灯／消灯可能であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の照明装置。
5. 前記補助電源の残量を検出する残量検知回路と、
   前記残量を表示するための残量表示回路と、を備え、
   前記点灯制御部は、検出された残量に基づいて、前記残量表示回路を制御して残量表示を行うことを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の照明装置。
6. 前記第１照明部は、金属製の基板上に円環状に配置されるＬＥＤ群を含み、この第１照明部の内周側に、前記補助電源、第２照明部、停電検出回路が配置されることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の照明装置。
   

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