JP3215745U - 意匠印刷上に糊引きした樹脂フィルム表面に透明樹脂板を貼合した積層板 - Google Patents

Abstract

【課題】透明樹脂板の裏面に木目柄等の意匠印刷を施し、透明樹脂板の上方より意匠を見た時、視覚的に深みを感じさせる図柄となる積層板を提供する。【解決手段】木目柄等、４色以上の掛け合わせ印刷した意匠印刷層３を有する樹脂フィルム４の表面上に、さらに、透明樹脂板１を粘着糊２で貼り合わせた積層構造を有し、透明樹脂板の上方より意匠面を見ると光の屈折率効果により意匠面が深みのある図柄として認識される。【選択図】図１

Description

本考案は樹脂フィルムの表面に木目柄・石目柄・和紙柄等、４色以上の掛け合わわせ印刷した意匠面上に糊引き後、その上に厚みが１ｍｍ以上の透明樹脂脂板を貼り合わせた積層構造を有する板であり、同意匠面を透明樹脂板の上方より見ると光の屈折率効果により意匠面が透明樹脂板を通して深みのある図柄として認識されるところを特徴とする積層板に関する。

一般に、１ｍｍ厚未満のフィルムはロール状に巻き取ることができるためグラビア印刷等にてフィルム裏面に４色以上、掛け合わせて印刷すれば木目柄等の意匠をある程度、深みを感じさせる意匠を形成できる。しかし、１ｍｍ厚以上になるとフィルムをロール状に巻き取ることが難しくなるため木目柄等のグラビア印刷自体も困難になる。０．６ｍｍ厚以上の枚葉（平板）シートは印刷機械設備上、オフセット印刷で裏刷りするのが困難である。スクリーン印刷では木目柄等の掛け合わせ印刷は困難である。

本考案は１ｍｍ厚以上の透明樹脂板の裏面に木目柄等の意匠印刷を施し、同透明樹脂板の上方より意匠を見た時、深みを感させる図柄を形成するのが課題である。

本考案は樹脂フィルムの表面に木目柄等、４色以上の掛け合わせ印刷した意匠面上に糊を介する等して透明樹脂板を貼り合わせた積層板を形成する。

本積層板の上方より意匠印刷面を見ると光の屈折率効果により同意匠面が視覚的に深みのある図柄として認識される機能を有する積層板を形成できる。

透明樹脂板／糊／意匠印刷層／樹脂フィルム積層板の断面図

樹脂フィルム表面に意匠印刷を施し、その上に、接着剤としての糊引きをし、さらに、透明樹脂板を貼り合わせた積層構造を有し、同透明樹脂板の上方より意匠面を見ると光の屈折率効果により意匠面が視覚的に深みのある図柄として認識される機能を有するところを特徴とする積層板を形成する。

表面に木目柄をグラビア印刷した０．１４ｍｍ厚のロール状ＰＰフィルムの意匠上に粘着糊を塗工し、その上に３ｍｍ厚の透明樹脂板を貼り合わせた積層構造を有し、同透明樹脂板の上方より意匠面を見ると光の屈折率効果により意匠面が深みのある図柄として認識される機能を有する積層板を形成する。
また、意匠印刷した樹脂フィルムの色が透けて見える場合の隠ぺい性向上のためや同フィルムの裏面強度アップのために、同フィルムの裏面に糊を介す等して他の樹脂フィルムや樹脂板をバッカー材（裏面層）として貼り合わせる場合もある。

前項において、視覚的に深みを感じさせる木目柄等の意匠印刷を施した本考案による積層板は商品ＰＲ用ディスプレイ材、浴室壁面材等の建材用板材等として活用され、同積層板を真空成形等してダッシュボード等の自動車用内装部品としても活用される。

符合の説明

１ 透明樹脂板
２ 糊（接着剤または粘着剤）
３ 意匠印刷層
４ 樹脂フィルム

Claims (1)

1. 本考案は木目柄等の意匠印刷上に糊引きした樹脂フィルム表面の上に、さらに、透明樹脂板を貼り合わせた積層構造を有し、同透明樹脂板の上方より意匠面を見ると光の屈折率効果により意匠面が深みのある図柄として認識される機能を有するところを特徴とする積層板