JP3215540B2 - 遠隔監視制御システムの操作用端末器 - Google Patents

遠隔監視制御システムの操作用端末器

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JP3215540B2
JP3215540B2 JP08894893A JP8894893A JP3215540B2 JP 3215540 B2 JP3215540 B2 JP 3215540B2 JP 08894893 A JP08894893 A JP 08894893A JP 8894893 A JP8894893 A JP 8894893A JP 3215540 B2 JP3215540 B2 JP 3215540B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷を監視制御する遠
隔監視制御システムに用いられ、負荷の制御を行うスイ
ッチを備えた遠隔監視制御システムの操作用端末器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数個ずつの操作用端末器お
よび制御用端末器を時分割多重接続方式で2線式の信号
線を介して伝送処理装置に接続した遠隔監視制御システ
ムが考えられている。操作用端末器および制御用端末器
には各別にアドレスが設定されており、伝送処理装置は
アドレスによって各操作用端末器および各制御用端末器
を個別に認識する。操作用端末器はスイッチを備え、こ
のスイッチの操作により発生した割り込み信号を伝送処
理装置に伝送する。伝送処理装置は割り込み信号を受信
すると割り込みを要求している操作用端末器を検索し、
さらに検索した操作用端末器とアドレスによって対応関
係があらかじめ設定されている制御用端末器に対して制
御データを伝送する。制御データを受け取った制御用端
末器では、接続されている負荷をスイッチの操作に対応
させて制御する。
【0003】さらに詳しく説明すると、遠隔監視制御シ
ステムは、たとえば図15に示す構成を有する。伝送処
理装置51には、スイッチSWの操作状態を監視する複
数個の操作用端末器52、負荷Lを制御する複数個の制
御用端末器53が2線式の信号線Lsを介して接続され
る。操作用端末器52、制御用端末器53には、それぞ
れ個別のアドレスが設定され、このアドレスを用いて伝
送処理装置51が操作用端末器52、制御用端末器53
を個別に認識する。
【0004】伝送処理装置51は信号線Lsに対して、
図16(a)(b)のようなフォーマットの伝送信号V
sを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開
始を示すスタートパルスST、信号モードを示すモード
データ信号MD、操作用端末器52や制御用端末器53
を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアド
レスデータ信号AD、負荷Lを制御する制御データを伝
送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するため
のチェックサムデータ信号CS、操作用端末器52や制
御用端末器53からの返送データ信号を受信するタイム
スロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24
V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデ
ータが伝送されるようになっている。
【0005】各操作用端末器52および各制御用端末器
53では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsに
より伝送されたアドレスデータがあらかじめ設定されて
いるアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsから制
御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送
期間WTに同期して返信データを電流モード信号(信号
線Lsの線間を適当な低インピーダンスを介して短絡す
ることにより送出される信号)として返送する。
【0006】また、伝送処理装置51には、ダミー信号
送信手段および割り込み信号処理手段が設けられる。ダ
ミー信号送信手段は、モードデータ信号MDをダミーモ
ードとしたダミー伝送信号を常時送出する。また、割り
込み信号処理手段は、いずれかの操作用端末器52でス
イッチSの操作に伴って発生した図16(c)のような
割り込み信号Viを受信したときに、割り込み信号Vi
を発生した操作用端末器52を検索し、その操作用端末
器52に設定されているアドレスデータを返信データと
して返送させる。すなわち、常時はダミー信号送信手段
によってダミー伝送信号を信号線Lsに送出し、スイッ
チSWの操作に伴って操作用端末器52から発生した割
り込み信号Viをダミー伝送信号のスタートパルス信号
STに同期して検出すると、伝送処理装置51からは割
り込み処理手段によってモードデータ信号MDをアドレ
ス確認モードとした伝送信号Vsを信号線Lsに送出す
る。各操作用端末器52では、割り込み信号Viを発生
すると割り込みの要求を行う割り込みフラグを設定し、
割り込みフラグが設定されている操作用端末器52では
モードデータ信号MDがアドレス確認モードの伝送信号
Vsを受信すると、この伝送信号Vsの信号返送期間W
Tに同期して操作用端末器52に設定されているアドレ
スデータを返信データとして返送する。このようにして
伝送処理装置51では割り込み信号Viを発生した操作
用端末器52のアドレスを獲得することができる。
【0007】伝送処理装置51では、割り込み信号Vi
を発生した操作用端末器52のアドレスを獲得すると、
スイッチSWに対する対応関係があらかじめ設定されて
いる負荷Lを接続した制御用端末器53に伝送する制御
データを生成するとともに、その制御データを含む伝送
信号Vsを信号線Lsに送出し、対応する制御用端末器
53に制御データを伝送して負荷Lを制御する。
【0008】操作用端末器52や制御用端末器53で
は、それぞれ信号線Lsを伝送されている伝送信号Vs
を全波整流し安定化することによって内部回路の動作用
の電源を得るようになっている。制御用端末器53に接
続される負荷Lについては別途に電源を設けている。
【0009】ところで、操作用端末器52に設けたスイ
ッチSWとしては、ケースの小形化・薄形化を目的とし
て、押し込み量の小さい押釦スイッチである、いわゆる
タクティル形の押釦スイッチを用いているのが現状であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにスイッ
チSWとして用いる押釦スイッチには、機械的な可動部
分があるから、摩耗や疲労によって寿命が短くなるとい
う問題がある。また、押操作を容易にするためにハンド
ルが必要であって、1個のスイッチSWに対応するケー
スの前面の占有面積が比較的大きくなり、小形のケース
に多数のスイッチSWを設けることができないという問
題もある。
【0011】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、機械的な可動部分を必要とせず寿命を長く
し、かつ操作用のハンドルを不要にして小形のケースに
多数のスイッチを設けることを可能とした遠隔監視制御
システムの操作用端末器を提供しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、各別にアドレスを有する複数個
の端末器を2線式の信号線を介して伝送処理装置に時分
割多重接続方式で接続し、伝送処理装置は、アドレスデ
ータを含む伝送信号を信号線に送出することによって端
末器を個別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した
信号返送期間に端末器からの操作データを受信すると操
作データに基づいて制御データを生成し、操作データを
発生した端末器とアドレスによる対応関係があらかじめ
設定されている他の端末器に対して制御データを伝送し
てその端末器に接続された負荷を制御する遠隔監視制御
システムに用いられ、スイッチの操作に基づく操作デー
タを発生する操作用端末器であって、スイッチは、ケー
スの前面に臨んで配置され近接して配置された少なくと
も一対の電極を有する検知エレメントと、検知エレメン
トへの物体の接近により電極間の静電容量に変化が生じ
ると操作出力を発生する出力回路とから成り、ケース
は、造営面の表面に沿って取着される金属製の取付枠の
取付窓に後部が挿入された形で取付枠に取着され取付枠
に取着した状態で後面が取付枠の後面に対して同一面な
いし前方に位置し、造営面からケースの前面までの寸法
が通常の配線器具と同程度に設定され、ケースの周部が
取付枠に設けた取付窓の周部の前面に当接し、ケースの
後部の一方の側面に突設された取付爪が取付窓の周部に
形成された第1受け部の後面側に当接するとともに、ケ
ースの後部の他方の側面に突設された係合爪が取付窓の
周部に形成された第2受け部の後面側に当接することに
よって、ケースの周部と取付爪および係合爪とにより取
付窓の周部を挟持してケースが取付枠に取着され、係合
爪はケースから離れる向きの弾性を有する取付舌片を介
してケースに連結され、係合爪の後面はケースに対して
取付枠に近づく向きの押力を作用させたときに第2受け
部に当接して係合爪をケースに近付ける向きに押すよう
に傾斜し、第1受け部および第2受け部は取付爪および
係合爪との当接面が取付枠の後面よりも前方に位置する
ように取付枠に対して前方に突出した形状に形成されて
成ることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、造営面の中に配設されて信号線の端部に接続され
るコネクタを着脱自在に結合する接続部がケースの後面
に設けられて成ることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、接続部を介して信号線に電気的に接続されるリード
板がケースの各側面に各一対ずつ露出し、取付枠には複
数個の取付窓が形成されていて各取付窓に装着されるケ
ースから露出するリード板は隣接する取付窓の間に配設
された導電片に接触可能となるように配置されて成るこ
とを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、取付枠の各開口窓の周縁の寸法は、大角形として規
格化された単位寸法の配線器具を3個並設した状態にお
ける配線器具の後面の周縁の寸法と略等しく形成され、
1個のケースに各別の負荷に対応した8個のスイッチを
備えたことを特徴とする。
【0016】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、取付枠の各開口窓の周縁の寸法は、大角形として
規格化された単位寸法の配線器具を3個並設した状態に
おける配線器具の後面の周縁の寸法と略等しく形成さ
れ、1個のケースに各別の負荷に対応した4個のスイッ
チを備えたことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、ケースの前面を通して授受される光によるワイヤレ
ス信号を送受するワイヤレス送受信部と、ワイヤレス信
号により設定されるデータを保持する不揮発性のメモリ
よりなる記憶部と、記憶部に格納されたデータにより伝
送処理装置とのデータ伝送に用いるアドレスが決定され
るとともに動作機能が決定される信号処理部とをケース
の中に備えて成ることを特徴とする。
【0018】請求項の発明は、請求項1の発明におい
て、出力回路からの操作出力の発生時に鳴動する報知装
置を備えることを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1の発明によれば、ケースの前面に臨ん
で配置され近接して配置された少なくとも一対の電極を
有する検知エレメントと、検知エレメントへの物体の接
近により電極間の静電容量に変化が生じると操作出力を
発生する出力回路とによってスイッチを構成したことに
よって、検知エレメントに設けた電極間の静電容量の変
化のみで機械的な動作を伴わずにスイッチを操作するこ
とができ、機械的な摩耗や疲労が生じないのであって長
寿命になるのである。しかも、押釦スイッチのような押
操作が不要であるから、1個のスイッチの操作部が占め
る面積を小さくすることができ、単位面積当たりに従来
よりも多くのスイッチを設けることができるのである。
【0020】さらに、造営面に当接するように取着され
る金属製の取付枠にケースを取着し、かつケースの後面
を取付枠の後面に対して同一面ないし前方に位置させて
いることによって、ケースの後部を埋め込むような穴を
造営面に形成する必要がなく、取付枠を造営面に直接取
着すれば埋込ボックスを用いることなく施工することが
可能になるのである。しかも、造営面からケースの前面
までの寸法を通常の配線器具と同程度に設定しているの
で、造営面にケースの後面を対向させて配置しているに
もかかわず、造営面からの突出寸法を他の一般のスイッ
チなどと同程度になり違和感が生じないのである。
【0021】その上、ケースの周部が取付枠に設けた取
付窓の周部の前面に当接し、ケースの後部の一方の側面
に突設された取付爪が取付窓の周部に形成された第1受
け部の後面側に当接するとともに、ケースの後部の他方
の側面に突設された係合爪が取付窓の周部に形成された
第2受け部の後面側に当接することによって、ケースの
周部と取付爪および係合爪とにより取付窓の周部を挟持
してケースが取付枠に取着され、係合爪はケースから離
れる向きの弾性を有する取付舌片を介してケースに連結
され、係合爪の後面はケースに対して取付枠に近づく向
きの押力を作用させたときに第2受け部に当接して係合
爪をケースに近付ける向きに押すように傾斜しているか
ら、ケースに設けた取付爪を取付枠の第1受け部の後面
に当接させた状態でケースを取付枠に向かって押し付け
るだけで、係合爪の後面が第2受け部から受ける力によ
って取付舌片がケースに近付く向きに撓み、係合爪が第
2受け部を乗り越えると係合爪が第2受け部の後面に当
接し、ケースを取付枠に取着することができるのであ
る。すなわち、取付枠の前面側からケースを容易に取り
付けることができるのである。しかも、第1受け部およ
び第2受け部は取付爪 および係合爪との当接面が取付枠
の後面よりも前方に位置するように取付枠に対して前方
に突出した形状に形成されているから、ケースの側面に
設けた取付爪および係合爪を取付枠に係合させた状態
で、ケースの後面を取付枠の後面に対して同一面ないし
前方に位置させることが可能になるのである。
【0022】請求項2の発明は、造営面の中に配設され
て信号線の端部に接続されるコネクタを着脱自在に結合
する接続部がケースの後面に設けているので、ケースに
は信号線を直接接続するような端子部を設ける必要がな
くケースを薄型に形成することが可能となり、しかもコ
ネクタに信号線を接続することによって信号線との電気
的接続は確実なものとすることができる。すなわち、コ
ネクタを用いる場合には造営面にコネクタを埋め込むた
めの穴を形成する必要があるが、埋込ボックスを用いる
場合に比較すれば造営面に形成する穴は小さく、容易に
施工することができる。しかも、造営面を形成する際に
造営面の中に信号線をあらかじめ配線しておくことが可
能になって、信号線が外部に露出することがなく外観を
美麗にして施工することができるのである。
【0023】請求項3の発明は、コネクタをケースに着
脱する構成について、ケースの各側面に接続部を介して
信号線に電気的に接続されるリード板を設け、それぞれ
ケースを取り付ける取付窓を複数個備えた取付枠につい
て隣接する取付窓の間に設けた導電片に、各取付窓に取
り付けたケースのリード板を接触させるので、取付枠の
各取付窓にケースを取り付けるだけでケース間での信号
線の送り配線を行うことができ、複数個のケースのうち
の1個にのみコネクタを接続すればすべてのケースに対
して信号線を接続することができることになる。すなわ
ち、複数個のケースを設ける場合であっても、造営面に
はコネクタを埋め込むための穴を1個だけ形成すればよ
く施工作業が容易になるのである。
【0024】請求項4、請求項5の発明は、取付枠の各
開口窓の周縁の寸法を、大角形として規格化された単位
寸法の配線器具を3個並設した状態における配線器具の
後面の周縁の寸法と略等しく形成していることによっ
て、取付枠を他部材に取着する寸法については大角形の
配線器具に用いる取付枠と同寸法とすることができる範
囲内で、取付枠の開口窓の幅寸法をほぼ最大に設定する
ことができるのであって、開口窓に取着されるケースの
幅を広くすることができ、ケースを薄形化したにもかか
わらずケース内の空間を比較的広くとることができるの
である。このようなケースを用いるとともに、スイッチ
の操作部に静電容量により操作の有無を検出する検知エ
レメントを設けているから、1個のケースに各別の負荷
に対応した8個のスイッチを設けたり、4個のスイッチ
を設けたりすることができる。
【0025】請求項6の発明は、ケースの前面を通して
光によるワイヤレス信号を送受するワイヤレス送受信部
と、ワイヤレス信号により設定されるデータを保持する
不揮発性のメモリよりなる記憶部と、記憶部に格納され
たデータにより伝送処理装置とのデータ伝送に用いるア
ドレスが決定されるとともに動作機能が決定される信号
処理部とを備え、ワイヤレス信号を発生する設定器を用
いて記憶部にデータを書き込むことによってアドレスお
よび動作機能を外部から設定するから、アドレスや動作
機能の設定・変更が容易になるのである。しかも、ケー
スの前面を通してワイヤレス信号によってアドレスや動
作機能を設定するから、ケースを取付枠から外す必要が
ないのである。
【0026】請求項の発明は、出力回路からの操作出
力の発生時に鳴動する報知装置を備えているのであっ
て、検知エレメントの静電容量の変化によって操作出力
を発生するスイッチでは操作時に実際に操作出力が発生
したかどうかがわかりにくいから、報知装置を鳴動させ
ることによって操作を確認できるようにしているのであ
る。
【0027】
【実施例】図8に操作用端末器のブロック図を示す。す
なわち、マイクロプロセッサを主構成とする専用の集積
回路よりなる信号処理部81を備え、信号処理部81は
送受信回路部82を通して信号線Lsに接続される。信
号処理部81にはスイッチ入力回路部80が接続され、
スイッチ入力回路部80は8個のスイッチSWを構成す
る検知エレメントと出力回路とを備える。1個のスイッ
チSWに対応する検知エレメントは、たとえば一対の電
極を一平面上に配置したものであって、電極としては環
状の外側電極と外側電極に囲まれた内側電極とが設けら
れる。出力回路は、検知エレメントの外側電極と内側電
極との間の静電容量の変化を検出するのであって、たと
えば外側電極と内側電極との一方にパルス電圧を間欠的
に印加すれば、検知エレメントに物体が近接したときに
は外側電極と内側電極との間の静電容量の変化によって
他方に現れるパルスの波高値が変化することになり、こ
の波高値に閾値を設定しておけば、物体が近接したか否
かを判別でき、操作出力を出力回路から発生することが
できるのである。この種の静電容量形の非接触スイッチ
は周知の技術であって、検知エレメントや出力回路には
上記構成以外のものを用いてもよい。
【0028】信号処理部81はEEPROMのような不
揮発性のメモリよりなる記憶部83に格納された機能デ
ータおよびアドレスデータに基づいて動作する。アドレ
スデータは、操作用端末器に固有なアドレスを定める。
機能データは、端末器の種別が操作用であることを示す
データや、スイッチSWの操作に各負荷Lを一対一に対
応付けるか、スイッチSWに複数個の負荷Lを対応付け
るかという対応関係のデータなどを含む。記憶部83に
格納される機能データおよびアドレスデータは、受光素
子および発光素子を備えるワイヤレス送受信部84によ
り授受されるアドレス設定器55(図15参照)からの
赤外線等によるワイヤレス信号により書換可能になって
いる。操作用端末器の内部回路の電源は信号線Ls上の
伝送信号Vsを送受信回路部82に設けた電源回路部
(図示せず)によって全波整流し安定化することによっ
て得られる。
【0029】アドレス設定器55は、赤外線によるワイ
ヤレス信号を送出するのであって、記憶部83に格納す
る機能データおよびアドレスデータの設定、確認、修正
を行う。すなわち、ワイヤレス送受信部84でアドレス
設定器55からのワイヤレス信号を受信すると、ワイヤ
レス信号の要求する動作に従って信号処理部81では記
憶部83のデータを操作する。データの設定が要求され
たときには、ワイヤレス信号の内容に従って記憶部83
のデータを書換え、また、ワイヤレス信号を正常に受信
したことを示す受信確認信号をワイヤレス送受信部84
を通してアドレス設定器55に返す。データの確認が要
求されると、記憶部83のデータを読み出してアドレス
設定器55に伝送し、データの修正が要求されると、設
定の場合と同様に所要のデータを書き込み、書き込んだ
データをアドレス設定器55に返送する。
【0030】操作用端末器では、スイッチの操作に伴う
負荷Lのオン・オフに対応して点灯・消灯する発光ダイ
オードよりなる動作表示灯PL(図1参照)を備えた表
示回路部86が信号処理部81に接続され、さらに、信
号処理部81には、検知エレメント6の近接物体に対す
る感度(検出パスルの波高値に対する閾値)を設定する
感度設定部85、クロック信号を発生させるための発振
回路部87、始動時に信号処理部81をリセットするリ
セット回路部88、スイッチSWの操作時に報知装置で
ある圧電型のブザーBz(図1参照)を短時間だけ鳴動
させるブザー回路部89が接続される。
【0031】図1に示すように、上記回路は印刷配線基
板である回路基板2a,2bに実装され、両回路基板2
a,2bはケース1の中で固定される。ケース1は、前
面開口する前後の厚みが小さい直方体状のボディ10
と、ボディ10の前面の開口を覆うようにボディ10に
結合されるカバー20と、カバー20の前面を覆うネー
ムカバー30とにより形成される。ボディ10とカバー
20とは、ボディ10の周壁にカバー20の一部を凹凸
係合させることによって結合される。ここに、図3ない
し図5に示すように、カバー12はボディ10よりも上
下寸法が大きく、また、ボディ10の後部はカバー12
の後面よりも後方に突出する。ネームカバー30はカバ
ー20の周壁の内側に嵌着される。カバー20の周壁の
一部には切欠31が形成されており、この切欠21にド
ライバの先端部などの工具を挿入すればネームカバー3
0を容易に外すことができるようになっている。回路基
板2a,2bは、図9、図10に示すように、可撓性を
有する印刷配線基板よりなる接続基板2cを介して電気
的に接続されている。一方の回路基板2aには検知エレ
メント6が形成され、各検知エレメント6に対応してチ
ップ素子の発光ダイオードよりなる動作表示灯PLがそ
れぞれ一対ずつ設けられる。各一対の動作表示灯PLの
一方は負荷Lのオン時に点灯し、他方はオフ時に点灯す
るのであって、オン・オフに応じて赤・緑などのように
異なる発光色の発光ダイオードが用いられている。ま
た、各検知エレメント6に対応して回路基板2aの裏面
には、図10に示すように、静電容量の変化を電気信号
に変換するための回路素子6が実装されている。回路基
板2bには、スイッチ入力回路部80や表示回路部86
を除く他の回路を構成する部品が実装されている。ま
た、ブザーBzも回路基板2bに接続され、ボディ10
の後壁に開口したブザー取付孔11に対応してブザーB
zが取着される。回路基板2bにはワイヤレス信号を授
受する受光素子LRおよび発光素子LEが実装され、回
路基板2aにおいて受光素子LRおよび発光素子LEに
対応する部位には信号孔29が形成される。
【0032】ボディ10の右側面には上下一対の取付爪
13が突設され、ボディ10の左側面にはカバー20に
一体に形成された取付舌片24が対向する。取付舌片2
4の先端部には、ケース1の前後方向における取付爪1
3と同じ位置で側方に突出する係合爪25が形成されて
いる。したがって、係合爪25はボディ10の左側方に
突出する。カバー20において取付舌片24の基部に
は、カバー20を前後に貫通する外し孔35が形成さ
れ、外し孔35にドライバの先端部などを挿入すれば係
合爪25をケース1に近づけるように取付舌片24を撓
ませることができるようになっている。
【0033】ネームカバー30と回路基板2aとの間に
は、各検知エレメント6に対応した負荷Lの設置場所な
どを記入したネームシート31が挟持される。ネームカ
バー30は透明材料よりなり、ネームシート31は動作
表示灯PLなどに対応する所要箇所のみが透光性を有す
るように形成されている。また、ネームシート31の一
部には回路基板2bの信号孔29に対応してワイヤレス
信号が透過するように赤外線透過部32が形成される。
ネームカバー30をカバー20に取り付けた状態では外
し穴35はネームカバー30によって覆われる。
【0034】回路基板2にはボディ10の周壁を貫通す
る導電性を有する板ばねよりなるリード板3の一端部が
半田により接続される。リード板3の他端部にはケース
1の背面側に略J形に折曲された接触部3aが形成され
る。リード板3はケース1の左右の各側面について各一
対ずつ設けられる。ボディ10の中央部には、後述する
コネクタ4(図7参照)が機械的に結合される結合孔1
7、およびコネクタ50の導電部をケース1の中に導入
する接続孔18がコネクタ4との接続部として穿孔され
ている。結合孔17および接続孔18は各一対設けられ
弧状に形成される。さらに、ケース1の外側面では各結
合孔17とほぼ同じ円周上にロック溝19が結合穴17
に連続して形成される。コネクタ4は、結合孔16の周
縁に係合する略L形の引掛部を有し、引掛部を結合孔1
6に挿入してコネクタ4を回転させると、コネクタ4が
ケース1に結合され、かつ接触子が導電パターンに圧接
するようになっている。コネクタ4は信号線Lsをケー
ス1の内部回路に接続するために用いられ、ケース1の
左右の各側面に露出した各一対のリード板3は回路基板
2の導電パターンを介して信号線Lsに電気的に接続さ
れる。
【0035】上述のように形成されたケース1は、図1
1に示すような金属製の取付枠60に取着される。図1
1に示す取付枠60は2個の取付窓61を有し、各取付
窓61にそれぞれケース1を取着できるようになってい
る。各取付窓61の周縁の寸法は、大角形3個用の取付
枠に取着される配線器具を3個並べたときの後面の周縁
の寸法に略等しく設定されている。各取付窓61の右側
部にはケース1に設けた取付爪13が係合可能な第1受
け部62が形成され、各取付窓61の左側部には係合爪
25が係合可能な第2受け部63が形成される。第1受
け部62および第2受け部63は、取付枠60の一部を
厚み方向の前方に打ち出して形成されており、第1受け
部62に取付爪13を挿入し、かつ第2受け部63に係
合爪25を挿入したときに、カバー20の後面が取付枠
60の前面に当接することによってケース1が取付枠6
0に固定されるようになっている。またケース1を取付
枠60に取着した状態では、ケース1の後面は取付枠6
0の後面とほぼ面一ないし取付枠60の後面よりもやや
前方に位置するように寸法関係が設定してある。
【0036】図12(a)のように取付枠60から外れ
ているケース1を取付枠60に取着するには、図12
(b)のようにケース1の左端部に形成された取付爪1
3を取付枠60の第1受け部62に係合させた状態でケ
ース1の右端部を取付枠60に向かって押し付けるよう
にする。ここで、取付舌片24の先端部に設けた係合爪
25の後面(図12の下面)は係合爪25の先端に向か
って前方に傾斜しているから、ケース1を取付枠60に
押し付けると係合爪25の後面が第2受け部63の前面
に当接することによって、取付舌片24が係合爪25を
取付爪13に近づける向きに撓み、その後、図12
(c)のように係合爪25が第2受け部63に導入され
て、ケース1が取付枠60に固定されるのである。
【0037】一方、図13(a)のように取付枠60に
取着されているケース1を取付枠60から外すには、図
13(b)のようにネームカバー30およびネームシー
ト31をカバー20から外し、カバー20に設けた外し
孔35を露出させる。ここで、外し孔35にドライバの
先端部などの工具36を挿入すれば、取付舌片24が撓
んで係合爪25と第2受け部63との係合状態が解除さ
れるから、図13(c)のようにケース1を取付枠60
に対して傾けることができるようになり、図13(d)
のように取付枠60からケース1を取り外すことができ
るのである。
【0038】以上説明したように、ケース1を取付枠6
0に取着する際には、工具36を用いることなくケース
1を取付枠60に前方から押し付けるだけでよいのであ
る。また、ケース1を外す際にはドライバのような簡単
な工具36を用いるだけであるから、取付枠60に対す
るケース1の着脱作業は容易である。ここで、ケース1
を取付枠60から外すときには、ネームカバー30を外
す作業を必要としていることによって、施工方法を知る
業者以外の者がいたずらなどでケース1を外す頻度が少
なくなるのである。また、従来構成では取付枠60に対
して後方からケースを取着するようになっていたことに
比較すれば、取付枠60を造営面に固定した状態でケー
ス1を着脱することができ、保守などの際のケース1の
着脱が容易になる。
【0039】取付枠60の各取付窓61の上下には、図
11に示すように、それぞれボックスねじが挿通される
各一対の左右に長い長孔状の取付孔64が形成される。
上下の取付孔64の距離は、JIS規格等によって規格
化されている埋込型配線器具の施工時に用いる埋込ボッ
クスの舌片に螺合するボックスねじを挿通することがで
きるように設定されている。すなわち、上下の取付孔6
4の間隔は、規格化された単位寸法の埋込型配線器具を
3個まで取り付けることができる大角形3個用の取付枠
と等しく設定されているのである。その結果、配線器具
用の既製の埋込ボックスに取付枠61を取着することが
できるのである。
【0040】また、取付枠60の各取付窓61の上下に
は、それぞれプレートねじが螺合するプレート用ねじ孔
65が形成され、規格化された埋込型配線器具の施工時
に用いる化粧プレート5(図7参照)を取付枠60に取
着できるようになっている。化粧プレート5は取付枠6
0に固定される下プレート5aと、下プレート5aに結
合される外プレート5bとからなる。このように、埋込
型の配線器具に用いられている既製の化粧プレートを取
付枠60に取着できるようにしているから、埋込ボック
スだけではなく化粧プレートについても既製のものを流
用することができ、施工に要する部材の製造コストの増
加を抑制することができるのである。
【0041】取付枠60における各取付窓61の上下に
は、各一対の引掛孔66も形成されており、壁パネルな
どに形成した取付用孔の周部を取付枠60との間で挟持
する挟み金具の一端部を引掛孔66に挿入した状態で、
取付孔64を通して挟み金具に螺合させた引き付けねじ
を締め付けることによって、挟み金具の端部を取付枠6
0に近づけることができるようになっている。
【0042】ところで、取付枠60の中央片69には第
1受け部62および第2受け部63とは異なる位置で、
他の部位よりも幅が狭くなるように両側部を切欠した形
状のブリッジ71が2箇所に形成されている。ブリッジ
71には、絶縁性材料よりなる基台70が嵌着される。
基台70の前面には両取付窓61に跨がる方向に走る保
持溝73が形成され、保持溝73の中には導電性材料よ
りなる導電片74が固着される。基台70の後面には、
ブリッジ71の両側の切欠部分にそれぞれ嵌着される一
対の脚片75が突設されている。基台70をブリッジ7
1に嵌着した状態では、基台70の左右両側面と取付枠
60の中央片の左右両側面とはほぼ面一になる。
【0043】上述したブリッジ71は、取付枠60にケ
ース1を取着した状態でケース1から露出しているリー
ド板3の接触部3aに対応するように設けられ、図14
に示すように、接触部3aの一部は基台70の保持溝7
3に導入されて導電片74に当接するようになってい
る。ここに、リード板3は板ばねによって形成され、前
後方向(図14の上下方向)に弾性を有しているから、
接触部3aと導電片74とは確実に接触する。したがっ
て、取付枠60の2個の取付窓61の中にケース1を取
り付けるときに、取付枠60に2個の基台70を取り付
けておけば、両ケース1の間でリード板3が電気的に接
続されることになる。上述したようにリード板3はコネ
クタ4を介して信号線Lsに接続されるので、両ケース
1の間で信号線が送り配線されることになる。すなわ
ち、2個のケース1のうちの一方に対してコネクタ4を
接続して信号線Lsを一方のケース1に接続すれば、他
方のケース1に対してはリード板3および導電片74を
介して信号線Lsが接続されることになるから、2個の
ケース1を設けていてもコネクタ4は1個だけ設ければ
よいことになる。
【0044】上述した構成によれば、ケース1の後面は
取付枠60の後面よりも前方に位置しているから、取付
枠60を造営面に当接させて取り付ける際に、ケース1
の後部を挿入する穴を造営面に形成する必要がなく施工
作業が容易になるのである。しかも、1個のケース1に
コネクタ4を接続すれば、取付枠60に取着した導電片
74を介して各ケース1の間で信号線Lsを送り配線す
ることができるから、埋込ボックス4を1個だけ用いれ
ば複数個のケース1を造営面に取り付けることが可能に
なるのである。また、造営面に対して埋込ボックス4を
用いずに取付枠60を直接取り付けるようにしてもよ
く、その場合にはコネクタ4を収納できる大きさの穴を
造営面に形成するだけでよいから、埋込ボックスを用い
る場合に比較して施工が一層容易になるのである。
【0045】ボディ10は、規格化された配線器具の単
位寸法の3個分程度の上下寸法および左右寸法を有して
いるのであって、薄型ながらも比較的大きな収納空間を
ケース1の中に形成することができるから、比較的多数
の部品をケース1に収納することが可能である。また、
上記実施例では取付枠60に対して2個のケース1を取
り付けるようにしているが、1個のケース1のみを取着
するように取付枠60を形成したり、3個以上のケース
1を取着することができるように取付枠60を形成して
もよい。
【0046】また、上述した実施例では8個のスイッチ
SWに相当する検知エレメントを設けているが、8個の
スイッチSWでは1台の操作用端末器に2種類のアドレ
スデータを設定する必要があり、アドレスデータの設定
や確認がやや面倒であるから、1種類のアドレスデータ
のみでよいように4個のスイッチSWに相当する検知エ
レメントとしてもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明は、ケースの前面に臨ん
で配置され近接して配置された少なくとも一対の電極を
有する検知エレメントと、検知エレメントへの物体の接
近により電極間の静電容量に変化が生じると操作出力を
発生する出力回路とによってスイッチを構成しているの
で、検知エレメントに設けた電極間の静電容量の変化の
みで機械的な動作を伴わずにスイッチを操作することが
でき、機械的な摩耗や疲労が生じないのであって長寿命
になるという利点がある。しかも、押釦スイッチのよう
な押操作が不要であるから、1個のスイッチの操作部が
占める面積を小さくすることができ、単位面積当たりに
従来よりも多くのスイッチを設けることができるという
効果がある。
【0048】さらに、造営面に当接するように取着され
る金属製の取付枠にケースを取着し、かつケースの後面
を取付枠の後面に対して同一面ないし前方に位置させて
いるので、ケースの後部を埋め込むような穴を造営面に
形成する必要がなく、取付枠を造営面に直接取着すれば
埋込ボックスを用いることなく施工することが可能にな
るという利点がある。しかも、造営面からケースの前面
までの寸法を通常の配線器具と同程度に設定しているの
で、造営面にケースの後面を対向させて配置しているに
もかかわらず、造営面からの突出寸法を他の一般のスイ
ッチなどと同程度になり違和感が生じないという効果も
ある。
【0049】その上、ケースの周部が取付枠に設けた取
付窓の周部の前面に当接し、ケースの後部の一方の側面
に突設された取付爪が取付窓の周部に形成された第1受
け部の後面側に当接するとともに、ケースの後部の他方
の側面に突設された係合爪が取付窓の周部に形成された
第2受け部の後面側に当接することによって、ケースの
周部と取付爪および係合爪とにより取付窓の周部を挟持
してケースが取付枠に取着され、係合爪はケースから離
れる向きの弾性を有する取付舌片を介してケースに連結
され、係合爪の後面はケースに対して取付枠に近づく向
きの押力を作用させたときに第2受け部に当接して係合
爪をケースに近付ける向きに押すように傾斜しているか
ら、ケースに設けた取付爪を取付枠の第1受け部の後面
に当接させた状態でケースを取付枠に向かって押し付け
るだけで、係合爪の後面が第2受け部から受ける力によ
って取付舌片がケースに近付く向きに撓み、係合爪が第
2受け部を乗り越えると係合爪が第2受け部の後面に当
接し、ケースを取付枠に取着することができるのであ
る。すなわち、取付枠の前面側からケースを容易に取り
付けることができるという効果がある。しかも、第1受
け部および第2受け部は取付爪および係合爪との当接面
が取付枠の後面よりも前方に位置するように取付枠に対
して前方に突出した形状に形成されているから、ケース
の側面に設けた取付爪および係合爪を取付枠に係合させ
た状態で、ケースの後面を取付枠の後面に対して同一面
ないし前方に位置させることが可能になるという利点を
有するのである。
【0050】請求項の発明は、造営面の中に配設され
て信号線の端部に接続されるコネクタを着脱自在に結合
する接続部がケースの後面に設けているので、ケースに
は信号線を直接接続するような端子部を設ける必要がな
くケースを薄型に形成することが可能となり、しかもコ
ネクタに信号線を接続することによって信号線との電気
的接続は確実なものとすることができるという利点があ
る。すなわち、コネクタを用いる場合には造営面にコネ
クタを埋め込むための穴を形成する必要があるが、埋込
ボックスを用いる場合に比較すれば造営面に形成する穴
は小さく、容易に施工することができるのである。しか
も、造営面を形成する際に造営面の中に信号線をあらか
じめ配線しておくことが可能になって、信号線が外部に
露出することがなく外観を美麗にして施工することがで
きるという利点がある。
【0051】請求項3の発明は、コネクタをケースに着
脱する構成について、ケースの各側面に接続部を介して
信号線に電気的に接続されるリード板を設け、それぞれ
ケースを取り付ける取付窓を複数個備えた取付枠につい
て隣接する取付窓の間に設けた導電片に、各取付窓に取
り付けたケースのリード板を接触させるので、取付枠の
各取付窓にケースを取り付けるだけでケース間での信号
線の送り配線を行うことができ、複数個のケースのうち
の1個にのみコネクタを接続すればすべてのケースに対
して信号線を接続することができ、複数個のケースを設
ける場合であっても、造営面にはコネクタを埋め込むた
めの穴を1個だけ形成すればよく施工作業が容易になる
という利点がある。
【0052】請求項4、請求項5の発明は、取付枠の各
開口窓の周縁の寸法を、大角形として規格化された単位
寸法の配線器具を3個並設した状態における配線器具の
後面の周縁の寸法と略等しく形成しているので、取付枠
を他部材に取着する寸法については大角形の配線器具に
用いる取付枠と同寸法とすることができる範囲内で、取
付枠の開口窓の幅寸法をほぼ最大に設定することができ
るのであって、開口窓に取着されるケースの幅を広くす
ることができ、ケースを薄形化したにもかかわらずケー
ス内の空間を比較的広くとることができるという効果が
ある。このようなケースを用いるとともに、スイッチの
操作部に静電容量により操作の有無を検出する検知エレ
メントを設けているから、1個のケースに各別の負荷に
対応した8個のスイッチを設けたり、4個のスイッチを
設けたりすることができるのである。
【0053】請求項6の発明は、ケースの前面を通して
光によるワイヤレス信号を送受するワイヤレス送受信部
と、ワイヤレス信号により設定されるデータを保持する
不揮発性のメモリよりなる記憶部と、記憶部に格納され
たデータにより伝送処理装置とのデータ伝送に用いるア
ドレスが決定されるとともに動作機能が決定される信号
処理部とを備え、ワイヤレス信号を発生する設定器を用
いて記憶部にデータを書き込むことによってアドレスお
よび動作機能を外部から設定するから、アドレスや動作
機能の設定・変更が容易になるという効果がある。しか
も、ケースの前面を通してワイヤレス信号によってアド
レスや動作機能を設定するから、ケースを取付枠から外
す必要がないという利点を有するのである。
【0054】請求項の発明は、出力回路からの操作出
力の発生時に鳴動する報知装置を備えているので、検知
エレメントの静電容量の変化によって操作出力を発生す
るスイッチであっても報知装置を鳴動させることによっ
て操作を確認できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】実施例の正面図である。
【図3】実施例の背面図である。
【図4】実施例の右側面図である。
【図5】実施例の左側面図である。
【図6】実施例を示す概略断面図である。
【図7】実施例にコネクタを取着した状態の側面図であ
る。
【図8】実施例のブロック図である。
【図9】実施例に用いる回路基板の正面図である。
【図10】実施例に用いる回路基板の背面図である。
【図11】実施例に用いる取付枠の斜視図である。
【図12】実施例においてケースを取付枠に取着する手
順を示す断面図である。
【図13】実施例においてケースを取付枠から外す手順
を示す断面図である。
【図14】実施例におけるリード板と導電片との接続状
態を示す断面図である。
【図15】遠隔監視制御システムの概略構成図である。
【図16】遠隔監視制御システムに用いる伝送信号を説
明する動作説明図である。
【符号の説明】
1 ケース 2a 回路基板 2b 回路基板 3 リード板 4 コネクタ 6 検知エレメント 10 ボディ 13 取付爪 17 接続孔 18 取付孔 20 カバー 24 取付舌片 25 係合爪 51 伝送処理装置 52 操作用端末器 53 制御用端末器 60 取付枠 61 取付窓 62 第1受け部 63 第2受け部 74 導電片 80 スイッチ入力回路部 81 信号処理部 83 記憶部 84 ワイヤレス送受信部 L 負荷 Ls 信号線 SW スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋江 伸之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−299109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各別にアドレスを有する複数個の端末器
    を2線式の信号線を介して伝送処理装置に時分割多重接
    続方式で接続し、伝送処理装置は、アドレスデータを含
    む伝送信号を信号線に送出することによって端末器を個
    別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した信号返送
    期間に端末器からの操作データを受信すると操作データ
    に基づいて制御データを生成し、操作データを発生した
    端末器とアドレスによる対応関係があらかじめ設定され
    ている他の端末器に対して制御データを伝送してその端
    末器に接続された負荷を制御する遠隔監視制御システム
    に用いられ、スイッチの操作に基づく操作データを発生
    する操作用端末器であって、スイッチは、ケースの前面
    に臨んで配置され近接して配置された少なくとも一対の
    電極を有する検知エレメントと、検知エレメントへの物
    体の接近により電極間の静電容量に変化が生じると操作
    出力を発生する出力回路とから成り、ケースは、造営面
    の表面に沿って取着される金属製の取付枠の取付窓に後
    部が挿入された形で取付枠に取着され取付枠に取着した
    状態で後面が取付枠の後面に対して同一面ないし前方に
    位置し、造営面からケースの前面までの寸法が通常の配
    線器具と同程度に設定され、ケースの周部が取付枠に設
    けた取付窓の周部の前面に当接し、ケースの後部の一方
    の側面に突設された取付爪が取付窓の周部に形成された
    第1受け部の後面側に当接するとともに、ケースの後部
    の他方の側面に突設された係合爪が取付窓の周部に形成
    された第2受け部の後面側に当接することによって、ケ
    ースの周部と取付爪および係合爪とにより取付窓の周部
    を挟持してケースが取付枠に取着され、係合爪はケース
    から離れる向きの弾性を有する取付舌片を介してケース
    に連結され、係合爪の後面はケースに対して取付枠に近
    づく向きの押力を作用させたときに第2受け部に当接し
    て係合爪をケースに近付ける向きに押すように傾斜し、
    第1受け部および第2受け部は取付爪および係合爪との
    当接面が取付枠の後面よりも前方に位置するように取付
    枠に対して前方に突出した形状に形成されて成ることを
    特徴とする遠隔監視制御システムの操作用端末器。
  2. 【請求項2】 造営面の中に配設されて信号線の端部に
    接続されるコネクタを着脱自在に結合する接続部がケー
    スの後面に設けられて成ることを特徴とする請求項1記
    載の遠隔監視制御システムの操作用端末器。
  3. 【請求項3】 接続部を介して信号線に電気的に接続さ
    れるリード板がケースの各側面に各一対ずつ露出し、取
    付枠には複数個の取付窓が形成されていて各取付窓に装
    着されるケースから露出するリード板は隣接する取付窓
    の間に配設された導電片に接触可能となるように配置さ
    れて成ることを特徴とする請求項2記載の遠隔監視制御
    システムの操作用端末器。
  4. 【請求項4】 取付枠の各開口窓の周縁の寸法は、大角
    形として規格化された単位寸法の配線器具を3個並設し
    た状態における配線器具の後面の周縁の寸法と略等しく
    形成され、1個のケースに各別の負荷に対応した8個の
    スイッチを備えたことを特徴とする請求項1記載の遠隔
    監視制御システムの操作用端末器。
  5. 【請求項5】 取付枠の各開口窓の周縁の寸法は、大角
    形として規格化された単位寸法の配線器具を3個並設し
    た状態における配線器具の後面の周縁の寸法と略等しく
    形成され、1個のケースに各別の負荷に対応した4個の
    スイッチを備えたことを特徴とする請求項1記載の遠隔
    監視制御システムの操作用端末器。
  6. 【請求項6】 ケースの前面を通して授受される光によ
    るワイヤレス信号を送受するワイヤレス送受信部と、ワ
    イヤレス信号により設定されるデータを保持する不揮発
    性のメモリよりなる記憶部と、記憶部に格納されたデー
    タにより伝送処理装置とのデータ伝送に用いるアドレス
    が決定されるとともに動作機能が決定される信号処理部
    とをケースの中に備えて成ることを特徴とする請求項1
    記載の遠隔監視制御システムの操作用端末器。
  7. 【請求項7】 出力回路からの操作出力の発生時に鳴動
    する報知装置を備えることを特徴とする請求項1記載の
    遠隔監視制御システムの操作用端末器。
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