JP3214409U - エアコン用風向調整具 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアコン表面に貼付することなく配設することができ、且つ吹出し口付近に導風部材を配設し、その位置を長期に渡り維持できるエアコン用風向調整具を提供する。【解決手段】エアコン用風向調整具1は、室内の設置面7に設置されているエアコン51に取り付けられるエアコン用風向調整具であって、設置面とエアコンとの隙間に一端側が差し込まれる支持板12を具備する基台11と、エアコンから吹出される空気の流れの方向を変えるための導風部材41と、基台と導風部材とを接続する接続部材21と、を備え、基台には、支持板の他端側から設置面と直角方向に立設され、エアコンの厚さ以上の長さを有する立柱部14、立柱部から支持板と並行してエアコンの吹き出し口に向けて延設される延設部15、及び接続部材21の一端側を延設部に接続する接続部17が形成されており、導風部材は接続部材の他端側に接続される。【選択図】図2
Description
本考案は、エアコンディショナ(本明細書において単に「エアコン」と称す。)の吹出し口から吹き出された空調風の向きを調整するエアコン用風向調整具に関する。詳しくは、エアコン表面に貼付することなく配設することができ、且つ吹出し口付近に導風部材を配設し、その位置を長期に渡り維持することができるエアコン用風向調整具に関する。
エアコン、特に天井に埋め込められ下方向に空調風を吹き出す天井埋込型のエアコンの空調風を所望の方向に調整し、その向きを維持して使用するための風向調整具が種々検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。このような風向調整具は、エアコン表面の吹出し口周辺に設置されて使用されるものである。
例えば、特許文献1に記載されている風向調整具は、支持アームによって吹出し口から一定の距離を空けて設けられるルーバによって吹出し口からの空調風の向きを必要な方向に整流し、ルーバの先端側から吹き出るように風向きを変えるものである。
例えば、特許文献1に記載されている風向調整具は、支持アームによって吹出し口から一定の距離を空けて設けられるルーバによって吹出し口からの空調風の向きを必要な方向に整流し、ルーバの先端側から吹き出るように風向きを変えるものである。
しかし、従来の風向調整具は、基台部分をエアコン表面に貼付により固定するため、風向調整具の撤去後の貼付部位が変色したり、貼付以外の部位が退色したりして跡が残るという問題があった。この問題に対応する手段の例として、エアコン表面以外の場所に固定する手段がある(特許文献2を参照。)。特許文献2に示されるアタッチメントは、エアコン表面とその設置面との間に平板部を挿入したり、エアコン表面の周辺の設置面に貼付したりすることで風向調整具を固定することができる。
しかし、特許文献2のアタッチメントは、エアコンの側面に吹き出し口を備えるエアコン用であり、エアコンの底面から下方に向けて送風されるエアコンに適さない。エアコンの下方に向けて送風される空調風の向きを変えるには、エアコンの底面の吹き出し口の下方に風向を調整する風向き変更トレイを配設する必要がある。エアコンの底面の下方に風向き変更トレイを配設すると、エアコンの側方に位置する基台から底面の下方に届く取付アームを用意する必要があるが、取付アームが長くなるため大きな梃となり、風向き変更トレイの重さによって基台部分が設置面から容易に剥がれてしまう恐れがある。また、平板部と取付アームとの間を角度調節できるようにネジ止めにすると、風向き変更トレイの重さによって角度が変化してしまうという問題も起きやすい。
そこで、本考案は、エアコン表面に貼付することなく配設することができ、且つ吹出し口付近に導風部材を配設し、その位置を長期に渡り維持することができるエアコン用風向調整具を提供するものである。
本考案は、以下の通りである。
1.室内の設置面に設置されているエアコンに取り付けられ、前記エアコンから吹き出される空気の流れの方向を変えるためのエアコン用風向調整具であって、前記設置面と前記エアコンとの隙間に一端側が差し込まれる支持板を具備する基台と、エアコンから吹出される空気の流れの方向を変えるための導風部材と、前記基台と前記導風部材とを接続する接続部材と、を備え、
前記基台には、前記支持板の他端側から前記設置面と直角方向に立設され、前記エアコンの厚さ以上の長さを有する立柱部、前記立柱部から前記支持板と並行して前記エアコンの吹き出し口に向けて延設される延設部、及び前記接続部材の一端側を前記延設部に接続する接続部が形成されており、前記導風部材は前記接続部材の他端側に接続されることを特徴とするエアコン用風向調整具。
2.前記支持板は、その他端側が前記立柱部を越えて前記設置面に沿うように延伸されており、前記基台には、前記支持板の延伸された部分と前記立柱部との間に補強リブが形成されている前記1.記載のエアコン用風向調整具。
3.前記接続部材の一端側に軸体を備え、前記軸体の長さ方向の少なくとも一部の外周には周方向に複数の凸部が形成されており、前記基台の前記接続部に前記軸体を支持する軸受体を備え、前記軸受体の内面には周方向に等角に配置された複数の凹部が形成されており、前記軸体の前記凸部が前記軸受体の前記凹部と嵌合することにより、前記基台の前記延設部に対する前記接続部材の向きが固定される前記1.又は2.に記載のエアコン用風向調整具。
4.前記接続部材の前記一端側に前記軸体と中心軸が同軸となる係止軸体を備え、前記基台の前記接続部に、前記軸受体とは離間して前記接続部材の前記係止軸体を貫通させて支持する切り欠きが形成された支持部が設けられており、前記係止軸体が前記切り欠きの奥に位置するときは、前記係止軸体の中心軸が前記軸受体の中心軸と異なる位置である前記3.に記載のエアコン用風向調整具。
5.前記支持板は、前記エアコン側の面に係止突起を有する前記1.乃至4.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
6.前記接続部材の他端側に第2の軸体を備え、前記導風部材に前記第2の軸体を取り付ける取付体を備え、前記取付体は、前記第2の軸体が回動可能に挿通される軸孔と、前記軸孔を中心とした円弧を描くように形成された円弧溝孔と、を具備する前記1.乃至5.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
1.室内の設置面に設置されているエアコンに取り付けられ、前記エアコンから吹き出される空気の流れの方向を変えるためのエアコン用風向調整具であって、前記設置面と前記エアコンとの隙間に一端側が差し込まれる支持板を具備する基台と、エアコンから吹出される空気の流れの方向を変えるための導風部材と、前記基台と前記導風部材とを接続する接続部材と、を備え、
前記基台には、前記支持板の他端側から前記設置面と直角方向に立設され、前記エアコンの厚さ以上の長さを有する立柱部、前記立柱部から前記支持板と並行して前記エアコンの吹き出し口に向けて延設される延設部、及び前記接続部材の一端側を前記延設部に接続する接続部が形成されており、前記導風部材は前記接続部材の他端側に接続されることを特徴とするエアコン用風向調整具。
2.前記支持板は、その他端側が前記立柱部を越えて前記設置面に沿うように延伸されており、前記基台には、前記支持板の延伸された部分と前記立柱部との間に補強リブが形成されている前記1.記載のエアコン用風向調整具。
3.前記接続部材の一端側に軸体を備え、前記軸体の長さ方向の少なくとも一部の外周には周方向に複数の凸部が形成されており、前記基台の前記接続部に前記軸体を支持する軸受体を備え、前記軸受体の内面には周方向に等角に配置された複数の凹部が形成されており、前記軸体の前記凸部が前記軸受体の前記凹部と嵌合することにより、前記基台の前記延設部に対する前記接続部材の向きが固定される前記1.又は2.に記載のエアコン用風向調整具。
4.前記接続部材の前記一端側に前記軸体と中心軸が同軸となる係止軸体を備え、前記基台の前記接続部に、前記軸受体とは離間して前記接続部材の前記係止軸体を貫通させて支持する切り欠きが形成された支持部が設けられており、前記係止軸体が前記切り欠きの奥に位置するときは、前記係止軸体の中心軸が前記軸受体の中心軸と異なる位置である前記3.に記載のエアコン用風向調整具。
5.前記支持板は、前記エアコン側の面に係止突起を有する前記1.乃至4.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
6.前記接続部材の他端側に第2の軸体を備え、前記導風部材に前記第2の軸体を取り付ける取付体を備え、前記取付体は、前記第2の軸体が回動可能に挿通される軸孔と、前記軸孔を中心とした円弧を描くように形成された円弧溝孔と、を具備する前記1.乃至5.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
本考案のエアコン用風向調整具によれば、室内の設置面に設置されているエアコンに取り付けられ、エアコンから吹き出される空気の流れの方向を変えるためのエアコン用風向調整具であって、設置面とエアコンとの隙間に一端側が差し込まれる支持板を具備する基台と、エアコンから吹出される空気の流れの方向を変えるための導風部材と、基台と導風部材とを接続する接続部材と、を備え、基台には、支持板の他端側から設置面と直角方向に立設され、エアコンの厚さ以上の長さを有する立柱部、立柱部から支持板と並行してエアコンの吹き出し口に向けて延設される延設部、及び接続部材の一端側を延設部に接続する接続部が形成されており、導風部材は前記接続部材の他端側に接続されるため、導風部材をエアコン吹き出し口に配置することができ、エアコンから吹き出される空気の流れの方向を変えることができる。
また、接続部をエアコンの周辺の基台の位置から、延設部によってエアコン吹き出し口に近い位置に配設することにより、接続部材の長さをより短くすることができる。接続部材の長さが短いと、導風部材を力点として接続部を支点及び作用点とする梃の作用が弱くなり、接続部による接続を強固にしなくても、接続部材の向きを維持することができる。
また、接続部をエアコンの周辺の基台の位置から、延設部によってエアコン吹き出し口に近い位置に配設することにより、接続部材の長さをより短くすることができる。接続部材の長さが短いと、導風部材を力点として接続部を支点及び作用点とする梃の作用が弱くなり、接続部による接続を強固にしなくても、接続部材の向きを維持することができる。
前記支持板は、その他端側が前記立柱部を越えて前記設置面に沿うように延伸されており、前記基台には、前記支持板の延伸された部分と立柱部との間に補強リブが形成されている場合は、立柱部が導風部材の重みにより曲がり、導風部材の位置が変わることを防止することができる。また、支持板の延伸された部分が設置面と接することで、導風部材を力点とする梃における、支点が支持板の他端となり、支持板と接触して風向調整具を支えるエアコン端部が作用点となる。そして、延伸された部分が無い場合よりも支点と作用点との距離が長くなるため前記梃の作用が弱くなり、導風部材の重みにより支持板が設置面から引き剥がされ、風向調整具が脱落することを防止することができる。
前記接続部材の一端側に軸体を備え、前記軸体の長さ方向の少なくとも一部の外周には周方向に複数の凸部が形成されており、前記基台の前記接続部に前記軸体を支持する軸受体を備え、前記軸受体の内面には周方向に等角に配置された複数の凹部が形成されており、前記軸体の前記凸部が前記軸受体の前記凹部と嵌合することにより、前記基台の前記延設部に対する前記接続部材の向きが固定される場合は、前記凹部と前記凸部との噛み合わせを変えることで基台に対する接続部材の角度を調節し、接続部材に取り付けられている導風部材の向きを変え、エアコンから吹き出される空気の流れの方向を調節することができる。また、凹部と凸部とのかみ合わせは、ネジ止めする場合よりも強固であり、接続部材の向きを維持することができる。
前記接続部材の前記一端側に前記軸体と中心軸が同軸となる係止軸体を備え、前記基台の前記接続部に、前記軸受体とは離間して前記接続部材の前記係止軸体を貫通させて支持する切り欠きが形成された支持部が設けられており、前記係止軸体が前記切り欠きの奥に位置するときは、前記係止軸体の中心軸が前記軸受体の中心軸と異なる位置である場合は、天井等に設けた基台に、導風部材を取り付けた接続部材を一時的に係止できるため、導風部材を取り付けた接続部材を常に支える必要が無く、接続作業を容易に行うことができる。更に、係止軸体が切り欠きの奥に位置するときは、その中心軸が軸受体の中心軸と異なる位置であるため係止軸体が支持部に接近する妨げとなり、エアコンの振動等によって軸体(及び係止軸体)が支持部側に移動し、軸体が軸受体から脱落して、導風部材が接続部から脱落することを防止することができる。
前記接続部材の一端側に軸体を備え、前記軸体の長さ方向の少なくとも一部の外周には周方向に複数の凸部が形成されており、前記基台の前記接続部に前記軸体を支持する軸受体を備え、前記軸受体の内面には周方向に等角に配置された複数の凹部が形成されており、前記軸体の前記凸部が前記軸受体の前記凹部と嵌合することにより、前記基台の前記延設部に対する前記接続部材の向きが固定される場合は、前記凹部と前記凸部との噛み合わせを変えることで基台に対する接続部材の角度を調節し、接続部材に取り付けられている導風部材の向きを変え、エアコンから吹き出される空気の流れの方向を調節することができる。また、凹部と凸部とのかみ合わせは、ネジ止めする場合よりも強固であり、接続部材の向きを維持することができる。
前記接続部材の前記一端側に前記軸体と中心軸が同軸となる係止軸体を備え、前記基台の前記接続部に、前記軸受体とは離間して前記接続部材の前記係止軸体を貫通させて支持する切り欠きが形成された支持部が設けられており、前記係止軸体が前記切り欠きの奥に位置するときは、前記係止軸体の中心軸が前記軸受体の中心軸と異なる位置である場合は、天井等に設けた基台に、導風部材を取り付けた接続部材を一時的に係止できるため、導風部材を取り付けた接続部材を常に支える必要が無く、接続作業を容易に行うことができる。更に、係止軸体が切り欠きの奥に位置するときは、その中心軸が軸受体の中心軸と異なる位置であるため係止軸体が支持部に接近する妨げとなり、エアコンの振動等によって軸体(及び係止軸体)が支持部側に移動し、軸体が軸受体から脱落して、導風部材が接続部から脱落することを防止することができる。
天井埋め込み式のエアコンは図2に例示するように、底面56外装の周辺が折り返しになっていて設置面7と接する端部52が内向きに設けられていることが多い。
前記支持板は、前記エアコン側の面に係止突起を有する場合は、支持板12を引き抜く方向(図2における右方向)に力が加わったとき天井埋め込み式のエアコン51の端部52に係止突起121が接触してそれ以上の支持板の引き抜きを防止し、支持板が引き抜かれてエアコン用風向調整具が脱落することを抑制することができる。
前記接続部材の他端側に第2の軸体を備え、前記導風部材に前記第2の軸体を取り付ける取付体を備え、前記取付体は、前記第2の軸体が回動可能に挿通される軸孔と、前記軸孔を中心とした円弧を描くように形成された円弧溝孔と、を具備する場合は、導風部材と接続部材の他端側との取付角度を変えることができ、導風部材の向きを変えてエアコンから吹き出される空気の流れの方向を調節することができる。また、円弧溝孔を用いて接続部材の向きをねじ止め等により固定することができ、外部から導風部材の向きが変わるように力が加わっても、固定箇所に掛かる力が小さくなり、強固に導風部材の向きを固定することができる。また、導風部材の向きを円弧溝孔が形成されている範囲で回動することができるため、導風部材の向きを円弧溝孔の孔長の範囲で変えることができると共にエアコンから吹き出される空気の流れの方向を微調整することができる。
前記支持板は、前記エアコン側の面に係止突起を有する場合は、支持板12を引き抜く方向(図2における右方向)に力が加わったとき天井埋め込み式のエアコン51の端部52に係止突起121が接触してそれ以上の支持板の引き抜きを防止し、支持板が引き抜かれてエアコン用風向調整具が脱落することを抑制することができる。
前記接続部材の他端側に第2の軸体を備え、前記導風部材に前記第2の軸体を取り付ける取付体を備え、前記取付体は、前記第2の軸体が回動可能に挿通される軸孔と、前記軸孔を中心とした円弧を描くように形成された円弧溝孔と、を具備する場合は、導風部材と接続部材の他端側との取付角度を変えることができ、導風部材の向きを変えてエアコンから吹き出される空気の流れの方向を調節することができる。また、円弧溝孔を用いて接続部材の向きをねじ止め等により固定することができ、外部から導風部材の向きが変わるように力が加わっても、固定箇所に掛かる力が小さくなり、強固に導風部材の向きを固定することができる。また、導風部材の向きを円弧溝孔が形成されている範囲で回動することができるため、導風部材の向きを円弧溝孔の孔長の範囲で変えることができると共にエアコンから吹き出される空気の流れの方向を微調整することができる。
本考案について、本考案による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述によって更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本考案の実施形態のエアコン用風向調整具の斜視図である。
図1のエアコン用風向調整具を設置した状態を示す側面図である。
図1の基台の斜視図である。
図1の基台の側面図である。
図1の基台及び接続部材の分解斜視図である。
図1の導風部材の側面図である。
図5の第1角度調整部の軸受体と軸体とが嵌合している状態を示す断面図である。
図5の第1角度調整部の軸受体と軸体との嵌合が外れている状態を示す断面図である。
本考案の別の実施形態のエアコン用風向調整具を示す断面図である。
以下、図を参照しながら本エアコン用風向調整具を説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本考案の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本考案の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本考案の根本的な理解のために必要である程度以上に本考案の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本考案の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
ここで示される事項は例示的なもの及び本考案の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本考案の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本考案の根本的な理解のために必要である程度以上に本考案の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本考案の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本考案のエアコン用風向調整具を配設するエアコンは、通常、室内に空調風を送り出す吹出し口にルーバが備えられており、ルーバの向きを調整することによって空調風の風向きを調整可能になっている。また、図2に例示する天井埋込型のエアコン51は、室内機本体55が天井に埋め込められ、底面56に具備する下向きの吹き出し口54から下方向に空調風を吹き出す。しかし、使用環境や使用者毎の感覚の違いにより、吹出し口からの空調風を人が直接受けないようにする等、更に風向の調整を要する場合が多い。
本考案のエアコン用風向調整具は、室内の設置面7に設置されているエアコン51(エアコンの室内機)の空調風の吹出し口54周辺に取り付けられて使用される風向調整具1であり、図1及び図2に示すように、設置面7とエアコン51との隙間に一端側が差し込まれる支持板12を具備する基台11と、エアコン51の吹出し口54から吹出される空気の流れの方向を変えるための導風部材41と、基台11と導風部材41とを接続する接続部材21と、を備える。
エアコン用風向調整具1を構成する部材の材質は特に問わず、樹脂及び金属等の任意の材質を用いることができる。
エアコン用風向調整具1を構成する部材の材質は特に問わず、樹脂及び金属等の任意の材質を用いることができる。
本風向調整具1を取り付けるエアコン51の形態は、設置面7との間に支持板12を挿入可能であれば良く、任意に選択することができる。例えば、図2に示すように、天井(設置面7)に配設されたエアコン51の底面56に吸込み口53を備え、その周りに吹出し口54が設けられている天井埋め込み型が挙げられる。この吹出し口54が側面に設けられているエアコンでもよい。また、正面や上面に吸込み口53、正面下方に吹出し口54が設けられている壁面設置形、正面に吸込み口53及び吹出し口54が設けられている床置き型等のエアコンでもよい。更には、本考案の風向調整具1は、室内機及び室外機の組み合わせのエアコンに限らず、室外機のない一体型エアコンにも用いることができる。
基台11は図2〜図4に示すように、支持板12の他端側から設置面7と直角方向(設置面7から離れる方向)に立設され、エアコン51の厚さ以上の長さを有する立柱部14、立柱部14から支持板12と並行してエアコンの吹き出し口54に向けて延設される延設部15、及び接続部材21の一端側を延設部15に接続する接続部17が形成されている。
支持板12は、設置面7とエアコン51とによって挟持されることによって風向調整具1を支える板であり、その形状及び大きさは、エアコン51に併せて適宜選択される。また、支持板12は、エアコン51の設置面7と接する端部52と係止する係止突起121をエアコン51側の面に設けることができる。係止突起121を設ける具体的な位置は、風向調節具1を適用するエアコン51の端部52に合わせて適宜設定される。また、支持板12はその他端側が前記立柱部を越えて設置面7に沿うように延伸されている延伸部13を設けることができる。導風部材41が図2の下方向に移動するような力が加わるとき、立柱部14が導風部材41を力点とする梃の支点となり、作用点がエアコン51の端部52となる力により、端部52を下方に動かして支持板12が設置面7から離間する力が掛かる。一方、延伸部13があるときは延伸部13の先端131が梃の支点となり、延伸部13の長さの分だけ梃の支点の位置が作用点である端部52から離れるため、作用点となる端部52に掛かる力が弱くなり、支持板12が設置面7から離間して外れにくくなる。
支持板12は、設置面7とエアコン51とによって挟持されることによって風向調整具1を支える板であり、その形状及び大きさは、エアコン51に併せて適宜選択される。また、支持板12は、エアコン51の設置面7と接する端部52と係止する係止突起121をエアコン51側の面に設けることができる。係止突起121を設ける具体的な位置は、風向調節具1を適用するエアコン51の端部52に合わせて適宜設定される。また、支持板12はその他端側が前記立柱部を越えて設置面7に沿うように延伸されている延伸部13を設けることができる。導風部材41が図2の下方向に移動するような力が加わるとき、立柱部14が導風部材41を力点とする梃の支点となり、作用点がエアコン51の端部52となる力により、端部52を下方に動かして支持板12が設置面7から離間する力が掛かる。一方、延伸部13があるときは延伸部13の先端131が梃の支点となり、延伸部13の長さの分だけ梃の支点の位置が作用点である端部52から離れるため、作用点となる端部52に掛かる力が弱くなり、支持板12が設置面7から離間して外れにくくなる。
立柱部14は、延設部15がエアコン51の底面56に遮られることなく、エアコン51の吹き出し口54に向けて延設できるように間隔を設けるための柱である。立柱部14は、支持板12との接続部分が設置面7に対して直角方向になっていればよく、延設部15側が屈曲していてもよい。
延設部15は、接続部17を吹き出し口54に接近させるために設けられており、その長さは基台11の強度や、接続部材21の長さに合わせて適宜選択される。延設部15が立柱部14から延設する向きは、支持板12と並行する向きであれば良く、支持板12と並行する向きであってもよいし、延設部15の接続部材21側がエアコン51に近づく向き又は離間する向きであってもよい。また、エアコン51の表面に沿った形状としてもよい。
基台11には、支持板12の延伸部13と立柱部14との間に補強リブ16が形成されていてもよい。補強リブ16は、立柱部14が導風部材41の重みにより屈曲しないように補強するリブであり、その形状は特に問わない。
延設部15は、接続部17を吹き出し口54に接近させるために設けられており、その長さは基台11の強度や、接続部材21の長さに合わせて適宜選択される。延設部15が立柱部14から延設する向きは、支持板12と並行する向きであれば良く、支持板12と並行する向きであってもよいし、延設部15の接続部材21側がエアコン51に近づく向き又は離間する向きであってもよい。また、エアコン51の表面に沿った形状としてもよい。
基台11には、支持板12の延伸部13と立柱部14との間に補強リブ16が形成されていてもよい。補強リブ16は、立柱部14が導風部材41の重みにより屈曲しないように補強するリブであり、その形状は特に問わない。
導風部材41は、吹出し口54から吹出された空気の流れの方向を所望の方向に変えるための板材等であれば良く、例えば、図1及び図2に示す羽板41を挙げることができる。羽板41は、エアコン51の吹出し口54から吹き出される空気である空調風61を一方の面で受け止めて、空調風61の向きを変える短冊形状体であり、僅かに吹出し口54側に向けて凹状に湾曲する湾曲面となっている。羽板41は、接続部材21により、エアコン51の吹出し口54と間隔を空けて、吹出し口54と並行するように配設される。また、羽板41はその裏面、すなわち取付体に固定される面に、断熱板42を設けることができる。断熱板42は、発泡樹脂板等の断熱性が高い材質の板状体であり、吹出された空気によって羽板41が加熱・冷却がされないようにすることにより、羽板41の結露等を抑制する。尚、導風部材41自体が断熱板であってもよい。
また、導風部材41として、図9に示すような筒状体43を挙げることができる。筒状体43は、吹出し口54から吹出された空気を一端から取り込み、その空気を通過させて、他端から必要な箇所に吹き出させることができればよく、その材質を問わない。更に、筒状体43は、折り曲げできない硬管でもよいし、必要な場所に曲げて使用ができる軟管であってもよい。
以下、本風向調整具1に羽板を用いた導風部材41を設けた実施例を説明する。
また、導風部材41として、図9に示すような筒状体43を挙げることができる。筒状体43は、吹出し口54から吹出された空気を一端から取り込み、その空気を通過させて、他端から必要な箇所に吹き出させることができればよく、その材質を問わない。更に、筒状体43は、折り曲げできない硬管でもよいし、必要な場所に曲げて使用ができる軟管であってもよい。
以下、本風向調整具1に羽板を用いた導風部材41を設けた実施例を説明する。
接続部材21は、図2に示すように、吹出された空気を流通させる隙間を設けるため、羽板41がエアコンの吹出し口54に対して所定の間隔で固定されるように支持するものである。
図2及び図5に示すように接続部材21は、棒状の平板体であり、平板の平面部22の上端部には直交する方向に係止軸体23が突設され、平面部22の反対側の面には軸体24が係止軸体23と中心軸が同軸上となるように突設されている。軸体24は、外周に周に沿って等角に配置された複数の凸部24aが形成されている。また、接続部材21は、下端部において軸体24と同側の面に平面部22と直交して円柱状の中心軸25が突設され、更に、中心軸25から距離Lを隔てた平面部22上に中心軸25と同方向に円柱状のガイド軸26が突設されている。中心軸25は第2の軸体であり、後述の取付体31の軸孔34(図6を参照)に挿入して回動可能であればよい。図5に示すように、中心軸25の先端部の外周面に雄ネジを形成し、内周面に雌ねじが形成されたキャップ(ナット)27を螺着可能にすることができる。
また、ガイド軸26は少なくとも先端部の外周面に雄ネジが形成されており、雄ネジ部にはスプリングワッシャー28を外嵌し、固定具であるナット29を螺着するようにすることができる。このようにすれば、導風部材41の向きを調整した後、ナット29によって、接続部材21との間に取付体31を挟持固定することができる。ナット29は、ローレットナット等、使用者が手指で締めることができる形状及び大きさであることが好ましい。接続部材21の形状や寸法は特に問わない。また、固定具は、ガイド軸を介して取付体31と接続部材21とを固定することができればよく、ナットの他、ピン及びクサビ等の固定手段を例示することができる。
図2及び図5に示すように接続部材21は、棒状の平板体であり、平板の平面部22の上端部には直交する方向に係止軸体23が突設され、平面部22の反対側の面には軸体24が係止軸体23と中心軸が同軸上となるように突設されている。軸体24は、外周に周に沿って等角に配置された複数の凸部24aが形成されている。また、接続部材21は、下端部において軸体24と同側の面に平面部22と直交して円柱状の中心軸25が突設され、更に、中心軸25から距離Lを隔てた平面部22上に中心軸25と同方向に円柱状のガイド軸26が突設されている。中心軸25は第2の軸体であり、後述の取付体31の軸孔34(図6を参照)に挿入して回動可能であればよい。図5に示すように、中心軸25の先端部の外周面に雄ネジを形成し、内周面に雌ねじが形成されたキャップ(ナット)27を螺着可能にすることができる。
また、ガイド軸26は少なくとも先端部の外周面に雄ネジが形成されており、雄ネジ部にはスプリングワッシャー28を外嵌し、固定具であるナット29を螺着するようにすることができる。このようにすれば、導風部材41の向きを調整した後、ナット29によって、接続部材21との間に取付体31を挟持固定することができる。ナット29は、ローレットナット等、使用者が手指で締めることができる形状及び大きさであることが好ましい。接続部材21の形状や寸法は特に問わない。また、固定具は、ガイド軸を介して取付体31と接続部材21とを固定することができればよく、ナットの他、ピン及びクサビ等の固定手段を例示することができる。
接続部17は、図3及び図5に示すように、軸受体18及び支持部19が一体に設けられている。軸受体18は、内部に挿通孔18a(図3及び図5においては孔一部が開いている)が形成され、その内面には周に沿って等角に配置される複数の凹部18bが形成されている。支持部19には、接続部材21の係止軸体23を貫通させて掛止するための切り欠き19aが設けられている。切り欠き19aは、切り欠き19aの奥19b側に係止軸体23が位置させたときに、係止軸体23の中心軸が、軸受体18の挿通孔18aの中心軸がずれるように設けられている。これら支持部19と軸受体18とによって、接続部材21は支持することができる。
軸受体18は、図7に示すように、その凹部18bと接続部材21の凸部24aとを嵌合させることによって接続部材21を支持することができる。また、凹部18bと凸部24aとの嵌合は、第1角度調整部を構成する。図5及び図7に示すように、接続部材21の軸体24は基台11の軸受体18の挿通孔18aに挿通され、接続部材21の軸体24の凸部24aが軸受体18の凹部18bと所定の角度で嵌合することにより、羽板41は吹出し口54に対して所定の角度で固定される。
第1角度調整部によって、エアコンの吹出し口54と平行な軸を中心として、吹出し口54に対する羽板41の角度を任意に変えることができる。第1角度調整部は、風向調整具1を設置するときや風向きを調整するときのみ羽板41の角度調整を可能とし、エアコンの使用中は羽板41を調整した角度に安定して固定できることが好ましい。第1角度調整部の構造として、前記凹部18bと凸部24aに限られず、ネジ止めやバネ止め等、既知の軸受け構造を適宜選択して用いることができる。
特に、支持部19は、風向調整具1の配設又は撤去作業中に一時的に支持するために主に使われる。軸受体18は、風向調整具1の使用時に使われる。
通常、羽板41の角度調整は、エアコン51が設置されている高所で、腕を上方に伸ばしながら行うという、作業しづらい状態で行う必要がある。しかし、図7及び図8に示すように、係止軸体23の端部から軸体24の端部までの長さは、支持部19と軸受体18との間隔以上であり、軸受体18から軸体24を取り外しても、図8に示すように係止軸体23が支持部19により支えられる。
この構造によって、軸受体18から軸体24を取り外した直後から、接続部材21を支持部19により支えることができ、いきなり接続部材21や羽板41が落下してしまうのを気にすることなく作業を行うことができ、作業性を大きく向上させることができる。
また、凹部18bと凸部24aが嵌合しているときは、挿通孔18aの前記ずれにより係止軸体23が切り欠き19aの奥19bよりやや低い位置となる負荷が掛かり、係止軸体23及び軸体24の動きの妨げとなるため、エアコン51等の振動等によって係止軸体23及び軸体24が動き、凹部18bと凸部24aとの嵌合が外れることを防止することができる。
通常、羽板41の角度調整は、エアコン51が設置されている高所で、腕を上方に伸ばしながら行うという、作業しづらい状態で行う必要がある。しかし、図7及び図8に示すように、係止軸体23の端部から軸体24の端部までの長さは、支持部19と軸受体18との間隔以上であり、軸受体18から軸体24を取り外しても、図8に示すように係止軸体23が支持部19により支えられる。
この構造によって、軸受体18から軸体24を取り外した直後から、接続部材21を支持部19により支えることができ、いきなり接続部材21や羽板41が落下してしまうのを気にすることなく作業を行うことができ、作業性を大きく向上させることができる。
また、凹部18bと凸部24aが嵌合しているときは、挿通孔18aの前記ずれにより係止軸体23が切り欠き19aの奥19bよりやや低い位置となる負荷が掛かり、係止軸体23及び軸体24の動きの妨げとなるため、エアコン51等の振動等によって係止軸体23及び軸体24が動き、凹部18bと凸部24aとの嵌合が外れることを防止することができる。
導風部材41は、その向きを吹出し口に対して所定範囲の角度で調整可能であり、基台11、接続部材21及び取付体31を介して、エアコン51の吹出し口54の近傍に取り付けられる。導風部材41を構成する部材の材質は特に問わず、木材、樹脂、金属等の任意の材質を用いることができる。また、表面(下面)に壁紙を貼付する等の装飾を施すことができる。特に、装飾をエアコン周辺の天井面や壁面、柱等の表面の柄に揃えることで、設置場所の美観に合ったものとすることができる。
取付体31は、図6に示すように、中央部に接続部材21の中心軸25が挿通される軸孔34が複数形成されている。また、軸孔34を中心とする円弧状の溝である円弧溝孔35が形成されている。軸孔34の中心から円弧溝孔35の中心線までの半径Rは、図5に示す接続部材21の中心軸25とガイド軸26との各中心間の距離Lと同一に設定されている。これにより、図1に示すように接続部材21は中心軸25を中心にガイド軸26が取付体31の円弧溝孔35の範囲内で回動できるようになっている。図5に示すように接続部材21の中心軸25の先端部にはキャップ27が装着され、ガイド軸26の端部にはスプリングワッシャー28が取り付けられるとともにナット29が螺着され、ナット29が締め付けられることにより、取付体31は、接続部材21の平面部22とナット29とで挟持される。これによって、取付体31は接続部材21に対して任意の角度の位置に調整されて接続部材21の下端部に連結固定される。ここで、接続部材21の中心軸25、ガイド軸26、取付体31の軸孔34及び円弧溝孔35は、取付体31を接続部材21に対して任意の角度に調整して連結し固定するための第2角度調整部を構成する。
また、接続部材21に取付体31を連結する際に、接続部材21の中心軸25を挿入する軸孔34を複数の取付体31のうちから選択することによって、羽板41の取付位置を前後にずらすことができ、羽板41の表面が適切に吹出し口54と対向するように調節することができる。
尚、本実施例では、軸孔34が3つ形成されているが、この数に限られず1以上の任意の数だけ設けることができる。また、各円弧溝孔35の端部が別の円弧溝孔35に接続されているが、分離していてもよい。
尚、本実施例では、軸孔34が3つ形成されているが、この数に限られず1以上の任意の数だけ設けることができる。また、各円弧溝孔35の端部が別の円弧溝孔35に接続されているが、分離していてもよい。
また、羽板41は、長さ方向において2つあるいは3つ等に分割し、分割された各羽板41をそれぞれ個別に取付体31に取り付けてもよい。この場合、それぞれの羽板41の向きを変えて、1つの吹出し口54から吹き出される空調風61を複数の方向に分割、分散して各方向に送り出すことができる。
本実施形態の風向調整具1は、図1に示すように、導風部材41を基台11及び接続部材21によりエアコン51の吹き出し口54の近辺に配置することができ、エアコンから吹き出される空調風61を導風部材41によって受けて、空気の流れの方向を変えることができる。また、エアコン51と設置面7との間に支持板12を差し込んで固定する構造であるため、エアコン51や設置面7に基台を貼付することなく使用することができる。
更に、接続部17をエアコン51の周縁から、エアコン51の吹き出し口54に近い位置に配設することにより、接続部材21の長さをより短くすることができる。接続部材21の長さが短いと、導風部材41を力点として接続部17を支点及び作用点とする梃の作用が弱くなり、接続部17による接続強度を強固にしなくても、接続部材21の向きを維持することができる。更に、延伸部13により、エアコン51の端部52を下方に動かして支持板12を設置面7から引き剥がす力を小さくして、風向調整具1が外れることを防止することができる。
尚、本考案においては、以上に示した実施形態に限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変更した態様とすることができる。
1;風向調整具、11;基台、12;支持板、121;係止突起、13;延伸部、14;立柱部、15;延設部、16;補強リブ、17;接続部、18;軸受体、18b;凹部、19;支持部、19b;奥、21;接続部材、23;係止軸体、24;軸体、24a;凸部、25;中心軸、31;取付体、34;軸孔、35;円弧溝孔、41;導風部材(羽板)、51;エアコン、54;吹出し口、61;空調風、7;設置面。
Claims (6)
- 室内の設置面に設置されているエアコンに取り付けられ、前記エアコンから吹き出される空気の流れの方向を変えるためのエアコン用風向調整具であって、
前記設置面と前記エアコンとの隙間に一端側が差し込まれる支持板を具備する基台と、
エアコンから吹出される空気の流れの方向を変えるための導風部材と、
前記基台と前記導風部材とを接続する接続部材と、
を備え、
前記基台には、前記支持板の他端側から前記設置面と直角方向に立設され、前記エアコンの厚さ以上の長さを有する立柱部、前記立柱部から前記支持板と並行して前記エアコンの吹き出し口に向けて延設される延設部、及び前記接続部材の一端側を前記延設部に接続する接続部が形成されており、
前記導風部材は前記接続部材の他端側に接続されることを特徴とするエアコン用風向調整具。 - 前記支持板は、その他端側が前記立柱部を越えて前記設置面に沿うように延伸されており、
前記基台には、前記支持板の延伸された部分と前記立柱部との間に補強リブが形成されている請求項1記載のエアコン用風向調整具。 - 前記接続部材の一端側に軸体を備え、前記軸体の長さ方向の少なくとも一部の外周には周方向に複数の凸部が形成されており、
前記基台の前記接続部に前記軸体を支持する軸受体を備え、前記軸受体の内面には周方向に等角に配置された複数の凹部が形成されており、
前記軸体の前記凸部が前記軸受体の前記凹部と嵌合することにより、前記基台の前記延設部に対する前記接続部材の向きが固定される請求項1又は2に記載のエアコン用風向調整具。 - 前記接続部材の前記一端側に前記軸体と中心軸が同軸となる係止軸体を備え、
前記基台の前記接続部に、前記軸受体とは離間して前記接続部材の前記係止軸体を貫通させて支持する切り欠きが形成された支持部が設けられており、
前記係止軸体が前記切り欠きの奥に位置するときは、前記係止軸体の中心軸が前記軸受体の中心軸と異なる位置である請求項3に記載のエアコン用風向調整具。 - 前記支持板は、前記エアコン側の面に係止突起を有する請求項1乃至4のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
- 前記接続部材の他端側に第2の軸体を備え、
前記導風部材に前記第2の軸体を取り付ける取付体を備え、
前記取付体は、前記第2の軸体が回動可能に挿通される軸孔と、前記軸孔を中心としたて円弧を描くように形成された円弧溝孔と、を具備する請求項1乃至5のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017004933U JP3214409U (ja) | 2017-10-27 | 2017-10-27 | エアコン用風向調整具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP3214409U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022151800A1 (zh) * | 2021-01-15 | 2022-07-21 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 立式空调室内机 |
-
2017
- 2017-10-27 JP JP2017004933U patent/JP3214409U/ja active Active
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