JP3213162B2 - 流下式製氷機の散水器構造 - Google Patents

流下式製氷機の散水器構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛直に設置された製氷
板に散水した水を流下させる流下式製氷機に関し、特に
製氷水を散水するための散水器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】流下式製氷機においては、例えば、一対
の製氷板を背中合せに立設し、その製氷板相互間に冷媒
の蒸発器を設けている。蒸発器は、製氷運転中、冷媒の
蒸発熱によって、製氷板の正面を流下する製氷水を冷却
する一方、除氷運転中はホットガスが流れて氷を製氷板
から離す。このような流下式製氷機に用いられる散水器
の例を図4及び図5を参照して説明する。図4は、散水
器1を下側からみた斜視図で、製氷水通路2と除氷水通
路3とが一体的に形成された本体4と、給水用コネクタ
5と、前記各通路2,3の終端を閉じる一体プラグ6と
からなっている。給水用コネクタ5は、製氷水用口金5
aと、除氷水用口金5bを有し、ここから流入した水
は、製氷水用散水孔2a及び除氷水用散水孔3aからそ
れぞれ散水される。図5は、このような散水器1を、2
個組合せて使用した場合の上側からみた分解斜視図であ
り、製氷水給水管7は、コネクタ5の製氷水用口金5a
に、除氷水用給水管8は、除氷水用口金5bにそれぞれ
接続している。勿論、散水器1は、製氷板の組数に応じ
て設けられ、例えば製氷板が5対設置されれば、散水器
1は5個並設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したような散水器
1では、製氷水は図6に示すような状態で製氷水通路2
に流入し、その底板に形成された散水孔2aから流出
し、散水される。そして、流入する製氷水の量は、全て
の散水孔2aから流出するものであり、相当な量である
から入口部ではかなりの流速で流入する。したがって、
製氷水用口金5aに連絡した給水口5cに近い散水孔2
aの付近では、ベンチュリー効果(ベルヌーイの定理に
おいて、動圧が大きいので、静圧が外部気圧に対して負
圧になる。)によって負圧が発生し、種々の不具合を発
生する。例えば、上述の付近では、製氷量不足による異
形氷や白濁氷が発生したり、散水されずに全く氷ができ
なかったりする。本発明は、このような従来技術の問題
点に鑑みなされたもので、各散水孔からは、水が均分に
流出して、異形水発生などの不具合の生じない流下式製
氷機の散水器を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明によれば、水平に延びた底板に複数の散
水孔を備える散水筒本体を有し、この散水筒本体の一端
に形成された給水口から散水筒本体内に製氷水が流入す
流下式製氷機の散水器において、給水口の近くに位置
する散水孔を散水筒本体内に流入する製氷水の水流の流
線中心から隔離あるいは遠ざけることにより散水孔の近
傍で負圧が発生しないようにするための負圧発生防止構
を前記底板と前記散水筒本体の給水口との間に設けた
ことを特徴としている。底板の散水孔に隣接して負圧が
発生することを防止する構造としては、給水口の下端か
ら底面に沿って延びた水平板を設けてもよいし、給水の
放出方向を上向きに傾斜させてもよいし、或は、底板か
ら給水口下端までの垂直距離を流速から定まる所定値以
上の値としてもよい。
【0005】
【作用】以上の構成において、散水筒本体へ給水口から
流入した製氷水は、そのまま流れ、本体底板の散水孔か
ら流出して、製氷板上へ散水される。負圧発生防止構造
として水平板を設けた場合は、水平板に案内されて、給
水はそのまま流れ、底面の散水孔の周辺では、負圧が発
生することはない。又、給水の放出方向を上向きに傾斜
させたり、散水孔が設けられた底板と、給水口の下端と
が所定値以上離れていれば、流路断面が急変して給水口
の直後に負圧が発生しても、底板の近傍にその影響が及
ばない。
【0006】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
を説明する。図1において、散水筒本体10の底板11
に多数の散水孔11aが設けられている。本体10の一
端に連絡した給水口13の下端から水平板15が底板1
1と平行に延び、途中で終端している。このような構成
では、給水口13から本体10内に流入した水は、水平
板15上を流れる。水平板15の終端部では、流路面積
が、給水口13の部分より大きくなっているので、すで
に流速が減少しており、実質的に負圧が発生しない。勿
論、最も入口側にある散水孔11aの近傍でも、水平板
15により給水口13の出口から隔離されているから、
負圧が発生しない。このため、流入した水は、全ての散
水孔11aから実質的に均等に流出し、散水される。
【0007】以上の実施例では、水平板15を設けて負
圧発生防止構造としたが、図2のように構成してもよ
い。図2において、散水筒本体20の底板21には、多
数の散水孔21aが所定の間隔をおいて穿設されてい
る。そして給水口23は、図示のように底板21に関し
て上向きに傾斜して形成されており、ここから流入する
水流の流線中心と、最も給水口23に近い(図において
最左側)散水孔21aとの垂直方向の距離又は間隔h
が、流速から定まる負圧の影響がこの散水孔21aに及
ばないような値以上になっている。前記hの値は、種々
のファクターを考慮して実験的に決められるが、その数
値の一例としては、具体的には、10mm以上とする。
また、前述の給水口の傾斜については、給水口からの給
水の放出方向の角度を底板21に対して30゜ 以上とす
る。このような構成において、給水口23から流入した
製氷水は、矢印に示すように流れ、天板に衝突し散水孔
21aから均等に流出する。この場合、給水口23直後
の空間では、負圧が発生することもあるが、距離hだけ
離れているので底板21の散水孔21aの近傍では、負
圧発生がなく、散水孔21aを通して空気を吸い込んだ
り、散水量が有意的に減少することはない。
【0008】配管等の関係で、図2のように給水口23
を傾斜できない場合は、図3に示すように、散水筒本体
30の全高Hを大きくし、給水口33を水平にしてもよ
い。この場合、給水口33を通った製氷水は、流線が示
すように流れるが、前記給水口と最入口側の散水孔31
aとの距離h′を流速と形状から定まる所定値以上にす
ることが肝要である。これは給水口33の直後で、負圧
が発生しても、散水孔31aの近傍では負圧にならない
ように定められる。模型による実験等を行うことが、距
離h′を定める実用的な手段である。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、負圧発生防止構造により、散水孔からは、空気
の吸込み等もなく、不足なく散水孔から製氷水が散水さ
れ、異形氷や白濁氷等の発生が防止される。又、請求項
2の発明によれば、水平板が、散水孔の近傍領域を主流
空間から離すので、その散水孔近傍領域での負圧発生が
防止され、ひいては異形氷や白濁氷等の発生が防止され
る。
【0010】更に請求項3及び4の発明によれば、給水
の放出方向を上向きに傾斜させたり、散水筒本体の底板
から給水口までの距離を所定値以上としているので、給
水口の直後で負圧が発生しても底板の散水孔の近傍で負
圧が発生せず、散水孔から製氷水が均分に流出し、散水
されるので、異形氷や白濁氷等の発生が防止できる。ま
た、給水の放出方向を上向きに傾斜させた場合には、給
水口が下方に向くので作業性が良くなり、市場サービス
性も改善される。しかも、給水口を傾斜させれば、その
水平方向の長さが減少するので、機械寸法を小さくする
ことができると共に、コスト低減にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による散水器構造を長さ方向
に短縮して示す断面図である。
【図2】 発明の別の実施例を示す短縮断面図である。
【図3】 本発明の更に別の実施例を示す短縮断面図で
ある。
【図4】 従来の散水器の構造を示す分解斜視図であ
る。
【図5】 図4の散水器の使用・組立状況を示す分解斜
視図である。
【図6】 図4の散水器の問題点を説明するための短縮
断面図である。
【符号の説明】
7…製氷水用給水管、 8…除氷水用給水管、 10…
散水筒本体、 11…底板、 11a…散水孔、 13
…給水口、 15…水平板、 20…散水筒本体、 2
1…底板、 21a…散水孔、 23…給水口、30…
散水筒本体、 31…底板、 31a…散水孔、 33
…給水口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−14969(JP,U) 実開 昭60−89562(JP,U) 実開 昭59−172975(JP,U) 実開 平2−96576(JP,U) 実開 昭61−200568(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25C 1/12 F25C 1/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に延びる底板に複数の散水孔を備え
    る散水筒本体を有し、この散水筒本体の一端に形成され
    た給水口から散水筒本体内に製氷水が流入する流下式製
    氷機の散水器において、給水口の近くに位置する散水孔を散水筒本体内に流入す
    る製氷水の水流の流線中心から隔離あるいは遠ざけるこ
    とにより散水孔の近傍で負圧が発生しないようにするた
    めの負圧発生防止構造を前記底板と前記散水筒本体の給
    水口との間に設けた ことを特徴とする流下式製氷機の散
    水器構造。
  2. 【請求項2】 前記給水口の下端から散水筒本体内に
    平方向に延出した水平板を底板の上方に設けることによ
    り給水口の近くに位置する散水孔を前記給水口からの給
    水の流線中心から隔離して前記負圧発生防止構造とした
    ことを特徴とする請求項1記載の流下式製氷機の散水器
    構造。
  3. 【請求項3】 前記給水口からの給水の放出方向を前記
    底板に対して上向きに傾斜させることにより給水口の近
    くに位置する散水孔を前記給水口からの給水の流速から
    定まる所定値以上に給水の流線中心から遠ざけて前記負
    圧発生防止構造としたことを特徴とする請求項1記載の
    流下式製氷機の散水器構造。
  4. 【請求項4】 前記底板から前記給水口の下端までの距
    離を大きくすることにより給水口の近くに位置する散水
    孔を前記給水口からの給水の流速から定まる所定値以上
    に給水の流線中心から遠ざけて負圧発生防止構造とした
    ことを特徴とする請求項1記載の流下式製氷機の散水器
    構造。
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