JP3213051B2 - 合金型温度ヒュ−ズの製造方法 - Google Patents

合金型温度ヒュ−ズの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合金型温度ヒュ−ズの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】温度ヒュ−ズにおいては、保護すべき電
気機器の発熱し易い部位に取着して使用される。而し
て、当該電気機器が過電流により発熱すると、その発生
熱を受熱させ、感熱エレメントの溶融によりその電気機
器への通電を遮断させて機器の異常発熱を未然に防止し
ている。
【0003】かかる温度ヒュ−ズとしては、感熱エレメ
ントに低融点可溶合金片を用いた合金型温度ヒュ−ズが
一般的に使用されている。この合金型温度ヒュ−ズに
は、各種形式のものが存在するが、通常、低融点可溶合
金片をリ−ド線の先端部間に溶接により橋設し、この橋
設した低融点可溶合金片にフラックスを塗着している。
【0004】この合金型温度ヒュ−ズの作動過程は、機
器の発生熱によって低融点可溶合金片が溶融し、この溶
融金属が表面張力によって球状化され、この球状化の進
行により分断され、この分断で電流を遮断することにあ
る。この場合、低融点可溶合金片に塗着したフラックス
は、低融点可溶合金片表面の酸化物と反応し、その酸化
物を可溶化して溶融金属の球状化を促す作用を営む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記合金型温度ヒュ−
ズを製造する場合、低融点可溶合金片とリ−ド線との溶
接には、溶接箇所のリ−ド線部分を低融点可溶合金片の
融点よりも一段と高温に所定時間(リ−ド線材と低融点
可溶合金片との接触間面の低融点可溶合金部分のみを溶
融させる程度の極く短時間)、加熱して適度の拡散層ま
たは金属間化合物層を生成させることが、所定の溶接強
度を確保するのに有効である。従って、この高温下でも
活性を呈するフラックスを使用する必要がある。これに
対して、合金型温度ヒュ−ズの作動時、溶融した低融点
可溶合金の球状化分断を迅速に行わせるためには、その
低融点可溶合金の融点でも活性を呈するものを使用しな
ければならない。
【0006】而るに、従来の合金型温度ヒュ−ズにおい
ては、上記溶接時のフラックスと低融点可溶合金片に塗
着するフラックスとして、同一のベ−スフラックスをア
ルコ−ル等の溶剤で液状化したもの並びにパラフィン等
との混合により流動化温度を低くしたものを使用してお
り、同一の活性剤を添加している。
【0007】しかしながら、上記溶接時のリ−ド線端加
熱温度においては、低融点可溶合金が異なってもほぼ一
定の高温度であるのに対し、低融点可溶合金片の融点は
温度ヒュ−ズの作動設定温度が低くなればなるほど低く
なり、60℃前後の低温融点の低融点可溶合金片が使用
されることもある。
【0008】而るに、かかる低温度から上記高温度に至
る広い温度範囲にわたって優れた活性を呈する活性剤を
選択することは困難であり、低融点可溶合金片とリ−ド
線との間の溶接強度、温度ヒュ−ズ作動時の溶融金属の
分断迅速性を共に満足させることは至難である。
【0009】本発明の目的は、低融点可溶合金片をリ−
ド線の先端部間に溶接により橋設し、この橋設した低融
点可溶合金片にフラックスを塗着する合金型温度ヒュ−
ズにおいて、その作動設定温度が低くても、低融点可溶
合金片とリ−ド線との間の溶接強度並びに温度ヒュ−ズ
作動時の溶融金属の分断迅速性の何れにおいても優れて
いる合金型温度ヒュ−ズを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合金型温度
ヒュ−ズの製造方法は、低融点可溶合金片をリード線の
先端部間に溶接により接続し、この低融点可溶合金片に
フラックスを塗着する温度ヒューズにおいて、上記溶接
時に使用するフラックスと低融点可溶合金片に塗着する
フラックスに、ともにロジンまたは助剤添加ロジンをベ
ースとし、異なる活性剤を添加したフラックスを用いる
ことを特徴とする構成である。
【0011】
【作用】リ−ド線と低融点可溶合金片との溶接時に使用
するフラックスには、その溶接時のリ−ド線端の加熱温
度で優れた活性を呈する活性剤を添加することにより、
その溶接強度をよく保障できる。
【0012】他方、、低融点可溶合金片に塗着するフラ
ックスには、低融点可溶合金片の融点で優れた活性を呈
する活性剤を添加することにより、温度ヒュ−ズ作動時
の溶融金属の球状化分断を迅速に行わせ得、温度ヒュ−
ズの迅速作動性をよく保障できる。
【0013】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1において、1,1は一対のリ−ド線であり、銅
線が使用されている。2は融点が温度ヒュ−ズの作動温
度に設定された低融点可溶合金片であり、リ−ド線1,
1の先端部間に溶接により橋設されている。この溶接に
おいては、各リ−ド線1の先端部に液状フラックスが塗
布され、リ−ド線の先端部間に低融点可溶合金片2が乗
載され、リ−ド線1と低融点可溶合金片2との交叉部位
が溶接される。この場合、溶接箇所のリ−ド線温度は、
低融点可溶合金片の種類によって多少は異なるが、40
0〜500℃にも達する。而して、この溶接時に使用さ
れるフラックスには、かかる高温下でも優れた活性を呈
する活性剤が添加されている。
【0014】3は低融点可溶合金片2に塗着されたフラ
ックスであり、その低融点可溶合金の融点近傍でも優れ
た活性を呈する活性剤が添加されている。4はフラック
ス塗着低融点可溶合金片上にディツピング塗装により被
覆された絶縁樹脂層である。この絶縁被覆に代え、フラ
ックス塗着低融点可溶合金片を扁平絶縁ケ−ス内に収容
し、このケ−ス開口とリ−ド線との間をエポキシ樹脂等
の接着剤によって封止してもよい。本発明に係る合金型
温度ヒュ−ズの製造方法では、低融点可溶合金片をリー
ド線の先端部間に次に述べるフラックスを用いて溶接に
より接続し、この低融点可溶合金片に、上記溶接用とは
活性剤を異にするフラックスを塗着する。
【0015】上記の各フラックスには、ロジンに活性
剤、必要に応じ更に助剤を添加したものが使用され、活
性剤等としては、有機酸、有機塩化物、有機臭化物、有
機フッ化物(例えば、アビエチン酸,パルミチン酸,ス
テアリン酸,アニリン塩酸塩,ヒドラジン塩酸塩,シク
ロヘキシルアミン臭酸塩,ジエチルアミン臭酸塩,2・
3ジブロモプロピオン酸等)があり、上記溶接時に用い
るフラックスの活性剤には、上記400〜500℃の高
温度において優れた活性を呈するものが選択され、上記
低融点可溶合金片に塗着されるフラックスの活性剤に
は、低融点可溶合金の融点近傍でも優れた活性を呈する
ものが選択される。
【0016】上記において、溶接時に使用するフラック
スにおいては、常温下液状にて使用され、溶剤、例え
ば、イソピロピルアルコ−ルで希釈したもの、例えば、
ロジン5〜15重量%,ステアリン酸またはパルミチン
酸0.3〜0.5重量%,シクロヘキシルアミン塩酸塩
または臭酸塩0.3〜0.5重量%,2・3ジブロモプ
ロピオン酸0.1〜0.5重量%,残部イソピロピルア
ルコ−ルを使用できる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る合金型温度ヒュ−ズの製造
方法によれば、低融点可溶合金片とリ−ド線との溶接時
に用いるフラックス並びに低融点可溶合金片に塗着する
フラックスに、それぞれ溶接時のリ−ド線端加熱温度並
びに低融点可溶合金片の溶融温度に応じた適切な活性剤
を添加でき、低融点可溶合金片とリ−ド線との間を適度
な合金層乃至は金属間化合物層の生成により強力に溶接
できると共に、温度ヒュ−ズ作動時、溶融金属の球状化
分断を迅速に行わせて温度ヒュ−ズの作動迅速性を保障
できる。また、低融点可溶合金片とリ−ド線との溶接時
に用いるフラックス並びに低融点可溶合金片に塗着する
フラックスのベースにロジンを使用し、フラックスベー
スを共通させているから、フラックスの調製、保管を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 リ−ド線 2 低融点可溶合金片 3 フラックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−274968(JP,A) 特開 平3−205727(JP,A) 特開 平4−224080(JP,A) 特開 平3−57123(JP,A) 特開 平3−254033(JP,A) 特開 平3−254034(JP,A) 特開 平4−56028(JP,A) 特開 平1−176620(JP,A) 特開 昭59−16238(JP,A) 特開 平3−57122(JP,A) 実開 昭59−112449(JP,U) 実開 平3−28635(JP,U) 実開 昭52−72838(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 37/76 H01H 69/02 H01H 85/00 - 85/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低融点可溶合金片をリード線の先端部間に
    溶接により接続し、この低融点可溶合金片にフラックス
    を塗着する温度ヒューズにおいて、上記溶接時に使用す
    るフラックスと低融点可溶合金片に塗着するフラックス
    に、ともにロジンまたは助剤添加ロジンをベースとし、
    異なる活性剤を添加したフラックスを用いることを特徴
    とする温度ヒューズの製造方法。
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WO2004106568A1 (ja) * 2003-05-29 2004-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 温度ヒューズ用素子、温度ヒューズ及びそれを用いた電池

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