JP3212856U - 眼鏡の蝶番 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した開閉動作を行うことができるとともにコンパクト化及び軽量化を図ることができる眼鏡の蝶番を提供する。【解決手段】テンプル3をヨロイ5の切欠き51、52に回動自在に差し込むことによって形成する蝶番6である。上下方向に延びる小突起33、34を有するテンプル側のコマ31、32と、小突起が圧入されるヨコイ側の窪み53又は孔54を有する。テンプルが開放された位置と折り畳まれた位置の2か所で位置決めが行われるように、テンプル側及びヨロイ側双方に2個所ずつ、互いに係合が可能な第1・第2窪み55、57と第1・第2***35を有する。【選択図】図2
Description
本考案は、眼鏡の蝶番に関し、特に安定した開閉動作を行うことができるとともにコンパクト化及び軽量化を図ることができる眼鏡の蝶番に関する。
眼鏡の蝶番は、一般にレンズ保持部及びテンプルにそれぞれ設けられたコマを回動軸となるネジにより連結して、テンプルを開閉可能とする。この蝶番は、ネジの締め具合によりテンプルの回動動作を調整することができ、ネジを強く締めるとコマの間の摩擦力が高まってテンプルの回動が重くなり、ネジを緩めるとテンプルの回動が軽くなる。
しかし、テンプルを開閉する際にコマ同士が圧接して動くため、テンプルの回動が重くなるとスムーズな開閉動作を実現することが難しく、逆にテンプルの回動が軽くなるとテンプルが不用意に動きやすくなる。その結果、テンプルを開いて装着したときやテンプルを閉じて眼鏡を保管するとき等にテンプルを安定した状態に設定することが難しくなる。また、テンプルを回動させる開閉動作を繰り返していくと、テンプルの回動に対する摩擦抵抗が次第に小さくなり、ネジの締め具合の再調整が必要になる。
このような蝶番の問題に対して、例えば、特許文献1では、2つの枠部分の一方に弾性付勢手段(バネ)を設けるとともに他方の枠部分にカム部材を設け、回転部材を弾性付勢手段によりカム部材に押し付けるように設定し、一方の枠部分の開閉動作の際に所定の開閉位置に安定して設定することができる眼鏡が記載されている。
上述した特許文献1では、弾性付勢手段(バネ)を蝶番に組み込んでいるため、蝶番のサイズが大きくなり、眼鏡枠の軽量化やコンパクト化が難しくなっていた。そして、眼鏡枠のデザインを検討する上で、蝶番のサイズを考慮しなければならなくなり、デザインの自由度に制約を受けていた。
そこで、本考案は、安定した開閉動作を行うことができるとともにコンパクト化及び軽量化を図ることができる蝶番を有する眼鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本考案の蝶番は、テンプル3をヨロイ5の切欠き51、52に回動自在に差し込むことによって形成する蝶番6であって、上下方向に延びる小突起33、34を有する、前記テンプル3側のコマ31、32と、前記小突起33、34が圧入される、前記ヨコイ側の窪み53又は孔54とを有し、前記テンプル3が開放された位置と折り畳まれた位置の2か所で位置決めが行われるように、前記テンプル3側及び前記ヨロイ5側双方に2個所ずつ、たがいに係合が可能な第1・第2窪み55,57と第1・第2***35、36を設けたことを特徴とする。
好ましくは、前記テンプル3側の前記コマ31、32は2か所設け、前記小突起33、34は、それぞれのコマから突出させる。
好ましくは、前記第1窪みは、前記ヨロイの前記切欠きの段部上に設け、前記第2窪みは、前記ヨロイ5側の前記切欠き51上の突起56表面に設け、前記第1***は、前記コマ31の外側湾曲面上に設け、前記第2***は、前記テンプル末端面に設ける。
上記構成においては、前記テンプル3側の前記第2***36が前記ヨロイ側の前記第2窪み57と係合したとき、位置決めが行われ、前記テンプルが全開放する。前記テンプル3側の前記第1***35が前記ヨロイ側の前記第1窪み55と係合したときにも、位置決めが行われ、前記テンプルは完全に折り畳まれる。
本考案によれば、テンプルが開放された位置と折り畳まれた位置の2か所で正しく位置決めが行われる。従来技術と異なり、そのためにバネなどを設けないので、コンパクト化及び軽量化を図ることができる。
以下、添付の図面に基づいて、本考案の実施例を説明する。
図1〜5に示すように、本考案実施例の眼鏡1は、レンズ2を除き全体が合成樹脂製である。テンプル3と眼鏡枠4のヨロイ5との接続部に蝶番6を有する。蝶番6は、図2に示すように、テンプル3側の2個所のコマ31、32をヨロイ5側の切欠き51、52に回動自在に差し込むことによって形成する。
図2〜4に示すように、テンプル3側の2か所のコマ31、32はそれぞれ上下方向に延びる小突起33、34を有する。この小突起33、34がヨコイ側の窪み53又は孔54に圧入されることにより蝶番6が完成する。圧入するときには、2か所のコマ31、32を互に近づける方向に圧縮して互いの距離を縮めた後に、その復元力を利用して小突起33、34の圧入が行われる。完成状態では、小突起33、34が回動のための中心ピンとなっている。
本考案の蝶番6では、テンプル3を開いた状態と折り畳んだ状態の2か所において、位置決めが行われる。以下、その位置決めのための機構を説明する。
図2から見て取れるように、ヨロイ5側の切欠きは2段階となっている。開放側に位置するのは広い第1段51で、レンズ側に位置するのが狭い第2段52である。第2段52を形成する壁面上に半球状の細長い窪み55(「第1窪み55」)が形成されている。また、ヨロイ5側の切欠き51中央部に三角柱状の突起56が横たわっており、その三角柱の底部にあたる部分に半球状の細長い窪み57(「第2窪み57」)が形成されている。第1、第2窪み55,57はいずれも眼鏡の上下方向に延びている。
次に、図3、4から見て取れるように、上側コマ31の外側湾曲面に半球状の細長い***35(「第1***35」)が形成されている。また、上下コマ31、32の間のテンプル末端面には半球状の細長い***36(「第2***36」)が形成されている。第1、第2***35、36はいずれも眼鏡の上下方向に延びている。
図5は、第1、第2窪み55,57及び第1、第2***35、36の関係を示している。図5(a)はヨロイ5とテンプル3の結合前である。(b)が結合完成時で、テンプル3が開放された位置である。このとき、テンプル3側の第2***36がヨロイ側の第2窪み57と係合して、位置決めが行われる。この状態から力を加えて係合を外した状態が(c)の折り畳み開始状態である。折り畳みが完了すると(d)の状態となる。このとき、テンプル3側の第1***35がヨロイ側の第1窪み55と係合して、位置決めが行われる。
すなわち、本考案の蝶番では、テンプル3が開放された位置と折り畳まれた位置の2か所で位置決めが行われる。そのため、特に力を加えない限り、それらの位置にとどまるので、眼鏡を正しい位置で使用し、正しい位置で収納することができる。
1 眼鏡
2 レンズ
3 テンプル
31,32 コマ
33 小突起
35 第1***
36 第2***
4 眼鏡枠
5 ヨロイ
51 第1段
52 第2段(段部)
54 孔
55 第1窪み
57 第2窪み
6 蝶番
2 レンズ
3 テンプル
31,32 コマ
33 小突起
35 第1***
36 第2***
4 眼鏡枠
5 ヨロイ
51 第1段
52 第2段(段部)
54 孔
55 第1窪み
57 第2窪み
6 蝶番
Claims (4)
- テンプル(3)をヨロイ(5)の切欠き(51)に回動自在に差し込むことによって形成する蝶番(6)であって、
上下方向に延びる小突起(33、34)を有する、前記テンプル(3)側のコマ(31、32)と、
前記小突起(33、34)が圧入される、前記ヨコイ側の窪み(53)又は孔(54)を有し、
前記テンプル(3)が開放された位置と折り畳まれた位置の2か所で位置決めが行われるように、前記テンプル(3)側及び前記ヨロイ(5)側双方に2個所ずつ、互いに係合が可能な第1・第2窪み(55,57)と第1・第2***(35、36)を設けたことを特徴とする蝶番。 - 前記テンプル3側の前記コマ(31、32)が2か所設けられ、前記小突起(33、34)は、前記コマ(31、32)のそれぞれから突出している請求項1記載の蝶番。
- 前記第1窪み(55)が、前記ヨロイ(5)の前記切欠き(51)に設けられた段部(52)上に設けられ、
前記第2窪み(57)が、前記ヨロイ(5)側の前記切欠き(51)上の突起(56)表面に設けられ、
前記第1***(35)が、前記コマ(31)の外側湾曲面上に設けられ、
前記第2***(36)が、前記テンプル(3)末端面に設けられた
請求項1又は2記載の蝶番。 - 前記テンプル(3)側の前記第2***(36)が前記ヨロイ側の前記第2窪み(57)と係合したとき、位置決めが行われ、前記テンプルが全開放し、前記テンプル(3)側の前記第1***(35)が前記ヨロイ側の前記第1窪み(55)と係合したときにも、位置決めが行われ、前記テンプル(3)が完全に折り畳まれる請求項3記載の蝶番。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003368U JP3212856U (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | 眼鏡の蝶番 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017003368U JP3212856U (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | 眼鏡の蝶番 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3212856U true JP3212856U (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=59997941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017003368U Active JP3212856U (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | 眼鏡の蝶番 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212856U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019184777A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 川本光学工業株式会社 | 眼鏡枠 |
US10539811B2 (en) * | 2018-02-21 | 2020-01-21 | Yi-Chi Huang | Eyeglasses having hidden pivot structure |
-
2017
- 2017-07-24 JP JP2017003368U patent/JP3212856U/ja active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10539811B2 (en) * | 2018-02-21 | 2020-01-21 | Yi-Chi Huang | Eyeglasses having hidden pivot structure |
JP2019184777A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 川本光学工業株式会社 | 眼鏡枠 |
JP7240701B2 (ja) | 2018-04-09 | 2023-03-16 | 川本光学工業株式会社 | 眼鏡枠 |
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