JP3211583B2 - Lcd用カラーフィルタのレーザ加工方法 - Google Patents

Lcd用カラーフィルタのレーザ加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はLCD(液晶ディスプ
レイ)用カラーフィルタのレーザ加工方法に関し、1枚
のガラス基板上に形成してなるLCD用カラーフィルタ
の周縁部に位置する金属膜にレーザ加工を行うための方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からLCD用カラーフィルタの好ま
しい製造態様として、多面取りLCD用カラーフィルタ
を作製し、TFTアレイ基板と貼り合わせた後に1枚ず
つのLCD用カラーフィルタに切断してLCDを作製す
ることが一般化しつつある。この方法によれば、LCD
用カラーフィルタ1枚毎の製造として、収率等を管理す
ることができ、LCD用カラーフィルタの収率を高める
ことができる。
【0003】しかし、この方法を採用した場合には、1
枚のガラス基板上に同時に複数個のLCD用カラーフィ
ルタを作製するのであるから、各LCD用カラーフィル
タの検査を行った場合に、その結果をガラス基板の所定
位置に表示しておくことが好ましく、検査に不合格のL
CD用カラーフィルタを使用してLCDを作製するとい
う不都合を未然に防止することができる。
【0004】そして、検査結果をガラス基板の所定位置
に表示するための方法として、YAGレーザなどを用い
てガラス基板の周縁部の金属膜に対してレーザ加工を行
う方法が提案されている。具体的には、ガラス基板をx
−yステージなどを用いて移動させ、レーザ加工箇所を
レーザ照射可能位置まで移動させ、この状態でレーザビ
ームを照射する。レーザビームが照射された金属膜はレ
ーザビームのエネルギーを吸収して蒸発、四散する。し
たがって、x−yステージなどによるガラス基板の移動
およびレーザビームの照射を継続すれば、レーザビーム
照射箇所における金属膜がなくなることにより上記表示
を達成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラス基板上
の金属膜にレーザビームを照射して所望のレーザ加工を
行った場合には、金属膜により吸収されたレーザビーム
のエネルギーがレーザ加工箇所周辺部の金属膜に影響を
与え、レーザ加工端面のクラックを生じさせるという不
都合がある。このクラックはLCDの後処理工程におい
て剥離する可能性があり、また発塵源になるので、汚れ
が直ちに表示品質の低下をもたらすLCD用カラーフィ
ルタにおいては到底許容することができない。
【0006】なお、この不都合は、レーザ加工により検
査結果を表示する場合のみならず、他の表示、例えばネ
ーミングなどのマーキングを表示する場合にも同様に発
生する。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、レーザ加工端面のクラック発生を効果的
に防止することができるLCD用カラーフィルタのレー
ザ加工方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のレーザ加工方
法は、表面に金属膜を形成したガラス基板にLCD用カ
ラーフィルタを形成するとともに、少なくともガラス基
板の周縁部に位置する金属膜の一部を覆う樹脂膜を形成
し、次いで、スポット径を小さく設定したレーザビーム
を照射して金属膜を除去する方法である。
【0009】請求項2のレーザ加工方法は、LCD用カ
ラーフィルタとして、ガラス基板の中央部に複数を形成
したものを採用する方法である。請求項3のレーザ加工
方法は、スポット径を小さく設定したレーザビームを照
射して第1の該当箇所における金属膜を除去し、第1の
該当箇所から所定距離以上離れた第2の該当箇所にスポ
ット径を小さく設定したレーザビームを照射して金属膜
を除去する方法である。
【0010】請求項4のレーザ加工方法は、樹脂膜の厚
みを金属膜の厚みよりも大きく設定する方法である。請
求項5のレーザ加工方法は、樹脂膜として熱可塑性樹脂
からなるものを採用する方法である。
【0011】
【作用】請求項1のレーザ加工方法であれば、表面に金
属膜を形成したガラス基板にLCD用カラーフィルタを
形成した後、少なくともガラス基板の周縁部に位置する
金属膜の一部を覆う樹脂膜を形成し、次いで、スポット
径を小さく設定したレーザビームを照射して金属膜を除
去するのであるから、レーザビーム照射時にレーザ加工
端面周辺の金属膜上に位置する樹脂膜が溶融してレーザ
加工端面を覆う状態になり、レーザ加工端面が樹脂で覆
われることによりクラックの発生を防止することができ
る。
【0012】請求項2のレーザ加工方法であれば、LC
D用カラーフィルタとして、ガラス基板の中央部に複数
が形成されたものを採用しているので、収率を著しく向
上させることができる。請求項3のレーザ加工方法であ
れば、スポット径を小さく設定したレーザビームを照射
して第1の該当箇所における金属膜を除去し、第1の該
当箇所から所定距離以上離れた第2の該当箇所にスポッ
ト径を小さく設定したレーザビームを照射して金属膜を
除去するのであるから、レーザ加工に伴ってレーザ加工
端面周辺の金属膜に吸収されるエネルギーが過大になる
ことを防止でき、クラックの発生を一層確実に防止する
ことができる。この場合において、上記スポット径がφ
150μm以下であり、上記所定距離が50μm以上で
あることが好ましい。
【0013】請求項4のレーザ加工方法であれば、樹脂
膜の厚みを金属膜の厚みよりも大きく設定するのである
から、樹脂膜が溶融した場合に、レーザ加工端面を覆う
樹脂の厚みを十分に大きくすることができ、クラックの
発生をより確実に防止することができる。請求項5のレ
ーザ加工方法であれば、樹脂膜として熱可塑性樹脂から
なるものを採用するのであるから、レーザビーム照射時
に樹脂膜の溶融が迅速に、かつ確実に行われ、クラック
の発生をより確実に防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によってこの発
明を詳細に説明する。図1はこの発明のLCD用カラー
フィルタのレーザ加工方法の一実施例を説明する概略図
であり、金属膜(例えば、Cr膜など)2が形成された
ガラス基板1(図1中A参照)に対して、金属膜(例え
ば、Cr膜など)2を覆うように樹脂膜(例えば、アク
リル膜、ポリイミド膜など)3を形成し(図1中B参
照)、その後、レーザ発振器(例えば、YAGレーザな
ど)4から出射されるレーザビームを樹脂膜3の所望位
置に照射することによりレーザ加工を行い、該当箇所に
おける金属膜を除去する(図1中C、D参照、なお、図
1中Dは図1中Cの円a内を拡大して示す図である)。
なお、この場合において、レーザ発振器4から出射され
るレーザビームは、図示しない集光光学系により集光さ
れ、樹脂膜3上におけるスポット径が小さく設定されて
いる。
【0015】以上のように小スポット径のレーザビーム
が照射された箇所においては、金属膜2がレーザビーム
のエネルギーを吸収して蒸発、四散する。そして、レー
ザビーム照射箇所の周辺においては樹脂膜3が溶融して
金属膜2のレーザ加工端面を覆う(図2参照)。したが
って、レーザビーム照射箇所の周辺における金属膜2は
レーザ加工端面を含めて樹脂膜3により覆われた状態に
なり、金属膜2のクラックの発生を防止することができ
る。この結果、後処理工程において金属膜2が剥離する
という不都合、発塵源となるという不都合を未然に防止
することができる。
【0016】さらに、上記実施例において、図1中Dに
示すように、レーザ加工を連続的に行うのではなく、断
続的に行うことが好ましい。具体的には、例えば、スポ
ット径をφ150μm以下に設定するとともに、第1の
レーザ加工箇所と第2のレーザ加工箇所との間隔を50
μm以上に設定することが好ましい。この場合には、レ
ーザービームのエネルギーがレーザ加工箇所周辺に必要
以上に蓄積されることを防止し、クラックの発生を一層
確実に防止することができる。
【0017】これらの場合において、樹脂膜3の厚みを
金属膜2の厚みよりも厚く設定しておくことが好まし
く、金属膜2のレーザ加工端面を確実に樹脂膜3で覆う
ことができる。また、樹脂膜3が熱可塑性樹脂からなる
ものであることが好ましく、レーザビームの照射による
熱により樹脂膜が溶融して金属膜2のレーザ加工端面を
確実に覆うことができる。さらに、レーザ発振器4とし
てはシングルモードのレーザビームを出射するものを採
用することが好ましく、収束度が高いことに起因してス
ポット径を簡単に小さくすることができる。
【0018】図3は多面取りLCD用カラーフィルタの
周縁部にレーザ加工を施した状態の一例を示す平面図で
あり、4枚のLCD用カラーフィルタ5が作製されたガ
ラス基板1の周縁部に、各LCD用カラーフィルタに対
応する検査結果がレーザ加工により表示されている。な
お、図3に丸印で示された領域が検査結果表示領域であ
り、例えば、検査にパスしたLCD用カラーフィルタに
対応する検査結果表示領域にはレーザ加工が行われず、
検査にパスしなかったLCD用カラーフィルタに対応す
る検査結果表示領域にはレーザ加工が行われている。
【0019】
【具体例】具体的に、以下の条件でレーザ加工を行い、
レーザ加工端面におけるクラックの発生の有無を確認し
たところ、100サンプル中においてレーザ加工端面に
おけるクラックの発生は皆無であった。 条件 ガラス基板1の厚みが1.1±0.2mm、Cr膜2の
厚みが0.1〜0.2μm、樹脂膜3の厚みが1.0μ
m、レーザ発振器4としてYAGレーザを用い、Qスイ
ッチ周波数0.1〜50kHzのQスイッチパルス発振
を行わせた。そして、波長が1.08μmであり、尖頭
出力が40kW(1kHz)、平均出力が11kW(1
kHz)、出力変動が±3%以下であり、スポット径を
100μmに設定した。
【0020】なお、以上にはLCD用カラーフィルタを
作製するタイミングについて記載していないが、樹脂膜
3を作製する前または後の任意のタイミングでLCD用
カラーフィルタを作製することができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、レーザビーム照射時
にレーザ加工端面周辺の金属膜上に位置する樹脂膜が溶
融してレーザ加工端面を覆う状態になり、レーザ加工端
路面が樹脂で覆われることによりクラックの発生を防止
することができるという特有の効果を奏する。
【0022】請求項2の発明は、LCD用カラーフィル
タをガラス基板上で多面取りに形成したので、カラーフ
ィルタ収率を向上することができるという特有の効果を
奏する。請求項3の発明は、レーザ加工に伴ってレーザ
加工端面周辺の金属膜に吸収されるエネルギーが過大に
なることを防止でき、クラックの発生を一層確実に防止
することができるという特有の効果を奏する。
【0023】請求項4の発明は、樹脂膜が溶融した場合
に、レーザ加工端面を覆う樹脂の厚みを十分に大きくす
ることができ、クラックの発生をより確実に防止するこ
とができるという特有の効果を奏する。請求項5の発明
は、レーザビーム照射時に樹脂膜の溶融が迅速に、かつ
確実に行われ、クラックの発生をより確実に防止するこ
とができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のLCD用カラーフィルタのレーザ加
工方法の一実施例を説明する概略図である。
【図2】レーザ加工端面の状態を拡大して示す縦断面図
である。
【図3】多面取りに形成されたLCD用カラーフィルタ
にレーザ加工が行われた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 金属膜 3 樹脂膜 5 LCD用カラーフィルタ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に金属膜(2)を形成したガラス基
    板(1)にLCD用カラーフィルタ(5)を形成すると
    ともに、少なくともガラス基板(1)の周縁部に位置す
    る金属膜(2)の一部を覆う樹脂膜(3)を形成し、次
    いで、スポット径を小さく設定したレーザビームを照射
    して金属膜(2)を除去することを特徴とするLCD用
    カラーフィルタのレーザ加工方法。
  2. 【請求項2】 LCD用カラーフィルタ(5)は、ガラ
    ス基板(1)の中央部に複数が形成された多面取りLC
    D用カラーフィルタである請求項1に記載のLCD用カ
    ラーフィルタのレーザ加工方法。
  3. 【請求項3】 スポット径を小さく設定したレーザビー
    ムを照射して第1の該当箇所における金属膜(2)を除
    去し、第1の該当箇所から所定距離以上離れた第2の該
    当箇所にスポット径を小さく設定したレーザビームを照
    射して金属膜(2)を除去する請求項2に記載のLCD
    用カラーフィルタのレーザ加工方法。
  4. 【請求項4】 樹脂膜(3)の厚みが金属膜(2)の厚
    みよりも大きく設定されている請求項2に記載のLCD
    用カラーフィルタのレーザ加工方法。
  5. 【請求項5】 樹脂膜(3)が熱可塑性樹脂からなるも
    のである請求項2に記載のLCD用カラーフィルタのレ
    ーザ加工方法。
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