JP3211184U - 車椅子 - Google Patents

車椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP3211184U
JP3211184U JP2017001435U JP2017001435U JP3211184U JP 3211184 U JP3211184 U JP 3211184U JP 2017001435 U JP2017001435 U JP 2017001435U JP 2017001435 U JP2017001435 U JP 2017001435U JP 3211184 U JP3211184 U JP 3211184U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
wheelchair
backrest
occupant
toilet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017001435U
Other languages
English (en)
Inventor
昭代 本間
昭代 本間
Original Assignee
昭代 本間
昭代 本間
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭代 本間, 昭代 本間 filed Critical 昭代 本間
Priority to JP2017001435U priority Critical patent/JP3211184U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3211184U publication Critical patent/JP3211184U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Flushing Toilets (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)

Abstract

【課題】***物の飛散により座席の後端部等が汚れないようにすると共に、座乗者が車椅子の座席から必ず立ち上がってから座席を前後方向にスライドさせる、座席を上方向に持ち上げる等の行為をしなくても良い車椅子を提供する。【解決手段】座席11を支持するフレーム1と、フレームの後方側に設けられた左右一対の下部支持杆2と、下部支持杆に昇降可能に嵌合すると共に、背もたれ14を有する左右一対の背もたれ取付け杆12とを備え、座乗者の***を支援する車椅子であって、座乗者が洋式便器に***するとき、座席の後端部は洋式便器の便座の前に略当接するように位置付けられると共に、背もたれ取付け杆は、駆動力又は人為的な操作力のいずれかにより、肘当て10よりも上方へ所要量上昇し、座乗者が座席の上面から便座上にお尻を後方へ突き出し、便座上に移乗することができる所要の開口部40を有する。【選択図】図5

Description

本考案は、座乗者が車椅子から立ったり、又は乗り降りしたりすることなく、用(例えば***)することができる車椅子に関する。
特許文献1乃至特許文献3は、座乗者の***を支援する車椅に関するものである。普通一般に、車椅子の座乗者が、例えば被介護者、下半身が不自由な者である場合、排便する際、車椅子から立ったり、又は乗り降りしたりしなければないので、自ら***するのは非常に容易ではない。
そこで、特許文献1は、車椅子1の前方にサークル(補助設備)4を置き、このサークル4に掴まって立ち上がり、その後に、車椅子1のフレームに一体的に設けられた台座9から可動の座席本体3を上方へ持ち上げて該台座9から取り外し、或いは座席本体3を前記台座9の一側に設けた側板側に傾倒或いは略垂直状態になる姿勢まで回転させ、その後に、前記台座9に形成された平面視U字形の洋式便器配設部(***用開口部)11に前記座乗者が腰を下ろして排便等をするものである(符号は特許文献1のもの)。
この特許文献1に記載の車椅子は、座乗者が健常者と同様な使用感で***を行うことができるという利点があるものの、車椅子1とは別個のサークル4が必要である、座乗者は***の際に一旦立ち上がらなければならない、車椅子は平面視U字形の洋式便器配設部を有する台座9と該台座9に嵌合する可動の座席本体3とから成るので、その構成が複雑であると共に、非常に大型化する、前記台座9の洋式便器配設部が該便座の上方に位置するようにして使用するので、***物の飛散により洋式便器配設部11の縁部や下面が汚れる等の問題点があった。
特許文献2は、車椅子の左右一対の座席支持フレームをガイドレールとして構成し、この座席支持フレームに多数の帯状座板を、蝶番を介して前後方向に順次連結して構成した所定長の可動座席を前記座席支持フレームに係合させ、座乗者が***する際に、手動で前記所定長の可動座席を車椅子の前方方向に移動させて、該可動座席の後端と前記座席支持フレームと一体の背もたれフレームの下端部との間に、***用開口部を生成(形成)するものである。
この特許文献2に記載の車椅子も、座乗者が健常者と同様な使用感で***を行うことができる、可動座席を便座の上方から遠ざけるので、可動座席の後端部を極力汚れないようにすることができる等の利点があるものの、可動座席を車椅子の前方方向に移動させる際、座乗者が車椅子から立ち上がる必要があるという問題点があった。
さらに、特許文献3に記載の車椅子は、特許文献2車椅子とは逆の発想で、多数の帯状座板を前後方向に順次連結して構成した所定長の可動座部を左右一対の背もたれフレーム側へ位置変位させることができるものである。しかしながら、この特許文献3に記載の車椅子は、乗り降りする必要がないと、所定長の可動座部がフレーム側へ位置変位させるだけで良い等のいう利点があるものの、使用の際、少なくとも座乗者は立ち上がり、可動座部がフレーム側へ位置変位した後に、お尻を洋式便器の便座に下ろす必要があるので、座乗者が楽に***をするためには、もう少し何らかの工夫をする必要があった。また、車椅子の動座部の構成は、特許文献2の可動座席と同様なので、製作コストがかかるという問題点があった。
特開2012−105976号公報 特開2009−172108号公報 特開2012−161505号公報
本考案の主たる課題は、特許文献1乃至特許文献3の問題点に鑑み、座乗者の***を支援する車椅子に於いて、***物の飛散により座席の後端部等が汚れないようにすると共に、座乗者が車椅子の座席から必ず立ち上がってから座席を前後方向にスライドさせる、座席を上方向に持ち上げる、座席に***用の開口部を形成する等の行為をしなくても良い車椅子を提供することである。二次的な課題は、また背もたれが***に邪魔にならないと共に、座乗者が背もたれを手で押し上げる必要がないこと、既製構造の車椅子を極力改造しないで、本考案の主たる課題を達成すること、***の際、尻を後方へずるずる突き出した際に「ふくらはぎ」が邪魔にならないこと、容易に尻を後方へずるずる突き出すことができること、座席の後端部が洋式便座の先端部にフイットすること等である。
本考案の車椅子は、座席11を支持するフレーム(1)と、このフレームの後方側に設けられた右一対の下部支持杆(2)と、該下部支持杆に昇降可能に嵌合すると共に、背もたれ(14)を有する左右一対の背もたれ取付け杆(12)とを備え、座乗者(M)の***を支援する車椅子であって、前記座乗者が洋式便器(30)に***するとき、座席(11)の後端部は前記洋式便器の便座(31)の前に略当接するように位置付けられると共に、前記背もたれ取付け杆は、駆動力又は人為的な操作力のいずれかにより、肘当て(10)よりも上方へと所要量上昇し、前記座乗者は、前記座席の上面から前記便座上にそのお尻を後方へずるずる突き出し、かつ該尻を前記便座上に移乗させることができる所要の開口部(40)を形成することを特徴とする。
このように構成すると、***物の飛散により座席の後端部等が汚れないようにすると共に、座乗者が車椅子の座席から立ち上がってから座席を前後方向にスライドさせる、座席を上方向に持ち上げる、座席に***用の開口部を形成する等の行為をしなくても良い車椅子を提供することができる。また背もたれが***に邪魔にならないと共に、自動式の場合には座乗者が背もたれを手で押し上げる必要がない。
上記構成に於いて、背もたれ上下動手段は、下部支持杆に取付けられた電動モーターと、この電動モーターの駆動軸に連結され、かつ該電動モーターの駆動力により回動する送りねじ部と、背もたれ取付け杆の下端部に設けられ、かつ前記送りねじ部に螺合するナット部と、前記電動モーター用電源を含むことを特徴とする。また、背もたれ上下動手段は、シリンダー装置であり、該シリンダー装置は、操作ハンドルの操作力に基づき圧力媒体が作動するオイルポンプ又はエアーポンプのいずれかを備え、前記オイルポンプ又はエアーポンプの作動杆は、前記圧力媒体の作動により昇降動することを特徴とする。このように構成すると、安価であると共に、簡単な構成により、背もたれを有する昇降機の作動杆(背もたれ取付け杆)を上下動させることができる。
また上記構成に於いて、座席は、座席本体と、この座席本体の先端部に引き出し式に嵌め込まれた補助座席とから成り、前記補助座席は、座乗者がそのお尻をずるずる突き出すときに、座席本体内へ、少なくともその一部を入れることができる。このように構成すると、***の際、尻を後方へずるずる突き出した際に「ふくらはぎ」が邪魔にならない。
さらに、上記構成に於いて、座席は、少なくとも前後一対の水平支持杆を有する支持体に支持され、かつ多数の座板が順次連続するように接続した無端状の可動板であることを特徴する。このように構成すると、容易に尻を後方へずるずる突き出すことができる。加えて、上記構成に於いて、座席の後端部は、便器の先端部に向って平面視弧状に形成されていることを特徴とする。このように構成すると、座席の後端部が洋式便座の先端部にフイットするので、可能な限り尻を後方へ移すことができる。
本考案は、車椅子の後端部をそのまま洋式便器の便座の前に位置づけ、座乗者が車椅子の座席から立ち上がる等の余計な行動をとらなくても、そのまま座席の上面から前記便座上にお尻を後方へずるずる突き出す行為により、健常者と同様な使用感で***を行うことができる。
図1乃至図8は本考案の第1実施形態を示す各説明図、図9及び図10は本考案の第2実施形態を示す各説明図である。
第1実施形態を示す斜視図。 右側面図。 要部の分解説明図。 座席の一実施形態を示す概略説明図。 背もたれの上下動を示す説明図。 洋式便器の先端部に座席の後端部が当たるように車椅子をバックさせる状態の説明図。 図6に於いて、背もたれを適宜位置まで上昇させた説明図。 座乗者のお尻が、座席から便座に移乗した一例を示す説明図。 第2実施形態の図2と同様の右側面図。 図9に於いて、手動で背もたれ取付け杆12を持ち上げた説明図。
以下、図1乃至図8を参照にして、本考案の第1実施形態の車椅子Xを説明する。まず、図1の斜視図及び図2の右側面図を参照にして車椅子Xの基本的な部材を説明する。1はフレーム(支持体)である。このフレーム1は、一対の前支持杆1aと、これらの前支持杆と対向する一対の後支持杆1bと、前記前支持杆1a及び後支持杆1bの上端部に接続する矩形状の水平支持杆1cと、前記水平支持杆1c、前支持杆1a及び後支持杆1bに接続すると共に、横倒れ略L字形状に折り曲げ形成された左右一対の肘当て10用上部支持杆1dと、前記肘当て10用上部支持杆1dの後端部、前記水平支持杆1c後端部及び前述した後支持杆1bの側面にそれぞれ接続する左右一対のパイプ状下部支持杆2と、これらの下部支持杆2の下端部及び前記対の前支持杆1aの下端部に接続する下部支持杆1e、さらに、前記前支持杆1aの略中間部及び該前支持杆1aの端部に接続する足置き部用支持杆1f等から構成されている。
上記の各支持杆1a〜1fは、図示しない補強杆等を設け、任意に折り曲げ形成することができるが、例えば既成の車椅子Xのフレーム(支持体)と同様に溶接、嵌合等により一体的に構成されている。したがって、フレーム1の本数、形状、溶接による一体構成等本考案の特定事項ではない。
しかしながら、本考案では、フレーム(支持体)1の一部を構成するパイプ状下部支持杆2及び該パイプ状下部支持杆2に上下方向に伸縮自在に嵌合(例えば嵌挿)する背もたれ14を有する左右一対の背もたれ取付け杆12が考案の特定事項なので、以下、これらの構成部材に絞って説明するので、考案の課題に関係のない事項(例えばブレーキレバー等)は省略する。
しかして、パイプ状下部支持杆2は、例えば図2で示すように、他の下部支持杆1e、水平支持杆1c及び上部支持杆1dの各後端部に後方側にやや傾倒状に接続していると共に、その下端部に駆動源としての電動モーター3を縦方向に備えている。
またパイプ状下部支持杆2に接続する下部支持杆1eの下端部寄りの部位には、水平車軸4がブラケット5を介して設けられ、さらに該水平車軸4の左右の突出端部には、左右一対の大径車輪(駆動輪)6が設けられている。そして、大径車輪6の前方で、かつ前述した前支持杆1aの下端部には左右一対の小径車輪7が設けられていると共に、該小径車輪7の前方で、かつ前述した支持杆1fの先端部には左右一対の足置き部(フットプレート)8が回転可能に設けられている。
さらに、付言すると、車椅子Xは、普通一般に大径車輪6の外側にハンドルリム9を備え、座乗者Mが手でハンドルリム9を操作すると、任意の方向に大径車輪6が回る。したがって、車椅子Xは座乗者の操作力により自走行可能である。また車椅子Xは、普通一般に左右の大径車輪6の内側に略矩形状の水平支持杆1c或いは適宜構造の支持体を介して矩形状の座席(座席シートも含む)11を備え、該座席11の後端部側に車椅子Xのフレーム1を構成する背もたれ取付け杆12が設けられている。
しかして、この背もたれ取付け杆12は、例えば床面F上に置かれた車椅子Xを示す図2を基準にすると、車椅子Xを普通に使用している状態の姿勢では伸縮状態であると共に、パイプ状下部支持杆2の上端2aから所定量突出している。また背もたれ取付け杆12は、後方に略「く」の字状に折り曲げ形成されたその上端部には把手13が設けられている。さらに、背もたれ取付け杆12は、その長さはパイプ状下部支持杆2の長さの略二倍或いは略1.5倍であり、様式便器30への***時、昇降機を構成する駆動源3の駆動力により上昇するように構成されている。背もたれ取付け杆12が上昇すると、該背もたれ取付け杆12に一体的に張設した矩形状或いは帯状の背もたれ14も上昇する(図5参照)。ところで、実施形態の矩形状の背もたれ14は、例えば図1で示すように、肘当て用上部支持杆1dの後端部からやや後方に傾いた背もたれ取付け杆12の上端部に固定された左右一対の短筒状固定体14aと、これらの短筒状固定体14aに対して傾いた背もたれ取付け杆12の下端部に固定された左右一対の短筒状スライド体14bと、これらの短筒状スライド体14b及び前記の短筒状固定体14aに張設状態に設けられたシート状背もたれ本体14cとから成り、前記シート状背もたれ本体14cは、***時、前記短筒状スライド体14bを介して手で上方に所要量持ち上げることができる。
次に図3を参照にして背もたれ上下動手段(昇降機)Yの構成を説明する。背もたれ上下動手段Yは、後述する動力伝達手段と共に、前述した左右一対の駆動源(電動モーター)3及びこれらの駆動源3用電源15を含む。前記電源15は、小型のバッテリーであり、車椅子Xはバッテリーを適宜箇所に搭載している。好ましい搭載箇所はパイプ状下部支持杆2の側壁であり、該パイプ状下部支持杆2にバッテリー用箱型収納部16を単数又は複数個設け、例えば手軽に持運びができる電動掃除機の如く、箱型収納部16に電源15を着脱自在に組み込んでいる。なお、駆動源3は、該駆動源に図示しない接続コードを介して接続する制御盤のスイッチを適宜に操作すると起動又は停止する。
しかして、図3に示す実施形態では、背もたれ上下動手段(昇降機)Yは、パイプ状下部支持杆2に取付けられた電動モーター3と、この電動モーターの駆動軸に連結され、かつ該電動モーター3の駆動力により回動する多条の送りねじ部17と、背もたれ取付け杆12の下端部に設けられ、かつ前記送りねじ部17に螺合するナット部18と、前述の電源15とから成り、前記送りねじ部17は、前記背もたれ取付け杆12の下端部内に一体的に設けられている。
ところで、背もたれ上下動手段(昇降機)Yは、この実施形態に限定されるものではなく、例えばシリンダー装置を採用し、該シリンダー装置は、操作ハンドルの操作力に基づき圧力媒体が作動するオイルポンプ又はエアーポンプのいずれかを備え、前記オイルポンプ又はエアーポンプの作動杆は、前記圧力媒体の作動により昇降動する構成であっても良い。なお、前記シリンダー装置の圧力媒体が作動油である場合、図示しない加圧ハンドルの回動操作に基づくポンプ作用で作動油(オイル)をオイルタンクから吸引してシリンダー本体に供給する。またシリンダー装置の圧力媒体がエアである場合には、図示しないアエタンクを備え、加圧ハンドルの回動操作に基づくポンプ作用で作動エアをシリンダー本体に供給する。これらは周知技術なので、詳細な説明を割愛する。
次に、図4は座席11の一実施形態を示す。この図4に於いて、座席11は、座席本体11aと、この座席本体の先端部に引き出し式に嵌め込まれた補助座席11bとから成り、前記補助座席11bは、座乗者がそのお尻をずるずる突き出すときに、座席本体11a内へ、少なくともその一部を入れることができる。ところで、前記補助座席11bの先端部の左右側壁には、座席本体11aの先端部の左右側壁に当たる一対の小突起21が設けられ、また補助座席11bの先端部の上面中央部には、指掛け用凹所22が形成されている。さらに、好ましくは座席本体11aの後端部は、洋式便器30の先端部に向って平面視やや弧状に形成されている。なお、洋式便器30は、周知のように上端開口および汚物落下口を有するボール部、このボール部の上面側に開閉自在に設置される便座31及びカバー32、前記汚物落下口に汚物貯留室を介して連通する汚物排出路を有する。
上記構成にあっては、例えば図6乃至図8で示すように車椅子Xを使用する。まず図6は、洋式便器30の先端部に座席11の後端部が位置するように配設した状態を示す。この図6で示すように、車椅子Xの座乗者Mは、該車椅子Xの向きを適宜に設定し、該座乗者Mのお尻が洋式便器30の便座31の先端部に極力近づくように車椅子Xの後端部を便座31の先端部に近づける。この時、好ましくは座席の平面視弧状の後端部が便器の先端部にフイットするように接触させる。
次に座乗者Mは、図示しない制御盤の上昇用スイッチをONにする。この上昇用スイッチをONにすると、左右一対の駆動源3は同時に起動するので、左右一対の背もたれ取付け杆12は同期的に上昇する。例えば背もたれ14が座乗者Mの、肩、首、頭等の所要の位置まで上昇したならば、制御盤のスイッチをOFFにする。したがって、図7は、図6に於いて、背もたれ14を適宜位置まで上昇させたことを示すものである。この時、座乗者Mのお尻を便座31上に移乗させることができる所要の開口部40を生成すると共に、好ましくはシート状背もたれ本体14cを左右一対の短筒状スライド体14bを介して上方に所要量持ち上げる。
そこで、図8は、座乗者のお尻が、座席から便座に移乗した一例を示す説明図である。この図8では、座乗者Mは、座席11の上面から便器30の便座31上にそのお尻を後方へずるずる突き出して該尻を前記便座上に移乗させる。この時、座乗者Mは、脚の長さ、体格、体調等を考えながら、補助座席11bを座席本体11a内へ、その一部又は全部を入れることができる。
ここで、座乗者Mの姿勢について付言すると、実施形態の座席11は、いわゆる引き出しタイプなので、尻を便座上に移乗させた場合、座乗者Mの両脚は座上にやや伸ばした状態になる。したがって、好ましくは踵の後端部が補助座席11bの先端部に当たるような姿勢にする。もちろん、座乗者Mの両脚が悪い場合には、図8の如く、両脚を座上に伸ばすことが困難な場合も多々あるので、実施形態によっては、座席11を支持する左右の水平支持杆1c、1cに図示しない左右一対の水平ガイドレールを固定的に設け、これらの水平ガイドレールに伸縮式(例えば折り畳み式)の座席を設け、可能な限り、座乗者Mの両脚を水平状態に伸ばさなくても良いように構成することができる。
そして、座乗者Mは、このようにして***が終わったならば、そのままお尻を便座31上から座席本体11aへと移す。そうすると、左右一対の短筒状スライド体14bは、背もたれ取付け杆12の上端部側から自重で自然落下して、対応する左右のパイプ状下部支持杆2の上端に受け止められる。その結果、上方に折り畳み状になっていたシート状背もたれ本体14cは、元の張設状態になる。
そこで、図7の状態になったら、座乗者Mは、制御盤の下降用スイッチをONにする。そうすると、左右一対の駆動源3は同時に逆起動するので、左右一対の背もたれ取付け杆12は同期的に下降し、元の図6の常態になる。
以上のように、本考案は、座乗者Mが洋式便器30に***するとき、車椅子Xの座席11の後端部は前記洋式便器の便座31の前に略当接するように位置付けられると共に、車椅子Xの背もたれ取付け杆12は、背もたれ上下動手段Yの駆動源3の駆動力により、肘当て1dよりも上方へと所要量上昇し、座乗者Mは、座席11の上面から前記便座31上にそのお尻を後方へずるずる突き出し、可能な限り該尻を便座上に移乗させることができる所要の開口部40を生成(形成)する。
次に、図9及び図10は本考案の第2実施形態を示す各説明図である。この第2実施形態の車椅子X1が前記第1実施形態のそれと主に異なる点は、駆動源3、電源15、バッテリー用箱型収納部16等を備えていなことである。すなわち、背もたれ上下動手段Y1は、左右一対の駆動源(電動モーター)3及び駆動源3用電源15を含まない。したがって、背もたれ上下動手段Y1は、非常に簡易なものとなり、例えば手動の操作力により左右一対のパイプ状下部支持杆2から上昇する左右一対の背もたれ取付け杆12ということに成る。
それ故に、本考案の車椅子(X、X1)は、座席11を支持するフレーム1と、このフレームの後方側に設けられた右一対の下部支持杆2と、該下部支持杆に昇降可能に嵌合すると共に、背もたれ14を有する左右一対の背もたれ取付け杆12とを備え、座乗者Mの***を支援する車椅子であって、前記座乗者が洋式便器30に***するとき、座席11の後端部は前記洋式便器の便座31の前に略当接するように位置付けられると共に、前記背もたれ取付け杆12は、駆動力又は人為的な操作力のいずれかにより、肘当て10よりも上方へと所要量上昇し、前記座乗者Mは、前記座席11の上面から前記便座31上にそのお尻を後方へずるずる突き出し、かつ該尻を前記便座上に移乗させることができる所要の開口部40を生成(形成)するものである。
本考案は、座乗者が車椅子から立ったり、又は乗り降りしたりすることなく、用(例えば***)することができる車椅子である。
X、X1…車椅子、
Y…上下動手段、M…座乗者、
30…洋式便器、
31…便座、
1…フレーム、
2…下部支持杆、
3…駆動源(電動モーター)、
4…水平車軸、
6…大径車輪、
7…小径車輪、
8…足置き部、
9…ハンドルリム、
10…肘当て、
11…座席、
11a…座席本体、
11b…補助座席、
12…背もたれ取付け杆、
13…把手、
14…背もたれ、
40…開口部。
本考案の車椅子は、座席11を支持するフレーム(1)と、このフレームの後方側に設けられた右一対の下部支持杆(2)と、該下部支持杆に昇降可能に嵌合すると共に、背もたれ(14)を有する左右一対の背もたれ取付け杆(12)とを備え、座乗者(M)の***を支援する車椅子であって、前記座乗者が洋式便器(30)に***するとき、座席(11)の後端部は前記洋式便器の便座(31)の前に略当接するように位置付けられると共に、前記背もたれ取付け杆は、駆動力又は人為的な操作力のいずれかにより、肘当て(10)よりも上方へと所要量上昇し、前記座乗者は、前記座席の上面から前記便座上にそのお尻を後方へずるずる突き出し、かつ該尻を前記便座上に移乗させることができる所要の開口部(40)を形成することを特徴とする。
それ故に、本考案の車椅子(X、X1)は、座席11を支持するフレーム1と、このフレームの後方側に設けられた右一対の下部支持杆2と、該下部支持杆に昇降可能に嵌合すると共に、背もたれ14を有する左右一対の背もたれ取付け杆12とを備え、座乗者Mの***を支援する車椅子であって、前記座乗者が洋式便器30に***するとき、座席11の後端部は前記洋式便器の便座31の前に略当接するように位置付けられると共に、前記背もたれ取付け杆12は、駆動力又は人為的な操作力のいずれかにより、肘当て10よりも上方へと所要量上昇し、前記座乗者Mは、前記座席11の上面から前記便座31上にそのお尻を後方へずるずる突き出し、かつ該尻を前記便座上に移乗させることができる所要の開口部40を生成(形成)するものである。

Claims (5)

  1. 座席(11)を支持するフレーム(1)と、このフレームの後方側に設けられた右一対の下部支持杆(2)と、該下部支持杆に昇降可能に嵌合すると共に、背もたれ(14)を有する左右一対の背もたれ取付け杆(12)とを備え、座乗者(M)の***を支援する車椅子であって、前記座乗者が洋式便器(30)に***するとき、前記座席(11)の後端部は前記洋式便器の便座(31)の前に略当接するように位置付けられると共に、前記背もたれ取付け杆は、駆動力又は人為的な操作力のいずれかにより、肘当て(10)よりも上方へと所要量上昇し、前記座乗者は、前記座席の上面から前記便座上にそのお尻を後方へずるずる突き出し、かつ該尻を前記便座上に移乗させることができる所要の開口部(40)を形成する車椅子。
  2. 請求項1の車椅子に於いて、車椅子は背もたれ上下動手段を有し、該背もたれ上下動手段は、下部支持杆に取付けられた電動モーターと、この電動モーターの駆動軸に連結され、かつ該電動モーターの駆動力により回動する送りねじ部と、背もたれ取付け杆の下端部に設けられ、かつ前記送りねじ部に螺合するナット部と、前記電動モーター用電源を含むことを特徴とする車椅子。
  3. 請求項1の車椅子に於いて、背もたれ上下動手段は、シリンダー装置であり、該シリンダー装置は、操作ハンドルの操作力に基づき圧力媒体が作動するオイルポンプ又はエアーポンプのいずれかを備え、前記オイルポンプ又はエアーポンプの作動杆は、前記圧力媒体の作動により昇降動することを特徴とする車椅子。
  4. 請求項1の車椅子に於いて、座席は、座席本体と、この座席本体の先端部に引き出し式に嵌め込まれた補助座席とから成り、前記補助座席は、座乗者がそのお尻をずるずる突き出すときに、座席本体内へ、少なくともその一部を入れることができることを特徴とする車椅子。
  5. 請求項1の車椅子に於いて、座席の後端部は、便器の先端部に向って平面視弧状に形成されていることを特徴とする車椅子。
JP2017001435U 2017-03-31 2017-03-31 車椅子 Active JP3211184U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001435U JP3211184U (ja) 2017-03-31 2017-03-31 車椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001435U JP3211184U (ja) 2017-03-31 2017-03-31 車椅子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3211184U true JP3211184U (ja) 2017-06-29

Family

ID=59219145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017001435U Active JP3211184U (ja) 2017-03-31 2017-03-31 車椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3211184U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019030580A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 エムアイ技研株式会社 車椅子
KR20200046635A (ko) * 2018-10-25 2020-05-07 한국기술교육대학교 산학협력단 휠체어
CN111557806A (zh) * 2020-05-20 2020-08-21 中山市浩雅生物科技有限公司 一种骨外科用护理架

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019030580A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 エムアイ技研株式会社 車椅子
KR20200046635A (ko) * 2018-10-25 2020-05-07 한국기술교육대학교 산학협력단 휠체어
CN111557806A (zh) * 2020-05-20 2020-08-21 中山市浩雅生物科技有限公司 一种骨外科用护理架

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6161229A (en) Powered lift toilet seat with armrests
US5309583A (en) Powered lift toilet seat
US8973997B2 (en) Seat structure with sit-to-stand feature
JP3211184U (ja) 車椅子
JPWO2008093527A1 (ja) 介護用ベッド
JP2003144497A (ja) 介護用ベッド
JP4510762B2 (ja) シート折畳み機構
JP3032746B2 (ja) 車椅子
JP2009172108A (ja) ***支援車椅子
JP7475247B2 (ja) 多機能車椅子
JP5800523B2 (ja) 椅子型マッサージ機
TW201316976A (zh) 坐臥兩用之安寧病床椅
KR102306638B1 (ko) 기립보조의자
CN109730574B (zh) 一种医用马桶及其使用方法
KR101939344B1 (ko) 환자용 휠체어
JP4591774B2 (ja) ポータブルトイレ
JP2001129033A (ja) 介護補助装置
WO2014006768A1 (ja) 椅子型マッサージ機
JP2001129032A (ja) 介護補助装置
JP2010022589A (ja) 起立補助装置
JP2004261446A (ja) 介護用車椅子
WO2009123184A1 (ja) マッサージ椅子
JP3612979B2 (ja) 昇降便器装置
EP3988067A1 (en) Seating device
JP2006122662A (ja) ポータブルトイレ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3211184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250