JP3210619U - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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哲史 内田
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Abstract

【課題】弱シール領域を起点にしてサイドシール部を容易に引き裂くことができ、着用者から取り外す際の手間や時間を削減可能なパンツ型吸収性物品を提供する。【解決手段】本考案のパンツ型吸収性物品1は、サイドシール部4が、シール強度が高いシール領域41,43に上下を挟まれた弱シール領域42を有している。パンツ型吸収性物品1の腹側部A及び背側部Bには、筒状胴回り部Dの周方向に延びる弾性部材24が配されており、一方又は双方に、太さの異なる弾性部材が配された弱伸長応力域D1,D3及び強伸長応力域D2,D4が形成されている。強伸長応力域D2,D4は、弱伸長応力域D1,D3より下方に位置し、それぞれの一部分が、筒状胴回り部Dにおける弱シール領域42に対応する高さ範囲S2内に位置し、弱伸長応力域D1,D3と強伸長応力域D2,D4との境界Da,Dbが同高さ範囲S2内に位置している。【選択図】図5

Description

本考案は、パンツ型吸収性物品に関する。
従来、着用者の腹側に配される腹側部、着用者の股間部に配される股下部及び着用者の背側に配される背側部に亘る砂時計状の外包材と、該外包材の内面側に固定された吸収性本体とを備え、腹側部における外包材の両側縁部と背側部における外包材の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品が知られている。
また、従来のパンツ型吸収性物品として、外包材が、着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配される背側シート部材とに分割されており、吸収性本体が、腹側シート部材及び背側シート部材に架け渡すように固定されていると共に、腹側シート部材の左右の両側縁部と背側シート部材の左右両側縁部とが一対のサイドシール部において接合されているパンツ型吸収性物品が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパンツ型吸収性物品は、廃棄する目的で脱がす際に、サイドシール部を、おむつの縦方向に引き裂くが、従来のパンツ型吸収性物品においては、サイドシール部を引き裂くことが必ずしも容易ではない場合があった。
また、本出願人は、サイドシール部の一部に非接合部を設けて、指を引っ掛けることのできる孔を形成し、その孔に指を引っ掛けて引き上げることにより、容易に穿くことができるようにした使い捨ておむつを提案した(特許文献2の図3参照)。この使い捨ておむつは、その穴を起点として引き裂くことも可能である。しかし、使用前から孔が開いていると、着用中に、意図せずに孔に指や物が引っ掛かる恐れがある。
また、特許文献3には、サイドシール部に、シール強度が強い領域、弱い領域及びそれらの中間の領域を、上端からこの順に形成することが記載されている。しかし、シール強度が弱い領域から引き裂くように誘導する工夫は施されていない。
特表2008−508082号公報 特開2004−267335号公報 特開2002−291801号公報
したがって本考案の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るパンツ型吸収性物品を提供することにある。
本考案は、着用者の腹側に配される腹側部、着用者の股間部に配される股下部及び着用者の背側に配される背側部を備え、腹側部の両側縁部と背側部の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、及び上端にウエスト開口部を有する筒状胴回り部が形成されている、パンツ型吸収性物品であって、前記サイドシール部は、シール強度が相対的に高いシール領域に上下を挟まれた弱シール領域を有しており、腹側部及び背側部のそれぞれに、筒状胴回り部の周方向に延びる弾性部材が上下方向に間隔を設けて複数本配されており、腹側部及び背側部の少なくとも一方に、相対的に細い弾性部材が配された弱伸長応力域及び相対的に太い弾性部材が配された強伸長応力域が形成されており、強伸長応力域は、弱伸長応力域より下方に位置し、弱伸長応力域及び強伸長応力域それぞれの一部分が、筒状胴回り部における、弱シール領域に対応する高さ範囲内に位置し、弱伸長応力域と強伸長応力域との境界が、同高さ範囲内に位置している、パンツ型吸収性物品を提供するものである。
本考案のパンツ型着用物品によれば、弱シール領域を起点にしてサイドシール部を容易に引き裂くことができ、着用者から取り外す際の手間や時間を削減可能である。
図1は、本考案の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの使用状態(着用状態)を示す斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を示す一部破断平面図である。展開且つ伸長状態とは、おむつの両側部に存する接合部(サイドシール部)を引き剥がして、パンツ型吸収性物品を展開状態とし、その展開状態の吸収性物品を、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。 図3は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの腹側部側をおむつ外面側から見た伸長状態の一部破断拡大図である。 図4は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの背側部側をおむつ外面側から見た伸長状態の一部破断拡大図である。 図5は、(b)図1に示すパンツ型使い捨ておむつのサイドシール部及びその両側部分を、おむつ内面側から見た状態を示す模式図、(a)腹側部の縦断面を示す断面図、(c)背側部の縦断面を示す断面図である。 図6は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつのサイドシール部の好ましい引き裂き方の一例の説明図である。 図7は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつにおける各伸縮部のおむつ幅方向に沿う断面を示す図であり、(a)は、弾性部材を伸長させて襞をなくした状態、(b)は弾性部材が収縮して襞が形成されている状態を示す図である。
以下、本考案のパンツ型吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本考案の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、単におむつ1ともいう)は、図1に示すように、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cを有しており、腹側部Aの両側縁部と背側部Bの両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部4,4、及び上端にウエスト開口部5を有する筒状胴回り部Dが形成されている。
より具体的には、図1及び図2に示すように、腹側シート部材2Aと、着用者の背側に配される矩形状の背側シート部材2Bと、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bに架け渡して固定された吸収性本体3とを具備し、腹側シート部材2Aの両側縁部2a,2aと背側シート部材2Bの両側縁部2b,2bとが接合されて、前記一対のサイドシール部4,4、上端にウエスト開口部5を有する筒状胴回り部D、及び一対のレッグ開口部6,6が形成されている。
なお、本明細書において、おむつ長手方向(物品長手方向)は、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向又はその逆方向(図2中X方向)であり、おむつ幅方向(物品幅方向)は、着用者の胴回り方向に沿う方向であり、物品長手方向と交差する方向(図2中Y方向)である。また、上下方向は、図1に示すように、ウエスト開口部側を上側、股下部Cを下側としたときの上下方向である。腹側部Aや背側部Bにおける上下方向は、おむつ長手方向(物品長手方向)と略同じであるため、腹側部Aや背側部Bにおける上下方向は、おむつ長手方向(物品長手方向)と同じ符号Xを用いる。以下、おむつの上下方向又はおむつ長手方向(物品長手方向)を単にX方向、おむつ幅方向(物品幅方向)を単にY方向ともいう。
以下、本実施形態のおむつ1について、より具体的に説明する。
腹側シート部材2Aは、図2に示すように、X方向の長さLaが、サイドシール部4の長さL4と同じであり、腹側シート部材2Aは、左右両側にサイドシール部4,4を有する本体部20aを有する一方、本体部20aから股下部C側に延出する延出部を有していない。
他方、背側シート部材2Bは、図2に示すように、X方向の長さLbが、サイドシール部4の長さL4よりも長く、それによって、左右両側にサイドシール部4,4を有する本体部20bと、本体部20bから股下部C側に延出し、左右両側にサイドシール部4,4を有しない延出部21bとが形成されている。
以下、腹側シート部材2A(本体部20a)を、腹側本体部20aともいい、背側シート部材2Bの本体部20b及び延出部21bを、背側本体部20b及び背側延出部21bともいう。
おむつ1の吸収性本体3は、図2に示すように、液透過性の表面シート31、液不透過性又は撥水性の裏面シート32、及び両シート31、32間に介在配置された液保持性の吸収体33を有しており、X方向に長い長方形状に形成されている。吸収体33は、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)からなる吸収性コア又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアと、吸収性コアを被覆するティッシュペーパーや不織布等からなるコアラップシートからなる。吸収体33も、X方向に長い長方形状に形成されている。吸収体33は、長手方向の両側に、吸収性コアの形成材料が存在しないか又は該形成材料の坪量が他の部分より少ない低剛性部33dを有している。
吸収性本体3の長手方向の両側部には、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス34,34が形成されている。各側方カフス34の自由端の近傍には、側方カフス弾性部材35が伸長状態で配されている。おむつ1の着用中には、側方カフス弾性部材35が収縮することにより側方カフス34が起立し、吸収性本体3から幅方向外方への液の流出が阻止される。表面シート31、裏面シート32、及び吸収体33の吸収性コアやコアラップシートとしては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられているものと同様のものを用いることができる。吸収性本体3の外側には、裏面シート32に重ねて、不織布やフィルム等の外装シートを配することもできる。
腹側シート部材2Aは、おむつ1の展開且つ伸長状態(図2参照)において、横長の長方形状をなしており、X方向に沿う左右一対の側縁部2a,2aと、それぞれY方向に沿う上縁部2c及び下縁部2dを有している。背側シート部材2Bも、同様に、おむつ1の展開且つ伸長状態(図2参照)において、横長の長方形状をなしており、X方向に沿う左右一対の側縁部2b,2bと、Y方向に沿う上縁部2c及び下縁部2dを有している。腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bは、図2に示すように、X方向の長さがY方向において均一である。
そして、腹側シート部材2Aの側縁部2aと、背側シート部材2Bの側縁部2b(詳細には、その一部である接合部2b’)とが接合されていることによって、おむつ1に、前述した一対のサイドシール部4,4が形成されている。この接合には、例えばヒートシール、超音波シール、接着剤等の公知の接合手段が用いられる。また、この接合によって、サイドシール部4,4と共に、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されている。
吸収性本体3は、長手方向の一端側(腹側シート部材2Aと重なっている部分)が、腹側シート部材2AのY方向の中央領域に接着剤を介して固定され、長手方向の他端側(背側シート部材2Bと重なっている部分)が、背側シート部材2BのY方向の中央領域に接着剤を介して固定されている。
おむつ1における腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは何れも、図3及び図4に示すように、おむつの外面をなす外層シート22と、外層シート22の内面側に配された内層シート23と、両シート22,23間に配された複数本の糸状の弾性部材24を備えている。
また、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは、何れも、図2及び図5に示すように、内層シート23の内面側に、本体端部固定用シート25が配されている。本体端部固定用シート25は、内層シート23側の面が、吸収性本体3の端部における肌当接面及び内層シート23に接着剤を介して接合されているとともに、サイドシール部4における、腹側部側の内層シート23と背側部側の内層シート23との間に介在して、サイドシール部4に、弱シール領域42を形成している。
弱シール領域42は、シール強度が相対的に高いシール領域41,43に上下を挟まれた領域であり、上側のシール領域41よりもシール強度が低く、下側のシール領域43よりもシール強度が低い。なお、上側のシール領域41のシール強度と下側のシール領域43のシール強度は、同じでも、異なっていても良い。
サイドシール部4に、弱シール領域42を形成する方法としては、サイドシール部の一部にシール強度が低い領域を形成し得る各種公知の方法を採用することができ、例えば、腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとを重ねて、ヒートシールや超音波シールする際に、その一部を他の部分より弱く加圧する方法、その一部を他の部分より低温で加圧する方法等を一例として挙げることができる。
弱シール領域42を形成する方法としては、腹側部Aを形成する部材(腹側シート部材2A)と、背側部Bを形成する部材(背側シート部材2B)とを、ヒートシールや超音波シール等により接合する際に、それらの部材間や一方又は双方の部材中に、互いに接合されるシール面に熱を伝えにくくするシール強度低減材を配することが好ましい。本実施形態のおむつ1においては、上述した本体端部固定用シート25が、腹側部A及び背側部Bそれぞれの全幅に亘って配され、それぞれの一部がサイドシール部4にも存在している。また、サイドシール部4及びその近傍における、本体端部固定用シート25と内層シート23との間にホットメルト接着剤が介在している。
本実施形態のおむつ1においては、この本体端部固定用シート25と、本体端部固定用シート25と内層シート23との間に配されたホットメルト接着剤が、シール強度低減材として機能している。
上記のようなシール強度低減材を、サイドシール部4に配して、弱シール領域42を形成することは、生産上、接着強度の制御が容易であり、枚数や坪量でシール強度の制御可能である等の観点から好ましい。なお、シール強度低減材は、腹側部Aを形成する部材(本実施形態では腹側シート部材2A)のみに配しても良いし、背側部Bを形成する部材(本実施形態では背側シート部材2B)のみに配いても良い。また、シール強度低減材としてのシート材は、腹側部Aの両側部のみ、あるいは背側部Bの両側部のみに配しても良い。
おむつ1における腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは何れも、図3及び図4に示すように、おむつの外面をなす外層シート22と、外層シート22の内面側に配された内層シート23と、両シート22,23間に配された複数本の糸状の弾性部材24を備え、腹側本体部20a及び背側本体部20bに、それぞれ、ウエスト伸縮部G1及び胴回り伸縮部G2が形成され、背側延出部21bに、延出部伸縮部G3が形成されている。
ウエスト伸縮部G1は、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bのそれぞれにおいて、吸収性本体3の長手方向の端部3a,3bよりウエスト開口部5側に形成されている。胴回り伸縮部G2は、腹側本体部20a及び背側本体部20bのそれぞれにおいて、ウエスト伸縮部G1より下方に形成されている。延出部伸縮部G3は背側延出部21bに形成されている。胴回り伸縮部G2及び延出部伸縮部G3は、それぞれ、おむつの幅方向Yにおいて、少なくとも、吸収性本体3の両側縁3c,3cそれぞれより外方に位置する部分に形成されている。
おむつ1においては、図3及び図4に示すように、ウエスト伸縮部G1は、腹側シート部材2A又は背側シート部材2Bにおける側部接着領域27,27間の全域に亘って伸縮性を発現するように形成されており、他方、胴回り伸縮部G2及び延出部伸縮部G3は、吸収性本体3の両側縁の外方においては伸縮性を発現し、吸収性本体3と重なる部分、特に吸収性本体3の幅方向中央部と重なる部分において伸縮性を発現しないように、おむつ1の左右に分割された状態に形成されている。
筒状胴回り部Dを形成する腹側本体部20a及び背側本体部20bには、それぞれ、複数本の弾性部材24が、筒状胴回り部Dの周方向に沿って延びるように且つ上下方向Xに間隔を開けて伸長状態で配されており、また、背側延出部21bにも、筒状胴回り部Dに配された弾性部材24と略平行に、複数本の弾性部材24が配されている。
また、本実施形態のおむつ1における腹側シート部材2Aには、図5に示すように、相対的に細い弾性部材24aが配された弱伸長応力域D1と、相対的に太い弾性部材24bが配された強伸長応力域D2が形成されており、強伸長応力域D2は、弱伸長応力域D1より下方に位置している。
また、弱伸長応力域D1及び強伸長応力域D2それぞれの一部分が、筒状胴回り部Dにおける、弱シール領域42に対応する高さ範囲S2(図5参照)内に位置し、弱伸長応力域D1と強伸長応力域D2との境界Daが、同高さ範囲S2内に位置している。
腹側部Aの弱伸長応力域D1及び強伸長応力域D2に関し、弱シール領域42に対応する高さ範囲S2は、腹側部Aにおける、一方のサイドシール部4の弱シール領域42と他方のサイドシール部4の弱シール領域42との間に位置する部分である。
また、背側シート部材2Bにも、同様に、相対的に細い弾性部材24aが配された弱伸長応力域D3と、相対的に太い弾性部材24bが配された強伸長応力域D4が形成されており、強伸長応力域D4は、弱伸長応力域D3より下方に位置している。そして、弱伸長応力域D3及び強伸長応力域D4それぞれの一部分が、筒状胴回り部Dにおける、弱シール領域42に対応する高さ範囲S2(図5参照)内に位置し、弱伸長応力域D1と強伸長応力域D2との境界Dbが、同高さ範囲S2内に位置している。
背側部Bの弱伸長応力域D3及び強伸長応力域D4に関し、弱シール領域42に対応する高さ範囲S2は、背側部Bにおける、一方のサイドシール部4の弱シール領域42と他方のサイドシール部4の弱シール領域42との間に位置する部分である。
本実施形態のおむつ1は、通常のパンツ型使い捨ておむつと同様にして着用することができる。着用後には、通常のパンツ型使い捨ておむつと同様に、サイドシール部を引き裂くことによって着用者から取り外すことができる。
本実施形態のおむつ1のサイドシール部4を、ウエスト開口部5側から引き裂く際には、例えば、図6(a)に示すように、ウエスト開口部5の近傍において、サイドシール部4の両側をそれぞれ手で掴み、図6(b)に示すように、サイドシール部4の弱シール領域42を引き裂く。この際、本実施形態のおむつ1における腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bには、弱伸長応力域D1,D3及び強伸長応力域D2,D4が前述した位置関係で存在するため、指先が、弱シール領域42の近傍に位置する弱伸長応力域D1,D3と強伸長応力域D2,D4との境界Da,Db付近へと誘導されるとともに、弱シール領域42はシール強度が低く容易に引き裂くことができるため、弱シール領域42を探すのに手間取ったりすることなく、弱シール領域42を容易に引き裂くことができる。
そして、図6(c)に示すように、一方の手はサイドシール部4の片側を把持したまま、他方の手を、サイドシール部4のもう片側を把持しつつ動かすことにより、サイドシール部4の全体を容易に引き裂くことができる。
本実施形態のおむつ1によれば、このようにして、弱シール領域42を起点にしてサイドシール部4の全体を容易に引き裂くことができ、着用者から取り外す際の手間や時間を削減可能である。
しかも、サイドシール部4における、弱シール領域42よりウエスト開口部5側に、弱シール領域42よりもシール強度の高いシール領域41を有するため、着用中に意図せずに、弱シール領域42を引き裂いて、外観が悪化したり、おむつがズレ落ち易くなってしまうといったことも防止することができる。
上述した効果は、腹側部A及び背側部Bの何れか一方に、弱伸長応力域及び強伸長応力域が形成されている場合にも奏されるが、本実施形態のおむつ1のように、腹側部A及び背側部Bの両方に、弱伸長応力域及び強伸長応力域が形成されている場合により確実に奏される。
斯かる効果が一層確実に奏されるようにする観点から、弱伸長応力域D1(D3)に配する弾性部材24aの太さと、強伸長応力域D2(D4)に配する弾性部材24bの太さの差は、好ましくは100dtex以上、より好ましくは400dtex以上であり、好ましくは、1000dtex以下、より好ましくは700dtex以下である。
また、弱伸長応力域D1(D3)に配する弾性部材24aの太さは、好ましくは600dtex以下、より好ましくは400dtex以下であり、また、好ましくは200dtex以上、より好ましくは300dtex以上である。
また、強伸長応力域D2(D4)に配する弾性部材24bの太さは、好ましくは700dtex以上、より好ましくは800dtex以上であり、また、好ましくは1000dtex以下、より好ましくは900dtex以下である。
同様の観点から、強伸長応力域D2又はD4に配された弾性部材24bの内、弱シール領域42に対応する高さ範囲S2内に位置する弾性部材24bの本数(上下方向に間欠配置する弾性部材の本数)は、好ましくは1本以上、より好ましくは2本以上、更に好ましくは3本以上であり、弱伸長応力域D1又はD3に配された弾性部材24aの内、弱シール領域42に対応する高さ範囲S2内に位置する弾性部材24aの本数(上下方向に間欠配置する弾性部材の本数)は、好ましくは2本以上、より好ましくは4本以上である。
また、腹側部A又は背側部Bのそれぞれにおいて、弱伸長応力域及び強伸長応力域に配する弾性部材の伸長倍率は、同程度であることが好ましく、腹側部A又は背側部Bのそれぞれにおいて、弱伸長応力域は、下記方法により測定した、上下方向の一定幅あたりの伸長応力が、強伸長応力域よりも小さいことが好ましい。
〔伸長応力の測定方法〕
展開且つ伸長状態(図2参照)の物品の外包材(腹側シート部材又は背側シート部材)から、物品横方向Yの長さが30mm、物品縦方向Xの長さが30mmの測定用サンプルを切り出す。その測定用サンプルを、100%伸長状態にしたときの荷重を伸長応力とする。すなわち、テンシロン引っ張り試験機(オリエンテック社製、商品名「RTA−100」)を用い、常法に従って測定(チャック間距離20mm、引張速度300mm/min)し、100%伸長になった時の荷重を測定し、これを伸長応力とする。
なお、弾性部材の伸長倍率は、弱伸長応力域及び強伸長応力域の何れについても、好ましくは2〜4倍であり、より好ましくは2.5〜3.5倍である。
弱伸長応力域及び強伸長応力域に配する弾性部材の伸長倍率が同程度とは、弱伸長応力域に配する弾性部材の伸長倍率と強伸長応力域に配する弾性部材の伸長倍率との比(前者/後者)が0.8〜1.2であることを意味し、該比(前者/後者)は、0.9〜1.1であることがより好ましい。
〔弾性部材の伸長倍率の測定方法〕
製品の最大伸長状態において、製品横方向に所定長さ(30mm)で切り出す。弾性部材の非伸長状態において、長さI(mm)を測定する。
弾性部材の伸長倍率は、下記式により求められる。
弾性部材の伸長倍率=(30/I)
また、サイドシール部4の上端から、弱伸長応力域と強伸長応力域との境界までの距離L3は、サイドシール部の全長(上下方向の長さ)の好ましくは、20%以上60%以下であり、より好ましくは30%以上50%以下である。
また、弱シール領域42は、下記方法により測定したシール強度が、好ましくは30N/30mm以下、より好ましくは25N/30mm以下であり、また、好ましくは10N/30mm以上、より好ましくは15N/30mm以上である。また、シール領域41と弱シール領域42とのシール強度の差、及びシール領域43と弱シール領域42とのシール強度の差は、それぞれ、好ましくは5N/30mm以上、より好ましくは10N/30mm以上であり、また、好ましくは20N/30mm以下、より好ましくは15N/30mm以下である。シール領域41のシール強度とシール領域43のシール強度とが同じとは、下記方法により測定したシール強度の差が4N/30mm以下であることを意味する。
〔シール強度の測定方法〕
サイドシール部4を含むおむつ(物品)の側部部分から、腹側部Aの外包材(腹側シート部材2A)と、背側部Bの外包材(背側シート部材2B)とがサイドシール部4で結合した構成を有する矩形状のサンプルシートを切り出した。サンプルシートは、サイドシール部4の延在方向と平行な短辺の長さを30mm、サイドシール部4の延在方向と直交する長辺の長さを50mmとした。長辺の長さは、腹側部A側の部分の長さと背側部B側の部分の長さの合計である。
得られたサンプルシートの180°剥離強度を、テンシロン引っ張り試験機(オリエンテック社製、商品名「RTA−100」)を用い、常法に従って測定(チャック間距離20mm、引張速度300mm/min)し、これを、サイドシール部4のシール強度とした。サンプルシートは、腹側部A側の部分及び背側部B側の部分を、それぞれ、テンシロン引っ張り試験機のチャックに挟み、サイドシール部4をチャック間の中央に位置させた。剥離強度は、サンプルシートが、腹側部A側の部分及び背側部B側の部分とに分断されるまでの引っ張り過程における最大点荷重である。
また、弱シール領域42の長さは、サイドシール部4の全長L4の、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上であり、また、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下である。また、サイドシール部4の上端4uから弱シール領域42までの距離は、好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上であり、また、好ましくは40mm以下、より好ましくは30mm以下である。
上述した実施形態のおむつ1について更に説明すると、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの伸縮部G1〜G3の何れにおいても、外層シート22と内層シート23との間が、散点状に形成された多数の融着部(接合部)26において接合されており、弾性部材24が、それらの融着部26を通らないように配されている。
より具体的には、伸縮部G1〜G3には、X方向に接合部26が間欠的に直列配置されてなる接合部列が、Y方向に複数列形成されており、それらの接合部列における各接合部のX方向が一致している。
そして、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの伸縮部G1〜G3の何れにおいても、複数本の弾性部材24が、それぞれ、X方向において隣り合う接合部26間を通るように配されている。また、各弾性部材24は、後述する側部接着領域27又は吸収性本体側接着領域28においてシート22,23間に固定されている一方、それ以外の部位においては、シート22,23の何れにも固定されていない。
腹側シート部材2Aは、図3に示すように、腹側シート部材の両側縁部2a,2a又はその近傍に、外層シート22と内層シート23との間が接着剤を介して接合された側部接着領域27を有している。また、腹側シート部材2Aは、側部接着領域27よりおむつ幅方向中央側に、外層シート22と内層シート23との間が接着剤を介して接合された吸収性本体側接着領域28を有している。
背側シート部材2Bは、図4に示すように、背側シート部材の両側縁部2b,2b又はその近傍に、外層シート22と内層シート23との間が接着剤を介して接合された側部接着領域27を有している。また、背側シート部材2Bも、側部接着領域27よりおむつ幅方向中央側に、外層シート22と内層シート23との間が接着剤を介して接合された吸収性本体側接着領域28を有している。
そして、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの何れにおいても、ウエスト伸縮部G1に配された弾性部材24は、一対の側部接着領域27それぞれにおいてシート22,23間に固定されている一方、側部接着領域27間においては、シート22,23の何れにも固定されていない。他方、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの何れにおいても、胴回り伸縮部G2又は延出部伸縮部G3に配された弾性部材24は、側部接着領域27及び吸収性本体側接着領域28のそれぞれにおいてシート22,23間に固定されている一方、側部接着領域27と吸収性本体側接着領域28との間においては、シート22,23の何れにも固定されていない。吸収性本体側接着領域28は、図3及び図4に示すように、おむつ幅方向外側の端が、吸収性本体3の側縁3cの位置よりおむつ幅方向の内側(中央側)に位置するように形成されているが、これに代えて、吸収性本体3の側縁3cの内外に亘るように形成したり、吸収性本体3の側縁3cよりおむつ幅方向の外方に形成することもできる。
ウエスト伸縮部G1,胴回り伸縮部G2及び延出部伸縮部G3においては、弾性部材24が収縮することにより、隣接する接合部列間のシート22及び23が外方に膨らむように変形して、隣接する接合部列間にシート22又はシート23からなる襞29が生じると共に、両シート22,23間には、襞29と襞29とに周囲を囲まれた中空部30が形成される(図7参照)。
背側延出部21bの長さL6(図2参照)は、背側シート部材2Bの長さLb(図2参照)の5〜60%、特に20〜40%であることが好ましい。
外層シート22及び内層シート23としては、この種の物品に従来使用されている各種のシート材を特に制限なく用いることができるが、不織布であることが好ましく、特に柔軟性等の観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層の不織布又は2層以上の積層不織布であることが好ましい。また、これらの不織布とフィルムとを一体化したシートでもよい。シール強度低減材としてのシート材としても、この種の物品に従来使用されている各種のシート材を特に制限なく用いることができるが、不織布であることが好ましく、柔軟性等の観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層の不織布又は2層以上の積層不織布であることが好ましい。
弾性部材24の形成材料としては、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる各種公知の弾性材料を特に制限なく用いることができる。弾性材料としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を好ましく用いることができる。
以上、本考案をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本考案は上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。
例えば、本考案におけるパンツ型吸収性物品は、腹側部、股下部及び背側部に亘る連続した砂時計状の外包材と、該外包材の内面側に固定された吸収性本体とを備え、腹側部における外包材の両側縁部と背側部における外包材の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であっても良い。
また、上述したおむつ1にように、背側シート部材2B(背側部)に延出部21bを設けるのに代えて、腹側シート部材2A(腹側部)に延出部を設けても良いし、両方に、サイドシール部4より下方に延出する延出部を設けても良いし、両方に、サイドシール部4より下方に延出する延出部を設けなくても良い。
背側シート部材2B(背側部)及び腹側シート部材2A(腹側部)の何れか一方を、通常のおむつと同様の構成としても良い。
また、腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bは、それぞれ、弾性部材24と重ならないように形成されたドット状の接合部26を有するものに代えて、おむつ外面をなす外層シート22とその内側に配された内層シート23とが全域において接着された構造を有するものであっても良い。また、ウエスト伸縮部G1、胴回り伸縮部G2、延出部伸縮部G3は、それぞれ、その全体又は一部が、おむつ外面をなす外層シート22とその内側に配された内層シート23とが全域において接着された構造を有するものであっても良い。また、胴回り伸縮部G2を、腹側シート部材2A及び/又は背側シート部材2Bの全幅に亘るように形成しても良く、延出部伸縮部G3も、腹側シート部材2A及び/又は背側シート部材2Bの全幅に亘るように形成しても良い。
また、サイドシール部4は、腹側及び背側シート部材の側縁部2a,2bを接合して形成されているが、サイドシール部4の外側に腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとが接合されていない細幅(例えば0mm超20mm以下)の非接合部分を有していてもよい。
また、パンツ型吸収性物品は、幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつの他、パンツ型の生理用ナプキン等であっても良い。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
上述した実施形態に関し、本考案はさらに以下のパンツ型吸収性物品を開示する。
<1>
着用者の腹側に配される腹側部、着用者の股間部に配される股下部及び着用者の背側に配される背側部を備え、腹側部の両側縁部と背側部の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、及び上端にウエスト開口部を有する筒状胴回り部が形成されている、パンツ型吸収性物品であって、
前記サイドシール部は、シール強度が相対的に高いシール領域に上下を挟まれた弱シール領域を有しており、
腹側部及び背側部のそれぞれに、筒状胴回り部の周方向に延びる弾性部材が上下方向に間隔を設けて複数本配されており、腹側部及び背側部の少なくとも一方に、相対的に細い弾性部材が配された弱伸長応力域及び相対的に太い弾性部材が配された強伸長応力域が形成されており、
強伸長応力域は、弱伸長応力域より下方に位置し、弱伸長応力域及び強伸長応力域それぞれの一部分が、筒状胴回り部における、弱シール領域に対応する高さ範囲内に位置し、弱伸長応力域と強伸長応力域との境界が、同高さ範囲内に位置している、パンツ型吸収性物品。
<2>
前記サイドシール部は、前記弱シール領域より上側のシール領域のシール強度と、該弱シール領域より下側のシール領域のシール強度とが同じである、前記<1>に記載のパンツ型吸収性物品。
<3>
腹側部及び背側部の両方に、前記弱伸長応力域及び前記強伸長応力域が形成されている、前記<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
前記弱伸長応力域に配する弾性部材の太さと、前記強伸長応力域に配する弾性部材の太さの差は、100dtex以上、好ましくは400dtex以上であり、好ましくは、1000dtex以下、より好ましくは700dtex以下である、前記<1>〜<3>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
前記弱伸長応力域に配する弾性部材の太さは、好ましくは600dtex以下、より好ましくは400dtex以下であり、また、好ましくは200dtex以上、より好ましくは300dtex以上である、前記<1>〜<4>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
前記強伸長応力域に配する弾性部材の太さは、好ましくは700dtex以上、より好ましくは800dtex以上であり、また、好ましくは1000dtex以下、より好ましくは900dtex以下である、前記<1>〜<5>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
前記強伸長応力域に配された弾性部材の内、前記弱シール領域に対応する高さ範囲(S2)内に位置する弾性部材の本数(上下方向に間欠配置する弾性部材の本数)は、1本以上であり、好ましくは2本以上、より好ましくは3本以上である、前記<1>〜<6>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
前記弱伸長応力域に配された弾性部材の内、前記弱シール領域に対応する高さ範囲(S2)内に位置する弾性部材の本数(上下方向に間欠配置する弾性部材の本数)は、2本以上であり、好ましくは4本以上である、前記<1>〜<7>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
前記弱伸長応力域は、上下方向の一定幅あたりの伸長応力が、前記強伸長応力域よりも小さい、前記<1>〜<8>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
前記弱シール領域は、シール強度が、好ましくは30N/30mm以下、より好ましくは25N/30mm以下であり、また、好ましくは10N/30mm以上、より好ましくは15N/30mm以上である、前記<1>〜<9>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記弱シール領域より上側の前記シール領域と前記弱シール領域とのシール強度の差、及び該弱シール領域より下側の前記シール領域と該弱シール領域とのシール強度の差は、それぞれ、好ましくは5N/30mm以上、より好ましくは10N/30mm以上であり、また、好ましくは20N/30mm以下、より好ましくは15N/30mm以下である。前記<1>〜<10>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
前記腹側部及び/又は前記背側部において、前記弱伸長応力域及び前記強伸長応力域に配する弾性部材の伸長倍率が同程度である、前記<1>〜<11>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
前記弱伸長応力域及び前記強伸長応力域の何れについても、弾性部材の伸長倍率が、好ましくは2〜4倍であり、より好ましくは2.5〜3.5倍である、前記<1>〜<12>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
前記弱シール領域は、シール強度低減材を、サイドシール部に配して形成されている、前記<1>〜<13>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
前記シール強度低減材が、シート材及びホットメルト接着剤の少なくとも一方である、前記<1>〜<14>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<16>
外包材と、該外包材の内面側に固定された吸収性本体とを備え、腹側部における外包材の両側縁部と背側部における外包材の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されており、
前記外包材は、外層シートと、外層シートの内面側に配された内層シートと、両シート間に配された複数本の糸状の弾性部材を備えており、
腹側部及び背側部の何れか一方又は双方における前記内層シートの内面側に、本体端部固定用シートが配されており、
前記本体端部固定用シートは、前記内層シート側の面が、前記吸収性本体の端部における肌当接面及び前記内層シートに接着剤を介して接合されているとともに、前記サイドシール部における、腹側部側の内層シートと背側部側の内層シートとの間に介在して、該サイドシール部に前記弱シール領域を形成している、前記<1>〜<15>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<17>
前記本体端部固定用シート、及び前記本体端部固定用シートと前記内層シートとの間に配されたホットメルト接着剤が、シール強度低減材として機能する、前記<14>〜<16>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<18>
サイドシール部の上端から、弱伸長応力域と強伸長応力域との境界までの距離L3が、サイドシール部の全長の20%以上60%以下である、前記<1>〜<17>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<19>
サイドシール部の上端から、弱伸長応力域と強伸長応力域との境界までの距離L3は、サイドシール部の全長(上下方向の長さ)の好ましくは、20%以上60%以下であり、より好ましくは30%以上50%以下である、前記<1>〜<18>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<20>
前記弱シール領域の長さは、サイドシール部の全長の、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上であり、また、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下である、前記<1>〜<19>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<21>
サイドシール部の上端から弱シール領域までの距離は、好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上であり、また、好ましくは40mm以下、より好ましくは30mm以下である、前記<1>〜<20>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<22>
着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配される背側シート部材と、腹側シート部材及び背側シート部材に架け渡して固定された吸収性本体とを具備し、腹側シート部材の両側縁部と背側シート部材の両側縁部とが接合されて、前記一対のサイドシール部及び筒状胴回り部が形成されている、前記<1>〜<21>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<23>
腹側シート部材は、物品長手方(X方向)の長さLaが、前記サイドシール部の長さL4と同じであり、左右両側にサイドシール部を有する本体部を有する一方、該本体部から股下部側に延出する延出部を有していない、前記<1>〜<22>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<24>
背側シート部材は、物品長手方(X方向)の長さLbが、前記サイドシール部の長さL4よりも長く、それによって、左右両側にサイドシール部を有する本体部と、該本体部から股下部側に延出し、左右両側にサイドシール部を有しない延出部とが形成されている、前記<1>〜<23>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<25>
前記吸収性本体は、液透過性の表面シート、液不透過性又は撥水性の裏面シート、及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を有しており、物品長手方向に長い長方形状に形成されている、前記<1>〜<24>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<26>
前記吸収体は、物品長手方向に長い長方形状に形成されており、該吸収体は、その長手方向の両側に、吸収性コアの形成材料が存在しないか又は該形成材料の坪量が他の部分より少ない低剛性部を有している、前記<1>〜<25>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<27>
前記吸収性本体の長手方向の両側部には、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフスが形成されている、前記<1>〜<26>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<28>
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材は何れも、物品の外面をなす外層シートと、外層シートの内面側に配された内層シートと、両シート間に配された複数本の糸状の弾性部材を備えている、前記<1>〜<28>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<29>
前記弱シール領域を形成するシール強度低減材が、腹側部を形成する部材又は腹側シート部材のみに配されている、前記<1>〜<28>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<30>
前記弱シール領域を形成するシール強度低減材が、背側部を形成する部材又は背側シート部材のみに配されている、前記<1>〜<28>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<31>
腹側部において、前記弱シール領域を形成するシール強度低減材としてのシート材が、腹側部の両側部のみに配されている、前記<1>〜<30>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<32>
背側部において、前記弱シール領域を形成するシール強度低減材としてのシート材が、背側部の両側部のみに配されている、前記<1>〜<31>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<33>
腹側シート部材は、左右両側にサイドシール部を有する腹側本体部を有し、前記背側シート部材は、左右両側にサイドシール部を有する背側本体部と、該背側本体部から股下部側に延出し、左右両側にサイドシール部を有しない背側延出部とを有しており、
前記腹側本体部及び前記背側本体部に、それぞれ、ウエスト伸縮部及び胴回り伸縮部が形成され、前記背側延出部に、延出部伸縮部が形成されている、前記<1>〜<33>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<34>
腹側シート部材及び背側シート部材の、前記ウエスト伸縮部、前記胴回り伸縮部及び前記延出部伸縮部においては、それぞれ、外層シートと内層シートとの間が、散点状に形成された多数の接合部(好ましくは融着部)において接合されており、弾性部材が、それらの接合部(好ましくは融着部)を通らないように配されている、前記<1>〜<33>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<35>
前記ウエスト伸縮部、前記胴回り伸縮部及び前記延出部伸縮部のそれぞれには、物品長手方向に前記接合部が間欠的に直列配置されてなる接合部列が、物品横方向に複数列形成されており、それらの接合部列における各接合部の物品長手方向の位置が一致している、前記<1>〜<34>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<36>
腹側シート部材及び背側シート部材の、前記ウエスト伸縮部、前記胴回り伸縮部及び前記延出部伸縮部においては、複数本の弾性部材が、それぞれ、物品長手方向において隣り合う接合部間を通るように配されている、前記<1>〜<36>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<37>
前記背側延出部の物品長手方向の長さL6は、前記背側シート部材の同方向の長さLbの5〜60%であり、好ましくは20〜40%である、前記<1>〜<36>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
1 パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)
2A 腹側シート部材
20a 腹側本体部
D1 弱伸長応力域
D2 強伸長応力域
22 外層シート
23 内層シート
24 弾性部材
25 本体端部固定用シート(シール強度低減材)
2B 背側シート部材
20b 背側本体部
21b 延出部
D3 弱伸長応力域
D4 強伸長応力域
3 吸収性本体
31 表面シート
32 裏面シート
33 吸収体
4 サイドシール部
42 弱シール領域
41,43 弱シール領域よりシール強度が高いシール領域
4u 上端
4d 下端
5 ウエスト開口部
6 レッグ開口部
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
D 筒状胴回り部
S2 筒状胴回り部における、弱シール領域に対応する高さ範囲

Claims (7)

  1. 着用者の腹側に配される腹側部、着用者の股間部に配される股下部及び着用者の背側に配される背側部を備え、腹側部の両側縁部と背側部の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、及び上端にウエスト開口部を有する筒状胴回り部が形成されている、パンツ型吸収性物品であって、
    前記サイドシール部は、シール強度が相対的に高いシール領域に上下を挟まれた弱シール領域を有しており、
    腹側部及び背側部のそれぞれに、筒状胴回り部の周方向に延びる弾性部材が上下方向に間隔を設けて複数本配されており、腹側部及び背側部の少なくとも一方に、相対的に細い弾性部材が配された弱伸長応力域及び相対的に太い弾性部材が配された強伸長応力域が形成されており、
    強伸長応力域は、弱伸長応力域より下方に位置し、弱伸長応力域及び強伸長応力域それぞれの一部分が、筒状胴回り部における、弱シール領域に対応する高さ範囲内に位置し、弱伸長応力域と強伸長応力域との境界が、同高さ範囲内に位置している、パンツ型吸収性物品。
  2. 腹側部及び背側部の両方に、前記弱伸長応力域及び前記強伸長応力域が形成されている、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記弱伸長応力域は、上下方向の一定幅あたりの伸長応力が、前記強伸長応力域よりも小さい、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記弱シール領域は、シール強度低減材を、サイドシール部に配して形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記シール強度低減材が、シート材及びホットメルト接着剤の少なくとも一方である、請求項1〜4の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. サイドシール部の上端から、弱伸長応力域と強伸長応力域との境界までの距離L3が、サイドシール部の全長の20%以上60%以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  7. 着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配される背側シート部材と、腹側シート部材及び背側シート部材に架け渡して固定された吸収性本体とを具備し、腹側シート部材の両側縁部と背側シート部材の両側縁部とが接合されて、前記一対のサイドシール部及び前記筒状胴回り部が形成されている、請求項1〜6の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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