JP3209548U - フィッシングルアー兼投げ釣り用錘 - Google Patents

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【課題】投てき時に水平飛行姿勢を安定的に維持した状態で遠方に飛行させることができる共に、水平主翼部及び垂直尾翼部を揺動させつつ水中を浮遊させることができるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘を提供する。【解決手段】リール糸通し孔21を後端部に備えて略流線形に形成されるルアー本体20と、ルアー本体20の中間位置で回動可能に軸支される二つの水平主翼部22と、ルアー本体20の上面後端部で回動可能に軸支される一つの垂直尾翼部24と、ルアー本体20の上面先端部に備えられる前後の向きを決定する上段錘部26と、ルアー本体20の下面先端部から略中央箇所に亘って備えられる上下の向きを決定する下段錘部27と、から成り、水平主翼部22は、前方に折り畳まれた状態から左右に夫々拡開した状態へと回動可能であると共に、垂直尾翼部24は、前方に折り畳まれた状態から上方に起立した状態へと回動可能である。【選択図】図1

Description

本考案は、フィッシングルアー及び投げ釣り用錘に関し、具体的には、投てき時において水平飛行姿勢を維持したまま安定的により遠くに飛ばすことが可能なフィッシング用品に関するものである。
従来より、昆虫や小魚を人工的に疑似餌化させたプラグ、ジグ、スピナー、ワームなどを使用して魚釣りをするルアーフィッシングが知られている。
上記におけるプラグ、ジグ、スピナー、ワームなどを人工的に疑似餌化させたルアーの動きは、リール竿の操作とルアー自体の形状によって釣果が大きく異なることから、リール竿の操作技術の熟練はもとより、実際の昆虫や小魚の動きに合わせたルアー自体の擬態形状ならびに擬態動作性能が求められるものであった。
従来より、上記における釣り人の要求を満たすため、例えば、疑似ワームについて水面で上下するアクションをより適切に容易に行ない得る「ルアー用水面アンカー」(特許文献1)が提案され、公知技術となっている。具体的には、頭部と胸部と腹部と脚と翅からなる水に浮く疑似昆虫の水面アンカーで、胸部の左右に貫通する挿通孔にやや突出する管を嵌合し、翅支持金具を回動自在に挿通し、プラスチック弾性薄板の翅を翅支持金具により係合固定し、弾性薄板の脚を胸部の下部側方で形成し、翅を回動させて脚の上に係合させて翅支持金具とで挟持して固定可能にし、腹部後端部に釣り糸取付け環を挿通し、腹部にプラスチック板の翅挟持板と、該翅挟持板の位置で腹部の下方の左右の支持板と、支持板の端部で回動する翅挟持金具と、左右の支持板間で翅挟持金具に固定され共に前後に回動する透明プラスチック板の水受け板兼係止具と、その先端に係合する掛け金具を翅係止部を有する釣り糸取付け環に回動自在に取付けた手段を採用するものである。
しかしながら、かかる「ルアー用水面アンカー」の提案は リール巻き上げ時に翅部が巻き上げ方向に対して略直角に立ち上がることになり、その結果翅部が水面の抵抗をもろに受けることとなり、水に浮く疑似昆虫の動きを正確に再現することができないと共に、アンカー自体の重心位置がアンカーの中心にあるため、投てき時においてアンカー自体の水平飛行姿勢を維持したまま安定的により遠くに飛ばすことができないといった問題点があった。
また、ルアーフィッシングの場面ごとに変化する要求に応じて、翼部材の形状が変化する「フィッシングルアー」(特許文献2)が提案され、公知技術となっている。具体的には、翼部材が複数のリンク部材で構成されており、ルアー本体に対して、前側リンクがビスで固定され、後側リンクがスライドプレートに対してビスで固定され、そのスライドプレートは、ロッド部材に固定され、釣り糸に作用する張力が、スライドプレートに作用するように構成され、ロッド部材の周囲にはコイルスプリングが巻装され、スライドプレートをルアー本体の後方(翼部材が展開する方向)側に付勢する手段を採用するものである。
しかしながら、かかる「フィッシングルアー」の提案は、ルアー本体の飛行姿勢が前方に位置するタングと翼部とのみで制御されるため、投てき時にルアー本体が上投てき方向に対して上下方向に回転する可能性があってルアーの形状が小魚に限定されるという問題と、投てき時においてアンカー自体の重心位置がアンカーの中心にあるため、投てき軌道の方向性が安定しない(単なる錘による遠心力で飛ばされる状態)と共に、ルアー本体に左右方向のバランスを調整する尾翼構造が設けられていないことによって、水平飛行姿勢を安定的に維持した状態でより遠くに飛ばすことが難しいといった問題点があった。
さらに、キャスティングする際の空気の抵抗をなるべく減らし、それによって正確にキャスティングすることができ、しかも魚の餌である虫等の形を模したルアーが水面を流れる際、よりリアルにその虫等の振る舞いを表して、魚をより強く誘き寄せることができる「ルアー」(特許文献3)が提案され、公知技術となっている。具体的には、水面を浮遊させて魚を誘うルアーであって、ルアー本体の水面から露出する上部に一対の翼部が夫々揺動可能に取り付けられ、その翼部が該上部から延びて水中に部分的に没するようにしたことを特徴とするもので、翼部は、夫々が左右に広げた位置と道糸方向に対して閉じた位置との間で揺動可能とする手段を採用するものである。
しかしながら、かかる「ルアー」の提案は、投てき時においてアンカー自体の重心位置がアンカーの中心にあるため、投てき軌道の方向性が安定しない(単なる錘による遠心力で飛ばされる状態)と共に、ルアー本体に左右方向のバランスを調整する尾翼構造が設けられていないことによって、水平飛行姿勢を安定的に維持した状態でより遠くに飛ばすことが難しいといった問題点があった。
本出願人は、以上のような従来のフィッシングルアーにおける水平飛行姿勢を安定的に維持したままより遠くに飛ばすことができないという問題点に着目し、ルアー自体の擬態形状ならびに動作性能において実際の昆虫や小魚に合わせた性能を備えた上で、上記の問題を解決することができないものかという着想の下、投てき時においては水平主翼部がルアー本体の両側に拡開すると共に垂直尾翼部が立ち上がることで水平飛行姿勢を安定的に維持した状態で遠方に飛行させることができる共に、リール糸巻き上げ時においては水平主翼部及び垂直尾翼部が折り畳まれて水圧抵抗を減少させることができ、さらに、リール竿のリールの巻き上げ操作と竿の動きに合わせて水平主翼部及び垂直尾翼部を揺動させながら水中を浮遊させることができるフィッシングルアーを開発し、本考案における「フィッシングルアー兼投げ釣り用錘」の提案に至るものである。
実用新案登録第3068194号公報 特開2000−93045号公報 特開2005−245245号公報
本考案は、上記問題点に鑑み、投てき時においては水平主翼部がルアー本体の両側に拡開すると共に垂直尾翼部が立ち上がることで水平飛行姿勢を安定的に維持した状態で遠方に飛行させることができる共に、リール糸巻き上げ時においては水平主翼部及び垂直尾翼部が折り畳まれて水圧抵抗を減少させることができ、さらに、リール竿のリールの巻き上げ操作と竿の動きに合わせて水平主翼部及び垂直尾翼部を揺動させつつ水中を浮遊させることができるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本考案は、リール糸の先端に取り付けられて水中を浮遊するフィッシングルアー兼投げ釣り用錘であって、リール糸通し孔を後端部に備えて略流線形に形成されるルアー本体と、該ルアー本体の所定中間位置で回動可能に軸支される二つの水平主翼部と、該ルアー本体の上面後端部で回動可能に軸支される一つの垂直尾翼部と、該ルアー本体の上面先端部に備えられるキャスティング時の前後の向きを決定する上段錘部と、該ルアー本体の下面先端部から略中央箇所に亘って備えられる上下の向きを決定する下段錘部と、から成り、水平主翼部は、前方に折り畳まれた状態から左右に夫々拡開した状態へと回動可能であると共に、垂直尾翼部は、前方に折り畳まれた状態から上方に起立した状態へと回動可能である手段を採る。
また、本考案は、前記水平主翼部について、前方に折り畳まれた状態において、翼先が内側後方へ傾斜した形状に成形されて成る手段を採り得る。
さらに、本発明は、前記垂直尾翼部について、上方に起立した状態において、翼先が上側後方へ傾斜した形状に成形されて成る手段を採り得る。
またさらに、本発明は、前記下段錘部の下面長手方向に所定深さの凹溝が形成され、該凹溝内所定箇所に略水平方向から下方略鉛直方向へ屈曲した釣り糸通し管が備えられている手段を採用し得る。
さらにまた、本発明は、前記ルアー本体の後端部が、斜め下方に屈折した形状に成形されて成る手段を採り得る。
本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘によれば、水平主翼部がルアー本体に対して左右方向へ夫々回動(拡開)可能に備えられることによって、投てき時は、最初は閉じた状態であることで投げやすい上、飛行するに伴って空気抵抗を受けて拡開することによって、ルアー本体を安定的且つ遠くに飛ばすことができる、といった優れた効果を奏する。
また、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘によれば、水平主翼部がルアー本体に対して左右方向へ夫々回動(拡開)可能に備えられることによって、リール糸巻き上げ時は、水平主翼部が水の抵抗を受けて折り畳まれて水中の障害物に引っ掛かることがない上、リール竿のリール巻き上げ操作と竿の動きによって水平主翼部自体が左右に揺動して、魚のヒレまたは昆虫の羽の動きに似せることで魚を効果的に誘引することができる、といった優れた効果を奏する。
さらに、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘によれば、ルアー本体の上面後端部に垂直尾翼部が備えられていることによって、投てき時は、ルアー本体の左右の姿勢を安定的に維持することができると共に、リール糸巻き上げ時は、水の抵抗を受けて水平主翼部と同様に折り畳まれて水中の障害物に引っ掛かることがない上、リール糸の巻き上げ力を最小限に留めることができる、といった優れた効果を奏する。
またさらに、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘によれば、ルアー本体の上面先端部に上段錘部が備えられてルアー自体の重心が前方に位置することによって、投てき時は、ルアー本体の前後の向きを投てき推進力を利用して決定することができると共に、投てき推進力を効果的に増すことができる、といった優れた効果を奏する。
さらにまた、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘によれば、ルアー本体の下面先端部から略中央箇所に亘って下段錘部が備えられていることによって、ルアー本体の上下の向きならびにルアー本体の水平状態を安定的に決定することができる、といった優れた効果を奏する。
そしてまた、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘によれば、上段錘部と下段錘部が備えられることによって、ルアーとして機能するのみならず、錘としての役割をも果たすものであって、従来のルアーの様に別体の錘を取り付ける必要がない、といった優れた効果を奏する。
本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘を示す説明図である。 本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘の投てき時の作動状態を示す説明図である。 本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘のリール糸巻き上げ時の作動状態を示す説明図である。 本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘の下段錘部を示す説明図である。 本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘の水平主翼部の働きを示す説明図である。 本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘の垂直尾翼部の働きを示す説明図である。
本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10は、投てき時においては水平主翼部22がルアー本体20の両側に拡開すると共に垂直尾翼部24が立ち上がることで水平飛行姿勢を安定的に維持した状態で遠方に飛行させることができる共に、リール糸31巻き上げ時においては水平主翼部22及び垂直尾翼部24が折り畳まれて水圧抵抗を減少させることができ、さらに、リール竿のリール巻き上げ操作と竿の動きに合わせて水平主翼部22及び垂直尾翼部24を揺動させつつ水中を浮遊させることができる手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本考案のフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法等の範囲内で、適宜変更することができる。
図1は、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の説明図であり、(a)は全体斜視図、(b)は分解斜視図である。
本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10は、リール糸31の先端に取り付けられて水中を浮遊するフィッシングルアー及び投げ釣り用錘であって、ルアー本体20と、水平主翼部22と、垂直尾翼部24と、上段錘部26と、下段錘部27と、で構成される。
ルアー本体20は、リール糸通し孔21を後端部に備え、空気抵抗を最小限に軽減すべく略流線形を有して形成されるもので、必要に応じて昆虫や小魚の形状を模して成形される。
尚、リール糸通し孔21を備えたルアー本体20の後端部について、図面に示すように、斜め下方に屈折した形状に成形することが考え得る。かかる態様を採用することで、リール糸31を屈折させることなく、リール糸通し孔21を通過し更に前方へ真っ直ぐに延進させることが可能となる。
水平主翼部22は、一のルアー本体20に対し二つ備えられ、該ルアー本体20の所定中間位置において、前方に折り畳まれた状態から左右に夫々拡開した状態へと回動可能に軸支されている。投てき時においては、水平主翼部22が左右方向へ夫々開いて飛行体の翼の役目を果たし、リール糸31の巻き上げ時は、水平主翼部22が前方に折り畳まれて水中の障害物に引っ掛かることがなく、リール巻き上げ操作と竿の動きにより左右に揺動させることも可能で、魚のヒレや昆虫の羽の動き様に擬態化させることもできる。水平主翼部22の回動(拡開)角度は、ルアー本体20に水平主翼部22と接する回動ストッパー23を設けて、その拡開範囲を制御している。
前記水平主翼部22の翼先22aの形態について、前方に折り畳まれた状態において、内側後方へ傾斜した形状に成形されている。かかる形状を採ることで、投てき時において傾斜した翼先22aに空気の抵抗を受けて、水平主翼部22の回動(拡開)に資することとなり、完全に拡開した後は、空気を後方へ逃がす役割を果たすものである。
垂直尾翼部24は、一のルアー本体20に対し一つ備えられ、該ルアー本体20の上面後端部において、前方に折り畳まれた状態から上方に起立した状態へと回動可能に軸支されている。投てき時においては、垂直尾翼部24が後方に倒れ起立状態を為して所謂飛行体の尾翼の役目を果たし、リール糸31の巻き上げ時は、垂直尾翼部24が前方に倒れるように折り畳まれて所謂船体の舵取り翼の役割を果たすと共に、水中の障害物に引っ掛かることがなく、キャスティング操作により上下に揺動させることも可能で、昆虫の羽の動き様に擬態化させることもできる。垂直尾翼部24は、その後端辺25cがルアー本体20に接するまで回動可能であり、よって垂直尾翼部24の回動(起立)角度は、垂直尾翼部24における下端辺24cの傾斜角度によって決定される。
前記垂直尾翼部24の翼先24aの形態について、上方に起立した状態において、上側後方へ傾斜した形状に成形されている。かかる形状を採ることで、投てき時において傾斜した翼先24aに空気の抵抗を受けて、垂直尾翼部24の回動(起立)に資することとなり、完全に起立した後は、空気を後方へ逃がす役割を果たすものである。
また、垂直尾翼部24が上方に起立した状態において、該垂直尾翼部24の前方に位置する端辺にえぐり部24bが形成されていることで、飛行中の空気抵抗を低減する構造を採っている。
上段錘部26は、ルアー本体20の上面先端部に備えられ、投てき時における前後の向きを決定すると共に、推進力を得る役割を果たす。すなわち、上段錘部26がルアー本体20の上面先端部に備えられることによって、フィッシングルアー兼投げ釣り用錘10全体の重心が前方に位置することとなり、投てき時においてフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の先端が投てき方向に必然的に向くこととなって、フィッシングポイントに正確に打ち込むことができる。
下段錘部27は、ルアー本体20の下面先端部から略中央箇所に亘って備えられ、投てき時においてその重心効果によりルアー本体20の上下の向きを決定する役目を果たす。すなわち、下段錘部27がルアー本体20の下面に備えられることによって、フィッシングルアー兼投げ釣り用錘10全体の重心が下方に位置することとなり、投てき時においてフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の上下の向きが必然的決定されることとなる。
また、下段錘部27の下面長手方向に所定深さの凹溝28が形成され、該凹溝28内所定箇所には略水平方向から下方略鉛直方向へ屈曲した釣り糸通し管29が備えられている。該釣り糸通し管29には、リール糸通し孔21を通過したリール糸31が後方の挿入口から挿通され、屈曲した管内で方向転換をして下方の送出口から送り出されたリール糸31に、釣り針30(釣り糸)が結い付けられることとなる。これにより、釣り針30が遊動自在に備えられることとなって、魚が掛かった時の動きが竿に伝わり易く、また、大型の魚が掛かった際にルアー本体20その他の構成要素の変形を防止することができる。
尚、釣り糸通し管29における挿入口及び送出口は、リール糸31の損傷を防止すべく、テーパ状に拡開された形状に成形されている。また、該釣り糸通し管29の水平長さ並びに鉛直長さについては、長さを増すことで重量も当然に増すこととなるため、錘としての作用効果を考慮して任意に決定される。
尚、フィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の各構成要素の素材については、特に限定するものではなく、例えば、アルミ、ステンレス、真鍮、銅などの非錆金属、木材、合成樹脂、発泡樹脂、金属や高分子素材による合成繊維、パルプモールドの何れかまたはその組み合わせによって形成され、また、各構成要素(ルアー本体20、水平主翼部22、垂直尾翼部24、上段錘部26、下段錘部27、釣り糸通し管29)が同一素材であると夫々別素材であるとを問うものではない。
以上で構成される本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10は、投てき時においては水平主翼部22及び垂直尾翼部24が空気抵抗を受けて拡開・起立することで安定的に遠方に飛行させることができる共に、リール糸31巻き上げ時においては水平主翼部22及び垂直尾翼部24が前方に折り畳まれて水中の障害物に引っ掛かることがなく、且つ、リール巻き上げ操作と竿の動きにより水平主翼部22及び垂直尾翼部24が左右・上下に揺動(回動)して水中を浮遊するフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の提供を図ることができる。
図2は、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の投てき時の作動状態を示す説明図である。
図示される状態は、投てき時のフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10を上方から見た説明図であって、上段錘部26の重量効果によってルアー本体20が投てき方向に向き、下段錘部27の重量効果によってルアー本体20の上下の向きが決定され、空気抵抗によって水平主翼部22が夫々左右に開くと共に垂直尾翼部24が上方へ起立する。これにより、水平主翼効果によってより遠方への投てきが可能であると共に、垂直尾翼効果によってルアー本体20の左右の傾き姿勢が維持され、フィッシングルアー兼投げ釣り用錘10をより遠くのフィッシングポイントに正確に打ち込むことが可能となる。
図3は、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10のリール糸巻き上げ時の作動状態を示す説明図である。
図示される状態は、リール糸31巻き上げ時のフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10を上方から見た説明図であって、ルアー本体20の後端部に設けられているリール糸通し孔21にリール糸31が通されているため、リール糸31巻き上げにより投てき方向と反対にルアー本体20が引っ張られることとなり、水平主翼部22及び垂直尾翼部24が水圧抵抗によって前方に折り畳まれて格納され、リール糸31巻き上げ時の巻き上げ力を軽減することができる。
また、リール巻き上げ操作と竿の動きによって水平主翼部22及び垂直尾翼部24を揺動させて、魚を誘引するテクニックとして使用することができる。
図4は、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の下段錘部を示す説明図であり、(a)は下段錘部27を前面から見た要部拡大説明図、(b)は下段錘部27を側面から見た要部拡大説明図である。
下段錘部27がルアー本体20の下面先端部から略中央箇所に亘って備えられていることによって、その重量効果よりルアー本体20の上下姿勢が決定される。
また、該凹溝28内所定箇所に釣り糸通し管29を備えることによって、釣り針30が遊動自在に備えられることとなって、魚が掛かった時の動きが竿に伝わり易く、また、大型の魚が掛かった際にルアー本体20その他の構成要素の変形を防止することもできる。
図5は、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の水平主翼部の働きを示す説明図であり、(a)は水平主翼部22の空気抵抗を示す要部拡大断面説明図、(b)は水平主翼部22の水圧抵抗を示す要部拡大断面説明図である。
水平主翼部22の外形端部がテーパ部22bを有して形成されていることによって、空気抵抗・水圧抵抗を最小限に軽減して、フィッシングルアー兼投げ釣り用錘10を安定的に飛行させ、また、安定的に水中に浮遊させることができる。
図6は、本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10の垂直尾翼部24の働きを示す説明図であり、(a)は垂直尾翼部24の投てき時の作動状態を示す要部拡大説明図、(b)は垂直尾翼部24のリール糸31巻き上げ時の作動状態を示す要部拡大説明図ある。
垂直尾翼部24は、ルアー本体20の上面後端部において、前方に折り畳まれた状態から上方に起立した状態へと回動可能に軸支されており、図6(a)に示すように、投てき時には垂直尾翼部24が空気抵抗を受けて起立状態となって所謂飛行体の尾翼の役目を果たし、ルアー本体20の左右の姿勢を安定させる。
尚、垂直尾翼部24の翼先24aに傾斜面が形成されることで、投てき時に該翼先24aが空気抵抗を受けて垂直尾翼部24が回動して起立する構造としている。また、起立状態の垂直尾翼部24の前方に位置する端辺には、えぐり部24bが形成されており、飛行中の空気抵抗を低減する構造を採っている。
リール糸31巻き上げ時には、図6(b)に示すように、垂直尾翼部24の後方端面24dが水圧抵抗を受けることによって、垂直尾翼部24が前方に倒れて水中での左右のバランスを保つと共に、水圧抵抗を軽減する役割を果たす。
以上で構成される本考案にかかるフィッシングルアー兼投げ釣り用錘10は、方向性とバランス性を決定する多様な構造を有していることから、遠投性とフィッシュングポイントへ打ち込む正確性に優れた従来にないフィッシングルアー及び投げ釣り用錘の提供を可能にする。
本考案は、従来型のフィッシングルアーとは異なり、上段錘による進行方向性ならびに遠投性と、左右主翼による揚力性と、垂直尾翼による左右の安定性と、下段錘による上下方向性(飛行姿勢)が総合的に確保できるものであって、従来のフィッシングルアーと比して遠投性とフィッシュングポイントへの正確性に優れたものである。したがって、本考案にかかる「フィッシングルアー兼投げ釣り用錘」の産業上の利用可能性は極めて大きいものと思料する。
10 フィッシングルアー兼投げ釣り用錘
20 ルアー本体
21 リール糸通し孔
22 水平主翼部
22a 翼先
22b テーパ部
23 回動ストッパー
24 垂直尾翼部
24a 翼先
24b えぐり部
24c 下端辺
24d 後方端面
26 上段錘部
27 下段錘部
28 凹溝
29 釣り針通し管
30 釣り針
31 リール糸

Claims (5)

  1. リール糸の先端に取り付けられて水中を浮遊するフィッシングルアー兼投げ釣り用錘であって、
    前記フィッシングルアー兼投げ釣り用錘は、リール糸通し孔を後端部に備えて略流線形に形成されるルアー本体と、該ルアー本体の所定中間位置で回動可能に軸支される二つの水平主翼部と、該ルアー本体の上面後端部で回動可能に軸支される一つの垂直尾翼部と、該ルアー本体の上面先端部に備えられる前後の向きを決定する上段錘部と、該ルアー本体の下面先端部から略中央箇所に亘って備えられる上下の向きを決定する下段錘部と、から成り、
    前記水平主翼部は、前方に折り畳まれた状態から左右に夫々拡開した状態へと回動可能であると共に、前記垂直尾翼部は、前方に折り畳まれた状態から上方に起立した状態へと回動可能であることを特徴とするフィッシングルアー兼投げ釣り用錘。
  2. 前記水平主翼部は、前方に折り畳まれた状態において、翼先が内側後方へ傾斜した形状に成形されて成ることを特徴とする請求項1に記載のフィッシングルアー兼投げ釣り用錘。
  3. 前記垂直尾翼部は、上方に起立した状態において、翼先が上側後方へ傾斜した形状に成形されて成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィッシングルアー兼投げ釣り用錘。
  4. 前記下段錘部の下面長手方向に所定深さの凹溝が形成され、該凹溝内所定箇所に略水平方向から下方略鉛直方向へ屈曲した釣り糸通し管が備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のフィッシングルアー兼投げ釣り用錘。
  5. 前記ルアー本体の後端部が、斜め下方に屈折した形状に成形されて成ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載のフィッシングルアー兼投げ釣り用錘。
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JP2018174855A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 爽緑合同会社 投げ釣り用飛行機型錘
JP2021000001A (ja) * 2019-06-19 2021-01-07 株式会社デップトーキョー 釣用ルアー
US11751551B2 (en) * 2021-04-15 2023-09-12 Bradley David Cahoon Hydrofoil fishing lure apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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