JP3209446U - 警報装置、電線盗難防止装置および電線盗難防止システム - Google Patents
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Abstract
【課題】線の断線を検知して警報を発する警報装置であって、簡易な構造で警報を発することができる警報装置を提供する。【解決手段】警報装置は、導線に第1の電流Iaを供給する第1の電源手段11Aと、警報を発する発音手段12と、発音手段に第2の電流Ibを供給する第2の電源手段11Bと、第1の電流または第2の電流に対応してON/OFFされるスイッチ手段14とを有し、第1の電源手段は、導線を経由してアースに接続され、導線が切断された場合にスイッチ手段に電流を供給し、第2の電源手段は、発音手段を経由してスイッチ手段に接続され、発音手段は、第1の電源手段がスイッチ手段に電流を供給した場合に、第2の電源手段から電流を供給されて通電状態となり、発音手段が発音する。【選択図】図1
Description
本考案は、導線の断線を検知して警報を発する警報装置に関する。また、本考案は、工事現場の電線の盗難を防止するために、電線(導線)の断線を検知して警報を発する警報装置を用いた電線盗難防止装置および電線盗難防止システムに関する。
盗難に関する異常を検出して、周囲への違法行為の認知と盗人への警告(威嚇を含む)とを行うために警報音を発する装置(サイレンなど)が知られている。特許文献1には、警笛音を出力する少なくとも2つのホーンと、ホーンボタンの操作に対応してON/OFFされるホーンスイッチと、リレーボックス内に配置され、前記ホーンスイッチのONに対応して接点回路をONさせ前記2つのホーンへ駆動電力を供給するプラグインリレーと、前記プラグインリレーと前記2つのホーンとを電気的に接続するワイヤーハーネスとを備えるホーン装置を有する車両に設けられる断線検知装置であって、前記ワイヤーハーネスを介して、前記2つのホーンのそれぞれに断線検知用の定電流を供給する定電流回路と、前記定電流回路の出力電圧を監視して前記ワイヤーハーネスの断線の有無を判定し、前記ワイヤーハーネスの断線を検知した場合に、前記ホーンスイッチとは独立して前記接点回路をONし、前記ワイヤーハーネスに駆動電力を供給させる断線検知回路とを備える断線検知ユニットを有し、前記断線検知ユニットは、前記プラグインリレーと共に前記リレーボックス内に配置されることを特徴とする技術を開示している。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、構造が複雑のため、コストが増加してしまう場合がある。また、特許文献1には、工事現場の電線(導線)の盗難を防止するために、電線(導線)の断線を検知して警報を発する電線盗難防止装置に関する技術の記載がない。
本考案は、導線の断線を検知して警報を発する警報装置であって、簡易な構造で警報を発することができる警報装置を提供することを目的とする。また、本考案は、工事現場の電線(導線)の盗難を防止するために、電線の断線を検知して警報を発する警報装置を用いた電線盗難防止装置または電線盗難防止システムを提供することを目的とするものであってもよい。
上記課題を解決するために、本考案の一つの実施形態は、導線の断線を検知して警報を発する警報装置であって、前記導線に第1の電流を供給する第1の電源手段と、前記警報を発する発音手段と、前記発音手段に第2の電流を供給する第2の電源手段と、前記第1の電流または前記第2の電流に対応してON/OFFされるスイッチ手段とを有し、前記第1の電源手段は、前記導線を経由してアースに接続され、該導線が切断された場合に前記スイッチ手段に電流を供給し、前記第2の電源手段は、前記発音手段を経由して前記スイッチ手段に接続され、前記発音手段は、前記第1の電源手段が前記スイッチ手段に電流を供給した場合に、前記第2の電源手段から電流を供給されて通電状態となり、該発音手段が発音する、ことを特徴とする警報装置を提供する。また、本考案の他の実施形態は、前記導線は工事現場の電線であり、前記発音手段は、前記電線が切断されたときに、発音して盗難防止用の警報音を発する、ことを特徴とする上記の警報装置を用いた電線盗難防止装置であってもよい。また、前記発音手段は、外部と情報の入出力を行う通信部を更に有し、前記発音手段は、前記通信部が受信した前記情報に基づいて、発音する、ことを特徴とする上記の警報装置又は上記の電線盗難防止装置であってもよい。また、上記の警報装置又は電線盗難防止装置を複数備え、一の前記通信部は、他の前記通信部と互いに送受信可能に接続され、一の前記発音手段は、一の前記通信部が受信した他の前記通信部からの発音情報に基づいて、発音する、ことを特徴とする、電線盗難防止システムであってもよい。
本考案に係る警報装置、電線盗難防止装置および電線盗難防止システムによれば、第1の電流または第2の電流に対応してON/OFFされるスイッチ手段を用いて、簡易な構造で、かつ、低コストで導線または電線の断線を検知して警報を発することができる。また、本考案に係る警報装置、電線盗難防止装置および電線盗難防止システムによれば、工事現場の電線が切断されたときに、発音して盗難防止用の警報音を発することができる。
実施形態に係る警報装置および電線盗難防止装置の例を用いて、本考案を説明する。なお、本考案は、以後に説明する警報装置または電線盗難防止装置以外でも、第1の電流または第2の電流に対応してON/OFFされるスイッチ手段を用いて、導線または電線の断線を検知して警報を発するものであれば、いずれのものにも用いることができる。なお、発する警報音は、特に限定されない。警報音は、例えば周囲への違法行為の認知と盗人への警告(威嚇を含む)とを行うための音、音色、ブザー、ホーンなどであってもよい。また、警報音は、例えば予め録音した人の声であってもよい。
以後に、本考案を説明する。
図1を用いて、本考案の実施形態に係る警報装置の構成を説明する。ここで、図1は、本考案の実施形態に係る警報装置10の一例を説明する説明図である。
なお、図1に示す警報装置は一例であり、本考案は図1に示す警報装置に限定されるものではない。
図1に示すように、本考案に係る警報装置100は、導線13の断線を検知して警報を発する装置である。本考案に係る警報装置100は、導線13に第1の電流Iaを供給する第1の電源手段11Aと、警報を発する発音手段12と、発音手段12に第2の電流Ibを供給する第2の電源手段11Bと、第1の電流11Aまたは第2の電流11Bに対応してON/OFFされるスイッチ手段14とを有する。
第1の電源手段11Aは、スイッチ手段14に電流を供給する手段である。第1の電源手段11Aは、導線13を経由してアースGNDに接続され、導線13が切断された場合にスイッチ手段14に電流を供給する。なお、第1の電源手段11Aが電流を供給する方法は公知の技術を用いることができる。また、導線13は、電流を通ずる線部材であれば、いずれのものも用いることができる。
第2の電源手段11Bは、発音手段12に電流を供給し、発音手段12を作動する手段である。第2の電源手段11Bは、発音手段12を経由してスイッチ手段14に接続され、さらにその先にアースGNDに接続される。なお、第2の電源手段11Bが電流を供給する方法は公知の技術を用いることができる。
発音手段12は、警報として、音や声を発する手段である。発音手段12は、第1の電源手段11Aがスイッチ手段14に電流を供給した場合に、第2の電源手段11Bから電流を供給されて通電状態となり、警報音を発する。また、発音手段12は、外部と情報の入出力を行う通信部を更に有してもよい。これにより、発音手段12は、通信部が受信した情報に基づいて、警報音を発することができる。ここで、警報音は、特に限定されない。警報音は、ブザー、ホーン、または、予め録音した人の声であってもよい。なお、発音手段12が警報を発する方法は公知の技術を用いることができる。
スイッチ手段14は、第1の電流11Aまたは第2の電流11Bの通電に対応してON/OFF動作する手段である。発音手段12は、トランジスタ(例えばNPN型)を利用することができる。図1に示すように、スイッチ手段14は、本実施形態では、導線13が切断された場合に、第1の電源手段11Aにより電流を供給される。このとき、発音手段12は、第2の電源手段11Bから電流を供給されて通電状態となり、警報音を発する。これにより、本考案係る警報装置10は、簡易な構造で導線13の断線を検知して、警報を発することができる。
図2を用いて、本考案の実施形態に係る電線盗難防止装置の構成を説明する。ここで、図2は、本考案の実施形態に係る警報装置10(図1)を用いた電線盗難防止装置100の一例を説明する説明図である。
なお、図2に示す電線盗難防止装置は一例であり、本考案は図2に示す電線盗難防止装置に限定されるものではない。
図2に示すように、本考案に係る電線盗難防止装置100は、工事現場の電線13Aの盗難を防止するために、電線13A(導線)の断線を検知して警報を発する警報装置10を含む装置である。電線盗難防止装置100は、発音手段12(図1)を用いて、電線13A(図1のい導線13)が切断されたときに、発音して盗難防止用の警報音を発する。また、本考案は、警報装置10又は電線盗難防止装置100を複数備える電線盗難防止システムであってもよい。本考案に係る電線盗難防止システムは、一の通信部が他の通信部と互いに送受信可能に接続されている。これにより、本考案に係る電線盗難防止システムは、一の通信部が受信した他の通信部からの発音情報に基づいて、一の発音手段を用いて警報音を発することができる。
下階より順次建物が造られる建設現場においては、上階では屋根外壁を造りながら、下階では内装を施工する。このとき、侵入防止が不充分な状況であっても、電線を配線する。本考案に係る電線盗難防止装置100は、電線13Aを盗難から守るため、電線13Aをループ状に結び、防犯システムを構成する。具体的には、図1および図2に示すように、本考案に係る電線盗難防止装置100は、監視対象の電線13Aが接続されているときには、第1の電源11Aから抵抗R1を介して電線13Aに電流が流れ、トランジスタ(スイッチ手段14)のベース電位はグラウンドGNDに短絡されるため、トランジスタは非導通状態となり発音手段12(ブザーなど)は作動しない。また、電線盗難防止装置100は、電線13Aが切断されると、第1の電源11Aは抵抗R1を介してトランジスタ(スイッチ手段14)にベース電流を供給し、トランジスタ(スイッチ手段14)が導通状態となるため、発音手段12が鳴動し、電線13Aが切断されたことを通知・警報する。これにより、本考案に係る電線盗難防止装置100は、盗難時に電線を切断されると警報が鳴り、盗難の被害を低減させることができる。
第1の電流11Aおよび/または第2の電流11Bは、電池式のものであってもよい。これにより、本考案に係る電線盗難防止装置100は、持ち運びし易く、小型化可能で、かつ、設置し易いシステムとすることができる。また、本考案に係る電線盗難防止装置100は、工事現場の主電源のブレーカーが落とされた場合でも、独立系のシステムとして、盗難防止システムを構成することができる。さらに、本考案に係る電線盗難防止装置100は、小型化することによって、犯人の目につかない箇所に取り付けることができ、現場の進捗に合わせ容易に取り外しや再取り付けが可能である。
以上のとおり、本考案に係る警報装置および電線盗難防止装置は、第1の電流または第2の電流に対応してON/OFFされるスイッチ手段を用いて、簡易な構造で、かつ、低コストで導線の断線を検知して警報を発することができる。また、本考案に係る警報装置および電線盗難防止装置は、工事現場の電線が切断されたときに、発音して盗難防止用の警報音を発することができる。
以上のとおり、本考案に係る実施形態について説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載の内容に基づいて、様々に変形、変更又はその他任意に改変され得る。
100 : 電線盗難防止装置
10 : 警報装置
11A: 第1の電源手段
11B: 第2の電源手段
12 : 発音手段(警報音のスピーカー,盗難ホーンなど)
13 : 導線
13A: 電線
14 : スイッチ手段(トランジスタなど)
Ia : 第1の電流
Ib : 第2の電流
GND: アース
R1 : 抵抗
10 : 警報装置
11A: 第1の電源手段
11B: 第2の電源手段
12 : 発音手段(警報音のスピーカー,盗難ホーンなど)
13 : 導線
13A: 電線
14 : スイッチ手段(トランジスタなど)
Ia : 第1の電流
Ib : 第2の電流
GND: アース
R1 : 抵抗
Claims (4)
- 導線の断線を検知して警報を発する警報装置であって、
前記導線に第1の電流を供給する第1の電源手段と、
前記警報を発する発音手段と、
前記発音手段に第2の電流を供給する第2の電源手段と、
前記第1の電流または前記第2の電流に対応してON/OFFされるスイッチ手段と
を有し、
前記第1の電源手段は、前記導線を経由してアースに接続され、該導線が切断された場合に前記スイッチ手段に電流を供給し、
前記第2の電源手段は、前記発音手段を経由して前記スイッチ手段に接続され、
前記発音手段は、前記第1の電源手段が前記スイッチ手段に電流を供給した場合に、前記第2の電源手段から電流を供給されて通電状態となり、該発音手段が発音する、
ことを特徴とする警報装置。 - 前記導線は工事現場の電線であり、
前記発音手段は、前記電線が切断されたときに、発音して盗難防止用の警報音を発する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の警報装置を用いた電線盗難防止装置。 - 前記発音手段は、外部と情報の入出力を行う通信部を更に有し、
前記発音手段は、前記通信部が受信した前記情報に基づいて、発音する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の警報装置又は請求項2に記載の電線盗難防止装置。 - 請求項3に記載の警報装置又は電線盗難防止装置を複数備え、
一の前記通信部は、他の前記通信部と互いに送受信可能に接続され、
一の前記発音手段は、一の前記通信部が受信した他の前記通信部からの発音情報に基づいて、発音する、
ことを特徴とする、電線盗難防止システム。
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