JP3209255U - 搬送用ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】鶏卵を収容するケースを搬送する際に、周囲にラップを巻くことを要しない搬送用ラックを提供する。【解決手段】一対の側部フレーム60と、それぞれの側部フレーム60の後端を連結した背部フレーム70と、一対の側部フレーム60間に架け渡された複数段の棚板80を備え、鶏卵を収容したケースを棚板80に載置した状態で搬送するキャスター90付きの搬送用ラック1に、一対の側部フレーム60それぞれの前端の間の開口を開閉する扉10と、扉10が開口を閉鎖している閉状態を保持する閉ロック機構(回動バー31、そのフック、及び固定バー33)と、を具備させる。【選択図】図1

Description

本考案は、鶏卵が収容されたケースを載置して搬送する搬送用ラックに関するものである。
鶏卵は、生産者からGPセンター(Grading and Packing Center)に移送され、そこで、洗浄・殺菌、計量、検卵などの処理を経て、サイズや重量別に、10個単位、6個単位など所定の数を単位としてケースに包装され、スーパーなどの小売事業者まで搬送される。その搬送の際には、一般的に、インナーラックまたはロールインナーと称される搬送用ラックが使用される。
この搬送用ラックは、一対の側部フレームと、それぞれの側部フレームの後端を連結した背部フレームと、一対の側部フレーム間に架け渡された複数段の棚板を備えるキャスター付きのラックであり、鶏卵を収容したケースの多数が棚板上に積み重ねられる。スーパーなどの小売事業者では、通常、鶏卵を収容したケースの多数を搬送してきた搬送用ラックを、そのまま陳列用のラックとして店頭で使用している。
このような搬送用ラックで、鶏卵を収容したケースの多数を搬送する際は、棚板からケースが落下することを防止するために、GPセンターにて、幅の広い帯状のラップを搬送用ラックの周囲に巻いている。ケースが鶏卵の外形に応じた凹凸を有する場合は、下段のケースの凹部に上段のケースの凸部を嵌め込むように積み重ねれば、ケースの落下はある程度は防止することができるが、鶏卵を収容するケースには、上面が平らなものもある。これは、ケースの上面に、鶏卵のブランドや生産者情報が表示されたシールを貼るためである。このように上面が平らなケースの場合は、積み重ねた状態が不安定となるため、上記のように搬送用ラックの周囲にラップを巻くことが必須である。
そのため、搬送用ラックの周囲にラップを巻く作業や、小売事業者に到着した後でラップを取り除く作業に、人手を要すると共にコストがかかるという問題があった。また、取り除いた後のラップはゴミとなるため、搬送の度に大量のゴミが発生し、その処理が煩雑であると共に、資源の無駄であるという問題があった。
そこで、本考案は上記の実情を鑑み、鶏卵を収容するケースを搬送する際に、周囲にラップを巻くことを要しない搬送用ラックの提供を、課題とする。
上記課題を解決するため、本考案にかかる搬送用ラックは、
「一対の側部フレームと、それぞれの該側部フレームの後端を連結した背部フレームと、一対の前記側部フレーム間に架け渡された複数段の棚板を備え、鶏卵を収容したケースを前記棚板に載置した状態で搬送するキャスター付きの搬送用ラックであり、
一対の前記側部フレームそれぞれの前端の間の開口を開閉する扉と、
該扉が前記開口を閉鎖している閉状態を保持する閉ロック機構と、
を具備する」ものである。
「扉」は、両開きの扉、或いは、片開きの扉とすることができる。また、「扉」としては、金属製や樹脂製のパイプや棒材などで構成された剛体の扉、伸縮性を有するネット材を用いた扉、蛇腹状に開閉する扉、を例示することができる。
「閉ロック機構」は、二つの部材の係合によるものとすることができる。この場合、係合する二つの部材としては、一端側の軸周りに回動するバーと、バーを受けるL字状の部材との組み合わせ、昇降するバーと、バーを受けるL字状の部材との組み合わせ、フックと、フックを引掛ける部材との組み合わせ、を例示することができる。扉が両開きの場合、二つの部材の一方を扉の一方が備え、二つの部材の他方を扉の他方が備える。一方、扉が片開きの場合、二つの部材の一方を扉が備え、二つの部材の他方は一対の側部フレームのうち、扉が支持されていない方の側部フレームが備える。また、「閉ロック機構」は、左右にスライドし、扉前に進出することによって扉が開くことを妨げる閂状の構成であっても良い。
本構成の搬送用ラックは、一対の側部フレームそれぞれの前端の間の開口を開閉する扉を備えているため、鶏卵を収容したケース(以下、「鶏卵ケース」と称する)を、棚板上に積み重ねたり、小売事業者の店頭で陳列したりする際は、扉を開けた状態とする一方、搬送用ラックで鶏卵ケースを搬送する際は、扉で開口を閉鎖しておくことができる。扉が開口を閉鎖している状態は、閉ロック機構で保持されるため、搬送の途中で意図せず扉が開いてしまうことがない。これにより、従来とは異なり、搬送用ラックの周囲にラップを巻くことを要することなく、鶏卵ケースの落下や、これに伴う破卵を防止することができるため、ラップを巻いたり取り外したりする手間を要しない。また、ラップにかかるコストを削減できると共に、使用済みのラップがゴミとなる問題を解決することができる。
本考案にかかる搬送用ラックは、上記構成に加え、
「前記棚板は、前記背部フレームに対して折り畳まれるものであると共に、
一対の前記側部フレームは、それぞれ前記背部フレームに対して折り畳まれるものであり、
前記扉は、それぞれ一対の前記側部フレームの前端にヒンジを介して連結された二枚からなり、両開きに前記開口を開閉すると共に、前記開口を開放している開状態では、それぞれ前記側部フレームに重畳する」ものとすることができる。
本構成の搬送用ラックでは、棚板が背部フレームに対して折り畳まれた状態で、一対の側部フレームそれぞれが背部フレームに対して折り畳まれる。つまり、背部フレームに対して、一対の側部フレームが“両開き”状に折り畳まれる。更に、本構成では、扉が“両開き”の二枚からなり、開状態では扉が側部フレームに重畳した状態となる。そのため、一対の側部フレームそれぞれを背部フレームに対して折り畳む際に、側部フレームに扉を重畳させた状態で、扉も一緒に折り畳むことができる。従って、本構成の搬送用ラックは、扉を有していながらコンパクトに折り畳むことができるため、鶏卵ケースを収容していない状態で搬送用ケースだけを移送する際に、占有スペースが小さくて済むと共に、移送作業が容易である。
本考案にかかる搬送用ラックは、上記構成に加え、
「前記開状態において、二枚の前記扉がそれぞれ前記側部フレームに重畳している状態を保持する開ロック機構を、更に具備する」ものとすることができる。
「開ロック機構」は、閉ロック機構の例として上述した二つの部材の係合によるものとすることができる。この場合、二つの部材の一方は扉が備え、二つの部材の他方は、その扉が重畳する側部フレームが備える。また、「開ロック機構」は、永久磁石を使用した機構とすることができる。例えば、側部フレームが強磁性体である場合、扉が永久磁石を備えていれば、磁石の吸引力によって扉が側部フレームに重畳している状態が保持される。或いは、扉と側部フレームの双方において、両者を重畳させた時に対面する位置に、それぞれ相反する極の永久磁石を備えさせることによっても、磁石の吸引力で扉が側部フレームに重畳している状態を保持することができる。
本構成の搬送用ラックでは、開口を開放させている間は、扉を側部フレームに重畳させ、その状態を開ロック機構で保持することができる。そのため、搬送用ラックを、スーパーなど小売事業者の店頭で陳列用に使用する場合に、扉が邪魔になることがない。
以上のように、本考案によれば、鶏卵を収容するケースを搬送する際に、周囲にラップを巻くことを要しない搬送用ラックを、提供することができる。
本考案の第一実施形態である搬送用ラックの斜視図である。 図1の搬送用ラックの閉状態を示す斜視図である。 図1の搬送用ラックの開状態、及び棚板の折り畳みを説明する斜視図である。 図1の搬送用ラックが折り畳まれた状態を示す斜視図である。 (a),(b)図1の搬送用ラックの折り畳みを説明する平面図である。 図1におけるA範囲の拡大図である。 (a)図1におけるB範囲の拡大図であり、(b)図1におけるC範囲の拡大図である。 本考案の第二実施形態である搬送用ラックの斜視図である。 本考案の他の実施形態である搬送用ラックにおける扉の斜視図である。
以下、本考案の第一実施形態である搬送用ラック1について、図1乃至図7を用いて説明する。搬送用ラック1は、一対の側部フレーム60と、背部フレーム70と、複数段の棚板80と、扉10と、扉10の閉状態を保持する閉ロック機構と、扉10の開状態を保持する開ロック機構とを備える、キャスター90付きのラックである。
より詳細に説明すると、一対の側部フレーム60は左右対称の構成であり、それぞれ、複数の縦材61の上下の端部が横材62で連結された枠体である。それぞれの側部フレーム60は、複数段の棚板80を支持するために、中途の高さに、棚板支持部65(詳細は後述)を複数備えている。
背部フレーム70は、前後に離隔した二本の縦材71を一対とし、その二対が左右に離隔している状態で、これら四本の縦材71が複数の横材72と底板73とで連結されている構成である。背部フレーム70は、一対の側部フレーム60それぞれの後端を連結しており、背部フレーム70と一対の側部フレーム60とで平面視コ字形を形成している。
ここで、背部フレーム70と側部フレーム60との連結はヒンジを介したものであり、一対の側部フレーム60それぞれの後端に設けられたヒンジ67と、背部フレーム70の左右の端部にそれぞれ設けられたヒンジ77とが、鉛直なヒンジ軸P1によって組み付けられている。
それぞれの棚板80は、前後二枚の板からなる。二枚の板は、左右方向に延びる軸を有するヒンジ85を介して組み付けられており、二枚の板の相対的な回動により、山形に折り畳まれる(図1及び図3において上から一段目、二段目の棚板80を参照)。棚板80は、上方に向かって湾曲している略コ字形の前枠81を前端に有していると共に、同じく上方に向かって湾曲している略コ字形の後ろ枠82を後端に有している。
このような棚板80の複数は、それぞれ棚板支持部65によって異なる高さで側部フレーム60に支持されている。棚板支持部65は、側板65bと載置レール65aとからなるL字形の部材であり、側部フレーム60の縦材61に側板65bが架け渡されることにより、載置レール65aが内部空間に向けて突出している。この載置レール65aは、棚板80を支持する載置面であると共に、棚板80を折り畳む際に前枠81をスライドさせるレールとして機能する。側板65bは、棚板80に載置された鶏卵ケースを両サイドから保護すると共に、側部フレーム60の骨組みの一部として機械的強度を高めている。
複数の棚板支持部65それぞれおいて、載置レール65aの前端にはフック66が設けられている。このフック66に前枠81を引掛けることにより、棚板80が平らとなった状態が保持される。
一方、背部フレーム70の左右端部のそれぞれにおいて、前後二本の縦材71間には、側部フレーム60の載置レール65aと同じ高さで横材74が架け渡されており、この横材74にフック76が取り付けられている。このフック76には、棚板80の後ろ枠82を常時引掛けておくためのフック部と、棚板80を折り畳んだ際に前枠81を引掛けておくためのフック部とが、近接して形成されている。
一対の側部フレーム60それぞれがヒンジ67,77を介して背部フレーム70に連結された状態で、背部フレーム70の底板73と側部フレーム60の下端の横材62は同じ高さにある。そして、底板73における左右の両端と、側部フレーム60それぞれの下端の横材62の前端に、計四個のキャスター90が取り付けられている。これらのキャスター90は、転動を規制するストッパ付きである。
扉10は、一対の側部フレーム60それぞれの前端の間の開口を両開きに開閉する二枚からなり、それぞれ複数の縦材11と複数の横材12とが格子状に組まれた金属製の枠体である。そして、左側の扉10における最も左側の縦材11、及び、右側の扉10における最も右側の縦材11にそれぞれ設けられたヒンジ17と、側部フレーム60における前端の縦材71に設けられたヒンジ18とが組み付けられることにより、それぞれの扉10は、ヒンジ軸P2周りに回動可能に側部フレーム60に連結されている。
ここで、側部フレーム60側のヒンジ18は、円筒部18aとL字形の連結片18bとからなる。連結片18bが、側部フレーム60の縦材71の外側面、つまり、左側の側部フレーム60においては縦材71の左側面、右側の側部フレーム60においては縦材71の右側面に固着されていることにより、円筒部18aの全体が側部フレーム60の延長面より外側に位置している。一方、扉10側のヒンジ17は、円筒部17aと平板状の連結片17bとからなり、連結片17bは円筒部17aの直径の延長線上にある(図2の拡大図を参照)。このような構成により、円筒部17a,18aの軸であるヒンジ軸P2周りに扉10を回動させたとき、扉10は側部フレーム60と干渉することなく約270度回動させることができ、扉10を側部フレーム60に外側から重畳させることができる。
また、本実施形態では、ヒンジ17の円筒部17aとヒンジ18の円筒部18aとを上下に重ねた状態で、円筒部17a,18bにボルト19bを通してナット19nで留める付けることにより、ヒンジ軸P2を構成させている。一般的なヒンジの組み付けは、一方のヒンジからヒンジ軸となるピンを突出させ、このピンを他方のヒンジの筒部に挿入するというものである。このような組み付けであると、一つの扉に対してヒンジが複数ある場合、ヒンジ軸となるピンを他方のヒンジの筒部に挿入する作業が困難で、手間がかかる。これに対して本実施形態では、二つの円筒部17a,18bを重ね合わせてから、ボルト19bを通してナット19nで留める付ける容易な操作のみで、二つのヒンジ17,18を組み付け、ボルト19bの軸によってヒンジ軸P2を構成させることができる。
扉10の閉状態を保持する閉ロック機構は、回動バー31と、回動バー31が有するフック32と、固定バー33によって構成されている。具体的には、回動バー31は扉10の一方が備える細長い平板状の部材であり、複数の横材12のうち高さ方向の中央付近に位置する横材12に、軸31p周りに回動可能に留め付けられている。回動バー31の長さは、他方の扉10の前方まで延びる長さである(図2,図1参照)。回動バー31には、その内側(扉10に対面する側)に、逆L字形のフック32が設けられている。(図6,図1参照)。回動バー31が軸31p周りに回動して水平になることにより、フック32が他方の扉10の固定バー33に引掛けられて、扉10が閉じられた閉状態が保持される。逆に、回動バー31が軸31p周りに上方に回動して、フック32が固定バー33から外れると、扉10は閉じられているものの開けられる状態に変位する(図2参照)。本実施形態では、一方の扉10において回動バー31が取り付けられている横材12と、他方の扉10において同じ高さにある横材12が、固定バー33を兼ねている。
扉10の開状態を保持する開ロック機構は、スライド体41と、スライド体41が有するフック42と、フック42を挿入させて係止する係止部45によって構成されている。具体的には、スライド体41は略角筒状の部材であり、二枚の扉10それぞれにおいて、最も側部フレーム60側の縦材11と、この縦材11に近接して付加された縦材43の二本を挿通させている。これにより、スライド体41は縦材11,43に沿って上下方向にスライドする。扉10には、更に、スライド体41の下方へのスライドを制限する横材44が付加されている。つまり、スライド体41は、縦材11,43が上方で交差している横材12と下方で交差している横材44との間で、縦材11,43に沿って上下方向にスライドする(図7(a)参照)。フック42は逆L字形の部材であり、スライド体41において、扉10を閉じた状態で前方を向く側に設けられている。
係止部45はコ字形の部材であり(図7(b)参照)、それぞれの側部フレーム60において、側板65bの外側面に取り付けられている。係止部45の取り付け位置は、扉10をヒンジ軸P2周りに回動させて側部フレーム60と重畳させたとき、スライド体41がスライドする範囲における上方寄りとなる位置に設定されている。
次に、上記構成の搬送用ラック1の使用方法を説明する。まず、搬送用ラック1で鶏卵ケースを搬送する際は、背部フレーム70に対して側部フレーム60が直角をなしている状態とする。その状態で、前後二枚の板を平らにした棚板80を載置レール65aに載置すると共に、棚板80の前枠81をフック66に引掛ける。少なくとも一枚の棚板80をこの状態とすることにより、背部フレーム70に対して側部フレーム60が直角となった状態を保持することができる。
棚板80上に鶏卵ケースを積み重ねたら、回動バー31を上方に回動させた状態として他方の扉10との干渉を避け、二枚の扉10を突き合わせるように閉じる(図2参照)。その後、回動バー31を下方に回動させて、そのフック32を他方の扉10の固定バー33に上方から引掛ける。これにより、扉10の閉状態がロックされる。この状態で、キャスター90によって搬送用ラック1を移動させ、或いは、車両に搬送用ラック1を積載して移動することにより、搬送用ラック1によって鶏卵ケースを搬送することができる。
小売事業者など搬送の目的地に到着したら、回動バー31を上方に回動させて閉状態のロックを解除し、二枚の扉10をそれぞれヒンジ軸P2周りに回動させて両開きにし、開口を開放させる。搬送用ラック1を店頭での陳列用のラックとして使用する場合など、開状態を固定する場合は、ヒンジ軸P2周りの回動により扉10を側部フレーム60の外側に重畳させる(図3における手前側の扉10を参照)。その際、スライド体41を縦材11,43に沿って上方にスライドさせることにより、係止部45より高い位置までスライド体41を移動させてから扉10を側部フレーム60に重畳させ、その後にスライド体41を下方に移動させる(或いは、自重により落下させる)。これにより、コ字形の係止部45にフック42が上方から引掛けられて係止され(図3の拡大図参照)、開状態がロックされる。
陳列が済んだ搬送用ラック1をGPセンターに戻す場合など、物品を収容していない空の搬送用ラック1を移送する際は、次のように折り畳む。まず、棚板80の前枠81を前方のフック66から外し、棚板80を構成する前後二枚の板をヒンジ85の軸周りに回動させつつ、載置レール65a上で前枠81を背部フレーム70に向かってスライドさせる。これにより、棚板80が山形に折り曲げられる(図3における上から二段目の棚板80を参照)。前枠81を押し込んで、背部フレーム70のフック76のうち前枠81を引掛けるべきフック部に引掛ければ、折り畳まれた状態の棚板80が背部フレーム70内に収容される(図3における最上段の棚板80を参照)。
全ての棚板80が折り畳まれたら、上記のように扉10が側部フレーム60と重畳しており、その状態が開ロック機構で固定されている状態で、側部フレーム60を背部フレーム70に近づける方向にヒンジ軸P1周りに回動させる(図5(a)参照。ただし、構成を明確に示すため、側部フレーム60から扉10が少し離れている状態を図示している)。これにより、扉10が側部フレーム60と共に折り畳まれる(図5(b),図4参照)。
以上のように、本実施形態の搬送用ラック1によれば、扉10を備えているため、搬送用ラック1で鶏卵ケースを搬送する際は、扉10で開口を閉鎖しておくことができる。扉10が開口を閉鎖している状態は閉ロック機構で保持されるため、搬送の途中で意図せず扉10が開いてしまうことがなく、鶏卵ケースの落下や、これに伴う破卵が防止されている。
また、扉10が両開きの二枚からなり、開状態ではそれぞれの扉10が側部フレーム60に重畳した状態となって、その状態が開ロック機構で保持されるため、小売事業者の店頭で陳列用に搬送用ラック1を使用する際、扉10が邪魔になることがない。
加えて、扉10が両開きの二枚からなり、開状態ではそれぞれの扉10が側部フレーム60に重畳した状態となるため、棚板80が折り畳まれて背部フレーム70に収納された状態で、一対の側部フレーム60を折り畳む際に、扉10を一緒に折り畳むことができる。これにより、扉10を有していながらコンパクトに折り畳むことができるため、空の状態で搬送用ケースを移送する際に、占有スペースが小さくて済むと共に、移送作業が容易である。
更に、本実施形態の閉ロック機構は、回動バー31の回動に伴ってフック32を固定バー33に係止させるものであり、開ロック機構は、スライド体41の上下移動によりフック42を係止部45に係止させるものである。何れも、シンプルな部材による機械的なロックであるため、搬送用ラック1の製造が容易であると共に、閉状態及び開状態が保持されたロック状態が、堅固である利点を有している。
次に、第二実施形態の搬送用ラック2について、図8を用いて説明する。以下では、第一実施形態の搬送用ラック1と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
搬送用ラック2は、一対の側部フレーム60、背部フレーム70、複数段の棚板80、及び、扉10の構成については、搬送用ラック1と同様である。搬送用ラック2が搬送用ラック1と相違する点は、扉10の閉状態を保持する閉ロック機構、扉10の開状態を保持する開ロック機構、及び、扉10側のヒンジ17と側部フレーム60側のヒンジ18とを組み付ける構成である。
まず、ヒンジ17,18について説明すると、搬送用ラック2では、扉10と側部フレーム60との連結のためのヒンジの組み付け箇所一つ当たり、側部フレーム60側のヒンジ18を二つと、扉10側のヒンジ17一つを使用している。ヒンジ17は二つのヒンジ18の間に位置しており、二つのヒンジ18の円筒部18a間の距離は、ヒンジ17の円筒部17aの長さより長い。従って、この余剰の長さLの分だけ、円筒部18a,17a,18aに挿通したボルト19bに沿って、ヒンジ17は上下にスライドすることができる。つまり、搬送用ラック2では、ボルト19bの軸であるヒンジ軸P2に沿って、長さLの分だけ、扉10を上下にスライドさせることができる。
搬送用ラック2の閉ロック機構は、扉10の一方が備える挿入バー35と、他方の扉10が備えるフック36を構成とする。挿入バー35は細長い平板状の部材であり、複数の横材12のうち高さ方向の中央付近に位置する横材12の前面に、その基部が重ねられた状態で固定されている。挿入バー35の長さは、他方の扉10の前方まで延びる長さである。フック36はL字形の部材であり、回動バー31が取り付けられている横材12と同じ高さにある横材12の前面に、固定されている。
上記構成により、挿入バー35を備える扉10を、ヒンジ軸P2に沿って上方にスライドさせ、挿入バー35とフック36とが干渉しない状態とした上で、二枚の扉10を突き合わせ、その後で扉10を自重により下方に移動させて元に戻せば、挿入バー35がフック36と扉10との間の空隙に挿入される。これにより、扉10が開口を閉鎖している閉状態が保持される。このように、閉状態をロックするためには、扉10を上下方向にスライドさせることが必要であるため、扉10のスライドを可能としているヒンジ17,18の構成は、閉ロック機構の構成の一部であると言うことができる。
搬送用ラック2の開ロック機構は、それぞれの扉10が備える挿入片47と、それぞれの側部フレーム60が備える受け部48を構成としている。挿入片47は小さい縦長の平板状の部材であり、扉10の下端の横材12の前面に基部が重ねられた状態で固定され、扉10から下方に向けて突出している。受け部48はコ字形の部材であり、側部フレーム60の下端の横材62の外側面に取り付けられていることにより、横材62との間に上下に貫通する空隙を形成している。この受け部48の位置は、扉10を側部フレーム60に重畳させたときに、挿入片47と重なる位置に設定されている。
上記構成により、扉10をヒンジ軸P2に沿って上方にスライドさせ、挿入片47と受け部48とが干渉しない状態としてから、ヒンジ軸P2周りに回動させることにより扉10を側部フレーム60に重畳させ、扉10を自重により下方に移動させて元に戻せば、挿入片47が受け部48と側部フレーム60との間の空隙に挿入されて係止される。これにより、扉10が開口を開放している開状態が保持される。このように、開状態をロックするためには、扉10を上下方向にスライドさせることが必要であるため、扉10のスライドを可能としているヒンジ17,18の構成は、開ロック機構の構成の一部であると言うことができる。
なお、搬送用ラック1の開ロック機構と搬送用ラック2の開ロック機構とは、扉10側の部材の上下方向の移動によって、その部材が側部フレーム60側の部材に係止される点で、共通している。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案はこの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記では、複数の縦材11と複数の横材12とが格子状に組まれた剛体である扉10を例示したが、図9に示すように、伸縮性を有するネット材21を有する扉20とすることができる。この扉20は、上記と同様の側部フレーム60、背部フレーム70、及び、複数段の棚板80を備えるラック本体に、取り付けて使用される。具体的には、ネット材21の左右の辺の一方が支持棒22に固着されており、支持棒22には上記と同様のヒンジ17が設けられている。ヒンジ17と側部フレーム60のヒンジ18とを組み付けることにより、支持棒22はネット材21と共にヒンジ軸P2周りに回動する。また、ネット材21の左右の辺の他方には、複数のフック25が取り付けられている。
上記構成により、ネット材21を引き伸ばしつつ、支持棒22が連結されている側部フレーム60とは反対側の側部フレーム60の縦材11にフック25を引掛ければ、扉20で開口が閉鎖され、この閉状態を保持することができる。一方、フック25を外して閉状態を解除し、ネット材21をヒンジ軸P2周りに反対方向に回動させつつ、支持棒22が連結されている側部フレーム60の縦材11にフック25を引掛ければ、開口が開放され、この開状態を保持することができる。つまり、本構成の扉20を採用した搬送用ラックでは、フック25が閉ロック機構の構成でもあり、開ロック機構の構成でもある。
1,2 搬送用ラック
10 扉
17 ヒンジ(扉側のヒンジ)
18 ヒンジ(側部フレーム側のヒンジ)
20 扉
31 回動バー(閉ロック機構)
32 フック(閉ロック機構)
33 固定バー(閉ロック機構)
35 挿入バー(閉ロック機構)
36 フック(閉ロック機構)
41 スライド体(開ロック機構)
42 フック(開ロック機構)
45 係止部(開ロック機構)
47 挿入片(開ロック機構)
48 受け部(開ロック機構)
60 側部フレーム
70 背部フレーム
80 棚板
90 キャスター

Claims (3)

  1. 一対の側部フレームと、それぞれの該側部フレームの後端を連結した背部フレームと、一対の前記側部フレーム間に架け渡された複数段の棚板を備え、鶏卵を収容したケースを前記棚板に載置した状態で搬送するキャスター付きの搬送用ラックであり、
    一対の前記側部フレームそれぞれの前端の間の開口を開閉する扉と、
    該扉が前記開口を閉鎖している閉状態を保持する閉ロック機構と、
    を具備することを特徴とする搬送用ラック。
  2. 前記棚板は、前記背部フレームに対して折り畳まれるものであると共に、
    一対の前記側部フレームは、それぞれ前記背部フレームに対して折り畳まれるものであり、
    前記扉は、それぞれ一対の前記側部フレームの前端にヒンジを介して連結された二枚からなり、両開きに前記開口を開閉すると共に、前記開口を開放している開状態では、それぞれ前記側部フレームに重畳する
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送用ラック。
  3. 前記開状態において、二枚の前記扉がそれぞれ前記側部フレームに重畳している状態を保持する開ロック機構を、更に具備する
    ことを特徴とする請求項2に記載の搬送用ラック。
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