JP3208783U - 防護柵 - Google Patents

防護柵 Download PDF

Info

Publication number
JP3208783U
JP3208783U JP2016005693U JP2016005693U JP3208783U JP 3208783 U JP3208783 U JP 3208783U JP 2016005693 U JP2016005693 U JP 2016005693U JP 2016005693 U JP2016005693 U JP 2016005693U JP 3208783 U JP3208783 U JP 3208783U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mesh
rhombus
angle
wire mesh
protective fence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016005693U
Other languages
English (en)
Inventor
秀士 松嶋
秀士 松嶋
優介 丸岡
優介 丸岡
賀行 真鍋
賀行 真鍋
Original Assignee
株式会社ビーセーフ
株式会社日之出金網
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ビーセーフ, 株式会社日之出金網 filed Critical 株式会社ビーセーフ
Priority to JP2016005693U priority Critical patent/JP3208783U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3208783U publication Critical patent/JP3208783U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構造により柵高の変位を抑制しつつ、菱形金網による衝撃吸収性能を格段に向上できる、防護柵を提供すること。【解決手段】複数の支柱30の間に菱形金網10を横架した防護柵であって、菱形金網10が2本の列線11,11により画成される網目13が縦長の菱形を呈し、網目13の上下方向の対向角θ1が鋭角に形成されていると共に、網目13の左右方向の対向角θ2が鈍角に形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は落石、雪崩、崩落土砂等の巨大な崩落物を捕捉する防護柵に関し、特に改良した菱形金網を具備した防護柵に関する。
この種の防護柵は間隔を隔てて立設した支柱間に防護ネットが横架してある。衝撃力が小規模の防護柵では防護ネットとして菱形金網を単独で用い、衝撃力が中規模以上になると、ワイヤーロープと菱形金網を組み合せている(特許文献1,2)。
一般に菱形金網は複数のらせん形の列線を互いに絡み合せて形成されていて、JIS規格(JIS G3552)では列線の屈曲部の加工角度が85°を標準としている。
図4を参照して従来の防護柵用の菱形金網20について説明する。
菱形金網20はその上下辺が支柱30の頭部間及び裾部間に掛け渡された水平ロープ31に対して連結コイル32等を巻き付けて連結されている。
防護柵用の菱形金網では、縦向きに配列した2本の列線21で囲まれた網目23が方形又は横長の菱形に形成されている場合が多い。
網目23が横長を呈する場合、網目23の上下方向の対向角θが鈍角で、左右方向の対向角θが鋭角に形成されている。
防護柵の組立てにあたっては、ナックル加工、ツイスト加工等を施した列線21の端末部22群が金網本体の上下辺に位置させ、菱形金網20の上下辺を水平ロープ31に取付けている。
そして、落石等が衝突すると、菱形金網20が谷側に向けて変形する際に列線21の塑性変形に伴い、網目23が横長から縦長に変形する際の変形抵抗と、金網の厚み方向へ向けた変形抵抗とにより衝撃エネルギーを吸収させている。
特開2009−24378号公報 特開2009−144472号公報
従来の防護柵は次の解決すべき課題を内包している。
<1>網目23が横長の菱形を呈する菱形金網20では、網目23の左右方向の対向角θが鋭角であるため、受撃した時に菱形金網20の横方向Xへ向けた変形量が限定されてしまう。
<2>網目23が横長の菱形を呈する菱形金網20では、縦方向Yへ向けた変形量が大きい反面、横方向Xへ向けた伸び変形量が小さいために、菱形金網20が本来有している衝撃吸収性能を十分に発揮できていない。
<3>網目23が正方形の菱形を呈する菱形金網20では、受撃時における縦方向Yと横方向Xへ向けた変形量に差が生じ難い。
<4>菱形金網20の上下左右の四辺を拘束した防護柵が知られている。
この菱形金網20に衝撃が作用した場合、網目23の四つ角に均等に力が作用するため、網目23は横長の菱形が正方形に変形するに留まり、網目23を大きく変形させることができない。
<5>菱形金網20の衝撃吸収性能を高めるには、金網本体の厚みを増したり、列線21を複数の鋼より線で構成したりすることが知られているが、菱形金網20の重量や容量が増してコスト高となる。
本考案は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは、簡易な構造により柵高の変位を抑制しつつ、菱形金網による衝撃吸収性能を格段に向上できる、防護柵を提供することにある。
本考案は、複数の支柱の間に菱形金網を横架した防護柵であって、前記菱形金網が扁平を呈する2本の列線により画成される網目が縦長の菱形を呈し、前記網目の上下方向の対向角が鋭角に形成されていると共に、前記網目の左右方向の対向角が鈍角に形成されていることを特徴とする。
本考案の他の形態において、前記菱形金網の上下辺が、隣り合う支柱の間に横設した複数の水平ロープに摺動可能に取り付けられている。
本考案の他の形態において、前記菱形金網の左右辺が、隣り合う支柱に取付けられている。
本考案の他の形態において、前記菱形金網の列線の端末部が菱形金網の上下辺に位置している。
本考案の他の形態において、前記網目の左右方向の対向角が140°〜100°であるか、又は120°(プラスマイナス10°)である。
本考案は菱形金網の網目を縦長の菱形に形成した簡易な構造により、柵高の変位を抑制しつつ、菱形金網による衝撃吸収性能を格段に向上することができる。
更に本考案では、金網本体の厚みを増したり、列線を複数の鋼より線で構成したりせずに、扁平の菱形金網でありながら網目形状を変えることで高い衝撃吸収性能を発揮できるので、菱形金網の重量や容量が増する問題やコスト高の問題も解消することができる。
本考案に係る防護柵の説明図であり、(a)は防護柵の正面図、(b)は菱形金網の縦断面図 受撃前の菱形金網の正面図 受撃時の菱形金網の正面図 従来の防護柵用金網の説明図
図面を参照しながら本考案を実施するための好適な形態について説明する。
<1>防護柵
図1を参照して本考案の防護柵について説明すると、防護柵は所定の間隔を隔てて立設した複数の支柱30と、隣り合う支柱30の間に掛け渡した帯状の菱形金網10と、菱形金網10を支持する複数の水平ロープ31とを具備している。
隣り合う支柱30の頭部間及び裾部間には複数の水平ロープ31が多段的に掛け渡してある。
本例では、菱形金網10の上下辺の網目13に水平ロープ31を挿通させて菱形金網10を支持する形態について説明するが、図4に示したように水平ロープ31の山側に菱形金網10を設置し、連結コイル32等で菱形金網10を水平ロープ31に支持させてもよい。
支柱30の間に横架する水平ロープ31は2本に限定されず、3本以上であってもよいが、何れの場合も菱形金網10は水平ロープ31に対して摺動可能に取り付けられている。
又、本例では、菱形金網10の左右両辺を例えば支柱30に固定した縦ロープ33に取付けた形態を示すが、菱形金網10の左右両辺は支柱30に固定せずに、フリーな状態でもよい。
<2>菱形金網
菱形金網10は複数のらせん形の列線11を互いに係留して扁平に製網した金網であり、起立状態で使用される。
菱形金網10は支柱30のスパン単位で横架可能な全長を有するか、或いは複数のスパンに跨って横架できる全長を有している。
本考案では、柵高の変位量を小さく抑制しつつ、金網本体が本来有する変形性能を発揮し易くするように、網目13の形状を改良したものである。
<2.1>列線の配列方向
複数の列線11はすべて縦向きで使用する。
したがって、菱形金網10の上下辺にナックル加工、ツイスト加工等を施した列線11の端末部12群が位置すると共に、菱形金網10の左右両辺に波形を呈する連続した列線11が位置する。
水平ロープ31を菱形金網10の上下辺に挿通する場合、端末部12を有する最外側の網目13を避けて、その内方側の網目13に挿通するとよい。
<2.2>網目形状
扁平を呈する2本の列線11により画成される網目13は縦長の菱形を呈している。
<2.3>網目の角度
網目13の上下方向の対向角θが鋭角に形成され、左右方向の対向角θが鈍角に形成されている。
網目13を縦長の菱形に形成するのは、菱形金網10の高さ方向の変位量を小さく抑制しつつ、菱形金網10の変形性能を発揮し易くするためである。
具体的には、列線11の屈曲角度で求められる網目13の左右方向の対向角θは、140°〜100°の鈍角であり、120°(プラスマイナス10°)が望ましい。
網目13の左右方向の対向角θは140°を超えると、列線11の屈曲加工が困難となり、対向角θが100°を下回ると菱形金網10が変形性能を十分に発揮することができない。
網目13の上下方向の対向角θは対向角θの補角の関係になることから、網目13の上下方向の対向角θは40°〜80°の鋭角となり、好適な角度は60°(プラスマイナス10°)となる。
<2.4>菱形金網の製作
公知の製網機を使用して、列線11を鈍角加工することで既述した菱形金網10を製造することが可能である。
製網機を用いた菱形金網の製造方法は周知であるため、その説明を省略する。
製網時における列線加工(線材の折り曲げ加工)において、鈍角加工を連続させることで製造した菱形金網10は、線材の塑性加工量を低減させ、加工に起因した金属脆性を抑えることができて、金網本体の交点のせん断力に好影響を及ぼす。
[菱形金網の特性]
つぎに防護柵に適用した菱形金網10の特性について説明する。
<1>網目の内空面積
2本の列線で構成される網目は、同一網目寸法であれば、鈍角加工を施した菱形金網10の網目13の内空面積と、標準角85°で製造した網目の内空面積を比較した場合、前者の網目13の内空面積の方が狭くなるので、菱形金網10からの小石等の小径崩落物の流出を抑制することができる。
<2>受撃時における網目の形状変化
図2,3を参照して受撃時における網目13の形状変化について詳しく説明する。図2は受撃前の網目13を示し、図3は受撃時の網目13を示している。
菱形金網10に落石等が衝突すると、菱形金網10が谷側に向けて変形する。
この際、網目13に縦横方向へ向けて引張力が作用することで、網目13が縦長の菱形から横長の菱形へと変形する。
以下に網目13の形状変化に伴う網目13の角度変化と寸法変化について詳しく説明する。
<2.1>網目の角度変化
受撃前の網目13が縦長の菱形を呈するため、菱形金網10が受撃すると網目13の上下方向の対向角θが漸増しつつ、網目13の左右方向の対向角θが漸減する。
すなわち、網目13の上下方向の対向角θは鋭角から鈍角へ変化しつつ、網目13の左右方向の対向角θが鈍角から鋭角へ変化する。
<2.2>網目の寸法変化
網目13の上下方向の対向角θの角度変化に伴い、変形前の網目13の横幅はLからLへ拡張する。
網目13の左右方向の対向角θの角度変化に伴い、変形前の網目13の高さはHからHに縮小するが、その変位量は極僅かである。
これは網目13の鋭角側(対向角θ)である菱形金網10の上下辺が拘束されていて、網目13の上下方向へ向けた変位が規制されるためである。
したがって、受撃時において、網目13の横幅は大きく拡張するが、高さはそれほど変化しない。
<3>菱形金網の縦横方向の変位量
既述したように、受撃時に網目13が縦長の菱形から横長の菱形へと変形することに伴い、菱形金網10全体では縦方向Yへ向けた変位量が小さく抑制される一方で、横方向Xへ向けた伸び変位量が大きくなる。
つまり菱形金網10は高さ方向の寸法はほとんど変わらないため、防護柵の柵高変位を小さく抑制できる。
<4>衝撃エネルギーの吸収
上記したように菱形金網10による横方向Xへ向けた伸び変形量が非常に大きくなるため、従来と比べて従来と比べて衝撃吸収性能が格段に向上する。
特に、列線21の加工角度を鈍角にして製造した菱形金網10では、面外荷重に対する変形特性が、標準角85°で製造した菱形金網と比較して優位である。
10・・・・菱形金網
11・・・・列線
12・・・・端末部
13・・・・網目
30・・・・支柱
31・・・・水平ロープ
33・・・・縦ロープ

Claims (6)

  1. 複数の支柱の間に菱形金網を横架した防護柵であって、
    前記菱形金網が扁平を呈する2本の列線により画成される網目が縦長の菱形を呈し、
    前記網目の上下方向の対向角が鋭角に形成されていると共に、前記網目の左右方向の対向角が鈍角に形成されていることを特徴とする、
    防護柵。
  2. 前記菱形金網の上下辺が、隣り合う支柱の間に横設した複数の水平ロープに摺動可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
  3. 前記菱形金網の左右辺が、隣り合う支柱に取付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の防護柵。
  4. 前記菱形金網の列線の端末部が菱形金網の上下辺に位置することを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の防護柵。
  5. 前記網目の左右方向の対向角が140°〜100°であることを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
  6. 前記網目の左右方向の対向角が120°(プラスマイナス10°)であることを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
JP2016005693U 2016-11-29 2016-11-29 防護柵 Active JP3208783U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016005693U JP3208783U (ja) 2016-11-29 2016-11-29 防護柵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016005693U JP3208783U (ja) 2016-11-29 2016-11-29 防護柵

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3208783U true JP3208783U (ja) 2017-02-16

Family

ID=58043388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016005693U Active JP3208783U (ja) 2016-11-29 2016-11-29 防護柵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3208783U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019019489A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 前田工繊株式会社 防護ネット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019019489A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 前田工繊株式会社 防護ネット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3208783U (ja) 防護柵
JP4278170B1 (ja) 落石誘導防護構造体
JP4410736B2 (ja) 防護柵
JP5311762B2 (ja) エネルギー吸収部材
JP3213158U (ja) 防護柵
JP5793633B1 (ja) 防護柵
TW201435181A (zh) 落石防護柵
JP5886892B2 (ja) 防護用ネット
JP7027124B2 (ja) 防護施設、エネルギー吸収面材及びエネルギー吸収装置
JP6973767B2 (ja) 落石防護柵
JP7034464B2 (ja) 落石防護柵
JP6745624B2 (ja) 飛来物防護バリア
KR20170008310A (ko) 유구조의 방호 구조체
JP2000199210A (ja) 防護ネットおよび防護柵
JP3529316B2 (ja) 衝撃吸収マット
KR100916235B1 (ko) 휀스용 복합무늬철망의 제조방법
JP2005213747A (ja) 雪崩・落石防護柵
JP6330454B2 (ja) 防護ネット及びその施工方法並びに既設防護ネットに対する補強構造及びその施工方法
JP6976820B2 (ja) 防護施設及びエネルギー吸収装置
JP6145329B2 (ja) フェンス用格子金網およびフェンス
JP3215102U (ja) ポケット式落石防護網用異形菱形金網
EP2923779A1 (en) Fence panel
KR20100005677U (ko) 울타리용 그물망
JP6244172B2 (ja) 原子炉の燃料集合体用グリッド
JP6297369B2 (ja) 防護網構造の補強方法および防護網構造の補強構造

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3208783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250