JP3208496U - 立体パズル及び立体パズルの掛止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構造で操作しやすい立体パズル及び立体パズルの掛止具を提供する。【解決手段】立体パズルの掛止具は、センターポール1、ねじ込みキャップ2及び組立キーからなる。センターポール1とねじ込みキャップ2との螺合によりパズルピースの結合度が高くなる。完成したパズルが崩れることが減り、パズルの娯楽性も向上する。また、パズルの結合強度を高めたため、パズルの設計者は構造の複雑なパズルが組立途中で崩れることを心配することなく、より複雑な立体パズルを設計することができる。【選択図】図7
Description
本考案は、立体パズル玩具に関し、特に、完成されたパズルが崩れないように全体を掛止する掛止具に関する。
パズルは非常に人気の高い玩具である。従来のパズルは平面的なジグソーパズルであり、複数の片状のピースは四方に凹凸部があり、それによって隣接するピースと接合して予定した絵を形成する。
近時、パズル使用者からパズルに対する娯楽性の要求が高まっており、それに応じて塊状のピースを重ね合わせてなるパズルが発表されている。ただし、この種のパズルには共通する欠点がある。すなわち、ピースとピースとを当接させるのみにより互いに固定してパズルを繋ぎ止めるため、パズル全体が崩れやすく、組み上がったパズルが全部元どおりに分解してしまい、やり直しが発生することがある。このため、パズルの娯楽性が著しく下がる。
市場において販売される立体パズルの掛止方法は主に以下の2種類である。
第一は四辺形状または円形状(12)(13)等のピースであって、各ピース上に釘状部(14)を有するものを交互に連鎖し、各パズルピースが組み上げられて一つに固定するものである(図10)。なお、これらの形状のパズルピースは生産過程時に高温での熱膨張または冷却による収縮により変形が生じ、組み上げた際に他のピースとの間に隙間が生じて緩すぎたり、又は隙間が狭くなり嵌合しなくなる。また、ピース上に釘状部が露出されるため、クリスタルパズル用においては美感に悪影響がある。
第二は、ピースを重ねて創出した中心空間、すなわち上下方向の一本のトンネルホール部に、一本のセッティングポール(15)を挿通する方法である。セッティングポールの底部にねじ山(20)を備え、パズルの最底部の層のピースの内部空間にねじ溝を備え、セッティングポールをトンネルホール部に通して到達したパズル底部で掛止する。ただし、このパズルの底部のピースの内部空間にあるねじ溝は成形製造時の金型により形状の制限がある。薄いパズルピースは望ましくなく、パズルピースのねじ溝は短いほうが好ましい。従ってパズルピースの短いねじ溝は外れやすく、パズルの崩れにつながる(図11)。
さらに、ピースを重ねて創出した中心空間にセッティングポールに代えてU字ポール(16)を挿通し、トンネルの達するパズルの底部で掛止する方法もある。すなわち、U字ポールのU字凸部とパズルの凹部との嵌合によるロックである。パズルの底部の台座を広く設計することによって、U字ポールの外れが防止される(図12)。
ただし、この方法の欠点はU字ポールとパズルの本体の高さとを完全に一致させる必要があることであり、パズルの量産時にパズルピースは熱膨張により完成品全体の高さが高くなるため、U字ポールがパズルの底部まで届かない可能性が生じる。反対に、完成品全体の高さが縮んだ場合は、U字ポールは完成品より長くなり、辛うじて底部に嵌合して掛止できても緩くて崩れることがある。本考案は上記の欠点を解決することを目的とする。
本考案の目的は、簡素な構造で操作しやすい新規な立体パズルの掛止具を提供することにある。センターポールとねじ込みキャップとの螺合によりパズルピースの結合度が高くなる。完成したパズルが崩れることが減り、パズルの娯楽性も向上する。また、パズルの結合強度を高めたため、パズルの設計者は構造の複雑なパズルが組立途中で崩れることを心配することなく、より複雑な立体パズルを設計することができる。
本考案に係る立体パズルの掛止具は、センターポール、ねじ込みキャップと組立キーとから成る。前記センターポールはパズルの高さに応じて長さが異なる。また、前記センターポールの円周はねじ込みキャップの円周より短い。センターポールがパズルの内部のトンネルホール部に挿入される際、組立キーで捻ることができるようにセンターポールの頂部には溝が設けられる。センターポールの底部にねじ山が設けられ、パズルの底部に備えられたねじ込みキャップのねじ溝に合せてセンターポールがねじ込みキャップの底部まで導かれる。
前記ねじ込みキャップは第一部品SH2と第二部品SH3とにより構成される。前記第一部品SH2の両端には凸部があり、前記第二部品SH3の両端は凹部がある。第一部品SH2と第二部品SH3はとは大きさが対応しており、パズルのサイズによって大きさを変えることができ、その内側にねじ状溝が設けられる。一対の第一部品SH2と第二部品SH3とが一つに結合する際に、第一部品SH2の両端の凸部は第二部品SH3の両端の凹部に差し込まれ、両部品は一つのねじ込みキャップを形成する。このような構成によりねじ込みキャップの中の溝が繋がり、一連のねじ溝が形成される。
前記ねじ込みキャップの底部は四辺形状に形成される。前記ねじ込みキャップがパズルの底部のピースの穴部に嵌め込まれ、前記センターポールが前記ねじ込みキャップに挿入され回される際、前記ねじ込みキャップが四辺形状に形成されることで抵抗力が生じ、前記ねじ込みキャップの移動を防止することができる。
前記組立キーの両端に扁平な四辺形状板部が設けられる。センターポールがパズル内部に形成されたトンネルホール部に挿入され、ねじ込みキャップの底部に到達し、組立キーを掴んで捻ることによりセンターポールとねじ込みキャップとを掛止することができる。
本考案の立体パズルの掛止具の利点は以下のとおりである。
ねじ込みキャップがパズルの底部に嵌合し、センターポールで掛止されることにより、立体パズル全体が上から下までセンターポールで強く掛止されて、崩れるパズルピースがない。
ねじ込みキャップは独立の二つの部品により構成され、ねじ溝の長さの制限が克服される。このような構成によりねじ込みキャップの中のねじ溝が繋がり、一連のねじ溝が形成され、更に長いねじ溝を形成することができ、より安定的に立体パズルを支えることが可能になる。
パズルピースの量産時において生ずる熱膨張によるサイズの誤差の許容範囲が大きくなる。
使用者がパズルを組み立てる際、パズルピースの損壊や変形によって接合できないことにより娯楽性が低下することが減少する。
以下、本考案に係る立体パズルの掛止具について実施例に基づいて説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、センターポール(1)は、長さは個々のパズルの高さに応じて形成されるが、その幅はねじ込みキャップに対応するよう形成される。センターポール(1)がパズル(9)内部のトンネルホール部(11)に挿入される際、組立キー(3)を回すことで捻ることができるようにセンターポールの頂部には溝(7)が設けられる。センターポールの底部にネジ山(6)が設けられ、パズル(9)の底部に備えられたねじ込みキャップ(2)のねじ溝(19)に合せてセンターポールがねじ込みキャップ(2)の底部まで導かれる。
図2に示すように、ねじ込みキャップ(2)は第一部品SH2(4a)と第二部品SH3(4b)とにより構成される。第一部品SH2(4a)の両端には凸部(17)があり、第二部品SH3(4b)の両端には凹部(18)がある。また、第一部品SH2(4a)と第二部品SH3(4b)とは大きさが対応しており、パズルのサイズによって大きさを変えることができ、内側にねじ状溝(19)が設けられる。一対の第一部品SH2(4a)と第二部品SH3(4b)とが一つに結合する際に、第一部品SH2(4a)の両端の凸部(17)は第二部品SH3(4b)の両端の凹部(18)に差し込まれ、両部品は一つのねじ込みキャップ(2)になる。このような構成によりねじ込みキャップの中のねじ溝が繋がり、一連のねじ溝が形成され、複数のねじ込みキャップを設けることにより、ねじ溝は更に長く形成され、立体パズルを支えることが可能になる。
図3に示すように、組立キー(3)の両端に扁平な四辺形状板部(5)が設けられる。センターポール(1)がパズル(9)内部に形成されたトンネルホール部(11)に挿入され、ねじ込みキャップ(2)の底部に到達し、組立キーを掴んで捻ることによりセンターポール(1)とねじ込みキャップ(2)とを掛止することができる。
図4乃至図9は本考案の組立及び使用工程を示すものである。第一ステップは、第一部品SH2(4a)と第二部品SH3(4b)とを合わせて一つのねじ込みキャップ(2)にする。第二ステップは、ねじ込みキャップ(2)をパズル(9)の底にある穴部(10)に差し込む。第三ステップは、パズル(9)のピースを順次重ねて組み立てる。第四ステップは、パズルの組み立て後、パズル(9)内部のトンネルホール部(11)にセンターポール(1)を挿通する。第五ステップは、センターポール(1)がトンネルホール部(11)を通過してねじ込みキャップ(2)に当接した時、組立キー(3)をセンターポール(1)の頂部にある溝(7)に挿して捻る。センターポール(1)を下に進まなくなるまで捻りきることにより、センターポール(1)がねじ込みキャップ(2)に螺合する。この結果、立体パズルを掛止することができる。
図13に示すように、ねじ込みキャップ(2)の底部(8)は四辺形状に形成される。ねじ込みキャップ(2)がパズル(9)底部のピースに嵌め込まれ、センターポール(1)がねじ込みキャップに挿入され回される際、ねじ込みキャップが四辺形状に形成されることで抵抗力が生じ、ねじ込みキャップ(2)の移動を防止ことができる。
図14に示すように、本考案に係る掛止具の構成は、他の形状の立体パズルにおいても使用することができる。
前記の実施例のとおり本考案の詳細を挙げたが、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案に係る立体パズルの掛止具の構成は他に変化させて実施することができる。本考案には、当業者が容易に想到できる範囲での種々の変形態様も含まれる。
1 センターポール
2 ねじ込みキャップ
3 組立キー
4a ねじ込みキャップを構成する第一部品(第一ねじ込みキャップ形成部)
4b ねじ込みキャップを構成する第二部品(第二ねじ込みキャップ形成部)
5 四辺形状板部
6 センターポールのネジ山
7 センターポールの溝
8 ねじ込みキャップの底部
9 パズル
10 パズルの穴部
11 トンネルホール部
17 第一部品の凸部
18 第二部品の凹部
19 ねじ込みキャップのねじ溝
2 ねじ込みキャップ
3 組立キー
4a ねじ込みキャップを構成する第一部品(第一ねじ込みキャップ形成部)
4b ねじ込みキャップを構成する第二部品(第二ねじ込みキャップ形成部)
5 四辺形状板部
6 センターポールのネジ山
7 センターポールの溝
8 ねじ込みキャップの底部
9 パズル
10 パズルの穴部
11 トンネルホール部
17 第一部品の凸部
18 第二部品の凹部
19 ねじ込みキャップのねじ溝
Claims (7)
- 複数のパズルピースと、
ねじ込みキャップに対応するように配したネジ山を有し、パズルピースの結合度を高めるセンターポールと、ねじ込みキャップと、組立キーとからなる立体パズルの掛止具とからなる立体パズルであって、
前記立体パズルの掛止具において、
前記センターポールは立体パズルの高さに対応した長さであり、前記センターポールの円周は前記ねじ込みキャップの円周より短く形成され、頂部に溝が設けられ、底部にねじ山が設けられ、
前記ねじ込みキャップは二つの部材である第一ねじ込みキャップ形成部と第二ねじ込みキャップ形成部からなり、前記第一ねじ込みキャップ形成部と前記第二ねじ込みキャップ形成部は内側にねじ溝が設けられ、
前記組立キーは両端に扁平な四辺形状板部が設けられることを特徴とする立体パズル。 - 前記第一ねじ込みキャップ形成部は、両端に凸部が設けられ、前記第二ねじ込みキャップ形成部は、両端に凹部が設けられ、前記第一ねじ込みキャップ形成部の凸部が前記第二ねじ込みキャップ形成部の凹部に差し込まれることで組み立てられ、一つのねじ込みキャップを形成することを特徴とする、請求項1に記載の立体パズル。
- 前記ねじ込みキャップは、底部が四辺形状に形成され、パズル底部のピースの穴部に嵌め込まれ、前記センターポールが前記ねじ込みキャップに挿入され回される際、前記ねじ込みキャップの底部が四辺形状に形成されることにより抵抗力が生じ、前記ねじ込みキャップの移動を防止することを特徴とする、請求項1に記載の立体パズル。
- 前記センターポールは、円周が前記ねじ込みキャップの円周より短く形成され、パズルの大きさにより前記センターポールの長さの変更が可能であることを特徴とする、請求項1に記載の立体パズル。
- 前記ねじ込みキャップはパズルの底部に嵌合され、前記センターポールで掛止されることにより、立体パズル全体が上から下まで前記センターポールで強く掛止されることを特徴とする、請求項1に記載の立体パズル。
- 前記ねじ込みキャップは二つの独立した部材により形成され、前記ねじ込みキャップ内のねじ溝が繋がり一連のねじ溝が形成され、複数の前記ねじ込みキャップを設けることにより、更に長くねじ溝を形成し、内部のねじ溝の長さが制限されないことを特徴とする、請求項1に記載の立体パズル。
- ねじ込みキャップに対応するように配したネジ山を有し、パズルピースの結合度を高めるセンターポールと、ねじ込みキャップと、組立キーとからなる立体パズルの掛止具であって、
前記センターポールは立体パズルの高さに対応した長さであり、前記センターポールの円周は前記ねじ込みキャップの円周より短く形成され、頂部に溝が設けられ、底部にねじ山が設けられ、
前記ねじ込みキャップは二つの部材である第一ねじ込みキャップ形成部と第二ねじ込みキャップ形成部からなり、前記第一ねじ込みキャップ形成部と前記第二ねじ込みキャップ形成部は内側にねじ溝が設けられ、
前記組立キーは両端に扁平な四辺形状板部が設けられることを特徴とする立体パズルの掛止具。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
HK15110917.2A HK1208119A2 (en) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | A device for locking three dimensional puzzle |
HK15110917.2 | 2015-11-05 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3208496U true JP3208496U (ja) | 2017-01-12 |
Family
ID=55306648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016005328U Active JP3208496U (ja) | 2015-11-05 | 2016-11-04 | 立体パズル及び立体パズルの掛止具 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208496U (ja) |
HK (1) | HK1208119A2 (ja) |
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2015
- 2015-11-05 HK HK15110917.2A patent/HK1208119A2/xx not_active IP Right Cessation
-
2016
- 2016-11-04 JP JP2016005328U patent/JP3208496U/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
HK1208119A2 (en) | 2016-02-19 |
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