JP3207795B2 - 立体トラス構造物 - Google Patents

立体トラス構造物

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哲郎 山下
正利 垣永
実 本木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体育館やイベント
会場などに適用される長径間トラス構造物であり、二方
向に曲率の異なるトラス枠材の組立てにより網目を形成
する立体トラス構造物に関するものである。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】上下弦材を
腹材を介して連結してなるトラス枠材と、このトラス枠
材の端部が接合されるトラス節点部とにより、三角形や
菱形などのトラス枠材の組立てにより網目を形成する立
体トラス構造物は、トラス節点部における弦材ゲージラ
インの引き付け点を1点とするのが一般的である。
【0003】構造物の曲面が球面のように一定の曲率で
ある場合には、前述のように引き付け点を1点としても
問題はないが、構造物の曲面が二方向に異なる曲率を持
つ場合には、トラス枠材に捩れを生じる問題がある。
【0004】図5(a) は、トラス枠材1とトラス節点部
5等を点と線で模式的に表した斜視図であり、一定の曲
率半径RA の曲面の場合には(実線で示す)、隣り合う
トラス節点部5の束材7の中心軸が同一平面内にあるた
め、トラス枠材1の水平材1Aと斜材1Bは捩じれるこ
とがないが、二方向に異なる曲率半径RA 、RB を持つ
曲面の場合には(点線で示す)、曲率半径RB の方向に
隣り合うトラス節点部5の束材7の中心軸が同一平面内
に位置せず、斜材1Bに捩れが生じることになる。
【0005】このような場合、従来においては、上弦
材、下弦材および腹材に、捩れ剛性の低いL形鋼部材を
用い、現場において、このL形鋼部材を捩じって取り付
けていた。しかし、L形鋼(山形鋼)部材は比較的断面
性能が悪いため、小規模、かつ、荷重の小さい構造物の
場合はよいが、大規模、かつ、載荷荷重の大きい構造物
の場合には、弦材にCT鋼やH形鋼などの捩れ剛性の高
い部材を使用する必要があるため、その取り付けに苦慮
していた。
【0006】本発明は、前記事情に鑑みて開発されたも
のであり、二方向に曲率の異なる曲面を有するトラス枠
材の組立てにより網目を形成する立体トラス構造物にお
いて、トラス枠材に捩れを生じさせることなく接合を行
うことができ、捩れ剛性が高く断面性能の優れた弦材や
腹材を用いる大規模で載荷荷重の大きい構造物にも適用
することが可能な立体トラス構造物を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、上下弦材を腹材を介して連結してなる
トラス枠材と、上下の接合プレートを束材により連結し
てなり、前記トラス枠材の上下弦材の端部がそれぞれ上
下の接合プレートに接合されるトラス節点部とからな
り、二方向に曲率の異なるトラス枠材の組立てにより網
目を形成する立体トラス構造物において、前記トラス枠
材のうち一方の曲率半径の円弧に沿う水平材は、そのト
ラス節点部における引き付け点をトラス節点部の中心に
一致させ、この水平材に対して斜めに配設され、他方の
曲率半径の円弧に対して傾斜する斜材は、そのトラス節
点部における引き付け点を、それぞれの斜材に捩れが生
じないようにトラス節点部の中心に対して若干ずらして
配設し、これら水平材および斜材の端部が接合されるト
ラス節点部の接合プレートは、基部から突出部が突出す
る平面視で略星型形状とされ、前記突出部は、水平材お
よび斜材の角度分だけ基部に対し折曲成形されているこ
とを特徴とする。
【0008】二方向に曲率の異なるトラス枠材の組立て
により網目を形成する立体トラス構造物の場合、図5
(a) の点線で示すように、隣り合うトラス節点部の束材
の中心軸が同一平面内に位置せず、そのまま斜材を配設
すると、それぞれの斜材に捩れが生じる。そこで、図5
(b) に示すように、斜材のトラス節点部における引き付
け点をトラス節点部の中心に対して前記捩れを解消する
ように若干ずらして配設すれば、斜材が捩れを起こすこ
となく真っ直ぐ配設される。
【0009】
【発明の実施の態様】以下、本発明を図示する一実施形
態に基いて説明する。これは、図1に示すように、三角
網目で、構造物長手方向の曲率半径RA が大きく、構造
物幅方向の曲率半径RB が小さい立体トラス構造物に適
用した例であり、図2、図3に、本発明の立体トラス構
造物の構成を示す。図4に、本発明のトラス枠材とトラ
ス節点部の接合部分の詳細を示す。図5に、従来におけ
る斜材の捩れと本発明における斜材のトラス節点部への
配置状態を示す。図6に、本発明のトラス枠材の配置状
態を示す。
【0010】図1において、トラス枠材1は、立体トラ
ス構造物の長手方向(曲率半径RAの円弧)に沿う水平
材1Aと、これら水平材1Aに対して斜めに(曲率半径
Bの円弧に対して傾斜)配設される斜材1Bから構成
されている。
【0011】図2、図3において、トラス枠材1は、C
T形鋼からなる上弦材2と下弦材3と、これら上下弦材
を連結する山形鋼からなる腹材4から構成され、このト
ラス枠材1の両端部がそれぞれトラス節点部5に接合さ
れる。トラス節点部5は、後に詳述するように、上下の
接合プレート6と、この上下プレートを連結する角管や
丸管などの束材7などから構成される。
【0012】水平材1Aは、隣り合うトラス節点部5の
束材7の中心軸が同一平面内に位置し、捩れを生じない
ため、図2、図3を拡大した図4に示すように、そのゲ
ージラインのトラス節点部5における引き付け点Pをト
ラス節点部5の中心Oに一致させる。
【0013】斜材1Bは、隣り合うトラス節点部5の束
材7の中心軸が同一平面内に位置せず(図5(a) 参
照)、そのゲージラインの引き付け点Qをトラス節点部
5の中心Oに一致させると、捩れが生じるため(図5
(b) 参照)、図4、図5(b) に示すように、この捩れの
分だけ、斜材1Bの上弦材2、下弦材3の引き付け点Q
U 、QL をトラス節点部5の中心Oからずらす。
【0014】図4、図5(b) に示すように、斜材1Bに
おいて、上弦材2、下弦材3の引き付け点QU 、Q
L は、隣り合うトラス節点部5でそれぞれ異なる方向に
ずらし、上弦材2の引き付け点QU と下弦材3の引き付
け点QL も互いに異なる方向にずらし、斜材1Bの捩れ
が解消されるようにする。ずらし量は、曲率半径RB
大きさに応じて設定すればよい。以上のように、上弦材
2、下弦材3の引き付け点をずらすことで、図6に示す
ように、斜材1Bには、捩れが全く発生しない。
【0015】トラス節点部5の接合プレート6は、図
2、図3に示すように、二段のプレート11、12をリ
ブ13で連結した構造であり、プレート11は、接合さ
れるトラス枠材1に対応して基部11aから一体的に突
出する突出部11bを有し、平面視で略星型形状とされ
ている。リブ13も基部11aから突出部11bまで突
出している。
【0016】プレート11の突出部11bは、束材7の
中心軸と上弦材2および下弦材3とがある角度をなすた
め、この角度分だけ基部11aに対して折曲成形されて
いる。なお、図4に示すように、水平材1Aの場合、突
出部11bは直角に折曲されるが、斜材1Bの場合、傾
斜して折曲される。
【0017】このようなプレート11の突出部11b、
リブ13に、上弦材2または下弦材3のフランジ、ウェ
ブが、それぞれスプライスプレート14を介してボルト
接合される。腹材4は、束材7にプレート12に近接し
て設けたガセットプレート15にボルト接合される。
【0018】以上は三角網目の場合を示したが、菱形網
目などにも適用できることはいうまでもない。図7は、
菱形網目の上弦材の例であり、この場合も、引き付け点
Uをトラス節点部5の中心Oに対してずらせばよい。
また、実施例では、束材に角パイプを用いてあるが、丸
パイプでも、また他の形鋼部材を用いることのできるこ
とはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】本発明の立体トラス構造物は、トラス枠
材のうち斜めに配設される斜材のトラス節点部における
引き付け点を、それぞれの斜材に捩れが生じないように
トラス節点部の中心に対して若干ずらして配設するよう
にしたため、次のような効果を奏する。
【0020】(1) 二方向に曲率の異なる曲面を有する立
体トラス構造物において、トラス枠材に捩れを発生させ
ることなく、トラス枠材をトラス節点部に接合すること
ができる。
【0021】(2) これにより、L形鋼(山形鋼)部材の
みならず、CT鋼やH形鋼、角形鋼管等の断面性能の優
れた部材を弦材あるいは腹材に用いることができる。そ
のため、従来では困難であった大規模構造物や載荷荷重
の大きな構造物にも対応が可能となる。
【0022】(3) また、トラス節点部の構造は、プレー
トの基板から突出部を各トラス枠材に対応させて一体的
に突出させ折曲形成すればよいため、トラス節点部を比
較的簡単でコンパクトな構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される二方向に曲率の異なる曲面
を有する立体トラス構造物の例を示す、(a) は平面図、
(b) は正面図、(c) は側面図である。
【図2】本発明におけるトラス枠材(水平材)とトラス
節点部との接合状態を示す、(a) は上弦材の上面図、
(b) は正面図、(c) は下弦材の上面図である。
【図3】本発明におけるトラス枠材(斜材)とトラス節
点部との接合状態を示す、(a)は上弦材の上面図、(b)
は正面図、(c) は下弦材の上面図である。
【図4】本発明におけるトラス枠材とトラス節点部の接
合部分を示す、(a) は上弦材の上面図、(b) は下弦材の
上面図である。
【図5】(a) は二方向に曲率の異なる曲面を有する立体
トラス構造物における斜材の捩れを示す概略斜視図、
(b) は本発明の斜材の配置状態を示す概略斜視図であ
る。
【図6】(a) は本発明の水平材および斜材の配置状態を
示す概略斜視図、(b) はその斜材の平面図および側面図
である。
【図7】本発明の網目の形状が異なる場合の例であり、
斜材とトラス節点部との接合状態を示す上面図である。
【符号の説明】
1…トラス枠材 1A…水平材 1B…斜材 2…上弦材 3…下弦材 4…腹材 5…トラス節点部 6…接合プレート 7…束材 11…プレート 11a…基部 11b…突出部 12…プレート 13…リブ 14…スプライスプレート 15…ガセットプレート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−195435(JP,A) 特開 平6−26102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/32 102 E04B 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下弦材を腹材を介して連結してなるトラ
    ス枠材と、上下の接合プレートを束材により連結してな
    り、前記トラス枠材の上下弦材の端部がそれぞれ上下の
    接合プレートに接合されるトラス節点部とからなり、二
    方向に曲率の異なるトラス枠材の組立てにより網目を形
    成する立体トラス構造物において、前記トラス枠材のう
    ち一方の曲率半径の円弧に沿う水平材は、そのトラス節
    点部における引き付け点をトラス節点部の中心に一致さ
    せ、この水平材に対して斜めに配設され、他方の曲率半
    径の円弧に対して傾斜する斜材は、そのトラス節点部に
    おける引き付け点を、それぞれの斜材に捩れが生じない
    ようにトラス節点部の中心に対して若干ずらして配設
    し、これら水平材および斜材の端部が接合されるトラス
    節点部の接合プレートは、基部から突出部が突出する平
    面視で略星型形状とされ、前記突出部は、水平材および
    斜材の角度分だけ基部に対し折曲成形されていることを
    特徴とする立体トラス構造物。
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CN115233900B (zh) * 2022-07-31 2024-01-30 上海宝冶集团有限公司 一种适用于超长超宽人字梁的制作工艺及安装方法

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