JP3207703B2 - 金属製断熱二重容器 - Google Patents
金属製断熱二重容器Info
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- JP3207703B2 JP3207703B2 JP08554095A JP8554095A JP3207703B2 JP 3207703 B2 JP3207703 B2 JP 3207703B2 JP 08554095 A JP08554095 A JP 08554095A JP 8554095 A JP8554095 A JP 8554095A JP 3207703 B2 JP3207703 B2 JP 3207703B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポットのような断熱
容器として用いられる金属製断熱二重容器に関するもの
である。
容器として用いられる金属製断熱二重容器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】金属製の真空二重容器は、内容器に気密
を保持して外容器を被せ、その両容器間の間隙に真空層
を形成したものである。上記の内容器の外容器の材料は
ステンレススチールであり、製造コストの点から、両容
器とも同一仕様のものが用いられる。
を保持して外容器を被せ、その両容器間の間隙に真空層
を形成したものである。上記の内容器の外容器の材料は
ステンレススチールであり、製造コストの点から、両容
器とも同一仕様のものが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき真空二重
容器に所定温度の内容物を収納して長時間に及ぶとその
内容物の温度が次第に低下することは免れない。
容器に所定温度の内容物を収納して長時間に及ぶとその
内容物の温度が次第に低下することは免れない。
【0004】この場合、その内容物をヒーターを用いて
再加熱しようとすると、真空二重容器では、内外容器が
真空層で断熱されているため、外容器側から内容物を加
熱することはできない。このため、内容器の内部にヒー
ターを投入して加熱するしかない。
再加熱しようとすると、真空二重容器では、内外容器が
真空層で断熱されているため、外容器側から内容物を加
熱することはできない。このため、内容器の内部にヒー
ターを投入して加熱するしかない。
【0005】しかし、ヒーターの投入を予定して真空二
重容器を製作すると、内容器口部に装着された栓にヒー
ターのリード線を通す必要があるので、栓の構造が複雑
になり、また栓の開閉の際にリード線と共にヒーターが
栓に付随するという不便が生じる。
重容器を製作すると、内容器口部に装着された栓にヒー
ターのリード線を通す必要があるので、栓の構造が複雑
になり、また栓の開閉の際にリード線と共にヒーターが
栓に付随するという不便が生じる。
【0006】また、栓は従来構造のままとし、容器の底
からヒーターを挿入する方法も考えられるが、この場合
でもリード線を挿通した栓のまわりで内容器と外容器と
を接続しなければならず、いずれにしても構成が複雑に
なると共に、保温性能も低下する。
からヒーターを挿入する方法も考えられるが、この場合
でもリード線を挿通した栓のまわりで内容器と外容器と
を接続しなければならず、いずれにしても構成が複雑に
なると共に、保温性能も低下する。
【0007】そこで、この発明は金属製断熱二重容器の
構造を複雑にすることなく、内容物を効果的に加熱する
方法及びその加熱に適した金属製断熱二重容器を提供す
ることを目的とする。
構造を複雑にすることなく、内容物を効果的に加熱する
方法及びその加熱に適した金属製断熱二重容器を提供す
ることを目的とする。
【0008】上記の目的を達成するために、この発明
は、金属製断熱二重容器に内容物を収納し、上記二重容
器の外容器に誘導加熱コイルを接近せしめ、これに通電
して少なくとも内容器を誘導加熱し、その熱により上記
内容物を加熱する金属製断熱二重容器において、上記内
容器と外容器を非磁性金属により形成し、上記内容器の
板厚を外容器の板厚より薄く形成した構成を採用したも
のである。
は、金属製断熱二重容器に内容物を収納し、上記二重容
器の外容器に誘導加熱コイルを接近せしめ、これに通電
して少なくとも内容器を誘導加熱し、その熱により上記
内容物を加熱する金属製断熱二重容器において、上記内
容器と外容器を非磁性金属により形成し、上記内容器の
板厚を外容器の板厚より薄く形成した構成を採用したも
のである。
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】図1に示した金属製真空二重容器1は、内容
器2が磁性体ステンレススチール(SUS−430)、
外容器3が非磁性体ステンレススチール(SUS−30
4)により形成され、内容器2の口部の外周面に外容器
3の口部を溶接し、内外両容器2、3間の間隙の空気を
排除し、真空層4を形成したものである。上記内容器2
の板厚は0.3mm、外容器3の板厚は0.4mmであ
る。
器2が磁性体ステンレススチール(SUS−430)、
外容器3が非磁性体ステンレススチール(SUS−30
4)により形成され、内容器2の口部の外周面に外容器
3の口部を溶接し、内外両容器2、3間の間隙の空気を
排除し、真空層4を形成したものである。上記内容器2
の板厚は0.3mm、外容器3の板厚は0.4mmであ
る。
【0012】上記の金属製真空二重容器1の加熱装置5
は、ソレノイド状の誘導加熱コイル6及びその誘導加熱
コイル6に通電する高周波電流の制御回路7とにより構
成され、真空二重容器1は、上記誘導加熱コイル6の内
側に挿入される。
は、ソレノイド状の誘導加熱コイル6及びその誘導加熱
コイル6に通電する高周波電流の制御回路7とにより構
成され、真空二重容器1は、上記誘導加熱コイル6の内
側に挿入される。
【0013】上記の加熱装置5と真空二重容器1とを一
体に構成するか別体に構成するかは任意である。
体に構成するか別体に構成するかは任意である。
【0014】上記の誘導加熱コイル6に20kHzの高
周波電流を流した場合に、外容器3に誘導される電流の
浸透深さは約2.75mm、内容器2の浸透深さは約
0.28mmであり、外容器3及び内容器2は誘導加熱
され、内容器2の熱により、内部の液体が加熱される。
周波電流を流した場合に、外容器3に誘導される電流の
浸透深さは約2.75mm、内容器2の浸透深さは約
0.28mmであり、外容器3及び内容器2は誘導加熱
され、内容器2の熱により、内部の液体が加熱される。
【0015】加熱効率の点では、上記のように、内容器
2の材料としては磁性金属(SUS−430)、外容器
3の材料としては、非磁性金属(SUS−304)を使
用することが望ましいが、両者の溶接性を考慮した場合
は、両者とも非磁性金属(SUS−304)を使用す
る。
2の材料としては磁性金属(SUS−430)、外容器
3の材料としては、非磁性金属(SUS−304)を使
用することが望ましいが、両者の溶接性を考慮した場合
は、両者とも非磁性金属(SUS−304)を使用す
る。
【0016】図2に示した第2実施例は、加熱装置5の
誘導加熱コイル6が平面的な渦巻状のものである点で相
違するが、その他の点は第1実施例の場合と同様であ
る。
誘導加熱コイル6が平面的な渦巻状のものである点で相
違するが、その他の点は第1実施例の場合と同様であ
る。
【0017】なお、上記各実施例において、真空二重容
器1に代え、内容器2と外容器3との間に粒状無機質や
発泡樹脂等でなる断熱材を介在させた断熱二重容器を用
いることもできる。
器1に代え、内容器2と外容器3との間に粒状無機質や
発泡樹脂等でなる断熱材を介在させた断熱二重容器を用
いることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明は金属製断熱二
重容器を誘導加熱により加熱するようにしたため、内容
器に収納された液体等の内容物を加熱することができ
る。このため、内容器内部にヒーター等の加熱手段を設
ける必要がなく、また栓構造の複雑化及び保温性能の低
下を防ぐことができ、更に加熱手段を内部に挿入してい
ないため、容器のみを取出すこともできる。
重容器を誘導加熱により加熱するようにしたため、内容
器に収納された液体等の内容物を加熱することができ
る。このため、内容器内部にヒーター等の加熱手段を設
ける必要がなく、また栓構造の複雑化及び保温性能の低
下を防ぐことができ、更に加熱手段を内部に挿入してい
ないため、容器のみを取出すこともできる。
【0019】更に、加熱装置の誘導加熱コイルへの通電
を遮断したのち、或いは加熱装置から容器を取出したの
ちは、通常の断熱二重容器としての性能を発揮する。
を遮断したのち、或いは加熱装置から容器を取出したの
ちは、通常の断熱二重容器としての性能を発揮する。
【図1】第1実施例の断面図
【図2】第2実施例の断面図
1 真空二重容器 2 内容器 3 外容器 4 真空層 5 加熱装置 6 誘導加熱コイル 7 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一色 孝明 大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マ ホービン株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製断熱二重容器に内容物を収納し、
上記二重容器の外容器に誘導加熱コイルを接近せしめ、
これに通電して少なくとも内容器を誘導加熱し、その熱
により上記内容物を加熱する金属製断熱二重容器におい
て、上記内容器と外容器を非磁性金属により形成し、上
記内容器の板厚を外容器の板厚より薄く形成したことを
特徴とする金属製断熱二重容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08554095A JP3207703B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 金属製断熱二重容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08554095A JP3207703B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 金属製断熱二重容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08280554A JPH08280554A (ja) | 1996-10-29 |
JP3207703B2 true JP3207703B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=13861714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08554095A Expired - Fee Related JP3207703B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 金属製断熱二重容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207703B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6472484B1 (en) | 2000-03-31 | 2002-10-29 | Mitsui Chemicals, Inc. | Processes for producing polyolefin composition |
US6632885B2 (en) | 1999-04-13 | 2003-10-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Soft syndiotactic polypropylene composition and molded product |
US8258361B2 (en) | 2007-07-04 | 2012-09-04 | Mitsui Chemicals, Inc. | Transition metal complex compounds, olefin oligomerization catalysts including the compounds, and processes for producing olefin oligomers using the catalysts |
US9458257B2 (en) | 2012-09-25 | 2016-10-04 | Mitsui Chemicals, Inc. | Process for producing olefin polymer and olefin polymer |
US9540459B2 (en) | 2013-03-12 | 2017-01-10 | Mitsui Chemicals, Inc. | Production method of olefin polymer and olefin polymerization catalyst |
US10457786B2 (en) | 2013-02-20 | 2019-10-29 | Prime Polymer Co., Ltd. | Biaxially-stretched film and ethylene polymer composition |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100441131C (zh) * | 2006-07-31 | 2008-12-10 | 白明军 | 真空电热容器胆体结构 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP08554095A patent/JP3207703B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6632885B2 (en) | 1999-04-13 | 2003-10-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Soft syndiotactic polypropylene composition and molded product |
US6472484B1 (en) | 2000-03-31 | 2002-10-29 | Mitsui Chemicals, Inc. | Processes for producing polyolefin composition |
US8258361B2 (en) | 2007-07-04 | 2012-09-04 | Mitsui Chemicals, Inc. | Transition metal complex compounds, olefin oligomerization catalysts including the compounds, and processes for producing olefin oligomers using the catalysts |
US9458257B2 (en) | 2012-09-25 | 2016-10-04 | Mitsui Chemicals, Inc. | Process for producing olefin polymer and olefin polymer |
US9896526B2 (en) | 2012-09-25 | 2018-02-20 | Mitsui Chemicals, Inc. | Process for producing olefin polymer and olefin polymer |
US10336837B2 (en) | 2012-09-25 | 2019-07-02 | Mitsui Chemicals, Inc. | Process for producing olefin polymer and olefin polymer |
US10336838B2 (en) | 2012-09-25 | 2019-07-02 | Mitsui Chemicals, Inc. | Process for producing olefin polymer and olefin polymer |
US10457786B2 (en) | 2013-02-20 | 2019-10-29 | Prime Polymer Co., Ltd. | Biaxially-stretched film and ethylene polymer composition |
US9540459B2 (en) | 2013-03-12 | 2017-01-10 | Mitsui Chemicals, Inc. | Production method of olefin polymer and olefin polymerization catalyst |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08280554A (ja) | 1996-10-29 |
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