JP3207085B2 - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

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JP3207085B2
JP3207085B2 JP19408095A JP19408095A JP3207085B2 JP 3207085 B2 JP3207085 B2 JP 3207085B2 JP 19408095 A JP19408095 A JP 19408095A JP 19408095 A JP19408095 A JP 19408095A JP 3207085 B2 JP3207085 B2 JP 3207085B2
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由紀雄 内田
憲宏 齋田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は自動車のパワー
ステアリング装置等に使用され、パワーソースからこの
パワーステアリング装置のアクチュエータに供給される
圧力作動流体の流量を、所定流量に制御する流量制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体を作動媒体として、手動操舵トルク
を助勢するパワーステアリング装置にあっては、このパ
ワーステアリング装置に作動流体を供給するパワーソー
スとして、車両に搭載した内燃機関によって駆動される
ポンプを施用することが多い。しかし、一般にパワース
テアリング装置は車両の低速走行時または停車時、換言
すれば内燃機関の低回転駆動時に十分な操舵助勢力が獲
得できることが望まれ、低速走行中よりも接地抵抗の小
さい、つまり高回転駆動時には操舵安定性の見地から、
然程操舵助勢力を必要としない。したがって、ポンプ出
力が内燃機関の回転速度に比例して増加するパワーソー
スは、そのままでは適用できない。
【0003】そこで、通常、パワーステアリング装置に
は、このパワーステアリング装置に供給される作動流体
(作動油)の流量を、内燃機関のアイドリング乃至は低
回転域では十分なパワーステアリング操作が可能なよう
にポンプ吐出油の全量とし、内燃機関の回転速度がある
程度高くなった場合にはオリフィスによって限局された
流量に制御し、余剰油を貯油タンクに還流させるように
した流量制御装置が施用される。
【0004】また、近年、操舵助勢力を必要としないス
テアリング操作の中立位置で、余剰油流量を増加させ、
パワーステアリング装置への供給油量を減じることによ
ってポンプでの仕事量を減じ、省エネルギを実現させる
流量制御装置が提案されている。
【0005】この種の流量制御装置として、例えば特開
平6−8840号公報には、スプール弁収容穴内にスプ
ール弁を摺動自在に収容して、該スプール弁収容穴内を
第1圧力室と第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、
制御オリフィスを介して吐出通路と連通する導入通路及
び低圧側へ連通するドレン通路を開口し、第2圧力室内
には、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁を第
1圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、前記
導入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作動油
の必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油を前
記スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン通路
に還流させる流量制御装置であって、吐出通路の圧力に
応動するバイパス弁を設けて、このバイパス弁によって
ステアリング操作の中立位置(パワーステアリング装置
の非作動状態)で吐出通路側の圧力が低下したとき、前
記第2圧力室内を低圧側と連通して、前記スプール弁に
よるドレン通路の開口面積を増大させ、パワーステアリ
ング装置への供給油量を減じるようにした流量制御装置
が開示してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】斯かる従来例にあって
は、バイパス弁によって第2圧力室内を低圧側と連通し
て、これによって流量制御を司るスプール弁を移動さ
せ、吐出通路の油量を低下させるようにしてある。
【0007】ところで、前記第2圧力室内には前述のご
とく吐出通路の圧力を導いている。つまり、制御オリフ
ィスを通過した後の圧力を導いているから、第2圧力室
を低圧側と連通した場合には、制御オリフィスを通過し
た後の作動油が低圧側にドレンすることになる。したが
って、パワーステアリング装置(アクチュエータ)が非
作動状態にあっても作動油の一部が流通抵抗を有する制
御オリフィスを通過することになる。このために、ポン
プは作動油が制御オリフィスを通過するために所定の吐
出圧力を維持する必要があるから、その分、無駄な仕事
をすることになり、省エネルギを十分に達成することが
できない虞がある。
【0008】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、アクチュエータが非作動状態であって必要
とする作動油圧力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギ
の消費を抑制して、省エネルギを十分に達成することが
できる流量制御装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、スプー
ル弁収容穴内にスプール弁を摺動自在に収容して、該ス
プール弁収容穴内を第1圧力室と第2圧力室に画成し、
第1圧力室内には、制御オリフィスを介して吐出通路と
連通する導入通路及びドレン通路を開口し、第2圧力室
内には、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁を
第1圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、前
記導入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作動
油の必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油を
前記スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン通
路に還流させる流量制御装置において、前記スプール弁
収容穴とスプール弁との間に、導入通路及びドレン通路
とそれぞれ連通可能な貫通孔を備えた筒状の可動スリー
ブを設け、該可動スリーブの一端を前記第1圧力室に、
他端を低圧室にそれぞれ臨ませると共に、前記可動スリ
ーブに第1圧力室側への偏倚力を与えるばね部材を付属
させた構成にしてある。
【0010】ここで、前記可動スリーブは、金属または
合成樹脂材料から形成するを可とする。また、可動スリ
ーブはスプール弁収容穴及びスプール弁と相対摺動する
から、摺動抵抗を減じるために、この可動スリーブに二
硫化モリブデンやフッ素樹脂等の潤滑剤被膜を形成する
ことは任意である。
【0011】斯かる構成にあっては、第1圧力室内に導
入通路を介してポンプから吐出される作動油が導かれ
る。第1圧力室内に導かれた作動油は、制御オリフィス
を通過する制限流動と、この制御オリフィスの前後差圧
に基づくスプール弁の移動によるドレン通路の解放の際
にのみ生じるのであるが、第1圧力室内からドレン通路
を通ってポンプ吸入室及び貯油タンクに逃げる余剰油流
動とに分流される。これにより、制御オリフィスによる
制限の下に必要な流量の作動油が吐出通路からアクチュ
エータに導かれ、例えば、パワーステアリング装置にあ
っては必要な操舵助勢力を得る。
【0012】ここで、本発明にあっては、前記スプール
弁収容穴とスプール弁との間に、導入通路及びドレン通
路とそれぞれ連通可能な貫通孔を備えた筒状の可動スリ
ーブを設けてある。また、この可動スリーブは、その一
端が前記第1圧力室に、他端が低圧室にそれぞれ臨み、
更に、第1圧力室側へ付勢するばね部材が付属してい
る。したがって、この可動スリーブは、第1圧力室内の
圧力が低いときは、ばね部材によって第1圧力室側に付
勢され、貫通孔が導入通路及びドレン通路とそれぞれ略
斉合する位置に在り、第1圧力室の圧力が高いときは、
この第1圧力室内に圧力によってばね部材のばね力に抗
して第2圧力室側に移動して、スプール弁と協働して流
量制御を司る。但し、第1圧力室の圧力によって可動ス
リーブが第2圧力室側に移動した位置に在っても、この
可動スリーブの貫通孔と導入通路及びドレン通路とのそ
れぞれの連通は確保されている。
【0013】即ち、第1圧力室内の圧力が低いときは可
動スリーブがばね部材によって付勢され、貫通孔がそれ
ぞれ導入通路及びドレン通路と略斉合する位置にあるか
ら、スプール弁は所定の取付け長の制御スプリングのば
ね力及び制御オリフィスの前後差圧に基づいて移動し、
制御オリフィスを通過する流量は図3のA−Bで示す流
量となる。
【0014】第1圧力室内の圧力が上昇すると、この第
1圧力室内の圧力によって可動スリーブがばね部材のば
ね力に抗して第2圧力室側に移動する。これによって、
可動スリーブの貫通孔が導入通路及びドレン通路とそれ
ぞれ連通状態を維持しつつも第2圧力室側に移動するこ
とになる。つまり、スプール弁に対して可動スリーブの
貫通孔の相対位置が変化することになる。これにより、
制御オリフィスの前後差圧を一定に制御するスプール弁
は、流量制御のために制御スプリングを更に押し縮める
ことになる。したがって、流量は図3のB−Cで示す流
量となる。
【0015】第1圧力室内の圧力が所定圧力に達する
と、可動スリーブは第1圧力室から最も離れて貫通孔が
第2圧力室側に最も近付く。この状態で、スプール弁は
制御スプリング及び制御オリフィスの前後差圧に応動し
て流量制御を司り、制御オリフィスを通過する流量は図
3においてC−Dで示す流量に制御される。この流量が
アクチュエータに供給される最大流量で、通常この流量
に制御されることになる。
【0016】一方、アクチュエータの非作動状態(例え
ば、パワーステアリング装置の中立位置)では、吐出通
路の作動圧力が低下するから第2圧力室の圧力が低下す
る。したがって、スプール弁は制御オリフィスの前後差
圧を一定に保つために第2圧力室内の制御スプリングの
ばね力に抗して第2圧力室側に移動し、ドレン通路に連
通する貫通孔の開口面積を増大させる。これにより、導
入通路から第1圧力室内に導入された作動油の多くがド
レン通路に流入することになり、ポンプ内圧力(吐出圧
力)が低下し、ポンプの仕事量が減じられる。
【0017】これと同時に、アクチュエータが非作動状
態で吐出通路内の圧力が低下し、スプール弁がドレン通
路に連通する貫通孔の開口面積を増大させると、第1圧
力室内の圧力も低下することになる。これにより、第1
圧力室内の圧力を受ける可動スリーブは、この可動スリ
ーブに付属するばね部材のばね力によって第1圧力室側
に移動する。
【0018】したがって、スプール弁が、制御オリフィ
スの前後差圧即ち第1圧力室内の圧力と第2圧力室内の
圧力に制御スプリングのばね力を加えた力とが釣り合う
位置にある場合、可動スリーブが第1圧力室側に移動し
た分、スプール弁に対する貫通孔の相対位置が変化する
ことになる。これにより、スプール弁よって開口され
る、可動スリーブのドレン通路に連通する貫通孔の開口
面積が更に増大することになる。
【0019】これによって、第1圧力室に供給された作
動油は、アクチュエータが作動油を必要としない非作動
状態において、開口面積が増大した貫通孔からドレン通
路を介してポンプ吸入側及び貯油タンク側に還流される
ことにより、導入通路を介して第1圧力室に作動油を吐
出するポンプは、その吐出圧力が減じられて仕事量が減
じられ、省エネルギが有利に達成される。
【0020】この場合に、可動スリーブは、この可動ス
リーブに付属するばね部材と第1圧力室内の圧力との釣
り合いによって移動し、スプール弁に対するドレン通路
の相対位置を変化させる。したがって、この可動スリー
ブを移動させるために、ポンプ吐出油の一部が制御オリ
フィスを通過することがないから、ポンプ吐出圧力を所
定圧力に維持する必要がなく、ポンプの無駄なエネルギ
の消費を抑制して、省エネルギを達成することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
パワーステアリング装置の流量制御弁に適用した態様と
して、図面に基づいて詳述する。
【0022】図1はこの発明の実施の形態を示す流量制
御装置の断面図である。図において1はポンプボディ2
と一体に形成されたハウジングで、このハウジング1に
は一端が封止されたスプール弁収容穴5が形成され、こ
のスプール弁収容穴5の開口端はシールリング6による
封止の下に捩じ込み固定されるコネクタ7によって閉止
されている。
【0023】前記コネクタ7には、図外のパワーステア
リング装置即ちアクチュエータに連通する吐出通路8を
設け、かつこの吐出通路8とスプール弁収容穴5内部と
を連通する制御オリフィス9及び通路10を穿設し、さ
らに周溝11と、この周溝11の底部に開口して前記吐
出通路8に連通する直径方向の貫通孔12が形成してあ
る。また、通路10の開口端側にはこの通路10に連通
する直径方向の貫通孔13が設けてある。
【0024】前記コネクタ7によって開口端が閉止され
たスプール弁収容穴5内には、スプール弁14が摺動自
在に嵌挿されており、このスプール弁14は、スプール
弁収容穴5内部を第1圧力室15と第2圧力室16とに
画成すると共に、第2圧力室16内に収装した制御スプ
リング17のばね力をもって常時第1圧力室15側に偏
倚され、常態にあってそのランド部18で図外の貯油タ
ンクに連通するドレン通路19、詳しくはこのドレン通
路19に連通する可動スリーブ37の貫通孔40(後ほ
ど詳述する)を閉止している。また、スプール弁14に
よって画成された第1圧力室15には、後述する可動ス
リーブ37の貫通孔41を介してポンプ吐出油を導く導
入通路20が開口している。
【0025】21はハウジング1に形成した通路で、こ
の通路21は、スプール弁収容穴5と略平行に盲穴状に
穿設され、その開口端は栓22によって閉塞されてお
り、一端が感圧オリフィス23及び斜孔24を介してコ
ネクタ7の周溝11に連通し、他端が通路25を介して
第2圧力室内16に連通している。前記通路25は第2
圧力室16を半径方向に横切って穿設され、開口端を栓
26で閉塞してある。
【0026】前記スプール弁14には、図示したところ
から明らかなように、ドレン通路19に面する周溝27
と、この周溝27の底部に開口する直径方向の貫通孔2
8及びこの貫通孔28に連通して第2圧力室16に向か
って開く軸方向の盲穴29を設け、この盲穴29内に
は、球弁30をその押子31と共にチェックスプリング
32で偏倚して盲穴29の開口端に固定した中空尾栓3
3の弁座に適合させたリリーフ弁34が設けられてお
り、感圧オリフィス23を介して第2圧力室16内に導
かれる吐出通路8における圧力超過を、リリーフ弁34
のリリーフ動作で回避する。なお、35は中空尾栓33
の第2圧力室16側端部に設けたフィルタである。
【0027】36は前記第2圧力室16内にあって、制
御スプリング17を支持するばね受け部材、37は前記
スプール弁収容穴5とスプール弁14との間に設けられ
た円筒状の可動スリーブで、この可動スリーブ37は一
端37aが第1圧力室15に臨み、他端37bが前記ば
ね受け部材36の外周に形成した低圧室37に臨んで配
されている。38はこの可動スリーブ37に付属するば
ね部材で、このばね部材38は前記低圧室39内に収装
され、前記可動スリーブ37を第1圧力室15側に付勢
している。
【0028】前記可動スリーブ37には、前記ドレン通
路19に連通する貫通孔40、導入通路20に連通する
貫通孔41及び通路25に連通する貫通孔42がそれぞ
れ形成されており、これら貫通孔40,41,42は、
可動スリーブ37がばね部材38で第1圧力室15側に
付勢され、一端37aが前記コネクタ7に当接した状態
において、ドレン通路19、導入通路20及び通路25
にそれぞれ略斉合する位置に形成してある。
【0029】43はハウジング1に形成した通路で、こ
の通路43は前記ドレン通路19を横切って盲穴状に穿
設され、その開口端は栓44によって閉塞されており、
一端が感圧オリフィス45及び通路46を介して前記低
圧室39内に連通している。前記通路46は低圧室39
を横切って穿設され、開口端を栓47で閉塞してある。
【0030】斯かる構成によれば、導入通路20から第
1圧力室15内に導かれたポンプ吐出油が、コネクタ7
に形成した貫通孔13、通路10及びオリフィス9を介
して吐出通路8に導かれる。
【0031】このとき、常態にあっては、前記可動スリ
ーブ37はばね部材38によって付勢されて一端37a
がコネクタ7に当接しており、また、前記スプール弁1
4は、制御スプリング17によって前記第1圧力室15
側に付勢され、その胴部(ランド部)18でドレン通路
19に連通する貫通孔40を閉塞しており、第1圧力室
15内に導入されたポンプ吐出油はその全量が制御オリ
フィス9を介して図外のアクチュエータに導かれる。一
方、ポンプの回転速度が増加してポンプ吐出油量が増加
し、第1圧力室15内に導入されるポンプ吐出油量が増
加すると、制御オリフィス9による制限流動の下に第1
圧力室15内の作動油が吐出通路8に導かれる一方で、
この制御オリフィス9の前後差圧に基づいてスプール弁
14が図示の如く右方向に移動して制御スプリング17
を所定の長さ(L1)になるまで押し縮め、ドレン通路
19に連通する貫通孔40を開き、この貫通孔40及び
ドレン通路19から余剰油を図外の貯油タンクに還流さ
せる。
【0032】ここで、本発明にあっては、前記スプール
弁収容穴5とスプール弁14との間に、ドレン通路19
及び導入通路20とそれぞれ連通可能な貫通孔40,4
1を備えた筒状の可動スリーブ37を設けてある。ま
た、この可動スリーブ37は、その一端37aが前記第
1圧力室15に、他端37bが低圧室39にそれぞれ臨
み、第1圧力室15側へ付勢するばね部材38が付属し
ている。したがって、第1圧力室15内の圧力が低いと
きは、ばね部材38によって付勢されて一端37aがコ
ネクタ7に当接して、貫通孔40,41が導ドレン通路
19及び導入通路20とそれぞれ略斉合する位置に在
る。一方、第1圧力室15の圧力が高いときは、可動ス
リーブ37がばね部材38のばね力に抗して第2圧力室
16側に移動し、可動スリーブ37の外周に設けた肩部
48が第1圧力室15の内周に設けた段部49に当接し
た位置に在る(図2参照)。したがって、可動スリーブ
37が移動してスプール弁14とドレン通路19に連通
する貫通孔40との相対位置が変化することになるか
ら、スプール弁14は制御スプリング17を更に押し縮
めて(寸法L2)、この制御スプリング17のばね力に
第2圧力室16内の圧力を加えた力と、第1圧力室15
内の圧力による力との釣り合いによって移動し、流量制
御を司ることになる。
【0033】一方、アクチュエータの非作動状態、つま
りパワーステアリング装置の中立位置では、吐出通路8
の作動圧力が低下するから、制御オリフィス9の前後差
圧を一定に保つために、スプール弁14は第2圧力室内
16の制御スプリング17のばね力に抗して第2圧力室
16側に移動し、ドレン通路19に連通する貫通孔40
の開口面積を増大させる。これにより、導入通路20か
ら第1圧力室15内に導入された作動油の多くが貫通孔
40を介してドレン通路19に流入することになり、ポ
ンプ内圧力が低下し、ポンプの仕事量が減じられること
になる。
【0034】これと同時に、アクチュエータが非作動状
態で吐出通路8内の圧力が低下し、スプール弁14がド
レン通路19に連通する貫通孔40の開口面積を増大さ
せると、第1圧力室15内の圧力も低下することにな
る。これにより、第1圧力室15内の圧力を受ける可動
スリーブ37は、この可動スリーブ37に付属するばね
部材38のばね力によって第1圧力室15側に移動し、
可動スリーブ37の一端37aがプラグ4に当接した位
置で停止する。
【0035】したがって、スプール弁14が、制御オリ
フィス9の前後差圧即ち第1圧力室15内の圧力と第2
圧力室16内の圧力に制御スプリング17のばね力を加
えた力と釣り合う位置にある場合、可動スリーブ37が
第1圧力室15側に移動した分、スプール弁14に対す
る貫通孔40の相対位置が変化することになる。これに
より、スプール弁14によって開口される、ドレン通路
19に連通する貫通孔40の開口面積が更に増大するこ
とになる。
【0036】これによって、第1圧力室15内に供給さ
れた作動油は、アクチュエータが作動油を必要としない
非作動状態において、可動スリーブ37の開口面積が増
大した貫通孔40から、ドレン通路19を介して図外の
ポンプ吸入側及び貯油タンク側に還流される。したがっ
て、導入通路20及び貫通孔41を介して第1圧力室1
5に作動油を吐出するポンプは、その吐出圧力が低下し
て仕事量が減じられ、省エネルギが有利に達成される。
【0037】また、可動スリーブ37はスプール弁収容
穴5とスプール弁14との間に配設してあることによ
り、流量制御弁が格別長大化することがない。
【0038】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、別体のばね受け部材36を設けた実施の形態に
ついて述べたが、このばね受け部材36はハウジング1
と一体に形成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、スプール弁収容穴内を作動油が導入される第1圧力
室と制御オリフィス通過後の圧力が導入される第2圧力
室に画成するスプール弁を備え、第1圧力室内に導入さ
れた作動油のうち、必要流量を制御オリフィスを通じて
吐出通路に導き、この必要流量に対する余剰流量をスプ
ール弁の移動によって開閉制御されるドレン通路にバイ
パスさせるようにした流量制御弁において、前記スプー
ル弁収容穴とスプール弁との間に、導入通路及びドレン
通路とそれぞれ連通可能な貫通孔を備えた筒状の可動ス
リーブを設け、該可動スリーブの一端を前記第1圧力室
に、他端を低圧室にそれぞれ臨ませると共に、前記可動
スリーブに第1圧力室側への偏倚力を与えるばね部材を
付属させたことにより、アクチュエータが非作動状態で
あって、必要とする作動油圧力が低いとき、ポンプの無
駄なエネルギの消費を抑制することができる。したがっ
て、省エネルギを十分に達成することができる流量制御
装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す流量制御装置の断面
図である。
【図2】第1圧力室内の圧力が高く、可動スリーブが第
2圧力室側に移動した状態を示す断面図である。
【図3】流量制御特性を示す線図である。
【符号の説明】
5 スプール弁収容穴 8 吐出通路 9 制御オリフィス 14 スプール弁 15 第1圧力室 16 第2圧力室 17 制御スプリング 19 ドレン通路 20 導入通路 37 可動スリーブ 37a 一端 37b 他端 38 ばね部材 39 低圧室 40,41,42 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/07 B62D 6/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動
    自在に収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と
    第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィ
    スを介して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路
    を開口し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと
    共に前記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプ
    リングを収装して、前記導入通路から制御オリフィスを
    介して吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要
    流量に対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開
    閉制御されるドレン通路に還流させる流量制御装置にお
    いて、前記スプール弁収容穴とスプール弁との間に、導
    入通路及びドレン通路とそれぞれ連通可能な貫通孔を備
    えた筒状の可動スリーブを設け、該可動スリーブの一端
    を前記第1圧力室に、他端を低圧室にそれぞれ臨ませる
    と共に、前記可動スリーブに第1圧力室側への偏倚力を
    与えるばね部材を付属させたことを特徴とする流量制御
    装置。
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