JP3206528U - 人体保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のリュックサック等に対して簡単に装着でき、首部に加えて腹部等も効果的に且つ安定的に保護する信頼性の高い人体保護具を提供する。【解決手段】人体の首の周辺を保護する人体保護具1であって、人体保護具1は、首部の周辺を保護するためにエアにより膨張可能なU字状気室とその気室を覆うU字状の首部カバー体2を備え、該首部カバー体2の両端は人体の胸部から腹部及び脇腹部に向けて延設された二つの胴衣部カバー体3が設けられると共に、首部カバー体2の両端部から胴衣部カバー体3への延長部付近の人体側には背負い型バッグの肩紐へ固定させる固定具4を設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、人体保護具に関する。詳しくは、主にスキー、スケート、スノーボード、自転車、オートバイ等の転倒や打撃の可能性がある各種のスポーツ等で使用したり、日常生活においても有益な人体保護具に関する。
従来より、各種のスポーツ競技を行う人は転倒した時に備えて防具であるプロテクタを身につけることが知られている。これらのプロテクタの多くは、プロテクタ単体を上着の下で身体に直接、装着するか、または、衣類に埋め込んで縫製した衝撃を吸収する柔軟性のある発泡体や、綿等のような緩衝材から構成されている。
また、人体の局所を保護するような保護具も知られている。例えば、実用新案登録文献1の特開2002−294506号には、略U字状の首部の保護具が示されている。(実用新案登録文献1参照)。
特開2002−294506号公報
ところが、前述の保護具の構造は、単に首に嵌めて装着する程度であり、安定して保護することは困難である。特に、オートバイ等の転倒時による頚椎の損傷は、人体に長期間にわたり大きな影響を与えることから、首部を効果的に且つ安定的に保護する信頼性の高い保護具が望まれている。
本考案は、特に首部分を効果的に保護すると同時に顎部の保護をも可能とし、日常的に使用されているリュクサックやバックパック等の背負い型バッグと組み合わせて使用する、装着性に優れた保護具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、人体の首の周辺を保護する人体保護具において、前記人体保護具は、首部の周辺を保護するU字状気室とその気室を覆うU字状の首部カバー体を備え、該首部カバー体の両端は人体の胸部から腹部及び脇腹部に向けて延設された二つの胴衣部カバー体が設けられると共に、前記首部カバー体の両端部から胴衣部カバー体への延長部付近の人体側には背負い型バッグの肩紐へ固定させる固定具を設ける。
また、本考案の人体保護具は、上記の構成において、前記U字状の首部カバー体の湾曲部付近の人体側には背負い型バッグのリング状の持手へ固定させる固定具を設ける。
この構造により、既存のリュクサックやバックパック等の背負い型バッグの肩紐を利用して、極めて簡単な操作で保護具を装着することが可能である。また、前記固定具は、背負い型バッグの肩紐及び持手を包んで固定させる面ファスナであり、これにより、確りと固定されることで、背負い型バッグと一体的に人体保護具を構成する。
また、必要に応じてウエストベルトと固定することにより、より人体に対して安定的に固定させることもできる。
本考案の人体保護具は、前記二つの胴衣部カバー体の内部、前記首部の内部にプロテクタを収容し、一方、前記二つの胴衣部カバー体の裏面に胸部プロテクタを面ファスナにより固定することで、衝撃に対する保護効果が増大する。
本考案の人体保護具は、前述の如く構成したことにより、人体に極めて簡単に装着できると共に、固定具により背負い型バッグと確りと固定されることから安定的に首部周辺が保護される。特に、プロテクタを収容したものに至っては、首部は勿論のこと、胴回りの要所の全体に亘って保護することが可能である。
本考案に係わる人体保護具の裏面図である。 本考案に係わる人体保護具の正面図である。 本考案に係わる人体保護具の装着状態の説明図である。 本考案に係わる人体保護具の装着状態の一部を破断した説明図である。 本考案に係わる人体保護具の装着状態の一部を破断した説明図である。 本考案に係わる胸部プロテクタの説明図である。
以下、本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
以下、図面を参照して、本考案の人体保護具の機能・使用方法について詳説する。
図面の如く、本考案の人体保護具の外観形状は、首部の周辺を保護するに適した略U字状の気室(図示せず)とその気室を覆う柔軟性と伸縮性を有する首部カバー体2から構成されている。本考案の説明では、簡易的にこの首部カバー体2と気室を同様に扱っている。気室は、インフレータやポンプにより膨張するエアバッグであり、単に円筒のチューブを略U字状としたものではなく、図示の如く、非膨張時には人体の肩の部分に載せられる程度の扁平な形状となっている。
人体保護具1の首部カバー体2の両端部は人体の胸部から腹部及び脇腹部に向けて延設された二つの胴衣部カバー体3が設けられると共に、前記首部カバー体2の両端部から胴衣部カバー体3への延長部付近の人体側には背負い型バッグ10の肩紐10Aへ固定させる固定具4を設けている。
インフレータやポンプを使用する場合の吸排気口は、前記首部カバー体2の一方の端部に垂下させて一体的に固定する。
前記首部カバー体2の両端は人体の胸部から腹部及び脇腹部に向けて延設された二つの胴衣部カバー体3が設けられると共に、前記首部カバー体2の両端部から胴衣部カバー体3への延長部付近の人体側には背負い型バッグ10の肩紐10Aへ固定させる固定具4を設けている。
この固定具4は、背負い型バッグ10の肩紐10Aを包んで固定させる面ファスナであり、本考案の人体保護具1は、通常時は、気室内部には空気が充填されていないため、柔軟な布と同様に扱えるため、これを使用するに際しては、首部カバー体2の開いた部分から軽く首を挿入し、胴衣部カバー体3の固定具4にて背負い型バッグ10の肩紐10Aへ確りと固定する。
仮に首部カバー体2を保形できる程度に比較的、硬質の材料で形成した場合であれば、略U字状の首部カバー体2の中央の開口部を押し広げて首を通して装着すれば良く、極めて簡単な動作で装着固定が可能である。
また、前記U字状の首部カバー体2の湾曲部付近の人体側には背負い型バッグ10のリング状の持手10Bへ固定させるために、面ファスナから成る固定具4を設けており、これも固定すると共に、ベルトをしている場合には、前記胴衣部カバー体3の先端部の人体側に設けた固定具4によりウエストベルトへ固定させる。
また、二つの胴衣部カバー体3どうしは、バックル等で構成された固定具4aにより、互いに連結する。そして、本考案の実施例では、ポンプにより気室を膨張させる構造としているため、装着後は、気室を膨張させて使用する。尚、インフレータ等の起動装置を紐状部材の牽引により起動して炭酸ガスを充填させる構造としても良い。
上記の構成により、転倒等をした場合には、首部カバー体2の内部の気室中の膨張空気により緩衝される。この際、背負い型バッグ10と一体的に強固に固定されているため、首部分の周囲を十分に覆い安全である。
図4乃至図6に示された構造は、本考案の人体保護具の更に効果的な例を示している。図において、前記二つの胴衣部カバー体3の内部には、プロテクタ5が収容されており、また、前記首部カバー体2の内部の気室の外側にもプロテクタ5が収容されている。
更に、必要に応じて、前記二つの胴衣部カバー体3の裏面に胸部プロテクタ5を面ファスナにより固定することで、極めて人体保護は効果的になる。
本考案は、人体保護を必要とする状況として、主にスキー、スケート、スノーボード、自転車、オートバイ等の活動時を考慮した際に、必ずと言って良いほど使用されている背負い型のバッグに着目し、これと一体的に使用することで、強固な人体保護具を実現させるものであり、極めて有益な人体保護具である。
1 人体保護具
2 首部カバー体
3 胴衣部カバー体
4 固定具
5 プロテクタ
10 背負い型バッグ
10A 肩紐
10B 持ち手

Claims (7)

  1. 人体の首の周辺を保護する人体保護具であって、前記人体保護具は、首部の周辺を保護するためにエアにより膨張可能なU字状気室とその気室を覆うU字状の首部カバー体を備え、該首部カバー体の両端は人体の胸部から腹部及び脇腹部に向けて延設された二つの胴衣部カバー体が設けられると共に、前記首部カバー体の両端部から胴衣部カバー体への延長部付近の人体側には背負い型バッグの肩紐へ固定させる固定具を設けたことを特徴とする人体保護具。
  2. 前記U字状の首部カバー体の湾曲部付近の人体側には背負い型バッグのリング状の持手へ固定させる固定具を設けたことを特徴とする請求項1記載の人体保護具。
  3. 前記胴衣部カバー体の先端部の人体側にはウエストベルトへ固定させる固定具を設けたことを特徴とする請求項1記載の人体保護具。
  4. 前記固定具が背負い型バッグの肩紐、持手、ウエストベルトを包んで固定させる面ファスナであることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の人体保護具。
  5. 前記二つの胴衣部カバー体の内部にプロテクタを収容したことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の人体保護具。
  6. 前記首部カバー体の内部にプロテクタを収容したことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の人体保護具。
  7. 前記二つの胴衣部カバー体の裏面に胸部プロテクタを面ファスナにより固定することを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の人体保護具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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