JP3206524B2 - 移動観覧席 - Google Patents
移動観覧席Info
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- JP3206524B2 JP3206524B2 JP32320897A JP32320897A JP3206524B2 JP 3206524 B2 JP3206524 B2 JP 3206524B2 JP 32320897 A JP32320897 A JP 32320897A JP 32320897 A JP32320897 A JP 32320897A JP 3206524 B2 JP3206524 B2 JP 3206524B2
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- Japan
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- floor
- leg structure
- step floor
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、劇場やホールある
いはスタジアム等において好適に使用される移動観覧席
に関するものである。
いはスタジアム等において好適に使用される移動観覧席
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の移動観覧席として、高さ
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能な脚構造体
により支持してなり、各脚構造体を収納位置まで後退さ
せた場合に、これら各脚構造体が左右方向に重合配置さ
れるとともに各段床が上下方向に重合配置されるように
構成されたものが知られている。
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能な脚構造体
により支持してなり、各脚構造体を収納位置まで後退さ
せた場合に、これら各脚構造体が左右方向に重合配置さ
れるとともに各段床が上下方向に重合配置されるように
構成されたものが知られている。
【０００３】前記各脚構造体は、車輪を有したベース
と、このベースから立設されたポストと、このポストの
上端部から前方に延出させた段床支持用のサポートアー
ムとを具備してなるものであり、後段の段床を支えるも
のほど、そのポストの背丈が高くなるように設定してあ
るのが通例である。なお、かかる構造のものは、最前段
の段床を支持する脚構造体を前後方向に駆動するように
し、他の段床は最前段の段床に従動させるようになって
いる。具体的には、各ポストの上端やリヤビームの上面
にナット部材を取着して、このナット部材にストッパボ
ルトを螺合進退可能に装着するとともに、各サポートア
ームの前端近傍部に側方に突出する突起を設けている。
そして、まず、最前段の段床を前進させると、所定位置
で最前段の段床に係るストッパボルトが次段のサポート
アームに設けた突起に当接し、その次段の段床を従動さ
せることになる。かかる動作を繰り返しながら、前段側
の段床から順次前方に引き出され、最終的に全ての段床
が雛壇状に展開されるようになっている。
と、このベースから立設されたポストと、このポストの
上端部から前方に延出させた段床支持用のサポートアー
ムとを具備してなるものであり、後段の段床を支えるも
のほど、そのポストの背丈が高くなるように設定してあ
るのが通例である。なお、かかる構造のものは、最前段
の段床を支持する脚構造体を前後方向に駆動するように
し、他の段床は最前段の段床に従動させるようになって
いる。具体的には、各ポストの上端やリヤビームの上面
にナット部材を取着して、このナット部材にストッパボ
ルトを螺合進退可能に装着するとともに、各サポートア
ームの前端近傍部に側方に突出する突起を設けている。
そして、まず、最前段の段床を前進させると、所定位置
で最前段の段床に係るストッパボルトが次段のサポート
アームに設けた突起に当接し、その次段の段床を従動さ
せることになる。かかる動作を繰り返しながら、前段側
の段床から順次前方に引き出され、最終的に全ての段床
が雛壇状に展開されるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のもの
は、ストッパボルトを保持するナット部材や、該ストッ
パボルトが当接する突起を格別に溶接等によりポストや
サポートアーム等に剛結しているため、部品点数が多
く、製作にも多大な工数を要するという問題がある。ま
た、サポートアームの側面に突起が突設してあると、脚
構造体を製造工程で搬送する場合に邪魔になり易く、取
り扱いが難しいという問題もある。
は、ストッパボルトを保持するナット部材や、該ストッ
パボルトが当接する突起を格別に溶接等によりポストや
サポートアーム等に剛結しているため、部品点数が多
く、製作にも多大な工数を要するという問題がある。ま
た、サポートアームの側面に突起が突設してあると、脚
構造体を製造工程で搬送する場合に邪魔になり易く、取
り扱いが難しいという問題もある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明は、以上説明したような基本構造の移動
観覧席において、リヤビームを脚構造体に取着するため
のブラケットの上端部を脚構造体の上端よりも上方に延
出させて、その延出部にストッパボルトを螺着して格別
なナット部材を省略するとともに、前記フロントビーム
を背面が後壁により閉塞されたものにし、その後壁に下
段側の段床を支持する脚構造体から突出するストッパボ
ルトを当接させるようにして突起を省略し、且つ、前段
側の段床に後段側の段床を好適に連動させ得るようにし
たものである。
ために、本発明は、以上説明したような基本構造の移動
観覧席において、リヤビームを脚構造体に取着するため
のブラケットの上端部を脚構造体の上端よりも上方に延
出させて、その延出部にストッパボルトを螺着して格別
なナット部材を省略するとともに、前記フロントビーム
を背面が後壁により閉塞されたものにし、その後壁に下
段側の段床を支持する脚構造体から突出するストッパボ
ルトを当接させるようにして突起を省略し、且つ、前段
側の段床に後段側の段床を好適に連動させ得るようにし
たものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明に係る移動観覧席は、高さ
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能で相互に厚
み方向に重合可能な複数の脚構造体により支持してな
り、前記脚構造体に、その上端近傍部から前方に延出さ
せて段床支持部を設けるとともに、前記段床を、前記段
床支持部の先端に支持されたフロントビームと、前記脚
構造体の上端部前面側に添設されたリヤビームと、これ
らリヤビーム及びフロントビーム間に位置させて前記段
床支持部上に載設された床材とを備えてなるものにした
ものにおいて、前記リヤビームを脚構造体に取着するた
めに設けられるブラケットの上端部を脚構造体の上端よ
りも上方に延出させて、その延出部にストッパボルトを
前後方向に螺合進退可能に装着するとともに、前記段床
支持部の先端を支持するために設けられる前記フロント
ビームを背面が後壁により閉塞されたものにしておき、
下段側の段床を上段側の段床に対して所定距離だけ前進
させた場合に、該下段側の段床を支持する脚構造体に設
けたストッパボルトが、上段側の段床を構成するフロン
トビームの後壁に当接し得るように構成したことを特徴
とする。
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能で相互に厚
み方向に重合可能な複数の脚構造体により支持してな
り、前記脚構造体に、その上端近傍部から前方に延出さ
せて段床支持部を設けるとともに、前記段床を、前記段
床支持部の先端に支持されたフロントビームと、前記脚
構造体の上端部前面側に添設されたリヤビームと、これ
らリヤビーム及びフロントビーム間に位置させて前記段
床支持部上に載設された床材とを備えてなるものにした
ものにおいて、前記リヤビームを脚構造体に取着するた
めに設けられるブラケットの上端部を脚構造体の上端よ
りも上方に延出させて、その延出部にストッパボルトを
前後方向に螺合進退可能に装着するとともに、前記段床
支持部の先端を支持するために設けられる前記フロント
ビームを背面が後壁により閉塞されたものにしておき、
下段側の段床を上段側の段床に対して所定距離だけ前進
させた場合に、該下段側の段床を支持する脚構造体に設
けたストッパボルトが、上段側の段床を構成するフロン
トビームの後壁に当接し得るように構成したことを特徴
とする。
【０００７】このような構成のものであれば、既存の部
品であるブラケット及びフロントビームを利用すること
により従来のナット部材及び突起を無くすことができ、
部品点数を無理なく削減することが可能となる。しか
も、脚構造体から突起をなくすことができるため、該脚
構造体をより凹凸のない平面的形態に近づけることがで
き、自動搬送等をより容易に行うことが可能となる。
品であるブラケット及びフロントビームを利用すること
により従来のナット部材及び突起を無くすことができ、
部品点数を無理なく削減することが可能となる。しか
も、脚構造体から突起をなくすことができるため、該脚
構造体をより凹凸のない平面的形態に近づけることがで
き、自動搬送等をより容易に行うことが可能となる。
【０００８】移動観覧席の具体的な実施の形態として
は、高さの異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能な
複数の脚構造体により支持してなり、前記脚構造体を、
ベースと、このベースから立設されたポストと、このポ
ストの上端近傍部から前方に延出させた段床支持用のサ
ポートアームとを具備してなるものにするとともに、前
記段床を、前記サポートアームの先端に支持されたフロ
ントビームと、前記サポートアームの基端に支持された
リヤビームと、これらリヤビーム及びフロントビーム間
に位置させて前記サポートアーム上に載設された床材と
を備えてなるように構成したものを挙げることができ
る。
は、高さの異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能な
複数の脚構造体により支持してなり、前記脚構造体を、
ベースと、このベースから立設されたポストと、このポ
ストの上端近傍部から前方に延出させた段床支持用のサ
ポートアームとを具備してなるものにするとともに、前
記段床を、前記サポートアームの先端に支持されたフロ
ントビームと、前記サポートアームの基端に支持された
リヤビームと、これらリヤビーム及びフロントビーム間
に位置させて前記サポートアーム上に載設された床材と
を備えてなるように構成したものを挙げることができ
る。
【０００９】フロントビームの好適な実施形態として
は、前面を開放した断面略Ｃ字形のものを挙げることが
できる。ブラケットの好ましい実施形態としては、脚構
造体の側面に剛結された横向片と、リヤビームの背面に
当接する前向片とを一体に形成したものを挙げることが
できる。しかして、この場合には前記前向片の延出部に
ストッパボルトを螺合させるためのねじ孔を設けてお
く。
は、前面を開放した断面略Ｃ字形のものを挙げることが
できる。ブラケットの好ましい実施形態としては、脚構
造体の側面に剛結された横向片と、リヤビームの背面に
当接する前向片とを一体に形成したものを挙げることが
できる。しかして、この場合には前記前向片の延出部に
ストッパボルトを螺合させるためのねじ孔を設けてお
く。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図１は展開状態にある本実施例の移動観覧席
１を幅方向中央部付近で破断して示す全体右側断面図で
あり、図２はその収納状態を示す断面図である。これら
の図面において、後述する端部支持用の脚構造体は省略
してある。また、図３は、椅子等を省略した状態の後方
斜視図である。
説明する。図１は展開状態にある本実施例の移動観覧席
１を幅方向中央部付近で破断して示す全体右側断面図で
あり、図２はその収納状態を示す断面図である。これら
の図面において、後述する端部支持用の脚構造体は省略
してある。また、図３は、椅子等を省略した状態の後方
斜視図である。
【００１１】この実施例における移動観覧席１は、図１
及び図２に示すように、互いに高さの異なる複数段の段
床２をそれぞれ前後移動可能な複数の脚構造体３により
支持してなるものであり、これら各段床２を、図１に示
すように前方に進出させて雛段状に展開した使用位置Ｐ
と、図２に示すように後方に退避させて収納空間Ｓに重
合状態で収納するようにした収納位置Ｑとの間で伸縮可
能に構成してなるものである。そして、各脚構造体３を
収納位置Ｑまで後退させた場合に、これら脚構造体３が
左右方向に重合するとともに各段床２が上下方向に重合
配置されるように構成している。なお、脚構造体３を進
退させる駆動系等は従来のものと同様であるため説明を
省略する。
及び図２に示すように、互いに高さの異なる複数段の段
床２をそれぞれ前後移動可能な複数の脚構造体３により
支持してなるものであり、これら各段床２を、図１に示
すように前方に進出させて雛段状に展開した使用位置Ｐ
と、図２に示すように後方に退避させて収納空間Ｓに重
合状態で収納するようにした収納位置Ｑとの間で伸縮可
能に構成してなるものである。そして、各脚構造体３を
収納位置Ｑまで後退させた場合に、これら脚構造体３が
左右方向に重合するとともに各段床２が上下方向に重合
配置されるように構成している。なお、脚構造体３を進
退させる駆動系等は従来のものと同様であるため説明を
省略する。
【００１２】以下、各部の構成について具体的に説明す
る。脚構造体３は、図３に示すように、前記段床２の外
側の端縁近傍を支持する端部支持用脚構造体４と、前記
段床２の中間部を支持する中間部支持用脚構造体５とか
ら構成されている。端部支持用脚構造体４は、ベース４
１と、このベース４１の中間位置に立設したメインポス
ト４２と、このメインポスト４２の上端近傍から前方に
延出させた段床支持部たるサポートアーム４３と、前記
ベース４１の後端部に立設したサブポスト４４と、この
サブポスト４４及び前記メインポスト４２の対向する面
間に配設されサブポスト４４をメインポスト４２に結合
させる横架材４５と、前記メインポスト４２とサブポス
ト４４間の空間を塞ぐ目隠しプレート４６とを具備して
なるものである。
る。脚構造体３は、図３に示すように、前記段床２の外
側の端縁近傍を支持する端部支持用脚構造体４と、前記
段床２の中間部を支持する中間部支持用脚構造体５とか
ら構成されている。端部支持用脚構造体４は、ベース４
１と、このベース４１の中間位置に立設したメインポス
ト４２と、このメインポスト４２の上端近傍から前方に
延出させた段床支持部たるサポートアーム４３と、前記
ベース４１の後端部に立設したサブポスト４４と、この
サブポスト４４及び前記メインポスト４２の対向する面
間に配設されサブポスト４４をメインポスト４２に結合
させる横架材４５と、前記メインポスト４２とサブポス
ト４４間の空間を塞ぐ目隠しプレート４６とを具備して
なるものである。
【００１３】中間部支持用脚構造体５は、ベース５１
と、このベース５１から立設されたポスト５２と、この
ポスト５２の上端近傍部から前方に延出させた段床支持
部たるサポートアーム５３と、前記ポスト５２の背面に
斜に結合される補強用のブレース５４とを具備してなる
ものである。そして、一対の中間部支持用脚構造体５の
サポートアーム５３間に、該サポートアーム５３と同様
の機能を有する段床支持用の補助サポートアーム６３を
配設し、該補助サポートアーム６３の後端に左右の中間
部支持用脚構造体５のブレース５４をボルト等適宜の手
段を用いて連結している。
と、このベース５１から立設されたポスト５２と、この
ポスト５２の上端近傍部から前方に延出させた段床支持
部たるサポートアーム５３と、前記ポスト５２の背面に
斜に結合される補強用のブレース５４とを具備してなる
ものである。そして、一対の中間部支持用脚構造体５の
サポートアーム５３間に、該サポートアーム５３と同様
の機能を有する段床支持用の補助サポートアーム６３を
配設し、該補助サポートアーム６３の後端に左右の中間
部支持用脚構造体５のブレース５４をボルト等適宜の手
段を用いて連結している。
【００１４】なお、これら端部支持用脚構造体４及び中
間部支持用脚構造体５は、後段の段床２を支えるものほ
ど、そのメインポスト４２、サブポスト４４及びポスト
５２の背丈が高くなるように設定されており、前記メイ
ンポスト４２及びポスト５２にローラＲを軸着し、これ
らローラＲで真上に位置する次段のサポートアーム４３
及び５３を転接支持するようにしている。なお、補助サ
ポートアーム６３の後部上面にはローラ支持用ブラケッ
ト６２が設けてあり、このローラ支持用ブラケット６２
にもローラＲを軸着して補助サポートアーム６３の下面
を転接支持するようにしている。
間部支持用脚構造体５は、後段の段床２を支えるものほ
ど、そのメインポスト４２、サブポスト４４及びポスト
５２の背丈が高くなるように設定されており、前記メイ
ンポスト４２及びポスト５２にローラＲを軸着し、これ
らローラＲで真上に位置する次段のサポートアーム４３
及び５３を転接支持するようにしている。なお、補助サ
ポートアーム６３の後部上面にはローラ支持用ブラケッ
ト６２が設けてあり、このローラ支持用ブラケット６２
にもローラＲを軸着して補助サポートアーム６３の下面
を転接支持するようにしている。
【００１５】段床２は、前記サポートアーム４３、５３
及び補助サポートアーム６３の先端に支持されたフロン
トビーム２１と、前記メインポスト４２、ポスト５２の
上端部前面側及びローラ支持用ブラケット６２の前面側
に略Ｌ字型のブラケット８を介して添設されたリヤビー
ム２２と、これらリヤビーム２２及びフロントビーム２
１間に位置させて前記サポートアーム４３、５３及び補
助サポートアーム６３上に載設された床材２３と、前記
端部支持用脚構造体４のサポートアーム４３よりも外方
にオーバーハングしたリヤビーム２２の端部に取着され
前記床材２３の端部とフロントビーム２１の端部を支持
するエンドサポート２４とを具備してなるものである。
そして、各段床２には、図１及び図２に示すように、そ
れぞれ図示しない駆動軸によって起倒動作可能に支持さ
れた椅子２５が配置してあり、段床２を図１に示す使用
位置Ｐに展開したときに起立位置に保持し、段床２を図
２に示す収納位置Ｑに退避させたときに段床２の上面に
折り畳んだ倒伏位置に保持するようにしている。
及び補助サポートアーム６３の先端に支持されたフロン
トビーム２１と、前記メインポスト４２、ポスト５２の
上端部前面側及びローラ支持用ブラケット６２の前面側
に略Ｌ字型のブラケット８を介して添設されたリヤビー
ム２２と、これらリヤビーム２２及びフロントビーム２
１間に位置させて前記サポートアーム４３、５３及び補
助サポートアーム６３上に載設された床材２３と、前記
端部支持用脚構造体４のサポートアーム４３よりも外方
にオーバーハングしたリヤビーム２２の端部に取着され
前記床材２３の端部とフロントビーム２１の端部を支持
するエンドサポート２４とを具備してなるものである。
そして、各段床２には、図１及び図２に示すように、そ
れぞれ図示しない駆動軸によって起倒動作可能に支持さ
れた椅子２５が配置してあり、段床２を図１に示す使用
位置Ｐに展開したときに起立位置に保持し、段床２を図
２に示す収納位置Ｑに退避させたときに段床２の上面に
折り畳んだ倒伏位置に保持するようにしている。
【００１６】このような構成の移動観覧席１において、
本実施例では、図４に示すように、前記リヤビーム２２
を中間部支持用脚構造体５のポスト５２に取着するため
のブラケット８の上端部をポスト５２の上端５２ａより
も上方に延出させて延出部８４とし、その延出部８４に
ストッパボルト９を前後方向に螺合進退可能に装着する
とともに、前記フロントビーム２１を背面が後壁２１ｃ
により閉塞されたものにしている。
本実施例では、図４に示すように、前記リヤビーム２２
を中間部支持用脚構造体５のポスト５２に取着するため
のブラケット８の上端部をポスト５２の上端５２ａより
も上方に延出させて延出部８４とし、その延出部８４に
ストッパボルト９を前後方向に螺合進退可能に装着する
とともに、前記フロントビーム２１を背面が後壁２１ｃ
により閉塞されたものにしている。
【００１７】以下、本発明に係る各部の構成について具
体的に詳述する。ブラケット８は、図４〜図６に示すよ
うに、ポスト５２の内側面に剛結された横向片８１と、
リヤビーム２２の背面に当接する前向片８２とを一体に
形成した略Ｌ字型のものであり、前記前向片８２に設け
たボルト挿入孔８５から挿入したボルト１１をリヤビー
ム２２の背面に螺合することにより該ブラケット８にリ
ヤビーム２２を止着している。そして、前記前向片８２
を、ポスト５２の上端５２ａよりも上方に延出させて延
出部８４とし、その延出部８４にストッパボルト９を螺
合させるためのねじ孔８３を有するナット部材８６を前
向片８２の前面に溶接する等して設けるとともに、その
ナット部材８６に軸心を一致させてボルト挿通孔８７を
穿設している。
体的に詳述する。ブラケット８は、図４〜図６に示すよ
うに、ポスト５２の内側面に剛結された横向片８１と、
リヤビーム２２の背面に当接する前向片８２とを一体に
形成した略Ｌ字型のものであり、前記前向片８２に設け
たボルト挿入孔８５から挿入したボルト１１をリヤビー
ム２２の背面に螺合することにより該ブラケット８にリ
ヤビーム２２を止着している。そして、前記前向片８２
を、ポスト５２の上端５２ａよりも上方に延出させて延
出部８４とし、その延出部８４にストッパボルト９を螺
合させるためのねじ孔８３を有するナット部材８６を前
向片８２の前面に溶接する等して設けるとともに、その
ナット部材８６に軸心を一致させてボルト挿通孔８７を
穿設している。
【００１８】ストッパボルト９は、基端部９ａから先端
部９ｂ付近にかけて前記ねじ孔８３に螺合するねじ部９
１を有してなるとともに、先端部９ｂに上段側のフロン
トビーム２１の後壁２１ｃに当接する当接部９２を備え
ている。このストッパボルト９は、前記ブラケット８の
ナット部材８６のねじ孔８３にねじ部９１を螺合し、さ
らに前向片８２の背面から延出したネジ部９１にナット
部材１２を締結することによりダブルナット状態でブラ
ケット８に固定されている。
部９ｂ付近にかけて前記ねじ孔８３に螺合するねじ部９
１を有してなるとともに、先端部９ｂに上段側のフロン
トビーム２１の後壁２１ｃに当接する当接部９２を備え
ている。このストッパボルト９は、前記ブラケット８の
ナット部材８６のねじ孔８３にねじ部９１を螺合し、さ
らに前向片８２の背面から延出したネジ部９１にナット
部材１２を締結することによりダブルナット状態でブラ
ケット８に固定されている。
【００１９】フロントビーム２１は、図４、図７及び図
８に示すように、前壁２１ａ、頂壁２１ｂ、後壁２１ｃ
及び底壁２１ｄを有し、前面側に開口部２１ｅを有した
断面略Ｃ字形のものであり、前記底壁２１ｄ及び後壁２
１ｃをサポートアーム５３の先端部にボルト等適宜の手
段により取着されている。このフロントビーム２１の前
面には、前記開口部２１ｅを外部から隠蔽するための蓋
部材１０が適宜の手段で取着されている。
８に示すように、前壁２１ａ、頂壁２１ｂ、後壁２１ｃ
及び底壁２１ｄを有し、前面側に開口部２１ｅを有した
断面略Ｃ字形のものであり、前記底壁２１ｄ及び後壁２
１ｃをサポートアーム５３の先端部にボルト等適宜の手
段により取着されている。このフロントビーム２１の前
面には、前記開口部２１ｅを外部から隠蔽するための蓋
部材１０が適宜の手段で取着されている。
【００２０】次に、本実施例の移動観覧席１を収納位置
Ｑから使用位置Ｐに展開する場合の作動について説明す
る。図９に示すように、前段側の段床２を前進させる
と、所定位置で前段側の段床２に係るストッパボルト９
が次段の段床２のフロントビーム２１の後壁２１ｃに当
接し、この次段の段床２を従動させる。そして、かかる
動作を繰り返しながら、前段側の段床２から順次前方に
引き出され、最終的に全ての段床２が雛壇状に展開され
る。
Ｑから使用位置Ｐに展開する場合の作動について説明す
る。図９に示すように、前段側の段床２を前進させる
と、所定位置で前段側の段床２に係るストッパボルト９
が次段の段床２のフロントビーム２１の後壁２１ｃに当
接し、この次段の段床２を従動させる。そして、かかる
動作を繰り返しながら、前段側の段床２から順次前方に
引き出され、最終的に全ての段床２が雛壇状に展開され
る。
【００２１】このような構成のものならば、既存の部品
であるブラケット８及びフロントビーム２１を利用して
前後段の段床２を好適に連動させることができるので、
従来のナット部材及び突起を無くすことができ、部品点
数を無理なく削減することが可能となる。しかも、脚構
造体３から突起をなくすことができるため、該脚構造体
３をより凹凸のない平面的形態に近づけることができ、
自動搬送等をより容易に行うことが可能となる。
であるブラケット８及びフロントビーム２１を利用して
前後段の段床２を好適に連動させることができるので、
従来のナット部材及び突起を無くすことができ、部品点
数を無理なく削減することが可能となる。しかも、脚構
造体３から突起をなくすことができるため、該脚構造体
３をより凹凸のない平面的形態に近づけることができ、
自動搬送等をより容易に行うことが可能となる。
【００２２】また、フロントビーム２１が、前面を開放
した断面略Ｃ字形のものであるので、その後壁２１ｃを
好適に利用することができる。ブラケット８が、ポスト
５２の側面に剛結された横向片８１と、リヤビーム２２
の背面に当接する前向片８２とを一体に形成したもので
あり、前記前向片８２の延出部８４にストッパボルト９
を螺合させるためのねじ孔８３を設けているので、ブラ
ケット８を凹凸のない平面的形態に近づけて自動搬送等
を容易なものとし得るとともに、搬送後に現場でブラケ
ット８にストッパボルト９を螺合すれば簡単な組立作業
により本発明の構成を好適に実現し得るものとなる。
した断面略Ｃ字形のものであるので、その後壁２１ｃを
好適に利用することができる。ブラケット８が、ポスト
５２の側面に剛結された横向片８１と、リヤビーム２２
の背面に当接する前向片８２とを一体に形成したもので
あり、前記前向片８２の延出部８４にストッパボルト９
を螺合させるためのねじ孔８３を設けているので、ブラ
ケット８を凹凸のない平面的形態に近づけて自動搬送等
を容易なものとし得るとともに、搬送後に現場でブラケ
ット８にストッパボルト９を螺合すれば簡単な組立作業
により本発明の構成を好適に実現し得るものとなる。
【００２３】なお、本発明の各部の構成は、上述した実
施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
【００２４】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る移動
観覧席は、リヤビームを脚構造体に取着するために設け
られるブラケットの上端部を脚構造体の上端よりも上方
に延出させて、その延出部にストッパボルトを螺着して
格別なナット部材を省略するとともに、前記段床支持部
の先端を支持するために設けられる前記フロントビーム
を背面が後壁により閉塞されたものにし、その後壁に下
段側の段床を支持する脚構造体から突出するストッパボ
ルトを当接させるようにして突起を省略し、且つ、前段
側の段床に後段側の段床を好適に連動させ得るようにし
たものである。
観覧席は、リヤビームを脚構造体に取着するために設け
られるブラケットの上端部を脚構造体の上端よりも上方
に延出させて、その延出部にストッパボルトを螺着して
格別なナット部材を省略するとともに、前記段床支持部
の先端を支持するために設けられる前記フロントビーム
を背面が後壁により閉塞されたものにし、その後壁に下
段側の段床を支持する脚構造体から突出するストッパボ
ルトを当接させるようにして突起を省略し、且つ、前段
側の段床に後段側の段床を好適に連動させ得るようにし
たものである。
【００２５】このように、既存の部品であるブラケット
及びフロントビームを利用することで従来のナット部材
及び突起を無くすことができ、部品点数を無理なく削減
することが可能となる。しかも、脚構造体から突起をな
くすことができるため、該脚構造体をより凹凸のない平
面的形態に近づけることができ、自動搬送等をより容易
に行うことが可能となる。
及びフロントビームを利用することで従来のナット部材
及び突起を無くすことができ、部品点数を無理なく削減
することが可能となる。しかも、脚構造体から突起をな
くすことができるため、該脚構造体をより凹凸のない平
面的形態に近づけることができ、自動搬送等をより容易
に行うことが可能となる。
【００２６】また、フロントビームが、前面を開放した
断面略Ｃ字形のものであるならば、その後壁を好適に利
用することができる。ブラケットが、ポストの側面に剛
結された横向片と、リヤビームの背面に当接する前向片
とを一体に形成したものであり、前記前向片の延出部に
ストッパボルトを螺合させるためのねじ孔を設けている
ものであれば、ブラケットを凹凸のない平面的形態に近
づけて自動搬送等を容易なものとし得るとともに、搬送
後に現場でブラケットにストッパボルトを螺合すれば簡
単な組立作業により本発明の構成を好適に実現し得るも
のとなる。
断面略Ｃ字形のものであるならば、その後壁を好適に利
用することができる。ブラケットが、ポストの側面に剛
結された横向片と、リヤビームの背面に当接する前向片
とを一体に形成したものであり、前記前向片の延出部に
ストッパボルトを螺合させるためのねじ孔を設けている
ものであれば、ブラケットを凹凸のない平面的形態に近
づけて自動搬送等を容易なものとし得るとともに、搬送
後に現場でブラケットにストッパボルトを螺合すれば簡
単な組立作業により本発明の構成を好適に実現し得るも
のとなる。
【図１】本発明の一実施例における使用状態を示す一部
を省略した側断面図。
を省略した側断面図。
【図２】図１に対応した収納状態を示す一部を省略した
側断面図。
側断面図。
【図３】同実施例の要部を示す後方斜視図。
【図４】同要部を示す側断面図。
【図５】同要部を示す斜視図。
【図６】同要部を示す斜視図
【図７】同要部を示す一部を破断した斜視図。
【図８】同要部を示す一部を破断した斜視図。
【図９】同作用説明図。
１…移動観覧席 ２…段床 ２１…フロントビーム ２１ｃ…後壁 ２２…リヤビーム ２３…床材 ３…脚構造体 ４３、５３…段床支持部（サポートアーム） ８…ブラケット ８１…横向片 ８２…前向片 ８３…ねじ孔 ８４…延出部 ９…ストッパボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−279455（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−87837（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−104552（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04H 3/12 A47C 1/12 - 1/126
Claims (3)
- 【請求項１】高さの異なる複数の段床をそれぞれ前後移
動可能で相互に厚み方向に重合可能な複数の脚構造体に
より支持してなり、前記脚構造体に、その上端近傍部か
ら前方に延出させて段床支持部を設けるとともに、前記
段床を、前記段床支持部の先端に支持されたフロントビ
ームと、前記脚構造体の上端部前面側に添設されたリヤ
ビームと、これらリヤビーム及びフロントビーム間に位
置させて前記段床支持部上に載設された床材とを備えて
なるものにした移動観覧席において、 前記リヤビームを脚構造体に取着するために設けられる
ブラケットの上端部を脚構造体の上端よりも上方に延出
させて、その延出部にストッパボルトを前後方向に螺合
進退可能に装着するとともに、前記段床支持部の先端を
支持するために設けられるフロントビームを背面が後壁
により閉塞されたものにしておき、下段側の段床を上段
側の段床に対して所定距離だけ前進させた場合に、該下
段側の段床を支持する脚構造体に設けたストッパボルト
が、上段側の段床を構成するフロントビームの後壁に当
接し得るように構成したことを特徴とする移動観覧席。 - 【請求項２】フロントビームが、前面を開放した断面略
Ｃ字形のものである請求項１記載の移動観覧席。 - 【請求項３】ブラケットが、脚構造体の側面に剛結され
た横向片と、リヤビームの背面に当接する前向片とを一
体に形成したものであり、前記前向片の延出部にストッ
パボルトを螺合させるためのねじ孔を設けている請求項
１又は２記載の移動観覧席。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32320897A JP3206524B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 移動観覧席 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32320897A JP3206524B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 移動観覧席 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11159171A JPH11159171A (ja) | 1999-06-15 |
| JP3206524B2 true JP3206524B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=18152258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32320897A Expired - Fee Related JP3206524B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 移動観覧席 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3206524B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5554186B2 (ja) * | 2010-09-10 | 2014-07-23 | 有限会社香山壽夫建築研究所 | 階段式移動観覧席 |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP32320897A patent/JP3206524B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11159171A (ja) | 1999-06-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070706 Year of fee payment: 6 |
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