JP3205739U - 書類ファイル型カバン - Google Patents

Abstract

【課題】書類ファイルであって、カバンの機能と携態を持つファイル型カバンを提供する。【解決手段】ファイルやバインダーの脊表紙３に手提げとなる取手４を装着し、ファイル型カバンにして、そのまま持ち運びする。ファイルやバインダーは、冊子や書類を挟んだまま密着させ、幅の広いバンド８で圧迫固定することによって、書類の紛失を防ぐ。取手４はアクリル素材のテープ等を使用し、固定用のバンド８は幅の広い伸縮性のゴムの様な素材を使用して、低価格で提供する。【選択図】図３

Description

本発明は、書類ファイルの背表紙に取手となる手提げを付けて、おもて表紙と脊表紙・裏表紙の内側に あるファイリング用具に綴じられた書類と、小物入れと、ファイル本体を伸縮性バンドで密着させ、圧迫固 定することによって、カバンの機能と形態を持させた書類ファイルに関するものである。

おもて表紙と背表紙と裏表紙が一体となっている書籍型のファイルやバインダーは、背表紙の内面に留 め具でカシメ装着した金属或いは樹脂の開閉式リングやパイプ型のファイリング用具が付いている。開閉式 リングやパイプを開けて、多穴・2穴パンチ装置で穿孔処理した書類や冊子・市販のルーズリーフを綴じて 保管することは一般に広く知られている。持ち運びは通常、ファイルやバインダーをカバンに入れて運ぶこ とが多い。
カバンにファイリング用具を装着した物が市販されているが、ソフトカバーの物、大型の物、比較的高 価な物がほとんどで事務用棚や家庭用書棚に収容せずに使用し、一般的には使用者は少なく依然としてカバ ンにファイルやバインダーを入れて持ち運びしている人がほとんどである。先行発明では、ファイルの表紙 を外カバンとし、伸縮繊維の中カバンを装着した物があるが、伸縮繊維の中カバンは製作コストが掛かり、 外カバンと一体化するためには面テープ等が必要である。

特開２０１１-１４０１２９公報

使用頻度の高い冊子や書類をファイルやバインダーに挟み、持ち運ぶ際は一般的に手や腕でファイルや バインダーの本体を支えて運搬するか、ファイルやバインダーをカバンに収容し運搬するが、作業の途中で 冊子や書類の紛失・破損が起こりやすく、ファイルのハードカバーは頑丈に製作されており角が硬く、ファ イルやバインダーを持ち運びする際に収納するカバンを破損・変形させることがあるため、使用するカバン に苦慮する。また、分厚く多量の書類を挟んだファイルやバインダーだと書棚から取り出し難く、手や腕で 把持するのは重たい。書類を持ち出し運ぶ時は、分厚いファイルやバインダーに取手があれば取り出しやす い。そして、カバンとして機能する時には取手は手提げとなるため、書棚から取り出して、そのまま、何冊 も持ち運びできる。また、ファイルやバインダーから必要な書類を選び出し、スリムなファイルやバインダ ーに移し替える作業も省略できる。カバンに開閉式リングを取り付けた物は、カバンとしての機能が大きく 、大型でソフトカバーの物が多いため事務用の棚や家庭用の書棚に収納できず、高価であり一般的に普及し ていない。また、先行発明は、伸縮性繊維の袋で六面体を形成し、内容物を固定する役割を果たすが、生産 コストが比較的高価である。そして、ファイル本体と伸縮繊維を一体化するためには、別の作業工程が必要 であり、着脱が複雑で、低価格が実現できない。

本発明は、ファイルやバインダーは、おもて表紙・背表紙・うら表紙が一体化した書籍型で構成され、 背表紙の内側に2穴・多穴・無穴のバインダー用具が留め具でカシメあるいはネジ止めで装着されているが 、バインダー用具を取り付ける際に、背表紙にカバンの手提げとなる物をカシメあるいはネジ止めすること によってカバンとしての手提げを形成し、書棚に収容する時と、取り出す時には取手の役割を果たす。もし くは、既存のファイルやバインダーの脊表紙に手提げを後付けすることもできる。
使用頻度の高い冊子や書類・未記録の書類や小物入れ等を綴じたファイルやバインダーに、幅の広い伸 縮性のバンドを用いて、おもて表紙・脊表紙・裏表紙と綴じられた物を密着させて、圧迫固定することによ って、書類と冊子と小物入れ等を紛失しない様にすることもできる。
そして、従来のファイルと同様、事務用棚や書棚に保管でき、低価格で提供することが可能な書類ファ イル型カバンである。

ファイルやバインダーに取手となる手提げを取り付けてカバンの機能を持たせるので、棚からの取り出 しが楽になり、そのままファイルを運搬できる。また、書類がファイルやバインダーから外れても幅の広い 伸縮性のバンドと密着されて挟まれ、圧迫固定されているので、破損・紛失が防げる。また、取手を兼ねた 手提げが付いているので、何冊も同時かつ簡単に持ち運びが出来る。書類ファイル型のカバンであるので、 書類ファイルを大きなカバンに入れて持たずに済む。また、ファスナー付きの袋に穴を開けて、書類ととも に綴じれば、筆記用具や貴重品も持ち運びできるため、多機能かつコンパクトに持ち運びできる。既存の書 類ファイルを加工して低価格で生産することが可能である。また、カバンの本体を形成するファイルの表紙 に、留め金等の付属物は取り付けていないので、取手を持って棚からの出し入れがスムーズに行える。書類 ファイルに綴じられた収納物の密着と圧迫固定に使用する伸縮性バンドは、着脱が簡単である。

図１は書類ファイル型カバンを示す立位斜面図である。 図２は書類ファイルのおもて表紙と裏表紙を開いて、開閉式リングに書類を挟んだ図である。 図３は書類を挟んだ取手の付いたファイルの表紙を幅の広い伸縮性バンドで固定した立体斜面図である。 図４は縫い合わせた状態の伸縮性バンドである。

A４サイズの書類を挟むファイルやバインダーを使用し、背表示に取手となる手提げを付ける 。図１はファイルの脊表紙の外側に手提げを留め具でカシメたファイル型カバンの斜面図である。手提 げの材料としてファイルの背表紙より細い幅のアクリル製やポリエステルのテープ等を使用し、長さ２ ５〜２７cm程度の物を１本使用する方法もある。背表紙に手提げを装着するためには、テープに持ち手 の指が４本入る余裕を持たせて取り付ける。テープの断端は１cm程を折り返して、打ち抜きポンチで２ mm程度の穴を開ける方法もあるし、電動ドリルを使用する方法もある。同様に、ファイルも脊表紙の上 下２か所８〜１０cmの場所にポンチか電動ドリルで穴を開ける。
そこにテープと背表紙を接合して、留め金具を取り付ける。留め金具には、カシメを使用すると頑 丈に装着できる。カシメを取り付ける時は、材料を痛めない様に注意し、板の上にカシメの凸を置き、 ファイルとテープの穴を合わせて、カシメの凹で挟む様に置いて、木槌で叩いて取り付けると、安全で 比較的簡単に作業が出来る。取手を持てば、棚から取り出しやすくなり、持ち運ぶときには手提げにな る。別の方法として、バインダー用具を留め具でカシメる時に、同時にテープを装着する機械的な方法 もある。この方法は、ポンチで穴を開ける手間が省略できる。

図２は、ファイルを開いて書類を綴じた状態である。ここに、ファスナー付きの袋を２穴パン チで穴を開けて、書類と一緒に綴じると、筆記用具や貴重品を収納し、ファイルに挟んで持ち運びする こともできる。図３は、書類やファスナー付き袋がファイルやバインダーから落ちない様に、また、紛 失しない様に、幅の広い伸縮性のバンドでファイルやバインダーの本体を密着させ、圧迫固定した図で あり、図３のようにバンドを装着すると、書類と書類ファイルや書類バインダーを一体化する事が出来 る。バンドは伸縮性で幅が２cm程度の広いゴムで長さ５８cm程度を使用して、輪になるように端と端を 縫い合せて、ファイルをバンドで留めて固定する。伸縮性のゴムバンド等を使用するため、挟んだ書類 が少ない時や多い時に伸び縮みして密着するので、ファイルやバインダー本体に着脱しやすく、書類を 圧迫固定することによって、紛失を防いでくれる。ウエスト用のゴムべルトでも代用する事が出来る。

幅の広い固定用のバンドを伸縮性の素材にすれば、ファイルやバインダー本体への着脱が簡単であ り、本棚へ収容時はバンドを取り外すと、棚からの出し入れがスムーズに行える。

１ おもて表紙
２ 裏表紙
３ 背表紙
４ 手提げ
５ リベット（留め具）
６ 開閉式リング
７ 書類や冊子
８ 幅の広い伸縮性のバンド

Claims (4)

1. ファイルやバインダーは、おもて表紙・背表紙・うら表紙が一体化した書籍型で構成され、背表紙の内 側に2穴・多穴・無穴のバインダー用具が留め具でカシメあるいはネジ止めで装着されてなるファイル型カ バンであって、バインダー用具を取り付ける際に、背表紙の外側にカバンの手提げとなる物をカシメあるい はネジ止めすることによってカバンとしての手提げを取り付けてなる書類ファイル型カバン。
2. すでにバインダー用具が取り付けられた背表紙の外側に、カバンとしての手提げを取り付けてなる請求 項１に記載の書類ファイル型カバン。
3. カバンとしての手提げが、書棚収納時には取手の役割を果たす請求項１または２に記載の書類ファイル 型カバン。
4. 幅の広い伸縮性のバンドを用いて、書類ファイル型カバンに収納された書類や冊子・小物入れ等を紛失 しない様に密着させて圧迫固定する請求項１または２に記載の書類ファイル型カバン。
   

Images