JP3205633B2 - サーキットプロテクタ - Google Patents

サーキットプロテクタ

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JP3205633B2
JP3205633B2 JP04571093A JP4571093A JP3205633B2 JP 3205633 B2 JP3205633 B2 JP 3205633B2 JP 04571093 A JP04571093 A JP 04571093A JP 4571093 A JP4571093 A JP 4571093A JP 3205633 B2 JP3205633 B2 JP 3205633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本件の発明は、本件と同一出
願人が先に出願している実願昭61 −174764
号,実願昭62 −117374 号,実願平1 −45
983号、特願昭62 −190148 に示すところ
の、外形が筒形ヒューズホルダー類似で、電源開閉機能
と過電流保護機能がモールドケース内に一体化され、且
つジャストリセット方式のトリップフリー機構を有する
超小形サーキットプロテクタに係る。
【0002】
【従来の技術】先に示すところの一連の発明考案があっ
た。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら一連の先願によれ
ば、一応前述の電源開閉機能と過電流保護機能を兼ね備
えた筒形の超小形なサーキットプロテクタを構成できて
はいるものの、動作が不安定で,且つ0 .数A 〜数A
の低い電流で動作する低容量タイプの製作や、更には
短絡しゃ断電流をより大きくとることが困難であるなど
の問題を抱えていた。
【0004】
【発明の目的】そこで本件の発明は、先願に示す構造に
対し、動作が安定し、低容量タイプのサーキットプロテ
クタ、短絡しゃ断電流をより大きくとることが可能なサ
ーキットプロテクタを提供することを目的としている。
【0005】
【手段】そのために本件発明は、一端を基端とし、フレ
ームに回動自在に支承され、他端を揺動端とし、基端部
より揺動端側に操作リンク停止部を備えるリンク承部
材、前記リンク承部材の揺動端側に略一体に設けられ、
リンク承部材の揺動に合わせて揺動する可動接点、前記
リンク承部材の操作リンク停止部と操作リンクの一端と
を係合し、前記リンク承部材に一体的に備えられる係合
手段、前記リンク承部材に略一体的に取り付けられ、前
記係合手段に相対向し、リンク承部材の揺動に合わせて
可動接点及び係合手段と共に揺動する過電流検出及び引
き外し手段、該リンク承部材とフレーム間に懸架され、
リンク承部材を常に接点開方向に付勢するしゃ断ばね、
前記係合手段が係合した状態で、リンク承部材の操作リ
ンク停止部と手動操作手段間に懸架され、常に一端が手
動操作手段側に連結している操作リンク部材、手動操作
部と操作リンク連結部を有し、フレームに保持される手
動操作手段、手動操作手段を常にオフ側に移動付勢して
いるオフ付勢手段、オン時の可動接点と固定接点接触に
よる接触圧の反力により、手動操作手段をオン側に保持
するオン保持手段、前記過電流検出引き外し手段によ
り、前記係合手段による操作リンクとリンク承部材の係
合が解かれた後、前記オフ付勢手段により手動操作手段
がオフ側に移動したことにより、前記係合手段の係合を
復帰させるリセット手段、前記可動接点、固定接点、過
電流検出及び引き外し手段と電気的に接続される端子と
導電部材、を備えるサーキットプロテクタにおいて、請
求項1は、前記操作リンク部材を弾性線材を折り曲げて
構成し、両端は手動操作手段との連結軸部、係合手段と
の連結軸部とし、両端軸部問を弾性変形形部とし、両端
の軸部を含めて全体をSの字状としたことを特徴とする
サーキットプロテクタを提供したものである。
【0006】請求項2は、前記操作リンク部材を弾性線
材を折り曲げて構成し、両端は手動操作手段との連結軸
部、係合手段との連結軸部とし、両端軸部問を弾性変形
部とし、両端軸部を含めて全体を略コの字状とし、弾性
変形部はへの字状又はコイル状としたトーションバネで
あることを特徴とするサーキットプロテクタを提供した
ものである。
【0007】請求項3は、前記リンク承部材を長限時用
ヒーター材で構成し、可動接点はリンク承部材の揺動端
側に直に固着し、長限時用バイメタルをリンク承部材に
略一体に取り付け、短限時用バイメタルの一端をリンク
承部材の基端側に固着し、他端はリンク承部材の揺動端
側にリンク承部材とは絶縁して延出し、該他端は接続導
体に固着すると共に前記当接部は長限時用バイメタルに
対向配置される第1の当接部と、短限時用バイメタルに
対向配置される第2の当接部より成り、過電流検出係合
引き外し手段は、前記ヒーターと長限時バイメタルと短
限時バイメタルとにより構成されることを特徴とするサ
ーキットプロテクタを提供したものである。
【0008】さらに請求項4は、前記リンク承部材を短
限時用バイメタルで構成し、可動接点はリンク承部材の
揺動端側に直に固着し、長限時用ヒーター材の一端をリ
ンク承部材の基端側に固着し、該ヒーター材の他端はリ
ンク承部材の揺動端側にリンク承部材とは絶縁して延出
し、該他端は接続導体に固着すると共に長限時用バイメ
タルを前記長限時用ヒーター材に略一体に取りつけ、前
記当接部は短限時用バイメタルに対向配置される第1の
当接部と長限時用バイメタルに対向配置される第2の当
接部より成り、過電流検出及び係合引き外し手段は前記
ヒーターと長限時バイメタルと短限時バイメタルとによ
り構成されることを特徴とするサーキットプロテクタを
提供したものである。
【0009】
【実施例】以下に図面を用いて本件の発明を詳細に説明
する。
【0010】図1〜図3 は本件請求項1および請求項
2の発明による操作リンク部材を使用したサーキットプ
ロテクタの1例で、図1は手動あるいはトリップOFF
の安定状態、図2はONの安定状態、図3はハンドルを
ON拘束した状態でのトリップOFF、いわゆるトリッ
プフリーの状態を示している。
【0011】図において、1はケースで合成樹脂より成
り任意に分割されたものを組み合わせて構成し、ケース
外部とケース内部を区分する。
【0012】ケースは、取付用つば部101を有する操
作面部103と電気接続端子側104 を含む、筒状機
構収納部102より成る。
【0013】2は手動操作手段としてのハンドルで、軸
部202をケース1、すなわちフレームに回動自在に軸
支する。201は外部に露出する操作部、203は操作
リンク部材としての操作リンク7との連結突起、204
はその軸穴である。
【0014】6は、ハンドルとフレームのばね懸架部6
01と106 間に懸架され、ハンドルをOFF側に回
動付勢するオフ付勢手段としてのハンドルばねである。
【0015】9はリンク承部材としてのリンク承で、基
端部を軸901でフレームに回動軸支され、他端はケー
ス1内を揺動する。リンク承9の基端部より、揺動端側
には係合手段としての係合リンク8の支承部904を有
し、更にばね掛部906をも有する。
【0016】11は過電流検出引外し手段としてのバイ
メタルで、リンク承のバイメタル保持片902と絶縁物
より成るスペーサ10により、リンク承9に対して略平
行状に係合リンク8 のバイメタル当接部803側を高
膀膨側にして、両端の間隔は一定に且つバイメタルの湾
曲は防げないように点当たりで保持され、リンク承9の
揺動に合わせて略一体的に揺動する。図21はリンク承
とバイメタルの組み合わせの詳細図である。
【0017】なおスペーサー10とバイメタル保持片9
02の位置関係は、電流がバイメタルとリンク承に分流
せず、常にバイメタルのみに流れるよう構成されていれ
ば、図とは逆に絶縁物より成るスペーサー10がリンク
承9の基端側に、保持片902が揺動端側に位置してい
ても良く、また両方を絶縁スペーサー10としても良
い。また更に、リンク承9自体を合成樹脂やセラミック
ス等の絶縁物で構成すればスペーサー10は絶縁物とす
る必要はなく、両側をリンク承に一体に形成された保持
片として良い。
【0018】12は可動接点でバイメタル11の揺動端
側に固着される。
【0019】バイメタル11の基端側1101にはリー
ド線14が固着され、ケース1に嵌め合わせ等により成
形された溝への固定された端子板5に電気的に接続され
ている。
【0020】3は可動接点に対向する固定接点で、ケー
ス1に対して位置が動かないよう固定されており、端子
板4に電気的に接続されている。
【0021】リンク承9は、ばね掛け部906とケース
(フレーム)間にしゃ断ばね13が懸架され、常時可動
接点12が固定接点3に対して開離する方向に付勢され
ている。
【0022】8は操作リンク7とリンク承9の係合手段
を構成する係合リンクである。
【0023】係合リンク8の基端部801側は、リンク
承9の支承部904に軸により支承され、支承された部
分の反対端部側には、操作用リンク連結部802とバイ
メタル当接部803 を有している。
【0024】係合用リンク8は、リンク承9に対し必要
以上に支承部を中心として図の反時計廻りには廻らない
よう図1に示すように係合用リンク8のリンク承当接部
804がリンク承9に当接する対策が講じてある。ある
いは図示してはいないが操作用リンク7の軸部703が
リンク承9に当接するようにしても良い。
【0025】なお係合用リンク8のリンク承9に対する
図の反時計まわりの停止位置は、過電流等の異常電流に
よりサーキットプロテクタがトリップしていない状態で
は、常に操作用リンク7の端部軸支点701と係合用リ
ンク8の支点805を結ぶ線分を支点として、第1図の
如く常に死点より図の下方に操作用リンク7と係合用リ
ンク8の連結支点703が適量超えるよう選んである。
【0026】係合用リンク8は、基端801側の支承部
を中心として停止位置より図の時計方向には回動自在と
なっている。
【0027】なお、係合用リンク8のバイメタル当接部
803は、リンク承9よりバイメタル側に突出している
が、バイメタル11に突起が出ていて、リンク承9より
図の上方で係合用リンク8とバイメタル11が接触する
ようになっていても差し支えない。
【0028】7は操作リンク部材としての操作リンク
で、端部701がハンドル側の連結部204に軸止さ
れ、端部703が係合用リンク8の操作用リンク連結部
802に軸止されている。
【0029】操作リンク7は図4の如く弾性線材をS字
状に折り曲げたものを用いる。
【0030】105はフレームに設けられるリセット用
突起で、前述のハンドルばね6と併せて係合リンク8と
操作リンク7の連結部のリセット手段を構成する。
【0031】以上のように構成されたサーキットプロテ
クタの動作について説明する。
【0032】図1のOFF 位置よりハンドル2の操作
部201を上方に持上げ、つまりON 操作するとハン
ドル2はハンドルばね6の付勢力に抗して図の時計方向
に回動し、同時に操作用リンク連結部204も軸202
を中心に時計方向に回動移動する。
【0033】と同時に連結部204の移動に合わせて操
作リンク7の支点701も移動するが、操作リンク7の
反対側の支点703は、係合用リンク8側の支点805
と操作用リンク7側の支点701を結ぶ線分より成る死
点よりも下方に、且つリンク承9に対しては図の反時計
方向への回動をリンク承接部804により常に拘束され
ているから、リンク承9に対して支点703は位置を拘
束させることになる。
【0034】リンク承9はフレームに対して基端部を支
軸901により支承されているから、ンドル2の時計方
向への回動は結果的に操作リンク7によりリンク承9に
伝えられ、リンク承9を支軸901を中心にして図の時
計方向に回動せしめてバイメタル11に固着された可動
接点12を固定接点3に閉接せしめ、更にハンドル2を
回動させて行くとほぼ可動接点12が固定接点3に当接
した位置でリンク承9の時計方向への回動は停止し、更
にリンク承9に対して位置を拘束された操作用リンク7
の支点703とフレームに位置を拘束されたハンドル軸
202を結ぶ線分より成る死点をハンドル2と操作用リ
ンク7の連結部,支点701が図の下方に超えることで
ハンドルは自発的に図の時計廻りに回動しようとする
が、その回動はフレームにより図2の如く拘束されて図
2の状態ですなわち接点がON の状態で安定する。
【0035】図2の状態から、手動にて接点をOFFす
るにはハンドル2の操作部201を図の反時計方向に回
動操作すれば、これまで述べた動作順とは反対に順次図
1のOFF状態に戻り、しゃ断ばね13の付勢力で接点
はOFF安定するとともにハンドル2もまたOFF側に
安定する。
【0036】次に図2の状態で、端子4 ,5間に、過
電流あるいは短絡等の大電流が流れた時のトリップOF
F動作について説明する。
【0037】図2の状態で電流は、端子4、固定接点
3、可動接点12、バイメタル11、リード線14、端
子5の経路で流れるが、過大電流になるとバイメタルの
自己発熱による湾曲が過大となり、バイメタル11が係
合用リンク8のバイメタル当接部803に当接して更に
当接部803を図の上方に押し上げ、係合用リンク8を
支点805を中心に図の時計方向に回動させ、ついには
操作リンク7と係合リンク8の連結支点703を連結支
点805と連結支点701を結ぶ線分より成る死点より
上方に越えさせ、もって係合リンク8を図の反時計方向
に回動拘束する力を解くと同時に、リンク承9の図の時
計方向への回動拘束している力を解放し、しゃ断ばね1
3によりリンク承9を図の反時計方向へ回動させ、可動
接点12を固定接点3より開離させ、図3の状態に至
る。
【0038】図3の状態では未だハンドルをON側に拘
束したままであり、一般的に言うトリップフリーの状態
である。
【0039】図3の状態からハンドルのON側への拘束
を解くと、ハンドルばね6の付勢力によりハンドル2は
図の反時計方向に回動し、操作用リンク7とハンドル2
の連結支点701も図3の位置から図1の位置に回動復
帰するが、途中ケース1のリセット突起105に操作用
リンク7の中間部702が当接し、そこを支点として、
てこの原理で、操作用リンク7と係合用リンク8の連結
部支点703を支点701と支点805を結ぶ線分より
成る死点より図の下方にまで押し下げて、係合用リンク
を図3 のトリップ状態から図1の状態にリセットす
る。図6,図8は図1から図3に示す構造の要部の分解
斜視図である。
【0040】先願においては、図5 に示すようにリン
ク承やバイメタル等より成り可動接点を有する略一体の
揺動体は、全て一方の端子板15をケース内側でL 字
状に折り曲げ、折り曲げ端部1501側に設けたV溝1
502や1503にバイメタルやリンク承16より成る
揺動体の基端側の係合部1601やしゃ断ばね17の端
部1701を引っ掛けて支承していたため、揺動時の支
点が安定せず,摩擦が多いという問題があった。
【0041】また先願では図7の如く、係合用リンク
(先願ではリンク)24はリンク承25との支承はV字
状切欠部2401とリンク承25の中空打抜部2501
の一辺2502とによって成されており、組み立てはリ
ンク承組み立て品の2502に対して2401を組合わ
せた状態でハンドル、操作リンク、係合リンクを1ブロ
ックとして組み立てたものを空中的に係合保持しながら
ケース内に装着固定される。
【0042】この先願では、過電流トリップ動作で、バ
イメタルがバイメタル当接部2402を押し上げて係合
リンク24がV字状切欠部2401と中空打抜部250
1 の一辺2502の当接部を中心として、図の時計方
向に回動する時1点当たりでなく、2点当たりとなる為
摩擦も大きく回動中心が不安定でバラツキが大きくスム
ースさに欠けるという問題があった。
【0043】操作リンク26 のリンク承25への係合
保持は、操作リンク26のハンドル27との連結支点2
601と、係合リンク24とリンク承の中空打ち抜き部
2501の一辺との当接支点2502を結ぶ線分を死点
として非常に微妙な力関係で行なわれており、係合用リ
ンク24の回動支点と揺動体の揺動支点が不安定で摩擦
が多いということは、すなわち前述の死点位置が不安定
となったり係合用リンク24と操作用リンク27の連結
支点2602が死点を超えるのに要する力が安定せず、
結果的にバイメタルが機構をトリップさせるのに必要な
電流や時間すなわち時限がばらつき安定動作しにくいと
いう問題が生ずる。
【0044】特に低容量0 .数A とか数A 程度の抵
定格電流でしゃ断するタイプではバイメタル加熱方式が
いわゆる直熱形の場合、バイメタルの発熱に係るワット
ロスを大きくとろうとするとバイメタルを細くして抵抗
を大きくしなければならず、仮にそうすると細くなるの
で応力が小さくなって発熱による変形力が大きくとれな
い。また変形力を大きくとろうとして太くすると抵抗を
大きくできず、ワットロスが小さくなって発熱量を大き
くとれないのでいずれにしても過電流による係合用リン
ク24の反転パワーを大きくとれずその傾向が顕著とな
る。
【0045】その意味で図1から図3に示した1例で
は、まず、リンク承9の基端部は軸901で、また係合
リンク8は軸によりリンク承9に支承されているから、
支点が安定するとともに摩擦も軽減されてより軽い力で
安定して過電流トリップすることとなり、前述の低容量
の定格電流でしゃ断するタイプをつくり易くなる。
【0046】しかしながら、図1から図3に示した例で
低容量のタイプを構成しても、バイメタルが発生する力
は小さく、先願の図8に示すような操作リンクでは、相
対的に係合リンク8とリンク承9の係合を引き外す(死
点を越えさせる)ことができにくい。
【0047】すなわち、係合リンク8とリンク承9の係
合を維持する力は、操作リンクのつっぱりにより発生さ
せており、先願による従来例では、操作リンクは図9の
如く弾性線材より成り、軸部2601 と2602 及び
軸間を保持する腕部2603 より成るコの字状であっ
たが、うで部2603 が直線状であるので弾性力が不
足し、たわみが十分にとれない、すなわちつっぱり力が
強く係合力が強いという問題があった。
【0048】そこで本件発明では、操作用リンクを図4
の如くS 字状として軸部701と703の軸間のたわ
みが十分とれるように改善している。
【0049】また該操作リンクの他の実施例としては、
図10に示すが如くコの字材を中間にて折り曲げた如く
すれば、たわみは大巾に改善されて相対的に弱い力で係
合を外すことができる。
【0050】以上述べた本件発明及び先願従来例は、全
てバイメタルに通電して自己発熱にてバイメタルを湾曲
させてトリップさせるいわゆる直熱方式であった。しか
しながら0 .数A 〜数A の定格電流の小さいしゃ断
器においては、直熱方式ではバイメタルの発熱量を十分
とるために断面積を小さくして抵抗を大きくしなければ
ならず、断面積を小さくすると、短絡時の電流で溶断し
やすくなるという問題があった。
【0051】図11及び図12はその不具合を改善し、
いわゆる直傍熱形と呼ばれる構造にしたものである。
【0052】図11において55はリンク承を兼ねた短
絡動作用バイメタルで、基端側5501側をケースに軸
支し、揺動端5502側に可動接点56を固着している
係合リンク57を途中に装備している点、及びバイメタ
ルの高膨張側が係合リンク57の第1のバイメタル接触
面5701側であること等は従来例と同一である。バイ
メタルの基端部5501側にはヒーター58の基端部5
801とカシメ等で固着され、該ヒーターの他端部58
02は接続導体59を経て端子板60に連なっている。
なおヒーターの端部5802とバイメタル55の間は絶
縁ブッシング61等で間隔が保持されてヒーターには長
限時用バイメタル62が図の如く固着され、長限時用バ
イメタル62は係合用リンク57の第2のバイメタル接
触面5702に対向しており、長限時用バイメタル62
は加熱によりバイメタル接触面5702側に変形される
よう配置されている。
【0053】以上のように構成された機構は、次のよう
にトリップ動作する。短絡等の非常に大きな電流が流れ
た場合、電流は可動接点56、短絡用バイメタル55と
長限時用ヒーター58、接続導体59へと流れ短絡用バ
イメタルとヒーターとも相応の発熱をするが、流れる電
流が大きいので短絡用バイメタル55の自己発熱による
湾曲により、係合用リンク57の第1のバイメタル接触
面5701 を図の上方に押し上げ係合用リンクをトリ
ップ位置に回動させる。
【0054】この場合短絡用バイメタル55 は、操作
リンク63 により軸部5504 と係合リンク支承部5
503 間に引張力が加えられてはいるが、通過電流が
あまりに大きいために湾曲力の方が勝り、速やかに係合
用リンクを引外すことができる。
【0055】なおヒーター58も相応の発熱が発生する
が、長限時用バイメタルはヒーターと密着しておらず、
短絡用バイメタルの湾曲に対して若干遅れて湾曲するか
ら短絡用バイメタルが先に係合リンクを引外す。ヒータ
ーのボリュームは、体積抵抗率を適当に選べば自在に調
整できるので、短絡電流によりヒーター自体が溶断する
ことはない。
【0056】次に過電流による定格電流より若干大きな
程度で且つ短絡に比べれば比較的小さい電流の発熱によ
りトリップする場合について述べる。
【0057】過電流トリップ領域の電流が短絡用バイメ
タル55 とヒーター58 を流れると、短絡用バイメタ
ルはその程度の電流では十分発熱しないような抵抗値に
設定してあって十分湾曲せず係合用リンク57を引外す
ことはできない。
【0058】一方ヒーター58 は、過電流によって長
時間自己発熱すると長限時バイメタル62 を十分湾曲
させるだけの温度に達するような抵抗値に設定しておく
ことができるから、過電流状態が長時間続くと、長限時
バイメタル62はヒーターにより長時間傍熱加熱される
ことにより係合用リンクを引外すのに必要十分な温度に
達することができる。この場合係合用リンク57 を引
外すには、相応の力がバイメタルの湾曲時必要である
が、ヒーターの発熱量さえ十分にあれば長限時バイメタ
ルの通電抵抗値は全く気にする必要がなく、断面二次モ
ーメントの大きい太くて湾曲力の十分に大きなバイメタ
ルを選定することができる。
【0059】従来例による直熱形では過電流領域のよう
に比較的小さな電流で発熱を得るためには十分に大きな
抵抗値を必要とし、バイメタルを細く設定する必要があ
り、そうすると発熱量は十分にあるが断面2 次モーメ
ントが小さくなって湾曲力が小さすぎる、あるいは抵抗
値が高すぎて比較的小さな短絡電流により細くしたバイ
メタルが溶断する等の不都合があったが、本件の実施例
によればそれらの問題が解決可能となる。
【0060】図12は他の直傍熱形の実施例である。図
12の例では可動接点64はヒーター65の揺動端65
01に固着されており、基端部6502 がケースに軸
支されているヒーター65には係合リンク67の停止面
6701が当接して係合を保持し、係合リンク67には
第1 のバイメタル当接部6702と第2のバイメタル
当接部6703を有し、ヒーター65に固着された長限
時用バイメタル66が第1のバイメタル当接部6702
に当接し、長限時用バイメタル66は第1のバイメタル
当接部6702側に加熱時には湾曲する。ヒーター65
の基端部側6502側では短絡用バイメタル68が固着
され、短絡用バイメタルの他端は接続導体69 に接続
されている。なお短絡用バイメタル68は係合用リンク
67の第2のバイメタル接触部6703側に加熱時湾曲
するような向きに配されている。なおヒーターは、従来
例のリンク承と同じくしゃ断ばねにより固定接点に対し
て開離付勢されている。
【0061】図12の例において通過電流は端子板、固
定接点、可動接点64、ヒーター65、短絡用バイメタ
ル68、接続導体69、端子板の経路で流れる。
【0062】図12の例において通過電流が過電流の場
合には、ヒーター65に加熱された長限時バイメタル6
6、通過電流が短絡電流の場合には短絡用バイメタル6
8により係合リンク67がトリップ側に回動トリップす
ることは図11の例と機能的に同一である。また効果も
図11に示すものと同一である。
【0063】なお上述の実施例においてハンドルは全て
軸がケースに回動軸支された回動ハンドルの例にて説明
したが、実願平 1 −45983、特願昭62−191
048に示すが如くのハンドルに変えても上述の発明は
実施可能である。
【0064】
【効果】以上のように本発明によれば、従来例に比べ、
動作が安定し、定格電流の小さいタイプや、短絡しゃ断
電流も大きくとれるような、サーキットプロテクタを提
供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本件発明による操作リンクを用いたサーキッ
トプロテクタの断面説明図
【図2】 同上オン時の断面説明図
【図3】 同上トリップフリーオフ時の断面説明図
【図4】 本件発明によるサーキットプロテクタの操作
リンクの実施例の一例
【図5】 従来のサーキットプロテクタのリンク承部材
の基端側の支承構造斜視図
【図6】 本件発明によるサーキットプロテクタのリン
ク承部材の基端側の支承構造の一例の斜視図
【図7】 従来のサーキットプロテクタの係合リンクと
リンク承部材の支承構造
【図8】 リンク承とバイメタルの保持構造例
【図9】 従来の操作リンクの実施例
【図10】 操作リンクの中央部にトーションばねを形
成した実施例
【図11】 過電流検出引き外し手段を短限時用と長限
時用に分けて装置した第1 の実施例
【図12】 同上第2 の実施例 1 ,19 ,23 ,54 , フレーム 2 操作手段 6 ハンドルばね 105 リセット突起 7 ,36 ,26 操作リンク 8 ,24 係合リンク 9 リンク承部材 11 過電流検出係合引き外し手段(バイメタル) 55 ,68 短限時用バイメタル 62 ,66 長限時用バイメタル 58 ,65 ヒーター 13 しゃ断ばね 12 可動接点 3 固定接点
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−6725(JP,A) 特開 昭55−161320(JP,A) 特開 昭62−241227(JP,A) 特開 昭50−60775(JP,A) 特開 平4−230926(JP,A) 特開 昭52−20273(JP,A) 特開 平2−223124(JP,A) 実開 平1−21947(JP,U) 実開 平2−136954(JP,U) 実開 昭55−158147(JP,U) 実開 平2−131240(JP,U) 実公 平3−17395(JP,Y2) 実公 平2−20746(JP,Y2) 実公 昭63−25647(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/28 H01H 73/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端を基端とし、フレームに回動自在に支
    承され、他端を揺動端とし、基端部より揺動端側に操作
    リンク停止部を備えるリンク承部材、前記リンク承部材
    の揺動端側に略一体に設けられ、リンク承部材の揺動に
    合わせて揺動する可動接点、前記リンク承部材の操作リ
    ンク停止部と操作リンクの一端とを係合し、前記リンク
    承部材に一体的に備えられる係合手段、前記リンク承部
    材に略一体的に取り付けられ、前記係合手段に相対向
    し、リンク承部材の揺動に合わせて可動接点及び係合手
    段と共に揺動する過電流検出及び引き外し手段、該リン
    ク承部材とフレーム間に懸架され、リンク承部材を常に
    接点開方向に付勢するしゃ断ばね、前記係合手段が係合
    した状態で、リンク承部材の操作リンク停止部と手動操
    作手段間に懸架され、常に一端が手動操作手段側に連結
    している操作リンク部材、手動操作部と操作リンク連結
    部を有し、フレームに保持される手動操作手段、手動操
    作手段を常にオフ側に移動付勢しているオフ付勢手段、
    オン時の可動接点と固定接点接触による接触圧の反力に
    より、手動操作手段をオン側に保持するオン保持手段、
    前記過電流検出引き外し手段により、前記係合手段によ
    る操作リンクとリンク承部材の係合が解かれた後、前記
    オフ付勢手段により手動操作手段がオフ側に移動したこ
    とにより、前記係合手段の係合を復帰させるリセット手
    段、前記可動接点、固定接点、過電流検出及び引き外し
    手段と電気的に接続される端子と導電部材、を備えるサ
    ーキットプロテクタにおいて、 前記操作リンク部材は弾性線材を折り曲げて構成し、両
    端は手動操作手段との連結軸部、係合手段との連結軸部
    とし、両端軸部問を弾性変形形部とし、両端の軸部を含
    めて全体をSの字状としたことを特徴とするサーキット
    プロテクタ。
  2. 【請求項2】前記操作リンク部材は弾性線材を折り曲げ
    て構成し、両端は手動操作手段との連結軸部、係合手段
    との連結軸部とし、両端軸部問を弾性変形部とし、両端
    軸部を含めて全体を略コの字状とし、弾性変形部はへの
    字状又はコイル状としたトーションバネであることを特
    徴とするサーキットプロテクタ。
  3. 【請求項3】前記リンク承部材は長限時用ヒーター材で
    構成し、可動接点はリンク承部材の揺動端側に直に固着
    し、長限時用バイメタルをリンク承部材に略一体に取り
    付け、短限時用バイメタルの一端をリンク承部材の基端
    側に固着し、他端はリンク承部材の揺動端側にリンク承
    部材とは絶縁して延出し、該他端は接続導体に固着する
    と共に前記当接部は長限時用バイメタルに対向配置され
    る第1の当接部と、短限時用バイメタルに対向配置され
    る第2の当接部より成り、過電流検出係合引き外し手段
    は、前記ヒーターと長限時バイメタルと短限時バイメタ
    ルとにより構成されることを特徴とするサーキットプロ
    テクタ。
  4. 【請求項4】前記リンク承部材は短限時用バイメタルで
    構成し、可動接点はリンク承部材の揺動端側に直に固着
    し、長限時用ヒーター材の一端をリンク承部材の基端側
    に固着し、該ヒーター材の他端はリンク承部材の揺動端
    側にリンク承部材とは絶縁して延出し、該他端は接続導
    体に固着すると共に長限時用バイメタルを前記長限時用
    ヒーター材に略一体に取りつけ、前記当接部は短限時用
    バイメタルに対向配置される第1の当接部と長限時用バ
    イメタルに対向配置される第2の当接部より成り、過電
    流検出及び係合引き外し手段は前記ヒーターと長限時バ
    イメタルと短限時バイメタルとにより構成されることを
    特徴とするサーキットプロテクタ。
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