JP3202674B2 - 静電容量型圧力センサーユニット - Google Patents

静電容量型圧力センサーユニット

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JP3202674B2 JP01539998A JP1539998A JP3202674B2 JP 3202674 B2 JP3202674 B2 JP 3202674B2 JP 01539998 A JP01539998 A JP 01539998A JP 1539998 A JP1539998 A JP 1539998A JP 3202674 B2 JP3202674 B2 JP 3202674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,圧力センサーユニ
ットに関し,特に静電容量型圧力センサーを用いた圧力
センサーユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】静電容量型圧力センサー(以下,単に圧
力センサーと記す)を使用した静電容量型圧力センサー
ユニット(以下,圧力センサーユニットと呼ぶ)として
図6に示す回路が,従来用いられている。
【0003】図6に示すように,圧力センサーユニット
50は,圧力センサー51と,この圧力センサー51を
駆動するセンサー駆動部52と,圧力センサー51の容
量比(Cs/Cr)をスイッチドキャパシタ動作によ
り,出力電圧として得るスイッチドキャパシタ動作部5
3と,その出力電圧をサンプリングし,一定時間保持す
るサンプル・ホールド回路部54と,その出力電圧を反
転増幅部55の第1及び第2の抵抗Rs,Rfにより得
られるゲイン(Rf/Rs)で増幅し,圧力センサーユ
ニット50として所定の出力電圧を出力する反転増幅部
55とを備えて構成される。
【0004】以下,図6に示す従来例の動作について説
明する。まず,圧力センサー51は,基準容量となる基
準容量キャパシタCrと,被検出対象中(ガス雰囲気中
など)に設置され,その圧力変化に応じて,容量値が変
化する検出容量Csとから成る。
【0005】センサー駆動電圧をVin,スイッチドキ
ャパシタ動作部の反転増幅器(WOP)56の非反転入
力端子57の電圧をVopelとすると,スイッチドキャパ
シタ動作を行った時のWOP56の出力電圧V(opl)
は,次の数1式で示される。
【0006】
【数1】 サンプルホールド部54の反転増幅器(以下,HOPと
呼ぶ)61の出力電圧V(op2) は,HOP61をボルテ
ージフォロワーで使用する為,次の数2式で示される。
【0007】
【数2】 反転増幅部55の反転増幅器(以下,TOPと呼ぶ)6
2の非反転入力端子64の設定電圧をVope3とすると,
TOP62の出力電圧V(op3) は,次の数3式で示され
る。この電圧が圧力センサーユニットの出力電圧とな
る。
【0008】
【数3】 従来Vope1 は,電源電圧をVDDとすると,通常(VD
D/2)に設定される。この為,センサー駆動電圧Vi
nは(VDD/2)より小さい電圧に設定しなけらばら
ない。
【0009】次に,図6に示す圧力センサーユニット5
0の感度について説明する。
【0010】無圧時の検出容量の値をCs1,ある加圧
があった時の検出容量の値をCs2とすると,次の数4
式及び数5式の関係が成立する。
【0011】
【数4】
【0012】
【数5】 尚,上記数5式において,ΔCsは加圧によるCsの容
量変化値を表している。
【0013】以上から,無圧時及び加圧時の圧力センサ
ーユニットの出力電圧V(op3)1及びV(op3)2は,それぞ
れ,次の数6式及び数7式で表される。
【0014】
【数6】
【0015】
【数7】 これより,無圧時から加圧時になった場合のセンサーユ
ニットの出力電圧変化ΔV(op3) は,次の数8式で示さ
れる。
【0016】
【数8】 即ち,上記数8式で表せるΔV(op3) が,圧力センサー
ユニット50の感度である。圧力センサーユニット50
には,圧力センサーユニット50の出力電圧を処理する
アプリケーションに応じ,所定の電圧変化,即ち感度が
要求される。
【0017】前述の数8式から,センサーに関わる項目
(Cr,Cs1,ΔCs)が変えられないとすれば,圧
力センサーユニット50の感度は,センサー駆動電圧V
inとアンプ(TOP)のゲイン(Rf/Rs)で決ま
る。
【0018】次に,圧力センサーユニット50の出力電
圧V(op3) の温度ドリフ卜について説明する。ここでの
説明では,無圧時の場合に限定するが,加圧時でも同様
である。圧力センサーユニット50を構成する各ブロッ
クの温度ドリフト値を以下次の通りとする。まず,セン
サー駆動部52の温度ドリフトをΔV(g) とする。ま
た,反転増幅器(WOP)56の出力電圧の温度ドリフ
トを,ΔV(op1) ,サンプル・ホルード部の反転増幅器
(HOP)61の出力電圧の温度ドリフトをΔV(op2)
,反転増幅部の反転増幅器(TOP)62の入力オフ
セット電圧のドリフトを,ΔV(off) とする。
【0019】これにより,圧力センサー出力電圧V(OP
3)の温度ドリフト,ΔV(OP3)は,次の数9式で表せ
る。
【0020】
【数9】 即ち,圧力センサー出力電圧の温度ドリフトは,圧力セ
ンサーユニット50を構成する各ブロックの温度ドリフ
トが,最終的にTOP62により増幅されて現れる事と
なる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来技
術では,WOP56の非反転入力端子の電圧を(VDD
/2)に設定している為に,スイッチドキャパシタ動作
時に,WOP56の出力電圧を電源電圧にクランプさせ
ない為には,センサー駆動部Vinは,(VDD/2)
未満に設定せざるを得ず,圧力センサーユニット50の
感度として所定の出力電圧を得る為には,TOP62の
ゲイン(Rf/Rs)を大きく設定せざるを得ず,前述
した通り,圧力センサーユニット出力電圧の温度ドリフ
トが大きくなってしまう。したがって,圧力センサーユ
ニット出力電圧の温度ドリフトを小さくしつつ,スイッ
チドキャパシタ駆動部のWOP56のゲイン変動による
圧力センサーユニット50の誤動作を防ぐことができな
いということである。
【0022】この問題を解決する為には,WOP56の
非反転入力端子の電圧Vope1を(VDD/2)以下のよ
りGND電位近くに設定し,それによりセンサー駆動電
圧Vinを(VDD/2)より大きく設定する事によ
り,TOP62のゲインを小さく設定できればよい。し
かし,従来の回路では,図7に示す様にスイッチドキャ
パシタ動作の際に,容量型圧力センサーによるカップリ
ング作用の為,センサー駆動部の出力電圧の変化Vin
が,そのままWOP56の反転入力端子の変化となって
しまう。尚,図7において,符号8はSWW1,SWD
1,SWD2,SWH1の電位変化,符号9は正常の場
合の出力,70は誤ったWOP出力を示している。した
がって,WOP56の反転入力端子の電位が一瞬,GN
D電位を割り込みマイナス電位となってしまう事によ
り,図6に示すSWW1を構成するNch MOS F
ETのサブとドレイン(あるいはソース)間の寄生ダイ
オード71に順方向電圧が加わり,図8に示すように,
圧力センサーCr,Csから電荷が漏れ,WOP56の
ゲイン(Cr/Cs)が変わってしまい,圧力センサー
ユニットとして,誤動作を生じてしまうという問題があ
った。
【0023】そこで,本発明の技術的課題は,温度ドリ
フトを小さくしつつ,スイッチドキャパシタ駆動部のア
ンプのゲイン変動による誤動作を防ぐことができる静電
容量型圧力センサーユニットを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基準容
量と検出容量とから構成される圧力センサーと、該圧力
センサーを駆動するセンサー駆動部と、前記圧力センサ
ーの容量比をスイッチドキャパシタ動作により出力電圧
として得るスイッチドキャパシタ動作部と、該出力電圧
をサンプリングし一定時間保持するサンプル・ホールド
回路部と、前記出力電圧を定められたゲインで増幅し所
定の出力電圧を出力する反転増幅部とを備えて構成され
る静電容量型圧力センサーユニットにおいて、前記セン
サー駆動部の出力信号をなまらせる時定数回路を有し、
前記時定数回路によってなまらせた前記出力信号を前記
圧力センサーに入力するように構成したことを特徴とす
る静電容量型圧力センサーユニットが得られる。
【0025】ここで,本発明の前記静電容量型圧力セン
サーユニットにおいて,前記センサー駆動部は,一端が
接地電位に接続されている電源の他端と第1の駆動スイ
ッチの一端を接続し,一端が接地電位に接続されている
第2の駆動スイッチの他端と第1の駆動抵抗素子の一端
を接続し,一端が接地電位に接続されている第1の駆動
容量素子の他端と前記第1の駆動抵抗素子の他端と前記
第1の駆動スイッチの他端を共通接続し,前記センサー
駆動部の出力とすることが好ましく,また,前記センサ
ー駆動部は,一端が接地電位に接続されている電源の他
端と第1の駆動スイッチの一端を接続し,一端が接地電
位に接続されている第2の駆動スイッチの他端と第3の
駆動スイッチの一端を接続し,前記第3の駆動スイッチ
の他端と第4の駆動スイッチの一端と一端が接地電位に
接続されている第1の駆動容量素子の他端を共通接続
し,前記第4の駆動スイッチの他端と一端が接地電位に
接続されている第2の駆動容量素子の他端と前記第1の
駆動スイッチの他端を共通接続して,前記センサー駆動
部の出力とすることも好ましい。
【0026】本発明によれば、基準容量と検出容量とか
ら構成される圧力センサーと、該圧力センサーを駆動す
るセンサー駆動部と前記圧力センサーの容量比をスイッ
チドキャバシタ動作により出力電圧として得るスイッチ
ドキャパシタ動作部と、該出力電圧をサンプリングし一
定時間保持するサンプル・ホールド回路部と、前記出力
電圧を定められたゲインで増幅し所定の出力電圧を出力
する反転増幅部とを備えて構成される静電容量型圧力セ
ンサーユニットにおいて、前記スイッチドキャパシタ
部は、動作アンプの反転入力に時定数回路が設けられ
ているとともに、前記動作アンプの反転入力に一端が接
地電位に接続されている第1の動作容量素子の他端と第
1の動作抵抗素子の一端を共通接続し、前記第1の動作
抵抗素子の他端と第1の動作スイッチの一端を接続し、
前記第1の動作スイッチの他端と前記動作アンプの出力
とを接続し、前記動作アンプの非反転入力と一端が接地
電位に接続された第1の動作抵抗素子の他端と一端が電
源電位に接続された第2の抵抗素子の他端とが共通接続
されていることを特徴とする静電容量型圧力センサーユ
ニットが得られる。
【0027】また、本発明によれば、基準容量と検出容
量とから構成される圧力センサーと、該圧力センサーを
駆動するセンサー駆動部と前記圧力センサーの容量比を
スイッチドキャバシタ動作により出力電圧として得るス
イッチドキャパシタ動作部と、該出力電圧をサンプリン
グし一定時間保持するサンプル・ホールド回路部と、前
記出力電圧を定められたゲインで増幅し所定の出力電圧
を出力する反転増幅部とを備えて構成される静電容量型
圧力センサーユニットにおいて、前記スイッチドキャパ
シタ動作部は、動作アンプの反転入力に時定数回路が設
けられているとともに、前記反転入力に前記時定数回路
内の一端が接地電位に接続されている第1の動作容量素
子の他端と第1の動作スイッチの一端を共通接続し、前
記第1の動作スイッチの他端と前記動作アンプの出力と
を接続し、前記動作アンプの非反転入力と一端が接地電
位に接続された第1の動作抵抗素子の他端と一端が電源
電位に接続された第2の抵抗素子の他端とが共通接続さ
れていることを特徴とする静電容量型圧力センサーユニ
ットが得られる。
【0028】また,本発明の前記いずれかの静電容量型
圧力センサーユニットにおいて,前記反転増幅部の反転
増幅アンプのゲインを低く設定する為に前記スイッチド
キャパシタ動作部の動作アンプの非反転入力端子の電位
を接地電位付近に設定する事がより好ましい。
【0029】さらに,本発明の静電容量型圧力センサー
ユニットにおいて,前記スイッチドキャパシタ動作部の
アンプの反転入力に時定数回路を設け,前記反転入力に
前記時定数回路内の一端が接地電位に接続されている第
1の動作容量素子の他端と第1の動作スイッチの一端を
共通接続し,前記第1の動作スイッチの他端と前記動作
アンプの出力とを接続し,前記動作アンプの非反転入力
と一端が接地電位に接続された第1の動作抵抗素子の他
端と一端が電源電位に接続された第2の抵抗素子の他端
とが共通接続されていることが好ましく,前記反転増幅
部の反転増幅アンプのゲインを低く設定する為に前記ス
イッチドキャパシタ動作部の動作アンプの非反転入力端
子の電位を接地電位付近に設定する事がより好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】次に,本発明の実施の形態につい
て,図面を参照しながら説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施の形態による静
電容量型圧力センサーユニットの概略を示すブロック図
である。図1に示すように,圧力センサーユニット10
は,圧力センサー51と,この圧力センサー51を駆動
するセンサー駆動部52と,圧力センサー51の容量比
(Cs/Cr)をスイッチドキャパシタ動作により,出
力電圧として得るスイッチドキャパシタ動作部53と,
その出力電圧をサンプリングし,一定時間保持するサン
プル・ホールド回路部54と,その出力電圧を第1及び
第2の反転増幅抵抗Rs,Rfにより得られるゲイン
(Rf/Rs)で増幅し,圧力センサーユニット50と
して所定の出力電圧を出力する反転増幅部55とを備え
て構成される。
【0032】図1において,図6に示す従来技術による
ものとの違いは,反転増幅器(WOP)56の非反転入
力端子の電圧を,よりGND電位に近い電位に設定して
いる点と,センサー駆動部52に,第1の駆動抵抗素子
である抵抗RD1と第1の駆動容量素子である容量CD
1とにより構成される時定数回路1を有する点である。
【0033】図2は,図1に示す本発明の第1の実施の
形態における動作を表すタイミングチャートである。上
述した様に,従来例でWOP56の非反転入力端子の電
圧をGNDに近い電位に設定すると,容量型圧力センサ
ーによるカップリング作用の為に誤動作を生じてしまう
が,本発明の第1の実施の形態では,センサー駆動部に
時定数回路1を設定し,センサー駆動部の出力電圧変化
を積分する事により容量型圧力センサーによるカップリ
ング作用の影響を軽減し,図2に示す様にスイッチドキ
ャパシタ動作時にも,WOP56の反転入力端子の電位
がマイナス電位となる事がなく,従って従来技術の様な
誤動作を生じる事がなく,正常な圧力センサー出力電圧
を得る事ができる。
【0034】従って,本発明の第1の実施の形態によれ
ば,WOP56の非反転入力電圧の電位をGND電位に
近ずける設定が可能となり,センサー駆動電圧Vinを
従来技術に比べ大きな電圧に設定できる為,TOP62
のゲイン(Rf/Rs)を従来技術より小さな値に設定
可能となる。
【0035】図3は本発明の第2の実施の形態による静
電容量型圧力センサーユニットの概略を示すブロック図
である。図3の静電容量型圧力センサーユニット20
は,従来技術によるセンサー駆動部52に,更に,スイ
ッチド・キャパシタ・フィルターにより時定数回路2を
付加した点で,従来技術とは異なっている。この時定数
回路2は,一端が接地された第2の駆動スイッチSWD
2の他端側に一端が接続された第3の駆動スイッチSW
D3と,第3の駆動スイッチSWD3の他端に一端が接
続された第4の駆動スイッチSWD4と,第4の駆動ス
イッチSWD4の他端ととともに第1の駆動スイッチS
WD1の他端に接続され,他端が接地された第1の駆動
キャパシタCD1と,一端が接地され第3の駆動スイッ
チSWD3の他端に他端が接続された第2の駆動キャパ
シタCD2とを備えている。
【0036】図3の時定数回路2は,図1の時定数回路
1と同様な作用効果を有している。
【0037】図4は,本発明の第3の実施の形態による
静電容量型圧力センサーユニットの概略を示すブロック
図である。図4に示すように,第3の実施の形態による
静電容量型圧力センサーユニット30は,WOP56の
反転入力端子部に,抵抗RW1と容量CW1により構成
される時定数を付加した他は,従来技術と同様の構成を
有している。第3の実施の形態においては,第1及び第
2の実施の形態と同様の作用効果を有している。
【0038】図5は,本発明の第4の実施の形態による
静電容量型圧力センサーユニットの概略を示すブロック
図である。図5に示すように,第4の実施の形態による
静電容量型圧力センサーユニット30は,WOP56の
反転入力端子部に,SWW1の一端が,WOP56の反
転入力端子部に直接接続されている他は,第3の実施の
形態と同様な構成を有している。第4の実施の形態にお
いては,第3の実施の形態のものよりも,帰還形も含め
てWOP56の動作の安定性が向上し,温度ドリフトが
更に小さくなるが,第1乃至第3の実施の形態と同様の
作用効果を有している。
【0039】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,センサー駆動部あるいは反転増幅器(WOP)の反
転入力端子部に,時定数を設ける事によりスイッチドキ
ャパシタ動作時の容量型圧力センサーによるカップリン
グの影響を軽減する事で,WOPの反転入力端子の電位
がGND電位を割り込む事を防止でき,従ってWOPの
ゲイン変動による誤動作を防止できる為,WOPの非反
転入力端子電圧を,従来技術に比べよりGND電位に近
い電位に設定する事が可能となり,それによりセンサー
駆動電圧を従来技術より大きく設定でき,更に,反転増
幅部の反転増幅器(TOP)のゲイン(Rf/Rs)を
従来例より,より小さく設定できる。したがって,圧力
センサーユニット出力電圧の温度ドリフトを小さくしつ
つ,スイッチドキャパシタ駆動部のWOPのゲイン変動
による誤動作を防ぐ事ができる静電容量型圧力センサー
ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による静電容量型圧
力センサーユニットの概略を示す回路図である。
【図2】図1の静電容量型圧力センサーユニットの動作
説明に供せられるタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態による静電容量型圧
力センサーユニットの概略を示す回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による静電容量型圧
力センサーユニットの概略を示す回路図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態による静電容量型圧
力センサーユニットの概略を示す回路図である。
【図6】従来技術による静電容量型圧力センサーユニッ
トの概略を示す回路図である。
【図7】図6において,WOPの非反転入力端子の電圧
をGND電位に近い電位に設定した場合にスイッチドキ
ャパシタ動作の際に生ずる誤動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図8】図6において,WOPの非反転入力端子の電圧
をGND電位に近い電位に設定した場合にスイッチドキ
ャパシタ動作の際に生ずる誤動作の原因となるSWW1
の寄生ダイオードを示す回路図である。
【符号の説明】
1,2,3 時定数回路 6 反転増幅器(WOP)56の動作点の電圧(本発
明) 7 反転増幅器(WOP)56の動作点の電圧(従来
技術=VDD/2) 8 SWW1,SWD1,SWD2,SWH1はハイ
電位の時にオンする 9 正常な出力電圧 10,20,30,50 圧力センサーユニット 51 圧力センサー 52 センサー駆動部 53 スイッチドキャパシタ動作部 54 サンプル・ホールド回路部 55 反転増幅部 56 反転増幅器(アンプ,WOP) 61 サンプル・ホルード部の反転増幅器(アンプ,
HOP) 62 反転増幅部の反転増幅器(アンプ,TOP) 70 誤った出力電圧 71 寄生ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 かおり 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 福沢 文春 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403 番53 日本電気アイシーマイコンシステ ム株式会社内 (72)発明者 敦賀 紀久夫 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 (56)参考文献 特開 平5−231973(JP,A) 特開 平5−215006(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準容量と検出容量とから構成される圧
    力センサーと、該圧力センサーを駆動するセンサー駆動
    部と、前記圧力センサーの容量比をスイッチドキャパシ
    タ動作により出力電圧として得るスイッチドキャパシタ
    動作部と、該出力電圧をサンプリングし一定時間保持す
    るサンプル・ホールド回路部と、前記出力電圧を定めら
    れたゲインで増幅し所定の出力電圧を出力する反転増幅
    部とを備えて構成される静電容量型圧力センサーユニッ
    トにおいて、前記センサー駆動部の出力信号をなまらせ
    る時定数回路を有し、前記時定数回路によってなまらせ
    た前記出力信号を前記圧力センサーに入力するように構
    成したことを特徴とする静電容量型圧力センサーユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静電容量型圧力センサー
    ユニットにおいて、前記センサー駆動部は、一端が接地
    電位に接続されている電源の他端と第1の駆動スイッチ
    の一端を接続し、一端が接地電位に接続されている第2
    の駆動スイッチの他端と第1の駆動抵抗素子の一端を接
    続し、一端が接地電位に接続されている第1の駆動容量
    素子の他端と前記第1の駆動抵抗素子の他端と前記第1
    の駆動スイッチの他端を共通接続し、前記センサー駆動
    部の出力とする事を特徴とする静電容量型圧力センサー
    ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の静電容量型圧力センサー
    ユニットにおいて、前記センサー駆動部は、一端が接地
    電位に接続されている電源の他端と第1の駆動スイッチ
    の一端を接続し、一端が接地電位に接続されている第2
    の駆動スイッチの他端と第3の駆動スイッチの一端を接
    続し、前記第3の駆動スイッチの他端と第4の駆動スイ
    ッチの一端と一端が接地電位に接続されている第1の駆
    動容量素子の他端を共通接続し、前記第4の駆動スイッ
    チの他端と一端が接地電位に接続されている第2の駆動
    容量素子の他端と前記第1の駆動スイッチの他端を共通
    接続して、前記センサー駆動部の出力とする事を特徴と
    する静電容量型圧力センサーユニット。
  4. 【請求項4】 基準容量と検出容量とから構成される圧
    力センサーと、該圧力センサーを駆動するセンサー駆動
    部と前記圧力センサーの容量比をスイッチドキャバシタ
    動作により出力電圧として得るスイッチドキャパシタ動
    作部と、該出力電圧をサンプリングし一定時間保持する
    サンプル・ホールド回路部と、前記出力電圧を定められ
    たゲインで増幅し所定の出力電圧を出力する反転増幅部
    とを備えて構成される静電容量型圧力センサーユニット
    において、前記スイッチドキャパシタ動作部は、動作
    ンプの反転入力に時定数回路が設けられているととも
    に、前記動作アンプの反転入力に一端が接地電位に接続
    されている第1の動作容量素子の他端と第1の動作抵抗
    素子の一端を共通接続し、前記第1の動作抵抗素子の他
    端と第1の動作スイッチの一端を接続し、前記第1の動
    作スイッチの他端と前記動作アンプの出力とを接続し、
    前記動作アンプの非反転入力と一端が接地電位に接続さ
    れた第1の動作抵抗素子の他端と一端が電源電位に接続
    された第2の抵抗素子の他端とが共通接続されている
    とを特徴とする静電容量型圧力センサーユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至の内のいずれかに記載の
    静電容量型圧力センサーユニットにおいて、前記反転増
    幅部の反転増幅アンプのゲインを低く設定する為に前記
    スイッチドキャパシタ動作部の動作アンプの非反転入力
    端子の電位を接地電位付近に設定する事を特徴とする静
    電容量型圧力センサーユニット。
  6. 【請求項6】 基準容量と検出容量とから構成される圧
    力センサーと、該圧力センサーを駆動するセンサー駆動
    部と前記圧力センサーの容量比をスイッチドキャバシタ
    動作により出力電圧として得るスイッチドキャパシタ動
    作部と、該出力電圧をサンプリングし一定時間保持する
    サンプル・ホールド回路部と、前記出力電圧を定められ
    たゲインで増幅し所定の出力電圧を出力する反転増幅部
    とを備えて構成される静電容量型圧力センサーユニット
    において、前記スイッチドキャパシタ動作部は、動作ア
    ンプの反転入力に時定数回路が設けられているととも
    に、前記反転入力に前記時定数回路内の一端が接地電位
    に接続されている第1の動作容量素子の他端と第1の動
    作スイッチの一端を共通接続し、前記第1の動作スイッ
    チの他端と前記動作アンプの出力とを接続し、前記動作
    アンプの非反転入力と一端が接地電位に接続された第1
    の動作抵抗素子の他端と一端が電源電位に接続された第
    2の抵抗素子の他端とが共通接続されていることを特徴
    とする静電容量型圧力センサーユニット。
  7. 【請求項7】 請求項記載の静電容量型圧力センサー
    ユニットにおいて、前記反転増幅部の反転増幅アンプの
    ゲインを低く設定する為に前記スイッチドキャパシタ動
    作部の動作アンプの非反転入力端子の電位を接地電位付
    近に設定する事を特徴とする静電容量型圧力センサーユ
    ニット。
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