JP3201599B2 - 直交差分格子生成装置及びその生成方法ならびに直交差分格子生成プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

直交差分格子生成装置及びその生成方法ならびに直交差分格子生成プログラムを格納した記憶媒体

Info

Publication number
JP3201599B2
JP3201599B2 JP29620898A JP29620898A JP3201599B2 JP 3201599 B2 JP3201599 B2 JP 3201599B2 JP 29620898 A JP29620898 A JP 29620898A JP 29620898 A JP29620898 A JP 29620898A JP 3201599 B2 JP3201599 B2 JP 3201599B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grid
point
lattice
points
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29620898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000113230A (ja
Inventor
和博 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP29620898A priority Critical patent/JP3201599B2/ja
Publication of JP2000113230A publication Critical patent/JP2000113230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3201599B2 publication Critical patent/JP3201599B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元の解析領域
に対して、有限差分法を用いて種々の解析を行うために
用いる直交差分格子を生成する直交差分格子生成装置及
びその生成方法ならびに直交差分格子生成プログラムを
格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の解析に用いられる微分方程式の数
値解法として有限差分法や有限要素法がある。これらの
方法を用いて、所定の解析領域に対する解析を行う場
合、解析領域を小領域に分割し、各小領域(要素)ごと
に方程式を解いて解析を行う。地形に応じて変化する地
上風の様子を計算する場合、解析対象である3次元領域
に格子(計算格子)を設定して小領域に分割し、各3次
元小領域ごとに流体解析を行うことにより、シミュレー
ション結果を得る。
【0003】したがって、3次元領域に対する解析を行
う場合には、まず当該領域に所望の計算格子を設定する
ことが必要となる。上述した地上風の解析の例では、当
該領域内の地形の3次元データを作成し、当該地形を反
映させた3次元の計算格子を設定する。
【0004】ここで、有限差分法は、有限要素法に比べ
て、小領域を形成する格子を生成するのに要する演算量
を少なくすることができるという利点があるが、形状の
近似度が低いため、解析精度が劣っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、所定
の解析領域を行う場合、有限差分法を用いると、有限要
素法を用いた場合に比べて形状の近似度が低く、解析精
度が劣るという欠点があった。
【0006】また、解析領域に直交差分格子を生成する
ために、まず、当該解析領域内に存在する物体の3次元
の形状データを作成しなければならないため、手間を要
するという欠点があった。
【0007】本発明は、上記従来の欠点を解決し、予め
与えられた地上データに基づいて有限差分法に用いる有
限差分格子を自動的に生成することにより、処理効率の
向上を図ると共に、各計算格子ごとの空間占有率を用い
た形状の近似手法を導入することにより、形状の近似度
を向上させた直交差分格子生成装置及びその生成方法な
らびに直交差分格子生成プログラムを格納した記憶媒体
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、所定の地形を含む3次元の解析領域に対
して、有限差分法に用いる直交差分格子を生成する直交
差分格子生成装置において、前記解析領域に含まれる地
形の等高線データを前記直交差分格子の設定条件として
用いて、前記解析領域に初期的な格子を生成する初期格
子生成手段と、前記初期格子生成手段により生成された
前記初期格子を、前記等高線データに示される等高線の
位置に対応する格子線で分割して、該等高線の高さ間隔
に等しい厚みを有する複数の層領域を形成し、かつ該層
領域ごとに、前記初期格子を反映した格子を生成し、該
層領域の分割面に含まれる等高線形状に応じて該層領域
に生成された格子を細分化することにより2次的な格子
を生成する2次格子生成手段と、前記2次格子生成手段
により前記層領域ごとに生成された前記2次格子におい
て新たに設定された格子点を全ての前記層領域に反映さ
せることにより、前記各層領域の前記2次格子を整合さ
せる格子点調整手段とを備えることを特徴とする。
【0009】また、他の態様では、前記2次格子生成手
段が、前記2次格子を形成する全ての格子点に対して、
さらに、空間に位置する格子点か土壌に位置する点かを
判定し、かつ判定結果を該格子点の属性として定義し、
前記格子点調整手段が、前記各層領域の前記2次格子を
整合させた際に新たに設定された全ての格子点に対し
て、さらに、空間に位置する格子点か土壌に位置する点
かを判定し、かつ判定結果を該格子点の属性として定義
することを特徴とする。
【0010】さらに、他の態様では、前記2次格子生成
手段が、前記層領域の分割面の任意の1点を参照点とし
て指定し、前記層領域の分割面上の各格子点に関して、
前記参照点との相対的な位置に基づいて該格子点が空間
に位置するか土壌に位置するかを判定し、前記格子点調
整手段が、前記各層領域の前記2次格子を整合させた際
に新たに設定された全ての格子点に関して、前記参照点
との相対的な位置に基づいて該格子点が空間に位置する
か土壌に位置するかを判定することを特徴とする。
【0011】さらにまた、他の態様では、前記格子点調
整手段により格子点の整合が行われた前記2次格子を入
力し、前記2次格子によって形成される小領域における
空間占有率を算出する空間占有率計算手段をさらに備え
ることを特徴とする。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、地上
風の様子を有限差分法を用いて計算するための直交差分
格子を生成するものとする。
【0017】図1は、本発明の一実施形態による直交差
分格子生成装置の構成を示すブロック図である。図1を
参照すると、本実施形態の直交差分格子生成装置は、解
析範囲に対して初期的な3次元格子(以下、初期格子と
称す)を生成する初期格子生成部10と、生成された初
期格子を適当な厚みを持つ複数の層領域に分割して各層
領域ごとに独立した3次元座標データを作成する2次格
子作成部20と、各層領域の格子データに基づいて層領
域ごとに異なる格子点数の調製を行う格子点調整部30
と、各格子内における空間の占める割合をもって地形形
状を近似する形状近似部40と、算出された格子点の座
標値、属性及び格子点に囲まれた各格子内の空間占有率
を出力する格子データ出力部50とを備える。また、本
実施形態の直交差分格子生成装置には、解析対象である
地形データ110を格納した記憶装置100が接続され
ている。記憶装置100には、本実施形態による処理中
に発生した格子データを、必要に応じて一時的に格納し
たり、最終的に生成された格子データの出力先とするこ
ともできる。
【0018】上記のように構成された本実施形態の直交
差分格子生成装置は、例えば、パーソナルコンピュータ
やワークステーション、その他のコンピュータシステム
に搭載されるプログラム制御されたCPUとRAMその
他の内部メモリとで実現される。CPUを制御するコン
ピュータプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半
導体メモリその他の一般的な記憶媒体に格納して提供さ
れ、コンピュータシステムの内部メモリにロードされて
上記各機能実行部の機能を実現する。なお、図1には、
本実施形態における特徴的な構成のみを記載し、他の一
般的な構成については、記載を省略してある。
【0019】上記構成において、初期格子生成部10
は、解析対象領域に初期格子を生成する。初期格子生成
部10の動作を示す図2を参照すると、初期格子生成部
10は、まず、地表面下の土壌及び地表上空の空間を含
む直方体形状の解析対象領域を3次元直交座標系に設定
する(ステップ201)。そして、各方向の座標軸に分
割数を入力する(ステップ202)。ここで、分割数と
は、当該解析対象領域を当該座標軸の方向にいくつに分
割するかを指定する数である。したがって、解析対象領
域の各座標軸を入力された分割数で割ることにより、初
期格子の一辺の長さが算出でき、これによって各座標軸
方向の分割位置が定まる。なお、本実施形態では、Z軸
方向に関して、地形データ110中の等高線データ11
1を用いることにより、分割数の入力を省略することが
できる。すなわち、等高線データ111に示す各等高線
の座標値を当該解析対象領域のZ軸方向(高さ方向)の
分割位置とすることができる。また、解析対象領域の設
定及び分割数の入力は、ユーザが、キーボードやマウ
ス、その他の適当な入力デバイスを用いて行う。次に、
当該解析対象領域を各座標軸の分割数にしたがって実際
に分割することにより、初期格子を生成する(ステップ
203)。
【0020】2次格子生成部20は、初期格子生成部1
0により初期格子の生成された解析対象領域をZ軸方向
の分割位置(各等高線の座標値)で分割して、初期格子
のZ軸方向の長さに等しい厚みを有する複数の層領域を
得る。そして、得られた各層領域に対して、土壌と空間
とを区別した3次元格子を生成することにより、層領域
単位の格子(2次格子)を生成する。当該3次元格子
は、各層領域の表面の等高線形状に応じて生成された2
次元格子を等高線の幅だけZ軸方向に投影したものであ
る。
【0021】2次格子生成部20の動作を示す図3のフ
ローチャートを参照すると、2次格子生成部20は、ま
ず、初期格子の生成された解析領域を等高線に応じた層
領域に分割し(ステップ301)、各層領域について格
子点を再構成する(ステップ302)。これにより、各
層領域は、X、Y軸方向に(分割数+1)個の格子点が
存在し、Z軸方向に2個の格子点が存在することとな
る。また、各層領域の上面と底面とでは、同じ位置に格
子点が配置される。
【0022】次に、各層領域の分割面(上面または底
面)に現れる等高線形状のいずれか一方に着目して、次
の手順により、当該面の2次元格子を適宜細分化する。
まず、当該等高線により形成される閉じた空間内部の任
意の1点を指定し、土壌と空間とを区別するための参照
点とする(ステップ303)。参照点の指定は、ユーザ
が適当な入力デバイスを用いて行う。次に、4個の格子
点によって囲まれた単位領域内(以下、計算セルと称
す)において、等高線の部分曲線が2次の多項式で近似
できるか否かを、2次曲線の性質にしたがって判定する
(ステップ304)。2次多項式で近似できる場合、当
該4個の格子点を確定し、近似した各項の係数を所定の
ファイルに保持する(ステップ306)。
【0023】一方、2次多項式で近似できない場合、当
該計算セルを各辺の2等分線で4分割する(ステップ3
05)。この際、各辺の中点に新たな格子点が設定され
る。そして、当該分割後の新たな計算セル、すなわち新
たな格子点を含む4個の格子点によって囲まれた、分割
前の計算セルの4分の1の大きさの計算セルに対して、
改めて2次多項式で近似できるか否かを判定する(ステ
ップ304)。以上の計算セルの分割と近似可否の判定
とを、計算セル内の等高線の部分曲線が2次多項式で近
似できるまで繰り返す。そして、計算セルを分割する新
たな格子点を設定した場合は、当該格子点を確定した際
に、その座標値をX、Y軸上に反映させる。
【0024】以上のようにして、全ての計算セル内で等
高線が2次の多項式に近似できた段階で、計算セルを構
成する4個の格子点の各々について、土壌に位置する点
か空間に位置する点かを、参照点との相対位置に基づい
て判定し、判定結果を格子点の属性として定義する(ス
テップ307)。
【0025】格子点調整部30は、2次格子生成部20
によって各層領域ごとに、新たに設定された格子点とそ
の属性とを、全ての層領域に反映させることにより、各
層領域の格子の整合を図る。格子点調整部30の動作を
示す図4のフローチャートを参照すると、格子点調整部
30は、まず、各層領域において新たに設定され、確定
したX、Y軸上の格子点の座標値を全ての層領域に反映
させる(ステップ401)。そして、全ての層領域にお
いて、ステップ401で追加された格子点の属性を、図
3のステップ307で行ったのと同様の方法で定義する
(ステップ402)。
【0026】形状近似部40は、各格子内における空間
の占める割合(空間占有率)をもって地形形状を近似す
る。形状近似部40の動作を示す図5のフローチャート
を参照すると、形状近似部40は、まず、計算セル内の
土壌部分の面積を算出する(ステップ501)。次に、
計算セルの断面における空間部分と土壌部分の面積比を
求める次式により、当該計算セルにおける空間占有率を
算出する(ステップ502)。 空間占有率=(計算セルの面積)−(土壌部分の面積)
/(計算セルの面積) 空間占有率が実際に持つ値は、「0」から「1」までの
実数である。そして、値が「0」の場合は当該計算セル
が土壌で満たされていることを意味し、「1」の場合は
土壌が全く存在しない空間であることを意味する。計算
セルに含まれる4つの格子点が全て同一属性の場合に
は、空間占有率の計算を行う必要がないため、占有率を
「0」か「1」に設定する。
【0027】以上のようにして算出される空間占有率
は、当該計算セルにおける地形(等高線形状)の輪郭を
示すものではないが、流体の振る舞いは一定の領域にお
ける空間占有率に大きく左右されるので、流体解析にお
いては、計算セルごとの空間占有率をもって地形を近似
すると考えて良い。
【0028】格子データ出力部50は、以上の各機能実
行部の動作によって求められた、各座標軸上の格子点座
標値、全ての格子点の属性情報、及び全ての計算セルに
おける空間占有率を、格子データを利用する流体計算プ
ログラムで読み込める書式で出力する。
【0029】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図6ないし図14は、解析対象領域
に直交差分格子を設定して当該格子に関するデータを生
成する過程を示す。
【0030】まず、初期格子生成部10が地形データ1
10を入力して初期格子を生成する。すなわち、図6に
示すように、地形データ110中で解析対象である領域
の基準点を定める。そして、基準点に対するX軸方向の
長さ及びY軸方向の長さを入力して相対的な位置決めを
行い、解析対象領域全体を1個の直方体として定義す
る。次に、定義された当該解析対象領域のX軸方向及び
Y軸方向の分割数を入力し、入力された分割数と当該領
域における地形データの等高線の本数にしたがって、図
7に示すように、当該解析対象領域をX軸、Y軸及びZ
軸方向にそれぞれ等分割して3次元の初期格子を形成す
る。
【0031】次に、2次格子生成部20が、初期格子生
成部10により生成された初期格子を入力し、初期格子
の生成された解析対象領域をZ軸方向の分割位置、すな
わち等高線の高さに対応する位置で各層領域ごとに分割
し、各層領域の格子を再配置する。これにより、図8に
示すような、各層領域の3次元格子(2次格子)が生成
される。
【0032】次に、各層領域の3次元格子に対して、例
えば上面に現れる等高線形状に着目して、当該面の2次
元格子を細分化する。まず、等高線により形成される閉
じた空間内の任意の1点を参照点として定義する。ここ
では、図9に示すように、等高線内部の初期格子におけ
る格子点の1点を参照点とする。
【0033】次に、2次元格子に属しかつ等高線の部分
曲線が通る全ての計算セルに対して、当該部分曲線が2
次多項式で近似できるか否かを、当該部分曲線の変極点
の有無及び極値の数によって判定する。具体的には、変
極点が存在せずかつ極値の数が一つ以下である場合に近
似可能と判定する。図10に近似可能な場合(A)と近
似不可能な場合(B)の例を示す。近似可能と判定した
場合、当該計算セルに属する4点(計算セルの4角の頂
点)を格子点として確定する。また、近似不可能と判定
した場合、図11に示すように、格子を4分の1の大き
さに再分割して新たな計算セルを設定し、当該新たな計
算セルを通る等高線の部分曲線に対して、改めて2次多
項式で近似できるか否かを判定する。
【0034】近似可否の判定を全ての計算セルについて
行った後、2次格子生成部20は、各計算セルに属する
格子点に対して属性を定義する。すなわち、参照点を等
高線で囲まれた閉じた領域内の1つの格子点としている
ので、図12に示すように、属性を定義しようとする格
子点と参照点とを結ぶ直線を等高線が横切っていれば、
当該格子点は空間であることを示す属性(空間属性)と
定義する。また、図13に示すように、属性を定義しよ
うとする格子点と参照点とを結ぶ直線を等高線が横切っ
ていなければ、当該格子点は土壌であることを示す属性
(土壌属性)と定義する。
【0035】各層領域について格子点の再構成及び属性
定義を行った後、格子点調整部30が、各層領域におい
て新たに生成された格子点のX座標値及びY座標値を、
全ての層領域のX座標及びY座標に反映させる。この処
理によって、いくつかの層領域には新たな格子点が生成
されるので、追加された格子点に対してその属性の定義
を行う。
【0036】次に、形状近似部40が、2次多項式に近
似された等高線に囲まれる土壌領域の面積を求め、空間
部分と土壌部分の面積比を算出して、各計算セルの空間
占有率として定義する。図14に、空間占有率が「0」
の例、空間占有率が「1」の例、及び空間占有率が
「0」から「1」の間である例を示す。
【0037】最後に、格子データ出力部50が、各座標
軸上の格子点の座標値、全ての格子点の属性情報、及び
全ての計算セルにおける空間占有率を、格子データを利
用する流体計算プログラムで読み込める書式で出力す
る。
【0038】以上好ましい実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明は必ずしも上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、上記先の実施例では、地形データに
基づいて地上風の様子を解析するシステムへの適用を示
したが、地形データの代わりに地上に配置された所定の
物体に対して地形データとの同様のデータを作成すれ
ば、当該データに基づいて当該物体周りの気流の様子を
解析することが可能である。
【0039】具体的には、当該物体の形状を既存のスキ
ャニング装置を用いていくつかの断面ごとにトレース
し、断面ごとの形状データ、すなわち当該物体の輪郭を
等高線と同様に取り扱うことにより、直交差分格子を生
成するためのデータとすることができる。
【0040】また、本発明により作成された格子データ
のうち、座標データ及び格子点の属性データを用いて、
3次元の形状データを作成することができる。すなわ
ち、本発明によれば、地形データのような2次元のデー
タから当該データを反映させた3次元の直交差分格子を
作成することができるため、一種のソリッドモデラとし
て使用することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の直交差分
格子生成装置及びその生成方法ならびに直交差分格子生
成プログラムを格納した記憶媒体によれば、既に存在す
る地形データから自動的に計算格子を生成することがで
きるため、予め解析対象である領域の3次元データを作
成する必要がなくなり、解析処理の効率の向上を図るこ
とができるという効果がある。
【0042】また、地上風の解析ような3次元空間にお
ける流体解析に本発明を適用する場合、計算格子にて区
分される各小領域の空間占有率をもって当該小領域にお
ける物体形状を近似するため、解析に十分な形状近似度
を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による直交差分格子生成
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態における初期格子生成部の動作を
示すフローチャートである。
【図3】 本実施形態における2次格子生成部の動作を
示すフローチャートである。
【図4】 本実施形態における格子点調整部の動作を示
すフローチャートである。
【図5】 本実施形態における形状近似部の動作を示す
フローチャートである。
【図6】 地形データに基づいて3次元の解析対象領域
を設定した例を示す図である。
【図7】 解析対象領域に対して初期格子を生成した例
を示す図である。
【図8】 初期格子を層領域ごとに分割した例を示す図
である。
【図9】 層領域の一面上に参照点を指定した例を示す
図である。
【図10】 等高線の部分曲線が2次多項式で近似でき
る場合と近似できない場合の例を示す図である。
【図11】 計算セルを4分割した例を示す図である。
【図12】 参照点との相対的な位置に基づいて格子点
の属性を定義する方法を示す図であり、属性が空間属性
である例を示す図である。
【図13】 参照点との相対的な位置に基づいて格子点
の属性を定義する方法を示す図であり、属性が土壌属性
である例を示す図である。
【図14】 異なる空間占有率をもつ計算セルの例を示
す図である。
【符号の説明】
10 初期格子生成部 20 2次格子生成部 30 格子点調整部30 40 形状近似部 50 格子データ出力部 100 記憶装置 110 地形データ 111 等高線データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 612

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の地形を含む3次元の解析領域に対
    して、有限差分法に用いる直交差分格子を生成する直交
    差分格子生成装置において、 前記解析領域に含まれる地形の等高線データを前記直交
    差分格子の設定条件として用いて、前記解析領域に初期
    的な格子を生成する初期格子生成手段と、 前記初期格子生成手段により生成された前記初期格子
    を、前記等高線データに示される等高線の位置に対応す
    る格子線で分割して、該等高線の高さ間隔に等しい厚み
    を有する複数の層領域を形成し、かつ該層領域ごとに、
    前記初期格子を反映した格子を生成し、該層領域の分割
    面に含まれる等高線形状に応じて該層領域に生成された
    格子を細分化することにより2次的な格子を生成する2
    次格子生成手段と、 前記2次格子生成手段により前記層領域ごとに生成され
    た前記2次格子において新たに設定された格子点を全て
    の前記層領域に反映させることにより、前記各層領域の
    前記2次格子を整合させる格子点調整手段とを備えるこ
    とを特徴とする直交差分格子生成装置。
  2. 【請求項2】 前記2次格子生成手段が、前記2次格子
    を形成する全ての格子点に対して、さらに、空間に位置
    する格子点か土壌に位置する点かを判定し、かつ判定結
    果を該格子点の属性として定義し、 前記格子点調整手段が、前記各層領域の前記2次格子を
    整合させた際に新たに設定された全ての格子点に対し
    て、さらに、空間に位置する格子点か土壌に位置する点
    かを判定し、かつ判定結果を該格子点の属性として定義
    することを特徴とする請求項1に記載の直交差分格子生
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記2次格子生成手段が、 前記層領域の分割面の任意の1点を参照点として指定
    し、 前記層領域の分割面上の各格子点に関して、前記参照点
    との相対的な位置に基づいて該格子点が空間に位置する
    か土壌に位置するかを判定し、 前記格子点調整手段が、 前記各層領域の前記2次格子を整合させた際に新たに設
    定された全ての格子点に関して、前記参照点との相対的
    な位置に基づいて該格子点が空間に位置するか土壌に位
    置するかを判定することを特徴とする請求項2に記載の
    直交差分格子生成装置。
  4. 【請求項4】 前記格子点調整手段により格子点の整合
    が行われた前記2次格子を入力し、前記2次格子によっ
    て形成される小領域における空間占有率を算出する空間
    占有率計算手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3に記載の直交差分格子生成装置。
JP29620898A 1998-10-02 1998-10-02 直交差分格子生成装置及びその生成方法ならびに直交差分格子生成プログラムを格納した記憶媒体 Expired - Fee Related JP3201599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29620898A JP3201599B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 直交差分格子生成装置及びその生成方法ならびに直交差分格子生成プログラムを格納した記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29620898A JP3201599B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 直交差分格子生成装置及びその生成方法ならびに直交差分格子生成プログラムを格納した記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000113230A JP2000113230A (ja) 2000-04-21
JP3201599B2 true JP3201599B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=17830582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29620898A Expired - Fee Related JP3201599B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 直交差分格子生成装置及びその生成方法ならびに直交差分格子生成プログラムを格納した記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3201599B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101814023B1 (ko) 2017-01-09 2018-01-03 한양대학교 에리카산학협력단 유한차분격자 자료 자동 보정 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000113230A (ja) 2000-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6253164B1 (en) Curves and surfaces modeling based on a cloud of points
US6307554B1 (en) Apparatus and method for generating progressive polygon data, and apparatus and method for generating three-dimensional real-time graphics using the same
US5367465A (en) Solids surface grid generation for three-dimensional topography simulation
US8111256B2 (en) Method of altering a mesh model using model independent dirichlet parametrization
EP1840841A1 (en) Evolutionary direct manipulation of free form deformation representations for design optimisation
JP5006643B2 (ja) マルチセルシステムダイナミクスモデルの自動化された格子形成用の方法及び装置
Sieger et al. High quality mesh morphing using triharmonic radial basis functions
JP2002501639A (ja) プログレッシブメッシュの適応細分方法および装置
KR20060042886A (ko) 서브디비전 서페이스들을 사용하는 랩 변형
CN113724401B (zh) 一种三维模型切割方法、装置、计算机设备和存储介质
US6259453B1 (en) Meshing method and apparatus
Liu et al. Real-time, dynamic level-of-detail management for three-axis NC milling simulation
JP3265879B2 (ja) 3次元直交格子データの生成装置
CN115758938A (zh) 面向粘性边界流场数值模拟的附面层网格生成方法
US20050134586A1 (en) Method for generating 3D mesh from 3D points by using shrink-wrapping scheme of boundary cells
EP1840842A1 (en) Evolutionary design optimisation by means of extended direct manipulation of free form deformations
JP2837584B2 (ja) 地形データの作成方法
US20050128198A1 (en) Method and apparatus for generating three-dimensional finite element mesh
JP3201599B2 (ja) 直交差分格子生成装置及びその生成方法ならびに直交差分格子生成プログラムを格納した記憶媒体
JP2000194881A (ja) 解析モデルを作成する方法および装置並びに解析モデルデータ作成用プログラム若しくは解析モデルデータを記憶した記憶媒体
US6882954B2 (en) Analytical mesh preparation apparatus, analytical mesh preparation method, and analytical mesh preparation program
JPH10255077A (ja) 解析モデルの生成方法および装置ならびに射出成形過程の解析方法
EP1136951A2 (en) Method for accelerating mesh generation
CN116663492B (zh) 交叉仓所覆盖的交叉项数量的获取方法、电子设备和介质
Inui et al. Contour-type cutter path computation using ultra-high-resolution dexel model

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080622

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090622

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees