JP3200231B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3200231B2 JP10286793A JP10286793A JP3200231B2 JP 3200231 B2 JP3200231 B2 JP 3200231B2 JP 10286793 A JP10286793 A JP 10286793A JP 10286793 A JP10286793 A JP 10286793A JP 3200231 B2 JP3200231 B2 JP 3200231B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】今
日、大規模LSIは、多くの部分を相補型電界効果型M
OSトランジスタ(CMOSともいう)で構成するのが
普通である。この技術は基本回路を対になるN−MOS
トランジスタおよびP−MOSトランジスタで構成する
ものであり、集積度が高く、消費電力が少ないという利
点を持つ。一般にCMOSを形成する場合、ゲート電極
は不純物を縮退レベルまで導入し、抵抗率を下げた多結
晶シリコンを用いる。
【0003】以下、図12乃至図14を参照して従来の
CMOSトランジスタの製造方法を説明する。まず、シ
リコン基板1のN−MOSを形成する領域にP型不純物
を、P−MOSを形成する領域にN型不純物を各々イオ
ン注入により導入し、熱拡散によりPウェル領域2とN
ウェル領域3を形成し、LOCOS法により素子分離領
域4を形成する(図12(a)参照)。次に図12
(b)に示すように、厚さが10nm程度の酸化膜31
を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いてP−MOS
領域にレジストによるマスク32を形成し、N−MOS
領域にMOSFETのしきい値(以下Vthと表す)を
制御する目的で、N型不純物をイオン注入法により導入
し、N型不純物層33を形成する。ここで酸化膜31は
基板1内のシリコンをレジストからの汚染から保護する
意味と、イオン注入時にチャネリングを防ぐ意味をかね
ている。同様に図12(c)に示すようにN−NOS領
域にレジストによるマスク34を形成し、P−MOSの
Vthを制御するP型不純物を導入し、P型不純物層3
5を形成する。ただし、後述するように多結晶シリコン
の不純物導入は、工程が簡単であるためにPOCl
囲気からのP(リン)の拡散を用いることが多い。この
場合、ゲート材料であるN型シリコンと、基板との間の
仕事関数差がN−MOSとP−MOSで異なってくる。
CMOSはN−MOSとP−MOSを同じ電源電圧で駆
動するため、一方のVth(の絶対値)が大きくなると
回路の動作速度を損なうことになる。そこで、例えば従
来例のようにP−MOSのゲート材料としてN型シリコ
ンを用いる場合には、チャネル領域の表面にP型不純物
層を形成し、Vthを制御する方法が行われている。こ
の不純物層をカウンタードープ層と呼ぶことがある。そ
の場合、チャネルは基板と酸化膜の界面ではなく、P型
不純物層の内部に形成される。このようなチャネル構造
を一般に埋め込みチャネルと呼ぶが、以下に述べるよう
な特徴がある。
【0004】先ず、チャネル領域が基板と酸化膜の界面
から離れたところに形成されるため、界面の粗さに起因
するキャリアの散乱を受け難く、電流駆動力が高くなる
ことが挙げられる。その一方で、チャネルがゲート電極
から離れたところに形成されるために、ゲートによる電
界の制御が弱くなり、ショートチャネル効果が現れやす
いという難点もある。従って、ショートチャネル効果を
抑制するためにはカウンタードープ層を浅く形成するこ
とが重要であり、浅いカウンタードープ層で十分なVt
hの制御を行うためにはピーク濃度が濃いことが重要で
ある。
【0005】次に図12(d)に示すようにイオン注入
により損傷を受け、かつレジストからの汚染を受けた酸
化膜31を剥離し、新たに厚さが6nm程度のゲート酸
化膜36を形成し、多結晶シリコン37を堆積し、PO
Cl雰囲気からPを拡散するとにより縮退レベルの不
純物を多結晶シリコン37中に導入する。POCl
らの拡散を用いることにより、多結晶シリコン37中に
は1020cm-3以上の濃度のPを容易に導入することがで
きる。
【0006】次に図13(a)に示すようにレジストで
ゲートパターニングのためのマスク38を形成し、図1
3(b)に示すように異方性イオンエッチングにより、
多結晶シリコン37をエッチングすることにより、ゲー
ト電極39a,39bのパターニングを行う。この時、
ゲート電極39a,39bの材料がP−MOS,N−M
OSとも同じであるために異方性エッチングが容易であ
るという利点もある。
【0007】次に図13(c)に示すようにP−MOS
領域をレジスト40でマスクし、N−MOSのソース・
ドレイン形成予定領域に例えば5×1013cm-2程度の比
較的低濃度のPのイオン注入を行い、不純物層41を形
成する。これはいわゆるLDD(lightly doped drain)
と呼ばれるもので、ソース・ドレイン端に電界緩和領域
を設け、素子の信頼性を向上させる等の目的で行われる
ものである。次に同様に図13(d)に示すようにレジ
スト膜42でN−MOS領域をマスクし、Bをイオン注
入し、P−MOSのLDD領域43を形成する。
【0008】次に、図14(a)に示すように基板全面
にSiOまたはSi等からなる絶縁膜44をC
VD法により堆積し、図14(b)に示すように異方性
イオンエッチングによりエッチバックすることによりゲ
ート電極39a,39bの少なくとも側部に側壁45
a,45bを形成する。次に図14(c)に示すように
P−MOS領域をレジスト46でマスクし、例えば10
15cm-2以上の高濃度のAsのイオン注入を行うことによ
りN−MOSのソース・ドレイン領域47を形成する。
同様に図14(d)に示すようにN−MOS領域をレジ
スト48でマスクし、例えば1015cm-2以上の高濃度の
BFのイオン注入を行い、P−MOSのソース・ドレ
イン領域49を形成する。
【0009】以下、ソース・ドレイン領域に注入した不
純物を電気的に活性化するための熱工程を加え、SiO
等からなる絶縁層を形成し、コンタクト開孔し、Al
等による配線を形成し、完成する。
【0010】このようにして形成されたCMOSトラン
ジスタの図13(b)に示すC−C′断面およびD−
D′断面におけるチャネル領域の不純物プロファイルを
図15(a)、(b)に各々示す。
【0011】図15(a)のプロファイルはN−MO
S、図15(b)のプロファイルはP−MOSを示して
いる。図15(a)のプロファイルは表面チャネル型で
あるが、実際に電流の流れる表面での不純物濃度が高い
ため、イオン化した不純物による散乱が多く、移動度は
低くなる。又、図15(b)のプロファイルは埋め込み
チャネル型で、この場合、B(ホウ素)はイオン注入で
導入されたものであり比較的深いプロファイルを持ち、
かつチャネルがゲート電極から離れているために、ゲー
トによる制御が及びにくくなりショートチャネル効果が
起こり易い。
【0012】CMOS型のLSIは高集積化に伴い、基
本素子であるMOSFETが微細化されるに従って、以
下のような問題が生じてくる。
【0013】一般にMOSFETを微細化する場合に
は、いわゆる比例縮小則に従って素子の各部分の寸法、
及び不純物濃度を設計するが、それによるとチャネルの
不純物濃度は微細化にともない、しだいに濃くしてゆく
必要がある。その場合、キャリアの散乱要因として、イ
オン化した不純物によるクーロン散乱が増大するために
移動度が低下するという問題がある。特に表面チャネル
型の場合には微細化にともないゲート絶縁膜に垂直な方
向の電界も増大し、界面の粗さに起因する散乱も増大す
ることを考慮すると移動度の低下を抑えるチャネルの設
計が重要になる。
【0014】また、埋め込みチャネルに関しては、ショ
ートチャネル効果を抑制するために、ピーク濃度が濃
く、浅いカウンタードープ層を形成することが重要にな
る。
【0015】又、従来の半導体装置の他の製造方法を図
16乃至図18を参照して説明する。
【0016】図16乃至図18は、従来の技術による半
導体装置の一部としてのNチャネル埋め込みチャネル型
電界効果型トランジスタの製造工程の断面図である。こ
の電界効果型トランジスタは次のようにして製造され
る。
【0017】先ず図16(a)に示すようにシリコン基
板101のPウェル形成領域に例えばBイオンを100
keV、2.0×1013cm-2で注入し、その後に119
0℃、150分の熱工程を経ることによりPウェル領域
102を形成する。続いてLOCOS法により素子分離
領域103を形成する。
【0018】次に図16(b)に示す工程を行う。すな
わち先ずPウェル領域102中に、所望のしきい値電圧
を得るために例えばBイオン4を15keV、1.0×
1013cm-2で注入することによりチャネル表面の濃度を
調節し、次いで埋め込みチャネル構造を得るために例え
ばAsイオン5を30keV、1.0×1013cm-2で注
入する。
【0019】次に図16(c)に示すように例えば75
0℃の10%HCl雰囲気で半導体基板101の表面を
酸化することにより、例えば厚さ4nmのシリコン酸化
膜107を形成する。そして図16(d)に示すように
シリコン酸化膜107の上に例えばBイオンを20mo
l%含有する厚さ200nmの多結晶シリコン膜108
をLPCVD法により堆積する。続いて図17(a)に
示すように例えば反応性イオンエッチング法(以後、R
IE法ともいう)により多結晶シリコン膜108を切っ
てゲート電極109を形成する。次に図17(b)に示
すように、半導体基板1に例えばAsイオンを20ke
V、2.0×1014cm-2で注入し、浅くて薄い濃度の不
純物領域110を形成する。
【0020】そして図17(c)に示す工程を行う。す
なわち、先ず例えばLPCVD法によりシリコン窒化膜
を100nm堆積し、その後例えばRIE法によりSi
N側壁111を形成する。
【0021】次に図17(d)に示すように半導体基板
101に例えばAsイオンを50keV、5.0×10
15cm-2で注入し、深くて濃い濃度の不純物領域112を
形成する。
【0022】続いて図18(a)に示す工程を行う。す
なわち層間膜として例えばCVD法でシリコン酸化膜1
13を例えば500nm堆積させる。そして熱工程を加
えることにより、上記注入したAsイオンを活性化させ
て、ソース及びドレイン114を形成する。
【0023】そして図18(b)に示すように、後述の
Al膜とのコンタクト部115をRIE法にて開孔す
る。そして、図18(c)に示すように例えばAl膜1
16をスパッタ法で堆積させる。
【0024】その後図18(d)に示すようにパターニ
ングにより配線部117を形成する。その後に表面部に
シリコン酸化膜を例えば1000nm形成し、保護膜と
する。
【0025】以上Nチャネル埋め込みチャネル型電界効
果型トランジスタの製造方法のみ記したが、Pチャネル
埋め込みチャネル型電界効果型トランジスタの製造方法
も、上述の製造方法においてN型不純物とP型不純物と
が逆になる他は、Nチャネル埋め込みチャネル型電界効
果型トランジスタの製造方法と同様である。
【0026】従来の技術を用いた埋め込みチャネル型電
界効果型トランジスタの製造方法においてはチャネル領
域への不純物の導入は、加速した不純物イオンの注入に
よっている。この時浅く不純物を導入するために、低加
速エネルギーによる注入、プリアモルファス化等の方法
が用いられている。しかし、不純物イオンの注入による
方法では、不純物を低濃度にしないと浅い不純物層は形
成できないし、またプリアモルファス化の方法では、結
晶に与えるダメージが無視できず、従ってあまり濃く、
且つ浅く不純物を導入することはできない。それ故、短
チャネル効果の抑制には限界があり、埋め込みチャネル
型電界効果型トランジスタの微細化において障害となっ
ていた。
【0027】又、従来の半導体装置の製造方法の更に他
の例を説明する。LSI技術のかなりの部分はCOMS
によって支えられており、それを構成するN,P両MO
Sともに、一般的にゲート材料としては、P(リン)を
不純物として高濃度にドープしたポリシリコンが用いら
れている。
【0028】これは、PとBなどの異なる導電型の不純
物を別々にイオン注入することなどにより、2種類のキ
ャリアタイプのゲートを形成することに比べると、CM
OSの製作工程が簡単になり、またポリゲートでは、P
OCl雰囲気中からの熱拡散により容易にゲートポリ
シリコンに対する充分に高濃度のドーピングが可能なた
めである。
【0029】このような事情から、ゲートをn型ポリシ
リコンで形成した場合、ゲートポリと基板との間の仕事
関数差がNMOSとPMOSでは異なるので、両MOS
のしきい値を合わせる必要があり、その時PMOSのし
きい値電圧が高くなりすぎると、回路の動作速度を速く
することができない。従って、PMOSのしきい値電圧
を下げるために、PMOSのチャネル領域表面には浅い
P型不純物層を形成することになる。このため、トラン
ジスタ動作時における実効的なチャネル位置は若干基板
方向へと深いものとなり、これを埋め込みチャネル型電
界効果トランジスタと呼ぶ。
【0030】このような埋め込みチャネル型電界効果ト
ランジスタでは、電流を担っている電子、または正孔
が、シリコン‐酸化膜界面の散乱をあまり受けなのい
で、電流駆動力が上昇し、またドレイン端でのアバラン
シェ崩壊が起こりにくく、ホットキャリア特性も良好に
なるという利点を持つ。
【0031】通常PMOSが埋め込みとなるのが一般的
であって、N型であるPや、Asをイオン注入してチャ
ネル領域を形成した後、P型であるBを浅くイオン注入
してしきい値を合わせることになる。
【0032】以下、図19を参照してイオン注入によっ
てソース・ドレイン間に埋め込みチャネルを形成したト
ランジスタの製造工程を説明する。
【0033】まず図19(a)に示すようにシリコンか
らなる半導体基板201の表面をフィールド酸化膜20
2で区分して素子領域を形成し、さらにその領域におけ
る不純物や欠陥除去のために、酸化膜形成及び、剥離を
行う。
【0034】次に、図19(b)に示すように基板表面
に厚さが100オングストローム程度の酸化膜204を
形成する。この酸化膜層204の目的は、NMOSとP
MOSに各々不純物を注入する際のレジストの堆積時
に、シリコン基板が汚染されるのを防ぐということと、
引き続き行うチャネルイオン注入の際に、注入された不
純物イオンが結晶軸に沿って散乱を受けずに深く進入す
る、いわゆるチャネリングを、前もって酸化膜によりイ
オンを散乱させることにより、イオンのエネルギーを下
げ、また方向を変えることで防ぐことにある。
【0035】次に、図19(c)に示すように、酸化膜
204を介して、Pのイオン注入(140keV、4.
0E12程度)を行い、n型チャネル領域205を形成
する。
【0036】続いて、図19(d)に示すように、Bの
イオン注入(60keV、5.0×1012程度)によ
り、チャネル不純物イオンとは逆導電型の浅い不純物層
206を形成する。この層206は一般にカウンタドー
プ層と呼ばれ、前述したように、この層の存在によりト
ランジスタ動作時の実効的なチャネルの位置は、シリコ
ン‐酸化膜の界面より若干基板方向へと深くなる。しか
し、一般にチャネルイオン注入によって形成したカウン
タドープ層は、イオン注入の性質として濃度のピーク位
置が基板表面よりある深さのところにあり、熱拡散によ
って濃度分布がだれてしまうので、浅い不純物層を作る
ことが困難である。その結果、実効的なチャネル領域は
基板方向に深くなってしまい、ゲートの支配が及びにく
くなり、しきい値電圧のシフトや、サブスレッショルド
特性の劣化など、短チャネル効果に弱いものとなってし
まう。
【0037】最後に、図19(e)に示すように、カウ
ンタドープ層形成後、酸化膜204を剥離し、新たにゲ
ート酸化膜207を形成し、ポリシリコンを堆積し、こ
のポリシリコンにN型不純物を導入し、パターニングす
ることによってゲート部208を形成する。
【0038】上述のようにして電界効果型トランジスタ
を作成すると、埋め込みチャネル形成は、逆導電型不純
物のイオン注入によっている。この時、短チャネル効果
の抑制のためには、ピーク濃度が高く、浅い埋め込みチ
ャネル形成が望ましいが、不純物イオンの注入による方
法では不純物の濃度を下げるか、もしくは加速電圧を下
げなくては浅い層を形成できない上に、本質的に急峻な
プロファイルを作ることが困難である。また、チャネル
表面の領域を、シリコンをイオン注入することによりア
モルファス状態にした後、浅いカウンタドープ層をイオ
ン注入によって形成するプリアモルファス化の方法もあ
るが、結晶に与えるダメージを無視することができない
ので、トランジスタ特性に悪影響を与える恐れがある。
そのため、埋め込みチャネル型電界効果型トランジスタ
では微細化したときに、短チャネル効果の抑制が難し
く、高い電流駆動力などの利点を生かすことができなか
った。
【0039】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、その第1の目的はキャリアの移動度の低下を
可及的に抑えることができるとともに、短チャネル効果
を抑制することのできる、半導体装置の製造方法を提供
することにある。
【0040】又、第2の目的は短チャネル効果の抑制さ
れた高性能の半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0041】又、更に第3の目的は、短チャネル効果を
抑制するとともに、電流駆動力に優れた半導体装置の製
造方法を提供することにある。
【0042】
【課題を解決するための手段】第1の発明による半導体
装置の製造方法は、半導体基板上の所定の位置にN−M
OSおよびP−MOSのうちの少なくとも一方のウェル
を形成する工程と、素子分離領域を形成する工程と、ウ
ェルの素子領域にしきい値を制御するための不純物を導
入する工程と、N−MOSおよびP−MOSの一方の素
子領域をマスクしマスクされていない素子領域に選択的
にシリコンをエピタキシャル成長させる工程と、マスク
を除去した後、N−MOSおよびP−MOSの素子領域
上にゲート酸化膜および多結晶膜を積層し、パターニン
グすることによってゲート電極を形成する工程と、を備
えていることを特徴とする。
【0043】なお、しきい値を制御するための不純物の
導入は、不純物元素をドープしたシリケートガラスから
の熱拡散によって行っても良い。
【0044】第2の発明による半導体装置の製造方法
は、半導体基板のチャネル形成予定領域に、N型不純物
およびP型不純物がドープされたシリケートガラスを堆
積する工程と、熱処理を行うことによってシリケートガ
ラスからN型不純物およびP型不純物をチャネル形成予
定領域に拡散させる工程と、を備えていることを特徴と
する。
【0045】又、第3の発明による半導体装置の製造方
法は、半導体基板の素子形成予定領域に第1導電型の不
純物を含むシリケートガラスを堆積する工程と、シリケ
ートガラスを介して第2導電型の不純物をイオン注入す
ることによって素子形成予定領域に第1の不純物層を形
成する工程と、熱処理を行うことによって、シリケート
ガラス内の第1導電型の不純物を、第1の不純物層に固
相拡散させることによって比較的浅い第2の不純物層を
形成する工程と、を備えていることを特徴とする。
【0046】第4の発明による半導体装置の製造方法
は、半導体基板のチャネル形成予定領域に第1導電型あ
るいは第2導電型不純物がドープされたシリケートガラ
スを堆積する工程と、所定の熱処理を行うことによって
シリケートガラスからドープされた不純物をチャネル形
成予定領域に拡散させてカウンタドープ層を形成する工
程と、を備えていることを特徴とする。
【0047】又、第4の発明において相補型トランジス
タを製造する場合は、第1導電型不純物がドープされた
シリケートガラスを堆積する際に、第2導電型のチャネ
ル形成予定領域上に上記不純物の拡散を妨げる膜を予め
形成するか、あるいは堆積したシリケートガラスを第2
導電型のチャネル形成予定領域上から除去する必要があ
る。
【0048】又、第4の発明において相補型トランジス
タを製造する場合は、N−MOSトランジスタとP−M
OSトランジスタのゲート電極の形成材料としてフェル
ミ・エネルギが基板の材料であるシリコンの真性フェル
ミ・エネルギに近い値の材料を用いても良い。
【0049】
【作用】このように構成された第1の発明の製造方法に
よれば、低濃度のチャネル領域をもった表面チャネル型
MOSFETと、埋め込みチャネル型MOSFETを同
一基板上に形成することが可能となり、これにより、キ
ャリアの移動度の低下を防ぐことができるとともに短チ
ャネル効果を抑制することができる。
【0050】又、上述のように構成された第2の発明の
製造方法によれば、チャネル領域への不純物の注入をN
型不純物及びP型不純物をドープしたシリケートガラス
から不純物を拡散させることにより行う。このようにす
ると、従来の方法により形成したチャネルに比べて濃く
且つ浅く不純物を注入することができる。これにより短
チャネル効果の抑制された高性能の微細埋め込みチャネ
ル型電界効果型トランジスタを得ることができる。
【0051】又、上述のように構成された第3の発明の
製造方法によれば、カウンタドープ層が濃く且つ浅く形
成できるので、従来の方法による埋め込みチャネル型電
界効果型トランジスタに比べると、浅い埋め込みチャネ
ルを形成でき、これにより、短チャネル効果を抑制し、
電流駆動力の大きいMOS型電界効果型トランジスタ
を、製造することができる。
【0052】又、上述のように構成された第4の発明の
製造方法によれば、チャネル領域への不純物の注入を、
第1導電型あるいは第2導電型不純物をドープしたシリ
ケートガラスからの不純物を拡散させることにより行
う。このようにすると、従来の方法により形成したチャ
ネルに比べて濃く且つ浅く不純物を注入することができ
る。これにより、短チャネル効果の抑制された高性能の
微細埋め込みチャネル型電界効果型トランジスタを得る
ことが出来る。
【0053】
【実施例】第1の発明による半導体装置の製造方法の第
1の実施例を図1乃至図2を参照して説明する。図1
(a)に示すようにシリコン基板1上にNウェル2、P
ウェル3及び素子分離領域4を形成する。次に図1
(b)に示すように基板1の全面にB(ホウ素)を含む
シリケートガラス(BSG)5を堆積し、たとえば、1
000℃、3秒程度のRTA(rapid thermal annealin
g)を行うことにより、素子領域中にBを導入し、P型不
純物層6を形成する。この時、P型不純物層6のピーク
濃度は例えば1018cm-3以上とする。
【0054】従来技術の項でも述べたように、埋め込み
チャネル型MOSFETにおいてショートチャネル効果
を抑制するためには、カウンタードープ層を濃度は濃
く、かつ浅く形成することが重要である。ここで注意す
べきことは、イオン注入を用いると、シリコン中のイオ
ンの飛程を小さくすることが難しいことと、イオン注入
を行っただけでは電気的な活性化率が不十分であるため
に引き続き活性化のための熱工程を行わねばならないた
め、更に熱拡散により不純物プロファイルが深くなるこ
とである。特にBのような軽い元素を不純物として用い
る場合、イオン注入の飛程が大きく、また拡散係数が大
きいために浅い不純物プロファイルを得ることは非常に
難しい。それに対し、固相拡散を用いた場合には、プロ
ファイルは表面の不純物濃度と熱工程だけでほぼ決定す
ることができる。このため、RTAのような高温、短時
間の工程を行うことにより、不純物濃度が濃く、浅いプ
ロファイルを得ることができる。
【0055】次に図1(c)に示すようにP−MOS領
域をレジスト7によりマスクし、N−MOS領域のBS
G5を剥離し、シリコン表面を露出させる。その後、図
1(d)に示すようにP−MOS領域のレジスト7を除
去した後にN−MOS領域のシリコンの露出した部分に
選択的に不純物濃度の低い厚さ30nm程度のシリコン
層8をエピタキシャル成長させる。この時シリコン層8
の不純物濃度は1017cm-3以下であることが望ましい。
【0056】次に図2(a)に示すようにP−MOS領
域のBSG膜5を剥離し、引き続き図2(b)に示すよ
うに厚さ6nm程度のゲート酸化膜9を堆積し、in−
situでAsまたはPを導入した200nm程度の多
結晶シリコン10をCVD法により堆積する。ここでi
n−situで不純物を導入する技術を用いたのは、P
OCl等からの拡散のように高温の熱工程を伴う場合
には、チャネル領域の不純物プロファイルが広がる恐れ
があるからである。
【0057】次に図2(c)に示すようにフォトリソグ
ラフィ法を用い、ゲートをパターニングするためのマス
ク11をレジストで形成し、異方性のイオンエッチング
等を用い、ゲートをパターニングすることにより図2
(d)に示すようにゲート電極12を形成する。
【0058】この後、従来例の項で述べたような方法で
ソース・ドレイン領域及び配線を形成する。
【0059】このような工程を用いて製造したMOSF
ETのチャネル領域のA−A′及びB−B′断面に沿っ
たプロファイルの例を図3(a)、(b)に示す。比較
のためにBSG5からの固相拡散でなく、Bのイオン注
入でチャネルを形成した場合のプロファイルの例を点線
で示す。N−MOSにおいては図3(a)で示すように
表面濃度が低く保たれているために、イオン化した不純
物によるクーロン散乱が抑制され、高い移動度を得るこ
とができる。また、シリコンエピタキシャル層8の下に
ある濃いP型層6はソース・ドレイン間の空乏層が伸び
ることによるパンチスルーを防ぐと共に、しきい値Vt
hの制御の役割も果たす。Vthの制御は、この濃いP
型層と、Pウェル2の濃度で行われる。P−MOSにお
いては図3(b)で示すように表面が濃く、かつ浅いP
型層になっているため、埋め込みチャネルとなり、高い
移動度を得ることができる。また、P型層が浅いことか
ら、チャネルはゲートに与えるバイアスによって良く制
御されるため、ショートチャネル効果も抑制することが
できる。
【0060】また本実施例では、チャネルの不純物導入
をBSG5からの固相拡散一回で行っているが、必要に
応じてレジストのマスクを形成する等して、P、Nそれ
ぞれについてチャネルのイオン注入などの不純物導入工
程を追加することができるのはいうまでもない。
【0061】また、Bの代わりにAsを含むシリケート
ガラス(AsSG)等を用いて、N−MOSを埋め込み
チャネル型、P−MOSを表面チャネル型にした場合も
同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0062】次に、第1の発明による製造方法の第2の
実施例を図4乃至図5を参照して説明する。第1の実施
例で述べたように、不純物元素としてB等の軽い元素を
用いる場合、濃度が濃く、かつ浅いプロファイルを得る
ことは非常に難しい。しかしながらAs等の比較的重い
元素を用いる場合においてはイオン注入法を用いても濃
く、かつ浅いプロファイルを得ることができる。第2の
実施例ではAsのイオン注入法を用いた方法を説明す
る。
【0063】まず第1の実施例の場合と同様にシリコン
基板1上にNウェル2、Pウェル3及び素子分離4を形
成する(図4(a)参照)。
【0064】次に、図4(b)に示すように基板全面に
厚さが10nm程度の酸化膜13を形成し、酸化膜を通
して基板全面に1013cm-2程度のAsを40keV程度
の加速で注入し、N型不純物層14を形成する。酸化膜
13は従来例の項で説明した酸化膜31(図12(b)
参照)と同内容のものである。次にレジストを用いて、
N−MOS領域にマスク15を形成し、P−MOS領域
の酸化膜13を除去する(図4(c)参照)。続いて図
4(d)に示すようにP−MOS領域に選択的に3nm
程度のシリコンエピタキシャル層16を形成する。次に
図5(a)に示すようにN−MOS領域に残っていた酸
化膜13を除去し、図5(b)に示すように厚さが6n
m程度のゲート酸化膜17と200nm程度のin−s
ituでBを添加した多結晶シリコン18を堆積する。
【0065】その後、第1の実施例で示したのと同様の
方法によりゲートのパターニング及びソース・ドレイン
の形成及び配線工程を経ることによって完成する(図5
(c)、(d)参照)。
【0066】この第2の実施例も第1の実施例と同様の
効果を得ることができる。なお、第2の実施例において
は、第1の実施例と異なり、P−MOSが表面チャネル
型で、N−MOSが埋め込みチャネル型になっている
が、埋め込み型、表面型についてのそれぞれのチャネル
プロファイルの特徴は第1の実施例の場合と同様であ
る。
【0067】また、第2の実施例においては、不純物元
素として、Bより重く、拡散係数の小さいGa(ガリウ
ム)等を用いてP−MOSを埋め込みチャネル、N−M
OSを表面チャネルにすることができるのはいうまでも
ない。
【0068】次に第2の発明による半導体装置の製造方
法の一実施例によって製造されたNチャネル埋め込みチ
ャネル型電界効果型トランジスタの断面を図6に示す。
この埋め込みチャネル型電界効果型トランジスタは、B
AsSG(硼素及び砒素をドープしたシリケートガラ
ス)から拡散されたBからなるチャネル領域105と、
BAsSGから拡散されたAsからなるチャネル領域1
06とを有している。このトランジスタは以下のように
して製造される。
【0069】先ず図7(a)に示すようにシリコン基板
101のPウェル形成領域に例えばBイオンを100k
eV、2.0×1013cm-2で注入し、その後に例えば1
190℃、150分の熱工程を経ることによりPウェル
領域102を形成する。続いて例えばLOCOS法によ
り素子分離領域103を形成する。
【0070】次に図7(b)に示す工程を行う。すなわ
ち先ずPウェル領域102に、例えば硼素を18mol
%及び砒素を27mol%ドープしたシリケートガラス
(BAsSG)104を例えばLPCVD法により10
0nm堆積する。
【0071】続いて図7(c)に示される工程を行う。
すなわち例えば1000℃、15秒の熱工程を加えるこ
とによりBAsSG104からB105及びAs106
をチャネル領域に拡散させる。然る後に例えば希弗酸処
理を施すことにより前記BAsSG104を剥離する。
【0072】次に図7(d)に示す工程を行う。すなわ
ち例えば750℃の10%HCl酸素雰囲気でシリコン
基板101の表面を酸化することにより厚さ4nmの酸
化膜107を形成する。そして図8(a)に示すように
シリコン酸化膜107の上に例えばBイオンを20mo
l%含有する厚さ200nmの多結晶シリコン膜108
をLPCVD法により堆積する。
【0073】続いて図8(b)に示す工程を行う。すな
わち例えばRIE法により多結晶シリコン膜108をパ
ターニングしてゲート電極109を形成する。
【0074】次に図8(c)に示すように半導体基板1
01に例えばAsイオンを20keV、2.0×1014
cm-2で注入し、比較的低濃度の不純物領域110を形成
する。
【0075】そして図8(d)に示すように先ず例えば
LPCVD法により例えばシリコン窒化膜を100nm
堆積し、その後例えばRIE法によりパターニングする
ことにより側壁111を形成する。なお、シリコン窒化
膜の代わりにシリコン酸化膜等を用いても良い。
【0076】次に図9(a)に示すように半導体基板1
01にN型不純物例えばAsイオンを50keV、5.
0×1015cm-2で注入し、比較的高濃度の不純物領域1
12を形成する。
【0077】続いて図9(b)に示すように層間膜とし
て例えばCVD法でシリコン酸化膜113を例えば50
0nm堆積させる。そして熱工程を加えることにより、
注入したAsイオンを活性化させて、ソース及びドレイ
ン114を形成する。
【0078】以後は、従来例の半導体装置の製造と同様
に、配線工程等を行って半導体装置を構成する。以上述
べたように本実施例によれば、BAsSGを拡散源に用
いて不純物注入を行わせるので、濃くかつ浅く不純物の
注入されたチャネルを形成することが可能となり、これ
により短チャネル効果を抑制でき、高性能の微細電界効
果型トランジスタを得ることができる。
【0079】なお、上記実施例においてはBAsSGを
用いたが、必ずしもBAsSGではなく例えばBPSG
等、他のN型不純物及びP型不純物をドープしたシリケ
ートガラスを用いても同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0080】また、上記実施例においてはNチャネル埋
め込みチャネル型電界効果型トランジスタの製造の実施
例のみを記したが、Pチャネル埋め込みチャネル型電界
効果型トランジスタの製造も、上述の実施例において、
BAsSGの代わりに然るべき量のN型不純物及びP型
不純物をドープしたシリケートガラスを用い、且つウェ
ル及びソース及びドレインの形成においてN型不純物と
P型不純物とが逆になり、且つBイオンを含有する多結
晶シリコンの代わりに例えばAsイオンを含有する多結
晶シリコンを使用する他は、Nチャネル埋め込みチャネ
ル型電界効果型トランジスタの製造の実施例と同様に遂
行することができ、Pチャネル埋め込みチャネル型電界
効果型トランジスタにおいてもNチャネル埋め込みチャ
ネル型電界効果型トランジスタと同様の効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0081】次に、第3の発明による半導体装置の製造
方法の一実施例を図10を参照して説明する。まず図1
0(a)に示すようにシリコン基板201上にフィール
ド酸化膜による素子分離領域202を形成する。次に図
10(b)に示すように素子領域上の基板表面を露出さ
せ、基板201上にP型不純物を含んだシリケートガラ
ス203を、不純物を充分に供給できる程度の厚さだけ
堆積させる。その後、図10(c)に示すように、シリ
ケートガラス203を通して、N型不純物、例えばPを
チャネルイオン注入(140keV、4.0×1012
することにより、N型チャネル不純物層205を形成す
る。
【0082】そして、図10(d)に示すように熱処理
を行うことによって、シリケートガラス203からのP
型不純物を、熱拡散によって素子領域上に注入し、濃く
且つ浅い逆導電型の不純物層206(カウンタードープ
層)を形成したところである。この時熱拡散工程として
は、急峻な不純物分布を実現するために、例えばRTA
(rapid thermal annealing)等の1000℃、3秒程度
の短時間の熱処理工程を用いる必要がある。この時予想
される図10(d)に示す断面X−X′の位置での深さ
方向の不純物分布を図11に示す。図11からわかるよ
うに、RTAによる熱拡散からの不純物注入(図11の
グラフg1 )はイオン注入(図11のグラフg2 )に比
べて急峻な不純物分布を形成できるので、浅い埋め込み
チャネルの作製が可能となる。
【0083】最後に、図10(e)に示すように、シリ
ケートガラス203を剥離した後、ゲート酸化膜20
7、ポリシリコン層208を積層し、パターニングする
ことによってゲート電極を形成し、このゲート電極に側
壁を形成する。その後は、従来と同様に、ソース・ドレ
インおよび配線の引き出しを行う。
【0084】以上述べたように本実施例によれば、浅く
てかつ高濃度のカウンタードープ層を形成することが可
能となり、短チャネル効果を抑制できるとともに電流駆
動力の大きいMOS型電界効果トランジスタを製造する
ことができる。
【0085】また、素子分離領域形成後からゲート部形
成の間の酸化膜剥離の回数を抑えることができるので、
フィールド酸化膜の後退による素子特性の劣化を招くこ
とが少ない。
【0086】なお、上記実施例においては、シリケート
ガラス203は、トランジスタの特性や用途によって
は、剥離せずにそのままゲート酸化膜の代替として用い
て、ゲート領域を形成することも可能である。
【0087】ここでは逆導電型のイオンのみ注入したが
要求される不純物分布によっては同一導電型の不純物も
注入することができる。
【0088】次に第4の発明による半導体装置の製造方
法の第1の実施例を図20を参照して説明する。まず図
20(a)に示すようにシリコン基板301上に素子分
離領域302及びNウェル領域303を形成する。次に
図20(b)に示すように基板全面に膜厚10nm程度
の酸化膜304を形成した後、この酸化膜304を介し
て基板全面にAsイオンを140keV、7.0×10
12cm-2で注入してN型不純物層305を形成する。この
時、N型不純物層305のAs濃度は1×1018cm-3
ある。
【0089】次に図20(c)に示すように、酸化膜3
04を除去した後、希弗酸処理に続いて例えばボロン濃
度が5×1021cm-3となるようにボロンをドープしたシ
リケートガラス(以下、BSGという)膜306を膜厚
100nm程度堆積する。続いて、図20(b)に示す
ように所定の熱処理を行うことによりBSG膜306か
らの固相拡散によりボロン拡散層(カウンタドープ層)
307を形成する。我々の行ったデバイスシミュレーシ
ョンの結果(ゲート長が0.15μmと0.40μmの
場合)によると、図21に示すようにゲート長によらず
カウンタドープ層307の深さが10nm以上となると
短チャネル効果に伴うS−ファクターの急激な増大が現
われる。このことから短チャネル効果を避けるためには
カウンタドープ層307の接合深さを10nm以下にす
る必要があることになる。カウンタドープ層307の接
合深さが約10nmとなる熱処理条件を見出すために熱
処理条件を変えた場合に各々形成されるボロン拡散層
(カウンタドープ層)307の二次イオン質量分析(S
IMS分析)の結果を図22に示す。この図22から分
かるように、950℃、3秒の熱処理を行った場合の固
相拡散によるボロン拡散はその表面濃度が5.0E18
cm-3であってN型不純物層305(N型不純物の濃度は
1.0×1018cm-3であり、図22において破線で示
す)との接合深さは10nmであり、所望の濃度でかつ
所望の接合深さの拡散層となる。又、このボロン拡散層
はチャネル形成後の素子製造工程における全ての熱工程
を経ても変化しないことが図23に示す実験結果から分
かる。以上のシミュレーション及び実験結果から、固相
拡散のための熱処理条件を950℃、3秒とした。
【0090】上述のようにしてボロン拡散層307を形
成した後、図20(e)に示すようにBSG膜306を
除去し、続いて基板表面を酸化することにより例えば膜
厚3nmのゲート酸化膜308を形成する。その後、ポ
リシリコン層を積層し、パターニングすることによって
ゲート電極309を形成し、続いてこのゲート電極30
9に側壁310を形成する。その後は従来の場合と同様
にソース・ドレインを形成し、配線の引出しを行う。
【0091】以上述べたように、本実施例の製造方法に
よって製造された半導体装置の短チャネル効果は、イオ
ン注入による従来のカウンタドープ層形成技術のものと
比較すると、図24に示すように本実施例の方がしきい
値電圧シフトのゲート長依存性が僅かであることから、
大幅に改善されている。また、電流駆動力については図
25に示すように本実施例の製造方法によって製造され
た半導体装置の相互コンダクタンスが従来の製造方法に
よって製造された表面チャネル型トランジスタの相互コ
ンダクタンスの1.7倍(最大値での比較)となってお
り、本実施例の方が高駆動力となっていることがわか
る。
【0092】なお、上記実施例においてはPチャネル埋
め込みチャネル型電界効果型トランジスタの製造の実施
例のみを記したが、Nチャネル埋め込みチャネル型電界
効果型トランジスタの製造も、上述の実施例において、
BSG膜の代わりに然るべき量のN型不純物をドープし
たシリケートガラス(例えばリンをドープしたシリケー
トガラス、もしくは砒素をドープしたシリケートガラ
ス)を用い、且つウェル及びソース・ドレインの形成に
おいてN型不純物とP型不純物とが逆になる他は、Pチ
ャネル埋め込みチャネル型電界効果型トランジスタの実
施例と同様に遂行することができ、Nチャネル埋め込み
チャネル型電界効果型トランジスタにおいてもPチャネ
ル埋め込みチャネル型電界効果型トランジスタと同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0093】次に、第4の発明による半導体装置の第2
の実施例を図26を参照して説明する。まず、図26
(a)に示すようにシリン基板401上にフィールド酸
化膜による素子分離領域402、Nウェル領域403、
及びPウェル領域404を形成する。次に図26(b)
に示すように基板全面に膜厚20nm程度の酸化膜40
5を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いてP−MO
S領域にレジスト(図示せず)によるマスクを形成し、
Bイオンを20keV、7.0×1012cm-2で注入し、
P型不純物層406を形成する。その後レジストによる
マスクを剥離した後、フォトリソグラフィ技術を用いて
N−MOS領域にレジストによるマスク407を形成
し、基板全面にAsイオンを140keV、7.0×1
12cm-2で注入し、N型不純物層408を形成する。
【0094】次に図26(c)に示すように、N−MO
S領域にレジストによるマスク407を残したまま、希
弗酸処理を行いP−MOS領域上の酸化膜405を除去
した後、マスク407を剥離する。その後BSG膜(ボ
ロン濃度:5×1021cm-3)409を膜厚100nm堆
積させる。このときN−MOS領域は酸化膜406を介
してBSG膜409が堆積されている。次に図26
(d)に示すように950℃、3秒の熱処理を行うこと
によりP−MOS領域にP型不純物層410(カウンタ
ードープ層)を形成する。このときN−MOS領域は酸
化膜404を介してBSG膜409が堆積されているた
め、N−MOS領域の基板内部へはボロンは拡散され
ず、P型不純物層は形成されない。
【0095】最後に図26(e)に示すように、BSG
膜409を除去した後、基板表面を酸化することにより
ゲート酸化膜411を膜厚3nm形成し、さらにチタン
ナイトライド膜412を積層し、パターニングすること
によってゲート電極を形成し、このゲート電極側壁41
5を形成する。その後は従来と同様にソース・ドレイン
及び配線の引き出しを行う。
【0096】この実施例も第1の実施例と同様の効果を
有することは言うまでもない。また、上記相補型トラン
ジスタの実施例においてはN−MOSが表面チャネル型
電界効果型トランジスタ、P−MOSが埋め込みチャネ
ル型電界効果型トランジスタの製造の実施例を記した
が、P−MOSが表面チャネル型電界効果型トランジス
タ、N−MOSが埋め込みチャネル型電界効果型トラン
ジスタの相補型トランジスタ製造も同様にして行うこと
ができる。この場合上述の実施例において、BSG膜の
代わりに然るべき量のN型不純物をドープしたシリケー
トガラス(例えばリンをドープしたシリケートガラス、
もしくは砒素をドープしたシリケートガラス)を用い、
ウェル及びソース及びドレインの形成においてN型不純
物とP型不純物とを逆にし、且つチャネルイオン注入に
おけるフォトリソグラフィのN−MOS領域をマスク
し、イオン注入を行う工程と、P−MOS領域をマスク
し、イオン注入を行う工程の順序が逆になる他は、N−
MOSが表面チャネル型電界効果型トランジスタ、P−
MOSが埋め込みチャネル型電界効果型トランジスタで
ある相補型トランジスタの製造の場合と同様に遂行する
ことができ、N−MOSは表面チャネル型電界効果型ト
ランジスタ、P−MOSは埋め込みチャネル型電界効果
型トランジスタ相補型トランジスタと同様の効果が得ら
れることは言うまでもない。
【0097】なお、上記実施例においては、ゲート電極
412はチタンナイトライド膜を用いて形成したが、そ
のフェルミ・エネルギがシリコンの真性フェルミ・エネ
ルギに近い値を有する材料、もしくは不純物がドープさ
れるか又はイオン注入されたポリシリコンを用いて形成
しても同様の効果が得られることは言うまでもない。こ
の場合更にしきい値電圧を最適化できるという効果を有
する。
【0098】次に第4の発明による半導体装置の第3の
実施例図27を参照して説明する。まず、図27(a)
に示すようにシリコン基板501上にフィールド酸化膜
による素子分離領域502、Nウェル領域503、Pウ
ェル領域504を形成する。次に図27(b)に示すよ
うに基板全面に膜厚20nm程度の酸化膜505を形
成、フォトリソグラフィ技術を用いてP−MOS領域に
レジストによるマスク(図示せず)を形成し、Bイオン
を20keV、7.0×1012cm-2で注入し、P型不純
物層506を形成する。続いてレジストによるマスクを
剥離した後、フォトリソグラフィ技術を用いてN−MO
S領域にレジストによるマスク(図示せず)を形成し、
基板全面にAsイオンを140keV、7.0×1012
cm-2で注入し、N型不純物層507を形成した後、レシ
ズトによるマスクを剥離する。
【0099】次に図27(c)に示す様に、希弗酸処理
を行い、酸化膜505を除去した後、(BSG膜(ボロ
ン濃度:5×1021cm-3)508を膜厚100nm堆積
させる。フォトリソグラフィ技術を用いてP−MOS領
域にレジストによるマスク509を形成し、希弗酸処理
を行いBSG膜508を除去する。このときP−MOS
領域上にはBSG膜508が堆積されているが、N−M
OS領域上のBSG膜508は除去されている。次に図
27(d)に示すように950℃、3秒の熱処理を行う
ことによりP−MOS領域にP型不純物層510(カウ
ンタードープ層)を形成する。このときN−MOS領域
はBSG膜が除去されているため、N−MOS領域には
P型不純物層は形成されない。
【0100】最後に図27(e)に示すように、BSG
膜508を除去した後、基板表面を酸化することにより
ゲート酸化膜3nm形成し、さらにリンをドープしたポ
リシリコン膜512を積層し、パターニングすることに
よってゲート電極を形成し、このゲート電極に側壁51
3を形成する。その後は従来と同様にソース・ドレイン
及び配線の引き出しを行う。
【0101】以上述べたことからこの第3の実施例も第
1の実施例と同様の効果を有することは言うまでもな
い。
【0102】また、上記実施例においてはN−MOSが
表面チャネル型電界効果型トランジスタ、P−MOSが
埋め込みチャネル型電界効果型トランジスタの製造の場
合について説明したが、P−MOSが表面チャネル型電
界効果型トランジスタ、N−MOSが埋め込みチャネル
型電界効果型トランジスタである相補型トランジスタの
製造も同様にして行うことができる。この場合上述の実
施例において、BSG膜の代わりに然るべき量のN型不
純物をドープしたシリケートガラス(例えばリンをドー
プしたシリケートガラス、もしくは砒素をドープしたシ
リケートガラス)を用い、ウェル及びソース及びドレイ
ンの形成においてN型不純物とP型不純物とを逆にし、
且つフォトリソグラフィのP−MOS領域をマスクする
工程がN−MOS領域をマスクする工程のBSG膜50
8を除去するときとなる他は、本実施例と同様に遂行す
ることができ、本実施例の場合と同様の効果を得ること
ができる。
【0103】なお、上記実施例においては、ゲート電極
512の形成にリンをドープしたポリシリコンを用いた
がボロンがドープされたもしくはイオン注入されたポリ
シリコンを用いても良いことは言うまでもない。また第
2の実施例と同様にチタンナイトライド膜、もしくはそ
の他のフェルミ・エネルギがシリコンの真性フェルミ・
エネルギに近い値を有する材料を用いてもよいことは言
うまでもない。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明によれ
ば、キャリアの移動度の低下を可及的に抑えることがで
きるとともに短チャネル効果を抑制することのできる半
導体装置を得ることができる。
【0105】又、第2の発明によれば、短チャネル効果
の抑制された高性能の半導体装置を得ることができる。
【0106】又、第3の発明によれば、短チャネル効果
を抑制するとともに、電流駆動力に優れた半導体装置を
得ることができる。
【0107】又、第4の発明によれば、短チャネル効果
を制御するとともに、電流駆動力に優れた半導体装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1の実施例の製造工程を示す断
面図。
【図2】第1の発明の第1の実施例の製造工程を示す断
面図。
【図3】第1の実施例の効果を説明するグラフ。
【図4】第1の発明の第2の実施例の製造工程を示す断
面図。
【図5】第1の発明の第2の実施例の製造工程を示す断
面図。
【図6】第2の発明によって製造される半導体装置の断
面図。
【図7】第2の発明の一実施例の製造工程を示す断面
図。
【図8】第2の発明の一実施例の製造工程を示す断面
図。
【図9】第2の発明の一実施例の製造工程を示す断面
図。
【図10】第3の発明の一実施例の製造工程を示す断面
図。
【図11】第3の発明の効果を説明するグラフ。
【図12】従来の製造方法の製造工程断面図。
【図13】従来の製造方法の製造工程断面図。
【図14】従来の製造方法の製造工程断面図。
【図15】従来の製造方法の問題点を説明するグラフ。
【図16】従来の他の製造方法の製造工程断面図。
【図17】従来の他の製造方法の製造工程断面図。
【図18】従来の他の製造方法の製造工程断面図。
【図19】従来の更に他の製造方法の製造工程断面図。
【図20】第4の発明の第1の実施例の製造工程を示す
断面図。
【図21】第4の発明についてのデバイスシミュレーシ
ョンによるS−ファクターのカウンタードープ層の接合
深さ依存性を説明するグラフ。
【図22】熱処理条件の違いによるボロンの深さ方向の
分布を示すグラフ。
【図23】固相拡散直後の製造工程終了後の場合のボロ
ンの深さ方向の分布を示すグラフ。
【図24】第4の発明の効果を示すしきい値電圧シフト
のゲート長依存性を示すグラフ。
【図25】第4の発明の効果を示す相互コンダクタンス
のゲート長依存性を示すグラフ。
【図26】第4の発明の第2の実施例の製造工程を示す
断面図。
【図27】第4の発明の第3の実施例の製造工程を示す
断面図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2,102 Pウェル 3 Nウェル 4 素子分離 5 BSG層 6 P型不純物層 7 レジスト層 8,16 シリコンエピタキシャル層 9,17,107,207 ゲート酸化膜 10 Asをドープした多結晶シリコン 11 レジスト 12,109 ゲート電極 13 酸化膜 14 N型不純物層 15 レジスト 18 Bをドープした多結晶シリコン膜 101,201 シリコン基板 103,202 素子分離領域 104,203 シリケートガラス 105 Bによる不純物層 106 Asによる不純物層 108 多結晶シリコン 110,112 不純物領域 111 側壁 113 シリコン酸化膜 114 ソース及びドレイン 205 チャネル不純物層 206 不純物層 208 多結晶シリコン層 301 半導体基板 302 素子分離領域 303 Nウェル 304 酸化膜 305 N型不純物層 306 BSG層 307 Bによる不純物層 308 ゲート酸化膜 309 多結晶シリコン 401 半導体基板 402 素子分離領域 403 Nウェル 404 Pウェル 405 酸化膜 406 P型不純物層 407 レジスト層 408 N型不純物層 409 BSG層 410 Bによる不純物層 411 ゲート酸化膜 412 チタンナイトライド 501 半導体基板 502 素子分離領域 503 Nウェル 504 Pウェル 505 酸化膜 506 P型不純物層 507 N型不純物層 509 BSG層 510 Bによる不純物層 511 ゲート酸化膜 512 ボロンをドープしたポリシリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎 藤 雅 伸 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (72)発明者 吉 富 崇 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (72)発明者 岩 井 洋 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 昭64−42854(JP,A) 特開 平4−179160(JP,A) 特開 平2−188914(JP,A) 特開 昭61−156858(JP,A) 特開 昭56−150853(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8238 H01L 27/092 H01L 29/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上の所定の位置にN−MOSお
    よびP−MOSのうちの少なくとも一方のウェルを形成
    する工程と、素子分離領域を形成する工程と、前記ウェ
    ルの素子領域にしきい値を制御するための不純物を導入
    する工程と、前記N−MOSおよびP−MOSの一方の
    素子領域をマスクしマスクされていない素子領域に選択
    的にシリコンをエピタキシャル成長させる工程と、前記
    マスクを除去した後、前記N−MOSおよびP−MOS
    の素子領域上にゲート酸化膜および多結晶膜を積層し、
    パターニングすることによってゲート電極を形成する工
    程と、を備えていることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】半導体基板のチャネル形成予定領域に、N
    型不純物およびP型不純物がドープされたシリケートガ
    ラスを堆積する工程と、熱処理を行うことによって前記
    シリケートガラスからN型不純物およびP型不純物を前
    記チャネル形成予定領域に拡散させる工程と、を備えて
    いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】半導体基板の素子形成予定領域に第1導電
    型の不純物を含むシリケートガラスを堆積する工程と、
    前記シリケートガラスを介して第2導電型の不純物をイ
    オン注入することによって素子形成予定領域に第1の不
    純物を形成する工程と、熱処理を行うことによって、前
    記シリケートガラス内の第1導電型の不純物層を、前記
    第1の不純物層に固相拡散させることによって比較的浅
    い第2の不純物層を形成する工程と、を備えていること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】半導体基板のチャネル形成予定領域に第1
    導電型あるいは第2導電型不純物がドープされたシリケ
    ートガラスを堆積する工程と、所定の熱処理を行うこと
    によって前記シリケートガラスから前記ドープされた不
    純物を前記チャネル形成予定領域に拡散させてカウンタ
    ドープ層を形成する工程と、を備えていることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
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