JP3199771B2 - 変倍光学系 - Google Patents

変倍光学系

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博幸 平野
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば複写機に用い
られる変倍可能な光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の変倍光学系としては、従来か
ら、特公昭61−19011号公報(従来例1)に記載
される2群ズームレンズ、特公昭64−3243号(従
来例2)、特開昭61−128220号(従来例3)、
特公昭63−58323号(従来例4)の各公報に記載
される4群ズームレンズが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1,2,3に記載されたレンズは、変倍範囲を0.5倍
〜2倍に設定すると像面湾曲を十分に補正することがで
きない。像面湾曲を補正するためには、レンズ系を絞り
を中心に前後非対象に設計するとよいことが知られてい
る。しかし、この場合には倍率の色収差が発生して色ズ
レの補正が困難となり、かつ、白黒時にはコントラスト
及び解像度が低下する。
【0004】また、従来例1のレンズは、変倍率を高め
ると移動レンズ群の移動範囲が大きくなって外形が大き
くなるため、製造コストが高くなる。
【0005】従来例3に記載されたズームレンズは各群
をそれぞれ移動させる構成であり、従来例4に開示され
る4群ズームレンズは1群と3群、2群と4群を同時に
移動させる構成であるため、何れも枠構成と移動構成と
が複雑になる。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上述した従来の課題に鑑み
てなされてものであり、変倍範囲を広く設定した場合に
も像面湾曲の発生を抑えることができ、全体の構成を小
型にし、レンズの移動機構が複雑にならない変倍光学系
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る変倍光学
系は、上記の目的を達成させるため、物体側より順に、
負レンズ1枚で構成される第1レンズ群と、正のパワーを
持つ第2レンズ群と、負レンズ1枚で構成される第3レン
ズ群とが配列して構成され、変倍による第1レンズ群と
第2レンズ群との間隔の変化量ΔdII、変倍による第2
レンズ群と第3レンズ群との間隔の変化量ΔdIV、全系
の焦点距離をf、前記第1レンズ群の焦点距離をfI、前記
第3レンズ群の焦点距離をfIIIとして、等倍より拡大側
では、 ΔdII/ΔdIV<0.5 …(1) を満たし、かつ、等倍より縮小側では、 ΔdIV/ΔdII<0.5 …(2)を満たし、さらに 0.7<−f/fI<1.0 0.7<−f/fIII<1.0 を満たすことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。実施例
にかかるレンズは、物体側より順に、負レンズ1枚で構
成される第1レンズ群と、正のパワーを持つ第2レンズ
群と、負レンズ1枚で構成される第3レンズ群とが配列
して構成される。
【0009】この発明のレンズは、3群ズーム構成で第
1レンズ群と第3レンズ群とを第2レンズ群に対して移
動させる。従来例のような4群に比較して鏡筒の構成が
簡単であり、全体を小型化することができる。したがっ
て、鏡筒の部品点数は従来より少なくなると共に、加工
性が向上し、コストを抑えることができる。
【0010】また、第1、第3レンズ群を等倍を境とし
て縮小側と拡大側とで非対称に移動させることにより、
像面湾曲を補正することができる。しかも、変倍時にレ
ンズ群を非対称に移動させることにより、移動群の移動
範囲を小さく抑えてレンズの全長を短くすることもでき
る。
【0011】上記の要件に加え、実施例のレンズは第1
レンズ群、第3レンズ群を構成するレンズのアッベ数ν
dが、 νd>64 …(3) を満たしている。分散が低ければ、色収差の発生を抑え
ることができ、カラーコピー機のレンズとして適したも
のとなる。
【0012】一般に、レンズ群のパワーが強いと、その
位置誤差、形状誤差に対する像性能の劣化の割合が大き
くなるため、組み付け精度、加工精度が共に高く要求さ
れる。したがって、組み付け、加工にコストがかかり、
全体として価格を低く抑えることができなくなる。特
に、従来例2,3,4のように変倍のために移動するレ
ンズ群のパワーが強い場合には、移動機構の精度も高く
要求される。
【0013】また、カラー複写機に適用する場合に、い
ずれか1つの移動群を色フィルターの入れ替えに連動し
て移動させることにより軸上色補収差を補正する方式と
すると、補正レンズの感度が高いとモータによる制御で
は精度が不足し、適正な補正が困難となる。
【0014】したがって、移動する群のパワーはできる
限り弱い方が好ましい。そこで、実施例のレンズは、全
系の焦点距離をf、第1レンズ群、第3レンズ群の焦点
距離をそれぞれfI,fIIIとして、 0.7<−f/fI<1.0 …(4) 0.7<−f/fIII<1.0 …(5) を満たし、移動群のパワーを制限している。(4)式、
(5)式を満たすことにより、移動群である第1レンズ
群と第3レンズ群とのパワーを適正な範囲に抑え、感度
を緩めて移動機構の精度も緩めることができる。
【0015】また、高倍率端でのレンズ全長、バックフ
ォーカスをLdt,fBt、低倍率側でのバックフォー
カスをfBwとして、 を満たす。式(6)を満たすことにより、レンズの全長
と移動範囲とを抑えることができる。
【0016】以下、この発明の数値実施例を説明する。
各実施例は、物像間距離1230mm、原稿サイズA3
程度の複写機に適した変倍光学系である。
【0017】
【実施例1】図1は、この発明の実施例1を示したもの
である。具体的な数値構成は表1、表2に示されてい
る。図2、図3、図4は、それぞれこの構成による1.
0倍、2.0倍、0.5倍の時の諸収差を示している。
また、表3は、上記のレンズを、通常の3群ズームレン
ズと同様にΔdII/ΔdIV=1となるように移動さ
せた際の数値を示しており、図5、図6は、それぞれこ
の場合の2.0倍、0.5倍における諸収差を示してい
る。
【0018】表中、Fno.はFナンバー、fはe−l
ine(546nm)における焦点距離、mは倍率、N
Aは開口数、ωは半画角、fBはe−lineでのバッ
クフォーカス、rは曲率半径、dはレンズ厚若しくは空
気間隔、ndはd−line(588nm)での屈折
率、νはアッベ数、neはe−lineでの屈折率であ
る。
【0019】実施例1の構成では、変倍時の倍率色収差
の発生を抑え、かつ、レンズ加工時の公差を緩くするた
めに、第1群、第3群に低分散で比較的屈折率が高い硝
材を使用している。また、第1群と第3群のレンズは、
同種同形状である。第2群は、6群6枚で構成されてい
るが、3種類のレンズを2枚ずつ使用しているため、6
種類のレンズを使用する場合に比べ加工、管理のコスト
を低減できる。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【実施例2】図7は、この発明の実施例2を示したもの
である。具体的な数値構成は表4、表5に示されてい
る。図8、図9、図10は、それぞれこの構成による
1.0倍、2.0倍、0.5倍の時の諸収差を示してい
る。また、表6は、上記のレンズを、通常の3群ズーム
レンズと同様にΔdII/ΔdIV=1となるように移
動させた際の数値を示しており、図11、図12は、そ
れそれこの場合の2.0倍、0.5倍における諸収差を
示している。
【0024】第1群、第3群に実施例1で使用したより
も安価な硝材を使用し、コストダウンを図っている。ま
た、第2群は、実施例1と同様に6群6枚で構成される
が、加工をより容易とするため同一形状の平凸レンズを
2枚使用している。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】
【実施例3】図13は、この発明の実施例3を示したも
のである。具体的な数値構成は表7、表8に示されてい
る。図14、図15、図16は、それぞれこの構成によ
る1.0倍、2.0倍、0.5倍の時の諸収差を示して
いる。また、表9は、上記のレンズを、通常の3群ズー
ムレンズと同様にΔdII/ΔdIV=1となるように
移動させた際の数値を示しており、図17、図18は、
それそれこの場合の2.0倍、0.5倍における諸収差
を示している。
【0029】第1群、第3群は、コストダウンのため実
施例2と同様の硝材を使用し、かつ、第2群を5群5枚
で構成している。
【0030】
【表7】
【0031】
【表8】
【0032】
【表9】
【0033】表10は、上述した各実施例の数値を示し
たものであり、表11は前述した各条件式に対応する値
を示したものである。
【0034】
【表10】
【0035】
【表11】
【0036】表12は、上述した実施例のようにレンズ
を非対称に移動させた場合と、対称に移動させた場合と
を比較し、前者の後者に対する全長の縮小率を示したも
のである。この表により、非対称の移動方式によってそ
れぞれの実施例において移動範囲をほぼ7%減少させる
ことができる。
【0037】
【表12】
【0038】また、レンズを非対称に移動させた場合の
非点収差は、対称に移動させる場合の非点収差より小さ
いことが、実施例1については図3,4と図5,6、実
施例2については図9,10と11,12、実施例3に
ついては図15,16と図17,18を比較することに
より理解できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、0.5〜2.0倍程度の範囲内で像面湾曲を十分に
補正することができ、かつ、レンズ機構の複雑化を避け
ることができる。また、諸条件を満たすことにより、移
動レンズ群の感度を低く抑えると共に、レンズの全長と
移動範囲とを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のレンズの1.0倍時のレンズ断
面図である。
【図2】 実施例1のレンズの1.0倍時の諸収差図
である。
【図3】 実施例1のレンズの2.0倍時の諸収差図
である。
【図4】 実施例1のレンズの0.5倍時の諸収差図
である。
【図5】 実施例1のレンズの変倍時のΔdII/Δ
dIVを1としたときの2.0倍時の諸収差図である。
【図6】 実施例1のレンズの変倍時のΔdII/Δ
dIVを1としたときの0.5倍時の諸収差図である。
【図7】 実施例2のレンズの1.0倍時のレンズ断
面図である。
【図8】 実施例2のレンズの1.0倍時の諸収差図
である。
【図9】 実施例2のレンズの2.0倍時の諸収差図
である。
【図10】 実施例2のレンズの0.5倍時の諸収差図
である。
【図11】 実施例2のレンズの変倍時のΔdII/Δ
dIVを1としたときの2.0倍時の諸収差図である。
【図12】 実施例2のレンズの変倍時のΔdII/Δ
dIVを1としたときの0.5倍時の諸収差図である。
【図13】 実施例3のレンズの1.0倍時のレンズ断
面図である。
【図14】 実施例3のレンズの1.0倍時の諸収差図
である。
【図15】 実施例3のレンズの2.0倍時の諸収差図
である。
【図16】 実施例3のレンズの0.5倍時の諸収差図
である。
【図17】 実施例3のレンズの変倍時のΔdII/Δ
dIVを1としたときの2.0倍時の諸収差図である。
【図18】 実施例3のレンズの変倍時のΔdII/Δ
dIVを1としたときの0.5倍時の諸収差図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、負レンズ1枚で構成され
    る第1レンズ群と、正のパワーを持つ第2レンズ群と、負
    レンズ1枚で構成される第3レンズ群とが配列して構成さ
    れ、変倍による第1レンズ群と第2レンズ群との間隔の変
    化量ΔdII、変倍による第2レンズ群と第3レンズ群と
    の間隔の変化量ΔdIV、全系の焦点距離をf、前記第1
    レンズ群の焦点距離をfI、前記第3レンズ群の焦点距離
    をfIIIとして、等倍より拡大側では、 ΔdII/ΔdIV<0.5 を満たし、かつ、等倍より縮小側では、 ΔdIV/ΔdII<0.5を満たし、さらに 0.7<−f/fI<1.0 0.7<−f/fIII<1.0 を満たすことを特徴とする変倍光学系。
  2. 【請求項2】前記第1レンズ群と、前記第3レンズ群とを
    構成するレンズのアッベ数νdが、 νd>64 を満たすことを特徴とする請求項1に記載の変倍光学
    系。
  3. 【請求項3】高倍率端でのレンズ全長、バックフォーカ
    スをLdt、fBt、低倍率端でのバックフォーカスをfBwと
    して、 Lx/1.5f<1.1 Lx=Ldt+fBt−fBw を満たすことを特徴とする請求項1に記載の変倍光学
    系。
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CN114859528B (zh) * 2022-07-05 2022-11-01 江西联创电子有限公司 光学成像镜头

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